教育研究業績の一覧 吹田 隆徳
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A 教育業績 | ||||||
教育実践上の主な業績 | 年月日 | 概要 | ||||
1 教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む) | ||||||
1 | ICTの活用 | 2021-04-00 ~ | 仏教学の講義で取り扱う哲学的な内容は複雑となっており、学生が理解に追いつく途中で講義時間が終わってしまう場合がある。当日の講義内で質問する時間を設けるのは当然のことながら、Google Classroomに質問用のフォームを作成し、当日の疑問や、後日復習を行った際に出る疑問などに対し、学生が速やかに質問ができ、その回答を得られるようにしてきた。また、良い質問などは、次回の講義の冒頭で取り上げるなどして、受講者の講義への参加意識を高めるよう工夫してきた。 | |||
2 作成した教科書、教材、参考書 | ||||||
3 教育方法・教育実践に関する発表、講演等 | ||||||
4 その他教育活動上特記すべき事項 | ||||||
B 職務実績 | ||||||
1 | 外部資金の獲得(科学研究費助成事業; 研究代表者) | 2021-10-08 | 科学研究費助成事業(研究活動スタート支援)「《薬師経》に見るインド浄土教の展開」(21K19970: 2021.4.1〜2023.3.31)の研究代表者として研究を行っている。 | |||
2 | 外部資金の獲得(科学研究費助成事業; 研究代表者) | 2022-06-21 | 科学研究費助成事業(若手研究)「薬師と阿弥陀: インドにおける浄土教の思想的変遷を追う比較研究」(22K12975: 2022.4.1〜2027.3.31)の研究代表者として研究を行っている。 | |||
C 学会等及び社会における主な活動 | ||||||
所属期間及び主な活動の期間 | 学会等及び社会における主な活動 | |||||
1 | 2015-04-00~0000-00-00 | 日本印度學仏教學会 | ||||
2 | 2015-04-00~0000-00-00 | 日本佛教学会 | ||||
D 研究活動 | ||||||
著書、学術論文等の名称 | 単著、 共著の別 | 発行又は 発表の年月 | 発行所、発表雑誌等 又は 発表学会の名称 | 概要 | ||
Ⅰ著書 | ||||||
1 | Sanskrit Fragments of the Pañcavastuka | 共著 | 2017-09-00 | The Sankibo Press | 説一切有部の正統派が重視する『品類足論』「弁五事品」のサンスクリット断片を蒐集して復元。現存する三つの漢訳と対照したテキストとサンスクリット写本の影印を収録。
総頁数84頁 共同研究につき、本人担当部分抽出不可能 共著者: Jin-il Chung, Takanori Fukita |
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2 | Samādhirājasūtra, (Gilgit Manuscripts in the National Archives of India: Facsimile Edition Vol. II.3) | 共著 | 2018-00-00 | The International Research Institute for Advanced Buddhology, Soka University | ギルギット近郊のナウプール村にある建物から発見された大乗経典〈三昧王経〉(Samādhirājasūtra)写本の影印本。写本のロケーションを基準に、ダット本などの校訂テキスト、漢訳、チベット訳(北京・デルゲ・トクパレス・ウランバートル)との対照表を収録。
総頁数191頁 共同研究につき、本人担当部分抽出不可能 共著者: Noriyuki Kudo, Takanori Fukita, Hironori Tanaka |
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以上2点 | ||||||
Ⅱ学術論文 | ||||||
1 | 梵文和訳『阿毘達磨集論』(1) | 共著 | 2015-12-00 | 『インド学チベット学研究』第19号(インド哲学研究会) | 有名なインドの学僧アサンガ(無着)によって著された『阿毘達磨集論』(Abhidharmasamuccaya)の訳注研究。その解説書である『阿毘達磨雑集論』(Abhidharmasamuccaya-vyākhyā)のサンスクリット原典が、共著者の李学竹氏によって確認されたことにより、『阿毘達磨集論』の原典にある欠損部分までもが復元可能となった。この新出サンスクリット本を参照してテクストの修正・復元を試み、再校訂された本文テクストをも掲載してある。第一篇「本事分」第一章第五節(「色蘊建立」)までを収録。
