教育研究業績の一覧

赤阪 辰太郎
A 教育業績
教育実践上の主な業績 年月日概要
1 教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)
1 看護専門学校における授業実施 2018-04-00
~2020-03-00
田北看護専門学校においてレポート作成や論理的な読解力向上を目的とした授業科目「論理学」を担当した。オリジナルの資料を作成し、論理的な文章の基本構造を教授した後、内容を補いながら実際に論文を読解させることで実践的な読解力を向上させた。レポート作成を教授する際には、添削および授業中のフィードバックを通じて、書く技術を向上させられるよう工夫したほか、グループワークを多用し、学生間の相互批評を通じて、自らの課題を発見しつつ書く・書き直す能力の向上を図った。
2 京都女子大学におけるファッション論の授業実施 2020-09-00
~2021-02-00
京都女子大学現代社会学部において「特講B」を担当、「装いを通じて現代社会を理解する」ことを主題とした講義を展開した。就職活動を控えた学生が多く受講していたため、また女子大学という事情から、写真等の資料や研究書の抜粋、雑誌資料等を駆使して女子学校制服や女性のリクルートスーツの歴史的変遷を紹介した上で、社会規範とされるものは常に一定ではなく、時代によって変化し規則性を欠いた非合理な側面をもつが、それに同調することに個々人における合理性がある、という両義性をジンメルの流行理論等を用いて解説した。また、イスラム圏女性のヴェールが西洋社会(顕著な例としてフランス)と軋轢を起こす事例をフランス語圏のウェブ記事やイスラム研究を参照しつつ紹介し、装いが示唆する文化的差異の問題に、直観的、視覚的な入口から目を向けられるように工夫した。
3 大阪大学における哲学と現代社会についての授業実施 2021-10-00
~2022-02-00
大阪大学人間科学部において「現代人間学演習 II」を担当した。従来は外国語文献講読に充てられていたが、「ルッキズムについて考える」ことを主題とした演習に切り替え、前半では学生による論文紹介とそれについての講評、後半はサルトル『存在と無』の「まなざし」論をとりあげ、哲学の古典のなかで見ること/見られることがいかに提起されているか、テクストに即して理解できるよう授業を構成した。
4 大阪大学におけるPBLを含んだ授業実施 2023-07-00
~2023-08-00
大阪大学国際共創大学院学位プログラム推進機構の教員より依頼され、集中講義・演習科目「超域人文学」を担当した。文理融合の多様な専門からなるリーディングプログラム向けの授業であったことから、「衣服」という社会生活を送る上で欠くことができないありふれたものが環境・ルール・宗教・性・経済・工業などさまざまな要素と結びついている複合性を示した上で、「2050年の大学3年生のクローゼットを想像し、そのなかから2つルックを作る」という課題でグループワークによるPBLを行った。その際、2050年の社会予想として気候変動、人口分布、大学進学(率)の推計を提示したほか、ファッションの「リバイバル」の具体例をACROSS(路上観察に基づくファッションの記録・研究メディア)の記事やデザイナーズブランドのコレクション映像、研究書や雑誌メディア等を参照しながら提示した。完成したルックを講師と学生相互の批評を行った。
5 滋賀県立大学におけるフランス語の授業評価アンケート結果 2024-07-00 滋賀県立大学「フランス語IIA」の受講学生による授業評価アンケートにおいて、設問「この授業は、総合的に判断して満足のできる授業ですか。」に対し「とてもそう思う」「ややそう思う」の合計が85%となり、高い評価を得た。
2 作成した教科書、教材、参考書
1 看護専門学校のニーズに合わせた教材作成 2018-04-00
~2020-03-00
看護専門学校での「論理学」では、既存の形式論理学の教科書や大学生向けのレポート作成用教材が学生の関心と目的に適合しなかったため、上記の教材を下敷きにオリジナルの資料を作成した。また、読解用の教材としてケアや他者理解を主題とする論文を選定し、関心をもって取り組めるよう工夫した。
