教育研究業績の一覧

浜崎 由紀
A 教育業績
教育実践上の主な業績 年月日概要
1 教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)
1 保育学生による読み語り活動の実

2013-07-16 華頂短期大学附属幼稚園における保育学生の絵本の読み語りの実践を行った。読み語りをする学生と園児の双方をビデオに記録し、行動観察・分析を行った。その結果をもとに学生と討論を行った。
2 乳幼児向け絵本リストの作成 2016-04-00
~2021-03-00
乳幼児の発達過程にあった絵本のリスト及び手遊びの一覧を作成、配付し、学生が予習・復習に活用できるようにした。オフィスアワー及びメールにて学生からの相談を随時行った。
3 授業資料配付等におけるICTの活用 2020-04-00
~2021-03-00
授業において配付する資料を事前にWEB上に掲載し、学生が予習・復習に活用できるようにした。また、Google meetを用いた双方向の相談を行った。
4 ICTの活用による教育実践 2020-04-00
~2023-03-00
対面授業とzoomを用いたハイブリッド型双方向の授業を実施した。授業において配付する資料を事前にWEB上に掲載し、学生が予習・復習に活用できるようにした。また、学生がWEB上に提出した課題を受講した学生同士が見られるようにフィードバックをした。
5 絵本教材カードの作成 2021-04-00 ~ 保育の場で絵本を選書する力を育成するため、絵本教材カードを活用し、教材研究を促した。
6 学生による授業評価アンケート結果による評価 2022-03-00 学生授業アンケートにおいて、4点満点のうち、保育・教職実践演習3.76、保育内容Ⅱ(人間関係)3.77、保育内容Ⅳ(言葉)3.80、幼児理解3.75と高い評価を得た。また、所属上長からは、「期待通り目標を達成したことを評価、教育では研究成果を積極的に還元された」と教員業績評価を受けた。
7 環境構成から考える指導計画フォーマットの作成 2022-04-00 ~ 実習指導授業時に活用するため、環境構成から考える指導計画のフォーマットを作成し、学生が子どもの内言や保育者の願いや意図を推測しながら、指導計画書の作成ができるように指導している。
2 作成した教科書、教材、参考書
1 『子どもの生活と児童文化』創元社(11章2、12章3担当) 2015-10-00 「子育て支援と児童文化財」「子ども文庫」について執筆し、子育て支援、乳児保育、保育内容言葉等の授業において活用している。
2 『新・保育実践を支える保育内容総論』福村書店(8章担当) 2018-02-00 「家庭・地域・小学校との連携を踏まえた保育」について執筆した。保育内容及び子育て支援の授業において活用している。
3 『よくわかる児童文化』ミネルヴァ書房(5章子どもの遊び8お手玉、9折り紙・あやとり13人形あそび・ままごと14ぬりえ遊び15カルタ・トランプ・双六・ゲーム遊び6章児童文化財22着せ替え人形 担当) 2020-11-00 幼稚園教育実習指導、保育内容や領域指導法等の授業において活用している。
3 教育方法・教育実践に関する発表、講演等
1 乙訓小学校教育研究会健康安全部
会研修会講演
2015-07-29 乙訓小学校教育研究会において教職員対象に健康安全部会研修会において栄養指導における絵本・人形劇の教材化について講演を行った。
2 向日市立第4向陽小学校健康安全教
育研修会講演
2015-07-29 向日市立第4向陽小学校(京都府小学校教育研究会 研究協力校 『健康安全教育』)教職員対象に研修会において栄養指導における絵本・人形劇の教材化について講演を行った。
3 平成28年度大津市立和邇図書館教
育講座第4回滋賀短期大学図書館連携
講座in和邇講師
2016-08-19 平成28年度大津市立和邇図書館教育講座第4回滋賀短期大学図書館連携講座in和邇「絵本と子育て」講師を務めた。
4 京都府総合教育センター北部支部平成28年度絵本から学ぶ食育講座講師 2016-09-30 平成28年度絵本から学ぶ食育講座(京都府総合教育センター北部支部)「絵本の世界から学ぶ食育」講師を務めた。
5 平成29年度大津市立北図書館教育
講座第3回滋賀短期大学図書館連携講
座in堅田講師
2017-10-07 平成29年度大津市立北図書館教育講座第3回滋賀短期大学図書館連携講座in堅田「絵本と子育て」講師を務めた。
6 滋賀県子育て支援員研修講師 2017-11-11
~2017-12-06
滋賀県子育て支援員研修「保育の原理」「子ども・子育て家庭の現状」「総合演習」の講師を務めた。
7 滋賀県家庭的保育事業基礎研修講
2019-07-14 滋賀県家庭的保育事業基礎研修「家庭的保育の概要」の講師を務めた。
8 教員免許状更新講習講師 2019-08-07 滋賀大学で教員免許状更新講習講師を務めた。
9 滋賀県子育て支援員研修講師 2019-10-31
~2019-11-12
滋賀県子育て支援員研修「保育の原理」「子ども・子育て家庭の現状」「総合演習」の講師を務めた。
10 滋賀県保育士等キャリアアップ研
修講師
2019-11-24 保育者を対象とした滋賀県保育士等キャリアアップ研修(保護者支援・子育て支援)で講師を務めた。
