教育研究業績の一覧

渡邉 大介
A 教育業績
教育実践上の主な業績 年月日概要
1 教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)
1 ミニッツ・ペーパーの実施 2013-04-00 ~ 比治山大学における「保育の心理学Ⅰ」,「乳幼児心理学」,「子ども発達心理学」,大阪国際大学短期大学部における「発達心理学Ⅰ・Ⅱ」「教育心理学」,大谷大学における「発達心理学(幼)」「教育心理学(小)」などで実施している。毎回の講義の最後にミニッツ・ペーパーを実施することで,進捗状況に対する学生の受け止め方の把握や学生からの質問・疑問への対応を行い,双方向的な講義の展開を試みている。
2 視聴覚教材の活用 2013-04-00 ~ 比治山大学における「保育の心理学Ⅰ」,「乳幼児心理学」,「子ども発達心理学」,大阪国際大学短期大学部における「発達心理学Ⅰ・Ⅱ」「教育心理学」,大谷大学における「発達心理学(幼)」「教育心理学(小)」などで実施している。講義で扱うテーマに関する視聴覚教材(実験の紹介,子どもの姿の観察など)を利用することで,学生の興味や関心を引き出したり,理解を促したりするよう努めている。
3 講義内での心理学実験・質問紙の実施 2013-04-00 ~ 比治山大学における「保育の心理学Ⅰ」,「乳幼児心理学」,「子ども発達心理学」,大阪国際大学短期大学部における「発達心理学Ⅰ・Ⅱ」「教育心理学」,大谷大学における「発達心理学(幼)」「教育心理学(小)」などで実施している。講義で扱うテーマに関する簡単な心理学実験や質問紙などを実施することで,学生の興味や関心を引き出したり,理解を促したりするよう努めている。
4 グループディスカッションやグループワークを用いた講義 2013-04-00 ~ 比治山大学における「子どもと人間関係Ⅰ・Ⅱ」,「保育・教職実践演習(幼稚園)」,大阪国際大学短期大学部における「発達心理学Ⅱ」,「保育・教職実践演習(幼稚園)」で実施している。学生の主体的・積極的な講義への参加,社会性の養成などを目指し,幼児教育や保育に関連したテーマについてのグループディスカッションやグループワークを導入している。
5 学生の学習・生活・進路相談対応 2013-04-00 ~ 学生の各種相談にいつでも乗ることができるように,オフィスアワー以外にも個人研究室を開放している。
6 卒業研究指導 2013-04-00
~2015-03-00
比治山大学における「総合演習」「特別研究Ⅰ・Ⅱ」で実施した。週1回の授業内の指導の他に,質問や進捗報告などで研究室を訪問した学生に対して,昼夜問わずその都度指導やサポートを行った。また,卒業研究を進めていく中で,長期休暇中や年末年始など研究室で直接指導ができない場合は,メールを活用して論文執筆やデータ解析の添削や指導を行った。
7 卒業研究におけるデータ解析の指導 2013-04-00
~2015-03-00
比治山大学における「総合演習」「特別研究Ⅰ・Ⅱ」で実施した。学生が収集した調査データに対するSPSSを用いた統計的検定やExcelを用いた図表作成などの指導を行った。
8 公務員試験対策 2013-04-00
~2015-03-00
公務員(保育士,幼稚園教諭)を目指す学生に対して,小論文の添削指導や面接指導などを行った。
9 学生による授業評価アンケート結果による評価 2013-04-00 ~ 大阪国際大学短期大学部にて平成28年度に実施されたアンケート結果にみる「総合評価(満足度)」では,「強くそう思う」と「そう思う」を足した構成比が,「発達心理学Ⅰ」は平均81.2%,「発達心理学Ⅱ」は平均87.7%,「教育心理学」は平均82.7%であり,高い満足度を示した。
10 オープンキャンパスでの模擬授業 2015-06-00 ~ オープンキャンパスに参加した高校生や保護者が,学科や専門分野に対して興味や関心を持つようなミニ講義を行っている。
11 高大連携事業における高校生への体験授業 2015-10-00 大阪国際大学短期大学部幼児保育学科を志望する高校生に対して,大学の施設・設備を利用した「体験授業」を実施した。大学教育へのスムーズな移行,専門分野や学科の特色の理解につながるよう努めた。
12 高大連携事業における高校生への体験授業 2019-06-29 京都翔英高等学校にて,大谷大学教育学部を志望する高校生に対して,教育心理学を題材とした体験授業を実施した。大学教育へのスムーズな移行,専門分野や学科の特色の理解につながるよう努めた。
2 作成した教科書、教材、参考書
1 Keynoteによる講義用教材・補助教材(配布資料)の作成 2013-04-00 ~ 比治山大学における「保育の心理学Ⅰ」,「乳幼児心理学」,「子ども発達心理学」,大阪国際大学短期大学部における「発達心理学Ⅰ・Ⅱ」「教育心理学」,大谷大学における「発達心理学(幼)」「教育心理学(小)」などで使用している。積極的に図や写真をスライドにして提示することで,学生の興味・関心を引き出したり,理解を促したりできるよう努めている。また,講義の要点を理解できるよう,スライド内の重要項目を空欄にし,再構成した後でプリントアウトしたものを学生に配布し,書き込ませている。
2 新聞記事スクラップ課題の作成 2013-09-00
~2015-03-00
比治山大学における「教職キャリア演習Ⅰ・Ⅱ」で実施した。論理的思考力や表現力,時事問題への意識を高めるために,毎週の課題として,幼児教育や保育に関する新聞記事等を収集させ,その記事についての要約と主張・意見・感想を書かせた。
3 絵本カード課題の作成 2014-04-00
~2017-03-00
比治山大学における「保育実習指導Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」,「教職キャリア演習Ⅰ・Ⅱ」,大阪国際大学短期大学部における「幼児教育演習Ⅰ・Ⅱ」で実施した。幼児教育で重要な役割を果たす絵本との関わりを深めるために,毎週4冊ずつ絵本を読ませ,それらの情報(書籍名,作者名,内容など)や感想をまとめた絵本カードを作成させた。
