教育研究業績の一覧 川北 典子
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A 教育業績 | ||||||
教育実践上の主な業績 | 年月日 | 概要 | ||||
1 教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む) | ||||||
1 | ①一人ひとりの学生の理解に対する配慮
②一人ひとりの学生の表現能力を高めるための指導 |
2018-04-00 ~ | ①学生の理解度に合わせて、補助資料等の作成によって、特に視覚的に提示することを心がけている。絵本や玩具、遊びの方法などについても、実物に接し体験から学ぶことができるよう教材を考慮しており、そこから、学生の問題意識の向上や知識・技術修得に繋がるよう、授業ごとの確認テスト等の内容とフィードバックについて工夫している。
②確認テスト等を用いて、授業のなかで必ず学生が文章で自らの気づきや考察を表す時間を設けている。特に演習では、絵本や紙芝居、玩具などの保育教材の歴史や背景を学んだあと、実際に学生自身が創作することを課しており、発表や相互批評の機会を作ることによって、自らの表現能力とともに、質の高い作品を選択する眼を養うことを目指している。 | |||
2 作成した教科書、教材、参考書 | ||||||
1 | テキスト作成 | 0000-00-00 | 2 作成した教科書、教材
①『はじめて学ぶ日本の絵本史Ⅰ・Ⅱ』(鳥越信編、ミネルヴァ書房) ②「考え、実践する 教育・保育実習」(上野恭裕他編、保育出版社) ③「子どもの育ちを支える 児童文化」(川北典子編著、あいり出版) ④「児童家庭福祉論」(山崎順子他編、一藝社) ⑤「子どもの生活と児童文化」(川北典子共編著、創元社) ⑥「現場の視点で学ぶ 保育原理」(上野泰裕・大橋喜美子編、教育出版) ⑦「子どもと保育者でつくる人間関係」(横山真貴子編、保育出版社) ⑧「指導法「言葉」-乳幼児と育む豊かなことばの世界-」(大橋喜美子・川北典子編、建帛社) | |||
3 教育方法・教育実践に関する発表、講演等 | ||||||
1 | 保育実践研修(4回講座)講師 | 2010-00-00
~2017-00-00 |
京都市保育園連盟 | |||
2 | 保育士試験実技「言語」採点委員(非公表) | 2011-00-00 ~ | 全国保育士養成協議会 | |||
3 | 教員免許更新講習講師 | 2013-00-00
~2017-00-00 |
平安女学院大学 | |||
4 | 保育士キャリアパス研修講師 | 2018-08-00 | 京都市保育園連盟 | |||
5 | 園内研修助言者 | 2018-09-00 | 長岡京市深田保育所 | |||
6 | 保育士キャリアアップ研修講師(2回講座) | 2019-01-00 | 京都市保育園連盟 | |||
7 | 保育士キャリアアップ研修「言葉を使った保育教材-絵本と指人形づくり」 | 2019-02-00 | 京都府保育協会 | |||
8 | ゴールデン・エイジ・アカデミー講師「地域で育む子どもの文化」 | 2019-02-00 | 京都市生涯学習センター | |||
9 | 保育士キャリアパス研修講師 | 2019-08-00 | 京都市保育園連盟 | |||
10 | 保育士キャリアパス研修講師 | 2020-08-00 | 京都市保育園連盟 | |||
11 | 保育園職員研修講師 | 2020-08-20 | 内代まつのはな保育園(社会福祉法人治栄会・大阪市都島区)における系列3か園の職員研修。
「保育のなかでの絵本の活用」 | |||
12 | 障害者支援施設職員研修講師 | 2021-02-17 | 障害者支援施設ⅮO(城陽市)における職員研修
「女性が輝く職場」 | |||
13 | 保育士キャリアパス研修講師 | 2021-08-00 | 京都市保育園連盟 | |||
14 | 教員免許更新講習講師 | 2021-08-00 | 大谷大学 | |||
15 | 保育士キャリアパス研修講師 | 2022-08-00 | 京都市保育園連盟 | |||
4 その他教育活動上特記すべき事項 | ||||||
B 職務実績 | ||||||
C 学会等及び社会における主な活動 | ||||||
所属期間及び主な活動の期間 | 学会等及び社会における主な活動 | |||||
1 | 1984-04-00~0000-00-00 | 日本児童文学学会会員 運営委員(1997.10~2003.9) | ||||
2 | 1985-04-00~0000-00-00 | 日本保育学会会員 | ||||
3 | 1994-06-00~0000-00-00 | 日本子ども社会学会会員 紀要編集委員(2011.4~2015.3) 将来構想委員(2018.4~現在) | ||||
4 | 1996-11-00~0000-00-00 | 日本福祉文化学会 会員 理事(2014.10~2021.9) 2008年度大会実行委員(於:平安女学院大学京都キャンパス) 2015年度大会実行委員(於:神戸震災復興センター) 2022年度大会実行委員長(於:大谷大学) | ||||
5 | 2004-03-00~0000-00-00 | 日本社会福祉学会会員 | ||||
6 | 2004-11-00~0000-00-00 | こども環境学会会員 2006年度大会実行委員(於:武庫川女子大学) 2014年度大会実行委員(於:京都工芸繊維大学) | ||||
7 | 2009-04-00~0000-00-00 | 絵本学会会員 2009年度大会実行委員(於:京都女子大学) | ||||
8 | 2009-04-00~0000-00-00 | 日本医療保育学会会員 | ||||
9 | 2010-04-00~0000-00-00 | 滋賀県守山市児童館運営委員 | ||||
10 | 2011-06-00~2012-09-00 | 全国保育士養成協議会平成24年度全国保育士養成セミナー実行委員(2012年9月開催、於:京都文教短期大学) | ||||
11 | 2013-08-00~2015-03-00 | 滋賀県守山市子ども子育て会議委員 | ||||
