教育研究業績の一覧

岩本 真利絵
A 教育業績
教育実践上の主な業績 年月日概要
1 教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)
1 アナログとデジタルを併用した授業を行う 2017-04-01 ~ 中国語の授業はパワーポイントを中心に進め、映像や画像を多用する一方で、実際に中国で使われている日用品などを持参して触らせ、外国の文化を実感させる取り組みを行った。
2 作成した教科書、教材、参考書
1 教材として作成したパワーポイント 2017-04-01 ~ 授業はパワーポイントを中心に進めている。板書をするために学生に背を向ける時間を減らすことで学生の反応を窺え、また映像資料や画像資料を多く提示することが可能になった。
3 教育方法・教育実践に関する発表、講演等
4 その他教育活動上特記すべき事項
B 職務実績
C 学会等及び社会における主な活動
所属期間及び主な活動の期間 学会等及び社会における主な活動
1 2014-02-00~0000-00-00 史学研究会
2 2018-06-00~0000-00-00 東洋史研究会
D 研究活動
著書、学術論文等の名称単著、
共著の別
発行又は
発表の年月
発行所、発表雑誌等
又は
発表学会の名称
概要
Ⅰ著書
1 富士ゼロックス株式会社小林基金小林フェローシップ2016年度研究助成論文 中国明代嘉靖年間の内閣首輔・夏言の著作について―『桂洲先生文集』と『桂洲奏議』を中心に―単著 2018-01-00富士ゼロックス株式会社小林基金 嘉靖年間の内閣大学士夏言は明代政治史において重要な人物である。夏言の文集『桂洲先生文集』および奏議『桂洲奏議』の各版本について、他の夏言の著作とともに整理し、その前後関係や相互の影響を夏言の政治人生を踏まえて明らかにした。
総頁数30頁
2 明代の専制政治単著 2019-03-31京都大学学術出版会 中国明代の政治における皇帝のはたらきについて論じた博士論文を改稿して刊行した。明代後期の皇帝である世宗嘉靖帝と士大夫である管志道の政治に関する思考様式の検討を通じて、明代後期の政治の背後にある思想の潮流について明らかにした。
総頁数426頁
以上2点
Ⅱ学術論文
1 管志道『従先維俗議』の政治思想単著 2013-12-31『東洋史研究』第72巻第3号 明代後期の思想家で東林党の論敵である管志道の政治思想について、晩年の大著『従先維俗議』の内容から論じた。管志道は、内的規範を中心に据える朱子学とも陽明学とも異なり、外的規範を重んじた。そして、管志道は外的規範の所在を明朝の開祖である洪武帝が定めた法に求めた。その結果、管志道は明代初期の洪武帝の時代のような皇帝を頂点とした強固に秩序づけられた体制を理想としていたことを明らかにした。
31頁(1~31頁)
2 嘉靖六年年末の内殿儀礼改定―中国明代における専制君主と政策決定の正当性―単著 2016-05-31『史林』第99巻第3号 明代後期の皇帝である世宗は近年の研究では「専制」や「独裁」と評されることが多い。本稿では嘉靖帝の政策決定の正当性に関する思考様式を嘉靖六年年末に行われた内殿儀礼改定を例に分析を行った。その結果、独裁君主といわれる世宗は自分の意志を実現するためには独断ではなく、必ず臣下の賛成を得て自分の意志が公であることを証明しなくてはならないと考えていたことを明らかにした。
31頁(1~31頁)
3 中国明代後期における皇帝専制政治の追求(博士論文)単著 2017-03-23京都大学 京都大学に提出した博士論文である。中国の政治の「専制」とは何かを考えるために、嘉靖帝や管志道などそれぞれ立場の異なる明代後半期の人物に焦点をあて、皇帝専制が行われていたという明代の政治についての分析を行った。その結果、明代の政治には原則が存在せず、皇帝の政治権力すら時に絶対性をもちえないことを明らかにし、ともすれば皇帝専制で片づけられてしまう中国政治の特質を考えるための重要な視点を提示した。