3 教育方法・教育実践に関する発表、講演等
4 その他教育活動上特記すべき事項
B 職務実績
1 「心理学基礎実習Ⅰ」のティーチング・アシスタント 2009-05-00
~2010-02-00
広島大学にて,「心理学基礎実習Ⅰ」のティーチング・アシスタントとして採用された。支援業務内容は,割り当てられた実験についての講義,実験の実施補助,レポートの指導・添削であった。
2 平成25年度教員免許状更新講習(大学で学ぶ教育の最新事情と実際に役立つ教育学・心理学の研究動向)担当 2013-08-20 比治山大学にて,学校教育に関する最新事情および国内外の動向について,心理学研究者の視点により解説を行った。とりわけ,教育をめぐる今日的課題を挙げ,それに対応する最新の研究動向を紹介することにより,受講者が学校での実戦経験と大学での研究成果を相互に応用し,教育に対する意識改革と授業改善を自らの手で主体的に進めるための資質づくりを行うことを重要視して講義を行った。
3 平成25年度全国保育士養成セミナー・全国保育士養成協議会第52回研究大会 実行委員 2013-09-04
~2013-09-06
分科会の運営,記録ならびに報告書の作成に携わった。分科会のテーマは「学力保証と入学者選抜」であった。3人の話題提供者が,「高校教育と進路指導の現状」,「保育者養成校における高大連携・入学前教育の取り組みと課題」,「良質な人材を確保・発掘するための取り組み」についてそれぞれ発表を行った。分科会終了後,記録をもとに報告書をまとめた。
4 平成26年度教員免許状更新講習(大学で学ぶ教育の最新事情と実際に役立つ教育学・心理学の研究動向)担当 2014-08-19 比治山大学にて,学校教育に関する最新事情および国内外の動向について,心理学研究者の視点により解説を行った。とりわけ,教育をめぐる今日的課題を挙げ,それに対応する最新の研究動向を紹介することにより,受講者が学校での実戦経験と大学での研究成果を相互に応用し,教育に対する意識改革と授業改善を自らの手で主体的に進めるための資質づくりを行うことを重要視して講義を行った。
5 外部資金の獲得(科学研究費補助金;研究代表者) 2016-04-00 ~ 科学研究費助成事業(若手研究B)「幼児期・児童期前期における自己評価変動モデルの構築」(研究課題番号:16K21562 2016.04.01~2019.03.31)の研究代表者として研究を行っている。
6 平成29年度守口市子育て支援員研修(「子どもの発達」「乳幼児の発達と心理」)担当 2017-02-00 守口市主催の子育て支援員研修にて,基本研修「子どもの発達」および専門研修「乳幼児の発達と心理」を担当した。胎児期から青年期までの発達の特徴や課題および適切な援助,子どもの遊びなどについて解説を行った。
7 平成29年度守口市子育て支援員研修(「子どもの発達」「乳幼児の発達と心理」)担当 2017-07-00 守口市主催の子育て支援員研修にて,基本研修「子どもの発達」および専門研修「乳幼児の発達と心理」を担当した。胎児期から青年期までの発達の特徴や課題および適切な援助,子どもの遊びなどについて解説を行った。
8 平成29年度守口市子育て支援員研修(「子どもの発達」「乳幼児の発達と心理」)担当 2017-08-00 守口市主催の子育て支援員研修にて,基本研修「子どもの発達」および専門研修「乳幼児の発達と心理」を担当した。胎児期から青年期までの発達の特徴や課題および適切な援助,子どもの遊びなどについて解説を行った。
9 平成29年度幼稚園教諭免許状取得特例講座(幼児理解と保育相談)担当

2017-09-00
~2017-12-00
大阪国際大学にて,幼稚園教諭免許状取得希望者に対して「幼児理解と保育相談」の講義を行った。乳児期・幼児期の心身発達の諸相を中心に学び,子どもを多様な観点から理解することを目的とした。
10 平成29年度門真市子育て支援員研修(「子どもの発達」「乳幼児の発達と心理」)担当 2017-11-00 門真市主催の子育て支援員研修にて,基本研修「子どもの発達」および専門研修「乳幼児の発達と心理」を担当した。胎児期から青年期までの発達の特徴や課題および適切な援助,子どもの遊びなどについて解説を行った。
11 2019年度幼稚園教諭免許状取得特例制度科目(教育相談(幼))担当 2019-06-15 キャンパスプラザ京都にて,幼稚園教諭免許状取得希望者に対して「教育相談(幼)」の講義を行った。幼児理解の基本的な考え方や方法,個と集団の育ちを捉える記録などについて理解を深めることを目的とした。
12 2019年度教員免許状更新講習(最新の教育動向と子ども理解)担当 2019-08-02
~2019-08-03
大谷大学にて,幼児教育に関する最新事情および国内外の動向について,心理学研究者の視点により解説を行った。とりわけ,幼児期の発達や教育をめぐる今日的課題を挙げ,それに対応する最新の研究動向を紹介することにより,受講者が園や学校での実戦経験と大学での研究成果を相互に応用し,教育に対する意識改革と授業改善を自らの手で主体的に進めるための資質づくりを行うことを重要視して講義を行った。
13 2019年度保育心理士養成講座(「発達心理学1」「発達心理学2」)担当 2019-08-23 真宗教化センターしんらん交流館にて,「発達心理学1」および「発達心理学2」の講義を行った。胎児期から児童期までの発達の特徴や課題,発達障害に関する基礎概念や支援策などの理解を深めることを目的とした。
14 2019年度保育士等キャリアアップ研修(「乳児保育・教育」「幼児教育・保育」)担当 2019-08-24
~2019-08-27
大谷大学にて,保育士等キャリアアップ研修「乳児保育・教育」「幼児教育・保育」を担当した。新しい保育所保育指針に基づき,「乳児の発達に応じた保育内容」「幼児の発達に応じた保育内容」の2つをテーマに,グループディスカッションや発表を交えながら講義を行った。
15 2019年度全国保育士養成セミナー 実行委員 2019-08-29
~2019-08-30