12 | 2017-04-00~2018-03-00 | 京都府京都市子ども子育て会議委員 | ||||
13 | 2017-04-00~0000-00-00 | 滋賀県守山市子ども子育て会議委員 | ||||
14 | 2018-04-00~0000-00-00 | 京都府京都市はぐくみ審議会委員 副会長 | ||||
15 | 2018-04-00~2019-08-31 | 全国保育士養成協議会2019年度全国保育士養成セミナー企画委員 | ||||
16 | 2021-05-17~2021-05-17 | 滋賀県守山市新設保育園選定委員会委員 | ||||
D 研究活動 | ||||||
著書、学術論文等の名称 | 単著、 共著の別 | 発行又は 発表の年月 | 発行所、発表雑誌等 又は 発表学会の名称 | 概要 | ||
Ⅰ著書 | ||||||
1 | 児童文化の伝統と
現在 | 共著 | 1986-03-00 | ミネルヴァ書房 | 前年度執筆の修士論文について、問題点を整理し直し、考察を重ねた。中川正文の絵本論をベースに、ファースト・ブックの全体像を表出することを試み、特に、印刷・造本過程における保健衛生上からみた安全性の問題など、商業主義的利潤のみを追求しがちな現代の出版業界や、それに追随し、乳幼児に対して安易な絵本伝達を行なっている親や保育者の姿勢についても指摘した。
総頁数 537頁 (担当部分) 「ファーストブック論」 (共著者名) 中川正文、永田桂子、大野智子、棚橋美代子、山口佳子、斎藤寿始子、久保晃代、日高裕子、宮下幸子、横川寿美子、川北典子 他9名 |
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2 | 仏教と福祉の研究 | 共著 | 1992-12-00 | 永田文昌堂 | 仏教児童文学という独自の分野を開拓した花岡大学の作品について、児童文学の視点から再評価を試みた。特に、初期の代表作とされている『かたすみの満月』を中心とする一連の寺院生活を描いた作品に焦点をあてた。現代の児童文学系譜の枠外に置かれがちになっている花岡大学の作品について、花岡自身の児童文学論をもとに考察をすすめるとともに、やがて花岡が傾倒していく仏典童話との関連性についても検討した。
総頁数 952頁 (担当部分) 「花岡大学『かたすみの満月』に関する一考察」 (共著者名) 伊藤正順、大田利生、後藤康夫、寺井良宣、徳永道雄、直林不退、中尾俊博、日野昭、日野振作、藤丸要、川北典子 他26名 |
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3 | 児童文化の伝統と
現在Ⅱ | 共著 | 1993-02-00 | ミネルヴァ書房 | 1903年に京都において設立された修道児童文庫について、その全体像を明らかにするとともに、同文庫設立の意義を考察した。地域住民相互のつながりが希薄になり、児童に対する地域の教育力も無きに等しいといわれる現在、修道児童文庫をめぐる過去の地道な活動に焦点をあててみることは、今後、児童の文化的環境を地域において整えるための一助になると考えられる。
総頁数 200頁 (担当部分) 「修道児童文庫に関する研究―その設立をめぐって」 (共著者名) 中川正文、棚橋美代子、永田桂子、宮下幸子、村榮喜代子、宗宮圀子、溝手恵里、川北典子 |
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4 | はじめて学ぶ日本の絵本史Ⅰ | 共著 | 2001-12-00 | ミネルヴァ書房 | 近代日本における絵本の歴史的歩みを著した初めての研究書といわれる。明治・大正期を中心とした絵本の歴史のなかで、特に幼児教育と関連の深い部分について、分担執筆した。幼児教育の創始期・啓蒙期・定着期・普及期、それぞれの時期における絵本の役割とその発展について考察したものである。
総頁数 382頁 (担当部分) 「幼児教育と絵本」 (共著者名) 鳥越信、宮本大人、大橋眞由美、村川京子、石川晴子、勝尾金弥、西田良子、瀧川光治、道端香苗、香曽我部秀幸、川北典子 他11名 |
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5 | はじめて学ぶ日本の絵本史Ⅱ | 共著 | 2002-02-00 | ミネルヴァ書房 | 前掲書の続編。十五年戦争下における絵本の出版・普及状況とその問題点を中心にまとめられたもので、当時の一般庶民とされる児童の生活と絵本とのかかわりについて分担執筆した。当時流行していた粗末ないわゆる赤本絵本も、幼児・学童にとっては貴重な文化財であり、それらの再評価をも試みた。
総頁数 372頁 (担当部分) 「子どもの暮らしと赤本絵本」 (共著者名) 鳥越信、宮本大人、大橋眞由美、村川京子、石川晴子、勝尾金弥、西田良子、瀧川光治、道端香苗、香曽我部秀幸、川北典子 他10名 |
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6 | 児童文化の伝統と現在Ⅲ | 共著 | 2006-02-00 | ミネルヴァ書房 | 滋賀県甲賀市水口町の水口図書館について、歴史的変遷を辿り、とりわけ児童図書サービスの視点から評価を試みた。同図書館は、明治・大正・昭和を通じて存続してきた数少ない図書館であり、開設当初、水口尋常小学校の敷地内に建設され、子どもとのかかわりの非常に深い図書館であった。また、「子守文庫」の設置など、地域の実情に応じた社会教育施設として、利用価値の高い図書館であったといえる。
(担当部分) 「明治・大正期の図書館と子ども―水口図書館の場合」pp185-202 (共著者名) 斉藤寿始子、棚橋美代子、村榮喜代子、永田桂子、船越晴美、溝手恵里、加口敦子、村川京子、川北典子 |
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7 | 児童文化と子ども文化 | 共著 | 2012-09-00 | 港の人 | 本書は、叢書 児童文化の歴史 全3巻のうちのⅢとして刊行された。60年代以降の児童文化論を追いながら、「児童文化」が閉塞状況に陥り、やがてそれを打破すべく新しい「児童文化」論や「子ども文化」論が展開されていくさまを確認し、概観したものである。その嚆矢ともいえる児童文学者・那須田稔の提言した「国民文化と児童文化」について解題した。