40頁(57〜96頁) 査読あり 共同研究につき、本人担当部分抽出不可能 共著者: 那須良彦, 加納和雄, 李学竹, 吉田哲, 松下俊英, 早島慧, 高務祐輝, 間中充, 吹田隆徳, 田中裕成 |
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2 | 般舟三昧と仏随念の関係について | 単著 | 2016-12-00 | 『印度學佛教學研究』第65巻第1号(日本印度學仏教學会) | 現存する大乗経典のうち、179年に漢訳されたことが確認されている、最古の大乗経典〈般舟三昧経〉諸本の分析に基づいて、般舟三昧の実践行為の解明を試みた。その結果、従来より定説となっていた仏随念という行為は説かれず、仏作意が説かれていることを明らかにした。これにより、般舟三昧は仏随念であるとみる従来の説は支持できず、両者は異なる概念として取り扱うべきことを論じた。
4頁(190〜193頁) 査読あり |
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3 | 梵文和訳『阿毘達磨雑集論』: 安慧による冒頭偈 | 共著 | 2016-12-00 | 『インド学チベット学研究』第20号(インド哲学研究会) | 部派仏教を研究する上での重要人物となるスティラマティ(安慧)が編纂した『阿毘達磨雑集論』(Abhidharmasamuccaya-vyākhyā)冒頭部の訳注研究。この論書は『阿毘達磨集論』の解説書として編纂されたものであるが、編者であるスティラマティ本人の文章は冒頭にある偈頌の部分のみとなっている。当該箇所のサンスクリット原典は長いあいだ現存していなかったが、共著者である李学竹氏の発見により、サンスクリット原典からの和訳を提示することが可能となった。実際に『阿毘達磨集論』を解説する本文が始まる前の序文までを収録。
29頁(24〜52頁) 査読あり 共同研究につき、本人担当部分抽出不可能 共著者: 那須良彦, 加納和雄, 李学竹, 吉田哲, 松下俊英, 早島慧, 高務祐輝, 横山剛, 間中充, 吹田隆徳, 田中裕成 |
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4 | 般舟三昧の系譜: manasi-Kṛと見仏 | 単著 | 2017-03-00 | 『佛教大学仏教学会紀要』第22号(佛教大学仏教学会) | いかなる見仏思想から般舟三昧が展開したのかを調査すべく、研究対象として〈無量寿経〉と〈阿弥陀経〉の説く臨終見仏を取り上げた。般舟三昧の実践行為が仏作意であると明らかにしたことにより、臨終見仏と実践行為が一致することを明らかにした。そして、この一致に基づいて、般舟三昧は臨終見仏から展開したものであると論じた。
15頁(89〜103頁) 査読あり |
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5 | 梵文和訳『阿毘達磨集論』(2) | 共著 | 2017-12-00 | 『インド学チベット学研究』第21号(インド哲学研究会) | アサンガ(無着)によって著された『阿毘達磨集論』(Abhidharmasamuccaya)の訳注研究の続編。和訳の他に、近年新たに発見された『阿毘達磨雑集論』(Abhidharmasamuccaya-vyākhyā)のサンスクリット本により再校訂された本文テクストを掲載。第一篇「本事分」第一章第五節のうち「受蘊建立」から「行蘊建立」半ば(「不害」の定義)までを収録。
32頁(55〜86頁) 査読あり 共同研究につき、本人担当部分抽出不可能 共著者: 那須良彦, 加納和雄, 李学竹, 吉田哲, 松下俊英, 早島慧, 高務祐輝, 横山剛, 間中充, 吹田隆徳, 田中裕成, 奥野自然 |
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6 | 梵文和訳『阿毘達磨集論』(3) | 共著 | 2018-12-00 | 『インド学チベット学研究』第22号(インド哲学研究会) | アサンガ(無着)によって著された『阿毘達磨集論』(Abhidharmasamuccaya)の訳注研究の続編。和訳の他に、近年新たに発見された『阿毘達磨雑集論』(Abhidharmasamuccaya-vyākhyā)のサンスクリット本により再校訂された本文テクストを掲載。第一篇「本事分」第一章第五節のうち「行蘊建立」の続き(「貪」の定義から「有身見」の詳細)を収録。
31頁(27〜57頁) 査読あり 共同研究につき、本人担当部分抽出不可能 共著者: 那須良彦, 加納和雄, 李学竹, 吉田哲, 松下俊英, 早島慧, 高務祐輝, 横山剛, 間中充, 吹田隆徳, 田中裕成, 奥野自然, 中山慧輝 |