分科会の企画運営,記録ならびに報告書の作成に携わった。分科会のテーマは「学生の子ども理解・保護者理解・地域理解を促す養成のあり方」であった。4人の話題提供者が「保育現場における『子ども理解』の現状と課題」,「保育者養成校における『子ども理解』養成の現状と課題」,「保育現場における『保護者理解』『地域理解』の現状と課題」「保育者養成校における『保護者理解』『地域理解』養成の現状と課題」についてそれぞれ発表を行った。分科会終了後,記録をもとに報告書をまとめた。
C 学会等及び社会における主な活動
所属期間及び主な活動の期間 学会等及び社会における主な活動
1 2004-09-00~0000-00-00 日本発達心理学会 会員
2 2008-09-00~0000-00-00 日本保育学会 会員
3 2010-04-00~0000-00-00 日本教育心理学会 会員
4 2011-09-00~0000-00-00 日本心理学会 会員
5 2011-11-00~0000-00-00 日本ワーキングメモリ学会 会員
6 2016-02-00~2017-12-00 日本発達心理学会国内研究交流委員会 委員(地区シンポジウムの企画・実施担当,会計担当)
D 研究活動
著書、学術論文等の名称単著、
共著の別
発行又は
発表の年月
発行所、発表雑誌等
又は
発表学会の名称
概要
Ⅰ著書
1 エピソードでつかむ生涯発達心理学(シリーズ 生涯発達心理学 第1巻)共著 2013-04-00ミネルヴァ書房 本書は,初学者向け(心理学専攻以外の学生にもわかりやすい)の発達心理学のテキストとして刊行された。担当した「Ⅱ-3 対人関係の発達」では友人関係の発達的変化・子ども同士のけんか・向社会的行動,「Ⅱ-4 幼児の遊びの意味」では子どもにとっての遊びの意味・遊びの発達的変化・ごっこ遊び,「Ⅲ-2 社会性の発達と友人関係」では社会性(道徳性,向社会的行動,攻撃性)の発達・児童期の仲間集団についてそれぞれ論じた。
本人担当:第Ⅱ章幼児期の「Ⅱ-3対人関係の発達」,「Ⅱ-4 幼児の遊びの意味」,第Ⅲ章児童期の「Ⅲ-2 社会性の発達と友人関係」
総頁数245頁(pp. 56-63,74-77)
編著者:岡本祐子・深瀬裕子
共著者:浅川淳司・宇都宮博・岡崎善弘・上手(小嶋)由香・高橋英之・中間玲子・前盛ひとみ・茂垣まどか・森田愛子・渡辺大介・渡邉照美
2 子どもの発達と教育(教師教育講座 第3巻)共著 2014-04-00協同出版 青年期は,身体の成長と性的成熟を契機に,社会的関係が変化する。異性が興味の対象となり,また,男性または女性として周囲から見られるようになる。青年期の発達課題の一つは,「子どもから大人になるという,身体の変化とそれに伴う心の動きをいかに受け入れ,それを自己の中に引き受け,自分らしい生き方を見出すか」である。こうした観点に基づき,本章では,現代の青少年をめぐる身体と性に関わる心理的諸問題について説明を行った。
本人担当:第8章 身体と性の諸問題
総頁数223頁(pp. 101-120)
編著者:湯澤正通
共著者:湯澤美紀・芝崎美和・杉村和美・芝崎良典・渡辺大介・澤田英三・牧 亮太
3 ワーキングメモリと教育共著 2014-05-00北大路書房 ワーキングメモリ(WM)は,国語,算数,理科などの学習進度と密接に関連し,発達障害の子どもの多くがWMに問題を抱えている。WMの小ささは,学習遅滞のリスク要因であり,WMの小さい子どもを早期に同定し,その子どもに何らかの介入を行うことで,学習遅滞を防ぐことができる。本章では,子どものWMの特徴を把握し,教育場面でその特徴に合わせた学習環境を提供することを目指した研究,中でもクラスで行う授業に着目した研究を取り上げ,解説した。(なお,本稿は,青山之典・伊藤公一・渡辺大介,他4名の共著であり,全体にわたって執筆内容を協議,決定した上で,渡辺は授業研究の具体的内容の執筆を担当した。)
本人担当:第9章 ワーキングメモリと授業研究
総頁数202頁(pp. 151-170)
編著者:湯澤正通・湯澤美紀
共著者:齊藤 智・三宅 晶・苧阪直行・大塚一徳・河村 暁・青山之典・伊藤公一・立石泰之・中田晋介・渡辺大介・蔵永 瞳・水口啓吾
4 ワーキングメモリと日常―人生を切り拓く新しい知性―(認知心理学のフロンティア)共訳 2015-10-00北大路書房 本書は,ワーキングメモリ(WM)に関する最新の研究をレビューし,WMが人の発達や生涯においてどのような役割をしているかについて考察したものである。担当した「第9章 断眠とパフォーマンス:ワーキングメモリの役割」では,睡眠といった生活の基本的な行動とWMを関連付けた研究の動向を報告している。具体的には,日常生活において眠らないことがWMの機能にどのように影響するかといった研究が報告されており,それらについて翻訳を行った。(なお,本稿は,近藤 綾・渡辺大介の共著であり,全体にわたって翻訳内容を協議,決定した上で,渡辺は執筆を担当した。)
本人担当:第Ⅳ部ワーキングメモリと身体の「第9章 断眠とパフォーマンス:ワーキングメモリの役割」
総頁数340頁(pp. 160-169)
編著者:T. P. アロウェイ・R. G. アロウェイ
監訳者:湯澤正通・湯澤美紀
共著者:松吉大輔・杉村伸一郎・浅川淳司・大塚一徳・宮谷真人・橋本翠・中條和光・近藤 綾・渡辺大介・森田愛子・滝口圭子・蔵永 瞳・岡崎善弘
以上4点
Ⅱ学術論文
1 認知的道具の自発的使用と内化による概念発達―量概念の発達における重ね合わせと数の役割―(査読付)共著 2006-07-00『発達心理学研究』
第17巻 第2号
(日本発達心理学会)
重ね合わせと数の使用および内化が幼児期の面積と長さの量概念の発達にどのように関連するかを検討した。研究1では,3-6歳児に刺激を2等分するよう求めた。その結果,3歳児は刺激を細分化すること,4歳頃から刺激を直接2分すること,5歳半頃から重ね合わせ方略を使用することが示された。研究2では,4-6歳児に対する重ね合わせの教示の効果を調べ,重ね合わせの使用がその認知的道具の内化と関連することが示唆された。
11頁(pp. 171-181)
共著者:湯澤正通・湯澤美紀・渡辺大介