11 滋賀県守山市子育て支援員研修講
2021-09-04 滋賀県守山市子育て支援員研修「保育の原理」「子ども・子育て家庭の現状」「総合演習」の講師を務めた。
12 滋賀県守山市子育て支援員研修講師 2022-09-25 滋賀県守山市子育て支援員研修「保育の原理」「子ども・子育て家庭の現状」「総合演習」の講師を務めた。
4 その他教育活動上特記すべき事項
1 京都市北図書館との連携事業-人形劇公演 2022-07-30 京都市北図書館と連携し、紫野児童館において京都芸術大学こども芸術学科有志学生2名が、「紙人形芝居」と「紙芝居」の実演を行った。学生への指導・援助を行った。
2 狂言紙芝居制作プロジェクト 2022-09-27
~2023-01-31
和泉流狂言師泉愼也 KYOGEN プロジェクトのメンバーである和泉流狂言師の泉慎也氏、岐阜大学日本語・日本語文化教育センター松尾憲暁氏、京都市北図書館館長山田千都留氏らと狂言紙芝居制作プロジェクトを立ち上げ、京都芸術大学こども芸術学科学生と共に狂言紙芝居制作をする際の指導援助を行った。人形劇人や日本語教師など、外部の方との意見交換会を実施する等、ユニバーサルな視点を取り入れた制作を目指した。学生の教育的効果が狙い。左記以外の日程で年内に数回打ち合わせや制作を行った。原画を印刷し、1月末に完成した。
3 京都芸術大学こども芸術学科学科サークルあんふぁんずーによる人形劇公演 2022-12-10 京都市吉祥院図書館のお楽しみ会にて京都芸術大学こども芸術学科サークルあんふぁんずーの人形劇公演を行った。それに伴い、指導・援助を行った。
B 職務実績
1 外部資金の獲得(平成30年度民間福祉団体等が行う地域福祉活動振興基金(内藤基金)助成;研究分担者) 2018-04-01
~2020-03-31
平成30年度民間福祉団体等が行う地域福祉活動振興基金(内藤基金)助成 「地域基盤型/指向性保育士養成カリキュラムの検討と実践に関する研究」(2018.4.1~2020.3.31 研究代表者:深尾秀一)において、滋賀県内保育所のアンケート調査とインタビュー調査を担当した。
C 学会等及び社会における主な活動
所属期間及び主な活動の期間 学会等及び社会における主な活動
1 2008-03-00~0000-00-00 絵本学会会員(平成21年度絵本学会開催校事務局長)
2 2009-03-00~2016-03-00 日本子ども社会学会会員
3 2010-09-00~0000-00-00 日本児童文学学会会員
4 2011-04-00~2016-03-00 日本昔話学会会員(平成25年度日本昔話学会開催校事務局会計担当)
5 2011-04-00~0000-00-00 日本保育学会会員
6 2013-10-00~2015-03-00 真宗保育学会会員
7 2015-09-00~2021-03-00 幼児教育史学会会員
D 研究活動
著書、学術論文等の名称単著、
共著の別
発行又は
発表の年月
発行所、発表雑誌等
又は
発表学会の名称
概要
Ⅰ著書
1 子どもの生活と児童文化共著 2015-10-00創元社 「子どもの居場所としての児童文化施設」である「子ども文庫」は、子どもの育ちを支える施設として大きな可能性をもっていることを明らかにした。また、「子育て支援と児童文化財」では、子育てには「人」「自然」との関わりが必要であること、さらに子どもの本質を知り、子どもと共に遊ぶことの重要性を明らかにした。
 総頁数166p
 本人担当:第11章2「子どもの居場所としての児童文化施設」の2「子ども文庫」、第12章3「子育て支援と児童文化」の3「子育て支援と児童文化財」
 10p(pp.134-138、157-161)
 編著者:川北典子・村川京子・松崎行代、共著者:浜崎由紀・糸井嘉・山田千都留・朱まり子
2 新・保育実践を支える保育内容総論共著 2018-02-00福村出版 保育現場における地域社会との連携と小学校との接続に関する具体的な事例を紹介した。各々の地域資源との生活や遊びを通した保育内容や指導法、子ども理解について言及した。子どもは多くの物的環境、人的環境によって育つことの重要性についても言及した。
 総頁数216p
 本人担当:第8章「家庭・地域・小学校との連携を踏まえた保育」
 13p(pp.105-117)
 編著者:中村恵・水田聖一・生田貞子、共著者:中西さやか・岡花祈一郎・矢持九州王・上中修・広瀬美和・杉山晋平・藤田悦代・浜崎由紀・高橋一夫・田村みどり・吉田貴子・上村眞生・堀千代・伊藤優
3 よくわかる児童文化共著 2020-11-00ミネルヴァ書房 子どもをとりまく広範なものごとを包括する概念として「児童文化」をとらえ、幅広い視点からそれらについての解説を試みた保育学生向けのテキスト。
子どもの遊びでは、子ども自らが児童文化財や遊びの面白みを発見し、遊び方を広げていくことについて言及した。
 総頁数229p
 本人担当:5章子どもの遊び(5-8お手玉、5-9折り紙・あやとり、5-13人形遊び・ままごと、5-14ぬりえ遊び、5-15かるた・トランプ・双六・ゲーム遊び)、6章児童文化財(6-22 着せ替え人形) 
 12p(pp.80-83、90-95、140-141)