(担当部分) 「六〇年代の『児童文化』と戦中期の残影-那須田稔『国民文化と児童文化』」pp20-33 (編集・解題執筆者名) 加藤理、鵜野祐介、遠藤純 (解題執筆者名) 川北典子、土居安子、浅岡靖央、岩田遵子、安倍大輔、針塚瑞樹、石井光恵、内藤知美、湯地宏樹、長村明子、南出和余、藤津麻里、吉岡一志、小松聡子 |
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8 | 子どもの育ちを支える 児童文化 | 共編著 | 2015-03-00 | あいり出版 | 時代や社会の流れのなかで、子どもの生活をめぐる環境も大きく変容している。本書は、保育・幼児教育を学ぶ学生はもちろん、子育て支援の場等においても、幼い子どもとかかわるおとなを対象に、改めて子どもの育ちに必要な文化・文化財を見つめ直そうと試みている。
総頁数 126頁 (担当部分) 「児童文化とは何か」pp1-12「わらべうた・童謡の変遷」pp49-64、「遊びの変容」pp95-106、「児童文化の展望」pp107-116 (共著者名) 川北典子、村川京子、鬢櫛久美子、宍戸信子、糸井嘉、吉島紀江 |
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9 | 子どもの生活と児童文化 | 共編著 | 2015-11-00 | 創元社 | テキストとしての使用のみならず、一般書としても育児に携わる世代を中心に幅広い年代を読者対象と考え作成した。従来の児童文化関連文献に加えて、子育て支援の項目を充実させ、現代社会における家庭や保育現場での育児をめぐる諸問題に対応できるよう構成している。
総頁 166頁 (担当部分) 「はじめに」pp4-14、「児童文学」pp32-44、「紙芝居-歴史と概要」、pp45-48「おはなし」pp81-93、「子どもと遊び」pp117-129、「子どもの居場所としての児童文化施設-児童館」pp131-133pp、「同-児童博物館」143-147、「子育て支援と児童文化-子育て支援の概要」pp148-151 (共著者名) 川北典子、村川京子、松崎行代、糸井嘉、浜崎由紀、山田千都留、朱まり子 |
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以上9点 | ||||||
Ⅱ学術論文 | ||||||
1 | 明治・大正期の京都における童話の口演活動―熊見杖童と「京都お伽会」 | 単著 | 1995-02-00 | 龍谷大学論集
№445 頁237-261 龍谷大学 |
明治・大正期に児童のための口演童話活動を全国的規模で展開したのは、久留島武彦らによる「お伽倶楽部」であったが、京都では、その支部である「京都お伽倶楽部」と時を同じくして、熊見杖童が単独で地道な活動を行なっていた。本稿では、熊見の遺品整理によって得た資料をもとに、その活動の概要を明らかにした | |
2 | 花岡大学作品研究―幼年文学と絵本 | 単著 | 1996-06-00 | 龍谷大学論集
№448 頁265-290 龍谷大学 |
花岡大学が、幼年文学および絵本の創作に意欲的に取り組んだのは、京都女子大学在職中の1970年頃であるが、それは、花岡の創作過程において、仏典童話への入口となる重要なものであった。本稿では、この時期の特に同人誌「すねいる」に発表された作品を中心に、考察と再評価を試みた。 | |
3 | 「財団法人 仏教児童博物館」の研究―その設立と活動について
| 単著 | 1997-06-00 | 子ども社会研究
3号 頁3-15 日本子ども社会学会 |
近年、各地で「子どもの博物館」の建設が相次いでいるが、戦前の京都に子どものための博物館がすでに開設されていたことを知る人は少ない。1928年、龍谷大学教授であった中井玄道は、ボストンの親日家J.M.シャーウッドの後援を得て、「財団法人 仏教児童博物館」を開設した。本稿では、その設立に至る過程と活動内容を明らかにすることによって、今後の日本における「子どもの博物館」運営の方向性について考察した。 | |
4 | 滋賀県の児童図書サービスに関する史的考察―大津図書館の場合
| 単著 | 2001-03-00 | 平安女学院大学研究年報
№1 頁65-72 平安女学院大学 |
明治末期は、全国的に図書館設立の機運が高まってきた時期であるが、滋賀県においても、日露戦争の勝利を契機として相次いで図書館・文庫が開設された。本稿では、それらの流れを整理しつつ、大津市の大津図書館について、特に児童サービスに関連する部分を中心に、考察を試みた。 | |
5 | あまんきみこの世 界―『車のいろは空のいろ』を中心に
| 単著 | 2002-03-00 | 平安女学院大学研究年報
№2 頁25-34 平安女学院大学 |
現代日本を代表する児童文学作家あまんきみこの作品について、特にその代表作ともいえる『車のいろは空のいろ』を中心に考察した。また、あまん作品は、国語教科書に掲載されることも多いが、それに伴う諸問題について、児童文学のキーワードとしてしばしば用いられる「優しさ」をめぐる視点から検討を試みた。 | |
6 | 「治療教育」における児童の福祉と文化―三田谷啓の仕事 | 単著 | 2004-03-00 | 平安女学院大学研究年報
№4 頁21-30 平安女学院大学 |
医学者であり、教育や福祉の分野にも多数の業績を残している三田谷啓ではあるが、あまりにも多岐にわたる業績であったために、個々の分野での正当な評価がなされていないのが実情である。児童の発達研究のために、それら多分野の連携を提唱した三田谷の仕事を辿り、再評価を試みた。
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7 | 保育の長時間化と乳幼児の生活構造の変化
| 共著 | 2004-03-00 | 平成13-15年度 科学研究費補助金 基礎研究(C)(2) 研究報告書 | いわゆる「生活絵本」に描かれた乳幼児の生活について、時代背景に留意しつつ検討した。現代の児童の生活様式や生活構造の変容には、当然のことながら、家庭環境の変化が多大な影響を及ぼしているが、乳幼児の生活に密着した絵本のなかには、それらの状況が如実に現れており、興味深い。