238頁
4 嘉靖朝勳臣的政治立場―以武定侯郭勛為例単著 2017-06-18中国明史学会・寧遠県人民政府編『第十六届明史国際学術研討会暨建文帝国際学術研討会論文集』九州出版社 明代には世襲貴族武官の勳臣という身分があり、一般に勳臣は政治に大きな影響を与えないが、嘉靖帝は特定の勳臣を重用していた。嘉靖年間前半に勳臣の武定侯郭勛が重用された背景について分析を行った結果、郭勛は嘉靖帝即位前から官界で重要な地位に就いており、嘉靖帝は郭勛を利用して自分の意向を支持する朝廷輿論を作り上げようとしていたことを論じた。
14頁(168~181頁)
5 管志道の思想形成と政治的立場―万暦五年張居正奪情問題とその後―単著 2018-05-31『史林』第101巻第3号 管志道の上奏文集『奏疏稿』序文を通して、管志道の思想形成を万暦五年(1577)の張居正奪情問題との関連から論じた。管志道は奪情問題という政治体験から政治主体としての士大夫の責任から逃避しようという思想にたどりついたことを明らかにした。
30頁(40~79頁)
以上5点
Ⅲ 口頭発表・その他
1 黄紹恒著「台湾銀行所蔵の経済資料の紹介」翻訳 2012-03-00籠谷直人編『在台湾・日本関係資料ワークショップ報告書 人間文化研究機構「日本関連在外資料の調査研究」プロジェクト 研究カテゴリーB 植民地期台湾・「南洋」における日本人社会に関する資料の調査・研究』、京都大学人文科学研究所 台湾銀行に旧蔵されていた台湾経済史関連資料の紹介を行った中国語論文を翻訳した。
7頁(165~171頁)
2 林満紅著「台湾商人のアジア環太平洋地域における商業貿易ネットワーク関係資料紹介」翻訳 2012-03-00籠谷直人編『在台湾・日本関係資料ワークショップ報告書 人間文化研究機構「日本関連在外資料の調査研究」プロジェクト 研究カテゴリーB 植民地期台湾・「南洋」における日本人社会に関する資料の調査・研究』、京都大学人文科学研究所 各地の税関の記録など台湾の商業貿易に関する史料の紹介を行った中国語論文を翻訳した。
7頁(219~225頁)
3 管志道と嘉靖帝口頭発表(一般発表) 2012-05-22京都大学人文科学研究所「東アジア地域間交渉と情報」共同研究班 明代後半、皇帝である嘉靖帝と士大夫である管志道がそれぞれの立場で皇帝による専制政治の実現を望んでいたことについて、両者の主張の相似点を明らかにした。なお、この口頭発表の内容を部分的に取り入れて、学術論文「管志道『従先維俗議』の政治思想」を執筆した。
発表時間 1時間30分
4 管志道『従先維俗議』の政治思想口頭発表(一般発表) 2012-05-26中国近世近代史研究会 明代後半の思想家である管志道の政治思想について、管志道の著作『従先維俗議』から検討を行った。なお、この口頭発表の内容にもとづいて学術論文「管志道『従先維俗議』の政治思想」を執筆した。
発表時間 1時間
5 許毓良著「福建の辛亥革命―『台湾日日新報』を例に」翻訳 2013-03-22日本孫文研究会編『辛亥革命100周年記念国際シンポジウム(神戸会議)論文集 グローバルヒストリーの中の辛亥革命』、汲古書院 『台湾日日新報』などの新聞史料にもとづいて福建における辛亥革命の展開を論じた中国語論文を翻訳した。
19頁(58~76頁)
6 嘉靖朝勳臣的政治立場―以武定侯郭勛為例口頭発表(一般発表) 2015-08-21第十六届明史国際学術研討会暨建文帝国際学術研討会 嘉靖帝が勳臣を重用した理由について、嘉靖年間前半に重用された勳臣郭勛を例に論じた。なお、この口頭発表の内容を改稿して学術論文「嘉靖朝勳臣的政治立場―以武定侯郭勛為例」を執筆した。
