教育研究業績の一覧 内田 祐貴
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A 教育業績 | ||||||
教育実践上の主な業績 | 年月日 | 概要 | ||||
1 教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む) | ||||||
1 | ICT機器を利用した理科授業 | 2015-04-00 ~ | 理科の授業においてはICT機器を利用した授業指導が必須となっており、大学でのICT機器を利用した授業と、学生が教壇に立った際のICT機器を利用した指導法の2観点から授業を行っている。デジタル教材の作成に関しては、動画、静止画を利用した比較的簡易に作れるものや、スマートフォンを利用し屋外観察時の記録を即授業で使う方法などを扱った。これらにより、学生の模擬授業においてもICT機器を利用した模擬授業を複数人が行っている。さらに、2020年度からプログラミング教育が必修になることを受け、科研費の支援を受けながら、理科の理解を深めるプログラミング教育についても教育実践を行っている。 | |||
2 作成した教科書、教材、参考書 | ||||||
1 | 教員免許状更新講習選択領域D小学校各教科についての改題と展望「3 理科を楽しく教える」用テキスト | 2015-08-00
~2019-09-00 |
小学校教員免許状更新講習受講者対象
新学習指導要領の重要ポイント(いわゆるアクティブラーニング、新しい目標評価、ICTを使った指導法)と、最近の理科教育の動向についての概説 | |||
2 | マイクロスケール実験シート(改訂版)—小学校から中学校,高等学校,大学まで幅広い校種で活用できる魅力的な教材— | 2017-03-00 | 科研費基盤研究C「持続可能な開発のための教育を推進させるマイクロスケール実験教材の開発と改良」(代表中川徹夫)の研究協力者として、共同で作成したマイクロスケール実験の実験手順、実験シート集 | |||
3 | 子どもの未来を育む保育・教育の実践知 | 2018-03-00 | 小学校教員を目指す大学生、高校生を対象とした教育学の入門書。分担執筆。担当部分は、小学校理科。小学校理科教育の現状を概説し、そのうえで、初学者が実際に自分で授業を計画しようとした際、どのように考え準備していくべきかを評価も含めて説明し、最後は、今後の理科教育の展望についてまとめた。 | |||
3 教育方法・教育実践に関する発表、講演等 | ||||||
4 その他教育活動上特記すべき事項 | ||||||
B 職務実績 | ||||||
C 学会等及び社会における主な活動 | ||||||
所属期間及び主な活動の期間 | 学会等及び社会における主な活動 | |||||
1 | 2003-09-00~0000-00-00 | 日本物理学会 | ||||
2 | 2011-04-00~0000-00-00 | 日本物理教育学会 | ||||
3 | 2016-07-00~0000-00-00 | 日本理科教育学会 | ||||
D 研究活動 | ||||||
著書、学術論文等の名称 | 単著、 共著の別 | 発行又は 発表の年月 | 発行所、発表雑誌等 又は 発表学会の名称 | 概要 | ||
Ⅰ著書 | ||||||
以上0点 | ||||||
Ⅱ学術論文 | ||||||
1 | The Scalar perturbation of the higher-dimensional rotating black holes | 共著 | 2003-04-00 | 『Physical Review D』 67
(American Physical Society) |
高次元軸対象ブラックホールにおいて質量のないスカラー場の方程式が、任意次元において動系方向と角度方向に分離し、それぞれがSchrodinger 型の方程式に帰着できる事を示し、波動関数は求めうることを明らかにした。さらに5次元の場合において、摂動を計算し、安定ではあるが、角運動量を大きくしていくと、不安定領域に漸近していく傾向を得た。これは、高次元ブラックホールの安定性は、4次元の場合と本質的に違う可能性を示している。
著者:Daisuke Ida, Yuki Uchida, Yoshiyuki Morisawa 6p(084019-pp.1-6)査読あり 担当:連分数による定式化、fortranによる数値計算。論文の執筆においては全員で執筆修正確認を行っており、特定の箇所を分担する形式では作成はしていない。 |
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2 | Stationary Einstein-
Maxwell fields in arbitrary dimensions | 共著 | 2003-11-00 | 『Physical Review D』 68
(American Physical Society) |
高次元定常時空における、Einstein – Maxwell系の研究を行い、高次元定常時空における、Einstein – Maxwell方程式を非線形σモデルに還元し、さらに、この定式化を利用して、5次元静的荷電ブラックリング解や磁場を含む高次元定常軸対称ブラックホールなどの多数の解析解を求めることに成功した。本研究は、高次元のEinstein-Maxwell系の初めての本格的な研究となっている。