2 京都女子大学でのオンデマンド授業の実施 2020-09-00
~2021-02-00
京都女子大学での講義はコロナ禍対応のためオンラインでの資料配布型で行ったが、配布するレジュメに写真や映像へのリンク、参考資料への抜粋を適宜埋め込み、実際の講義の展開が追体験できるよう工夫した。また、コメントシートへのフィードバックを丁寧に行い、インタラクションが生まれるよう工夫した。
3 教育方法・教育実践に関する発表、講演等
1 FDの企画運営 2021-11-00 大阪大学大学院助教として教育・研究環境向上のための部局FDの企画・運営を担当し、「障がいと大阪大学」を主題に学外講師・障がい当事者として株式会社バリアフリーカンパニー代表である中澤信氏を招き、障害の社会モデルについての研修会を実施した。この他、2020年度には新型コロナウイルス感染拡大状況を踏まえた遠隔授業支援として4回のFDを、聴覚障害学生に対する合理的配慮を主題とするFDを1回企画・実施、2021年度には既述の講習のほか、発達障害をもつ学生、精神障害をもつ学生に対する理解と配慮にかんする講習を企画・実施した。応募者は研修の企画、学内外の講師への依頼、当日の運営および各種事務作業を行った。
4 その他教育活動上特記すべき事項
B 職務実績
1 外部資金の獲得(特別研究員奨励費) 2015-04-00
~2025-03-00
科学研究費助成事業(特別研究員奨励費)「J.-P.サルトルにおける読書経験論の生成と発展」(研究課題番号:15J00848 2015.4.1~2018.3.31)の研究代表者として研究を実施した。科学研究費助成事業(特別研究員奨励費)「被服経験を通じた身体的主体性の構成に関する現象学的研究」(研究課題番号: 2022.4.1~2025.3.31)の研究代表者として研究を実施した。
2 大阪大学大学院人間科学研究科 助教としての業務 2020-04-00
~2022-03-00
大阪大学大学院助教在籍時、部局評価にかかわる評価資料室を担当したが、新型コロナウイルス感染拡大状況を踏まえ、同室で実施していた授業評価アンケートを非接触のウェブアンケートに変更し、民間の調査会社と協力の上、実施した。また、同室担当助教として独立行政法人大学改革支援・学位授与機構に提出する大学の現況分析のための自己評価書である「現況調査表」の部局担当分の資料調査および一部執筆を担当した。このほか、卒業生・新入生アンケートの実施とその分析を行った。また研究科長の補佐として部局年度計画の作成およびその達成評価を担当した。部局内の研究・教育成果を集約した上で分析レポートを作成し、大学本部に提出したほか、これらを総合して年度末に部局自己評価報告書としてウェブ版と冊子体にとりまとめ、学内外に公表した。
3 日本現象学会WG委員としての業務 2020-11-00 2020年4月より日本現象学会、男女共同参画・非常勤研究者支援WGの委員を務めている。その一環として、日本現象学会第42回研究大会(オンライン開催)において男女共同参画・若手研究者支援ワークショップとして「『身体を引き受ける』を引き受ける ――トランスジェンダー現象学の展開」と題されたワークショップの企画者を務めた。登壇者として古怒田望人氏、佐野泰之氏、岩川ありさ氏を招き、赤阪は当日司会を行った。
4 メディアでの執筆 2021-09-00 株式会社ZOZO NEXTのオウンドメディアであるFASHION TECH NEWSからの求めに応じ、ファッション・デザインと時間性を主題とした論考「「既にそこにあるもの」との共同作業:時間のファッション・デザイン」を発表した。また、応募者はアダチプレスおよびファッションの批評誌『vanitas』の編集委員の依頼に応じ、ポストコロニアル的状況におけるファッション・デザインの現在についての論考「ウェールズ・ボナーという名のファッション・ハウス」を発表したほか、「『vanitas』008刊行記念イベント「ファッションと倫理」をめぐって」にアウトリーチ活動の一環として登壇し、近年のファッション・スタディーズとファッション産業の動向について発言し、参加した市民と意見交換した。
