教育研究業績の一覧

三浦 誉史加
A 教育業績
教育実践上の主な業績 年月日概要
1 教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)
1 勉強会実施による、自主的に勉学に取り組む学生の支援 2006-04-00
~2007-03-00
大谷大学文学部・任期制助手として、ジェーン・オースティンなどの英文学作品を読み進める勉強会、教員採用試験英語問題勉強会などを行い、自主的に勉学に取り組む学生を支援した。
2 教育内容・方法の工夫
(梅光学院大学)
2007-04-00
~2011-03-00
・科目名「子ども英語」「子ども英会話」: ミニ模擬授業を交え、授業で使える英語力向上のために英検対策を行いながら、児童を対象とした英語教授法を教授した。(2007年度、2008年度、2010年度)
・科目名「Drama ProductionⅠ・Ⅱ」:インターナショナル・デイでの劇上演を目的し、授業前半はテキストを読み、授業後半は劇稽古に取り組む。台詞に込める感情を考える中で、個人のものと思える感情・考え方が、その時代の価値観を反映した側面を持つことへの気付きを促す。(2008年度~2010年度)
・科目名「TOEIC演習Ⅲ・Ⅳ」:テキストでは基本的な文法事項を復習しつつ、解法のポイントを押さえながら各パートの演習を行った。E-learningシステムを使用した模擬テストで、スコア分析を行い、弱点を克服するための効率的な練習を行った。海外ニュース・ドラマも時折副教材とし、生の英語に触れることで学生の興味を促し、実践的な英語力を身につけることを目指した。(2008年度、2009年度)
・科目名「英語読解」:おとぎ話のパロディを英語で作り、紙芝居形式で発表する活動を通して語学力・自己表現力の向上を図った。(2008年度、2009年度)
・科目名「Public SpeakingⅠ・Ⅱ」:英語スピーチの訓練を行った。ボディ・ランゲージやアイ・コンタクトを用いた効果的な話し方、序論・本論・結論からなる論理的で説得力のあるスピーチ作り、視覚的資料を用いた効果的な意見提示などを学び、就職活動や入社後、相手を説得し、自分のやりたいことを実現するためにスピーチの基本を学ぶことの重要性、大学の学びが社会での実践に役立つことを意識させた。(2008年度)
・科目名「英語読解」:卵をトピックにした章では、卵を使った科学手品を取り入れた英語スピーキングの回を設けるなど、実体験を通した英語理解を図った。(2010年度)
・科目名「教養セミナーⅢ」:功山寺の英語観光ビデオ制作を通じて、専攻言語を生かす実践の場を作り、生活に根ざした異文化理解を目指した。(2008年度)
3 専攻言語の学習成果を披露し、異文化理解を促進する外国語パフォーマンス大会の実施
(梅光学院大学)
2008-04-00
~2010-08-00
1.2008年度外国語パフォーマンス大会「インターナショナル・ナイト」指導(大学内部公開、梅光学院大学スタージェス・ホール)
梅光学院大学英米文学科・英米語学科「英語ミュージカル『レ・ミゼラブル』」の脚本・演技・発音指導。パフォーマンス系のクラブ所属者が少なかった同学科にミュージカルを取り入れ、専攻言語で自己表現する楽しさを体験することを目指した。
(2008年7月19日)
2.2009年度外国語パフォーマンス大会「インターナショナル・デイ」指導(下関市民を対象とした外部公開、梅光学院大学スタージェス・ホール)
英米文学科・英米語学科「ウィリアム・シェイクスピア原作『から騒ぎ』」を、英米文学科3年必修・英米語学科選択必修科目「Drama Production」における授業の一環として、脚本・演技・発音指導。(2009年度インターナショナル・デイ運営委員会・教員チーフ)
(2009年7月18日)
3.2010年度外国語パフォーマンス大会「インターナショナル・デイ」指導(下関市民を対象とした外部公開、梅光学院大学スタージェス・ホール)
英語英文学科「アキハバラのシェイクスピア~現代版『夏の夜の夢』」を、英米文学科3年必修・英米語学科選択必修科目「Drama Production」における授業の一環として、脚本・演技・発音指導。(自分に共通する身近な問題を扱ったものとして文学作品に触れられるよう、時代設定を現代とした。)
(2010年7月17日開催)
4 学生の語学及び外国文化の学びを生かした地域貢献を目指す「下関国際言語化プロジェクト」チーフとしての活動(梅光学院大学) 2010-03-00
~2011-03-00
*梅光学院大学国際言語文化学部「下関国際言語化プロジェクト」の目的
外国人観光客を誘致するなどの地域貢献を通じて下関地域を活性化する諸活動に積極的に関わることによって(もしくは、企画立案し、実際に行動してみることを通して)、学生が専攻言語を実用・応用する実践力を育てる事が出来るようにする。同時に社会と関わる中で、キャリア意識を涵養することを目指した。
*2010年度の活動
・下関に外国人観光客を増やすためのプランをグループ毎に考え、プレゼンテーションを行うコンテストを新入生オリエンテーション合宿にて実施。
・外国人観光客を誘致する方策を企画立案し実行する学生組織を発足。週一回活動した。
・下関駅前に位置する商店街と協定を結び、飲食店メニューを翻訳するといった学生の語学の学びを生かした活動の場を作ることに取り組んだ。
5 視覚的教材を用いた異文化理解 2011-04-00 ~ 「国際文化演習I~Ⅲ」「英文学概論」「英語読解(初級)」「国際文化特殊講義6」において、学生の理解を助け、授業内容に興味を持てるよう、パワーポイント、写真資料記載プリント、映像といった視覚に訴える資料を取り入れている。
6 プリントを用いた文法事項の復習 2011-04-00 ~ 「英語(総合)」「英語読解(初級)」において、指定テキストの読解や文法問題で、多くの学生がつまづいた文法事項については、基本の復習と練習問題を含むプリントを別途作成し、学生理解に努めている。
7 レポートや発表原稿の二段階提出 2011-04-01 ~ 「国際文化演習Ⅰ~Ⅳ」において、レポートや発表原稿は必ず二段階提出とし、仮提出したレポートの添削を返却した後、更に考察を深めて再度提出とし、論理的な文章を書く力の向上を目指している。
8 勉強会実施による、自主的に勉学に取り組む学生の支援 2011-04-01 ~ TOEIC、英検、基本英文法などの勉強会を研究室で毎週実施し、個別指導を行いながら語学力の向上を目指している。
9 読み書きを通じた考察の発展 2012-04-01 ~ 「国際文化演習Ⅰ」「国際文化演習Ⅱ」において、発表担当学生のプレゼンテーションを聞いて感じた疑問点を書かせ、それをまとめて次の時間に配布し、発表担当学生もしくは発表を聞いていた学生たちが、その疑問点について資料調査した上で自分の考えを書く小レポートを課した。また、異なるテーマで書いたレポートを交換し、相手の主張に対する自分の考えを述べる小レポートを課した。プレゼンテーションやレポートをその場で終わらせず、読み書きの中でトピックについて考察を深め発展させることを目指している。
