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教育研究業績の一覧

江 楠
A 教育業績
教育実践上の主な業績 年月日概要
1 教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)
1 zoomによるリアルタイム配信のミニ講義、チャットでの随時質問・感想の受付、および随時返答(北海道大学外国語教育センター) 2020/09/30 ~
2023/01/31
北海道大学外国語教育センターのTFとして担当した「中国語Ⅱ(CALL授業)」のミニ講義において実践した。zoomを用い、SNSやネットスラング、ポップミュージックなどをテーマに全12回の講義内容を設計し、パワーポイントを使用してリアルタイム配信を行った。また、講義中にはチャット機能を活用し、学生からの質問や感想を随時受け付け、適宜応答する双方向的な授業形式を採用した。
この実践の意図は、学生が中国語の勉強を単なる単位取得に留めず、学習を楽しく有意義な時間にすることで、中国語や中国文化・社会に対する興味を引き出すことにある。また、随時対応することにより、学生がTF活動に積極的に参加するよう促すことができると考えているからである。
授業担当教員は、ミニ講義の内容や方法を工夫し、チャットを活用した質疑応答により学生の興味を喚起し、学習意欲を高めた。また、ネットコンテンツやチャットを駆使することで、「オンラインならでは」の学習活動へと発展させた。
学生からは、「教科書には載っていない中国独自の文化を楽しく学べた」「動画やイラスト等で分かりやすかった」「丁寧な対応で質問しやすく、もっと中国を知りたいと思えた」といった肯定的な評価が寄せられた。
(ティーチング・フェロー(TF)制度は、大学教育の質の向上に加え、担当者の教育能力を育成し、将来的に指導的役割を担う人材を養成することを目的として導入された制度である。TFはティーチング・アシスタント(TA)よりも高度な授業支援を行う立場にあり、そのため授業担当教員による業務内容のオリエンテーションに加えて、学生教育に必要な知識を習得するための研修修了が義務づけられている。応募者は2019年度第1回北海道大学TF研修会を受講し、所定の課程を修了した上で、「中国語Ⅱ(CALL授業)」においてミニ講義の設計および実施を担当した。)
2 複数回におよぶテスト・レポートの実施(北翔大学) 2023/08/31 ~ 北翔大学教育文化学部において非常勤講師として担当した「子ども家庭福祉」では、以下のような実践を行っている。小テストでは基礎知識の理解度を確認するため、1問1答形式を基本とし、レポート課題では講義内容を踏まえ、学生自身が「問い」を立て、それに対する「考察」を述べる形式を採用している。これらの課題は各科目で3~4回実施する。
この実践の意図は、学生の習熟度と理解度を高め、かつそれを把握することである。その結果をもとに、授業内容を適宜修正し、学修効果の向上を図っている。
3 教員と学生の双方向的な授業展開(北翔大学) 2023/08/31 ~ 上記の「子ども家庭福祉」において実践している。各回の授業終了後、学生に感想および疑問などを記入・提出してもらう。提出された感想および疑問などは匿名化した上でレジメとしてまとめ、各回の授業冒頭で 配布、共有していた。感想・疑問には教員のコメントを付していた。
この実践の意図は、教員と学生のコミュニケーションを促し、お互いに新たな気づきや学びを得ることにあった。なお、提出された感想および疑問に応じて当初予定していた授業内容を修正することもあった。
学生からは、「フィードバックが丁寧で、質問への回答に加えて講師自身の考えが聞けた点が特に良かった」「毎回、他の学生の意見と教員の考えが共有され、自分の理解を深める助けになった」など、肯定的な評価が寄せられた。
4 客観的資料に基づいた授業内容(北翔大学) 2023/08/31 ~ 上記の「子ども家庭福祉」において実践している。既存の公的統計に加えて、これまで直接実施・分析に関与してきた各種調査(シングルマザーへの聞き取り調査、北海道と北海道大学大学院教育学研究院の共同調査「北海道子どもの生活実態調査」、同「北海道ひとり親家庭生活実態調査」など)の結果を活用して授業をおこなっている。      