C 学会等及び社会における主な活動
所属期間及び主な活動の期間 学会等及び社会における主な活動
1 2013-04-00~0000-00-00 日仏哲学会会員
2 2013-04-00~0000-00-00 日本サルトル学会会員(2020年10月~現在まで会計監査)
3 2014-04-00~0000-00-00 メルロ=ポンティ・サークル会員
4 2017-04-00~0000-00-00 日本現象学会会員(2020年4月~現在まで男女共同参画・非常勤研究者支援WG 委員)
D 研究活動
著書、学術論文等の名称単著、
共著の別
発行又は
発表の年月
発行所、発表雑誌等
又は
発表学会の名称
概要
Ⅰ著書
1 マルク・リシール現象学入門-サシャ・カールソンとの対話から共訳 2020-02-00ナカニシヤ出版 Marc RichirとSasha Carlsonの共著であるL'écart et le rienの邦訳。マルク・リシール, サシャ・カールソン著、澤田哲生監訳、長坂真澄、八幡恵一、池田裕輔、小倉拓也、川崎唯史、赤阪辰太郎訳。担当:共訳、担当範囲:30頁(283-300, 334-345頁)。総頁数392頁。
2 遠隔でつくる人文社会学知―2020年度前期の授業実践報告―共著 2020-10-00雷音学術出版 オンライン授業の実践報告集。大嶋えり子、小泉勇人、茂木謙之介編著。青木亮人、赤阪辰太郎、秋田美帆、秋保さやか、朝山奈津子、阿部直也、有元伸子、飯倉義之、池上大祐、池田さなえ、イザンベール真美、石田健一、石野一晴、石原由貴、李承俊、板倉孝信、市川紘美、伊藤潤一郎、今井宏昌、岩嵜大悟、岩田久美加、上地聡子、宇都伸之、榎本雅之、大井由紀、大賀哲、大坂遊、大貫俊夫、大山貴稔、岡英里奈、越智徹、学谷亮、笠間はるな、加島正浩、片山奈緒美、加藤諭、加藤巧、加藤朋江、加藤由香子、門田裕次、金原大植、神村朋佳、亀井伸孝、河西秀哉、木内久美子、北田雄一、木場貴俊、桐原健真、クラウタウ、オリオン、黒木秀房、ケイン樹里安、黄偉修、小二田誠二、小林恭子、小林広直、近藤誠司 坂口可奈、坂本麻裕子、清水貴恵、朱炫姝、菅谷孝義、鈴木真太朗、鈴木崇夫、鈴木隆弘、鈴木悠、須藤武司、春原史寛 関沢和泉、瀬島利林、瀬沼文彰、高木信良、田中樹里、田中直、寺田征也、照屋建太、土居浩、時岡新、伴野崇生、伴野文亮、中沢知史、中嶋洋平、中園宏幸、中妻結、長津結一郎、仲矢信介、成田麗奈、西田彰一、西山雄二、野澤聡、野村朋弘、野原佳代子、橋本嘉代、蓮田隆志、長谷川元洋、服部このみ、花家彩子、早川公、樋田有一郎、日髙晋介、平川全機、廣瀬航也、廣?田龍平、前田奎、増地ひとみ、松岡昌和、松川雄哉、松木優也、松本知子、松本望希、松山響子、湊邦生、宮内洋、宮平隆央、村上一基、村上舞、モリ、アルベルトゥス=トーマス、森薫、矢田訓子、矢吹康夫、山崎玲美奈、横田祐美子、吉沢晃、綿貫哲郎著。担当:分担執筆、範囲:「豊橋技術科学大学「フランス語 I」(2 年生対象) 授業実践報告」(3頁)。総頁数172頁。
3 フューチャー・デザイ
ンと哲学 : 世代を超え
た対話
共著 2021-10-00勁草書房 将来世代の視点から現在を捉えるフューチャー・デザインと哲学についての論集。西條辰義、宮田晃碩、松葉類編著。佐藤麻貴、太田和彦、百木漠、戸谷洋志、廣光俊昭、宇佐美誠、服部久美恵、赤阪辰太郎、谷川嘉浩著。担当:分担執筆、範囲:第10章「あたかも共にあるかのように――想像力と未来の他者」22頁(249-270頁)。総頁数336頁。
4 クリティカル・ワード ファッションスタディーズ 私と社会と衣服の関係共著 2022-03-00フィルムアート社 ファッションスタディーズについての入門書。蘆田裕史、藤嶋陽子、宮脇千絵編著、赤阪辰太郎、朝倉三枝、有國明弘、五十棲亘、小澤京子、落合雪野、香室結美、川崎和也、菊田琢也、北村匡平、高馬京子、西條玲奈、鈴木彩希、関根麻里恵、髙橋香苗、田中里尚、田本はる菜、中谷文美、難波優輝、新實五穂、野中葉、平田英子、平芳裕子、水野大二郎、南出和余、村上由鶴、劉芳洲著。担当:分担執筆、範囲:第2部 7.「ドレスコード」6頁(162-167頁)、第3部 1.「哲学・美学」6頁(224-229頁)。総頁数292頁。