2 保育における自然体験活動でのオノマトペ表現に関する実態調査共著 2008-07-00『幼年教育研究年報』
第30巻
(広島大学附属幼年教育研究施設)
保育場面中の自然体験活動で幼児と保育者が表出するオノマトペについて実態調査を行った。具体的には,幼児と保育者の2つの視点から観察を行い,年齢ごとに表出されたオノマトペを分類し,特徴を探った。また,いくつかの事例について考察を加えた。その結果,幼児のオノマトペ表出の発達的方向性,自然体験活動で培われる表現力,保育者によるオノマトペを用いた効果的な働きかけと受け入れという3つの検討可能性が見出された。
5頁(pp. 113-117)
共著者:近藤 綾・渡辺大介・大田紀子・伊藤祥子・小津草太郎・越中康治
3 自然体験活動の中で見られる幼児のオノマトペの機能に関する一考察―観察事例による検討―共著 2008-12-00『広島大学大学院教育学研究科紀要 第三部(教育人間科学関連領域)』
第57号
(広島大学大学院教育学研究科)
近藤・渡辺・太田ら(2008)をより詳細に把握するために,得られた観察事例から抽出されたオノマトペを文脈的に記述し,考察を加えた。具体的には,オノマトペの特徴である多様性と多義性,幼児の“知的な気づき”の2点に関する事例に焦点を当て,解釈を行った。その結果,オノマトペが文脈や状況に大きく依存する性質を持つこと,そして幼児の“知的な気づき”を理解するための有効な指標になりうることが示唆された。
8頁(pp. 305-312)
共著者:近藤 綾・渡辺大介・越中康治
4 保育者が用いるオノマトペの世界共著 2009-03-00『広島大学心理学研究』
第8号
(広島大学大学院教育学研究科心理学講座)
保育活動で保育者が幼児と接する際に用いるオノマトペを確認し,その特徴を捉えることを目的とした観察を行った。2人の保育者を中心として展開される自由保育場面の活動を観察し,得られた観察記録からオノマトペを抽出し,感覚的様相に関する分類を行った。その結果,保育者は動作に関するオノマトペを最も多く使用する傾向にあること,幼児と保育者のコミュニケーション手段としてオノマトペが有効に機能することが示唆された。
7頁(pp. 255-261)
共著者:近藤 綾・渡辺大介
5 幼児による自己と友人の認識に関する研究の動向と展望―友人選択や社会的比較の観点から―単著 2009-12-00『広島大学大学院教育学研究科紀要 第三部(教育人間科学関連領域)』
第58号
(広島大学大学院教育学研究科)
子どもの自己認識と他者認識,友人関係とその選択要因,自己と他者の能力評定と社会的比較の3点に焦点を当てたレビューを行った。先行研究から,幼児が自己と他児を比較し,その情報に基づいて友人を選択している可能性が示唆され,今後の課題として,幼児が他児と比較する特性や基準に対する詳細な検討を行う必要性を説いた。また,子どもの自己評価メカニズムと友人関係の関連を探究することの重要性について言及した。
7頁(pp. 231-237)
6 幼児のオノマトペ知識に関する研究
共著 2010-12-00『幼年教育研究年報』
第32巻
(広島大学附属幼年教育研究施設)
動作・状態および感情・感覚に関するオノマトペ知識について幼児を対象に発達的に検討した。調査者は参加児に4枚の絵を提示し,質問したオノマトペにあてはまる絵を4枚の絵の中から選択するよう求めた。その結果,オノマトペ知識が年少児から年中児にかけて増大すること,幼児でもオノマトペ知識をある程度獲得していること,状況や種類によってオノマトペ理解に差が生じること,オノマトペ語に難易度が存在することが示された。
8頁(pp. 29-36)
共著者:近藤 綾・渡辺大介
7 他者認識と心の理論が幼児の自己防衛的嘘に及ぼす影響共著 2012-03-00『広島大学心理学研究』
第11号
(広島大学大学院教育学研究科心理学講座)
幼児の自己防衛的嘘における他者認識(カメラの有無)と心の理論獲得の影響を検討した。約束(箱を覗かない)を破った幼児が嘘をつくか否かを条件ごとに探った。その結果,他者認識は嘘をつく行為ではなく,箱を覗くという自己制御に影響を及ぼすこと,心の理論獲得済の幼児は嘘をつく割合が多いこと,心の理論獲得済の年長児は状況に応じて異なる行動をとる(カメラがあると覗かず,カメラがないと嘘をつく)ことが示された。
10頁(pp. 89-98)
共著者:水口啓吾・近藤 綾・渡辺大介
8 ワーキングメモリの小さい子どもに対する学習支援―小学校3年国語科授業における教授方略の効果―共著 2012-03-00『広島大学学部・附属学校共同研究紀要』
第40号
(広島大学学部・附属学校共同研究機構)
国語科授業に焦点を当て,ワーキングメモリ(WM)の小さい児童の学習支援に有効な教授方略を開発し,効果を検討した。小学校3年生1クラスの中で最もWM得点の小さい者3名を観察対象者とし,授業観察を行った。その内1時間は,演劇ボード上で人物カードを動かしながら文章で描かれた場面を具体的に考え主人公の気持ちを推測するという教授方略を実践した。その結果,少なくとも観察対象児1名の授業参加を促す効果が示唆された。
6頁(pp. 17-22)
共著者:立石泰之・湯澤正通・青山之典・渡辺大介・伊藤公一・前田健一・宮谷真人・中條和光・杉村伸一郎・森田愛子・近藤 綾・水口啓吾・縄中美穂
9 ワーキングメモリプロフィールに応じた特別支援データベースの開発(2)共著 2012-03-00『広島大学大学院教育学研究科共同研究プロジェクト報告書』
第10巻
(広島大学大学院教育学研究科)
学習遅滞のリスクを抱える児童を早期に支援する枠組みの構築を目的とするプロジェクトの一環として行われた。児童のワーキングメモリ(WM)を測定し,WMの小さい児童の授業観察を前年度に引き続き行った。その結果,対象児の低い挙手率や授業参加率が1年後でもほとんど変わらず,WMの小さい児童が学習遅滞のリスクを抱えていることが確認された。支援方法としては,モデル等の視覚的な道具の使用が有益であることが示唆された。
13頁(pp. 129-141)
共著者:湯澤正通・渡辺大介・前田健一・宮谷真人・中條和光・杉村伸一郎・森田愛子・近藤 綾
