教育研究業績の一覧

松井 玲子
A 教育業績
教育実践上の主な業績 年月日概要
1 教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)
1 現在の状況に即した授業 0000-00-00 「教育原理」において、講義の問題点に関わる新聞記事や講義内容に関わる問題を提示し、学生にミニ・レポートを書かせ、コメントを書いて返却する。

2 学生参加型の授業としての学習指導案作成の指導 0000-00-00 「道徳教育研究」において、通常の講義に平行して、講義当初から学習指導案の作成を段階的に指導している。その際、グループで取り組ませ、意見交換をしながら指導案を作成していく過程で他者と積極的に関わる体験を設定している。こうしたグループワークが、他者への配慮としての道徳的経験となり、道徳性理解を深めている。
3 模擬授業を通しての体験的理解 0000-00-00 「道徳教育研究」において、学生に模擬授業を実施させている。講義を通して得た道徳理解が、道徳性育成の場面としてどのように展開することができるか実践的に取り組ませる。模擬授業実施の後、授業観察・感想・反省などをチェック・シートに記入させ、実施者には教員としての視点から、参観者には児童生徒の視点から模擬授業を分析させている。
4 実践力をつける 0000-00-00 「小学校実習指導」においても、学習指導案作成を指導している。模擬授業の実施後、自分の小学校教師時代取り組んだ授業研究の成果を活かし、板書、発問、立ち位置、目線の動き、机間指導などについて具体的なアドバイスを行っている。
5 視聴覚機器の利用 0000-00-00 「教育原理」で、ユニセフやユネスコの活動を通して諸外国の子どもたちの現状を紹介し、日本の子どもの現状との比較考察を行わせている。また、子ども観の変遷について、絵画資料を用い、学生の感性に訴え理解を促した。
6 視聴覚機器の利用 0000-00-00 「教育史」「教育史特論」において、絵画等の図像資料を編集し史実を、感性を通して理解できるよう工夫している。また、学生に図像資料を分析させ、学生自らが発見したことを中心になぜそうであったかのか、社会堤背景はどうであったのか等について論じた。
7 博物館の見学 0000-00-00 「教育史特論」において、京都市の学校史にかかわる資料を展示している京都市学校博物館見学を行っている。生の資料に触れ、そこから興味をもって探索することを課題としている。
8 実践力をつける 2007-00-00
~2015-00-00
「特別活動の研究」において、毎時間、クラス作り仲間作りゲームを学生に提案させ受講生相手に指導をさせている。また、遠足や修学旅行のプランを立てさせ、しおり作りもさせている。
9 実践力をつける 2014-00-00
~2015-00-00
「保育実践演習Ⅱ」では、ゼミ学生に0,1,2,3,4,5歳児担当に分け、保育案を立てさせた。模擬保育実施後、学生に問題点を指摘したり改善案を出させたりしている。その成果をシェアし、保育実習に臨ませた。
10 モンテッソーリ教具を使った指導 2014-00-00
~2016-00-00
勤務先短期大学にモンテッソーリ研究に携わっていた教員がいなくなって以来、モンテッソーリ教具は使われることなく死蔵されていることを2013年度に知った。専攻科教育思想特論において、2014年度は教具の整理、2015年度はそれぞれの教具の使い方の研究、2016年度は教具を使った遊びの実践を行った。学生は教具を使った遊びに関心を持ち、一種の「集中現象」も見られた。
11 授業アンケートでの学生の自由記述より 2014-00-00 ~ 「特別活動の研究」において、仲間作りゲームをたくさん知ることができたし、楽しく参加できた。

12 実践力をつける 2016-00-00
~2017-00-00
「教育実習」では、幼稚園実習巡回指導の学生に保育案を立てさせ、模擬保育を行わせた。その際、幼稚園教諭経験者とともに保育案、模擬保育について指導を行った。
13 授業アンケートでの学生の自由記述より 2016-00-00 「教育原理」において、
・VTR・新聞記事・絵画史料を使用した講義が、教育への多面的理解につながった。
・わかりやすい、これまで興味が持てなかったことにも楽しく取り組めた。
・授業で習ったことが、実践場面で役立った。
14 授業アンケートでの学生の自由記述より 2016-00-00 「教育史特論」において、
・資料を見ながら詳しく説明されたのでわかりやすかった。
15 実践力をつける 2017-00-00 「保育実習指導」で、巡回指導の学生に乳児向けの保育案と幼児向けの保育案を立てさせ、模擬保育を行わせた。事後指導で問題点を指摘し、保育案の改善を行わせた。
