教育研究業績の一覧

池永 真義
A 教育業績
教育実践上の主な業績 年月日概要
1 教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)
1 外国語(英語)の活用で思考力を高める伝統絵画鑑賞の学習指導法 2007-00-00
~2011-00-00
日本伝統絵画を鑑賞する方法として、英語を使った教育法を考案した。英語の使用で母語の場合に生じやすい概念的理解から脱し、具体的視点から作品の特徴に気づく効果が見られた。小学校英語活動や中学校美術の授業等で、『伴大納言絵詞』や水墨画の作品を取り上げた。英語が苦手な子どもに対しては、最初は日本語で、途中から英語に変える「和文先渡し法」を導入した。2011年度には科研費の課題として成果をまとめた。
2 図画工作・美術科の授業づくりに関わる学習指導案作成の指導 2007-00-00
~2014-00-00
大阪教育大学の美術専攻の学生(小学校・中学校課程)に対し2000~2014年度まで行った。方法は①事前に学習指導案を作成する。②その内容を本人(池永)が授業し、観察させる。③観察で気づいた点を自分の指導案に反映させて書き直す。④指導案を相互に比較し、同じ題材でも授業を見る視点で異なることに気づき、さらに改善を加える。以上の〈構想→観察→比較→気づき→改善〉の手順で指導案作成力の向上をはかった。
3 「総合的な学習の時間」で造形活動をテーマとする活動の指導 2007-00-00
~2014-00-00
大阪教育大学附属平野中学校の総合的学習において、パペットアニメーションや現代アートの制作など、様々な表現活動に取り組む生徒(少人数グループ制)への個別指導を行った。工夫として、①デジタルデータによるポートフォリオ作成による自己評価、②制作過程における相互鑑賞・批評の実施、③活動が進みにくい子どもへの放課後の個別指導、④他校の総合的学習の類似的テーマによる活動の紹介などがあげられる。
4 アート・ゲームの手法で美術鑑賞学習を促す学習指導 2007-00-00 欧米の美術館教育で盛んな「アート・ゲーム」の手法を応用し、日本の伝統絵画や仏像を鑑賞させる試みを、小中連携教育の出前授業(附属小学校)で行った。作品をカード化し、カルタ方式でゲーム鑑賞を楽しむ。手順は①児童に自分の好きな作品を選ばせ、セリフを考えさせる。例:歌川広重の「名所江戸百景」「あめが ざあざあ ふってるよ それ いそげいそげ・・・」②班に分かれ、他の班がつくったカルタを使いゲームを楽しむ。
5 表現活動によって鑑賞活動を深める日本美術の鑑賞学習の工夫 2007-00-00 中学生を対象に、仏像の鑑賞学習を行った。①鑑賞前に記憶を頼りに仏像のスケッチを行わせる。②スケッチを「如来」「菩薩」「天部」「明王」に分類し、4つの仏格があることを理解させる。③自分が描いた絵と見比べながら、実際の作品を鑑賞する。この手順により、漫然と見がちな仏像の細部に興味をもち、仏像の表現上の特徴についての体験的理解がうながされた。

6 小・中連携教育による「学び合いで造形能力を高める学習指導法 2007-00-00 附属平野小学校(第4学年)と中学1年生と共同で実施した。「写真を組み合わせてみると~思いを膨らませ、どんどん実現していく授業~」という題材で、小学生が記録した風景や物、人などの写真を切り抜き、組み合わせたり友達と写真を交換したりしながら、自分が表現したいことを作品にした。小学生による制作途中の作品を中学生が助言することで作品の質が高まり、お互いの立場から表現活動への興味・関心を高めることが確認出来た。
7 CL(協同学習)を活かした「鑑賞と表現の一体化」をうながす学習指導 2007-00-00 アメリカの協同学習「ジグソー・ラーニング」の方法により、グループで日本の古典作家の作品についてのパネルを作成、ギャラリー形式で発表する試みを行った。ジグソーは、活動の途中でグループの再編成を行うことで、問題解決をうながす効果的な学習。「スクールギャラリーによる名画案内(日本美術編)と」称し、全国大会で授業公開し、広く教育関係者から成果と課題を具体的に指摘していただく機会となった。
8 教科横断的なカリキュラムによる学習指導(社会科との共同) 2008-00-00 社会科教諭とタイアップし、鎌倉時代の仏画を鑑賞する試みを行った。作品の歴史的背景への理解と鑑賞活動のバランスをとり、作品をより立体的な視野でとらえることをねらいとした。また、美術などの実技教育の課題である授業時間数の少なさを克服するねらいもあった。仏画の模写を取り入れるなどにより、子ども達の多くが日本美術への興味・関心を高めた様子がうかがえた。
9 幼稚園との連携によって生徒の造形意欲を高める学習指導

2008-00-00 アイデア構想の段階で、幼稚園児の造形活動を詳細に観察させることで、幼児が持つ発想や大胆な表現を学び、その刺激をもとに箱庭的作品を制作する実践を試みた。多くの連携教育では、上級生が下級生に教えがちになるが、逆に上級生が園児から発想面を学べる(想像力の喚起)ことが明らかになった。また、日本の山水や花鳥などをモチーフとする伝統絵画を鑑賞させることで、さらにイメージを膨らませることができた。
10 「模倣」による表現を生かすための鑑賞と造形活動の学習指導 2008-00-00 日本固有の「模倣」に着目して新しい表現をつくる試み。手順は、①各自が選んだ日本の古典絵画(江戸~明治期)を鑑賞する。②作品の特徴に類似する現代的表現を探す(ファッション、着物、ネイルアート、アニメーション等)。③①と②の活動をもとに、和風デザインを考える。④色画用紙や和紙などを使い、扇形の支持体にデザインを施し、完成。⑤段ボールでつくった屏風に全員の作品をはり、「扇面屏風」の共同作品にする。このような取り組みにより、日本文化への興味関心が高まった。
11 絵巻・小林古径「清姫」を使った、現代アニメーションと伝統絵画の関係の体験的理解をうながす指導 2011-00-00 道成寺縁起絵巻の安珍清姫伝説の読み聞かせによりイメージ・スケッチをさせ、小林古径筆『清姫』と子どもの作品を比較鑑賞する試み。スケッチの際、絵巻特有の表現様式を意識させるため、スタジオ・ジブリの作品を分析させたことが功を奏し、アニメーションの源流の一つに絵巻があることの体験的理解が促された。言語情報からイメージしたものをビジュアルに表現できる力を「読解表現力」とし、実践した。
12 小学校実習前の模擬授業の計画立案・遂行における指導 2012-00-00
~2013-00-00
実習前指導としての、幼稚園及び小学校の造形表現分野における模擬授業の計画・遂行の指導過程において、小グループによる教材・指導案の検討に加え、「わかりやすい授業の原則」(授業のユニバーサルデザイン化)に基づく指導を、項目のチェックポイントや指導者による添削により行った。これにより、放任的に模擬授業を行わせる活動に終わらず、次の授業に活かせる授業づくりの視点を学生が得ることができた。