(担当部分) Ⅳ.児童文化財と子どもの生活感情/生活意識(1)―「生活絵本」にみる乳幼児の生活様式の変容― (共著者名) 清水民子 |
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8 | 大正期における児童相談所の活動―大阪市立児童相談所の設立とその概要 | 単著 | 2005-03-00 | 平安女学院大学研究年報
№5 頁11-20 平安女学院大学 |
1919年、公立の児童相談機関としては、日本で初めてとなる大阪市立児童相談所が設立された。本稿では、その設立の経緯および活動の概要について再検討を試みた。特に、児童文化の視点から、同相談所の事業であった玩具の選択基準制定や、児童文庫の活用、児童遊園の設置などに着目し、それらが果たす役割について考察した。 | |
9 | 街区公園の有効活用に関する一考察
―子どもの遊び空間および地域福祉の視点から | 単著 | 2006-03-00 | 平安女学院大学研究年報
№6 頁9-16 平安女学院大学 |
子どもの遊び場の減少が取り沙汰されて久しい。地域における公園の意義や役割を再考することで、子どもの遊び場のみならず、地域の街づくりの核と捉えていく視点が生まれる。本稿では、子どもの遊び場としての公園について地域住民がどのようにかかわり、どのような役割を果たすべきかについて考察を深めた。 | |
10 | 保育実習指導における教授内容の検討-学生の自己評価より | 共著 | 2014-03-00 | 保育研究
第42号 頁49-53 平安女学院大学短期大学部保育科保育研究会 |
頁49-53
平安女学院大学短期大学部保育科保育研究会 課程の学生について、保育士養成における実習指導の教授内容、実習園との連携および実習中の指導方法・内容を検討した。その結果、「姿勢」「連携」「技術」という3つの因子が抽出でき、他の科目間との調整や実習園とのより密な連携、保育技術の育成などの必要性が確認できた。 (共著者名) 吉島紀江 |
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11 | 児童文学作家における幼年文学への挑戦―いぬいとみこの場合 | 単著 | 2014-06-00 | 平安女学院大学研究年報
№14 平安女学院大学 |
近年の日本児童文学において、いわゆる幼年文学の分野は「不作」であるとしばしば評される。かつて1960年代には、戦後の児童文学の新たな出発点を飾る多くの作品が生まれたが、幼年文学の分野においてもいぬいとみこや松谷みよ子等のすぐれた作品が出版された。本稿では、いぬいとみこの幼年文学作品を取り上げ、いぬい自身の保育者としての眼がどのように活かされているかを検証した。
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12 | 地域における社会教育施設の役割と可能性―児童図書館の場合 | 単著 | 2014-06-00 | 子ども社会研究20号
日本こども社会学会 |
学校や家庭以外の子どもの居場所を考えるなかで、児童館や児童遊園のような児童厚生施設とともに図書館や博物館などの社会教育施設もその一つとして挙げることができる。本稿では地域における児童図書館および図書館児童室に着目し、歴史的意義やそれらの施設が果たす役割について、ハード面・ソフト面双方から考察を加えた。 | |
13 | 指導法「言葉」の学びを深める保育現場における絵本の活用 | 単著 | 2021-03-18 | 大谷大学乳幼児教育学会研究紀要 創刊号 | 日々の保育内容のなかで、絵本は、その重要性を認められつつも、教材としての役割をきちんと位置づけられてはいない。改訂保育所保育指針および幼稚園教育要領、幼保連携型認定こども園教育・補遺要領等における絵本の位置づけを見直すことによって、保育の場における絵本の価値を再評価し、領域「言葉」での指導法について提言した。 | |
14 | 保育実習において学びを深める低年次での現場体験学習 | 共著 | 2021-03-18 | 大谷大学乳幼児教育学会研究紀要 創刊号 | 大谷大学教育学部教育学科幼児教育コースにおいては、保育者養成に向けたカリキュラムの策定のなかで、学生の“実践力”育成を重視している。次年度4年制養成校としての完成年度を迎えるにあたって、その土台に据えた「実践体験活動演習」および「おおたにキッズキャンパス演習」が現場実習にどのような効果をもたらすかを検証した。
(共著者名) 冨岡量秀、西村美紀、渡邉大介 |
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15 | 保育内容「言葉」の指導法-子どもの姿から考える | 単著 | 2021-07-00 | 大谷大学教職支援センター研究紀要第14号 | 本稿では、子どもの姿を核として、広い視野で子どもの育ちをトータルに眺めることのできる領域「言葉」の指導法の構築を試みた。乳幼児期の言葉の発達の道筋を十分に理解したうえで、それぞれの発達段階に応じた児童文化財の特質を理解すること、そしてICTを活用した保育教材についての考え方を身につけることを提示した。また、それらの保育教材を活かした指導案の作成および模擬保育の実践について論考を深めた。 | |
16 | 保育現場体験が保育実習・教育実習への不安と期待に与える影響 | 共著 | 2022-03-18 | 大谷大学乳幼児教育学会研究紀要第2号 | 大谷大学幼児教育コースで理論構築と現場体験の往還を学びの特色として重視している。とりわけ、「実践体験活動演習」や「おおたにキッズキャンパス演習」といった実際に保育現場や子育て支援の場に学生が出かけて行って学びを深める授業を置いているが、コロナ禍でそれらの体験活動ができなかった学生の実習前の不安感や期待感について調査をおこなった。本稿では、保育現場でのアルバイトやボランティア活動も含め、実習前に現場の雰囲気や子どもへのかかわりを体験しておくことの意義について考察を深めている。
(共著者名) 渡邊大介、冨岡良秀、西村美紀 |
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以上16点 | ||||||