2 作成した教科書、教材、参考書
1 教育原理パワーポイント 0000-00-00 教育原理の授業に関わる資料、その他をまとめたものである。できる限り、映像資料を用い、それぞれの問題を視覚的に捉え、具体的な事実をとらえることができるように資料を選定した。パワーポイントの同じ画面を見ていることは、問題を共有することにもなった。また、学生の理解の様子を見ながら、毎年改定を行っている。
2 教育原理資料 0000-00-00 日々起こる教育問題をとらえた新聞記事などを中心に、資料を作成し配布している。その資料をもとに学生に小レポートを提出させ、レポートの書き方の指導も行う。最近取り上げたものは以下のようなものである。
・保育園建設についての住民との関わり
・子どもの貧困
・子どもを守る保護者の活動
・子どもと情報機器
3 教育史パワーポイント 0000-00-00 西洋教育史の授業に関わる資料、その他をまとめたものである。できる限り、映像資料を用い、歴史的な出来事を視覚的に捉え、具体的な事実をとらえることができるように資料を選定した。また、学生の理解の様子を見ながら、毎年改定を行っている。
4 教育史特論パワーポイント 0000-00-00 日本教育史の授業に関わる資料、論点をまとめたものである。できる限り映像資料を用い、歴史的な出来事を視覚的に捉え、具体的な事実をとらえることができるように資料を選定した。また、学生の理解の様子を見ながら、毎年改定を行っている。

5 教育史特論資料 0000-00-00 日本教育史の授業に関わる資料をまとめたものである。専攻科の授業でありため、歴史的資料の読解、解釈等を行わせることを目的に選定した資料である。資料に基づき日本教育史の理解を深めることを目指した。また、学生の様子から資料が日本教育史理解のために有効であるかどうか見極め取捨選択するとともに新たな資料を加えている。

6 教育思想パワーポイント 2011-00-00
~2014-00-00
ソクラテス コメニウス ロック ヘルバルト ペスタロッチ オーエン フレーベル エレン・ケイ デューイ シュタイナーらを取り上げ、資料とともに教育思想と実践をまとめたものである。年度によって取り上げる思想家を変えている。
7 モンテッソーリ教育パワーポイント 2014-00-00
~2016-00-00
マリア・モンテッソーリの思想と実践を理解するために、以下の項目に従って作成した。また、学生の理解の様子、私自身の研究の成果を反映させ、年度ごとに改訂している。
・成育歴と業績
・モンテッソーリと日本の関係
・教具
・理論
8 神戸学院大学教員免許講習テキスト「道徳教育の新しい流れ」 2015-08-00 道徳の学習指導要領改訂に伴う道徳の新しい流れについて論じた。まず、学習指導要領改訂の経緯を各種委員会の審議から検討した。次に学習指導要領がどのように改訂されたのか解説した。次に新たに導入されたアクティブラーニングにふれ、これまで各地の教育委員会での道徳授業への提案を分析し、道徳としてどのような学習活動が可能かを検討した。
3 教育方法・教育実践に関する発表、講演等
4 その他教育活動上特記すべき事項
B 職務実績
1 高大連携事業講師
(大阪府立北かわち皐が丘高校)
2011-01-26 総合制高校の教育コースの生徒を対象として、教育・保育について45分2コマの授業を行っている。子どもへの理解を深めることを目的として、自らの成育歴を振り返ったり、現代の子どもの状況を紹介したり、関連文献を紹介したりしている。講義の内容としては、
・子どもと生活
・「子どもらしさ」
・「子ども」というイメージ
・子どもと社会
・子どもとファンタジー
・子どもとファッション
・子どもの貧困
など
2 高大連携事業講師
(大阪府立北かわち皐が丘高校)
2012-02-03 総合制高校の教育コースの生徒を対象として、教育・保育について45分2コマの授業を行っている。子どもへの理解を深めることを目的として、自らの成育歴を振り返ったり、現代の子どもの状況を紹介したり、関連文献を紹介したりしている。講義の内容としては、
・子どもと生活
・「子どもらしさ」
・「子ども」というイメージ
・子どもと社会
・子どもとファンタジー
・子どもとファッション
・子どもの貧困
など
3 伏見幼児交通事故防止対策連絡会研修講師
(伏見区役所にて)
2012-02-28 伏見区内の幼児教育に関わる幼稚園保育園の管理職を対象に、子どもと交通ルールについて講演した。また交通ルールを教えることによって子どもが生活のきまりを理解し、きまりの理解が成長発達に関わることについても指摘した。
4 高大連携事業講師
(大阪府立北かわち皐が丘高校)