13 ICT(特別支援教育ツール)を活用した鑑賞及び表現活動を促進する学習指導 2012-00-00 読み書き障がいのある人のためのアプリケーション「マルチメディアDAISY(デイジー)」を、鑑賞・表現活動に活用した実践。①エル・グレコの作品を鑑賞する。②作品の特徴を文章にまとめワードに入力。③入力した文章をデイジーで点灯する文字を読みつつ、ヘッドホンで音声として聞く。④③の活動を繰り返し、文章を直す。⑤音声ガイドとして完成。音声ガイドは実際に保護者に美術館で使ってもらい、好評を得た。2013年の科研費の課題としてその成果と課題をまとめた。
14 東日本大震災の被災者におくる「点字アート」の取り組みの指導 2012-00-00
~2014-00-00
東日本大震災の「被災障がい児」との交流を目的に、ブラインド・アート、「点字アート」を制作した。点字の学習後、小石等でメッセージをつくり、デザインボードに貼り付け東北の支援学校に寄贈した。美術科・総合的学習・大学特別支援教育講座との共同実施。上手・下手という基準でなく、アートがコミュニケーションの手段であることの体験的理解をうながした。最終年度に第14回 ちゅうでん教育振興助成(表現活動と障がい理解教育による「心のケア活動」)としてまとめた。

15 幼稚園への出前保育で試みる絵の鑑賞から豊かな造形活動へとつなげる支援方法 2012-00-00 幼稚園年長児を対象に、伊藤若冲「鳥獣花木図屏風」(江戸時代)の立体レプリカを対話型手法で鑑賞させ、イメージしたことをもとに描画活動を行い、屏風絵の共同作品にした実践。幼小中連携教育で実施した出前保育。幼稚園における鑑賞活動の重要性は指摘されてきたが少なかったため研究的視点から行った。成果と課題をまとめた論文は、大阪教育大学教育学部幼稚園講座刊「エデュケア」(2013)に投稿、採択された。
16 UD(ユニバーサルデザイン)の諸原則を活用した、指導案作成にかかわる指導法の提案(図画工作) 2014-00-00 教員養成課程の学生(小学校専攻)を対象に、UDの諸原則をチェックリスト化し、学習指導案を作成させる指導法の開発を行った。ねらいは、教育実習等の現場で活用できるものにすること。本研究は「大阪教育大学紀要」(2015)に投稿、掲載された。教育実習に携わる現場教員と学生の「共同体的な学び」の一手法として、双方の授業の力量を高める視点がえられた。
17 教育実習指導のために、小学校児童(低学年)を対象とする「身近なもの」を使った題材開発の事例研究 2014-00-00 教育実習生に同テーマで指導案を書かせるために開発した題材。①一本の樹木だけが描かれた絵本の読み聞かせをする。②校庭にある大きな一本の樹木を使ってネイチャーゲームを体験させる。③樹木をモチーフにした現代作家の絵画を鑑賞する。④①~③までのイメージをもとに、色画用紙やパスを使って樹木を表現する。実践上の特徴は、全身を使って樹木に感情移入させる、名画鑑賞を通して写実的表現ではなく自分なりのイメージを豊かにしたうえで制作する等の点。
18 幼稚園と小学校課程の学生を対象とするグループ学習による教材研究の指導 2014-12-00 大阪教育大学教育学部(幼稚園・小学校課程)の学生を対象に実施した。6人程度の小グループに分け、様々な材料や用具を扱う体験を行わせた上で題材について考えさせ、その後教材作りに入らせた。その際、①指導者がグループごとに助言をする、②グループ間のメンバーの入れ替え、③活動の途中で報告会をもうけ、コメント(評価)をさせる等の工夫を行った。これにより、より立体的な視点から教材を見直すことができた。

19 購読とディスカッションを軸とする授業展開 2015-04-00
~2018-03-00
ゼミナール「教養基礎演習Ⅰ,Ⅱ」(至学館大学こども健康・教育学科1年次配当)及び「こども学基礎演習」(至学館大学こども健康・教育学科1年次配当)において、幼児児童の遊び、表現、教育に関するテキストを購読している。購読前に、購読箇所にかかわる読みの視点を与え、事実と意見の要約をワークシートに記入させた上で、討論を行っている。当事者性・自発性をもたせるため、小グループに分け、実施している。
20 パワーポイント及びワークシートにより、「授業のUD化(ユニバーサルデザイン化)」をうながす指導の工夫 2015-04-00
~2018-03-00
図画工作・教科教育法等の造形関連の科目において、本人は毎授業時に必ずパワーポイント及びワークシートによる導入及び制作過程の説明・演示等を行っている。テンプレートの文字数、大きさ、用語の定義、写真等による画像等のレイアウトに最新の注意をはらい、学生の理解につとめている。この方法は、美術を専門としない教員養成課程科目で「わかりやすい授業」を展開するために、きわめて重要な点であると考えている。

21 「多人数型アクティヴラーニング」による名画案内のプレゼンテーション指導 2015-04-00 教養科目「芸術・文化論」において、多人数型のアクティヴラーニングの手法を取り入れた。西洋モダンアートの作家を一人、グループごとに選ばせ、鑑賞活動や調べ学習を通して、ガイドさせる試みを行った。あわせて、パワーポイントのスキル指導やプレゼンテーションの基本についても実演しながら学ばせた。約100人の受講生で美術が専門でない学生が多かったにもかかわらず、美術鑑賞に大きな興味をもつ向上的変容が見られた。

22 幼児及び児童を対象とする紙コップを使ったワークショップの支援・指導上の工夫 2015-06-00 大府市の市民講座(男女共同参画事業)「親子で楽しむ紙コップアート」の講師として、幼児及び小学生にワークショップを実施した。1万個の紙コップだけを使い、レクレーション、ゲーム、創作活動の三つを行った。親子で楽しめるよう、ユニバーサルデザインの原則「焦点化」「単純性」といった点をふまえ、支援活動を行った。予想以上に多くの子どもが集まり、ワークショップは盛況を見せた。