Ⅲ 口頭発表・その他 | ||||||
1 | 児童図書サービスについての史的考察 | 口頭発表 | 0000-00-00 | 日本子ども社会学会第7回大会
(広島大学) |
近年、学校や家庭以外の児童の居場所として、児童館や児童博物館、そして児童図書館の存在が挙げられることも多い。ここでは、特に、書籍を仲立ちとした児童図書館が、児童の発達等に果たす役割について、歴史的視点を踏まえながら考察を深めた。 | |
2 | ファースト・ブックに関する一考察 | 口頭発表 | 1986-11-08 | 日本児童文学学会第25回大会
(中京大学) |
「ファースト・ブック」は、乳幼児が人生で初めて出会う絵本として用いられている日本独自の造語であるが、十分な研究がなされないまま、近年その出版点数は増加の一途をたどっている。絵本の創造にかかわる要素のなかで、特に内容と表現に関して、スライドを用い具体的にその問題点を指摘した。 | |
3 | 「ファースト・ブック」に関する諸問題 | 口頭発表 | 1988-05-21 | 日本保育学会第41回大会
(広島大学) |
現在市販されているファースト・ブックのなかで、特に出版点数の多い分野である「ものの本」について、題材・作家・出版社等の偏りがないよう考慮したうえで、9点の作品を選び、内容や表現・造本について比較検討した。とりわけ、造本については、安全性にかかわる問題にも考慮した。 | |
4 | 修道児童文庫に関する一考察 | 口頭発表 | 1988-11-12 | 日本児童文学学会第27回大会
(東京学芸大学) |
1903年12月、京都市下京区(現東山区)の修道尋常小学校同窓会によって設立された、修道児童文庫について、現存している文庫記録をもとに、その概要を明らかにするとともに、それらの児童文化施設の運営と地域の教育力との密接なかかわりについて考察した。 | |
5 | 児童図書館に関する史的考察
| 口頭発表 | 1989-06-03 | 日本保育学会第42回大会
(十文字学園女子短期大学) |
明治末期、京都市内において時を同じくして開設された二つの児童図書館、修道児童文庫と京都府立図書館児童室について、それぞれの設立に至る過程を中心に考察を試みた。運営形態等異なってはいるが、いずれの図書館も、児童の発達に書籍が必要不可欠と考える成人の想いが支えていたことは興味深い。 | |
6 | 児童図書館に関する史的考察(2) | 口頭発表 | 1990-05-19 | 児童図書館に関する史的考察(2) | 日本の児童図書館史上、注目に価すると思われる修道児童文庫について、その設立および廃止に深く関与した人々をとりあげ、調査・考察を試みた。また、当時の京都における児童の文化的状況に焦点をあてることによって、児童文庫設立の意義を明らかにした。 | |
7 | 「京都お伽倶楽部」に関する一考察 | 口頭発表 | 1991-05-25 | 日本保育学会第44回大会
(神戸女子大学) |
巌谷小波・久留島武彦らによって組織された「お伽倶楽部」の支部である「京都お伽倶楽部」について、中心人物である中野忠八と久留島の交友関係を追うことによって、それらの活動の概要を明らかにした。 | |
8 | 「京都お伽倶楽部」に関する一考察(2) | 口頭発表 | 1991-11-15 | 日本児童文学学会第30回大会
(愛知県立大学) |
「京都お伽倶楽部」は、狂言の茂山千作が「こども狂言」を率いて参加するなど、独自の活動を展開したが、その活動内容そのものに関する現存資料は極めて稀である。ここでは、東京での「お伽倶楽部」の活動との関連を辿りながら、京都という地域性に着目し、その概要を掴むことを試みた。 | |
9 | 「京都お伽倶楽部」に関する一考察(3) | 口頭発表 | 1992-10-23 | 日本児童文学学会第31回大会
(千葉大学) |
「京都お伽倶楽部」の中心となって活動したのは、「戦友」等の作品を発表した文学者・真下飛泉であった。真下は、小学校教員として、児童の文学教育にも力を注いでいたといわれるが、その人物像を探ることによって、「京都お伽倶楽部」の概要を明らかにするための手がかりを得た。 | |
10 | 日本児童文学大事典 | 共著 | 1993-10-00 | 大日本出版 | 児童文学に関する日本で初めての本格的な事典であり、児童文化関連を含めて、約4000項目を所収。全3巻。
(担当部分) 「京都お伽倶楽部」「修道児童文庫」他、人名約30項目。 (共著者名) 大阪国際児童文学館編集 |
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11 | 10幼児絵本の限界―花岡大学の場合
| 口頭発表 | 1995-05-20 | 日本保育学会第48回大会
(郡山女子大学短期大学部) |
児童文学者である花岡大学の作家としての創作過程のなかで、特に、絵本の創造にかかわる問題について考察し、それらの再評価をとおして、ともすれば児童文学史の枠外に置かれがちになっている花岡作品が、現代の幼児に活きて働く可能性を指摘した。 | |
12 | 花岡大学作品研究―幼年文学を中心に | 口頭発表 | 1995-11-10 | 日本児童文学学会第34回大会
(日本女子大学) |
花岡大学は、1968年に「幼年文学懇話会」を結成し、「すねいる」という月刊の同人雑誌を発行しているが、ここでは、花岡が従来発表してきた児童文学論をもとに、意欲あふれた「すねいる」時代の花岡の作品について分析・考察を試みた。 | |
13 | 口演童話に関する史的考察―京都とその周辺を中心に | 口頭発表 | 1996-05-19 | 日本保育学会第49回大会
(聖徳大学短期大学部) |
近年、保育現場において、「お話」は軽視されがちになっている。だが、幼児の豊かな言語体験と、それにともなう表現活動に、「お話」は欠かせないものである。ここでは、かつて隆盛を極めた口演童話の歴史を辿り、その衰退の原因を考察することによって、現在の保育現場における教材「お話」の考察に向けてのひとつの手がかりとした。
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14 | 戦前の京都における児童文化活動―「財団法人 仏教児童博物館」について | 口頭発表 | 1996-06-22 | 日本子ども社会学会第3回大会