2013-01-25 総合制高校の教育コースの生徒を対象として、教育・保育について45分2コマの授業を行っている。子どもへの理解を深めることを目的として、自らの成育歴を振り返ったり、現代の子どもの状況を紹介したり、関連文献を紹介したりしている。講義の内容としては、
・子どもと生活
・「子どもらしさ」
・「子ども」というイメージ
・子どもと社会
・子どもとファンタジー
・子どもとファッション
・子どもの貧困
など
5 高大連携事業講師
(大阪府立北かわち皐が丘高校)
2014-01-17 総合制高校の教育コースの生徒を対象として、教育・保育について45分2コマの授業を行っている。子どもへの理解を深めることを目的として、自らの成育歴を振り返ったり、現代の子どもの状況を紹介したり、関連文献を紹介したりしている。講義の内容としては、
・子どもと生活
・「子どもらしさ」
・「子ども」というイメージ
・子どもと社会
・子どもとファンタジー
・子どもとファッション
・子どもの貧困
など
6 京都府警察本部研修会講師
(京都府警本部にて)
2015-08-16 子どもの交通安全教育にかかわる警察官を対象に、子どもと交通ルールについて講演した。また交通ルールを教えることは、子どもが周りの社会を理解していく上で有益であり、自己と他者との関係性理解にも資するものであることも論じた。
7 高大連携事業講師
(大阪府立北かわち皐が丘高校)
2015-12-14 総合制高校の教育コースの生徒を対象として、教育・保育について45分2コマの授業を行っている。子どもへの理解を深めることを目的として、自らの成育歴を振り返ったり、現代の子どもの状況を紹介したり、関連文献を紹介したりしている。講義の内容としては、
・子どもと生活
・「子どもらしさ」
・「子ども」というイメージ
・子どもと社会
・子どもとファンタジー
・子どもとファッション
・子どもの貧困
など
8 高大連携事業講師
(大阪府立北かわち皐が丘高校)
2017-01-16 総合制高校の教育コースの生徒を対象として、教育・保育について45分2コマの授業を行っている。子どもへの理解を深めることを目的として、自らの成育歴を振り返ったり、現代の子どもの状況を紹介したり、関連文献を紹介したりしている。講義の内容としては、
・子どもと生活
・「子どもらしさ」
・「子ども」というイメージ
・子どもと社会
・子どもとファンタジー
・子どもとファッション
・子どもの貧困
など
9 高大連携事業講師
(大阪府立北かわち皐が丘高校)
2017-01-16 総合制高校の教育コースの生徒を対象として、教育・保育について45分2コマの授業を行っている。子どもへの理解を深めることを目的として、自らの成育歴を振り返ったり、現代の子どもの状況を紹介したり、関連文献を紹介したりしている。講義の内容としては、
・子どもと生活
・「子どもらしさ」
・「子ども」というイメージ
・子どもと社会
・子どもとファンタジー
・子どもとファッション
・子どもの貧困
など
C 学会等及び社会における主な活動
所属期間及び主な活動の期間 学会等及び社会における主な活動
1 1994-04-00~0000-00-00 関西教育学会会員
2 1994-11-00~2014-11-00 日本ディルタイ教会会員
3 1996-04-00~0000-00-00 日本教育学会会員
4 1997-04-00~2012-03-00 日本教師教育学会会員
5 1997-10-00~0000-00-00 教育哲学会会員
6 2004-08-00~2014-07-00 奈良女子大学附属小学校学習研究会会員
D 研究活動
著書、学術論文等の名称単著、
共著の別
発行又は
発表の年月
発行所、発表雑誌等
又は
発表学会の名称
概要
Ⅰ著書
1 現代教育の原理と展開共著 1980-04-00川島書店 新任教諭として着任した小学校での学級通信活動の1年間の実践報告である。学級内での出来事を記録することから始まり、子どもたちに語りかけることへと発展していった。やがて、子どもたち一人一人のことばを記録することで、他の子が語りだし、子どもたちをつなぐものとなった。さらに、父母が学級通信に感想や意見、家庭での様子などを投稿してくださるようになり、対話の場となった。
本人担当:ⅩⅡ私の教育実践 1小学校
総243頁(205頁~ 213頁)
編者:鈴木正幸
共著者:横山利幸、田井康雄、佐藤令子、竹内明、鈴木正幸、篠原弘、大橋博明、加藤幸次、粂幸男、宮城悦郎、向井一夫、山田(旧姓)玲子、余語伸夫、綿谷義信、木下かよ子