23 図画工作(教科教育法)における対話型鑑賞の美術館実習指導 2015-08-00 図画工作の体験実習において、名古屋ボストン美術館を場に対話型鑑賞の体験学習を組み込んだ。小グループを編成し、選んだ作品の前で他のメンバーとやり取りを行わせた。その際、相手役は小学校の児童になりきること、鑑賞活動を導く学生は相手の児童の(鑑賞力の)発達段階を踏まえたうえで発問を事前に考えておき、やりとりを行わせた。十分に対話が展開しにくいグループには、指導者が学生に発問をし、つながるよう工夫した。
24 「表現指導法」(領域「表現」・図画工作)における複合的・横断的表現の指導 2015-10-00
~2018-03-00
幼稚園・小学校教員課程コースの学生を対象に、領域表現及び図画工作(低学年)の題材を、音楽活動や身体活動、演劇活動等と関連付けながら再構成する指導の工夫を行った。その際、音楽教育教員と演劇専門のNPOの方と協同した。絵本の読み聞かせから出発して、造形や音楽、身体表現などに発展させることで、学生は本来の表現における総合性を体験的に理解することができた。
25 対話型鑑賞活動で児童画の批評力を促進する指導 2015-10-00
~2018-03-00
「こどもと造形Ⅱ」(幼・小コース)において、児童の作品へコメントする言語能力を高めるため、具体的な視点を教えながら対話型の鑑賞活動を行わせた。その際、指導者がファシリテーター役に徹し、学生に意見を言わせる、発言者が違う学生を指名させるなど、“意見をつなげる”ための仕掛けを活動に組み込んだ。これにより、楽しく、自由な雰囲気で児童画をみる視点を自然に身に付けることが可能になった。
26 図画工作(教科教育法)における教材作成法のICT活用によるプレゼンテーション 2015-10-00
~2018-03-00
図画工作(教科教育法)において、学生が自ら教材を考える上での指導上の工夫として、「教材づくりの4局面」を設定し、ICTを活用して①課題の成立、②教育内容研究、③教育内容の教材化、④実験授業をスクリーン上で指導者が編集したものを見せながら、グループで教材研究を行わせた。これにより、授業づくりの連続性、要素間のつながり等が具体的に理解でき、より丁寧に教材づくりに励もうとする思考や意欲が高まった。
27 卒業研究論文に見られるゼミ学生共通の課題への対処方法の工夫 2015-10-00
~2018-03-00
卒業研究で共通する課題に、情報探索能力(適切な情報がどこにあるのかがわかる力)がある。これが弱いと、先行研究やテーマ設定が困難になる。本人は①興味関心、問題意識に即したキーワードをリスト化する、②文献紹介だけでなく関連箇所の提示、③研究者の紹介等、ユニバーサルデザインの原則「焦点化」による指導を行った。テーマ設定や文献読解、整理等だけでなく、自立的に学生が研究を進める方法を習得することができた。
28 教科教育法(図画工作)においてテレビの放送番組による視聴覚教材を活用し、鑑賞スキルの向上をはかる学習指導 2015-10-00
~2018-03-00
テレビの放送番組を教科教育法(図画工作)の授業で取り入れる試み。NHK高校講座(美術Ⅰ)鑑賞スペシャル「先生はキュレーター」等の番組を視聴し、美術鑑賞と表現活動のつながりや、対話型鑑賞の進め方等についての基本を学ぶことができた。作品を見ることが、作品について誰かに教えてもらうことではなく、自分の見方で作品をとらえ、意味を自由に考え、自分なりに理解することを実感できたとの感想が多数得られた。
29 図画工作(教科教育法)における対話型鑑賞の美術館実習指導

2015-12-00 図画工作の体験実習において、名古屋ボストン美術館を場に対話型鑑賞の体験学習を組み込んだ。小グループを編成し、選んだ作品の前で他のメンバーとやり取りを行わせた。その際、相手役は小学校の児童になりきること、鑑賞活動を導く学生は相手の児童の(鑑賞力の)発達段階を踏まえたうえで発問を事前に考えておき、やりとりを行わせた。十分に対話が展開しにくいグループには、指導者が学生に発問をし、つながるよう工夫した。
30 卒業研究(図画工作教育)における造形ワークショップ研究の指導 2016-04-00
~2018-03-00
卒業研究におけるワークショップ型の造形教育の研究指導に際し、岐阜大学美術教育講座が運営するワークショップに参画させ、児童の行動観察及び指導体験をさせることを試みた。これにより、教室における授業とワークショップ型の活動の異同の体験的理解が格段にすすむとともに、ファシリテーターの役割等、通常の授業に導入する視点や方法を習得することが可能となった。
31 卒業研究における授業外の指導 2016-04-00
~2018-03-00
至学館大学の4年生の卒業研究指導において、授業だけでは時間が十分足りないため、オフィスアワーやその他、研修日等を利用して、個別に対応している。事前に課題をメイルで送らせ、その課題に対する具体的指導を面談で行っている。読み書き能力の課題もあるため、添削等による文章作法の指導も随時行っている。
32 「多人数型アクティヴラーニング」による名画案内のプレゼンテーション指導 2016-06-00 教養科目「芸術・文化論」において、多人数型のアクティヴラーニングの手法を取り入れた。西洋モダンアートの作家を一人、グループごとに選ばせ、鑑賞活動や調べ学習を通して、ガイドさせる試みを行った。あわせて、パワーポイントのスキル指導やプレゼンテーションの基本についても実演しながら学ばせた。約100人の受講生で美術が専門でない学生が多かったにもかかわらず、美術鑑賞に大きな興味をもつ向上的変容が見られた。
33 幼児及び児童を対象とする紙コップを使ったワークショップの支援・指導上の工夫

2016-06-00 大府市の市民講座(男女共同参画事業)「親子で楽しむ紙コップアート」の講師として、幼児及び小学生にワークショップを実施した。1万個の紙コップだけを使い、レクレーション、ゲーム、創作活動の三つを行った。親子で楽しめるよう、ユニバーサルデザインの原則「焦点化」「単純性」といった点をふまえ、支援活動を行った。予想以上に多くの子どもが集まり、ワークショップは盛況を見せた。

34 図画工作(教科教育法)における対話型鑑賞の美術館実習指導

2016-07-00 図画工作の体験実習において、名古屋ボストン美術館を場に対話型鑑賞の体験学習を組み込んだ。小グループを編成し、選んだ作品の前で他のメンバーとやり取りを行わせた。その際、相手役は小学校の児童になりきること、鑑賞活動を導く学生は相手の児童の(鑑賞力の)発達段階を踏まえたうえで発問を事前に考えておき、やりとりを行わせた。十分に対話が展開しにくいグループには、指導者が学生に発問をし、つながるよう工夫した。
35 図画工作(教科教育法)における対話型鑑賞の美術館実習指導