(山口県立大学) |
戦前の京都において設立された「財団法人 仏教児童博物館」について、その概要を明らかにし、現代社会において、今後学校外での児童の活動の場として大きな意義を持つであろう「チルドレンズ・ミュージアム」について考察を深めた。 | |
15 | 花岡大学の仏典童 話 | 口頭発表 | 1996-10-18 | 日本児童文学学会第35回大会
(市邨学園短期大学) |
花岡大学の出世本懐ともいわれる仏典童話について、特に、花岡の個人雑誌「まゆーら」(全100冊)に掲載された作品を中心に、分析と考察を試みた。また、そこに至るまでの花岡の足跡を、彼自身が展開した児童文学論をもとにして辿ることによって、作家としての全体像をより明確に表出することが可能になると考えた。 | |
16 | 熊見杖童と口演童 話 | 口頭発表 | 1997-06-27 | 日本子ども社会学会第4回大会
(東京学芸大学) |
大阪国際児童文学館に寄贈された熊見杖童の遺品整理をとおして、その人物像を明らかにすることを試みた。特に、熊見が戦後に至るまで発行を続けていた「お伽新聞」を解題することにより、彼の口演童話家としての業績について考察した。 | |
17 | 「里内文庫」に関する研究 | 口頭発表 | 1997-11-14 | 日本児童文学学会第36回大会
(梅花女子大学) |
栗東歴史博物館には、明治末期に、滋賀県栗太郡手原村の呉服商里内勝治郎によって開設された「里内文庫」の膨大な所蔵資料が保管されている。ここでは、その文庫の概要を明らかにし、さらに児童の図書サービスおよびその利用状況に関する考察を深めた。 | |
18 | 水口図書館に関する研究 | 口頭発表 | 1998-06-26 | 日本子ども社会学会第5回大会
(宮城教育大学) |
滋賀県甲賀郡水口町の水口尋常小学校の敷地内に開設されていた水口図書館(現甲賀市水口図書館)について、現存する図書館記録をもとに、その概要を明らかにした。同図書館は、小学校との連携による児童サービスの充実がみられ、さらに「子守文庫」の設置など、地域に実情に密着した図書館としても高く評価できる。 | |
19 | 滋賀県の児童図書サービスについての史的研究 | 口頭発表 | 1999-06-25 | 日本子ども社会学会第6回大会
(龍谷大学) |
明治末期の滋賀県内において、相次いで設立された図書館・文庫について、特に、児童を対象としたサービスに焦点をあてて、全体としての概要を明確にしたうえで、問題点等を指摘した。個々の図書館が存続・発展していくためには、それらの連携や、核となる機関の存在が不可欠であることが再認識された。 | |
20 | 戦前の保育施設に関する一考察―安養寺保育園について | 口頭発表 | 2001-05-18 | 日本保育学会第54回大会
(広島大学) |
大正期から昭和初期の保育施設の多くは、農繁期託児所のような簡易なものであったが、それらのなかでも、実際に保育に携わる人々の真摯な努力によって、充実した保育内容を展開している施設も見られる。そのひとつといえる滋賀県栗太郡(現栗東市)の安養寺保育園について、その概要を明らかにした。
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21 | 育児教育と児童文化―三田谷啓の仕事 | 口頭発表 | 2002-05-18 | 日本保育学会第55回大会
(武蔵野女子大学) |
医学、教育、福祉等多方面にわたり造詣の深かった三田谷啓は、常に「医学と教育の握手」を唱っていた。ここでは、三田谷の業績を辿ることによって、それら多分野の連携が児童の育成にいかに重要であるかを、あらためて指摘した。 | |
22 | 「日本児童協会」機関雑誌と児童文化 | 口頭発表 | 2003-05-17 | 日本保育学会第56回大会
(静岡大学―静岡県コンベンションアーツセンター) |
三田谷啓が主宰していた「日本児童協会」発行の「日本児童協会時報」および「育児雑誌」の内容から、それらに掲載されていた児童文化関連の記事や論文について検討した。三田谷は、幅広い交友範囲のなかで、多分野の知識を得ていたと思われるが、とりわけ絵本や玩具等の児童文化財が児童の発達に与える影響を重視していたことがうかがわれる。 | |
23 | 23大阪かたぎと出版文化―子どもの心をとらえたサービス精神
| 口頭発表(共同) | 2003-10-25 | 日本児童文学学会第42回大会
(大阪国際児童文学館) |
大会事務局提案の課題研究のひとつとして行なった発表である。大阪の榎本書店について、船場に現在も残る同書店が、明治・大正期に出版していた多数の絵本や漫画本についての再評価を試みた。それらは赤本と称され、絵本史や児童文学史のなかでも軽視されることが多いが、当時の児童の娯楽に寄与した意義は大きい。
(担当部分) 「榎本書店(法令館)の場合―大正期の赤本絵本を中心に」 (共同発表者名) 松山雅子、畠山兆子、藤本芳則 |
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24 | 「生活絵本」に関する一考察―乳幼児の生活様式の変容 | 口頭発表 | 2004-05-16 | 「生活絵本」に関する一考察―乳幼児の生活様式の変容 | 近年、乳幼児の生活様式は多様化を極めているといわれるが、それらが子どもの健やかな成長発達に種々の影響を与えていることは想像に難くない。ここでは、それらの問題にアプローチしていくための一方法として、いわゆる「生活絵本」をとりあげた。乳幼児の生活に密着した生活絵本の内容や表現について、歴史的背景を踏まえ、分析・考察を試みたものである。 | |
25 | 大正期における児童相談所と児童文化―大阪市立児童相談所の場合 | 口頭発表 | 2005-05-21 | 日本保育学会第58回大会
(大妻女子大学) |
1919年開設された大阪市立児童相談所の設置を提唱していた医学者・三田谷啓のモットーは、「教育と医学の握手」であった。ここでは、三田谷の業績を辿るなかで、当時の子どもの発達をめぐる研究に、子どもの文化が深くかかわっていたことを重視し、検討を試みた。 | |
26 | 子どもの遊び場に関する一考察―高村弘平著書を手がかりに | 口頭発表 | 2006-07-08 | 日本子ども社会学会第13回大会