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7 | 梵文和訳『阿毘達磨集論』(4) | 共著 | 2019-12-00 | 『インド学チベット学研究』第23号(インド哲学研究会) | アサンガ(無着)によって著された『阿毘達磨集論』(Abhidharmasamuccaya)の訳注研究の続編。和訳の他に、近年新たに発見された『阿毘達磨雑集論』(Abhidharmasamuccaya-vyākhyā)のサンスクリット本により再校訂された本文テクストを掲載。第一篇「本事分」第一章第五節のうち「行蘊建立」の続き(「忿」の定義から随煩悩の作用の詳細)を収録。
48頁(27〜74頁) 査読あり 共同研究につき、本人担当部分抽出不可能 共著者: 那須良彦, 加納和雄, 李学竹, 吉田哲, 松下俊英, 早島慧, 高務祐輝, 横山剛, 間中充, 吹田隆徳, 田中裕成, 奥野自然, 中山慧輝 |
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8 | 支婁迦讖訳『般舟三昧経』第二章: 和訳と訳注 | 単著 | 2020-03-00 | 『佛教大学大学院紀要 文学研究科篇』第48号 | 179年に洛陽で翻訳されたと伝わる、現存最古の大乗経典『般舟三昧経』第二章の訳注研究。チベット語訳、ならびに現存する三漢訳すべてを対照し、可能な限りで背景に想定されるサンスクリット語を示した。また支婁迦讖の真撰とされる『道行般若経』との訳語を比較し、一致する訳語を指摘。第二章の始めから項目の列挙が終わる箇所(T13, 904b24–905a03)までを収録。
13頁(17〜29頁) 査読あり |
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9 | 三昧経典類に見る特異な三昧について | 単著 | 2020-03-00 | 『印度學佛教學研究』第68巻第2号(日本印度學仏教學会) | 大乗経典の中にはいわゆる「三昧経典」という名称で分類される経典がある。この分野に属する経典は、大乗独自の三昧の主張を念頭に置いたものとなっている。しかしながら、どの三昧経典も三昧を実践するための具体的な方法を説かないという問題がある。この問題について〈首楞厳三昧経〉を取り上げ、三昧経典における三昧の大半が、瞑想としての実態のないものであり、三昧がもつ神秘性を大乗の宣揚に利用するために考案されたものであると論じた。
5頁(84〜88頁) 査読あり |
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10 | 般舟三昧経「行品」前半部の考察: 阿毘達磨を手掛かりとして | 単著 | 2020-03-00 | 『佛教大学仏教学会紀要』第25号(佛教大学仏教学会) | 「行品」の前半部分には「般舟三昧とは何か」を説明して、無関係な項目を100以上も列挙する部分がある。例えば、「般舟三昧は善知識に仕えることである」といった内容の説明になっており、これをどのように理解すべきかが問題となる。この問題に対して、部派仏教が自説を展開する際に用いる「結果と原因は同じ事柄を指す」という理論を背景に理解すべきことを論じた。
16頁(75〜90頁) 査読あり |
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11 | 梵文和訳『阿毘達磨集論』(5) | 共著 | 2020-12-00 | 『インド学チベット学研究』第24号(インド哲学研究会) | アサンガ(無着)によって著された『阿毘達磨集論』(Abhidharmasamuccaya)の訳注研究の続編。和訳の他に、近年新たに発見された『阿毘達磨雑集論』(Abhidharmasamuccaya-vyākhyā)のサンスクリット本により再校訂された本文テクストを掲載。第一篇「本事分」第一章第五節のうち「行蘊建立」の続き(心不相応行法の範囲)を収録。
36頁(183〜218頁) 査読あり 共同研究につき、本人担当部分抽出不可能 共著者: 那須良彦, 加納和雄, 李学竹, 吉田哲, 松下俊英, 早島慧, 高務祐輝, 横山剛, 間中充, 吹田隆徳, 田中裕成, 奥野自然, 中山慧輝, 向田泰真 |
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12 | 般舟三昧の原様相: 役割の考察から見えるもの | 単著 | 2021-03-00 | 『佛教大学仏教学会紀要』第26号(佛教大学仏教学会) | 般舟三昧が担っていた本来の実践的な役割を考察。仏像が一般化された時代に編纂された、禅観経典に説かれる「念仏観」の手順を頼りに、仏像を前提としない初期の環境へと遡って考えた場合、般舟三昧から仏随念という実践の流れが想定されることを明らかにした。これにより、般舟三昧の本来の役割が仏随念を実践する上での準備段階にあり、阿弥陀信仰に特徴付けられる修道論の枠組みの中で機能していたと論じた。