12p(1040114-pp.1-12)査読あり 著者:Daisuke Ida, Yuki Uchida 担当:非線形σモデルへの還元、高次元Melvin解の導出。論文の執筆においては全員で執筆修正確認を行っており、特定の箇所を分担する形式では作成はしていない。 |
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3 | Twist of a stationary black hole or ring in five dimensions | 共著 | 2004-09-00 | 『Physical Review D』70
(American Physical Society) |
同じ質量、角運動量を持つ5次元Myers-Perry 解とBlack Ring解の分離方法の研究を行った。この2つの解の重力ポテンシャルであるtwist potential を同質量、同角運動量の場合に数値的に計算し、この2つの解を分離できることを示した。これは、4次元時空におけるブラックホールは、質量、角運動量、電荷だけで最終的には特徴付けられるという無毛定理を、高次元時空において、どのように拡張すればいいかを考える上で、1つの示唆になっている。
5p(064020-pp.1-5)査読あり 著者:Shinya Tomizawa, Yuki Uchida, Tetsuya Shiromizu 担当:twist potentialの導出、数値計算。論文の執筆においては全員で執筆修正確認を行っており、特定の箇所を分担する形式では作成はしていない。 |
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4 | Kaluza-Klein bubble like structure and celestial sphere in inflationary universe | 共著 | 2005-11-00 | 『General Relativity
and Gravitation』 37 (Springer) |
5次元時空において、2枚のブレーンを考え、うち1次元を余次元と同一視することにより、欠損角を持つド・ジッター時空を解析した。この時空は、kaluza-Kleinバブルと同じ構造を持つことがわかった。つまり、時空は無から生じ、2枚のブレーンで終わる。時空の様子は、欠損角の大きさによる。特に、欠損角の大きさがπを超える場合、時空はパンケーキのような形になり、すべての観測者はパンケーキ内に閉じ込められることになる。
9p(pp.1823-1831)査読あり 著者:Tetsuya Shiromizu, Shinya Tomizawa, Yuki Uchida, Shinji Mukohyama 担当:timelike hypersurface上での幾何学的構造の計算、解析。論文の執筆においては全員で執筆修正確認を行っており、特定の箇所を分担する形式では作成はしていない。 |
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5 | Stationary axisymmetric space-time in higher dimensional Einstein - Maxwell system(博士論文) | 単著 | 2006-03-00 | 東京工業大学 | 最近のTeVスケール重力への興味から、任意次元における、電磁場の存在する高次元定常ブラックホールの研究を行った。この、Einstein – Maxwell系において、twist, electric, magnetic potentialが存在することを示し、さらに、この系が3次元上の非線形σモデルに還元されることを示した。この定式化を利用して、5次元静的荷電ブラックリング解や磁場を含む高次元定常軸対称ブラックホールなどの多数の解析解を求めた。
108p(pp.1-108) |
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6 | 中学への出張授業-宇宙物理学を題材として- | 単著 | 2011-12-00 | 『物理教育』59巻4号
(日本物理教育学会) |
2011年2月に秋田県立横手清陵学院中学3年生に、中学理科の地学で習う宇宙の発展的学習として、宇宙物理学の最近の観測成果と観測問題とについて、小惑星探査機「はやぶさ」の成果なども含め、授業を行った。授業後のアンケート結果より、科学への興味を高めることに成功したと考えられる。本論文は、高度専門知識を持つ人材が初中等教育で果たせる役割の具体的モデルを提示している。
2p(pp.269-270) 査読あり。 |
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7 | 実験教材としての簡易真空ポンプの研究開発と教育実践 | 単著 | 2016-03-00 | 『神戸松蔭女子学院大学研究紀要人間科学部篇』5巻
(神戸松蔭女子学院大学学術研究委員会) |
現役小学校教員の多くが実験観察の知識技術に不安を抱えており、授業で理科実験を行うには、「時間」、「費用」などが問題になっていることに対し、児童生徒の理科への興味関心を高め、教員の実験の知識技術の向上を目的とし、器具から作る実験教材の研究を行った。具体的には、注射器を使った真空ポンプを、簡易に安価で作成できるようにし、その教育実践として大学での教材作成演習や現役教員への講習に用いた。