(東京成徳大学) |
1935(昭和10)年、造園家高村弘平は、『児童園の施設と遊戯器具』を著した。1993(平成5)年に都市公園法施行令の改正によって「児童公園」の名称も廃止された現在、子どもの遊び環境をめぐる状況は、ますます多様化を極めている。今、高村の名著を検証することによって、おとなが整える子どもの遊び場の可能性について考察した。 | |
27 | 大学における子育て支援活動―「つどいの広場」の設置をとおして | 口頭発表 | 2008-05-17 | 日本保育学会第61回大会
(愛知県立大学) |
勤務校において、2007年11月より開設した地域子育て支援ひろば型事業について、検証した。大学での実施を行う意義や地域との連携についての具体的方策、また、学生ボランティアの配置によって得られる利用者側のメリットや学生自身の学びに対して考察を深め、課題点を明らかにした。 | |
28 | 地域子育て支援事業における課題と展望 | 口頭発表 | 2010-05-20 | 日本保育学会第63回大会(松山東雲大学) | 地域にも根付いてきた勤務校の子育て支援ひろば型事業を中心に、その課題と今後の展望について検証を行った。学生のボランティアとしての配置や導入の方法等はもちろん、授業での活用などが今後考察を深めていくべき課題であると考えられる。 | |
29 | 保育者養成校における子育て支援の取り組み | 口頭発表 | 2011-05-21 | 日本保育学会第64回大会(玉川大学) | 大学内で子育て支援事業として開設している施設において、学生支援の観点からその役割を再考した。これまでは学生の同事業における関わりとしては、ボランティアとしての参加が主であったが、授業の一環としての効果を探るべく、専門演習での参加を試み、学生たちの反応、レポートから一定の効果を得ることができたと考えている。 | |
30 | 保育者養成校における子育て支援-学生の学びの視点から | 口頭発表 | 2013-05-11 | 日本保育学会第66回大会(中村学園大学) | 大学内で開設している子育て支援施設(つどいの広場)は、地域との連携においても一定の成果をあげてきた。本発表では、一昨年の発表後さらに課題となっていた授業をとおしての学生の学びについて、その質的効果を明らかにし、今後の保育者養成カリキュラムにおける位置づけを考察した。 | |
31 | 学生の絵本選択に関する諸問題-実習での体験を踏まえて- | 口頭発表 | 2014-05-17 | 日本保育学会第67回大会(大阪総合保育大学) | 本研究は、絵本という身近な児童文化財(保育教材)が、学生の授業における学びのなかから、どのように実際の保育現場で活かされ実践されているのかについて、現場実習をとおしての学生のアンケート調査から考察を試みたものである。子どもたちが絵本を大好きだという事実を目の当たりにし、絵本の重要性に改めて気づいた学生の学びを、その後の授業でどのように一定の知識や技術に高めていくかが課題となっている。 | |
32 | 実習体験から得た学生の子ども観-保育実習Ⅱ事後指導の自由記述より- | 口頭発表(ポスター発表) | 2014-09-19 | 平成26年度全国保育士養成セミナー(ホテルニューオータニ博多)
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保育者がもつ子ども観は、その保育行動にさまざまなレベルで影響しているが、短期大学での2年間の実習体験をとおして、それらの土台がどのように築かれていくのかを自記式質問紙の記載結果から考察した。実習をすべて終えた学生からは、保育者の子どもに対する影響力の大きさや、環境を整えていくための自己研鑽の必要性を感じていることが、明確に表れていた。養成校としては、卒後も継続的な支援プログラムを検討していく必要性がある。
(共同発表者名)吉島紀江 |
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33 | 保育園における環境構成に関する一考察-絵本を中心に- | 口頭発表(ポスター発表)共 | 2016-05-07 | 日本保育学会第69回大会(東京学芸大学) | 絵本は、いつでもどこでも手に取ることが容易な保育教材である。しかし、園全体の環境構成を考えるなかで、絵本の役割をきちんと把握して位置づけることによって、子どものみならず、保護者に対してもその重要性を啓発していくことは可能であろう。今後は、保育士一人ひとりの絵本に対する意識を高め、実際の保育のなかに採り入れる実践をとおして、各年齢での子どもの育ちと関連づけ考察を試みたい。
(共同発表者名)中田純子 |
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34 | 保育園における絵本の活用 | 口頭発表(ポスター発表)共 | 2017-05-21 | 日本保育学会第70回大会(川﨑医療福祉大学) | 前年度のH保育園を中心にした共同研究において、絵本を保育内容のなかへの位置付けについて、実践と考察を深めた。絵本は、ともすれば、保育のなかでのつなぎのように用いられることの多い教材であるが、他の保育内容への展開や子どもの遊びへのひろがりをとおして、その価値と役割を考察した。
そのような実践を年間の保育計画のなかにきちんと位置づけ、園全体での取り組みとしていけるようなプランの構築が課題となっている。 (共同発表者名)中田純子 |
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35 | 子どもの感性を育む保育者の援助―保育教材としての“絵本”の活用 | 口頭発表(ポスター発表)共 | 2018-05-12 | 日本保育学会第71回大会(宮城学院女子大学) | 第69回、70回大会に引き続き、Hこども園における絵本の活用実践をもとに、分析を行った。正月、もちつき等の年中行事に関わるキーワードを中心に、「もち」を題材にした絵本を使い、こどもの理解や関心の変化や他の表現活動への展開などに注目して観察を行った結果を保育教諭とともにまとめ考察した。
(共同発表者名)中田純子、長谷川彩乃 |