2 運動会を変える第4巻運動会と集団づくり共著 1984-07-00民衆社 運動会を教育実践としてどう捉えていくか、 特に集団づくりにどう関わらせていくかに取り組んだ実践記録である。 運動会は教師主導になりがちの行事であるが、競技種目選定から練習の企画・立案まで子どもたちに委ね、練習も子どもたちによって組織された種目ごとの小委員会で取り組んだ。子どもたちは困難に突き当たり、 時には教師に疑問をもち批判的に問題を提起し、自らが問題を解決する集団として成長していった。
本人担当:4章「学年を変えた運動会」
総205頁(98頁~ 118頁)
編者:中村敏雄、出原泰明
共著者:小林直、車谷俊明、川合和子、松井玲子、堀江邦昭、等々力賢冶
3 学生のための教育学共著 2010-04-00ナカニシヤ書店 はじめて教育学を学ぶ学生のために、知っておいてもらいたい領域を網羅するとともに、効果的な学習の機会を提供することを目指すものである。ソクラテス、コメニウス、ルソー、ペスタロッチ、ヘルバルト、デューイを取り上げ、それぞれの人間観教育観を概説した。その際、それらが社会の歴史的展開にどのように関わっているのか、教育の歴史的展開にどのように位置づけられるのかに焦点を当てた。
本人担当:第Ⅰ部「教育の思想と方法」の「2 教育思想の歴史と展開」
総144頁(14頁~25頁)
編者:西川信廣、長瀬美子
共著者:浅井昇平、浅沼茂、遠座知恵、久保富三夫、佃繁、長瀬美子、西川信廣、福田敦志、松井玲子、竹内和雄、山本智也
4 甦る教師のために共著 2011-03-00川島書店 免許更新講習を想定したものである。松井は道徳の分野を担当した。「人と人をつなぐ道徳教育」という視点で、道徳教育とは何か、そこで目指されるものは何かという問題設定をおこなった。ハーバマスの討議倫理学を解説するとともに、自己とは異なる他者とともにある社会において、道徳性とは他者と関わりながら生きるために必要な資質として位置づけた。さらにそうした道徳性形成のためにどのような実践が可能かを問いかけた。
本人担当:第Ⅱ部「教科指導、生徒指導その他教育内容の充実に関する事項」の第5章「人と人をつなぐ道徳教育」
総640頁(139頁~153頁)
編者:鈴木正幸、加藤幸次、辻村哲夫、松井一麿、桑原敏明、篠田弘、山本克典、共著者:堀和弘、井上敏明、林知代、中杉、隆夫、田井康雄、松井玲子、山本克典、添田久美子、野上智之、石丸京子、長吉浩之、吉良武志、佐藤真、谷口育史、佐藤有、篠田弘、塚西徹、伊藤良高、坂本直義、戸田清子、添田晴男、伊井直明、乾美紀、瀧藤雅博、背戸博史、戸江茂博、上長然、加藤幸次、井上一郎、小口功、松直己
5 改訂版 学生のための教育学共著 2014-04-00ナカニシヤ書店 はじめて教育学を学ぶ学生のために、知っておいてもらいたい領域を網羅するとともに、効果的な学習の機会を提供することを目指すものである。ソクラテス、コメニウス、ルソー、ペスタロッチ、ヘルバルト、デューイを取り上げ、それぞれの人間観教育観を概説した。その際、それらが社会の歴史的展開にどのように関わっているのか、教育の歴史的展開にどのように位置づけられるのかに焦点を当てた。
本人担当:第Ⅰ部「教育の思想と方法」の「2 教育思想の歴史と展開」
総144頁(14頁~25頁)
編者:西川信廣、長瀬美子
共著者:浅井昇平、浅沼茂、遠座知恵、久保富三夫、佃繁、長瀬美子、西川信廣、福田敦志、松井玲子、竹内和雄、山本智也
6 改訂版 甦る教師のために共著 2018-03-00川島書店 小・中学校学習指導要領が平成27年3月に一部改正された。これは教科化された「道徳科」の内容を規定するものであり、新たな道徳教育の在り方を示すものである。この改訂が示す新たな道徳教育の在り方を分析する。改訂後の文部科学省の動きとともに、新たな教育実践について見ていく中で、道徳教育の動向と今後の課題について論じる。
本人担当:(章は未定)
「道徳教育の動向と課題」
総頁未定
編者:加藤幸次 
共著者:未定
7 現代社会と教育の構造変容 共著 2018-04-00ナカニシヤ書店 これからの学校教育、教育改革の動向を社会とリンクさせながら西洋教育思想を考える。著書4に示した2010年発行『学生のための教育学』「教育思想の歴史と展開」にあげた教育思想家にルターを加え、それぞれの教育思想の現代的意義を問い、これからの学校教育、教育改革を構想していく際の手がかりを模索する。
本人担当:第Ⅰ部「現代社会と教育の構造変容」の第1章「西洋教育思想の歴史と展開」
(総200頁 松井は14頁分担当予定)
編者:西川信廣、山本智也、
共著者:松井玲子、浅井昇平、佃繁、山本智也、長瀬美子、久保富三夫、西川信廣、惣協宏、高田満彦
以上7点
Ⅱ学術論文
