教育研究業績の一覧 永瀬 圭
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A 教育業績 | ||||||
教育実践上の主な業績 | 年月日 | 概要 | ||||
1 教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む) | ||||||
1 | 学生の状況の把握 | 2016-04-00 ~ | 特に、統計学関連の科目においては、授業中に学生のこれまでの知識量を挙手やGoogle Formを利用して確認し、それに応じて説明の仕方を変えている。
授業中もしくは授業後に練習問題を出し、学生の理解度を確認している。解答と解説については、必ず配布している。また、出席カードでリクエストを受け付け、希望が多かったトピックを優先して復習している。 | |||
2 | ワークを取り入れた授業の実施 | 2016-04-00 ~ | テーマを設定してグループディスカッションをしたり、公的統計を読んで解釈したり、調査票を作成したり、調査データを分析するといったワークをおこなっている。できる限り、一方向の授業にならないように心がけている。 | |||
3 | 質問の共有 | 2016-04-00 ~ | 授業後に質問をメールなどで受け付けている。次の授業時に、質問されたことについての説明を全員にするようにしている(場合によっては、補足資料を配布している)。 | |||
4 | 調査報告書の刊行 | 2020-04-00
~2022-03-00 |
社会調査の授業の一環で、在学生を対象にした調査票調査を実施した。成果をまとめた原稿の添削指導を個別におこない、年度末に調査報告書を刊行した。 | |||
5 | Zoomによる授業の実施 | 2020-04-00
~2022-03-00 |
講義と演習において、Zoomによるリアルタイム授業を実施した。講義では、投票機能を利用して適宜学生に質問し、回答結果を共有しながら授業を進めた。演習では、ブレイクアウトセッション機能を利用し、グループワークをおこなった。 | |||
6 | ICTを利用した授業の実施 | 2020-04-00 ~ | オンデマンド授業については、講義を事前に録画した動画をOneDriveにアップし、一定期間いつでも何度でも視聴できるようにした。また、すべての授業の資料をMoodle、Manaba、UNIPAなどの学習支援システム上にアップし、学生がいつでも参照できるようにしている。 | |||
7 | 最近のトピックの紹介 | 2020-04-00 ~ | 現代家族論、情報社会論や社会学入門等の講義において、新聞やニュースなどで紹介されたトピックを積極的に取り上げるようにしている。授業の配布資料も毎年加筆している。 | |||
2 作成した教科書、教材、参考書 | ||||||
1 | 2016-04-00 ~ | すべての授業で、自身で作成した授業内容をまとめた資料を配布している。
必要に応じて、補足資料を配布している。 | ||||
3 教育方法・教育実践に関する発表、講演等 | ||||||
1 | FDの受講 | 2018-04-05
~2019-02-19 |
京都大学文学研究科において、若手研究者のための大学教育研修プログラムを受講し、修了した(修了証第164号)。 | |||
4 その他教育活動上特記すべき事項 | ||||||
B 職務実績 | ||||||
1 | 『大学生のライフスタイルに関する調査報告書』の刊行 | 2021-03-15 | 社会調査士資格認定科目G科目「現代社会実習Ⅰ・Ⅱ」の授業でおこなった調査票調査の報告書を刊行した。受講生の報告論文と、資料として調査票と単純集計表を収録した。総頁数138頁。 | |||
2 | 『大学生の意識や価値観に関する調査報告書』の刊行 | 2022-03-15 | 社会調査士資格認定科目G科目「社会調査士実習Ⅰ・Ⅱ」の授業でおこなった調査票調査の報告書を刊行した。受講生の報告論文と、資料として調査票と単純集計表を収録した。総頁数124頁。 | |||
3 | オープンキャンパスにおける模擬授業の実施 | 2023-06-04 | 「家族とは何か」をテーマにした約40分間の模擬授業を計2回おこなった。 | |||
4 | オープンキャンパスにおける模擬授業の実施 | 2024-08-25 | 「社会学とはどのような学問か」をテーマにした約40分間の模擬授業をおこなった。 | |||
5 | 大谷高校での模擬授業の実施 | 2025-02-18 | 「戦後の日本における結婚をめぐる変化」をテーマにした80分間の模擬授業を計2回おこなった。 | |||
C 学会等及び社会における主な活動 | ||||||
所属期間及び主な活動の期間 | 学会等及び社会における主な活動 | |||||