10 5,6歳児における社会的比較と自己評価(査読付)共著 2012-06-00『教育心理学研究』
第60巻 第2号
(日本教育心理学会)
2種類の調査を通じて,5,6歳児における社会的比較と自己評価の変動の関連,および自己評価維持モデルを参考に自己評価の変動にかかわる要因を検討した。その結果,5,6歳児でも社会的比較を行い,それに応じて自己評価の変動が見られること,幼児は他者に劣る場合に否定的感情が喚起されることを理解しているが,比較対象が友人だと,自己が劣っていても否定的感情を喚起させにくいこと等が明らかになった。
10頁(pp. 117-126)
共著者:渡辺大介・湯澤正通
11 小学生における自己能力・他者能力の認知と感情喚起(査読付)単著 2012-12-00『広島大学大学院教育学研究科紀要 第三部(教育人間科学関連領域)』
第61号
(広島大学大学院教育学研究科)
小学生を対象に,自己能力・他者能力の認知,および他者能力を認知することで喚起される感情の発達的変化を検討した。質問紙調査の結果,自己能力や友人能力の認知に関しては児童期前期の子どもは児童期後期以降と同様の特徴を有するが,能力認知の際に生起する心理過程については異なることが明らかになった。また,能力比較によって喚起される感情は発達段階によって異なり,8-9歳頃に変化する可能性が示唆された。
10頁(pp. 187-196)
12 自己能力・他者能力の認知と自己評価の変動に関する発達的研究(博士論文)単著 2013-03-00(広島大学) 幼児期と児童期における自己能力・他者能力の認知と自己評価の変動の関連について,自己評価維持(SEM)モデルを参考に検討した。その結果,①幼児や低学年児でも,他者との比較を通じて自己への理解を深めるといった客観的な自己認知を行なうこと,②能力認知と自己評価の変動の関係やSEMモデルへの適合について発達的な違いが見られること,③SEMモデルにおける自己評価維持過程が発達段階に応じて変化すること等が明らかになった。
66頁
13 クラスでワーキングメモリの相対的に小さい児童の授業態度と学習支援(査読付)共著 2013-09-00『発達心理学研究』
第24巻 第3号
(日本発達心理学会)
クラスで相対的にワーキングメモリ(WM)の小さい児童の授業を観察し,対象児の授業態度および支援方法を考察した。小学校1年生2クラスでWM得点の最も小さい者3名を観察対象とし,国語と算数の授業を観察した。その結果,小さい児童の特徴として,挙手をほとんどしない,教師の説明や他児の発言を聞けないこと等が示唆された。WMの小さい児童の授業参加には困難が生じるため,教師は彼らを意識した支援方法を意図的に用いる必要があることが考察された。
11頁(pp. 380-390)
共著者:湯澤正通・渡辺大介・水口啓吾・森田愛子・湯澤美紀
14 Perception of one’s own and others’ ability by preschool Japanese children(査読付)共著 2013-10-00『Japanese Psychological Research』
Volume 55, Issue 4
(日本心理学会)
2種類の調査を通じて,日本人幼児における自己能力認知と他者能力認知の関連,および自己評価維持モデルを参考に自己評価の変動にかかわる要因を検討した。その結果,①日本人幼児の自己能力認知は親友能力認知と関連すること,②能力認知は活動に対する好みや性別の影響を受けること,③児童期以降の子どもとは異なり,活動の好みによって親友と非友人の能力認知に差をつけるといった特徴は見られないこと等が明らかになった。
12頁(pp. 303-314)
共著者:Daisuke WATANABE & Masamichi YUZAWA
15 小学生による算数の作問におけるワーキングメモリの役割(査読付)共著 2014-03-00『発達心理学研究』
第25巻 第1号
(日本発達心理学会)
小学校2,3年生による減算の求補場面と求差場面の作問課題における言語性ワーキングメモリ(WM)および視空間性WMの役割を検討した。その結果,求補場面では,言語性WMの大きい児童は小さい児童よりも正答率が高く,求差場面では,視空間性WMの大きい児童は小さい児童よりも正答率が高かった。これにより,求補と求差の作問課題においてそれぞれ言語性WMと視空間性WMが異なる働きをしていること,これらの問題理解の支援において異なるアプローチをとる必要がある可能性が示唆された。
8頁(pp. 87-94)
共著者:渡辺大介・湯澤正通・水口啓吾
16 児童を中心とした話し合い型授業におけるワーキングメモリの小さい児童の授業態度と教師のリヴォイシング(査読付)共著 2014-06-00『科学教育研究』
第38巻 第2号
(日本科学教育学会)
算数の授業におけるワーキングメモリ(WM)の小さい児童の授業態度と教師のリヴォイシング(再声化)の関係を調べた。WMの小さい小学校4年生3名と平均的な小学4年生3名を抽出し,2名の教師が行った話し合い型の算数の授業を観察した。その結果,リヴォイシングをより多く用いた教師の授業では,そうでない教師の授業と比べて,WMの小さい児童は,平均的な児童と同じくらい教師の説明やクラスメイトの意見に耳を傾けていることが明らかになった。これにより,教師のリヴォイシングは,WMの小さい児童が授業や話し合いを理解する一助となることが示唆された。
10頁(pp. 97-106)
共著者:水口啓吾・湯澤正通・浅川淳司・蔵永 瞳・渡辺大介
17 幼児の描画表現に関する発達的研究―想像画と観察画の比較―共著 2016-10-00『幼年教育研究年報』
第38巻
(広島大学附属幼年教育研究施設)
知的リアリズム期の子どもの想像画と観察画に焦点を当て,描画形式の違いによる幼児の描画特徴の発達的変化を検討した。その結果,①幼児は想像して描くよりもお手本をもとに描くほうが描画対象の各部位を正確に描けること,②幼児は年齢とともに描画対象の特徴的な部位に注目して絵を描けるようになること等が明らかになった。
9頁(pp. 85-93)
共著者:近藤 綾・渡辺大介・中見仁美