8p(pp.67-74) 査読あり。 |
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8 | 小学校教員養成課程における、理科教育の現状と指導法の研究 | 単著 | 2016-08-00 | 『神戸松蔭女子学院大学教職支援センター年報』1号
(神戸松蔭女子学院大学教職支援センター) |
若手小学校教員の約63%が、理科の指導を「苦手」、「やや苦手」と感じている。この問題に対し、「教職に関する科目」と「教科に関する科目」からそれぞれ1科目を必修としたカリキュラムにおいて、学生の「単元指導計画の作成能力」、「学習指導案の作成能力」、「理科の授業の指導力」の上昇に資するカリキュラムの研究と実践を行い、学生のアンケート結果から、これらの自己評価が有意に上昇したことがわかった。
6p(pp.6-11) |
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9 | 小学校教職課程を履修する大学生を対象としたマイクロスケール実験の授業実践
―水とエタノールの密度測定― | 共著 | 2016-10-00 | 『神戸女学院大学論集』63巻2号
(神戸女学院大学研究所) |
小中学生の実験観察に対する知識、技術の課題に対して指導できる教員の養成を目指し、小学校教員養成課程の学生を対象に、学生の実験技術の向上を目的に、水とエタノールの密度を測定するマイクロスケール実験の授業実践を行い、その有効性を検証した。結果は、多くの学生が、密度測定の実験の体験がないにもかかわらず、すべての学生が、授業内で密度測定を手早く行えるようになり、自身の実験指導力向上に効果があると感じたことが明らかとなった。
10p(pp.101-110)査読あり 著者:内田祐貴、中川徹夫 担当:教育実践によるデータ取得、解析、結果と考察。論文の執筆においては全員で執筆修正確認を行っており、特定の箇所を分担する形式では作成はしていない。 |
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10 | 小型コンピュータを用いた温度測定教材の研究開発 | 共著 | 2017-03-00 | 『神戸松蔭女子学院大学研究紀要人間科学部篇』6巻
(神戸松蔭女子学院大学学術研究委員会) |
小型コンピュータを用いた、授業で使える汎用観測教材の研究開発を目指し、第1段階として温度測定ができる教材の研究開発を行い、小学校理科の授業で有用な教材であることを示した。本教材は、簡易なプログラムで動作するため、授業に合わせて測定条件を容易に変更できるなど、小学校での導入が予定されているプログラミング教育の教材としても利用可能である。
10p(pp.149-158)査読あり 著者:内田祐貴、久保田益未 担当:温度測定教材の開発、結果、考察。論文の執筆においては、久保田からのデータ提供を受け、内田が執筆した。 |
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11 | 小学校理科教育における授業の観点育成の研究 | 単著 | 2017-08-00 | 『神戸松蔭女子学院大学教職支援センター年報』2(1)号
(神戸松蔭女子学院大学教職支援センター) |
大学において小学校理科の授業の観点を育成できる理科指導法の研究を行うために、学生が模擬授業において、授業をどのように捉え、何に着目するかをテキストマインニングの手法を用いて明らかにした。その結果、初めて模擬授業をした学生は、児童の動きや教材など、視覚的に判断できるものと、授業展開において特徴的な指導、教材に着目するが、児童の思考などの目に見えないものや、授業を通した視点などが無いことが分かった。
6p(pp.27-32) |
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12 | 子どもの未来を育む保育・教育の実践知 | 共著 | 2018-03-00 | 北大路書房 | 小学校教員を目指す、高校生から大学1,2年生を対象に、小学校理科において、教員として理解し、身につけておくべき、基礎知識、教育スキルについて概観的に著した。最初に、小学校理科教育の現状を概説し、そのうえで、初学者が実際に自分で授業を計画しようとした際、どのように考え準備していくべきかを評価も含めて説明し、最後は、今後の理科教育の展望について述べた。
228p 著者:寺見陽子、内田祐貴、他13名 本人担当:第III部10章「理科と理科教育」12p(pp.119-130) |
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13 | 小学校理科における視覚理解を深めるICT教材 | 単著 | 2018-03-00 | 『神戸松蔭女子学院大学研究紀要人間科学部篇』7巻
(神戸松蔭女子学院大学学術研究委員会) |
小学校から高等学校までの理科の実験観察授業で複数回行われる、温度測定に着目し、液体の温度を自動で測定記録できる自作型ICT教材を研究開発した。児童生徒が測定結果に対する理解を深められるように、測定データを随時グラフ化して提示する方法を構築した。これにより、本教材だけで、温度の測定から、グラフ化までを行うことができることを示した。
10p(pp.105-114) 査読あり。 |