10 国際都市京都の特性を生かした地域での学生の学び促進 2014-04-01 ~ 「国際文化演習Ⅲ」において、外国人を対象とした京都観光業について調査考察する取り組みを行っている。学生は班毎にテーマを決定し、街頭で外国人観光客や店舗にアンケートを行いながら、外国人観光客への対応について改善策を提案し、飲食店と打ち合わせを交えながら外国語メニューを作成するなど、自分たちで改善策を実践している。取り組みの成果をまとめたプレゼン大会では、ゼミ外の教員や学生に審査してもらい、緊張感をもって相手に伝え、説得するプレゼンを目指している。
11 身体表現を通じた外国文化の考察 2014-04-01 ~ ダンス・演劇といった身体表現を通して外国文化を考える科目「表現文化演習」新設を提案、2014年度より開講、前期分を担当した。2014年度は、シェイクスピア劇『ヴェニスの商人』を読み、ディスカッションで構築していった解釈をもとに、場面を現代に設定したショートムービーをスマートフォンで作成する授業を行った。自分の解釈の視覚化を通して劇への考えを深め、現代に場面設定することで、自分達が属する文化・社会との共通点や違いを考察することを目指した。
12 調理を通じた食文化考察 2014-12-08 ~ 「国際文化演習Ⅰ」において、学生にイギリス料理を作ってもらい、実体験から文化を知ることを目指した。
13 2016年度学長裁量経費による教育改革事業採択プログラム 2016-10-01
~2017-03-21
2016年度カナダ文化研究・実践英語の事前講義中に、スピーキング力向上を目的とし、Skype英会話を実施した。また、研修前後にCASECによる英語力測定テストを行い、英語力の向上に短期語学研修が有意に働くことを確認した。
(共同事業者:村瀬順子、浅若裕彦)
2 作成した教科書、教材、参考書
1 作成した教材(梅光学院大学) 2008-04-00
~2011-03-00
・「子ども英語」「子ども英会話」における、絵カード、ゲーム用プリント、ペープサート等の作成(2008~2010年度)
・「比較文化論」におけるCM・広告・アニメ収集及び提示(2008年度)
・「英語読解」における科学手品教材の作成(2010年度)
 ゆでたまごを手で押し込まずに牛乳瓶に入れる科学手品の教材を作成した。牛乳瓶にたまごを入れる方法を英語で発表させ、最後に実演してみせるコーナーを通して、実体験に基づいた英語活動を目指した。
2 オープンキャンパス「世界を知ろう!」における寸劇小道具・クイズ・資料の作成(梅光学院大学) 2008-08-00 各国の料理・贈り物など、学生が行う寸劇に使用する小道具を作成し、高校生が視覚的に異文化理解を図ることのできる授業作りを目指した。また、クイズプリントを作り、楽しみながら知識をつけることを目指した。各国のお菓子やお茶を並べ、それが登場する文学作品の解説版を作り、食から文化を理解するコーナーを設けた。授業を行う際にはレジュメを作成し、高校生が内容を理解する助けとした。
3 オープンキャンパス「インターナショナル・デイの紹介」におけるビデオ作成(梅光学院大学) 2009-08-00 インターナショナル・デイを紹介する際、映画の予告編風に上演のダイジェストビデオを作り、高校生が興味を持って同イベントを知り、上演作品を通した異文化理解へとつなげる工夫をした。
4 英文法を復習するプリント作成 2011-04-00 ~ 「英語(総合)」「英語読解(初級)」において、つまづきやすい文法事項について、基本の復習と練習問題を含むプリントを別途作成し、学生理解に努めた。
5 海外ドラマ・ニュース・洋楽を用いたプリント作成 2011-04-00 ~ 「英語(総合)」において、海外ドラマ・ニュース・洋楽を利用した単語の穴埋め、コンプリヘンション・クイズに答えるプリントを作成し、学生が生の英語に興味を持って触れられる教材作りを心がけた。
6 視覚的資料の作成 2011-04-00 ~ 「国際文化演習I~Ⅲ」「英文学概論」「英語読解(初級)」「国際文化特殊講義6」において、授業の理解を深めるため、パワーポイント、写真資料記載プリントといった視覚に訴える資料を作成した。映像を使用した場合は、映像を見ながらメモをとっておいてほしいポイント、着目してほしいポイント、解釈を自分で考えてほしいポイントを記載したプリントを作成・配布し、映像をより効果的に使用することを目指した。
7 学生の疑問点を列挙したプリント作成 2012-04-00 ~ 「国際文化演習Ⅰ」「国際文化演習Ⅱ」において、レポートを印刷して配布したり、担当学生のプレゼンテーションを聞いて浮かんだ疑問点を受講生に書かせ、それを列挙したプリントを作成・配布した。これを利用することにより、他の人の意見と自分の考え方を比較しながら、更に考察を深めることを目指した。
8 「表現文化演習1」における演じ分けカード作成 2014-04-00
~2014-08-00
皆の前で一言台詞を演じてもらうペアを指定し、「怒って」「悲しそうに」「傲慢に」など、様々な感情表現を設定した紙をくじ引きさせ、受け取った紙の指定通りに台詞を言い、どんな感情を込めて台詞を言ったのか他の学生たちに当てさせた。このゲームを通して、観客に伝わる表現を目指し、また、同じ台詞でも様々な感情表現が可能であることに気づき、その中から自分はどれを選ぶのか、その選択は作品全体の解釈とどう関わるのか考えさせるきっかけとした。また、作品理解・ディスカッションの助けとするため、宿題として読んでくる場面に関して質問項目を記載した用紙を事前配布し、各自で考えたことを記入させた。
3 教育方法・教育実践に関する発表、講演等
1 梅光学院大学「英語研究会」
(高校教員対象)における授業提案
(於:梅光学院大学)
2010-08-03 高校の教員を対象とし研究会。シェイクスピアretold版を使用し、パフォーマンスを取り入れることで英語を実践し、ただ英語を訳すだけでなく、英文を読みながら文化・社会について考える授業作りを提案した。
4 その他教育活動上特記すべき事項
B 職務実績
1 担当委員会(梅光学院大学) 2007-00-00
~2011-03-31
・生涯学習センター部「アルス梅光」委員会委員(生涯学習センター部「アルス梅光」の企画立案・講座受付など事務補助)
・学生部委員(大学祭・スポーツデーなど学生行事の安全管理、及び学生生活支援)(~2008年3月)
・教務部委員(大学カリキュラム作成及び検討・年間スケジュール調整・学則の見直しなど教務全般についての業務)(2008~2011年月)
・地域連携部委員(2009~2011年3月)
・磯田光一記念事業運営委員会委員(大学院設立の礎となりご活躍された磯田光一先生の寄贈蔵書を活用した事業を企画・運営する委員会。)(2010~2011年3月)
・将来構想委員会・若手選出委員(2010~2011年3月)
2 市民対象講演(梅光学院大学) 2007-00-00
~2011-03-31
1.第73回アルス梅光小倉公開講座(北九州市立男女共同参画センター「ムーブ」)「食事は試練か至福のときか―19世紀の英文学を“食”べる」(2007年11月19日)
2.梅光学院大学地域文化研究所第63回例会(梅光学院大学)「英国ヴィクトリア朝におけるラファエル前派の発生と展開」