 編著者:川勝泰介、共著者:浅岡靖央・生駒幸子・今田由香・鵜野祐介・遠藤純・岡林典子・加藤理・川勝左季・佐野茂・高原佳江・竹内オサム・土居安子・成實朋子・西原麻里・浜崎由紀・福本由紀子・藤本芳則・細辻恵子・松崎行代・矢野真・湯地宏樹・吉田明弘・?田世美子
以上3点
Ⅱ学術論文
1 日本における第二次世界大戦後の子育て観に関する一考察共著 2010-09-00『子ども文化学研究』第17号
(中京女子大学子ども文化研究所)
第二次世界大戦後、子どもを取り巻く生活環境が大きく変化してきた。特に、メディアが多様化し、消費文化と機器による人間関係の孤立化で子どもの育ちが変わってきた。メディアが多様化するに従って、孤立していく様が明らかとなった。それと同時に親の子育て観も変化してきた。これらのことを読書活動・文庫活動を視点として明らかにした。
 18p(pp.39-56)
 共著者:浜崎由紀・加藤道子
2 愛知県における読書活動の展開―1960年代から1980年代の子ども文庫活動者を中心に―単著 2011-05-00『研究「子どもと文化」』第11号
(子どもと文化研究会)
愛知県における1960年代から1980年代に子ども文庫活動を行った活動者に焦点を当て、聞き取り調査を行ったデータをもとに分析を行い、読書活動の一端を明かにした。本論では、こども文庫に至るまでの歴史的背景を整理し、特にこども文庫活動に至る過程について言及した。修士論文の一部をまとめた。
 26p(pp.1-26)
3 保育者養成と人形劇共著 2012-08-00『子どもの文化』第44巻7号
(子どもの文化研究所)
京都女子大学における保育者養成課程の授業で取り上げている人形劇および人形劇教育の実践について共同で報告した。授業であつかう人形劇の作品分析(起承転結の構造を持ち、幼児に理解しやすい作品であることが明らかとなった。
 8p(pp.40-47)
 共著者:棚橋美代子・浦野武治・松崎行代・浜崎由紀・向平千絵
4 三冊の「おなかのかわ」に関する考察―「こどものとも」をめぐって―共著 2013-02-00『発達教育学部紀要』第9号
(京都女子大学)
福音館書店発行の『1958年版おなかのかわ』(鈴木三重吉訳・村山知義画)、『1975年版おなかのかわ』、(瀬田貞二再話・村山知義画)、『1977年版おなかのかわ』(瀬田貞二再話・村山知義画)の三作品を形式面、内容面から比較を行い、その変化を明らかにした。さらに、福音館書店の編集長松居直の絵本観について考察した。
 12p(pp.105-116)
 共著者:浜崎由紀・棚橋美代子
5 戦前のぬりえに関する一考察―日本幼稚園協会編纂フレーベル館発行の作品を中心に―単著 2014-12-00『研究紀要』第59号
(京都華頂大学・華頂短期大学)
戦前に発行された日本幼稚園協会編纂、フレーベル館発行のぬりえを取り上げ、保育内容と関わって、どのような保育観・教育観を意図して作成されたのかを明らかにした。ぬりえ本来の目的が、絵の描き方を教えるのではなく、子どもが楽しみながら学ぶ保育教材として捉えていたことが明らかとなった。さらに、幼児の発達段階に合わせて利用できる保育教材の検討もみられた。
 9p(pp.33-41)
6 絵本の読み語りの実践における学生の学びの観点単著 2015-03-00『保育実践研究』第16号
(華頂短期大学幼児教育学科保育実践研究会)
授業で取り上げている絵本の読み語りの実践における学生の「学習成果の観点」を明かにした。学習成果の観点には、「絵本の知識」「読み語りの技術」「子ども(聞き手)への配慮」等があげられ、指導者が意図する教育目標である「選書能力を高める」「読み語りの技術を高める」「コミュニケーション力」等が達せられたことが明かとなった。
 6p(pp.13-18)
7 戦前の富士見幼稚園における保育教材―絵雑誌を中心に―共著 2015-03-00『研究「子どもと文化」』第16号
(子どもと文化研究会)
大倉精神文化研究所に所蔵されている資料から絵雑誌を取り上げ、戦前に開園していた富士見幼稚園の言葉に関する保育内容について明らかにした。富士見幼稚園は芸術的価値の高い絵雑誌を取り入れ、芸術的文化環境を整えていた。また、神話を語り聞かせることで、子どもたちや保育者に「よき教育」を求めていたことも推測された。
 11p(pp.20-30)
 共著者:浜崎由紀・鈴木希美・林宏美
8 京都幼稚園編纂の「ヌリエ」に関する考察共著 2016-02-00『発達教育学部紀要』第12号
(京都女子大学)
戦争という社会状況のなかで、一私立の幼稚園である京都幼稚園から「ヌリエ」が刊行された。当時、ぬりえ論争のなか、日本画の手法の修得という京都独自の教育風土にも合致していた。子どもの成長を支える保育・教育教材の一つとしてフレーベル館から刊行されたことは、画期的であることが考察された。
 7p(pp.107-113)
 共著者:浜崎由紀・深澤素子・矢野真
9 保育者養成における人形の活用―腹話術的方法を用いて―単著 2017-02-00『滋賀短期大学紀要』第42号
(滋賀短期大学)
保育者養成の保育内容の授業において、腹話術的方法を用いた人形を活用することを取り入れた。その授業を通して、学生の学びの到達度について明らかにした。台詞を覚えて演じることに戸惑う学生もいたが、習得すると何度も挑戦する姿があった。子ども理解や子どもとの人間関係を深めるための手助けの方法として一定の学びが学生に見られた。