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14 | 初期特異点近傍における磁気的Bianchi VII0 モデルの漸近的振る舞いの解析 | 単著 | 2018-03-00 | 『神戸松蔭女子学院大学教職支援センター年報』2(2)号
(神戸松蔭女子学院大学教職支援センター) |
空間的に一様な宇宙モデルである、Bianchiモデルは、初期特異点近傍における時空の性質の解明など、様々な観点から研究が進められている。本研究では、完全流体(2/3<γ≦6/5)を含む磁気的Bianchi VII0解 の初期特異点近傍のおける振る舞いが振動型となることを、力学系の理論を応用して解析的に示した。この結果は、完全流体を含むBianchi VII0 型解の初期特異点近傍で、真空のKasner 解に漸近するのと著しく違う。
6p(pp.9-14) |
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15 | 次期学習指導要領における小学校理科の目標 | 単著 | 2018-03-00 | 『神戸松蔭女子学院大学教職支援センター年報』2(2)号
(神戸松蔭女子学院大学教職支援センター) |
次期学習指導要領における、小学校理科の変更点を明らかにし、俯瞰的に理解するため、テキストマイニングの手法を用いて、その特徴を明確化した。予想しながら観察実験をする力と、観察実験を通して問題を解決する力を身に付け、この身に付けた資質・能力を使い、複数の観点から、様々な要素を合わせて追究していく学習活動を通して、小学校理科での「主体的・対話的で深い学び」を実現することが目指していることを示した。
8p(pp.1-8) |
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16 | 幼児期から児童期における科学教育の“ つながり” | 単著 | 2019-03-00 | 『神戸松蔭女子学院大学研究紀要人間科学部篇』8巻
(神戸松蔭女子学院大学学術研究委員会) |
幼稚園教育要領と小学校生活科と理科の学習指導要領を1つの文書として捉え、テキストマイニングの手法を用いて分析を行った。それにより、幼児教育や生活科の複数の内容が、理科の一部の入口となっており、幼児期から児童期の科学教育につながりをあることがわかった。その一方、つながりは一部に限られ、小学校3年生の「理科」のカリキュラムが、導入教育という観点から、より重要となることを示唆する結果となった。
12p(pp.61-72) 査読あり。 |
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17 | 小中学校における理科教育の「つながり」の研究 | 単著 | 2019-08-00 | 『神戸松蔭女子学院大学教職支援センター年報』4号
(神戸松蔭女子学院大学教職支援センター) |
小学校理科と中学校理科の学習指導要領を1つの文書として扱い、テキストマイニングの手法で、そこに表れる語の「つながり」を分析した。本研究により、科学の基本的な事項や、「実験」や「観察」を通して「理解」するなどの科学的手法が、一貫して重視されていることがわかった。
8p(pp.3-10) |
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18 | 小学校理科の授業でのプログラミングの扱い | 単著 | 2020-03-00 | 『神戸松蔭女子学院大学研究紀要』1巻
(神戸松蔭女子学院大学学術研究委員会) |
新学習指導要領に対応した教科書の「電気の利用」におけるプログラミング教育の記載について分析を行い、実際の実験や、利用するプログラミング言語、いくつかの観点で特徴があることが分かった。それらを踏まえ、理科の理解を深めるプログラミング教育の行うための問題点を指摘した。
10p(pp.179-188) 査読あり。 |
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19 | 小学校理科でのビジュアルプログラミングの利用―温度測定を例に― | 単著 | 2021-03-00 | 『神戸松蔭女子学院大学研究紀要』2巻
(神戸松蔭女子学院大学学術研究委員会) |
理科の授業でプログラミングを扱うには、理科の理解をより深めるための手段として位置付けることが重要である。本研究では、小学校4年生理科の「天気の様子」の単元で利用できる、ビジュアルプログラミングScratchで制御する気温測定教材の研究開発を行った。そして、本教材が、プログラミング的思考を身につけつつ、天気と気温の関係を理解するために有用な教材であることを示した。
9p(pp.139-147) 査読あり。 基盤研究C「プログラミング教育で理科の理解を深められるか?」2020-2023年度 |
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20 | 学校教育におけるICT活用の現状と課題 | 単著 | 2021-10-00 | 『神戸松蔭女子学院大学教職支援センター年報』6号
(神戸松蔭女子学院大学教職支援センター) |
新学習指導要領の大きな変更点の1つがICTや情報機器の活用である。現在まで、議論の多くは、端末の普及率など物理的環境の整備が中心である。本論文では、ICTを活用した指導において、端末のOSや導入ソフトの違いが今後問題になる可能性を指摘し、大学の教職課程における、カリキュラムの在り方について議論した。