1 O.F.ボルノーにおけるディルタイ論の教育的意義単著 1994-12-00奈良女子大学教育学科年報第12号 近年のディルタイ研究の成果は従来のディルタイ論に修正を迫るものがある。 ボルノーもこの視点に立ち、 自らのディルタイ理解に補足を加えている。「現象性の命題」から見ていこうとするもののだが、 この論点は子どもが外の世界とどう関わりながら成長していくのかという問題に示唆深い点がある。 抵抗経験を媒介にする自己意識と対象意識の問題から、 教師と子ども、 子どもと教材の関係を考察する。
総262頁(69頁~79頁)
2 基礎的知のあり方の記述としての「同行すること 」単著 1996-03-00人間形成と文化
奈良女子大学文学部 教育文化情報学講座年報 創刊号
ボルノーは、基礎的知のあり方をディルタイの「引きずられること」の概念とミッシュの「同行すること」を比較しながら探求した。ミッシュには他者との共存という空間性への視点があるとボルノーは指摘する。「引きずられること」から「同行すること」への展開を問題とするミッシの論点は、受動性から能動性への移行であり、基礎的な知識の伝達が人間形成にもつ意味を考える上で重要である。また他者との共存という視点は、学力の形成に教師はどのようにかかわりうるのかという問題に手がかりを与えてくれるものと考える。
総153頁(109頁~ 122頁)
3 O.F.ボルノーにおける「基礎的理解」

単著 1996-06-00関西教育学会紀要第20号 ディルタイは理解を基礎的理解とより高次の理解に分けて考えているが、ボルノーは基礎的理解をより高次の理解を生む背景として1930年代に考えていた。こ1980年代にボルノーは、ディルタイの中期の思想の発生論的視点に着目する。こうしたボルノーの思索の変化は、知覚の知的性質など知が生から生成すること、基礎的理解とより高次の理解の関係の捉え直しを考えていく上で示唆深い。
総290頁(11頁~15頁)
4 O.F.ボルノーにおける言語と直観-言語敵視論への関わりを手がかりにして-単著 1997-03-00人間形成と文化
奈良女子大学文学部 教育文化情報学講座年報 第2号
ボルノーはこれまでの教育学には「言語敵視」があるという。 これは言語に先立つ現実についての分析が十分行われてこなかったからである。 ボルノーは言語以前の表現の分析を通じて、 直観における「直観性」と「理解可能性」を指摘する。 直観には、 「理解可能性」としての知的作用が内包されたおり、 それは言語へと発展していく。 言語と直観は分離しているものでも、 相反するものでもないのである。
総85頁(69頁~84頁)
5 理解における基礎的理解の位置 -ボルノーが提起する問題の検討を通して-単著 1999-02-00『人間形成と文化』 奈良女子大学文学部 教育文化情報学講座年報第3号 基礎的理解は、 ディルタイが理解論のなかで展開したものであるが、 客観的精神との関係で不明な点がある。 ボルノーがディルタイの理解論を論じる際、客観的精神を、 「理解された歴史的な世界」と「理解された世界全体」と二通りの定義を行っている。 そこには、 基礎的理解を理解の基盤とする包括的な理解論という独自な展開がある。 基礎的な学力形成が発展的学習へと展開するという仮説が含まれるものと考える。
総267頁(137頁~ 148頁)
6 ボルノーの解釈学的教育学
(博士論文)
単著 2000-03-00奈良女子大学大学院人間文化研究科 ボルノーは、精神科学を基礎づけようと試みたディルタイから解釈学的視点を継承し、言語の問題と関わることによって新たな展開を見せた。彼の教育学は人間の生に内在する理解とすでに理解された世界から出発するものであり、言語はこうした生の現実を実在せしめるものと捉えることができる。彼は人間の生に根ざす言語のあり方を対話と捉え、対話における自己と他者の関係から生じる学びを探究している。ここに彼の独自性がある。対話を基盤とするボルノーの教育学は、自他の倫理的関係、特に他者との関係の中で自己あり方を追求することが教育の重要な課題であることを示すものである。
7 ボルノーの時代性と学問的立場単著 2000-08-00人間形成と文化
奈良女子大学文学部教育文化情報学講座年報 第4号
ボルノーは20世紀という世界大戦と核兵器の脅威にさらされた時代を生きた哲学者であり、教育学者である。彼は、未来に生きる人間の形成に携わる教育学を探究することによって、自らの時代に絶望することなく責任を持って生きようとした。こうした彼の教育学的努力は、ディルタイをはじめとするゲッチンゲン論理学の流れのなかではぐくまれ、言語と関わることによって独自な展開を見せる。
総139頁(93頁~107頁)
8 ボルノーの「対話への教育」
―「同行すること」からの検討―