5 『vanitas』No. 008共著 2023-03-00アダチプレス ファッションの批評を行う書籍。蘆田裕史、水野大二郎、鈴木彩希編著。高橋悠介(CFCL)、海老澤美幸、佐藤岳詩、水上拓哉、加戸友佳子、小野里琢久、齋木優城、白水高広、赤阪辰太郎、工藤源也、角田千尋著。担当:分担執筆、範囲:critical essay「ウェールズ・ボナーという名のファッション・ハウス」9頁(151-159頁)。総頁数184頁。
6 フェミニスト現象学 経験が響きあう場所へ共著 2023-08-00ナカニシヤ出版 フェミニスト現象学にかんする論集。稲原美苗、川崎唯史、中澤瞳、宮原優編著。小手川正二郎、江原由美子、河島思朗、藤高和輝、松浦優、古怒田望人/いりや、池田喬、中真生、山本千晶、赤阪辰太郎、佐藤愛、酒井麻依子、川崎唯史、佐野泰之、吉川孝、小宮友根、岩川ありさ著。担当:分担執筆、範囲:コラム③「装う経験から世界と私に出会い直す──装いとフェミニスト現象学」5頁(207-211頁)。総頁数336頁。
7 サルトル : 風通しのよい哲学単著 2024-03-00大阪大学出版会 2019年に大阪大学に提出した博士論文「前期サルトルの哲学研究 : 形而上学の問題を中心に」をもとに加筆・修正をしたもの。大阪大学教員出版支援制度(2021年度)の支援によって出版された。総頁数243頁。
以上7点
Ⅱ学術論文
1 サルトルを読むメルロ=ポンティ―『文学とは何か』をめぐって単著 2015-09-00『メルロ=ポンティ研究』、第19号(メルロ=ポンティ・サークル) メルロ=ポンティの論文「間接的言語と沈黙の声」について、サルトルからの影響を軸に読解を試みたもの。13頁
(45-57頁)。査読有。
2 新たな仕方で世界を描くこと―前期サルトルの哲学的企図についての試論単著 2016-03-00『年報人間科学』、第37号(大阪大学大学院人間科学研究科社会学・人間学・人類学研究室) サルトルの前期哲学著作を新たなものの出現という観点から読み解いたもの。17頁(87-103頁)。査読有。
3 理想と現実の彼方にある倫理――サルトル『文学とは何か』における承認論の意義単著 2016-09-00『フランス哲学・思想研究』、第21号(日仏哲学会) サルトル『文学とは何か』を倫理学の展開と他者論の観点から読み解いたもの。10頁(194-205頁)。査読有。
4 Du statut d'autrui dans la troisième partie de L'être et le néant単著 2017-06-00『中部哲学会年報』、第48号(中部哲学会) サルトル『存在と無』の他者論を他者の地位という観点から読み解いたもの。11頁(26-36頁)。査読有。
5 前期サルトルにおける他者の出現単著 2018-11-00『現象学年報』、第34号(日本現象学会) サルトル『存在と無』の他者論を絶対的出来事としての対自の出現と他者関係という観点から読み解いたもの。9頁(83-91頁)。査読有。
6 前期サルトルの哲学研究――形而上学の問題を中心に(学位論文)単著 2019-09-00大阪大学 サルトルの前期思想を「形而上学」を鍵概念に文学・哲学・生にわたって分析したもの。113頁。査読有。
以上6点
Ⅲ 口頭発表・その他
1 世界経験と創造―『文学とは何か』における読者の自由口頭発表(一般発表) 2013-09-00日仏哲学会2013年秋季研究大会 小説の読者が「決められたものを読むにもかかわらず自由である」ということの理由の解明を中心としたもの。発表時間30分
2 読書における共感と距離――『文学とは何か』を中心として口頭発表(一般発表) 2013-12-00日本サルトル学会第31回研究例会 サルトル『文学とは何か』にみられる「共感」概念に注目し、小説の読書における主人公との同一化と離脱を同時に実現する特殊な意識について分析したもの。発表時間30分。