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36 | 地域包括ケアシステムにおける児童館の可能性-児童館の職員及び利用者の実態調査より | 口頭発表(ポスター発表)共 | 2018-05-13 | 日本保育学会第71回大会(宮城学院女子大学) | 児童福祉施設の一つである児童厚生施設“児童館”について、その機能や役割に着目した。現在、地域の教育力や育児力の低下が取り沙汰されているが、地域を包括し、多世代の支援を可能にする場所や人材の確保が必要であると考えられる。その役割を果たすものとして、特に京都市の児童館の実態調査をもとにして考察を試みた。
(共同発表者名)吉島紀江 |
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37 | 子どもの表現力を育む保育教材-絵本から劇あそびへ | 口頭発表(ポスター発表)共 | 2019-05-04 | 第72回日本保育学会(大妻女子大学) | 保育教材としての絵本の意義や役割を考察するなかで、本研究では特に絵本が劇あそびに発展していく過程に着目した。Hこども園5歳児の12月から3月の活動をとおして、子どもの心情に変化がみられる様子を観察し考察を試みた。とりわけ、Y児の遊びにおいて、これまでどちらかというと受容的な姿勢であった遊びが主体的に展開される姿が認められ、保育内容のなかで、絵本を適切に活用していくことの意義を明確にすることができた。
(共同研究者名)中田純子、長谷川彩乃 |
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38 | 多世代型地域包括ケアシステムの構築-児童館の運営実態より- | 口頭発表(ポスター発表)共 | 2019-05-04 | 第72回日本保育学会(大妻女子大学) | 今日、地域における子どもをめぐる課題がさまざまに取沙汰されるなかで、児童館の果たす役割について着目した。児童館は、児童厚生施設のひとつであり、屋内型の遊び場である。0歳から18歳をその利用対象としている。そこで、本研究では、多様な年齢の子どもを支える施設として児童館を捉え、その可能性を広げることを目的に質問紙調査を実施し、現状把握と考察を試みた。
(共同研究者名)吉島紀江 |
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39 | 保育実習において学びを深める低年次での現場体験学習(1)(2) | 口頭発表(ポスター発表)共 | 2020-05-16 | 日本保育学会第73回大会(奈良教育大学・オンライン開催) | 4年制の保育者養成校として新たにスタートした本学幼児教育コースは、その学びの柱として、現場実習を実施する前の1、2年次において現場での実践体験をおこなう科目を置いた。本発表では、実際の活動内容を振り返り整理することによって、完成年度に向けたより質の高い保育者養成カリキュラムの構築をめざす。
(共同発表者名)冨岡良秀、西村美紀、渡邉大介、小川晴美 |
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40 | 地域特性からみた児童館の可能性-京都市の場合- | 口頭発表(ポスター発表)共 | 2020-05-17 | 日本保育学会第73回大会(奈良教育大学・オンライン開催) | 児童館は屋内型の地域の遊び場であるが、幅広い年齢の子どもの利用が期待できる。そこに関わるおとなも含めれば、地域における多様な活動拠点としての意義も見出せると考えた。京都市には小学校区にひとつ以上の児童館が存在しており、学童保育事業実施施設としての役割も大きいが、さらに子育て支援や子どもの居場所づくりといった活用方法に可能性を探ることを目的に考察を深めた。
(共同発表者名)吉島紀江 |
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41 | 地域特性からみた児童館の可能性-京都市の場合・その2- | 口頭発表(ポスター発表)共 | 2021-05-15 | 日本保育学会第74回大会(中部ブロック-オンライン開催) | 京都市では55法人によって131か所の児童館が運営されているが、本研究においては京都福祉サービス協会管轄の4児童館について、質問紙調査を実施した。いずれも、地域に根ざした多様な活動が展開されており、子育て支援や子どもの居場所としても不可欠な存在となっていることが明らかになったが、一方で職員配置や待遇、専門性といった問題もあり、今後の課題として研究の継続を図る。
(共同発表者名)吉島紀江 |
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42 | 現場体験学習から得られる保育・教育実習への教育的効果 | 口頭発表(ポスター発表)共 | 2021-05-16 | 日本保育学会第74回大会(中部ブロック・オンライン開催) | 本学幼児教育コースにおいては、保育者養成カリキュラムの中心に「実践体験活動演習」「おおたにキッズキャンパス演習」といった学外での体験学習科目を置いている。それら体験活動の実施にあたって、また、現場実習の前後において学生たちの心の動きをアンケートによって可視化することを試み、コロナ禍で体験活動の実施に支障をきたした学年の結果を踏まえたうえで、実習に与える影響を考察した。
(共同発表者名)西村美紀、冨岡量秀、渡邉大介 |
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43 | 児童館の可能性-切れ目のない支援と中学生の居場所づくり | 口頭発表(ポスター発表)共 | 2022-05-14 | 日本保育学会第75回大会
聖徳大学(オンライン開催) |
子育て支援は、乳幼児の保護者を対象とすることが多いが、現代社会においては中高生の育ちを支える保護者の悩みや不安も大きい。本研究では、地域でのそれらの支援の基盤として児童館の役割に着目した。京都市の3児童館の館長にインタビューをおこない、コロナ禍での中高生の居場所づくりの観点から問題点を抽出し考察を試みた。
(共同発表者名)吉島紀江 |
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以上43点 |