倉本昭・三浦誉史加担当。ミレイ展観覧ツアーを交えつつ、ラファエル前派の成立とその展開を検証した。(2008年7月5日)
3.梅光学院大学国際交流セミナー (梅光学院大学)「演じて比べるシェイクスピア」(2009年2月20日)
4.2009年度アルス梅光公開セミナー(梅光学院大学)「名作の小箱―世界の文学を読みひらく」
小野良美・倉本昭・中野新治・中尾健一郎・三浦誉史加のリレー講座のうち、2回分を担当。ウィリアム・シェイクスピア作『オセロー』『十二夜』を取り上げ解説した。(2009年11月14日、12月12日分担当)
5.2010年度アルス梅光公開セミナー(梅光学院大学)「名作の小箱Ⅱ―ファンタジィと浪漫に翼ひろげて」
倉本昭、村中季衣、リンダ・スペター、三浦誉史加のリレー講座のうち3回分を担当。『夏の夜の夢』『ヴェニスの商人』『ハムレット』を取り上げた。
(2010年9月11日、10月9日、12月11日分担当)
3 小学校英語指導者資格(J-shine)コース履修者・小学校実習管理(梅光学院大学) 2008-00-00
~2011-03-31
小学校英語指導者資格(J-shine)とは、特定非営利活動法人小学校英語指導者認定協議会が認定する、小学生に英語を教える技能を持つことを示す資格である。梅光学院大学は、英語指導者を育成し、J-shineの認定する小学校英語指導者資格者として推薦する登録団体となっている。同資格を取得する為に必要な小学校・子ども英語教室における実習先の確保・連絡・実習スケジュール管理・実習生引率などの業務を担当。
4 高校への「出張授業」(梅光学院大学) 2008-00-00
~2011-03-31
主なテーマ:
1.「シャーロック・ホームズと旅する世紀末ロンドン」
シャーロック・ホームズシリーズを読み進めながら、当時の犯罪学・社会不安・衛生学・食文化などを学び、19世紀末英国における社会・文化を知る。
2.「ハリー・ポッターとイギリス文化」
ハリー・ポッターシリーズの小説版・映像を使用しつつ、クイズ形式を取り入れながら、イギリスの文化・社会を学ぶ。
3.「あなたの知らない三匹のこぶた」
「三匹のこぶた」の様々なバージョンを読み、子ぶたの成長過程と、家族における狼の役割・共同体との関わりの表れ方の違いを議論し、昔話がどのように受容されてきたかを考察していく。
5 オープンキャンパス模擬授業の実施(梅光学院大学) 2008-08-00
~2009-08-00
1.「世界を知ろう!」
比較文化論を取り上げた模擬授業。学生の寸劇を取り入れながら韓国・中国・イギリス・アメリカ・日本の文化の違いを紹介し、価値観の多様性を受け入れ、共存を図る姿勢を作ることを目的とした。また、世界のお菓子を紹介するコーナーを作り、アメリカ・イギリス文学作品に登場するお菓子を解説つきで生徒に試食してもらい、実体験を通した異文化理解を図った。(2008年8月30日)
2.「インターナショナル・デイの紹介」
インターナショナル・デイにおける各専攻のパフォーマンスを、学生によるプレゼンテーションを交えながら紹介した。また、クイズ形式で生徒の積極的な参加を促しつつ、韓国・中国・イギリス・アメリカ・日本の社会・文化を学ぶコーナーを設けた。(2009年8月29日)
6 担当委員会 2011-04-01 ~ ・総合研究室運営委員会委員
・学生部会員
・語学学習支援室員
・広報編集委員会委員
・教育推進室員
・人権教育推進委員会委員
・学術交流委員会委員
・高大連携推進室員
・入学制度委員会ワーキング委員
            など
7 大谷大学真宗総合研究所 研究員 2012-04-01
~2013-03-31
一般研究:「日本における子供向けシェイクスピア翻案物の研究」
8 人権センター 2013-04-01
~2015-03-31
人権センター相談員を担当。
9 GLOBAL SQUARE 2013-06-03
~2020-03-31
・GLOBAL SQUAREイベント「外国語カフェ」シリーズのうち、留学生やネイティヴ・スピーカーと本学学生が英語でコミュニケーションを図るEnglish Tea Partyの運営補助を行っている。(2013年度~2019年度)
・ヴァージニア工科大学学生と本学学生が国際交流を深めるGLOBAL SQUAREイベントに参加し、大徳寺で日本文化に触れながら英語コミュニケーションを行う企画・準備・運営を2014年度に担当した。2015年度以降は運営支援。
・GLOBAL SQUAREでの課外講座『初級英会話講座』を担当。(2013年度)
10 語学研修引率 2013-08-00 ~ イギリスのカンタベリー・クライスト・チャーチ大学(2013年度)、カナダのトンプソン・リヴァーズ大学(2016年度、2018年度)での語学研修について、事前指導及び引率を行った。
2016年度のカナダ語学研修事前講座では以下を行った。
(1)スピーキング力向上を目的とし、Skype英会話を実施。
(2)現地小学校での英語による日本文化紹介ミニ授業に向けた学生指導
(3)現地International Daysでの学生パフォーマンス出演準備・練習の支援。
(4)研修前後に英語力測定テストを行い、英語力の伸びを数値化。
11 大谷大学2013年度課外教育行事<異文化との出会い>企画担当 2013-12-23 2013年度大谷大学課外教育行事<異文化との出会い>「影絵芸術の世界」企画を学生部会委員として担当した。ガムラン演奏付き影絵芝居の鑑賞を通してインドネシア及びアジア文化について考えることを目的として、ガムラン合奏団ビンタンララスを招へいした。
12 科学研究費助成による分担研究 2014-04-01
~2019-03-31
課題番号: 26503015
研究課題名:紋章との比較による系譜の図像化規則とその構造分析
(2019年3月31日まで)
代表研究者:柴田みゆき教授
分担研究者:三浦誉史加
13 オープンキャンパスでの模擬授業担当 2014-06-00 ~ 2014年度大谷大学オープンキャンパスでの模擬授業「演じて比べるシェイクスピア」を担当。同じ場面を様々な学生に演じ分けてもらいながら、高校生にクイズを出しつつ、シェイクスピア劇について考察した。
2017年度の模擬授業では、映画『ファンタスティック・ビースト』を使用し、20世紀初頭アメリカ社会を考察した。
2020年度の模擬授業では、洋楽を用いてアメリカの文化・社会を考察した。
14 国際文化学科紹介動画企画・作成担当 2014-07-01
~2014-09-21
学生が外国語で国際文化学科カリキュラムを紹介するPR動画の企画・撮影・学生指導・編集を行い、大学HPに掲載した。
15 オープンキャンパスイベント担当 2014-08-02
~2017-08-00
2014年度、2016年度、2017年度に、大谷大学オープンキャンパスにおいて、食、芸能、語学などをテーマに異文化理解を促進するイベントの企画・準備・運営に参加した。
16 出張授業 2015-00-00 ~ 2015年度
 翔英高等学校にて、プレストン・L・ハウザー教授をメイン講師とした『ロミオとジュリエット』講座の一部を担当。
2017年度
 和歌山県立田辺高等学校にて、受講生が『ロミオとジュリエット』のワンシーンを演じ分けるワークショップを通してイギリス文化を考える講座を担当。