2017-07-00 図画工作の体験実習において、名古屋ボストン美術館を場に対話型鑑賞の体験学習を組み込んだ。小グループを編成し、選んだ作品の前で他のメンバーとやり取りを行わせた。その際、相手役は小学校の児童になりきること、鑑賞活動を導く学生は相手の児童の(鑑賞力の)発達段階を踏まえたうえで発問を事前に考えておき、やりとりを行わせた。十分に対話が展開しにくいグループには、指導者が学生に発問をし、つながるよう工夫した。
36 地域の幼児及び小学生(保護者含む)を対象とする造形ワークショップの運用手法の指導 2018-00-00 ~ 3回生及び4回生のゼミ活動において、地域の幼児及び小学生(保護者含む)を対象とする造形ワークショップの運用手法の指導を行った。ファシリテーターとしての基本的なスキルや造形教材の選定から試作、支援・指導法における一連の準備とともに、実際に子どもと関わる対人関係スキルや造形指導のポイントなどについての教育実践を行った。
37 地域の幼児及び小学生(保護者含む)を対象とする造形ワークショップの運用手法の指導 2019-00-00 ~ 3回生及び4回生のゼミ活動において、地域の幼児及び小学生(保護者含む)を対象とする造形ワークショップの運用手法の指導を行った。ファシリテーターとしての基本的なスキルや造形教材の選定から試作、支援・指導法における一連の準備とともに、実際に子どもと関わる対人関係スキルや造形指導のポイントなどについての教育実践を行った。
38 地域の幼児及び小学生(保護者含む)を対象とする造形ワークショップの運用手法の指導 2022-00-00 ~ 3回生及び4回生のゼミ活動において、地域の幼児及び小学生(保護者含む)を対象とする造形ワークショップの運用手法の指導を行った。ファシリテーターとしての基本的なスキルや造形教材の選定から試作、支援・指導法における一連の準備とともに、実際に子どもと関わる対人関係スキルや造形指導のポイントなどについての教育実践を行った。
39 地域の幼児及び小学生(保護者含む)を対象とする造形ワークショップの運用手法の指導 2023-00-00 ~ 3回生及び4回生のゼミ活動において、地域の幼児及び小学生(保護者含む)を対象とする造形ワークショップの運用手法の指導を行った。ファシリテーターとしての基本的なスキルや造形教材の選定から試作、支援・指導法における一連の準備とともに、実際に子どもと関わる対人関係スキルや造形指導のポイントなどについての教育実践を行った。
40 造形ワークショップの立案及び実践のために必要なスキルの教育 2023-11-00 ~ 「キッズキャンパス」受講者を対象に、地域の幼児及び小学生(保護者含む)を対象とする造形ワークショップの運用手法の指導を行った。ファシリテーターとしての基本的なスキルや造形教材の選定から試作、支援・指導法における一連の準備とともに、実際に子どもと関わる対人関係スキルや造形指導のポイントなどについての教育実践を行った。
2 作成した教科書、教材、参考書
1 『図画工作・美術科教育の理論と実践』

2000-04-00 図画工作・美術科教員を目指す学生や現職教員のためのテキストとして作成した。図画工作科及び美術科教育の歴史、こどもの発達理解、教育内容、学習目標、教材研究、学習指導法、題材例等、教育実践に必要な内容等を、初心者にわかりやすく説明している。私は児童生徒の発達課題・よさを把握するポイント、教材の選定と年間指導計画の立て方、現代の教育に対応する教師の資質、他教科・総合的学習と美術との関わりについて執筆した。

2 『新しい時代の学力づくり授業づくり 資質・能力を育てる 中学校美術(鑑賞・評価)編』 2002-04-00 明治図書から刊行。美術科の学習指導要領改訂で変更された内容に即して実践された美術鑑賞及び評価方法について書かれたテキスト。私は、共同でアート・ゲームを考えワークショップ形式で発表する鑑賞学習の事例を執筆した(「名画案内人になろう ―画集や鑑賞絵本を利用して近現代の名画を楽しむ―」)。指導案形式で授業展開がわかりやすく書かれていることが特徴で、教育実習や現場ですぐに活用できる構成になっている。
3 『総合学習時代の授業論―社会・メディア・コミュニケーション―』 2002-05-00 ミネルヴァ書房から刊行。総合的学習や教科教育における教材をコミュニケーションメディアとらえ、教育学と教科教育学の統一をねらいとする大学テキスト。小・中・大と様々な校種の教員が共同で執筆している。私は社会科教諭との共同による新しい美術鑑賞教育のあり方を提案した(「第3部 新しい課題をふまえたアプローチ 第11章 社会科と美術科のコラボレーション ―総合的な学習をひらく教科間の対抗的関係―」の部分を執筆)。
4 『新版・造形教育実践全集(第7巻 美術鑑賞の新しい試み)』 2002-06-00 日本教育図書センターから刊行。生涯学習社会における美術鑑賞の意義や課題を説くとともに、美術鑑賞教材の作成方法や新しい鑑賞方法の実践事例について紹介したテキスト。私は、実践編「世界を知る!名画を究める!スクール・ギャラリーによる名画案内」の項を執筆した。ワークシートなどの図版が充実しており、活用可能性が高い構成になっている。現在も小学校や中学校の現場や大学のテキストとして幅広く使用されている。
5 『「学習・評価」実践チェックリスト:学習指導・評価のプロセスを徹底サポート(第2巻)』 2004-09-00 教育開発研究所から刊行。美術科における「評価と指導の一体化」をはかるためにチェック方式でそのプロセスが把握できるようにした教員用シート。本人は、「中学校美術科の授業展開と評価の実際(第1学年~3学年)」の項を執筆した。勤務校の教育実習や実地指導講師としての授業で活用している。
6 『ベーシック造形技法―図画工作・美術の基礎的表現と鑑賞―』