18 子どもの規範意識の発達に関する研究―幼児の善悪判断の理由付けに焦点づけて―共著 2017-03-00『比治山大学紀要』
第23号
(比治山大学)
幼児の「社会的慣習」違反と「道徳」違反に対する善悪判断及びその理由付けの検討を通して,幼児期における「社会的慣習」と「道徳」の概念区別や善悪判断の発達的特徴,および幼児期からの規範意識の育成及び系統的な指導法を考察した。その結果,①幼児の社会規範に対する理解は3歳頃から既に始まっており,保育者はその点を踏まえた支援・指導をする必要があるということ,②保育者自身が「社会的慣習」や「道徳」等の領域の特性や発達的特性を十分に理解し,それらの違反行為については,領域の特性や発達的特性に応じた支援や指導ができるようにする必要があること等が示唆された。
11頁(pp. 121-131)
共著者:森川敦子・渡辺大介・畠田小百合・濱田祥子・近藤 綾・羽地波奈美・川上みどり・石井眞治
19 幼児期における感情を表すオノマトペの理解 —表情認識との関連と場面想起の分析を通じて—共著 2020-02-00『教職支援センター研究紀要』
第11号
(大谷大学)
幼児が6種類の基本的感情を表すオノマトペ(喜び:ニコニコ,悲しみ:シクシク,怒り:プンプン,恐れ:ビクビク,嫌悪:イライラ,驚き:ドキドキ)をどのように理解しているのかを,2種類の課題(表情認識課題・場面想起課題)を用いて検討した。その結果,オノマトペに対する幼児の理解は,どのオノマトペについても一様という訳ではなく,オノマトペごとに異なることが示唆された。
8頁(pp. 73-80)
共著者:渡邉大介・近藤 綾
以上19点
Ⅲ 口頭発表・その他
1 幼児の自己知覚が友人選択に及ぼす影響ポスター発表 2005-03-00日本発達心理学会
第16回大会
幼児の自己能力知覚の高低と友人選択の関連を検討した。運動,芸術,知的,社会的の4領域に関して,自己,架空の友人,実際の友人の能力評定を求めた。その結果,架空の友人評定から,幼児は自分の能力以上の子と遊び,自分を高めたいという願望を持つことが示唆された。他方,実際の友人に関して,低自己評定児は能力の高い友人を,高自己評定児は能力の低い友人を選ぶ傾向があり,友情の相互互恵的特徴との関連が見出された。
発表要旨:日本発達心理学会第16回大会論文集(p. 375)
発表時間:120分
共同発表者:渡辺大介・湯澤正通
2 幼児のオノマトペの表出に関する発達的検討―自然体験の観察を通して―ポスター発表 2008-03-00日本発達心理学会
第19回大会
保育場面中の自然体験活動で表出される幼児(年少児,年長児)のオノマトペを観察し,発達的検討を行った。観察されたオノマトペを音,動き,外的状態,内的状態の4つに分類し,年齢別に分析した。その結果,加齢に伴いオノマトペ表出は増加するが,内的状態のオノマトペは年少児,年長児ともにあまり表出されないこと,幼児は五感で得られた外界の情報を自分なりに表現するためにオノマトペを用いる可能性等が示唆された。
発表要旨:日本発達心理学会第19回大会論文集(p. 447)
発表時間:120分
共同発表者:渡辺大介・近藤 綾・越中康治
3 幼児の自己知覚が友人選択に及ぼす影響―友人との仲のよさに注目して―ポスター発表 2009-03-00日本発達心理学会
第20回大会
幼児の自己能力知覚の高低と友人選択の関連を検討した。併せて,友人との仲の良さの違いによって,自己の能力評定と友人の能力評定にどのような関連が見られるのかについても検討した。運動,芸術,知的,社会的の4領域に関して,自己,理想の友人,親友,非友人の能力評定を求めた。その結果,幼児は仲の良さに応じて,友人の能力評定を変化させることが示された。また,自己能力評定の高低によって,友人選択に違いが見られた。
発表要旨:日本発達心理学会第20回大会論文集(p. 416)
発表時間:120分
4 保育活動におけるオノマトペ―保育者Aを対象として―ポスター発表 2009-05-00日本保育学会
第62回大会
保育者を中心とした自然観察を行い,幼児と関わる際に保育者がオノマトペをどのように用いているのかを明らかにした。対象は年中児クラスの担任保育者(保育者A)であった。観察されたオノマトペ表現を3種類の分類基準(五感由来,使用用途・文脈,オノマトペの有無による文の成立の可否)に従って分類した。その結果,保育者Aは,動作や説明に関するオノマトペ表現を直接的な用途で多用する傾向にあることが確認された。
発表要旨:日本保育学会第62回大会発表論文集(p. 115)
発表時間:120分
共同発表者:近藤 綾・渡辺大介
5 保育活動におけるオノマトペ―保育者Bを対象として―ポスター発表 2009-05-00日本保育学会
第62回大会
本研究は近藤・渡辺(2009)との一連発表の後半である。幼児と関わる際に保育者が使用するオノマトペについて,自然観察を通じて明らかにした。対象は年中児クラスの担任保育者(保育者B)であった。近藤・渡辺(2009)と同様の基準で分類したところ,分類傾向自体はほぼ一致していたが,保育者Bのオノマトペ表出数は保育者Aよりも少なく,使用に個人差が見られた。
また,保育場面におけるオノマトペの重要性が示唆された。
発表要旨:日本保育学会第62回大会発表論文集(p. 116)
発表時間:120分
共同発表者:渡辺大介・近藤 綾
6 幼児における自己と友人の能力比較と友人関係―遊び場面の観察から―ポスター発表 2010-03-00日本発達心理学会
第21回大会
自己評価の低い幼児の友人関係の特徴を明らかにするために,日常場面の観察で得られた実際に自己と友人の能力比較を行った事例について考察した。渡辺(2009)と同様の方法で能力評定に関する面接調査を行い,どの状況でも自己を低く友人を高く評価した幼児1名を観察対象とし,観察を行った。その結果,面接調査の結果と同様に,低自己評価児は日常場面での実際の友人関係においても,自己を低く友人を高くみなす傾向があった。
発表要旨:日本発達心理学会第21回大会論文集(p. 373)
発表時間:120分