2018年度
 翔英高等学校にて、2000年代の英語ポップソングを使用したワークショップを通して、アメリカ社会のジェンダー、人種問題、ワークライフバランスを考察した。
 
17 大学コンソーシアム京都インターンシップコーディネーター 2016-04-01
~2018-03-31
インターンシップコーディネーターとして、事前・事後講座、インターンシップ先訪問などを行った。
18 紫明講座担当 2016-11-09
~2016-12-14
大谷大学の生涯学習講座において、タイトル「シェイクスピア没後400年――その魅力を探る」にて、2016年11月9日、12月7日、14日3回の講座をプレストン・L・ハウザー教授と共同で担当。
19 国際文化学科主任 2017-04-01
~2018-03-31
三学部体制の下で新設コースを含む学科がスタートする準備年度を担当。
20 設置準備室 2019-04-00
~2020-03-00
国際学部の設置準備に携わった。
21 2021年度教員免許状更新講習 2021-08-04 教員免許更新講習にて「これからの英語教育ではぐくむ力」のうち、「演劇ワークショップを取り入れた、生徒の思考力を伸ばす英語学習」のタイトルにて講師を務めた。
C 学会等及び社会における主な活動
所属期間及び主な活動の期間 学会等及び社会における主な活動
1 1996-04-00~0000-00-00 日本英文学会
2 1997-04-00~0000-00-00 日本シェイクスピア協会
3 2000-12-00~0000-00-00 関西シェイクスピア研究会
4 2002-04-00~2011-03-31 日本英文学会中部支部
5 2004-02-00~2011-03-31 日本英文学会中国四国支部
6 2006-12-00~0000-00-00 日本英文学会関西支部
7 2007-05-00~0000-00-00 日本キリスト教文学会九州支部
8 2007-09-00~2009-01-00 下関市男女共同参画推進プロジェクト・役員
(本プロジェクトは、下関市の委託を受け、男女共同参画推進を目的とした活動を企画・運営する団体である。下関市民会館にて、公開市民討論会「三十万人のクロストーク」を実施した。あらゆる年代、あらゆる職種の市民が一同に会し、ディスカッションを行うことで、価値観の多様さを知り、お互いを認め合い尊重しあうことを討論会の目的とした。)
9 2007-12-00~0000-00-00 九州シェイクスピア研究会
10 2010-01-00~2011-03-00 「田中絹代ぶんか館」(下関市)・評議員
(「田中絹代ぶんか館」は下関市文化振興財団が運営し、下関とゆかりを持ち日本映画史に名を残す田中絹代の資料を展示する。評議員は、下関市民より選出され、ぶんか館運営改善についての意見を市民の立場から述べることを業務とする。外国語教育に携わる者として、ホームページを含めた広報活動・展示説明の多言語化の必要性を提言した。)
D 研究活動
著書、学術論文等の名称単著、
共著の別
発行又は
発表の年月
発行所、発表雑誌等
又は
発表学会の名称
概要
Ⅰ著書
1 石田久編『ドラマティック・アメリカ』共著 2002-10-00東京、英宝社 本人担当:「ハリウッドが引用するシェイクスピア」
ハリウッド映画に見られるシェイクスピア作品引用の傾向を分析した。 引用が、 二者間の関係において行われる場合、 その引用は二者間の共鳴・反発を浮き彫りにする。一方、引用(しばしばソネットの18番)が三者間の関係において行われる場合、ソネットに見られる貴公子・女性・語り手の三角関係は、これを引用する人物とその周囲の間に捩れた形で再現されている。
総頁数284頁。(本人担当12頁[193頁~204頁])

共著者:石田久、玉井暲、石割隆喜、片淵悦久、片山美穂、金田仁秀、鴨川啓信、川島伸博、小畑拓也、阪口瑞穂、嶋公代、諏訪久美子、平井智子、三浦誉史加、森岡裕一、好井千代、吉野成美、足立賀代子、多賀谷真吾
2 玉井暲・仙葉豊編『英米文学における病と身体』(阪大英文学会叢書1)共著 2004-05-00東京、英宝社 本人担当:「『終わりよければすべてよし』と精神的不調――『二人の貴公子』を照射して――」
『終わりよければすべてよし』のヘレナによる王の治療とベッド・トリックを、『二人の貴公子』の牢番の娘の受けた心治療との関わりにおいて考察した。ヘレナは、牢番の娘のように精神的不調を抱えた患者として拘束され得る危険があったが、王の(精神的不調と表裏一体となった)身体の病気を治癒することで、政体の治療者としての地位を象徴的に獲得し、バートラムという「狂気」を治療する側に立つ。
総頁数344頁。(本人担当22頁[111頁~132頁])

共著者:服部典之・武内正美・米本弘一・片淵悦久・渡辺克昭・三浦誉史加・仙葉豊・小口一郎・小川公代・太田素子・西村美保・春木孝子・白川計子・垣口由香・山田雄三
3 走ることは、生きること――五輪 金メダリストジェシー・オーエンスの物語 共訳 2016-07-00晃洋書房
(京都)
アメリカ南部の貧しいアフリカ系アメリカ人の家庭に生まれ、幼いころは体の弱かったジェシー・オーエンスが、走ることに喜びと自由を見出していく。1936年のベルリン・オリンピックの陸上競技で4冠を達成する偉業を成し遂げ、英雄となったオーエンスだが、その後の人生は決して順風万帆ではなかった。その中で自らの生きる道を探る波乱万丈の人生を描いた伝記(Jeff Burlingame, Jesse Owens : “I Always Loved Running,” NJ: Enslow, 2011)の翻訳書。自身の少年少女雑誌研究と照らし合わせ、若年層によりよく伝わる翻訳を心がけた。古川哲史、井上摩紀との全ページ共訳。
総頁数112頁。

なお、本書は利用者の要望により、2018年10月に視覚障害者生活情報センターぎふ(岐阜)から、点字図書版としても発行された。
全2巻、総頁数254頁。
以上3点
Ⅱ学術論文
1 Language and Music in Patriarchal Thought: A Study of Othello単著 1997-12-00Osaka Literary Review (大阪大学大学院英文学談話会)36 エリザベス朝時代には、 男性規範を象徴する言語と、 父権制を脅かす女性を象徴する音楽という二項対立が見られた。 この二項対立を意識していたIagoは、 言語を操ることで男性権威を維持しようとする。 彼は音楽を利用することによって女性の特質とされた過剰な性欲を他者に押し付ける。一方、 姦通の罪を犯し父権制を脅かしたとの非難に苦しむDesdemonaは、 父権制に代わる新しい男女の在り方を模索しようとする姿勢を、 女性を象徴する音楽を利用することで示そうとした。
16頁(1頁~16頁)