この実践の意図は、学生の抱く漠然とした「印象」を「客観的事実」に置き換えること、そして学生が客観的事実に基づいた社会的支援・介入のあり方を考察するための基礎資料を提供することにある。
学生からは、「量的データに基づく資料が分かりやすかった」「聞き取り調査データの紹介から先生の熱意が伝わってきた」など、肯定的な評価が寄せられた。
5 授業時間外における質問・相談受付(北翔大学) 2023/08/31 ~ 上記の「子ども家庭福祉」において実践している。迅速に対応できるようにE-Mail による受付を主としている。その他に
も、「Teams」を活用して、授業に関する疑問などを随時受け付けている。このように、授業に関する疑問・相談を随時受け付ける体制を整えている。 
この実践の意図は、 授業に関する疑問などはしばしば授業時間外に浮かび上がることもあり、これに可能な限り素早く対応するためである。
2 作成した教科書、教材、参考書
1 ミニ講義パワーポイントの作成 2020/09/30 ~
2023/01/31
北海道大学の外国語科目「中国語II」において、複数の参考書から内容を整理し作成したミニ講義用パワーポイントでは、映像データや音声などICTを活用して設計し、学習者が視覚・聴覚の両面から言語習得を促進できるよう工夫した。
2 授業スライドの作成 2023/08/31 ~ 北翔大学において、複数の教科書の内容を整理し、授業用スライドをパワーポイントで作成した。重要な語句には太字や赤字を用いて強調し、解説コメントを付すなど、学生の学習を促進する工夫を行った。
3 教育方法・教育実践に関する発表、講演等
4 その他教育活動上特記すべき事項
1 北海道大学におけるTF授業参観と学習支援の実践 2019/09/30 ~
2023/01/31
北海道大学外国語教育センターにおいて、ティーチングフェロー(TF)として中国語授業の参観および学習支援を行った。授業参観を通じて、ICT機器やマルチメディア教材を活用した効果的な言語教育の方法を学ぶとともに、学習者の理解度や関心に応じた授業展開の工夫を検討した。また、教員との振り返りや授業改善に関するディスカッションに参加し、教材設計や学修支援体制の改善に向けた意見交換を行った。
B 職務実績
1 学術交流会における学術的な通訳 2017/08/31 北海道大学教育学研究院と中国教育部高等教育社会科学発展研究センターによる学術交流会「日本における学術研究成果のマネジメントと評価」において、学術的通訳を担当した。
2 外部資金の獲得(JST次世代研究者挑戦的研究プログラムに基づく北海道大学DX博士人材フェローシップ:研究代表者) 2021/09/30 ~
2022/02/28
JST次世代研究者挑戦的研究プログラムに基づく北海道大学DX博士人材フェローシップにおいて、「母子世帯における母親の身体的・精神的健康と社会関係に関する研究」(2021年10月~2022年3月)の研究代表者として、単独で研究を遂行した。
3 外部資金の獲得(JST次世代研究者挑戦的研究プログラムに基づく北海道大学DX博士人材フェローシップ「挑戦的・融合研究の場」実施支援事業助成:研究代表者) 2021/09/30 ~
2022/02/28
JST次世代研究者挑戦的研究プログラムに基づく北海道大学DX博士人材フェローシップ「挑戦的・融合研究の場」実施支援事業助成において、「『中国語Ⅱ CALL授業』におけるTF活動の一環として実施したミニ講義に関する研究」(2021年10月~2022年3月)の研究代表者として、アンケート調査の実施・分析を行い、単独で研究を遂行した。
4 外部資金の獲得(北海道大学「地方学の実践支援プログラム」による研究助成:研究代表者) 2022/05/31 ~
2023/02/28
北海道大学「2022年度地方学の実践支援プログラム」において、「日本における母子世帯の生活と支援の在り方に関する研究―道内の母子生活支援施設の訪問を通して」(2022年6月~2023年3月)の研究代表者として、北海道内の母子生活支援施設を対象に、見学および交流活動の企画・運営を行った。また、施設職員へのヒアリング調査を実施し、現場が抱える課題や支援の実態を詳細に把握した。