単著 2005-03-00種智院大学研究紀要第6号 ボルノーは、ディルタイ、ミッシュをはじめとするゲッチンゲン論理学の流れにある。それは「生の基盤から基礎付ける」の試みであり体系的に展開されたものではなかったが、当時のミッシュの講義原稿等から近年全貌が明らかになりつつある。ボルノーの教育学的営為は、このゲッチンゲン論理学の視点から再検討する必要があると考える。ミッシュの「同行」の概念との関連を検討することで、ボルノーの「対話への教育」が、人と人との関係が希薄である今日的課題に大きくコミットするものとしていっそう明確に浮かび上がってくる。
総158頁(72頁~89頁)

9 多元的社会における道徳教育単著 2008-03-00聖母女学院短期大学研究紀要第37集 さまざまな価値が交錯する今日、他者と共同共感しながらも自らの価値判断を行い、社会の一員として行動していくことが求められている。学校教育は他者と積極的に関わらせ、段階的に社会性公共性を身に付ける場とならねばならない。ハーバマスの討議倫理学をもとに、さまざまな討議の場を設定した道徳の授業を公立中学校で実践し、生徒の意見変容の様子を分析した。分析結果から他者と関わりが道徳的な意思決定にどう影響しているのかを考察した。
総205頁(37頁~49頁)
10 模擬授業の導入による「道徳の指導法」の改善研究共著 2009-06-00関西教育学会年報33号 「Ⅲ-1.口頭発表・その他」の
「9 模擬授業の導入による『道徳の指導法』の改善研究」を論文化したものである。
教員養成において、実践者としての資質として実践意欲、実践力量を形成するために、模擬授業は多くの大学で導入されている。本研究では、講義、模擬授業、グループワークという3つの要件が実践イメージの獲得にどのように関わるのか、さらに模擬授業でのどのような学びを行っているのかを検討した。
本研究は、元根朋美との共同研究である。松井が研究デザイン、大学の実験授業を担当し、元根が調査研究を担当し、両者で調査結果を検討した。
総221頁(135頁~139頁)
11 特別活動における「体験活動」単著 2010-03-00人間形成と文化
奈良女子大学文学部教育文化情報学講座年報 第7号 人間形成と文化
奈良女子大学文学部教育文化情報学講座年報 第7号 

平成20年公示の『学習指導要領』は、従来の教育理念である「生きる力」を受け継ぐとともに、それを育むための具体的手立てを確立するものであると文部科学省は位置づけている。本論では、新学習指導要領での改善点を学校行事である修学旅行における「体験活動」について検討した。その際、体験活動が教育的意味あるものであるかどうか、デューイが教育的経験としてあげる「連続」、「相互作用」の視点を指標としてあげた。
総301頁(201頁~212頁)
12 子どもの生と理解単著 2012-03-00京都聖母女学院短期大学研究紀要第41集 幼い子どもは、自分の周囲の事物を理解している。理解は言葉によって成立するといわれる。未だ言葉を話せない子どもたちにとって「理解」とはどのようなものであろうか。言葉によらない理解、いいわば「原初的な理解」はどのようなものであるかをディルタイ、ボルノーの論によりながら考察した。
総105頁(19頁~28頁)
13 子どもと気分単著 2014-03-00京都聖母女学院短期大学研究紀要第43集 人間が生きているということは、過去・現在・未来の時間的経過の中にあり、常にうつりゆくものである。このいわば「流れる生」の中にあり、その流れ去る生を一定のまとまりあるものとするのが「気分」である。気分とも呼ぶべきものによって支えられ、周囲の大人たちとの関係において生じる。言葉をもたない子どもであるからこそ、気分のもつ意味は大きい。
総118頁(24頁~35頁)
14 入園当初の子ども共著 2015-03-00京都聖母女学院短期大学研究紀要第44集 幼稚園への入園は、子どもにとって大きな変化であり、それまでの家庭生活との断絶をも意味する。家族から切り離された新たな環境の中で、子どもたちはどう行動し、何を感じ取っているのかを行動観察から考察した。
本研究は、研究的視点と実践的視点を重ね合わせ入園当初の子どもについてみていくという趣旨から、松井と松尾真由美の共同執筆という形をとっている。
はじめに、第1章、第2章、おわりに、を松井が担当し、第3章、第4章第1節を松尾が担当している。第4章第2節、第3節では、男児1については松尾、男児2、男児3、男児4については松井が観察、考察を行っている。
総112頁(51頁~63頁)
15 特別な教科である道徳単著 2017-01-00京都聖母女学院短期大学研究紀要第46集 平成27年3月の学習指導要の一部改正に伴う道徳の新しい流れについて論じた。まず、学習指導要領の一部改正の経緯を各種委員会の審議から検討した。次に学習指導要領がどのように改正されたのか解説した。次に新たに導入されたアクティブラーニングにふれ、これまで各地の教育委員会での道徳授業への提案を分析し、道徳としてどのような学習活動が可能かを検討した。