8p(pp.1-8) |
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21 | 小学校理科での天体撮影プログラミング教材の研究 | 単著 | 2022-03-00 | 『神戸松蔭女子学院大学研究紀要』3巻
(神戸松蔭女子学院大学学術研究委員会) |
理科の理解を深められるプログラミング教育として、小学校4年生理科の「月と星」の単元において、天体を定点観測記録するためのプログラミング教材の研究開発を行った。観測記録の制御はビジュアルプログラミングScratchを用いた。そして、本教材で実際に天体の観測記録を行い、その結果、天体の移動を視覚的に理解することに有効であることを示した。
10p(pp.137-145) 基盤研究C「プログラミング教育で理科の理解を深められるか?」2020-2023年度 |
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22 | 小学校理科「電気の利用」におけるプログラミング教材 | 単著 | 2023-03-00 | 『「神戸松蔭女子学院大学研究紀要』4巻
(神戸松蔭女子学院大学学術研究委員会) |
シングルボードコンピューターとビジュアルプログラミングを利用して、小学校理科6年生「電気の利用」の自作型プログラミング教材の研究開発を行った。本教材は専門的な知識を持たなくても作成でき、応用性や拡張性も高く授業に合わせ調整しやすい。さらに、汎用性の高いシングルボードコンピューターと、制御用プログラミングとしてScratchを使用しているため、他の教科、単元でのプログラミング活動との共通性も高いことを示した。
10p(pp.183-192) 査読あり。 基盤研究C「プログラミング教育で理科の理解を深められるか?」2020-2023年度 |
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以上22点 | ||||||
Ⅲ 口頭発表・その他 | ||||||
1 | Magnetic Bianchi VII0 Dynamics | 口頭発表 (一般発表) | 2003-01-00 | 特定領域研究2(超弦理論の宇宙論による検証)研究会
(於東京工業大学) |
初期特異点近傍での時空の振る舞いへの解析的興味から、空間的に一様なモデルの1つである、完全流体を含む磁気的 ビアンキ VII0モデルの初期特異点近傍におけるアインシュタイン方程式の解の振舞いの厳密な解析を力学系の理論を応用して行った。我々の研究により、真空及び特定の完全流体の存在する磁気的ビアンキ VII0モデルの初期特異点近傍における解の振舞いがカオス的となることが厳密に証明できた。
発表時間 20分 |
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2 | 加速器における荷電ブラックホールの研究 | 口頭発表 (一般発表) | 2003-09-00 | 日本物理学会 2003年秋季大会
(於宮崎ワールドコンベンションセンター) |
ブレーンワールドモデルに従えば、CERNにおける衝突実験で、ブラックホールが生成され得ることが指摘された。生成されたブラックホールは、ホーキング輻射により蒸発し、電荷が特徴的な影響を及ぼす段階がある。そこで、我々は、この実験室でのブラックホール生成を動機に、高次元荷電ブラックホールの理論的研究を行った。それにより、我々は、いくつかの電磁場を含むブラックホールの解析解を見つけることに成功したことを発表した。
発表時間 15分 |
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3 | Stationary Einstein -Maxwell fields in arbitrary dimensions | 国際会議ポスター発表 | 2004-03-00 | The 1st Tokyo Tech COE Symposium on Nano -scale Quantam Physics(国際会議ポスター発表) | 実験室でのブラックホール生成の可能性から、高次元定常ブラックホールの理論的解析を行った。高次元定常時空においては、電磁場が存在する場合、その解析はほとんどされていなかったが、我々は非線形σ-モデルにEinstein-Maxwell系を還元することに成功し、いくつかの解析解を得た。さらに、電磁場だけではなく、他にスカラー場などがある場合にも、特定の条件の下では、同様の方法で解析可能であることを発表した。 | |
4 | “Stationary” Einstein - 3form field –dilaton system in five dimension | 国際会議ポスター発表 | 2006-03-00 | The 2nd Tokyo Tech COE Symposium on Nano -scale Quantam Physics(国際会議ポスター発表) | 5次元の定常軸対称な時空において、Einstein - 3 form field - dilaton 系を非線形σ―モデルに還元できることを発表した。この、非線形σ―モデルに還元する方法は、高次元時空においても、5次元定常時空の唯一性定理や、任意次元におけるEinstein - Maxwell 系においても新たなブラックホール解の発見に役立っている。この系においても、この手法がこれらと同様な役割を果たすであろうことが十分に期待される。 | |