1 | 2012-07-00~0000-00-00 | 日本家族社会学会 | ||||
2 | 2013-07-00~0000-00-00 | 日本社会学会 | ||||
D 研究活動 | ||||||
著書、学術論文等の名称 | 単著、 共著の別 | 発行又は 発表の年月 | 発行所、発表雑誌等 又は 発表学会の名称 | 概要 | ||
Ⅰ著書 | ||||||
1 | 『後期近代と価値意識の変容――日本人の意識1973-2008』 | 共著 | 2016-09-00 | 東京大学出版会 | 「第5章 性役割意識はなぜ、どのように変化してきたのか」(永瀬圭・太郎丸博)を分担執筆。性役割意識の変化の要因について、共分散構造分析を行って検証した。共同研究につき、本人担当分抽出不可。編者は太郎丸博、執筆者は太郎丸博、阪口祐介、柴田悠、小林大祐、田靡裕祐、宮田尚子、伊藤理史、永吉希久子、藤田智博、永瀬圭。16頁(99-114頁)。 | |
2 | 『計量分析One Point 固定効果モデル』 | 共訳 | 2022-01-00 | 共立出版 | Paul D. Allison “Fixed Effects Regression Models” の訳書である。パネルデータの代表的な分析手法である固定効果モデルについて解説されている。「第2章 線形固定効果モデル――基礎編」を分担訳。28頁(9-36頁)。監訳者は太郎丸博。訳者は太郎丸博、池田裕、田靡裕介、永瀬圭、藤田智博、山本耕平。 | |
以上2点 | ||||||
Ⅱ学術論文 | ||||||
1 | 「性役割意識のコーホート分析――若者は保守化しているか?」 | 共著 | 2014-02-00 | 『ソシオロジ』(社会学研究会) 第58巻3号 | 性役割意識の長期的変化とその要因、若年層の保守化の検証を目的とし、2003年以降、時代の変化の影響で意識の変化の停滞や揺り戻しが生じること、それは若年層に限ったものではないことを示した。共同研究につき、本人担当分抽出不可(執筆者:永瀬圭・太郎丸博)。15頁(19-33頁)。 | |
2 | 「夫の夫婦関係満足度の規定要因に関する分析――夫婦の社会経済的地位の組み合わせに注目して」 | 単著 | 2015-07-00 | 『季刊家計経済研究』(公益財団法人家計経済研究所) 第107号 | 夫の夫婦関係満足度の規定要因の解明を目的とし、夫と比較した際の妻の学歴は満足度と関連しないが、妻に収入がある場合は収入がない場合に比べて満足度が低くなることを示した。8頁(64-71頁)。 | |
3 | 「女性の経済的地位が結婚意欲に及ぼす影響」 | 単著 | 2016-10-00 | 『ソシオロジ』(社会学研究会) 第61巻2号 | 女性の経済的地位と結婚意欲の連動性を正確に把握することを目的とし、就業形態は結婚意欲に影響しない一方で、収入が増加すると結婚意欲が強まる傾向があることを示した。17頁(41-57頁)。 | |
4 | 「男性の配偶者選択の基準に関する分析――社会経済的地位に注目して」 | 単著 | 2016-12-00 | 『京都社会学年報』(京都大学大学院文学研究科社会学研究室) 第24号 | 女性の社会経済的地位に関する男性側の選好の解明を目的とし、学歴や収入の高い男性の方が相手の学歴や収入を重視する傾向があることを示した。14頁(95-108頁)。 | |
5 | 「結婚に関わる意識と女性の社会経済的地位――計量分析を通して――」(博士論文) | 単著 | 2018-03-00 | 京都大学 | 近年の日本における女性の社会経済的地位の変化が人々の結婚に関わる意識にどのような影響をもたらしたのかを、全国調査の個票データを用いた計量分析を通して検討した。総頁数110頁。 | |
6 | 「夫婦の勢力関係および夫婦関係満足度の規定要因――夫婦の社会経済的地位のバランスに注目して」 | 単著 | 2021-09-00 | 松田茂樹・筒井淳也編『NFRJ18第2次報告書1 夫婦関係』(日本社会学会全国家族調査委員会) | 夫婦の相対的な社会経済的地位と勢力との関連および勢力と夫婦関係満足度との関連の解明を目的とし、男性の場合は、妻と学歴が同じか低い場合に家計の問題について夫自身の意見が通りやすいこと、女性の場合は夫より学歴が高い場合は低い場合に比べて家事のやり方や分担について妻自身の意見が通りにくいこと、勢力と夫婦関係満足度は関連しないことを示した。15頁(12-26頁)。 | |
7 | 「男性のおしゃれの様相――社会経済的地位との関連に注目して」 | 単著 | 2022-06-00 | 太郎丸博編『美的労働に関する調査報告書』(京都大学文学研究科) | 男性の社会経済的地位とおしゃれとの関連の解明を目的とし、正規雇用者の場合は非正規雇用者に比べて仕事の際に外見を整える傾向があること、学歴が高いほうが休日に外見を整えない傾向があることを示した。10頁(43-52頁)。 | |