総99頁(21頁~31頁)
16 子どもの生活とルール単著 2018-01-00『京都聖母女学院短期大学研究紀要第47集』



自己中心性が発達特性である幼児にとって、ルールやきまりは日常的に接するものでありながら、理解することが困難なものでもある。ルールやきまりが人間にどのような意味を持つのかをハンナ・アーレントらの論考から見ていくとともに、幼稚園教育要、保育所保育指針、幼保連携型認定こども園教育・保育要領での「きまり」の取扱いからカリキュラムにどのように位置づけられているのかを検討する。また、幼児期のルールやきまりを教える実践として交通安全教室を取り上げ、幼児の実態に即した学びについて考えていく。
総頁未定
17 日々の保育と行事
―運動会とカリキュラム・マネジメントに焦点をあてて―
単著 2019-03-10大谷大学短期大学部 幼児教育保育科研究紀要 第20号 平成29年度に同時改訂された幼稚園教育要領、保育所保育指針、幼保連携型認定こども園教育・保育要領では、「幼児期に育みたい資質・能力」を育んでいくために「カリキュラム・マネジメント」の確立を求めている。幼児は「遊び」のなかで自分の思いを具現化し、他者と関わりながらさまざまな力を身に付けていく。本研究では、幼児の主体性を活かし成長を見据えたカリキュラム・マネジメントについて、運動会を事例として検討している。[総頁数88頁][本人担当 51頁~60頁]
以上17点
Ⅲ 口頭発表・その他
1 教育実践事典2巻 教科指導Ⅰ分担執筆 1982-10-00労働旬報社 体育科教育が歴史的に担わされてきた集団訓練の側面、および軍事訓練的色彩を指摘するとともに、体育科が本来担うべき本質と役割について探求している。さらに、教育実践において、どのように研究活動を進めていくかという視点で、校内組織としての教科部会の役割、授業参観を研究活動の一環とする小学校での実践例、サークルでの研究の実態を紹介している。
山田(松井旧姓)が下書きを書き、草深が事典の意図に応じて編集したものである。
総721頁
本人担当分:
Ⅰ体育科教育の基礎理論 
体育科教育の歴史と構造 (419頁~ 423頁)
体育科教育の本質と役割(432頁~ 437頁)                                                                   Ⅵ教師の教科研究
教科研究の場(581頁~583頁)                 
編集委員:井形俊望、出原泰明、石垣勝敏、上垣渉、大勝恵一郎、奥野博、金澤善助、草深直臣、佐古田好一、佐々木賢太郎、高山智津子、中井真人、仲野治雄、野名龍一、林野滋樹、藤田嘉久、矢追武、安本俊昭、山田清文
共著者:河野幹雄、倉本頼一、黒藪次男、坪井祥、中垣清人、兵頭和子、藤田緑、藤原和好、三尾明、向井宗一、市川正美、上垣渉、小川旦、奥野博、亀谷義富、北野隆司、塚本政幸、佐々木忠栄、佐野清信、杉本公正、高田加代子、仲野治雄、廣田祥冶、福井均、松本博巳、松本宗也、村上和弥、矢追武、井形俊望、泉原正秀、板井理、上中良子、大勝恵一郎、小畑真義、神吉脩、北谷忠弘、沢井泰子、鈴木克洋、鈴木寛男、高橋宏、津田幸男、中井真人、新見俊昌、東山明、藤田嘉久、三輪淑子、村尾清、山本秀夫、山本みずえ、淡口利幸、石谷俊彦、伊藤孝太郎、井上佳子、渦尻章、大村晃彦、草深直臣、車谷俊明、黒井信隆、榊原義夫、佐々木賢太郎、塩貝建夫、塩貝光生、新堂達夫、岨和正、田中邦正、田原泰彦、中嶋穣司、西口和代、橋詰澄子、細江剛、松岡宗冶、松本豊、武藤紳一郎、森田喜代司、森田美代子、森本賢一郎、山田誠一、山田(旧姓)玲子、山本宏巳、和田省三、一宮和一郎、大西克彦、上村敦、清水昭五、瀬尾好子、徳原恵美子、中原まき、林野滋樹、伴和夫、平塚淳次郎、山下良行、山田清文、山本健治
2 不登校・登校拒否 
-研究動向を中心にして-
(研究生報告)
単著 1993-03-00徳島大学 1941年アメリカで「学校恐怖症」として初めて取り上げられ、その原因として母子分離が困難である点に求められた。 以来、母親との関係が問題とされることとなった。しかし、 教育のあり方、 集団の問題、社会の影響などの検討から、 単に母親の養育態度を問題とするものは影をひそめ、多方面から研究が進んだ。こうした研究動向は、登校拒否、不登校と名称が変わるとともに、その指導法にも影響を与えたと考えられる
3 O.F.ボルノーにおける基礎的理解
-二つのディルタイ論を手がかりと して-
口頭発表 1995-10-00関西教育学会
第47回大会