調査に際しては、訪問先の選定、訪問プログラムの立案、日程調整、ヒアリング項目の設計までを一貫して自ら担当した。調査後には、得られた成果を関係機関および施設職員に対し研究発表の形式で報告し、実践現場へのフィードバックを行った。これらの取り組みが評価され、「2022年度北海道大学・地方学賞」を北海道庁および北海道大学から受賞した。
5 外部資金の獲得(貧困研究会貧困研究奨励基金による研究助成:研究代表者) 2022/05/31 ~
2023/02/28
貧困研究会「2022年度貧困研究奨励基金」による研究助成において、「日本における母子世帯の生活と支援の在り方に関する研究―子育て中の母親の社会的ネットワークに着目して」(2022年6月~2023年5月)の研究代表者として、単独で子育て中のシングルマザーへのインタビュー調査を実施した。
6 学術交流プログラムにおける学術的な通訳 2023/10/31 JSTさくらサイエンスプログラム「女性医学・看護学とリハビリテーション科学における協働の加速~人生100年時代のウィメンズヘルスを増進するために~」において、北海道大学大学院保健科学研究院と四川大学医学院リハビリテーションセンター・リハビリテーション学科との交流プログラムに参加し、学術的通訳を担当した。
7 外部資金による研究活動(科学研究費助成事業:学術研究員として参加) 2025/03/31 ~ 現在、北海道大学教育学研究院の学術研究員として、科学研究費助成事業基盤研究(A)「子ども・子育て家族の貧困と政策・実践:『包括的最低限保障』の構想のために」(研究課題番号:21H04404 2021年4月 - 2026年3月)(研究代表者:松本伊智朗)において、北海道内外での調査および研究に従事している。具体的には、北海道東部地域の子育て家庭や障害のある子どもをもつ家庭への聞き取り調査に携わっている。
また、調査に際しては、全体設計や質問項目の策定、関係機関への訪問、予備調査やアクセス方法の検討、理論的枠組みの構築などにも参加し、定期的なミーティングにおいて研究チーム内での議論を重ねている。
C 学会等及び社会における主な活動
所属期間及び主な活動の期間 学会等及び社会における主な活動
1 2017/04/30~ 2019/02/28 公益財団法人さっぽろ青少年女性活動協会 札幌まなびのサポート事業(まなべぇ) 講師
2 2019/03/31~ 札幌市母子寡婦福祉連合会 学習支援事業(さっぽろ・まなトピア) 講師
3 2019/04/30~ 日本社会福祉学会
4 2019/04/30~ 貧困研究会
5 2019/06/30~ 2019/06/30 札幌市母子寡婦福祉連合会 ひとり親家庭大雪ふれあい自然キャンプ ボランティア活動 運営者
6 2020/08/31~ 2021/01/31 公益社団法人北海道国際交流・協力総合センター 国際交流支援事業 サポーター
7 2021/08/31~ 2022/01/31 公益社団法人北海道国際交流・協力総合センター 国際交流支援事業 サポーター
8 2021/11/30~ 2021/11/30 ひとり親家庭クリスマス会 ボランティア活動 運営者
9 2022/08/31~ 2022/08/31 社会福祉法人旭川隣保会 母子生活支援施設 旭川隣保会トキワの森 旭川隣保会乳児保育所 見学交流活動 企画・運営者
10 2022/11/30~ 2022/11/30 ひとり親家庭クリスマス会 ボランティア活動 運営者
11 2023/02/28~ 2023/02/28 児童養護施設 羊ヶ丘養護園 ボランティア活動 企画・運営者
12 2024/08/31~ 2025/01/31 公益社団法人北海道国際交流・協力総合センター 国際交流支援事業 サポーター
D 研究活動
著書、学術論文等の名称単著、
共著の別
発行又は
発表の年月
発行所、発表雑誌等
又は
発表学会の名称
概要
Ⅰ著書
以上0点
Ⅱ学術論文