 15p(pp.63-77)
10 絵本の読み聞かせにおける介在者の役割に関する共著 2018-02-00『滋賀短期大学紀要』第43号
(滋賀短期大学)
演劇学的アプローチ(異化・同化)から絵本の読み聞かせの理論構築を試みた。子どもの行動観察をもとに介在者の役割について考察した。絵本を読み聞かせする保育者は「正しいひとつの方法」を実践するのではなく、読み聞かせの目的や対象によって、より適切な方法を選び取ることが必要であることが明らかとなった。
 14p(pp.117-130)
 共著者:糸井嘉・浜崎由紀
11 「子育ての森」で育つ子どもたち―NPO法人子育ての森プロジェクト代表村榮喜代子氏のインタビューを中心に―共著 2018-09-00『研究「子どもと文化」』第23号
(子どもと文化研究会)
NPO法人「子育ての森プロジェクト」の活動を通して自然あふれる宇治市炭山で過ごす子どもたちがどのように自然や世界、人、自分自身と出会っているかを筆者らそれぞれの専門性である遊び・音・庭園思想の観点から明らかにするための第一報である。本稿では、成立過程、設立の趣旨について聞き取り調査を行い、村榮氏の子ども観・保育観について考察した。
 10p(pp.1-10)
 共著者:北後佐知子・松井典子・浜崎由紀
12 絵本の読み聞かせにおける介在者の役割に関する考察(2)共著 2019-02-00『滋賀短期大学紀要』第44号
(滋賀短期大学)
本研究は、昨年度報告した「絵本の読み聞かせにおける介在者の役割に関する考察」の第二報である。本稿は、異なる作品でも同様のことが言えるかどうかを実践し、考察した。その結果、第一報と同様に、作品を代えても子どもが保育者の視線を意識するかしないかによって子どもの聞く態度に違いが生じることが明らかになった。
 16p(pp.103-118)
 共著者:浜崎由紀・糸井嘉
13 短期大学における子育て支援の取り組み共著 2019-02-00『滋賀短期大学紀要』第44号
(滋賀短期大学)
滋賀短期大学乳幼児総合研究所における子育て支援の取り組みを通して、短期大学学生の学びを明らかにするため、アンケート調査を行った。学生は、子育て親子と触れ合うことで、子育ての大変さや子育て支援の必要性について理解する機会となっていた。また、子育ては大変であると感じながらも、やりがいや子育て支援の必要性を感じていたことが明らかとなった。
 13p(pp.225-237)
 共著者:前川頼子・浜崎由紀・松井典子・松井瑞希
14 読み聞かせにおける読み手の視線が聞き手の態度に与える影響についての考察共著 2019-03-00『保育研究』第49号
(平安女学院大学短期大学部保育科保育研究会)
保育における絵本の読み聞かせの読み手が与える視線の影響について考察した。保育者が保育の場で絵本を子どもに読み聞かせをした際、保育者の視線が聞き手の態度に影響を与えることが明らかであるが、その影響は、子どもとの関係性より視線の性質によって様相を変えることが推察された。
 8p(pp.41-48)
 共著者:糸井嘉・浜崎由紀
15 京都市図書館における乳幼児サービス事業の歴史―事業報告を中心に―共著 2020-02-00『滋賀短期大学紀要』第45号
(滋賀短期大学)
公共図書館が乳幼児を対象に実施した絵本の読み聞かせなどを事業の歴史として報告している。事業報告書を分析することで、各館の取り組みやその方法が明らかになった。保育士の協力により、乳幼児を対象とした事業が可能になったことが特徴的であることが明らかとなった。
 14p(pp.101-114)
 共著者:山田千都留・浜崎由紀
16 絵本の読み聞かせにおける読み手の視線の効果共著 2020-02-00『滋賀短期大学紀要』第45号
(滋賀短期大学)
保育における絵本の読み聞かせの読み手(保育者)の視線の影響について明らかにした。視線の性質は「共有の視線」と「検分の視線」に区別することができ、「共有の視線」はさらに「統制的視線」と「共感的視線」とに区別することできた。絵本の読み聞かせにおいて、保育者の視線は、子どもに非常に影響を与える。保育者はそのことを理解し、意識することが重要であることを示唆した。
 8p(pp.153-160)
 共著者:糸井嘉・浜崎由紀
17 乳幼児向け絵本に関する考察―こどものとも0.1.2を中心に―共著 2020-03-00『大阪商業大学共同参画研究所紀要』第1号
(大阪商業大学共同参画研究所)
福音館書店の乳幼児向け絵本『こどものとも0.1.2』を創刊号(1995年4月)から2019年12月までを取り上げ、内容面と表現面から分析を行い、その特徴について明らかにした。物語絵本の入り口ともなる『こどものとも0.1.2』は、子どもの発達を見据え、初期は丁寧な絵本作りをしようとする姿勢が見られたが、2000年代に入るにしたがって表現形式や登場人物が多様になった。本研究では、歴史的にどのような変遷をたどってきたのかを明らかにした。
 20p(pp.1-20)
 共著者:浜崎由紀・山田千都留・内山三枝子
18 短期大学における子育て支援の取り組み(2)―SHIGATAN 乳幼児ふれあい・保育体験事業を通して―共著 2021-02-00『滋賀短期大学紀要』第46号
(滋賀短期大学)