3 Identification or Sympathy? : Sartrean Reception Theory口頭発表(一般発表) 2014-03-00Laboratory of Thinking : The International Conference at Osaka University サルトルが『文学とは何か』および『イマジネール』において展開した読書経験論を同一化と共感の差異という観点から再構成し、英語で紹介したもの。発表時間20分。
4 Experience in the World without Others : A Deleuzian Reading of Nausea口頭発表(一般発表) 2014-06-00The 2nd International Deleuze Studies in Asia Conference ドゥルーズによる論文「ミシェル・トゥルニエと他者なき世界」とサルトルの小説『嘔吐』の比較研究を行い、後者を「他者から疎外された単独者による漂流の物語」として提示したもの。発表時間20分。
5 サルトルを読むメルロ=ポンティ――『文学とは何か』をめぐって口頭発表(一般発表) 2014-09-00メルロ=ポンティ・サークル第20回大会 学術論文「サルトルを読むメルロ=ポンティ―『文学とは何か』をめぐって」の元となる口頭発表を行ったもの。発表時間30分。
6 不在の他者とのコンタクト――初期サルトルにおける口頭発表(一般発表) 2015-01-00UTCP若手研究者ワークショップ「サルトルと共生の哲学」 手紙や残された痕跡、記憶を通じてわれわれと関わる「不在の他者」との関係にかんする分析を行ったもの。発表時間30分。
7 「サルトルの哲学」――『サルトル読本』第Ⅱ部、第Ⅲ部への質問口頭発表(シンポジウム) 2015-07-00日本サルトル学会第35回研究例会『サルトル読本』出版記念シンポジウム 澤田直・編『サルトル読本』(法政大学出版局、2015年)のなかで「哲学」にかんする章についてコメントし、執筆者と討論したもの。発表時間20分。
8 間接的な他者への通路―初期サルトルにおける口頭発表(一般発表) 2015-09-00日仏哲学会2015年秋季研究大会 学術論文「理想と現実の彼方にある倫理――サルトル『文学とは何か』における承認論の意義」の元となる内容を口頭発表したもの。発表時間30分。
9 初期サルトルにおける他者経験の直接性について口頭発表(一般発表) 2015-09-002015年中部哲学会大会 学術論文"Du statut d'autrui dans la troisième partie de L'être et le néant”の元となる内容を日本語で発表したもの。発表時間30分。
10 Du statut d’autrui dans l’épreuve du regard chez Sartre口頭発表(一般発表) 2015-11-00The 2nd Workshop on Philosophy : Osaka University-Université de Louvain-La-Neuve 口頭発表「初期サルトルにおける他者経験の直接性について」の内容を下敷きにて仏語原稿を作成し、発表したもの。
発表時間20分。
11 La pensée de l’événement chez Sartre口頭発表(一般発表) 2016-07-00The 5th International Student Workshop of Erasmus Mundus EuroPhilosophy 『存在と無』における「出来事」の概念を二種類に分けて分析したもの。一方が経験的出来事であり、他方が経験的出来事を可能にする絶対的出来事である。発表時間20分。
12 Dialectique, corps et langage. Jean Wahl et la question de l’émotion口頭発表(一般発表) 2017-04-0011e séminaire annuel 2017-Phénoménologie de l'émotion à l'Université de Liège 研究滞在先のリエージュ大学(ベルギー)における国際会議において、フランスの哲学者ジャン・ヴァールにおける弁証法と具体性の哲学を再構成し論じたもの。発表時間30分。