1 未婚母子世帯の生活と社会関係 単著 2020/01/31『教育福祉研究』第24号(北海道大学大学院教育学研究院・教育福祉論研究グループ) 量的調査により、未婚母子世帯の生活実態および社会関係の特徴を明らかにした。分析の結果、未婚母は経済・仕事・子育てに多くの困難を抱え、私的関係は主に親や親戚に依存し、それ以外に頼れる人は少ないことが分かった。公的制度については、ハローワークを除き認知度が低く、利用率も低いことが確認された。さらに、家族や社会からの承認を得にくく、社会的孤立や差別・偏見にさらされるリスクが高いことも示された。
19頁 (21~39頁)
2 母子世帯と社会的孤立:ソーシャルサポートの側面から 査読済 単著 2021/05/31『北海道大学大学院教育学研究院』第138号(北海道大学大学院教育学研究院) 量的調査により、母子世帯のソーシャルサポート状況や緊急時支援の有無、経済的困難との重複を分析した。その結果、相談相手としての情緒的サポートでは家族・親戚以外も利用される一方、世話を頼む手段的サポートはほとんど家族・親戚に依存していた。援助が得られず経済状況が厳しく、緊急時の支援者もいない世帯が一定数存在した。公的制度や支援を十分に機能させ、母子世帯が積極的に利用できる環境整備の重要性が示された。
24頁(251~274頁)
査読有り。
3 母子世帯における母親の身体的・精神的健康の現状:「2017年北海道ひとり親家庭生活実態調査」の二次分析」 査読済 共著 2023/10/31『厚生の指標』第70卷第13号(厚生労働統計協会) 量的調査により、母親の年齢と社会経済状況(就労・家計状況・貯金・学歴)から、身体的・精神的健康の現状を確認した。その結果、社会経済状況が不利で身体的・精神的健康も不調という困難が重なっているシングルマザーが一定数存在した。北海道のシングルマザーは年齢層が若い世帯や、社会経済状況や健康状態が比較的良好な層においても、2019年国民生活基礎調査の女性と比べて、体調上の問題や精神的健康の不調傾向が見られた。
著者:江楠、鳥山まどか
7頁(26~32頁)
査読有り。
4 母子世帯の社会的つながりとエイジェンシー:母親の健康状況と追加的なケアに着目して 単著 2024/10/31『教育福祉研究』第28号(北海道大学大学院教育学研究院・教育福祉論研究グループ) インタビュー調査により、母子世帯の社会的つながりや、母親の健康状態と子どもへの追加的ケアの有無による生活の違いを分析した。結果、シングルマザーは制約されたエイジェンシーの中で親族ネットワークを利用する傾向があり、経済的に余裕のある世帯は社会的つながりを効率的に活用できる一方、経済的に余裕がなく支援関係が利用できない世帯では、母親が自身の健康を犠牲にして子どものケアにあたる場合があった。
11頁(65~75頁)
5 シングルマザーの健康とエイジェンシー:子どもへの追加的なケアに着目して(博士論文) 査読済 単著 2025/02/28北海道大学 量的調査とインタビュー調査を組み合わせ、母親の健康状態や子どもの発達障害・不登校・心身的問題に伴う追加的ケアの必要性に着目し、生活困難とケアの実態を明らかにした。その結果、母親の健康問題と子どもの追加的ケアが同時に生じる場合、母親は自身のニーズを後回しにせざるを得なかった。また、公的支援は情報不足や手続きの煩雑さ、機関間連携の不足により、必要な時期に届かない支援のミスマッチが確認された。
総頁数93頁 
査読有り。
以上5点
Ⅲ 口頭発表・その他
1 未婚シングルマザーの社会関係―北海道ひとり親家庭生活実態調査を通して口頭発表 (一般発表) 2019/11/30貧困研究会・第12回研究大会 
(於静岡県立大学、静岡県)
量的調査により、未婚母の社会関係の特徴について考察した。私的な関係では、親・親戚への依存が中心で、これ以外に頼れる人は少なく、社会的孤立のリスクが存在することが確認された。公的な関係では、ひとり親世帯に関わる制度はハローワーク以外の認知度が低く、利用率も低い実態が明らかとなった。また、自由記述回答からも、家族や社会から認められにくいと感じ、差別や偏見にさらされる可能性があることが示唆された。
発表時間 20分
発表要旨 『貧困研究』第24号
(2020年6月 1頁(124頁)
2 日本における母子世帯の生活と支援の在り方に関する研究-母親の健康に着目して−口頭発表 (一般発表) 2022/11/30イノアック国際教育振興財団 奨学生研究発表会による研究成果発表
(オンライン開催)