本報告は、2018年に報告した「短期大学における子育て支援の取り組み―SHIGATAN 乳幼児ふれあい・保育体験事業を通して―」の第2報である。「抱っこ・おんぶの講座と乳幼児親子とのふれあい体験」において、母親の気づきに焦点をあて考察した。母親は、子どもとの接し方について新しい知見が得られた。また、講座を通して、子育ての見方・考え方を改めて考える機会となり、子育てに対する負担感の軽減につながることが考察された。
 19p(pp.203-221)
 共著者:浜崎由紀・松井典子
19 緊急事態宣言中の母親のストレス状態と子育て支援に関する研究共著 2021-03-00『大阪商業大学共同参画研究所紀要』第2号
(大阪商業大学共同参画研究所)
COVID-19感染拡大の影響で世界的にロックダウン等の対応がとられた。日本では4月に緊急事態宣言が発出され、外出自粛が求められた。こうした状況下では、家族と過ごす時間が大幅に増え、家族以外の人との対面接触が大幅に減った人が多かった。本研究は、緊急事態宣言にともなう環境の変化が子育て中の母親に及ぼす影響は大きいと考え、子育て中の母親を対象としたアンケート調査を実施し、緊急事態宣言下の子育て支援について言及した。
 26p(pp.17-42)
 共著者:荻田 純久・西本 実苗・松井 典子・浜崎 由紀・土屋 寿子
20 絵本の人形劇化に伴う作品世界の変容―「しょうぼうじどうしゃじぷた」を中心に―単著 2021-08-00『こども芸術と教育』第3号
(京都芸術大学こども芸術学科)
絵本の人形劇化による作品が原作とは異なるテーマや内容に変更により生じた問題点について論じた。人形劇の鑑賞は、子どもの情操の発達において優れているとされる。しかし現代では、テクノロジーの発展により、映像文化が広がり、コロナ禍とも相まって、上演された舞台を観る機会が減ってきている。子どもの成長の糧となる人形劇を継承していくためには、作品の内容についても検証していく必要があることを言及した。
 19p(pp.31-49)
21 狂言紙芝居制作プロジェクトの実践―多様なメンバーとの協働のプロセスを中心に―共著 2023-03-00『こども芸術と教育』第4号
(京都芸術大学こども芸術学科)
狂言紙芝居制作プロジェクト(以下、狂言紙芝居P)が発足した経緯とその趣旨について述べ、その意義について言及した。狂言紙芝居Pにおける制作のプロセスや作品の変遷について紹介し、制作過程のなかで、ユニバーサルな視点を取り入れるために、狂言紙芝居Pメンバー以外の参加を求め、情報交換会を開催した。その際に得られた意見を取り入れ、制作に生かした。最後に狂言紙芝居pを通じて、学生の制作活動への気づきや狂言への関心の高まりについて、制作過程と学生へのインタビューから考察した内容をまとめた。
 11p(pp.59-69)
 共著者:浜崎由紀・松尾憲暁・山田千都留・泉愼也
以上21点
Ⅲ 口頭発表・その他
1 平成21年度夏季図書館資料展観 絵本展の図録資料作成 2009-06-00京都女子大学図書館  京都女子大学図書館夏期資料展観並びに2001年度絵本学会付設展示「ロシア絵本原画展・ハンディキャップ絵本(京都女子大学)」の図録を作成。「ハンディキャップ絵本」を担当し、「ふれあい文庫」の「点訳絵本」、「社会福祉法人日本ライトハウス点字情報技術センター」の「点字絵本」、「財団法人ふきのとう文庫」の「布の絵本」についてまとめた。
 総頁数13p
 本人担当:2p(pp.10-11及び編集)
 共著者:棚橋美代子・向平知絵・内山三枝子・山田千都留・浜崎由紀・松崎行代・加藤道子
2 学校図書館におけるボランティアの現状―京都市立小学校を中心に―口頭発表 (一般発表) 2009-07-00日本子ども社会学会
第16回大会
(於中国学園大学、岡山市)
京都市立学校図書館における学校図書館の現状とボランティアの実態をアンケートによって調査・分析したことを報告した。学校図書館は、ボランティア活動が活発化しており、児童が教員だけではなく、地域資源である地域のボランティアと人間関係を深めながら学んでいることを明らかにした。とはいえ、連携の質はまだ十分ではなく、専任の学校司書の設置が進むことも課題であることを言及した。
 発表時間:20分
3 日本における第二次世界大戦後の子どもの文化史年表資料作成 2011-05-00『研究「子どもと文化」』第11号
(子どもと文化研究会)
「愛知県における児童文化活動の変遷」の基礎資料として第二次世界大戦後の児童文化活動を中心とする子どもの文化史に関わる事項をまとめ年表を作成した。第二次世界大戦後の社会構造や地域構造の要因となる社会の様々な流れを概観しながらそれと関わって子どもをとりまく文化環境、人的環境の変遷を把握することができた。
 15p(pp.73-87)
4 昔話「ねずみじょうど」を今につなぐために―「昔話絵本の読み語り」という方法―口頭発表 (一般発表) 2011-07-00日本昔話学会
2011年度大会
(於静岡文化芸術大学、浜松市)
地域共同体のなかで口承で伝えられてきた民話が衰退し、現代の子どもたちは、様々な人間関係の中でおはなしを聞く機会がほとんどなくなってきている。そのような子どもたちに、絵本の読み語りという方法で昔話絵本を語りついで継承していくために、福音館書店刊行『ねずみじょうど』を分析・考察した。『ねずみじょうど』は、昔話の本質を取り入れながら、絵本メディアの表現方法を生かしている作品であることが考察された。