2006-10-00 建帛社刊。造形表現、絵画・彫刻、デザイン・工芸、鑑賞などに章分けし、伝統的な造形技法からICT活用など現代に至る表現技法までを広くフォローした技法書。大学及び教職につく人のための実践的なテキストとして幅広く使用されている。本人は「絵巻を英語で鑑賞する」の部分を執筆した。
7 『教育実習ガイド』 2012-03-00 大阪教育大学教育実習専門委員会が編集・発行した実習テキスト。実習を行う学生に販売する図書。本人は、「Ⅶ 授業実践1 授業の始め方、進め方/わかりやすさって?」「Ⅷ 授業反省1 自分を振り返ろう」の部分を執筆した。
8 『教科教育シリーズ 新しい学びを創る教科教育のフロンティア(第1巻:総論編)』 2015-04-00 あいり出版から出版予定。本人は、このシリーズ(全13巻)の監修・編集・執筆に関わっている。この第1巻は、第2巻以降の各教科シリーズの総論的内容。小学校・中学校・高等学校の新学習指導要領に対応する、最新の授業づくりの理論と実践の統一的整理をはかる試み。本人は第1巻の編著者。本人は、第4章「カリキュラム開発」と第6章「教材開発の論理」を執筆している。

9 『保育と表現』 2015-04-00 教職課程及び保育士養成校において発達・表現教育系の教員や現場教員により執筆された、保育内容(領域表現)にかかわる理論・実践書。乳幼児期の発達、音、造形、身近なもの、身体表現、演劇活動など、独立的表現から複合的な表現に至るまで幅広くフォローされている。また、教員だけでなく保護者が読んでも楽しめるよう、わかりやすい育児書的テキストにもなっている。
10 パワーポイントやOHC、動画等による教材の作成 2015-04-00 至学館大学における造形関連の科目において、私は毎時間、パワーポイントや動画を活用した説明、演示、相互評価々を実施している。プリントや口頭による説明だけでは、造形・図工のような授業では学生がイメージしにくい。そこで常にそれらの機材を使うことで、学生が意欲的に取り組む、めあてや方向性を明確にする、相互の学びが深まる等の教育的効果が得られていると考えている。
11 『図画工作 基礎造形―美術教育の内容―』 2016-04-00 多様な造形表現、造形活動、鑑賞活動について見開き2頁を単位として判りやすく解説している。小学校図画工作を教える学生及び教員を対象にしたテキスト。技法的解説が中心になっており、材料・用具・表現技法等にかんする実技・実習ガイドブックとしての機能をはたす。また、社会人の生涯学習用教科書としても使用できる。
12 『教科教育シリーズ 新しい学びを創る 図画工作・美術科教育の理論と実践 新しい表現と鑑賞の授業づくりをめざして」(第8巻)』 2016-06-00 テキスト「8」の各論編。本人はこの巻の責任編集をつとめた。大学用テキストとして使用される予定。図画工作・美術科教育の最先端の理論と実践事例を紹介している。大学教員及び現場教員のチームにより多面的に新しい知見を示し、美術教育の新しい可能性を探ることを試みたテキスト。本人は、第5章「異校園種間連携・教科横断による授業づくり」を執筆している。
13 教科教育シリーズ 新しい学びを創る 理科 指導の理論と実践 2017-08-00 テキスト「教科教育シリーズ 新しい学びを創る」の理科編(石川聡子編著)の監修を担当した。
14 『特別支援教育の授業の理論と実践  通常学校編』 2018-05-00 教育学体系シリーズ『特別支援教育の授業の理論と実践 通常学校編』の監修を担当した。
15 『家庭科 授業の理論と実践』 2020-01-00 教育学体系シリーズ『家庭科 授業の理論と実践』の監修を担当した。
16 『生活科・総合的な学習の時間の理論と実践』 2021-07-00 教育学体系シリーズ『生活科・総合的な学習の時間の理論と実践』の監修を担当した。
3 教育方法・教育実践に関する発表、講演等
4 その他教育活動上特記すべき事項
1 研究主任としての職務 2006-00-00
~2012-00-00
2006年から2012年までの7年間、大阪教育大学附属平野中学校の研究主任を務めた。任務として、研究活動の計画立案、校内研修企画、他校園種間連携教育の推進、外部の教育関係者への研修等を行った。特に2010年から推進役となった5校園連携教育では、幼稚園から高等学校、特別支援学校すべてが連携するという、全国でも唯一の試みを行い、教育研究発表会では1000人近くの参観者に来ていただくことができた。
2 障がいのある大人との、ユニバーサルスポーツ「ボッチャ」による交流会企画

2012-09-00 総合的学習の時間において、大阪教育大学附属平野中学校の1年生と地域のNPO団体に所属の重度脳性マヒの障がいのある方との交流を企画した。複数の「ボッチャ」を用意し、グループに分けて体育館で楽しんだ。これにより、中学生は障がい理解を、障がい者の方も自己理解を深めることができた。
3 第66回造形表現・図画工作・美術教育研究全国大会における指導助言 2015-11-12
~2015-11-13
第66回造形表現・図画工作・美術教育研究全国大会(岐阜大会)において、現職教員による美術の公開授業の指導助言者を務めた。題材性や教材性、教育技術、指導方法、評価方法等の観点から、指導助言を行った。

4 平成28年度 愛知県認定講習講師
(教育課程及び指導法に関する科目のうち、「図画工作」)
2016-08-25
~2016-08-26
平成28年度愛知県認定講習の講師として、教育課程及び指導法に関する科目として「図画工作」を担当予定(稲沢市勤労福祉会館 8.25,26)。図画工作科教育における、学習内容・目標、教材研究の方法、指導方法、児童の造形表現上の発達、実技等、図画工作の教科教育法として必要な基礎知識及び技能の習得をねらいとする。対象者は、愛知県内で小学校免許取得をめざす現職教員(幼稚園、中学校、高等学校、特別支援学校の教員)。

B 職務実績
1 大阪教育大学美術科学生を対象とする教育実習指導担当 1999-00-00
~2013-00-00
大阪教育大学教育学部の美術専攻の学生に対して、平成11年度から現在にいたるまで中学校における教育実習指導を継続的に行ってきた。指導内容は、主に美術科教育における実践的な授業づくりの方法論に関するものである。指導案の書き方、題材開発、指導と評価の一体化、適切な指導方法などの教育技術、美術を苦手とする生徒に個別対応する方法等、授業づくりにおいて欠かせない諸要素の意識化・定着を目的とする指導を行っている。