5 | 授業を通して伝えたいこと | 単著 | 2009-03-00 | 『秋田高校授業研究』15号 | 秋田県立秋田高等学校で行った、現代物理学に関する特別授業をもとにした教育研究紀要。ブレインワールドを中心に、最近の高次元シナリオの展開をやブラックホール研究のレビューを行い、その後実際に行った授業実践について報告した。
4p(pp.1-4) |
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6 | 秋田県博士号教員の教育実践報告と新たな取り組み | 口頭発表 (一般発表) | 2011-08-00 | 第28回物理教育研究大会
(於広島県情報プラザ) |
2008年より、秋田県では生徒の科学への興味を高めるため、博士号所有者を対象とした教員採用を行った。発表者は、2008年に採用され、現在は秋田県能代高等学校に勤務しながら、生徒の科学への関心を高める活動を行っている。本発表では、出前授業などの教育実践の報告と、今年度より始める中高生のための査読論文誌の発行活動に関して発表を行った。
発表時間 15分 発表要旨「第 28 回 物理教育研究大会 発表予稿集」(2011年8月 2p(pp.76-77)) |
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7 | 秋田県高校生合宿セミナーにおける物理教育の実践報告 | 口頭発表 (一般発表) | 2013-08-00 | 第30回物理教育研究大会
(於東北大学) |
本発表では、秋田県の高校1,2年生を対象にした合宿セミナーにおいて行った講義・実験・観察・演習について、PBL形式の実験授業を中心に実践報告の発表を行った。
発表時間 15分 発表要旨「第 30 回 物理教育研究大会 発表予稿集」(2013年8月 2p(pp.86-87)) |
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8 | 秋田県博士号教員としての教育研究活動の総括的報告 | 口頭発表 (一般発表) | 2015-08-00 | 第32回物理教育研究大会
(於九州大学) |
秋田県博士号教員としての活動を総括的にレビューして、その成果について発表した。主たる活動概要、小学校中学校高校での代表的な研究開発した教材とその教育実践、PBL型実験授業の実践などについて紹介し、児童生徒のアンケート結果をもとに、これらの活動の教育的意義について考察しまとめた。
発表時間 15分 発表要旨「第 32 回 物理教育研究大会 発表予稿集」(2015年8月 2p(pp.91-92)) |
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9 | 実験器具から作る実験授業の教材研究開発とその実践 | 口頭発表 (一般発表) | 2016-06-00 | 第18回近畿地区化学教育研究発表会
(於大阪教育大学) |
児童生徒の科学実験への興味関心を高める実験教材として、器具などを自分たちで作り、実験する実験教材の研究開発と、実践例として小学校6年生理科「電気の利用」での円筒形コンデンサーによる充電放電実験と、高校化学基礎「物
質の探求」による注射器を利用した簡易真空ポンプによる減圧実験を報告し、高校生を対象にした実践においては、本実験教材により生徒の科学への興味が優位に高まったことを示した。 発表時間 17分 発表要旨「第18 回 近畿地区化学教育研究発表会」(2016年6月 2p(pp.13-14)) |
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10 | 実験技術の向上に資する自作型実験教材の研究開発と実践 | 口頭発表 (一般発表) | 2016-08-00 | 日本理科教育学会第66回全国大会
(於信州大学) |
小学校の現職教諭の多くが自身の実験指導力に不安を抱えていることから、その解消に自作型実験教材による実験演習が資することを報告した。研究実践として、小学校教員免許状更新講習参加者を対象に、注射器を利用した簡易真空ポンプを作成してもらい、それを使ったいくつかの実験をしてもらったところ、自作型実験教材が、実験技術向上に資するという意識調査の結果が得られた。
発表時間 15分 発表要旨「日本理科教育学会第66回全国大会論文集」(2016年8月 1p(p.359)) |
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11 | 小学校教職課程を履修する大学生を対象としたマイクロスケール実験による密度測定の授業実践 | 口頭発表 (一般発表) | 2016-11-00 | 平成28年度理科教育学会近畿支部大会
(於大阪教育大学) |
小学校教員養成課程の学生を対象に、マイクロスケール実験による水とエタノールの密度測定を行い、その実践結果を報告した。小型メスシリンダーと電子天秤を使用し、水とエタノールの密度測定を行ったところ、多くの学生が密度測定実験をしたことが無いにもかかわらず、文献値に近い値を得られ、さらに本教材が自身の実験指導力向上に役立つというアンケート結果を得た。
発表時間 15分 発表要旨「平成28年度日本理科教育学会近畿支部大会発表論文集」(2016年11月 1p(p.29)) |