13 前期サルトルにおける他者の出現口頭発表(一般発表) 2017-11-00日本現象学会第39回研究大会 翌年に学術論文「前期サルトルにおける他者の出現」として公刊された内容を口頭発表したもの。発表時間30分。
14 <顔>と<わたし>の現象学―鷲田清一の仕事を紹介する口頭発表(ワークショップ) 2018-03-00国際ワークショップ「トランスカルチャー状況下における顔・身体学」 日本の哲学者・鷲田清一が1990年代に展開した顔の現象学と臨床哲学のかかわりを整理する発表を行ったもの。発表時間30分。
15 Who is gazing? A comment on the fourth chapter of The Habits of Racism口頭発表(一般発表) 2018-08-00ヘレン・ンゴ『人種差別の習慣』合評会 Helen Ngoによる人種差別経験についての現象学的分析を行った研究書The Habits of Racismの第四章について批評的コメントをし、著者とディスカッションしたもの。発表時間20分。
16 痛みを生き、病とつきあう――サルトルの痛みの現象学口頭発表(一般発表) 2018-11-00第9回科研「傷つきやすさと有限性の現象学」研究会 サルトル『存在と無』の第三部で展開される身体論を手がかりに、人間にとって「痛み」現象がもつ多面性を現象学的に分析したもの。発表時間30分。
17 前期サルトルにおける形而上学について口頭発表(一般発表) 2018-12-00日本サルトル学会第42回研究例会 前期サルトルにおける形而上学という語のもつ意味を三つに区分し分析したもの。発表時間30分。
18 「痛み」の現象学的研究――身体についての複数のモデルの比較から口頭発表(ポスター発表) 2018-12-00第 3 回「顔・身体学」領域会議 「痛み」現象についての現象学的アプローチの諸相を、心理学・文化人類学等他分野の研究者に向けて紹介するポスターを作成し、発表したもの。ポスター発表のため発表時間記載不可。
19 若手研究者の在外研究――ベルギー滞在の事例から口頭発表(シンポジウム) 2019-11-00日本現象学会2019年度研究大会 ベルギーにおける研究滞在について、制度面での利点とその課題点を中心に事例報告したもの。発表時間20分。
20 「前期サルトルの哲学研究――形而上学の問題を中心に」(博士論文合評会)口頭発表(一般発表) 2019-12-00日本サルトル学会第44回研究例会 同年9月に提出した学位論文について、学会の求めに応じて合評会を行い、そこにおいて概要の報告と討論を行ったもの。発表時間20分。
21 世代を超えて、共にあることはできるか――フューチャー・デザインと未来の他者口頭発表(ワークショップ) 2020-09-00フューチャー・デザイン×哲学ワークショップ 未来予測に基づいた政策策定の方法論であるフューチャー・デザインをサルトルの想像力論と他者論を用いて批判的に検討したもの。発表時間30分。
22 衣服、産業、着用者――装うことの哲学に向けて口頭発表(シンポジウム) 2022-01-00大阪大学先導的学際研究機構共生知能システム研究センター若手研究者シンポジウム ファッションスタディーズと哲学の観点から、現代の社会における衣服をめぐる状況をミクロとマクロの視点から概観し、研究課題を示したもの。発表時間20分。
23 鷲田清一における「臨床」概念の生成 -〈顔〉論との関わりに注目して口頭発表(一般発表) 2023-09-00European Network of Japanese Philosophy 7th Annual Conference 鷲田清一の「臨床」概念の起源を1980年代の現象学研究に遡って追究し、その内実を再構成したもの。発表時間30分。
以上23点

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