 発表時間:20分
5 戦前の「ツバメノオウチ」細目(改訂)資料作成 2012-03-00『研究「子どもと文化」』第12号
(子どもと文化研究会)
1927(昭和2)年11月発行『キンダーブック』附録「ツバメノオウチ」(1927年~1942年)の書誌細目を作成。「戦前の『ツバメノオウチ』の解題と細目」棚橋美代子平成12年10月「研究『子どもと文化』」第8号pp.26-60中部子どもと文化研究会)の改訂版。編集者の変化や出版事情により「ツバメノオウチ」の形態が変化するが、「キンダーブック」の解説は一貫して掲載された。本稿は平成23年度絵本学会研究助成を受けた「戦前における『ツバメノオウチ』の研究」の一部である。
 33p(pp.20-52)
 共著者:向平知絵・糸井嘉・中村綾・浜崎由紀・内山三枝子・久保昌子・松崎行代・山田千都留・棚橋美代子
6 戦前のキンダ―ブック附録「ツバメノオウチ」研究口頭発表 (一般発表) 2012-06-00絵本学会
第15回大会
(於八千代座、山鹿市)
戦前のキンダーブックの附録である「ツバメノオウチ」を6期に分け、3~5期の特徴を中心に編集体制や内容の変化について考察し、発表した。「ツバメノオウチ」の内容は、「保育内容」に関する事柄で保育者の教科書的な役割を果たしていることが明らかとなった。また、家庭的な内容も記載され取り、母親向けの内容にもなっていた。
 共同発表者:浜崎由紀、棚橋美代子
 発表時間:20分
7 保育者養成における人形劇教育口頭発表 (一般発表) 2012-07-00日本子ども社会学会
第19回大会
(於國學院大学、渋谷区)
保育者養成課程で取り上げている人形劇・人形劇教育の授業内容の概要を中心に発表した。学生が集団で学び合い、コミュニケーションによって人間関係を築きながら保育技能としての人形劇を習得し、授業終了後も自主的に人形劇活動をする学生が見られたことを報告した。また、指導方法が、専任教員の他、人形劇人や大学院生等、複数の体制を取ることで、それぞれの役割を担いながら、授業の質の向上が見られたことを報告した。
 浜崎由紀、向平千絵、棚橋美代子
 発表時間:20分
8 月刊雑誌「母の友」に関する研究(1)ポスター 発表 2013-05-00日本保育学会
第66回大会
(於中村学園大学・中村学園大学短期大学部、福岡市)
第二次世界大戦後に発行された福音館書店「母の友」について概要とその役割について考察し、発表した。「母の友」は、福音館書店の経営を安定させた雑誌であった。また、松居が子どもの本について深めていく中で、画家、作家の発掘の場でもあった。家庭教育のみならず、幼児教育の現場でも活用される内容であったことが明らかとなった。
 発表時間:120分
9 『キンダ―ブック』附録「ツバメノオウチ」にみる表現活動の特性ポスター 発表 2013-05-00日本保育学会
第66回大会
(於中村学園大学・中村学園大学短期大学部、福岡市)
昭和初期のキンダーブックの附録「ツバメノオウチ」に見られる手技の内容の難易度を分析するために、制作の工程を分類し、実際に制作をしてみた。「ツバメノオウチ」の手技内容は、幼児が制作するには難易度が高かった。幼児教育の質の高さが認められた一方で、実際に子どもができたかどうかは不明である。保育者自らが作り、見せていた可能性も示唆された。
 発表時間:120分
 共同発表者:向平知絵・浜崎由紀・猪崎弥生・棚橋美代子
10 保育者養成における児童文化と地域連携(1)―京都女子大学人形劇フェスティバルを中心に―ポスター 発表 2013-09-00全国保育士養成協議会
第52回研究大会
(於サンポートホール高松香川国際会議場、高松市)
保育者養成校において開催した「京都女子大学人形劇フェスティバル」について、児童文化の視点から考察し発表した。児童文化財である人形の制作により、参加した地域の子ども達は学生に教えてもらって作る喜びを知り、人形を動かすことによって人形遊びや人形劇を実演する楽しみを味わった。人形劇も鑑賞するなど、児童文化財を仲立ちに学生と地域の子ども達のふれあいによってそれぞれの学びが見られた。
 発表時間:170分
11 京都幼稚園編纂の「ヌリエ」に関する考察口頭発表 (一般発表) 2013-12-00真宗保育学会
第20回大会
(於龍谷大学、京都市)
フレーベル館発行、京都幼稚園編纂の「ヌリエ」について分析し、当時の京都幼稚園の「ヌリエ観」について考察した。幼児教育におけるヌリエの捉え方が、子どもの発達や子どもの楽しみと関わって肯定的な視点が確認されたことを報告した。また、作画に日本画家を起用するなど、京都ならではの教育が見られた。
 共同発表者:浜崎由紀、深澤素子、棚橋美代子
発表時間:20分
12 月刊絵本『こどものとも』に関する研究(1)ポスター 発表 2014-05-00日本保育学会
第67回大会
(於大阪総合保育大学・大阪城南女子短期大学、大阪市)
保育幼児教育の現場でよく読まれていた福音館書店発行の『こどものとも』初期の編集者松居直の絵本観について考察した。新人の文章家と画家の発掘に尽力し、編集者として重要な役割を果たした。また、子どもの絵本の黄金期を支えた。それだけではなく、当時としてはめずらしい絵本作家としての役割を果たしていることも明らかにし、報告した。
 発表時間:120分