シングルマザーの精神的・身体的健康状況を明らかにし、今後の支援のあり方を検討した。その結果、母子世帯の母親は、子育てや経済的自立、就労に関する専門的支援を求める一方で、精神的ケアや相談支援に対する要望も強いことが示された。今後は、精神面での支援を充実させるとともに、公的制度や支援に関する情報を的確に届け、積極的に活用できる環境を整えることが重要であることが示唆された。
発表時間 20分
3 日本における母子世帯の生活と支援の在り方に関する研究―道内の母子生活支援施設の訪問を通して口頭発表 (一般発表) 2022/11/30北海道大学「地方学の実践支援プログラム2022」研究成果報告会
(於北海道大学、札幌市)
母子生活支援施設の職員へのインタビュー調査により、施設が母子世帯に提供する支援と制度利用状況を明らかにした。緊急避難支援では、DV被害などで頼れる人がいない母子世帯に一時保護を提供し、生活基盤の確立に重要な役割を果たしていることが確認された。また、施設はフォーマルな資源として地域で大きな役割を果たす一方、施設単独では対応が難しい課題もあり、今後は支援機関間の連携強化が必要であることが示された。
発表時間20分
4 母子世帯の生活と社会的ネットワーク-母親の健康状況と追加的なケアに着目して口頭発表 (一般発表) 2023/10/31貧困研究会・第16回研究大会
(於札幌学院大学、札幌市)
母子世帯の生活における社会的ネットワークの役割を分析し、特に母親の健康状況と追加的なケアの必要性に焦点を当てた。その結果、シングルマザーが抱える健康上の問題や精神的負担を軽減するためのケアが不足しており、親や親戚以外の社会的支援が脆弱であることが明らかとなった。また、母子世帯に対する支援が十分でない現状から、今後の支援政策の改善とより広範な社会的ネットワークの整備が必要であることが示唆された。
発表時間 20分
発表要旨 『貧困研究』第32号
(2024年2月 1頁(128頁)
5 日本における母子世帯の生活と支援の在り方に関する研究-子育て中の母親の社会的ネットワークに着目して-口頭発表 (一般発表) 2023/10/31イノアック国際教育振興財団 奨学生研究発表会による研究成果発表
(於TKP東京駅カンファレンスセンター、東京都)
母子世帯の生活困難と社会的ネットワークの実態を、相談相手や公的支援制度の利用状況から明らかにした。その結果、親から支援を得られる世帯では、子育てや経済面の支援により生活上の問題を一定程度緩和できる一方、公的・私的支援を十分に利用できない世帯では、子どものケアやニーズに対応するために母親が自身の健康を犠牲にせざるを得ない状況が確認され、支援体制の整備の必要性が示唆された。
発表時間 20分
6 シングルマザーの健康とエイジェンシー—博士論文執筆の困難と乗り越え方—口頭発表 (招待有り) 2025/02/28日本社会福祉学会 北海道ブロック・北海道社会福祉学会 (オンライン開催) シングルマザーの健康状態とエイジェンシー(主体性)に関する研究結果を共有した。また、博士論文執筆の過程で直面した困難とその克服方法についても報告した。特に、調査データの収集・整理・分析のプロセスや工夫点を紹介した。その結果、調査・分析・執筆の過程での迷いや葛藤を振り返りつつ、当事者の語りに寄り添う研究姿勢の重要性、支援ネットワークとの連携、学術的表現における工夫の必要性が明らかになった。発表時間40分
7 シングルマザーが直面する困難の実態と支援の課題-母親の健康と子どもへの追加的なケアに着目して口頭発表 (招待有り) 2025/08/31北海道社会福祉学会 2025年シンポジウム 
(オンライン開催)
ケア遂行に困難を抱えるシングルマザー、すなわち母親自身や子どもが健康上の不調を抱える母子世帯に着目し、生活の困難と支援上の課題を明らかにした。その結果、公的支援は当事者のニーズに必ずしも適合せず、支援のミスマッチが生じやすいことが示された。また、教育・医療・福祉などの制度領域が分断されることで、シングルマザー自身が複数の支援機関を自ら調整しなければならない困難に直面していることも明らかとなった。
発表時間 30分
以上7点

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