8 | 「1990年代の日本における夫婦の勢力関係――夫婦の社会経済的地位の組み合わせに注目して」 | 単著 | 2024-03-00 | 『大谷学報』(大谷学会)第103巻2号 | 夫婦の勢力関係および勢力関係の選好の規定要因の解明を目的とし、1990年代前半の日本では、夫婦のうち社会経済的地位が高いほうが意思決定において優位に立つとする資源論が夫婦の勢力関係をある程度説明すること、伝統的な性役割を支持するほうが夫の影響が大きいほうが良いと思っていることを示した。16頁(111-126頁)。 | |
以上8点 | ||||||
Ⅲ 口頭発表・その他 | ||||||
1 | 「日本の若年層における未婚要因の検討」 | 口頭発表(一般発表) | 2012-06-00 | 関西家族社会学研究会 (於甲南大学) | SSM2005のデータを用いて日本の若年層における未婚要因を検証し、初職の就業形態が非正規雇用の女性は正規雇用に比べて結婚しにくいことを示した。そして、その理由として、男性側の選択と、男性の経済力が低下したことで女性の経済力の重要性が増大したことの影響を挙げ、それらについて考察を加えた。
発表時間 約45分。 |
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2 | 「夫の夫婦関係満足度の規定要因」 | 口頭発表(一般発表) | 2013-08-00 | 関西家族社会学研究会 (於甲南大学) | 1999、2004、2009年の「家族についての全国調査」を用いて、妻の社会経済的地位が夫の夫婦関係満足度に及ぼす影響を3時点で比較し、妻の経済力が夫の満足度にマイナスに影響すること、その影響の大きさは3時点で微妙に異なることを示した。さらに、出生コーホート別に分析をおこない、コーホートによって妻の経済力の影響が異なることも同時に示した。
発表時間 約45分。 |
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3 | 「夫の夫婦関係満足度の規定要因に関する分析」 | 口頭発表(一般発表) | 2013-10-00 | 第86回日本社会学会大会 (於慶應義塾大学) | 1999、2004、2009年の「家族についての全国調査」を用い、夫と比較した際の妻の学歴および収入と夫の夫婦関係満足度との関連についての分析結果を報告した。
発表時間 15分。 |
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4 | 「女性の経済的地位の変化が結婚意欲に及ぼす影響」 | 口頭発表(一般発表) | 2015-06-00 | 関西家族社会学研究会 (於甲南大学) | 2007~2011年にかけての「東大社研・若年パネル調査」というパネルデータを用い、若年層の女性において、就業形態と収入の変化に伴って結婚意欲にどのような変化が見られるのかを検討した。その結果、就業形態の変化は結婚意欲を変化させないが、収入が増加すると結婚意欲が強まることを示した。
発表時間 約45分。 |
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5 | 「妻の経済力が夫の夫婦関係満足度に及ぼす影響」
| 口頭発表(一般発表) | 2015-11-00 | 家族社会学パネル研究会第5回研究会(於関西大学) | 2009~2014年にかけての「全国家族調査パネルスタディ(NFRJ-08Panel)」というパネル調査を用い、妻の収入が夫の夫婦関係満足度に及ぼす影響について検討した。その結果、妻の収入が増加すると夫の夫婦関係満足度が高くなることを示した。
発表時間 約25分。 |
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6 | 「男性の配偶者選択の基準に関する分析」 | 口頭発表(一般発表) | 2016-07-00 | 関西家族社会学研究会 (於甲南大学) | 2014年の「結婚・出産に関する調査」を用い、出生コーホートによって配偶者選好に違いは見られるのか、男性自身の社会経済的地位によって配偶者選好に違いが見られるのかを検討した。その結果、1983-94年のコーホートは1965-71年のコーホートに比べて相手の年収・経済力を重視する傾向があること、学歴が高い男性の方が相手の学歴や職業を重視し、収入の高い男性の方が相手の収入を重視する傾向があることを示した。
発表時間 約45分。 |
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7 | 「女性の配偶者選好の計量分析――社会経済的地位との関連に注目して」 | 口頭発表(一般発表) | 2017-09-00 | 第27回日本家族社会学会大会 (於京都大学) | 明治安田生活福祉研究所の2010年と2014年の「結婚・出産に関する調査」を用い、女性自身の社会経済的地位の相違によって、配偶者の社会経済的地位の選好に違いが見られるのかについての分析結果を報告した。