7 幼児のオノマトペ知識―動作・状態に関するオノマトペ―ポスター発表 2010-05-00日本保育学会
第63回大会
保育者が多用する動作・状態に関するオノマトペを幼児が知識としてどの程度獲得しているかを発達的に検討した。年少児から年長児に対し,動作・状態(見る,食べる・飲む,歩く,話す)に関するオノマトペを表す絵を4枚提示し,質問したオノマトペに適する絵を選ぶよう求めた。その結果,幼児の動作・状態に関するオノマトペ知識は,年少児の段階である程度獲得されており,加齢に伴い,語彙量と共に増加することが示唆された。
発表要旨:日本保育学会第63回大会発表要旨集(p. 191)
発表時間:120分
共同発表者:渡辺大介・近藤 綾
8 幼児のオノマトペ知識―感覚・感情に関するオノマトペ―ポスター発表 2010-05-00日本保育学会
第63回大会
本研究は渡辺・近藤(2010)との一連発表の後半である。保育場面で幼児がほとんど表出しない内的状態(感覚・感情)に関するオノマトペを幼児が知識として獲得しているかを発達的に検討した。感覚・感情(痛み,笑い,泣く,思い)に関するオノマトペを扱った以外は渡辺・近藤(2010)と同様の内容であった。その結果,幼児は感覚・感情に関するオノマトペを知識として獲得しており,加齢に伴い,語彙量と共に増加することが示された。
発表要旨:日本保育学会第63回大会発表要旨集(p. 192)
発表時間:120分
共同発表者:近藤 綾・渡辺大介
9 5,6歳児における友人と自己の能力評価―活動の好き嫌いの程度と心理的距離が及ぼす影響―ポスター発表 2011-03-00日本発達心理学会
第22回大会
自己評価維持(SEM)モデルの観点から幼児期の友人関係を捉えた。具体的には,遊びの好き嫌いと心理的距離が幼児の友人と自己の能力評価に及ぼす影響を検討した。好きな活動と嫌いな活動における自己,親友,非友人の能力評価を求めた。その結果,好きな活動では自己を親友より高く評価し,嫌いな遊びでは自己を親友より低く評価した。これはSEMモデルと同様の傾向であり,SEMモデルが想定する心理過程が幼児にも生起している可能性が示唆された。
発表要旨:日本発達心理学会第22回大会論文集(p. 395)
発表時間:120分
共同発表者:渡辺大介・湯澤正通
10 未知の物体との遭遇―オノマトペと比喩を用いた分析―ポスター発表 2011-05-00日本保育学会
第64回大会
未知の物体(ダイラタンシー)と遭遇した際に,幼児がどのようにその経験を表現するのかについて,オノマトペと比喩に焦点を当てて検討した。対象は年少児,年中児,年長児であり,ダイラタンシーが用意された遊び場面の自然観察を行った。表出されたオノマトペと比喩を分析したところ,年少児ではオノマトペの表出が,年中児では比喩の表出がそれぞれ多く見られた。年長児では,オノマトペと比喩の表出に差は見られなかった。
発表要旨:日本保育学会第64回大会発表要旨集(p. 282)
発表時間:120分
共同発表者:國田祥子・渡辺大介・近藤 綾
11 オノマトペ語に対する幼児のイメージ―4,5,6歳児の比較―ポスター発表 2011-05-00日本保育学会
第64回大会
オノマトペの多義性(1つのオノマトペが複数の意味を持つこと)に焦点を当て,オノマトペの持つ多様な意味を幼児がどの程度把握しているかを発達的に検討した。具体的には,調査者が提示したオノマトペから連想されるものを4-6歳児に回答させた。その結果,加齢に伴い,連想語数が増加すること,オノマトペごとに連想の難易度が異なること等が示された。また,幼児でもオノマトペを多義的に理解している可能性が示唆された。
発表要旨:日本保育学会第64回大会発表要旨集(p. 286)
発表時間:120分
共同発表者:渡辺大介・近藤 綾・國田祥子・槙尾真佐枝
12 オノマトペ語に対する幼児のイメージ―成人との比較から―ポスター発表 2011-05-00日本保育学会
第64回大会
本研究は渡辺ら(2011)との一連発表の後半である。渡辺ら(2011)と同様の調査を成人に対して行い,結果を対比させることで,成人と年長児のオノマトペに対するイメージの違いを検討した。調査は質問紙を用いて行われた。その結果,イメージが比較的定型化された,年長児から成人にかけて一貫して類似した連想を引き起こすオノマトペと,語彙や知識の獲得に応じて多様な連想を可能にするオノマトペが存在することが明らかになった。
発表要旨:日本保育学会第64回大会発表要旨集(p. 287)
発表時間:120分
共同発表者:近藤 綾・渡辺大介・國田祥子・槙尾真佐枝
13 ワーキングメモリの相対的に小さい児童への学習支援口頭発表 2011-11-00日本ワーキングメモリ学会
第9回大会
クラスで相対的にワーキングメモリ(WM)の小さい児童の授業観察を行い,観察対象児の授業態度および支援方法について考察した。小学校1年生の各クラスでWM得点の最も小さい者3名を観察対象とし,国語と算数の授業を観察した。その結果,小さい児童の特徴として,挙手をほとんどしない,教師の説明や他児の発言を聞けないこと等が示唆された。支援方法として,発問の繰り返し,具体的な選択肢の提示等が考えられた。
発表時間:15分
共同発表者:渡辺大介・湯澤正通
14 5,6歳児における友人と自己の能力評価―男児と女児による能力評価の違い―ポスター発表 2012-03-00日本発達心理学会
第23回大会
心理的距離の効果は性別(相互交渉のスタイル)の影響を受けるという仮説に基づき,性別の要因を含めて渡辺・湯澤(2010)を再分析し,友人と自己の能力評価に性差が与える影響を検討した。その結果,性別によって能力評価に違いが見られた。つまり,女児は親友と非友人を能力の面で区別せず,これは調和を好む特性を反映していると言える。他方,男児は他者を明確に区別しており,これは競争を好む特性に起因すると考えられる。
発表要旨:日本発達心理学会第23回大会論文集(p. 104)
発表時間:120分
共同発表者:渡辺大介・湯澤正通
15 ワーキングメモリの小さい児童の授業態度の変化―小学校1~3年生における検討―口頭発表 2012-12-00日本ワーキングメモリ学会
第10回大会