13 戦前の「ヌリエ」に関する一考察―フレーベル館発行の作品を中心に―口頭発表 (一般発表) 2014-06-00絵本学会
第17回大会
(於刈谷市総合文化センター、刈谷市)
保育教材を扱うフレーベル館発行の戦前の「ヌリエ」を取り上げ、幼児教育における「ヌリエ」の教育観について考察した。美術教育界からは、創造性をそこねると否定的にみられていたが、フレーベル館の「ヌリエ」は、子どもが楽しみながら学ぶ保育教材として肯定的に捉えていた。また、発達にも配慮し、図柄によって難易度を変えていることが推察された。
 発表時間:20分
14 戦前の富士見幼稚園における保育内容(1)―その概要―ポスター 発表 2015-05-00日本保育学会
第68回大会
(於椙山女学園大学、名古屋市)
大倉精神文化研究所に所蔵されている、昭和17年から19年の「日記」の分析を通して、戦前の富士見幼稚園における保育内容の概要を明らかにした。神道を中心とする教育内容であったことを明らかにした。また、フレーベル館の教材を活用する様子も見られた。戦時下にあって、幼児教育においても子どもの生活の中に戦争色が見られた。
 発表時間:120分
 共同発表者:林宏美・浜崎由紀・棚橋美代子
15 戦前の富士見幼稚園における保育内容(2)―ぬりえを中心に―ポスター 発表 2015-05-00日本保育学会
第68回大会
(於椙山女学園大学、名古屋市)
(1)に続き、大倉精神文化研究所に残されている「日記」、ぬりえ等の資料の分析を通して、富士見幼稚園における手技の「ぬりえ」を用いた保育内容の実態について明らかにした。戦時色が強くなるなかで、身体を鍛える活動が見られた。また、ぬりえは、ぬり方見本が付属しており実際に彩色した後もみられたため、実際に見本を見ながらぬりえを使用していたことが推測された。
 発表時間:120分
 共同発表者:浜崎由紀・林宏美・棚橋美代子
16 ぬりえの特性―戦前のぬりえ作品を中心に―口頭発表 (一般発表) 2015-05-00絵本学会
第18回大会
(於東京工芸大学、中野区)
出版年月が確認できる戦前のぬりえ30点を取り上げ、分析し、ぬりえの特性について明らかにした。教育教材としてのぬりえと児童文化財としてのぬりえを比較したところ、表現の違いは見られたが、内容については特に違いは見られなかった。ぬりえのメディアの特徴として、ぬりえ全体がお話として成立する場合は、ドラマ性を持ち、その思想性を発信するメディアとなることを明らかにした。
 発表時間:20分
17 戦前の「ツバメノオウチ」からみた「保育」「国民保育」との接点口頭発表 (一般発表) 2015-12-00幼児教育史学会
第11回大会
(於福山市立大学、福山市)
戦前の「ツバメノオウチ」「保育」「国民保育」の3誌をとりあげ、「ツバメノオウチ」を起点として雑誌の統合について明らかにした。「国民保育」は1943(昭和18)年8月号より「保育」に統合する。フレーベル館の直接販売制度を支えるための「観察絵本キンダーブック」の附録「ツバメノオウチ」が、国策と会社を守るための動きの中で変化していく様子が明かになった。
 共同発表者:棚橋美代子、堀田浩之、浜崎由紀
発表時間:20分
18 戦中における富士見幼稚園の保育内容(3)ポスター 発表 2016-05-00日本保育学会
第69回大会
(於東京学芸大学・白梅学園大学、小金井市)
(1)(2)に続き、大倉精神文化研究所に保存されている「日記」から分析し、戦中の富士見幼稚園における保育内容について検討した。園の方針が神道であるがゆえに、国家の要請するところを違和感なく受け入れていた。これは、保育内容に反映させた結果であり、また幼稚園関連法規の改正や教育審議会の答申等に沿うものであったことが明らかとなった。
 発表時間:120分
 共同発表者:林宏美・浜崎由紀
19 戦前のキンダーブックの額絵に関する考察―附録及び美術特輯号を中心に―ポスター 発表 2017-05-00日本保育学会
第70回大会
(川崎医療福祉大学、倉敷市)
戦前の「観察絵本キンダーブック」には額絵が附録として付けられていたり、美術特輯号として月間とは別に額絵集が刊行されていた。『保育法便覧全』(フレーベル館)の資料よりとあり、額絵が保育のなかで使用されていたことがわかる。附録は「図」的であり、美術特集号は画家の情感や思想が描かれた「美術」作品であることが明らかとなった。
 発表時間:120分
 共同発表者:浜崎由紀・棚橋美代子
20 演劇的アプローチにおける読み聞かせの研究ポスター 発表 2018-05-00日本保育学会
第71回大会
(於宮城学院女子大学、仙台市)
本発表は、絵本の読み聞かせの理論化に向けて継続している研究である。今回は、絵本の読み聞かせ中の読み手の視線に着目し、読み手の視線が子どもの物語受容に影響を及ぼすかのを明らかにすることが目的である。読み聞かせに参加する聞き手の姿勢が変わるのは、読み手の視線が「統制的」であるか「共感的」かによって影響することが推察されることを発表した。
 発表時間:120分
 共同発表者:糸井嘉・浜崎由紀
21 絵本の読み聞かせにおける介在者の役割―『三びきのやぎのがらがらどんを中心に』―ポスター 発表 2018-05-00日本保育学会
第71回大会
(於宮城学院女子大学、仙台市)