26頁(155〜180頁) 査読あり |
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13 | 般舟三昧経「行品」: 和訳と訳注 | 単著 | 2021-03-00 | 『佛教大学大学院紀要 文学研究科篇』第49号 | 『般舟三昧経』第二章の訳注研究の続編。チベット語訳、ならびに現存する三漢訳すべてを対照し、可能な限りで背景に想定されるサンスクリット語を示した。また支婁迦讖の真撰とされる『道行般若経』との訳語を比較し、一致する訳語を指摘。第二章「行品」の途中から終わり(T13, 905a03–906a07)までを収録。
16頁(29〜44頁) 査読あり |
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14 | 般舟三昧経「行品」の研究(博士論文) | 単著 | 2021-03-00 | 佛教大学 | 初期大乗経典である〈般舟三昧経〉の古層といわれる「行品」を分析し考察した。その考察を通して、般舟三昧が阿弥陀信仰に由来する臨終見仏から展開したものであること、本来の役割が極楽に再生するための修行の一部にあったことを明らかにし、この三昧が阿弥陀信仰を母体として展開したものであると論じた。
総頁数185頁 査読あり |
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15 | 梵文和訳『阿毘達磨集論』(6): アーラヤ識の存在論証 | 共著 | 2021-12-00 | 『インド学チベット学研究』第25号(インド哲学研究会) | アサンガ(無着)によって著された『阿毘達磨集論』(Abhidharmasamuccaya)の訳注研究の続編。和訳の他に、近年新たに発見された『阿毘達磨雑集論』(Abhidharmasamuccaya-vyākhyā)のサンスクリット本により再校訂された本文テクストを掲載。第一篇「本事分」第一章第五節のうち「識蘊建立」を収録。
41頁(63〜103頁) 査読あり 共同研究につき、本人担当部分抽出不可能 共著者: 那須良彦, 加納和雄, 李学竹, 吉田哲, 松下俊英, 早島慧, 高務祐輝, 横山剛, 間中充, 吹田隆徳, 田中裕成, 奥野自然, 中山慧輝, 向田泰真 |
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16 | 毒蛇の喩え: 第26三啓経の梵文テキストと和訳 | 共著 | 2022-03-00 | 『佛教大学仏教学会紀要』第27号(佛教大学仏教学会) | アシュヴァゴーシャ(馬鳴)が編纂したと伝わる『三啓集』(Tridaṇḍamālā)の第26番目に位置する三啓経のテキストと訳注研究。三啓経は3つのダンダで区分される。そのうちの第2ダンダには雑阿含1172に対応する「毒蛇経」が、その前後(第1と第3ダンダ)にアシュヴァゴーシャのものと見られる偈頌が収められている。それら全ダンダの校訂テキストと和訳を収録。
32頁(47〜78頁) 査読あり 共著者: 松田和信, 出本充代, 上野牧生, 田中裕成, 吹田隆徳 |
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17 | manasi-Kṛの意味について: 般舟三昧の実践に用いられる場合 | 単著 | 2022-03-00 | 『佛教大学仏教学会紀要』第27号(佛教大学仏教学会) | 般舟三昧の実践を示す原語としてmanasi-Kṛ(作意)が用いられるが、これは多義的な言葉であり、文脈によっては、「集中」や「注意」といった一般的な訳語が当てはまらない。般舟三昧の場合もこれに該当する。そこで〈般舟三昧経〉の比喩に見る用例を調査し、仏を「心の中に作る」という意味に理解すべきことを論じた。
26頁(125〜150頁) 査読あり |
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18 | 薬師経に見る聞名思想の加上 | 単著 | 2022-12-00 | 『印度學佛教學研究』第71巻第1号(日本印度學佛教學会) | 〈薬師経〉は現世利益を説き、それを得る方法として聞名を強調する。しかしながら、聞名思想は後代に付加された可能性が指摘されている。今回は、年代が把握できる三つの漢訳(T1331: 457 年, T449: 615 年, T450: 650 年)を対照することで、(1)経典の増広が具体的にどのように行われたかということ、(2)この経典にどのような思想的変化が起こったのか、という二点を大まかな年代と共に明らかにした。