2 The Inclination toward Death: A Study of Twelfth Night単著 1999-12-00『待兼山論叢』(大阪大学文学部)第33号 交換される肉体を嫌うMeasure for Measureが死を恐怖するとすれば、肉体の交換を受け入れるTwelfth Nightは死に魅入られていると言ってよい。 これに警鐘を鳴らすのが道化の歌である。 道化は、 同じ折り返し句や様々な歌の断片を脈絡なく重ねることで、 それぞれの歌の 「アイデンティティ」 を無効にし、 「交換可能」 にする。これと平行して、 死をイメージさせる歌詞を歌い、 「交換可能性」 に死のイメージを連結させる。 これによって、 死に魅入られる登場人物たちに警告を与える。
14頁(13頁~26頁)
3 交換される肉体の脅威――二部作としてのAll’s Well That Ends WellとMeasure for Measure単著 2000-03-00藤井治彦先生退官記念論文集刊行会編『藤井治彦先生退官記念論文集』(東京、英宝社)所収 Measure for Measure (MM) と All's Well That Ends Well (AWW) では、 ベッド・トリックなどの場面で個性あるべき肉体が交換可能となることへの恐怖が描かれる。 この恐怖は、 あらゆる肉体を交換可能にする死への恐怖とつながる。 本論は、両作品が女性の視点に立って描かれた2部作であると主張する。 それは、 AWW と異なりヒロインが異性に攻撃を受ける側となるMMの方が、 肉体の交換可能性に対する恐怖を多次元に渡って描いていることから証明される。
総頁数1038頁。(本人担当8頁[257頁~265頁])
4 『ペリクリーズ』『テンペスト』における「語り」の構造単著 2001-12-00Osaka Literary Review (大阪大学大学院英文学談話会)40 『ペリクリーズ』では、語りは葛藤を解消する力を持つ。語りは、政治的に無力な主人公を無条件に讃えることで、権力者の価値を捏造していく言説の恣意性を見せる。一方、『テンペスト』では、『ペリクリーズ』に見られる語りによる権力の占有化の構造を暴露し、相対化している。
9頁(1頁~9頁)
5 英国初期近代 parlourと家父長制――HolinshedにおけるThomas Ardenのparlourをめぐって――単著 2003-12-00Osaka Literary Review (大阪大学大学院英文学談話会)42 1551年に起こった、ジェントルマンThomas Arden殺害事件を取り上げたHolinshedを分析の中心とし、当時の住居形態と家父長制との関係を探った。当時は、家族の寝室であったparlourが居間・食堂・応接間として機能するようになる時期であった。この変化は上流階級から起こった為、この新たな機能を採用していることが、parlourの有無と共に家主のステータスを示した。記録文書では単なるArden殺害の場所に過ぎないparlourが、Holinshed 版では、家父長制転覆を試みる場として表象されている様を分析した。
12頁(17頁~28頁)
6 The Ghost and Community in Hamlet and The Winter’s Tale単著 2004-03-00『中部英文学』(日本英文学会中部支部)第23号 『ハムレット』と『冬物語』における幽霊の捉え方を考察し、その捉え方の相違は、宗教改革によって起こった死者への態度の変化に起因し、各作品の成立時期の差がこの相違を作ったと主張した。『ハムレット』では、周縁的とはいえ、共同体が幽霊の目撃体験を共有する。『冬物語』の共同体は、幽霊の生者の世界への侵入を拒み、死者と生者の世界に境界線を確立する試みを行う。
14頁(1頁~14頁)
7 The Disappearance of ‘Narration’ in The Winter’s Tale単著 2004-12-00Osaka Literary Review (大阪大学大学院英文学談話会)43 王リオンティーズとその娘パーディタの再会は、劇のクライマックスとなるべき場面である。しかし、そのシーンは直接観客の目前で演じられる事なく、過去に起こった出来事として紳士達に語られる。同劇において、語られる物語は、語られる登場人物が他者から攻撃を受ける事なく避難し、安全を確保できる場である。これを異なる次元で再現しているのがオートリカスの語りである。彼は、別人になりすまして自らの経歴を含む物語を語ることで主体を語りに委ね、自らの安全を確保する。
11頁(45頁~55頁)
8 The Function of Storytelling in Shakespeare’s Romance Plays(博士論文)単著 2005-03-00大阪大学大学院文学研究科に提出
シェイクスピア・ロマンス劇における語りのありようが各劇の解釈を左右する大きな役割を果たす事を指摘し、語りという行為への姿勢は、シェイクスピア・ロマンス劇全般において一定のスタンスを持つのか否かに関して分析を試みた。
総頁数165頁。
9 The Blurring of the Border between the Doctor and Patient: Questioning the Patriarchy in The Two Noble Kinsmen単著 2006-10-00『中国四国英文学研究』)(日本英文学会中国四国支部)第3号 牢番の娘の精神不調は男性の欲望の対象に過ぎず、既存の社会に抵抗する力をもち得ない。しかし娘の治療のプロセス・医者と娘の関係性を検証し、メイン・プロットに照射したとき、家父長制を疑問視させる可能性を持つメイン・プロットの要素を前景化し得る。 女性患者を管理する男性医者という構図は、メイン・サブ双方に見られ、サブ・プロットにおいては、治療の有効性の疑問視が、メイン・プロットにおいては医者と病/患者の境界線の消失がそれぞれ家父長制を不安定にする要素を提供する。
8頁(1頁~8頁)
10 物語る不死鳥―『テンペスト』とジェイムズ王―単著 2007-06-00『西洋文学研究』(大谷大学西洋文学研究会)第27号 政治的追放者を「不死鳥」に喩えるジェイムズ王の詩は、シェイクスピア作『テンペスト』と共通する構造・イメジャリーを持つ。一方、ジェイムズ王の詩で「不死鳥」は語られる対象に過ぎないが、『テンペスト』の「不死鳥」(=プロスペロー)は、語る主体として自らの物語を創造し、自らを癒す力を持とうとする。しかし彼が全知の語り手を持たない劇世界に属すが故に、彼は排他的に物語る力を持ち得ない。その不安が彼を劇と物語との間で揺れ動かせる様子を考察した。
22頁(36頁~57頁)
11 『ロミオとジュリエット』における乳母と母親の関係単著 2007-12-00『英米文学研究』(梅光学院大学英米文学会)第40号 乳母はジュリエットの秘密結婚に加担することで家父長制に違反するが、結婚に際して子供の気持ちを尊重する教会法に支えられた中産階級未満の母親、という当時の社会規範には違反しない役割を担う。しかし粉本のアーサー・ブルック版と比較しつつイメジャリーを分析していくと、子供を取り込み破壊するグレート・マザーとしての乳母が隠れていることが分かる。乳母が境界線を侵食する不気味な存在となり、家父長制に対して複雑な位置を取る様子を考察した。
9頁(59頁~67頁)
12 『マクベス』小論―衣服の比喩における市場経済と社会的流動性単著 2010-03-00玉井暲教授退職記念論文集刊行会編『英米文学の可能性-玉井暲教授退職記念論文集-』(東京、英宝社)所収