発表時間 10分
7 嘉靖六年年末の内殿儀礼改定―中国明代における専制君主と政策決定の正当性―口頭発表(一般発表) 2015-10-13京都大学人文科学研究所「東アジア近世の地域をつなぐ関係と媒介者」共同研究班 嘉靖帝の政策決定の正当性に関する思考を明らかにするため、嘉靖六年年末に行われた内殿儀礼改定の経緯を例にして論じた。なお、この口頭発表の内容にもとづいて学術論文「嘉靖六年年末の内殿儀礼改定―中国明代における専制君主と政策決定の正当性―」を執筆した。
発表時間 1時間
8 嘉靖帝の「公」と「私」―礼大礼の議における皇帝の正当性―口頭発表(一般発表) 2016-08-08宋代史明清史合同夏合宿2016 世宗即位当初の大規模な政治抗争である大礼の議を通して、明代における皇帝のあり方を検討した。その結果、明代の政治の最終決定権は皇帝にあるものの、皇帝の意志でさえ絶対性を持ち得なかったことを明らかにした。
発表時間 40分
9 嘉靖朝召対初探口頭発表(一般発表) 2016-08-23第十七届明史国際学術研討会暨紀念明定陵発掘60周年国際学術研討会 嘉靖帝即位当初に行われた大臣召対の意味について検討した。その結果、君臣交流の美談として歴史書に描かれてきた召対は、皇帝が自分の意志を実現するための手段に過ぎなかったことを明らかにした。
発表時間 10分
10 明代後期の原理主義をめぐる一考察―桂萼の土地制度改革論とその思想的背景―口頭発表(一般発表) 2016-11-01京都大学人文科学研究所「東アジア近世の地域をつなぐ関係と媒介者」共同研究班 嘉靖年間の内閣大学士桂萼が唱えた賦役制度改革について、桂萼の政策提案が否定された背景と桂萼の思想形成を論じた。
発表時間 1時間
11 羅敏著「「主憂臣辱、主辱臣死」―蔣介石が描いた孫文(1917-1925)」翻訳 2017-11-24日本孫文研究会編『孫文とアジア太平洋―ネイションを越えて』、汲古書院 蒋介石の日記史料を用いて、孫文在世時の孫文と蒋介石の関係を明らかにした中国語論文を翻訳した。
18頁(142~159頁)
12 関于『宮保霍文敏公年譜黄淮集』口頭発表(一般発表) 2017-11-25西樵理学名山500年曁中国古代書院与社会学術研討会 嘉靖年間の大臣霍韜の年譜には万暦年間抄本『宮保霍文敏公年譜黄淮集』と同治年間刻本『石頭録』がある。両者の内容の異同の比較を通じて、霍韜の子孫が各時代においてどのように先祖を顕彰しようとしていたのかを明らかにした。
発表時間 10分
13 『朱子語類』巻一四~一八訳注(九) 2017-12-25『京都府立大学学術報告(人文)』第69号 『朱子語類』巻一七の訳注を共同で作成し、五〇~五六条を担当した。
共著者:宇佐美文理・小笠智章・中純夫・福谷彬・廖明飛
総頁数75頁(85頁~159頁)
本人担当137~151頁
14 「君臣同遊」の変容―中国明代における君臣関係の表象―口頭発表(一般発表) 2018-12-01洛北史学会定例大会 明の太祖の造語である「君臣同遊」という言葉が、後代にはどのような含意を持つようになったのかについての検討を行った。古の理想を表現した「君臣同遊」という言葉が、その時々の皇帝政治の実情に応じて皇帝に対する要求の中で使われたり、同時代の皇帝を宣揚するため太祖の歴史的事実として扱われたりするようになったtこを明らかにした。
発表時間 45分
15 『朱子語類』巻一四~一八訳注(一〇) 2018-12-25『京都府立大学学報(人文)』第70号 『朱子語類』巻一八の訳注を共同で作成し、九~一三条を担当した。
共著者:宇佐美文理・陳佑真・中純夫・福谷彬
総頁数58頁(99頁~156頁)
本人担当109~120頁
以上15点

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