ワーキングメモリ(WM)が相対的に小さい児童に関して,小学校1年生~3年生にかけての国語と算数の授業における授業態度の変化を検討した。その結果,算数では,教師の授業スタイルによって,低WM児の授業参加率が変化した。具体的には,見守り型(児童の発言に教師が介入せず,児童間での議論を見守る)よりも,介入型(児童の発言後,教師が発言を言い換えたり,まとめたりする)の授業の授業参加率が高かった。
発表時間:15分
共同発表者:蔵永 瞳・湯澤正通・渡辺大介・水口啓吾・縄中美穂・池田丈世
16 児童のテキスト理解における文章作成にワーキングメモリ容量と視覚的情報提示が及ぼす影響口頭発表 2012-12-00日本ワーキングメモリ学会
第10回大会
絵や文字の視覚情報とワーキングメモリ(WM)容量の違いが児童のテキスト理解に及ぼす影響を検討した。テキスト理解については,作文による文章作成を指標とした。その結果,視覚情報が児童の文章作成において補助的・促進的な役割を果たすこと,特に絵情報は低WM児の文章作成を促すことが示された。また,文字情報が無いことで誤った内容表現が生じたことから,文章作成上,視覚的手掛かりの有無は重要な要因であると考えられた。
発表時間:15分
共同発表者:池田丈世・渡辺大介・水口啓吾・湯澤正通
17 幼児における色の典型性に関する発達的研究ポスター発表 2014-03-00日本発達心理学会
第25回大会
幼児は成人と同様の色の典型性を有しているかという問いに対して,年少児~年長児を対象に発達的検討を行った。具体的には,参加児に線画(みかん,カニ,ぞうなど)が描かれた36枚のカードを提示し,提示した線画が何色であるかを14色の色が表示されたカードから選択させた。その結果,幼児の色の典型性は必ずしも成人と一致していないことが示され,幼児は経験を通して幼児なりの典型性を有していることが示唆された。
発表要旨:日本発達心理学会第25回大会論文集(p. 214)
発表時間:120分
共同発表者:近藤 綾・渡辺大介・森田愛子
18 幼児の動物画に関する発達的研究(1)―想像画と観察画の比較―ポスター発表 2014-05-00日本保育学会
第67回大会
幼児の動物画が描画形態(想像画と観察画)や年齢によってどのように変化するのかを明らかにした。具体的には,①ライオンを何も見ないで描かせる条件(想像画)とライオンの写真をよく観察して描かせる条件(観察画)の2つを設定し,両条件を4-6歳児に実施した。その結果,幼児でもお手本を見て描くほうが想像して描くよりも正確に描けること,加齢に伴い描く項目の数(目,口,たてがみなど)が多くなることが示された。
発表要旨:日本保育学会第67回大会発表要旨集(p. 407)
発表時間:120分
共同発表者:近藤 綾・渡辺大介
19 幼児の動物画に関する発達的研究(2)―女子大学生による印象評定―ポスター発表 2014-05-00日本保育学会
第67回大会
本研究は近藤・渡辺(2014)との一連発表の後半であり,描画形態や年齢による幼児の動物画の印象の違いを明らかにした。参加者には,幼児が描いたライオンの描画を提示し,ライオンらしく見えるかを4段階で評定させた。その結果,加齢に伴いライオンの特性をよく表現していると判断された。その一方で,各項目を正確に描くことが必ずしも描画対象のイメージをよく表現できているという判断につながるわけではないことが示唆された。
発表要旨:日本保育学会第67回大会発表要旨集(p. 408)
発表時間:120分
共同発表者:渡辺大介・近藤 綾
20 幼児期における善悪判断の基準ポスター発表 2015-03-00日本発達心理学会
第26回大会
幼児期からの規範意識育成のために,幼児期における社会的慣習と道徳の善悪判断および概念区別の発達的特徴を明らかにした。社会的慣習と道徳の各場面を4,5歳児に提示し,規則随伴性,規則可変性,権威依存性,一般化可能性,状況依存性の5つの基準判断について4件法で回答を求めた。その結果,幼児は規則随伴性の基準で社会的慣習重視の善悪判断を行うこと,社会的慣習と道徳の概念区別に用いる基準は年齢によって異なることが示唆された。
発表要旨:日本発達心理学会第26回大会論文集(CD-ROMで配布につきページ番号特定不能)
発表時間:120分
共同発表者:渡辺大介・森川敦子・近藤 綾
21 幼児期における自己と友人の能力認知―活動への関与度との関連―ポスター発表 2018-09-00日本心理学会
第82回大会
自己評価維持モデルを参考に,友人関与度の高い(好きな)活動と低い(嫌いな)活動において,自己と他者の能力認知に違いが見られるか検討した。その結果,友人の好きな活動では友人能力を自己能力よりも高く認知したが,これは親密な関係を維持するために友人を好意的に捉えようとする特徴の現れと考えられた。他方,友人の嫌いな活動で友人能力を自己よりも低く認知したが,これは友人関与度の低さから,関係性維持に重要ではないと考え,シビアに回答したと推測された。
発表要旨:日本心理学会第82回大会発表論文集(CD-ROMで配布につきページ番号特定不能)
発表時間:120分
共同発表者:渡辺大介・近藤 綾
22 幼児期における感情語と表情認識の関連―感情を表すオノマトペを用いた大学生との比較―ポスター発表 2019-09-00日本心理学会
第83回大会
6種類の基本的感情を表すオノマトペ(喜び:ニコニコ,悲しみ:シクシク,怒り:プンプン,恐れ:ビクビク,嫌悪:イライラ,驚き:ドキドキ)が示す状態やそれに付随する表情を幼児がどのように捉えているのかに関して,大学生との比較を通じて発達的に検討した。その結果,語彙量の豊富な大学生だけでなく幼児も,感情を表すオノマトペの意味および付随する表情の特徴をある程度理解していることが分かった。ただしその理解の程度はオノマトペごとに異なることが示唆された。
発表要旨:日本心理学会第83回大会発表論文集(CD-ROMで配布につきページ番号特定不能)
発表時間:120分
共同発表者:渡辺大介・近藤 綾
以上22点

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