『マクベス』には、当時の毛織物業の重要性への関心が、衣服の比喩という形で表れている。衣服を比喩的に売買する商人マクベス・商品化されるマクベスの敵方は、当時の商人に対する社会不安を反映している。一方、社会不安を招きつつも階級分布図を書き換えるには至っていなかった商人達の曖昧な立場が、既存の価値観の克服へ向かうと同時にそれに失敗するマクベスを構築している。
10頁(203頁~212頁)
13 クレオパトラとエリザベス-母性表象と自殺を巡って―単著 2010-03-00『梅光言語文化研究』(梅光学院大学国際言語文化学会)第1号 一度も子どもと共に舞台へ登場せず、子どもとの団欒が回想という形でのみ語られるクレオパトラの母性は比喩に留まり、その一方で比喩的な母子関係が権力者とその臣下に見られる様は、処女性を政治的に利用する一方、臣下・国家の「母」として表象されたエリザベス一世と重なる。政治化された母性がコントロールするクレオパトラの自死は、ジェイムズ一世の即位によって、死後のエリザベス一世が周縁化される動きへの抵抗を示す。
10頁(67頁~76頁)
14 『エドワード三世』における恋愛場面と歴史記述単著 2012-03-00『英文学会会報』(大谷大学英文学会)第38号 エドワード王が人妻に横恋慕し、不義を強要する前半部と、百年戦争勃発の後半部で構成される 『エドワード三世』は、煩悩に打ち勝つ王者の成長を描き、体制を支持しているように思える。しかし、恋愛と戦争を互いの比喩として用いる常套手段によって、王が従事する戦争の正当性を無効化し、体制批判を暗示する可能性を孕む。後半部では言及されない恋愛シーンは、権力に対して常に複雑な姿勢をとる同劇を、全体を通じて支える装置となっている。
13頁(13~25頁)
15 『ヘンリー6世』3部作における紋章の役割単著 2016-03-00『英文学会会報』(大谷大学英文学会)第42号 コンコーダンスソフトウェア(AntConc3.4.3w)を活用してテキストを解析し、紋章用語の共起語を見ながら、『ヘンリー6世』3部作において、紋章がどのようなイメージで描かれているか考察した。同作では、差異と同一性が交錯しつつ個人が共同体に紐づけられながら、王位をめぐって覇権を得る様を紋章が表していることを示した。
12頁(1~12頁)
16 少女雑誌におけるシェイクスピアと宝塚少女歌劇―坪内士行を中心に―単著 2018-03-00『大谷学報』9巻1号 小林一三の指揮のもと、西洋音楽をそのまま使用するのではなく、日本文化に「西洋的な要素」を加える「和洋折衷」方式を採用した「新しい歌舞伎劇」を作ることを目的として設立された宝塚少女歌劇団が西洋「直輸入」のレビューを発表するに至り、本格劇を目指す男女俳優による宝塚国民座が派生する流れの中で、坪内士行が男性性と女性性を巡る実験に取り組み、その実験は少女雑誌と連動していると論じた。
14頁(37~50頁)
17 坪内士行の『ハムレット』と良妻賢母単著 2020-11-05『西洋文学研究』第40号 1918年に帝国劇場にて上演された坪内士行訳『ハムレット』において、原作で女の欲望を優先していたガートルードは、士行版では息子への愛情を見せ、夫と協同しながら国政の危機に立ち向かう政治的役割を持つ妃として描かれている。明治期以降、欧米諸国をモデルとした近代国家が成立する中で規範とされた、良妻賢母としてガートルードが再構築されていることを示した。
11頁(49頁~59頁)
以上17点
Ⅲ 口頭発表・その他
1 『冬物語』における語りの消失口頭発表(一般発表) 2000-05-00日本英文学会第72回大会
(於:立教大学)
王リオンティーズとその娘パーディタの再会は、劇のクライマックスとなるべき場面である。だが、そのシーンは直接観客の目前で演じられる事なく、過去に起こった出来事の一部として紳士達に語られる。その物語は、語られる登場人物が他者から攻撃を受ける事なく避難し、安全を確保する場である。この際、語られる登場人物の肉体性は希薄になる。これを異なる次元で再現しているのがバラッド売りオートリカスの語りである。[発表時間30分]・[要旨掲載雑誌名:『英文学研究』第77巻第2号 237頁~238頁]
2 『ペリクリーズ』における権力の正当化口頭発表(一般発表) 2001-10-00第40回シェイクスピア学会
(於:九州大学)
同劇は、主人公ペリクリーズから行動力を奪い、語りの中で主人公の安全を損なう脅威が消滅することで、語りこそが葛藤を解決する力を持つことを示す。しかし、政治家としての資質に欠けがちなペリクリーズと、彼を無条件に称えるガワ―の語りのギャップが、語りの力の正当性を疑問視させる。権力者の価値を捏造していく言説の恣意性をガワーの語りに見る中で、葛藤を解消する語りの治癒力を打ち出すと同時に、その力を否定的に捉える同劇の姿勢を考察した。[発表時間30分]・[要旨掲載雑誌名:Shakespeare News (日本シェイクスピア協会会報)41]
3 The Tempest とJames Ⅰ口頭発表(一般発表) 2001-11-00第34回阪大英文学会
(於:大阪大学)
ジェイムズ一世の詩と『テンペスト』を比較した。『テンペスト』では、ジェイムズの詩におけるphoenixのイメージをプロスペロ―が担う。また、『テンペスト』においては、ジェイムズの詩の語り手とphoenixの関係は、キャリバンら、ミランダとファーディナンド各組に再現される。前者は性欲を、後者はその恋愛の純粋さを強調される。Phoenix=プロスペロー再生の儀式となるミランダの結婚を神聖化するためである。しかし、再生の儀式は失敗する。[発表時間25分]
4 Mary Thomas Crane, Shakespeare’s Brain: Reading with Cognitive Theory (Princeton: Princeton UP, 2001)の紹介・批評口頭発表(紹介・批評) 2002-02-00関西シェイクスピア研究会例会
(於:大手前女子学園)
本書でCraneは、「テクストをコントロールする作者」論と、「文化的環境の産物である作者」論の橋渡しを試み、言語は身体と環境、脳と文化の相互作用によって生み出されるとする認知理論を取り入れている。脳は、主体を形成し言語で表現するために身体と文化が出会う場として捉えられる。Craneは、作品に表れる語群の持つ構造は、シェイクスピアの脳に蓄積された語彙のそれのアナロジーであるとし、初期近代に形成されたイデオロギーが作り出す複雑な言葉の意味のネットワークを軸に劇が展開する様を分析する。[発表時間30分]・[要旨掲載雑誌名:『関西シェイクスピア研究会会報』第23号]
5 Lawrence Danson,
Shakespeare’s Dramatic Genres (Oxford: Oxford UP, 2000)の紹介・批評
口頭発表(紹介・批評) 2004-06-00関西シェイクスピア研究会例会
(於:大阪大学)
本書は、シェイクスピア劇を考察する際に避けて通れないジャンルの問題を扱う。ジャンルはテクストの形式と受容する観客の反応双方が決定し、歴史・文化的状況の構築物である・ジャンルというシステムと、その要素である個々の作品は相互に影響し合い、ジャンルは作品間の関係性を図るために生まれた思想であることが示される。エリザベス朝劇作家と同様、シェイクスピアもまた、先行作家のジャンル思想を受け継ぐと同時にそれを修正・創造する作業を行う様子を見ていった。[発表時間30分] [要旨掲載雑誌名:『関西シェイクスピア研究会会報』第26号]