2 大阪教育大学附属平野中学校教育研究発表会(公開授業・研究発表) 1999-10-00 研究テーマは「課題解決型の総合的学習(JOIN)における表現 系グループの指導法」。中学2・3年生における美術的表現活動(パペットアニメーション、現代アート等の造形活動等)の学習指導の在り方を公開授業とともに提案した。生徒間の学び合い活動を通してより創造的活動がうながされる総合的学習の具体的なカリキュラムのあり方についても提案した。
3 大阪教育大学教育学部美術科学生を対象とする実地指導講師(併任) 2000-00-00
~2013-00-00
大阪教育大学教育学部および教養学部の美術専攻の学生に対し、2000年度から2013年度にいたるまで教員養成にかかわる内容の講義を大学または本人が勤務する中学校において継続的に行ってきた。講義内容は、主に図画工作科(小学校課程専攻の学生対象)及び美術科教育(中学校課程専攻の学生対象)における能動的な授業研究の方法論に関するものである。
4 第51回全国造形表現・図画工作・美術教育研究全国大会(大阪大会) 2000-06-00 大阪教育大学附属平野中学校を会場とし、左記の全国大
会において公開授業および研究発表を行った。授業名は
「16/35のフェルメール」。日本初のフェルメール
来日という好機だったため、来日していた16点のフェ
ルメール作品の複製画を使い、欧米の美術館教育などで
開発されているアート・ゲームの手法をアレンジし、中
学2年生を対象に美術鑑賞の授業を行った。

5 国立民族学博物館主催・実践教育研究会 2001-10-00 発表テーマは「異文化をみる力を促す学習の構想と実践―国立民族学博物館との連携を生かした授業を通して―」国立民族学博物館の学芸員と共同で行った「鑑賞と表現の一体化」をはかるミュージアム活用の実践報告。

6 第45回全国新聞教育研究大会(大阪大会) 2002-07-00 発表テーマは「中学校新聞づくり―美術的表現からレイアウトを活かした新聞づくり―」従来のNIE教育のように文字情報中心ではなく、写真やイラスト、こどもの作品等、視覚的要素を中心にすえた新聞の在り方を提案した。

7 2002年度NHK放送教育・視聴覚全国大会(大阪大会) 2002-10-00 大阪教育大学附属平野中学校を会場とし、左記の全国大会において、「ビジュアル・コミュニケーションによる新たな表現教育 ―放送番組を活用して油絵の基本的な技法を学ぶ―」という題材で公開授業および研究発表を行った。
8 大阪教育大学附属平野中学校教育研究発表会(公開授業・研究発表) 2002-11-00 大阪教育大学附属平野中学校を会場とし、左記の研究発
表会において、表現から理解に至る日本の伝統芸術の鑑
賞の教材開発をテーマに、「仏像の世界を知る―みんな
が描いたイメージ・スケッチをもとに仏像を鑑賞しよう
―」という題材名で公開授業および研究発表を行った。

9 2003度大阪府放送・視聴覚教育研究大会(第2回)研修講師 2003-11-18 テーマは「メディアを活用した学習指導の創造」。中学生に油絵を教える視聴覚教材として、NHKの番組を活用する学習指導法を提案した。『科学タイムトンネル』の視聴を通し、ダ・ヴィンチの人生やスフマートのテクニック等を理解した後、油絵に挑戦させる授業実践例を学習指導案とともに提示した。
10 大阪教育大学附属平野中学校教育研究発表会(公開授業・研究発表) 2004-11-00 大阪教育大学附属平野中学校を会場とし、左記の研究発
表会において、英語を活用した絵巻の鑑賞法を公開授業
とともに提案した。授業で扱った題材は「むかしむかし
日本にはアニメーションがあった―オールイングリッシュで国宝『伴大納言絵詞』を鑑賞する―」。日本の絵巻が現在のアニメーションの源流であることを利用し、コマ割りの動画として構成した伴大納言絵詞を英語によるストーリーを通して理解させることが可能であることを実証した。
11 大阪教育大学附属平野中学校教育研究発表会(公開授業・研究発表) 2005-10-00 大阪教育大学附属平野中学校を会場とし、研究発表会において、英語を活用した絵巻の鑑賞法を公開授業とともに提案した。授業で扱った題材は、「オールイングリッシュで狩野山雪筆『長恨歌絵巻』を鑑賞する」。山雪の『長恨歌絵巻』が中学校で扱われた事例がないことや、単なる理解にとどまる鑑賞活動ではなく解釈した内容を英詩と表現し、発表させるという思考・判断・表現力の一体化をねらった新しい鑑賞活動のあり方を提案した。
12 大阪教育大学附属平野中学校教育研究発表会(公開授業・研究発表) 2006-10-00 大阪教育大学附属平野中学校を会場とし、左記の研究発
表会において、パラグラフ・ライティングの手法を用い、
英語による批評文の作成法に関する提案を行った。題材
名は「東洋絵画のエクリチュールを読む―英語を活用し
た“鑑賞的批評学習”の試み―」。日本の古典絵画を読み解き、解釈内容を英語による短文から始め、段階的に長文に仕上げていく方法により、日本語の批評文とは異なる解釈内容を得られることが実証的に示された。
13 大阪教育大学附属平野中学校教育研究発表会(公開授業・研究発表) 2007-11-00 大阪教育大学附属平野中学校を会場とし、左記の研究発
表会において、3Dの来迎図を活用した鑑賞活動の在り
方を提案した。題材名は「現世から浄土へ―オールイン
グリッシュで来迎芸術を鑑賞する―」。社会科教員と共
同で鎌倉期の来迎図について学習し、授業者が制作した
来迎図を立体化したものを鑑賞することにより、平板な
日本の古典絵画を多面的に鑑賞することができること
を示した。
14 2007年度大阪教育大学平野地区附属幼・小・中合同研究発表会・公開シンポジウム企画・登壇 2007-11-10 大阪教育大学平野地区附属校園(幼稚園・小学校・中学校)の教育研究発表会における公開シンポジウムの企画立案およびシンポジストとして活動した。テーマを「学び続ける子どもをどう育てるか」とし、連携教育を推進する立場から、これからの義務教育のあり方や年齢区分にとらわれない発達観への転換について問題提起を行った。
15
大阪教育大学附属幼稚園・小学校・中学校合同研究発表会(公開授業・研究発表)
2008-11-00 大阪教育大学附属平野中学校(他、幼稚園を会場と小学
校)を会場とし、左記の発表会において、模倣による日
本美術の再創造で「表現と鑑賞の一体化」をはかる試み
を公開授業および研究発表として行った。題材名は「模
倣的創造の世界へ―オールイングリッシュで日本の古
典絵画から再創造された作品を鑑賞する―」主に江戸時
代に描かれた絵画作品を鑑賞し、それらを扇面屏風の一
部として作品化する「表現と鑑賞の一体化」をはかる実
践事例を提案することができた。
16 大阪教育大学附属平野五校園プロジェクト「ひらの発 教員ステップアップ研修会」研修講師 2009-08-23 主に公立学校の現職の若手教員(勤務経験5年以上)を対象とする、大阪教育大学平野地区(五校園:幼稚園・小学校・中学校)が主催した研修会。本人は、「どうする!?クラスマネジメント-クラス通信という“教材”で個と集団の自尊感情を高める-」を研修テーマとした。
17 大阪教育大学附属高等学校平野校舎主催学校PTA文化講座講師 2009-09-14 大阪教育大学附属高等学校平野校舎の保護者および管理職を対象に、文化講座の企画として大阪国立国際美術館(大阪・中之島)にて、講演および美術鑑賞のガイドを務めた。テーマは「ルーブル美術館展の名品を鑑賞する」。「アモールの標的」「忠誠の勝利」など、「子ども」を統一主題とした古今東西の200点にわたるルーブル美術館の名品について解説した。