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12 | ICT機器を利用した初中等教育における理科教材の研究
―温度測定に着目して― | 口頭発表 (一般発表) | 2017-06-00 | 第19回近畿地区化学教育研究発表会
(於大阪教育大学) |
理科教育におけるICT機器の利用の有効性はよく知られている。次期学習指導要領においても、ICT機器を利用した指導法は重点項目の1つである。本発表では小型コンピュータを利用し、液体の温度測定に着目して、自作型温度測定教材の研究開発と検証について報告した。
発表時間 22分 発表要旨「第195 回 近畿地区化学教育研究発表会」(2017年6月 2p(pp.3-4)) |
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13 | 小学校理科における温度測定教材の研究開発と検証 | 口頭発表 (一般発表) | 2017-08-00 | 日本理科教育学会第67回全国大会
(於福岡教育大学) |
本研究では安価な小型コンピュータRaspberry Piを利用して、気温測定教材を作成し、本教材で実際に様々な天気のときの1日の気温変化を測定し、本教材の有効性と小学校理科4年生の「天気の様子」での利用性について検証をした。
発表時間 15分 発表要旨「日本理科教育学会全国大会発表論文集第15号」(2017年8月 1p(p.270)) |
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14 | 自記型温度気温測定教材 | 口頭発表 (一般発表) | 2017-11-00 | 平成29年度理科教育学会近畿支部大会
(於滋賀大学) |
ICT教材は、理科教育において、児童生徒の理解の助けに有効である。その一方で、1から自分で作り、自分の授業で使えるようにするのは難しい。本研究ではソフト面に着目し、Google Chart を利用する方法と、gnu plotを利用し、グラフ化する2つの方法で児童生徒が個人、グループでタブレットなどを用いて時々刻々測定データを確認できるようにした。
発表時間 15分 発表要旨「平成29年度日本理科教育学会近畿支部大会発表論文集」(2017年11月 1p(p.71)) |
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15 | 理科教育における効果検証に関する考察 | 口頭発表 (一般発表) | 2018-06-00 | 第20回 近畿地区 化学教育研究発表会
(於大阪教育大学) |
理科教育における効果検証のため、アンケート結果の「p値が小さかった」実践例に対し、効果量と検定力の検証を行い、その効果の解釈について議論を行った。いわゆる有意差の検定だけでは不十分であり、学習指導要領に書かれた「何ができるようになるか」を1クラス40名程度で判定するには多くの問題点があることを指摘した。
発表時間 13分 発表要旨「第20 回 近畿地区化学教育研究発表会」(2018年6月 2p(pp.9-10)) |
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16 | 小学校理科の実験指導力の向上に資する自作型実験教材の研究実践 | 口頭発表 (一般発表) | 2018-08-00 | 第35回物理教育研究大会
(於香川大学) |
現役小学校教員の実験指導力の向上を目的に行った、小学校教員免許更新講習における、実験教材作成演習の実践結果を報告した。3年間の受講者アンケートのアンケート分析により、実験器具の自作の経験が、教員の実験指導の意識の向上に対する正の効果があることを示した。
発表時間 15分 発表要旨「第 35 回 物理教育研究大会 発表予稿集」(2018年8月 2p(pp.30-32)) |
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17 | 小学校理科における、プログラミング的思考 | 口頭発表 (一般発表) | 2019-06-00 | 第21回近畿地区化学教育研究発表会
(於大阪教育大学) |
本研究では、小学校理科4年生の単元「金属,水,空気と温度」においける、水温変化の測定実験を対象に、理科の授業におけるプログラミング的思考の育成の可能性について議論をした。そして、水温の繰り返しの測定を、ビジュアルプログラミングを用いて制御することにより、プログラミング的思考の育成の可能性を指摘した。
発表時間 13分 発表要旨「第 21 回 近畿地区化学教育研究発表会」(2019年6月 2p(pp.25-26)) |
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18 | 小学校理科の授業で使えるプログラミング教材 温度測定を題材に | 口頭発表 (一般発表) | 2019-09-00 | 第69回日本理科教育学会全国大会
(於静岡大学) |
本研究では、小学校理科4年生の単元「金属,水,空気と温度」において、ビジュアルプログラミングで制御できる水温変化の測定を行うプログラミング教材を研究し、実際にプログラミング的思考を育成しながら、授業で利用できることを示した。
発表時間 15分 発表要旨「日本理科教育学会全国大会発表論文集第17号」(2019年9月 1p(p.206)) |