6 『二人の貴公子』における恋の病――医者と患者の境界線の消失口頭発表(一般発表) 2004-10-00日本英文学会中国四国支部第57回大会
(於:山口大学)
牢番の娘の精神不調は男性の欲望の対象に過ぎず、既存の社会に抵抗する力をもち得ない。しかし娘の治療のプロセス・医者と娘の関係性を検証し、メイン・プロットに照射したとき、家父長制を疑問視させる可能性を持つメイン・プロットの要素を前景化し得る。 女性患者を管理する男性医者という構図は、メイン・サブ双方に見られ、サブ・プロットにおいては、治療の有効性の疑問視が、メイン・プロットにおいては医者と病/患者の境界線の消失がそれぞれ家父長制を不安定にする要素を提供する。[発表時間25分]
7 病と物語る行為――『二人の貴公子』小論口頭発表(一般発表) 2005-09-00関西シェイクスピア研究会例会
(於:大阪大学)
口頭発表6. において考察した医者と患者の境界線が消失する過程に、語りが関わることを指摘した。貴公子の試合は観客の目の前では演じられず、過去のものとして報告される。この語りは、パラモンが患う「ラブ・メランコリー」の療法である性交の置換としての試合をさらに置換する。しかし、精神疾患の療法であった筈の語りが、逆に医者役の筈のアーサイトを精神疾患と結びつける場となっている。[発表時間30分] [要旨掲載雑誌名:『関西シェイクスピア研究会会報』第27号]
8 Yu Jin Ko, Mutability and Division on Shakespeare’s Stage (Newark: U of Delaware P, 2000) の紹介・批評口頭発表(紹介・批評) 2006-06-00関西シェイクスピア研究会例会
(於:大阪大学)
著者は、「私」は「公」の規定に抵抗し、偶然性の獲得を目指す一方で、自己はより普遍的なものとの連帯をも求めるとするローティを適用かつ修正しつつ、シェイクスピア劇が自己と世界の調和を希求 / 拒否する様々な可能性の中から、不連続に選択を行う様子を考察する。時に著者の分析と新歴史主義との対立点が曖昧になる箇所が見られるものの、文化の産物と成り下がっていた個を公と拮抗できる力を与える試みが魅力となる書である。[発表時間30分] [要旨掲載雑誌名:『関西シェイクスピア研究会会報』第28号]
9 The Market
Economy and Social
Mobility in the
Clothing Metaphors:
A Study of Macbeth
(セミナー「Reading Macbeth:Culturally and Historically 」)
口頭発表(セミナー) 2006-10-00日本シェイクスピア協会・Kathleen McLuskie教授京都セミナー
(於:同志社大学)
『マクベス』には、当時の毛織物業の重要性への関心が、衣服の比喩という形で表れている。衣服を比喩的に売買する商人マクベス・商品化されるマクベスの敵方は、当時の商人に対する社会不安を反映している。一方、社会不安を招きつつも階級分布図を書き換えるには至っていなかった商人達の曖昧な立場が、既存の価値観の克服へ向かうと同時にそれに失敗するマクベスを構築している。[発表時間20分、セミナー2時間30分] [要旨掲載雑誌名:Shakespeare News (日本シェイクスピア協会会報)46.2]
10 『ロミオとジュリエット』における乳母と母親の関係口頭発表(一般発表) 2007-07-00大谷大学西洋文学研究会年次大会
(於:大谷大学)
乳母はジュリエットの秘密結婚に加担することで家父長制に違反するが、結婚に際して子供の気持ちを尊重する教会法に支えられた中産階級未満の母親、という当時の社会規範には違反しない役割を担う。しかし粉本のアーサー・ブルック版と比較しつつイメジャリーを分析していくと、子供を取り込み破壊するグレート・マザーとしての乳母が隠れていることが分かる。乳母が境界線を侵食する不気味な存在となり、家父長制に対して複雑な位置を取る様子を考察した。
[発表時間30分]
11 『ロミオとジュリエット』における乳母と母親の関係口頭発表(一般発表) 2007-08-00第28回日本キリスト教文学会九州支部夏期セミナー
(於:下関マリンホテル)
乳母はジュリエットの秘密結婚に加担することで家父長制に違反するが、結婚に際して子供の気持ちを尊重する教会法に支えられた中産階級未満の母親、という当時の社会規範には違反しない役割を担う。しかし粉本のアーサー・ブルック版と比較しつつイメジャリーを分析していくと、子供を取り込み破壊するグレート・マザーとしての乳母が隠れていることが分かる。乳母が境界線を侵食する不気味な存在となり、家父長制に対して複雑な位置を取る様子を考察した。
[発表時間30分]
12 クレオパトラとエリザベス―母性表象と自殺を巡って―(セミナー「『アントニーとクレオパトラ』を読む」)口頭発表(セミナー) 2007-10-00第46回シェイクスピア学会
(於:早稲田大学)
一度も子どもと共に舞台へ登場せず、子どもとの団欒が回想という形でのみ語られるクレオパトラの母性は比喩に留まり、その一方で比喩的な母子関係が権力者とその臣下に見られる様は、処女性を政治的に利用する一方、臣下・国家の「母」として表象されたエリザベス一世と重なる。政治化された母性がコントロールするクレオパトラの自死は、ジェイムズ一世の即位によって、死後のエリザベス一世が周縁化される動きへの抵抗を示す。
[発表時間20分、セミナー3時間]
[要旨掲載雑誌名:Shakespeare News (日本シェイクスピア協会会報)47.2]
13 Steve Sohmer, Shakespeare for the Wiser Sort (Manchester UP, 2007) 紹介・批評口頭発表(紹介・批評) 2008-09-00関西シェイクスピア研究会例会
(於:同志社大学)
本書は、シェイクスピア劇が大衆のみならず限られた層"wiser sort"に向けたものであると主張し、"wiser sort" にだけ感知できる専門知識を炙り出すことで、作劇上の欠点とされてきた箇所の解決を試みる。著者は、台詞を緻密に解釈する一方で、突如都合のよい数字を持ち出したり、推測を継ぎ足すといった危うい部分が多々見られる。しかし、膨大な資料を駆使し、同時代の動向に無縁ではなかったシェイクスピア像を描き出してくれる。 [発表時間30分] [要旨掲載雑誌名:『関西シェイクスピア研究会会報』第30号]
14 『エドワード三世』における恋愛場面と歴史記述口頭発表(一般発表) 2008-10-00第47回シェイクスピア学会
(於:岩手県立大学)