18 大阪教育大学附属幼稚園・小学校・中学校合同研究発表会(公開授業・研究発表) 2009-11-00 大阪教育大学附属平野中学校(他、幼稚園を会場と小学
校)を会場とし、左記の発表会において、協同学習を活
用した美術鑑賞活動「スクールギャラリーによる名画案
内(PRATⅡ 日本美術編)―ジグソー・ラーニングによ
るガイドパネルの協同制作―」の公開授業および研究発
表を行った。アメリカの共同学習の一手法であるジグソ
ー学習をグループによる鑑賞活動に取り込み、広い視野から鑑賞学習が行えることを実証することができた。

19 大阪教育大学・平野地区共同研究(5校園連携教育研究)協議会推進委員 2010-04-00
~2013-03-00
大阪教育大学平野地区は、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校全ての附属校園を有し、5校園による連携・共同研究を展開している。本人は、その研究主任としてこの期間、推進委員としてその企画・運営に携わった。
20 大阪教育大学平野五校園プロジェクト「ひらの発 教員ステップアップ研修会」研修講師

2010-08-22 現職の若手教員を対象とする大阪教育大学平野地区の附属校園(五校園による共同企画)が主催した研修会。この研修では、図画工作・美術科の授業づくりのプロセスにおいて、特別支援教育の知見や方法論をどのように組み込めばいいのかについて、受講者の指導案をもとに演習を行った。これにより、通常学級の授業づくりで特別支援教育の発想や考え方をどう活かすことが出来るのかについての基礎的理解がはかられた。