発表時間 20分。 |
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8 | 「結婚に関わる意識と女性の社会経済的地位」 | 口頭発表(一般発表) | 2018-07-00 | 関西家族社会学研究会 (於甲南大学) | 近年の日本における女性の社会経済的地位の変化が人々の結婚に関わる一連の意識(結婚意欲、配偶者選好、夫婦関係満足度)にどのような影響をもたらしたのかを、全国調査の個票データを用いた計量分析を通して検討した。
各々の意識項目の分析を通して、女性の社会経済的地位が現在の結婚市場や結婚後の夫婦関係においてどのような意味を持つのかを考察した。 発表時間 約45分。 |
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9 | 「夫婦の勢力関係および夫婦関係満足度の規定要因」 | オンデマンド報告(一般発表) | 2020-09-00 | NFRJ18全体研究会 (オンライン開催) | NFRJ18を用い、夫婦の社会経済的地位のバランスと夫婦の勢力関係の関連性および勢力関係と夫婦関係満足度との関連性について検討した。その結果、妻と学歴が同じ場合や夫のほうが低い場合に家計について夫の意見が通りやすいこと、妻のほうが高い場合に家事について妻の意見が通りにくいこと、収入のバランスは勢力関係と関連しないことを示した。さらに、勢力関係は夫婦関係満足度と関連しないことも明らかにした。公開期間は9月24・27日。 | |
10 | 「夫婦の勢力関係および夫婦関係満足度の規定要因――夫婦の社会経済的地位のバランスに注目して」 | 口頭発表(一般発表) | 2021-09-00 | 第31回日本家族社会学会大会テーマセッション (於九州大学,オンライン開催) | 2019年の「家族についての全国調査」を用い、夫婦の相対的な社会経済的地位と勢力関係および夫婦関係満足度との関連についての分析結果を報告した。
発表時間 20分。 |
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11 | 「夫婦の勢力関係の計量分析」 | 口頭発表(一般発表) | 2021-11-00 | 第94回日本社会学会大会 (於東京都立大学,オンライン開催) | 1994年の「夫婦の生活意識に関する調査」を用い、夫婦の相対的な社会経済的地位と勢力関係およびその選好との関連についての分析結果を報告した。
発表時間 15分。 |
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12 | 「夫婦の勢力関係と満足度――社会経済的地位との関連に注目して」 | 口頭発表(一般発表) | 2022-06-00 | NFRJ18全体研究会 (於上智大学,オンライン併用開催) | NFRJ18を用い、夫婦の社会経済的地位のバランスと夫婦の勢力関係の関連性および勢力と夫婦関係満足度との関連性について検討した。その結果、現代の日本では、家計、家事、子育ての問題において、一部を除いて相対的な社会経済的地位の高さが勢力を強める方向には作用しないこと、さらに、勢力は夫婦関係満足度と関連しないことも明らかにした。
発表時間 10分。 |
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13 | 「現代の日本における外見管理」 | 口頭発表(一般発表) | 2023-03-00 | 大谷大学社会学会 (於大谷大学) | 2022年の「仕事と身だしなみに関する調査」を用い、社会経済的地位と外見管理の関連性について検討した。その結果、男性の場合は社会経済的地位は外見管理と関連しないこと、女性の場合は経済力や職種とは別の理由から学歴は外見管理とプラスに関連すること、依然として、美しさのダブルスタンダードは強固であることを示した。
発表時間 20分。 |
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14 | 「NFRJ18における調査票の検討過程――調査項目の提案から成果報告まで」 | 共著 | 2023-10-00 | 『家族社会学研究』(日本家族社会学会)第35巻2号 | 「第4回全国家族調査」の調査票の検討過程を振り返り、質問項目の提案や検討から分析に至るまでの過程をまとめている。執筆者は西野勇人、永瀬圭、森村繁晴。「Ⅳ.質問項目の提案事例(1)――夫婦の勢力関係の質問を提案して」を分担執筆。2頁(174-5頁)。 | |
以上14点 |