ディルタイは理解を基礎的理解とより高次の理解に分けて考えているが、基礎的理解をより高次の理解を生む背景としてみていたとボルノーは1930年代に考えていた。これに対して、1980年代にディルタイの中期の思想の発生論的視点に着目している。知覚の知的性質など、知が生から生成することから、基礎的理解とより高次の理解の関係が捉え直されるのではないかと考えられる。
発表時間25分
4 基礎的知のあり方としての「同行すること」が提起するもの -O.F.ボルノーの「対話への教育」における検討をとおして-口頭発表 1997-08-00日本教師教育学会
第56回大会
「同行すること」をボルノーの「対話への教育」において検証するものである。対話に共通の関心によって引き入れられ、ことばがひき渡されながら自己発展的に継続する様は、 「引きずられること」と「同行する」が移行するものであると同時に、 同等のものであることを示している。「授業中の対話」では、 受動的なあり方から理解という能動的自己行為への移行があるものと考える。
発表時間25分
5 言語に住まう 1998-10-00教育哲学会
第41回大会
ボルノーはハイデッガーの命題「言語は存在の家である」を取り上げて言語を存在論的に論じているのだが、 ハイデッガーを批判的に継承している。 ハイデッガーは存在を時間性において論じているのに対し、 ボルノーは独自の空間論を展開している。 これは他者とともにある空間論であり、庇護性に基づく存在論である。守られ育てられる子どものあり方、支持し促進し援助する他者としての教育者の位置付け、その徳としての愛と忍耐、感謝や希望や信頼を基盤とする「教育的雰囲気」など彼独自の教育論の理論的基礎がそこにある。
発表時間25分
6 多元的社会における道徳教育 口頭発表 2004-11-00関西教育学会
第56回大会
多様な価値が隣接する今日、道徳教育は価値の多元性と向き合わざるを得ない。対話的・コミュニケーション的合理性を一つの理性の形と捉えるハーバマスは、人が関わる世界を自己の主観的世界、社会的世界、客観的世界とし、そこでの言語行為を表自的、統制的、事実確認的とする。私的な言語のあり方から、間主観的承認を経、公共性へと導く道筋が見える。言語の位相の変化に焦点を当て、中学生を対象とした授業を行う。そこでの中学生の討議の様子、考え方の変化を調査することから、多元的社会における道徳教育のあり方を模索する。
発表時間25分
7 「道徳の指導法」における模擬授業

口頭発表 2006-09-00日本教師教育学会
第16回大会
大学における「道徳の指導法」の講義は学生の興味関心をひきつけにくく、学生の勉学意欲も低い。多くの学生は道徳とは何かわからないといい、自分の受けてきた小中学校の道徳の授業がほとんど思い出せないという。具体的な実践イメージがないまま、道徳教育の実践者にはなれない。学生の授業参加度を高めるために講義時間内に小集団学習で道徳の指導案を作成させ、模擬授業の実施を義務付けた。指導案作成過程での討議、模擬授業での生徒の反応などから、他者への配慮を学び取るとともに、具体的実践イメージを学生に持たせる試みである。
発表時間25分
8 模擬授業の導入による「道徳の指導法」の改善研究口頭発表 2008-00-00関西教育学会
第60回大会



教員養成において、実践者としての資質として実践意欲、実践力量を形成するために、模擬授業は多くの大学で導入されている。本研究では、講義、模擬授業、グループワークという3つの要件が実践イメージの獲得にどのように関わるのか、さらに模擬授業でのどのような学びを行っているのかを検討した。
本研究は、元根朋美との共同研究である。松井が研究デザイン、大学の実験授業を担当し、元根が調査研究を担当し、両者で調査結果を検討した。
発表時間25分
9 教育用語・法規分担執筆 2012-00-00ミネルヴァ書房 教育理解に関わる用語を解説する。
本人担当項目:言語障害教育、検定試験制度、交流教育、斉藤喜博、自己中心性、司書と司書教諭、しつけ、社会教育主事、障害者基本法、障害者権利宣言、大学入試資格検定、体験学習、第三の教育改革、体罰問題、単式学級、チャーター・スクール、通俗教育、テクニカル・スクール、ドクロリー、ドルトン・プラン、ナポレオン学制、南北朝正閏問題、パーカー、パウルゼン、バズ学習、発見学習、発達課題、場面緘黙、PTA、樋口勘次郎、ヒットラー・ユーゲント、日の丸・君が代問題、フランクリン、明六社、モア、本居宣長、元田永孚、問題解決学習、ユネスコ、YG性格検査、若者組
総297頁
編者:広岡義之、
共著者:猪田裕子、今井博、及川恵、大江まゆ子、大谷彰子、上寺幸司、塩見順一、柴田圭一郎、砂子滋美、津田徹、中田尚美、西本聖、福田規秀、松井玲子、松田信樹、吉原惠子
以上9点

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