エドワード王が人妻に横恋慕し、不義を強要する前半部と、百年戦争勃発の後半部で構成される 『エドワード三世』は、煩悩に打ち勝つ王者の成長を描き、体制を支持しているように思える。しかし、恋愛と戦争を互いの比喩として用いる常套手段によって、王が従事する戦争の正当性を無効化し、体制批判を暗示する可能性を孕む。後半部では言及されない恋愛シーンは、権力に対して常に複雑な姿勢をとる同劇を、全体を通じて支える装置となっている。[発表時間30分][要旨掲載雑誌名:Shakespeare News (日本シェイクスピア協会会報)48.2]
15 Gordon McMullan,
Shakespeare and the
Idea of Late Writing
(Cambridge UP, 2007) 
紹介・批評
口頭発表(一般発表) 2009-03-00第150回九州シェイクスピア研究会例会
(於:西南学院大学)
偉大な作家の芸術活動における「後期」とは、「澄み渡る荘厳なヴィジョンを持って、赦しと和解を描く」時期であるとする規定は、シェイクスピアの時代における実際の創作状況を正確に写し取ったものではなく、ロマン派の影響を受けつつ批評によって形成されたものであり、芸術家に自意識的な形で共有されていくものだということを、著者は様々な形で検証していく。後期様式という概念の形成過程をマクロな視点から多角的に分析した良書である。[発表時間30分]
16 日本の少年少女雑誌における『ハムレット』子供向け翻案物口頭発表(一般発表) 2012-11-25日本イギリス児童文学会第42回研究大会
(於:大東文化大学)
明治~昭和期の少年少女雑誌に掲載された『ハムレット』改作について研究した。少女雑誌に掲載の多い同作は、少女を軸に展開する傾向がある。殊に『小令女』(大正15年)掲載分「オフィリヤ」における、原作以上に安全で純潔な少女としてのオフィーリアは、大正期に発展した無垢な子ども像に端を発する少女像に沿っている。少女を管理する世界そのものが純粋で不可思議な少女と化す同作は、少女時代に固有の意味を見出す大正期を反映している。[発表時間20分]
17 日本の少年少女雑誌で描かれる『ハムレット』口頭発表(一般発表) 2012-12-06大谷大学英文学会
(於:大谷大学)
明治~昭和期の少年少女雑誌に掲載された『ハムレット』改作について研究した。少女雑誌に掲載の多い同作は、少女を軸に展開する傾向がある。殊に『小令女』(大正15年)掲載分「オフィリヤ」における、原作以上に安全で純潔な少女としてのオフィーリアは、大正期に発展した無垢な子ども像に端を発する少女像に沿っている。少女を管理する世界そのものが純粋で不可思議な少女と化す同作は、少女時代に固有の意味を見出す大正期を反映している。[発表時間30分]
18 A Study on Children’s Tales Adapted from The Tempest in Japan口頭発表(一般発表) 2013-03-23The 34th International Conference on the Fantastic in the Arts: Fantastic Adaptations, Transformations, and Audiences(Marriott Orlando Airport Hotel) 『テンペスト』においては、少女の焦点化がエアリエルの役割を変質させる。同作品の子供向け改作物のほとんどが準拠するラム版では、エアリエルはいわば語り手的な役割を担っているのに対し、蘆谷蘆村著『こどものシェークスピア』(警醒社、1926年)所収版では、エアリエルの役割を縮小し、幻想性を弱める傾向を持つ。この幻想性の縮小は、戦後数年経った少女雑誌において、ミランダという少女への関心が、超自然的存在であるエアリエルへのそれを凌駕する形で再び現れる。[発表時間20分]
19 紋章における図像化規則の複雑性の検討口頭発表(一般発表) 2015-03-17情報処理学会第77回全国大会
(於:京都大学)
紋章の新規作成時には、様々な図像化規則が追加される。通常、系図表示ソフトウェアでは、まず図像化規則を定めた上で表示アルゴリズムを作成する。ところが、紋章情報から系図を作成しようとすれば、図像化規則が時代とともにダイナミックに変化してしまうという問題が生じる。このため、一律な表示アルゴリズムの決定が困難である。この問題を研究した例は管見の限り存在しない。そこで、紋章の図像化規則の変化がどのように生じるのかを調査する必要が生じる。本研究では、シェイクスピア劇に登場する紋章制度に関する用語をテキスト解析するとともに、彼の1596年および1599年の紋章草案の登録審査で受けた影響を比較対照して、どのように紋章が作られてきたのかを考察した。[発表時間20分]
【総頁数2頁】情報処理学会第77回全国大会予稿集 共著者:三浦誉史加、柴田みゆき
20 少女雑誌におけるシェイクスピアと宝塚少女歌劇―坪内士行を中心に―口頭発表(一般発表) 2016-10-242016年度大谷学会研究発表会
(於:大谷大学)
小林一三の指揮のもと、西洋音楽をそのまま使用するのではなく、日本文化に「西洋的な要素」を加える「和洋折衷」方式を採用した「新しい歌舞伎劇」を作ることを目的として設立された宝塚少女歌劇団が西洋「直輸入」のレビューを発表するに至り、本格劇を目指す男女俳優による宝塚国民座が派生する流れの中で、坪内士行が男性性と女性性を巡る実験に取り組み、その実験は少女雑誌と連動していると論じた。[発表時間30分]
21 Illegitimate Sons around King John: In Analysis of Coats of Arms口頭発表 (一般発表) 2018-03-23The 10th International Conference on Language, Literature, Culture, and Education (ICLLCE) 2018
(Royal Plaza on Scotts, Singapore)
シェイクスピア作『ジョン王』において、鋭い社会批判を放つ道化的役割を果たし、ジョン王を支える忠臣として奮戦する獅子心王リチャードの私生児フィリップは、主役を越える存在感を持つ。一方、史実においてリチャードの私生児であるPhilip of Cognacは、歴史の表舞台に姿を現すことはほとんどない。反面、史実におけるジョン王の私生児Richard FitzRoyは、第一次バロン戦争で父王を支持し、戦闘で重要な役割を果たす。本論では、Richard FitzRoyが私生児フィリップのモデルとなった可能性について、作品中に描かれる紋章を分析しながら論じた。[発表時間20分]
22 坪内士行の「カワイイ」シェイクスピア — 大正期におけるハムレットを巡る三作品における女性性の考察口頭発表(一般発表) 2018-10-13第57回シェイクスピア学会
(於:津田塾大学)
大正7年に帝国劇場で上演された坪内士行脚本・主演による『ハムレット』では、原作と比較すると、ガートルードが良き妻であり良き母として政治的役割を担っており、明治期に確立された良妻賢母主義教育に沿う女性として描かれていることを指摘した。小女性を追求する歌劇『オフィリヤの死』、歌劇の批判を受けて物語化された『オフィリヤ』と並び、3作品は坪内による女性性を巡る実験であると捉えた。[発表時間30分]
以上22点

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