6頁(97〜102頁) 科研費「《薬師経》に見るインド浄土教の展開」(21K19970: 2021.4.1〜2023.3.31), 「薬師と阿弥陀: インドにおける浄土教の思想的変遷を追う比較研究」(22K12975: 2022.4.1〜2027.3.31)による成果の一部である。 |
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19 | 般舟三昧経「四事品」——訳語の分析と現代語訳—— | 単著 | 2023-03-00 | 『佛教大学仏教学部論集』第108号 | 本稿は『般舟三昧経』「四事品」に見られる訳語の研究と現代語訳からなる。この章は以前の章には見られない諸特徴を有することから、「四事品」を境とした思想的段階の存在が指摘されており、経典(原典)の成立史を考える上で重要な章である。さらに、高麗版(再雕本)では雑言体で訳されている偈文が、宋・元・明の三版では斉言体になっているなど、『般舟三昧経』(T418)自体の形成史が顕在化する章でもある。今回はそれら高麗版と三版に見られる訳語を取り上げ、それぞれ支婁迦讖と竺法護を念頭に置いての調査を行った。現代語訳は高麗版を底本とし、諸本の異同ができるだけ明確に把握できるよう訳注を付した。
13頁(23〜35頁) 科研費「薬師と阿弥陀: インドにおける浄土教の思想的変遷を追う比較研究」(22K12975: 2022.4.1〜2027.3.31)による成果の一部である。 |
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以上19点 | ||||||
Ⅲ 口頭発表・その他 | ||||||
1 | 般舟三昧と仏随念の関係について | 口頭発表 (一般発表) | 2016-09-00 | 日本印度學仏教學会第67回学術大会(於東京大学,文京区) | II–2の内容を発表した。
発表時間15分 |
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2 | 般舟三昧の系譜: manasi-√kṛと見仏 | 口頭発表 (一般発表) | 2016-12-00 | 佛教大学仏教学会平成28年度学術大会(於佛教大学,京都市) | II–4の内容を発表した。
発表時間15分 |
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3 | 『般舟三昧経』第二章前半部の考察 | 口頭発表 (一般発表) | 2018-12-00 | 佛教大学仏教学会平成30年度学術大会(於佛教大学,京都市) | II–10の内容を発表した。
発表時間15分 |
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4 | 三昧経典類に見る特異な三昧について | 口頭発表 (一般発表) | 2019-09-00 | 日本印度學仏教學会第70回学術大会(於佛教大学,京都市) | II–9の内容を発表した。
発表時間15分 |
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5 | アシュヴァゴーシャと揵稚: Gaṇḍikāstavaと関連梵⽂写本 | 口頭発表 (パネル発表) | 2019-09-00 | 日本印度學仏教學会第70回学術大会(於佛教大学,京都市) | 新出梵文写本であるGaṇḍikāstavaの紹介を行った。奥書にはアシュヴァゴーシャの作品とある。確かに、作中に見る降魔成道の仏伝において、マーラをカーマ神として描写する点で、Buddhacarita(真作)との共通性をもっている。しかし、カーマ神の異名が多く用いられる中に、後代の文献になってから登場する名前が含まれている。したがって、この作品は後代の仏教詩人がBuddhacaritaの設定を応用して創出した可能性が高いことを述べた。
発表要旨『印度學佛教學研究』第68巻第2号(2020年3月1頁(261頁)) 発表時間15分 |
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6 | manasi-Kṛの意味について: 般舟三昧の実践に用いられる場合 | 口頭発表 (一般発表) | 2021-12-00 | 佛教大学仏教学会令和3年度学術大会(於佛教大学,京都市) | II–17の内容について発表した。
発表時間15分 |
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7 | 薬師経に見る聞名思想の加上 | 口頭発表 | 2022-09-00 | 日本印度學仏教學会第73回学術大会(於東京外国語大学, 府中市, オンライン開催) | II–18の内容について発表した。
発表時間15分 |
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以上7点 |