絵本の読み聞かせの継続研究である。作品を変えた場合でも前回の発表のときと同様の結果が得られた。聞き手である子どもが、介在者の視線を感じなければ、感情移入し、絵本の物語世界に集中する。他方、聞き手が介在者の視線を意識すると、物語世界に感情移入せず、現実の世界の友達との会話や友達の様子をみる等の行動がみられた。ねらいに応じた読み方の選択が求められることが裏付けられた。
 発表時間:120分
 共同発表者:浜崎由紀・糸井嘉
22 絵本の人形劇化に関する考察―『しょうぼうじどうしゃじぷた』を中心に―ポスター 発表 2019-05-00日本保育学会
第72回大会
(於大妻女子大学、千代田区)
本発表では、人形劇の上演作品「しょうぼうじどうしゃじぷた」を取り上げ、原作とする絵本『しょうぼうじどうしゃじぷた』(渡辺茂男文・山本忠敬絵、福音館書店がどのように人形劇化されたのかを明らかにした。原作では、主人公のじぷたが活躍する物語が描かれているが、人形劇では、4人それぞれの成長が描かれた作品に仕上がっていた。
 発表時間:120分
23 京都市図書館における乳幼児サービス事業の歴史―事業報告を中心に―ポスター 発表 2019-05-00日本保育学会
第72回大会
(於大妻女子大学、千代田区)
本発表は、京都市図書館における乳幼児サービスの今後の課題や方向性について検討するため、京都市図書館資料の2001年度~2017年度の事業報告書を分析した。京都市図書館における乳児サービス事業の歴史を明らかにした。図書
館だけの取り組みはなく、保健センターとも連携しながら、子育て支援に力を入れていることが明らかになった。
 発表時間:120分
 共同発表者:山田千都留・浜崎由紀
24 緊急事態宣言中の母親のストレス状態と子育て支援に関する精神保健学的研究口頭発表 (一般発表) 2021-01-00第18回小児心身医学会関西地方会
(於北浜ネクスビルPBSスタジオ、大阪市、オンライン開催)
緊急事態宣言中(2020年4月、5月)の母親のストレス状態を調べるために、子育て中の母親を対象としたアンケート調査を実施し、今後の子育て支援のあり方を検討することを目的とした。外出を自粛することが求められた。コロナ禍は、家族と過ごす時間が大幅に増え、家族以外の人との対面コミュニケーションが大幅に減った人が多かった。
 共同発表者:荻田純久、西本実苗、松井典子、浜崎由紀
 発表時間:20分
25 地域基盤型/指向性保育士養成カリキュラムの検討と実践に関する研究口頭発表 (一般発表) 2021-02-00第39回滋賀県社会福祉学会
(於県立長寿社会福祉センター、草津市、ハイブリッド開催)
2017年に文部科学省、厚生労働省から通達された、幼稚園教諭、保育士養成のカリキュラムが刷新されることを受けて、3年の研究成果をまとめ、発表した。滋賀県内の保育所、施設、認定こども園に協力を要請し、現場の保育者とともに地域に根差した保育者を養成するためのカリキュラムを構築し、それに基づく教育を実践し、そのカリキュラムの効果を検証した。
共同発表者:深尾秀一・林幸範・松木宏史・浜崎由紀・松井典子・荻田純久
 発表時間:20分
26 地域基盤型/指向性保育士養成カリキュラムの検討と実践に関する研究報告書 2021-03-00『地域基盤型/指向性保育士養成カリキュラムの検討と実践に関する研究』
(滋賀短期大学乳幼児総合研究所内)
2017年に文部科学省、厚生労働省から通達された、幼稚園教諭、保育士養成のカリキュラムが刷新されることを受けて、本研究を3年がかりで始めた。滋賀県内の保育所、施設、認定こども園に協力を要請し、現場の保育者とともに地域に根差した保育者を養成するためのカリキュラムを構築し、それに基づく教育を実践し、そのカリキュラムの効果を検証していくことを目的とした研究を行ったその報告書である。
 2p(pp.2-3)
 共著者:深尾秀一・林幸範・松木宏史・浜崎由紀・松井典子・荻田純久
27 『観察絵本キンダーブック』(1927年~1944)の落款資料作成 2022-12-00『絵本・絵雑誌とその周辺』創刊号
(株式会社ガリバー出版部)
1927年発刊の『観察絵本キンダーブック』(フレーベル館発行)本誌と「投げ込み」及び附録に記されている落款・サインを整理し、画家名と輯・編・頁を表にしてまとめた。戦前の資料は、画家名が記されていないことがあるが、本資料の落款を頼りに、他の雑誌に掲載されている画家名を明らかにする手がかりとなると思われる。
 30p(pp.2-31)
 共著者:棚橋美代子・浜崎由紀
28 『観察絵本キンダーブック』(1927年~1944年)の附録と美術特輯号資料作成 2022-12-00『絵本・絵雑誌とその周辺』創刊号
(株式会社ガリバー出版部)
1927年発刊の『観察絵本キンダーブック』には、額絵が附録として付けられていた李、美術特輯号として月刊絵本とは別に額絵集が刊行されていた。1911年4月号の『保育法便覧全』(フレーベル館)の「幼稚園設計概要」で幼稚園が備えるものとして記されており、額絵が保育の中で使用されていたことがわかる。一枚絵であるため、資料としての保存率が悪いため、現物を整理し、今後の研究資料としてまとめた。
 37p(pp.32-68)
 共著者:浜崎由紀・棚橋美代子
以上28点

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