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19 | ビジュアルプログラムによる気温測定の制御 | 口頭発表 (一般発表) | 2020-08-00 | 第70回日本理科教育学会全国大会
※コロナのため、論文集の刊行をもって口頭発表成立という措置が取られた |
本研究では、小型コンピュータRaspberry Piに気温センサを搭載し、ビジュアルプログラミングScaratchを用い、わくわく理科3(啓林館)の教科書の「かげと太陽」の単元で行われる9時と12時での、時間を指定した気温測定を行った。
発表時間 15分 コロナのため発表論文のみで発表成立とみなす措置が取られた 発表要旨「日本理科教育学会全国大会発表論文集第18号」(2020年8月 1p(p.443)) |
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20 | 小学校におけるプログラミング教材の試行-天体の撮影を例にー | 口頭発表 (一般発表 | 2021-09-00 | 第71回日本理科教育学会
(オンラインにて開催) |
理科の理解を深めるためのプログラミング教材として、4年生「月と星」における星の位置の変化での利用を想定し、小型コンピュータを利用した天体撮影教材の試作を行った。撮影条件の制御にビジュアルプログラミングを用いながら、定点観測により、星の移動を記録することができ、理科の理解を深めるためのプログラミング教材につながると考える。
発表時間 15分 発表要旨「日本理科教育学会全国大会発表論文集第19号」(2021年9月 1p(p.274)) |
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21 | 小学校理科でのプログラミングおける共通教材-シングルボードコンピュータの利用- | 口頭発表 (一般発表) | 2021-11-00 | 日本理科教育学会近畿支部大会2021
(オンラインにて開催) |
小学校理科におけるプログラミング教育の現状を踏まえながら、理科の授業でプログラミング教育を進めていくために、シングルボードコンピュータを利用の利点を考察した。シングルボードコンピュータを共通の制御機器として利用することで、教材としての導入のしやすさだけでなく、共通の制御方法となることで児童が学習経験を積み重ね、学びを深化させることができる可能性を示した。
発表時間 15分 発表要旨「日本理科教育学会近畿支部大会発表論文集2021年度」(2021年11月 1p(p.52)) |
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22 | 「電気の利用」における自作型プログラミング教材 | 口頭発表 (一般発表) | 2022-09-00 | 第72回日本理科教育学会全国大会
(オンラインにて開催) |
小学校6年生理科「電気の利用」の授業で使用できる自作型プログラミング教材の研究開発を行った。人感センサーが反応した時(特定の条件)に、LEDを点灯させる(特定の動作を行わせる)ことができる。自作型にしたことで、LEDを点灯させるだけでなく、様々なデバイスに電流を流し動作させることができ、動作時の条件も特定の時間にするなど、非常に応用しやすくなっており、様々なデバイスを制御できるプログラミング教材になっていることを示した。
発表時間 15分 発表要旨「日本理科教育学会全国大会発表論文集第18号」(2022年9月 1p(p.138)) |
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23 | シングルボードコンピューターによるプログラミング教材 -小学校理科6年「電気の利用」を対象に- | 口頭発表 (一般発表) | 2022-11-00 | 日本理科教育学会近畿支部大会2022
(オンラインにて開催) |
小学校6年生理科「電気の利用」の授業で使用できる自作型プログラミング教材の応用として、温度センサー「DS18B20+」を用い、一定温度になると特定の動作をするプログラミング教材の研究と、その実演を行った。
発表時間 15分 発表要旨「日本理科教育学会近畿支部大会発表論文集2022年度」(2022年11月 1p(p.37)) |
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24 | 小学校理科6年生「電気の利用」のプログラミング教材の検討 | 口頭発表 (一般発表) | 2023-06-00 | 第25回近畿地区化学教育研究発表会
(於大阪教育大学) |
小学校の理科の授業で実施されるプログラミングの学習活動において、6年生「電気の利用」が主となっている。本研究では、この単元で使える自作型のプログラミング教材を研究開発し、その授業での実用性や拡張性について検討した。
発表時間 15分 発表要旨「第 25 回 近畿地区化学教育研究発表会」(2023年6月 2p(pp.1-2)) |
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25 | 理科の授業におけるデジタル化の現状 | 口頭発表 | 2024-06-00 | 第26回近畿地区化学教育研究発表会 | ||
26 | 小学校理科におけるプログラミング教育
教科書の記載を基に | 口頭発表 | 2024-09-00 | 日本理科教育学会第74回全国大会 | ||
以上26点 |