21 大阪教育大学平野五校園共同研究発表会(公開授業・研究発表) 2010-11-00 大阪教育大学附属平野中学校(他、幼稚園・小学校・高
校・特別支援学校が会場)を会場とし、左記の発表会に
おいて、特別支援教育の知見と幼稚園園児の表現活動の
観察を活かした美術鑑賞方法を提案した。題材名は「来
迎箱庭―伝統仏画の鑑賞から広げる山水イマジネーション-」。中学生の表現活動における興味・関心をどう高め、想像力を豊かにするのかという視点から、異校園種の子どもとの交流や行動観察、また特別支援教育ツールの活用などが有効であることが実証できた。
22 2010年度大阪教育大学平野地区附属五校園共同研究発表会・公開シンポジウム企画・登壇 2010-11-06 大阪教育大学平野地区の附属校園(幼稚園・小学校・中学校・高等学校・特別支援学校)の共同研究発表会における公開シンポジウムの企画立案およびシンポジストとして登壇した。テーマは「21世紀の知識基盤社会に生きる力を培う学校をどう実現するか」。大阪教育大学理事・教育方法学教授・京都産業大学の教授とともに登壇、21世紀の知識基盤社会に対応できる学校教育の在り方について討議した。
23 大阪教育大学 東日本大震災被災障害者支援プロジェクト推進委員被災障がい児支援活動への取り組み・レスパイトケア〈岩手県下閉伊郡田野畑村〉 2011-00-00 大阪教育大学「重点的教育研究創造推進事業」として展開された「インクルーシブ教育に対応する教員養成推進プログラム」の取り組み。教育学部特別支援教育講座の大学教員及び大学生と協力して、本人は岩手県左記の村で被災障がい児の支援活動を行った。この取り組みを機に、美術の授業で点字アートを制作、被災地に贈る活動を展開した。
24 外部資金の獲得(科学研究費補助金;研究代表者) 2011-04-01
~2013-03-31
科学研究費助成事業(奨励研究)「英語の活用で思考力を高める日本伝統美術の鑑賞学習指導法の開発」(課題番号:23908003 2011.4.1~2012.3.31)の代表者として、本人単独で研究を行った。
25 平成23年度 国立大学法人大阪教育大学永年勤続者表彰 2011-11-00 表彰の対象基準は、「教育現場において勤勉な態度であることが評価され、大阪教育大学で10年以上勤務し、かつ公立学校勤務を含み20年以上勤務した教員」とされている。
26 大阪教育大学平野五校園共同研究発表会(公開授業・研究発表) 2011-11-00 大阪教育大学附属平野中学校(他、幼稚園・小学校・高
校が会場)を会場とし、左記の発表会において、授業を公開した。題材名は「『からすたろう』から『清姫』へ―協同学習による日本美術の鑑賞で「読解表現力」を育てる―」。絵巻を鑑賞する前にストーリーから仮説的に絵を描かせ、最後に実際の絵巻と比較しながら鑑賞する方法をとった。
27 大阪教育大学・重点的教育研究創造推進事業推進委員 2012-00-00
~2013-00-00
事業名「インクルーシブ教育に対応する教員養成推進プログラム」を推進する委員として左記の期間、活動を行っている。
28 大阪教育大学特別支援教育講座主催「インクルーシブ教育研究会」メンバー 2012-00-00
~2013-00-00
上記の活動を円滑に運営するため、週に一回程度、特別支援教育やユニバーサル・デザインについての学習会や実践報告会を行っている。支援教育講座の大学教員をはじめ、多彩な専門家・スタッフで構成されている。
29 2012年度大阪教育大学平野五校園共同研究紀要編集担当 2012-00-00 2012年度の平野地区附属校園で取り組んだ共同研究紀要の責任編集者となり、紀要の編集・執筆・発行に携わった。
30 外部資金の獲得(科学研究費補助金;研究代表者) 2012-04-01
~2013-03-31
科学研究費助成事業(奨励研究)「ユニバーサル・デザインによる造形・鑑賞活動で思考力を高める教材の開発」(課題番号:24908006 2012.4.1~2013.3.31)の代表者として、本人単独で研究を行った。
31 2012年度 大阪府枚方市立小中学校夏季教頭研修会の研修会講師(講演) 2012-07-00 大阪府枚方市教育委員会主催。枚方市の小・中学校の全ての教頭・指導主事を対象とする研修会。「持続性のある小・中連携をどう創るか~カリキュラム開発と授業研究の在り方~」というテーマで講演した。全国的に展開しつつある連携教育において必須のポイントについて説明した。組織体制の構築、マネジメント、各教科のカリキュラム開発や授業研究などの連携事業を推進することがポイントになることを理解してもらった。
32 大阪教育大学平野五校園共同研究発表会(公開授業・研究発表) 2012-11-00 大阪教育大学附属平野中学校(他、幼稚園・小学校・高
校が会場)を会場とし、左記の発表会において、授業を公開した。読み書き障がいのある人のためのアプリケーション「マルチメディアDAISY(デイジー)」を、鑑賞・表現活動に活用した実践。最後に音声ガイドとして完成。音声ガイドは保護者に美術館で使ってもらう想定で活動した。
33 文部科学省インクルーシブ教育「交流及び共同学習」モデル事業の推進委員 2013-00-00 文部科学省によるモデル事業の推進委員として活動する。インクルーシブ教育の一貫としての障がい理解教育の手法「交流及び共同学習」の推進役となっている(活動は1年間)。
34 2012年度大阪教育大学附属特別支援学校研究大会・公開シンポジウム・パネリスト登壇 2013-02-00 ユニバーサル・デザインに基づく授業づくりや障がい理解教育等において共同研究を進めている特別支援学校が企画したシンポジウムに登壇した。テーマは、「ライフステージに応じた一貫性のある指導・支援」
35 附属学校園教員と大学教員との研究交流会発表 2013-03-00 大阪教育大学の大学教員と附属教員との研究交流発表会で発表した。私は、「連携教育・共同研究で『新しい障がい理解教育』を創る ― 本学特別支援教育講座・附属特別支援学校・附属平野中学校の取り組みにおける『交流及び共同学習」を通して―』のテーマで発表した。
36 外部資金の獲得(科学研究費補助金;研究代表者) 2013-04-01
~2014-03-31
科学研究費助成事業(奨励研究)「マルチメディアDAISYを活用した日本伝統美術の鑑賞学習で思考力を高める教材開発」(課題番号:25908005 2013.4.1~2014.3.31)の代表者として、本人単独で研究を行った。2013年4月1日~2014年3月31日
37 外部資金の獲得(大阪教育大学男女共同参画推進助成;研究代表者) 2013-09-01
~2014-03-31
大阪教育大学男女共同参画推進助成「園児の性差による美術鑑賞活動の学習成果に関する実践研究―ナラティブ・アプローチによる男女の発話行為内容の分析を通して―」(2013.9.1~2014.3.31)の代表者として、本人単独で研究を行った。
38 大阪教育大学平野五校園共同研究発表会(公開授業・研究発表) 2013-11-00 大阪教育大学附属平野中学校(他、幼稚園・小学校・高
校・特別支援学校が会場)を会場とし、左記の発表会に
おいて授業を公開した。本人は、附属特別支援学校中学部と附属平野中学校の「交流及び共同学習」の実践を発表した。また、"ユニバーサル・デザインにもとづいて「わかる力」「考える力」「使える力」を育む保育・授業づくり"のあり方について討論した。
39 大阪教育大学附属平野中学校PTA文化講座講師 2014-09-00 大阪教育大学附属平野中学校主催・学校PTA文化講座講師 大阪国立国際美術館(大阪・中之島)にて講演および美術鑑賞のガイドを担当。テーマ:「エル・グレコの世界」 ICT活用の実践研究の一環として実施した。生徒に特別支援教育ツールDAISY(デイジー)を利用して音声ガイドを作成、それを保護者に聞かせながらガイドを行った。
40 外部資金の獲得(第14回ちゅうでん教育振興助成研究;研究代表者) 2014-10-01
~2015-03-31
公益財団法人ちゅうでん教育振興財団(東日本大震災復興支援枠研究)「東北大震災復興支援:表現活動と障がい理解教育による心のケア活動」(2014.10.1~2015.2.31)の代表者として、本人単独で研究を行った。
41 大阪教育大学平野五校園共同研究発表会(公開授業・研究発表) 2014-11-00 大阪教育大学附属平野中学校(他、幼稚園・小学校・高
校・特別支援学校が会場)を会場とし、左記の発表会に
おいて、日本の伝統絵画の鑑賞を活かした箱庭作品を制作する授業を公開した。また、「図画工作・美術科における学びを高める授業づくり―UDLの視点による支援と教材開発―」をテーマに、インクルーシブ教育に対応できる教科教育のあり方について議論した。
42 大阪教育大学教育学部美術科学生を対象とする非常勤講師

2014-12-00 集中講義「表現の指導法Ⅱ」(幼稚園・小学校課程の学生)で、造形表現にかかわる教材論、教材研究方法、模擬保育・授業等にかかわる指導を行った。講義後、大阪教育大学附属平野中学校の美術室を活用して、グループを単位とする活動を行った。現場に密着した場の設定により、多様な素材や用具等を扱いを通して、より実践的な演習が行えた。
43 園児・児童を対象とする大府市事業「紙コップアートによるワークショップ」の講師 2015-00-00
~2017-00-00
紙コップ1万個だけを使い、幼稚園から小学生までの子どもを対象に、ワークショップの研修講師を務めている(現在も継続)。制作活動、レクレーション、ゲーム等、様々な活動を通して、保護者と子どもが一緒に楽しめる企画を考えている。
44 外部資金の獲得(科学研究費補助金;研究代表者) ※辞退 2015-04-00 科学研究費助成事業(奨励研究)「『感覚の互換性』を活かした日本伝統絵画の鑑賞教育法の開発」(課題番号:15H00097)の代表者となったが、大学に転勤したため辞退した。
45 2外部資金の獲得(科学研究費補助金;研究代表者) 2015-09-01
~2017-03-31
科学研究費助成事業(研究活動スタート支援)「日本伝統絵画で幼児の『感覚の互換性』を活かす鑑賞教育法の実践的研究」(課題番号;15H06713 2015.9.1~2017.3.31)の代表者として、本人単独で研究を行っている。
46 教育指導および外部資金獲得による教育研究表彰(学校法人至学館大学) 2015-11-00 外部資金(科研費)を獲得し、かつ教育指導において優れていることが評価され、現在の勤務校から表彰された。
47 岐阜大学公開講座(ワークショップ:こどもの色彩教室、「カラフル・パラソル」)ティーチング・アシスタント 2016-00-00 岐阜大学が公開するワークショップ講座のティーチング・アシスタントとして活動している。本年度5月の活動では、幼稚園から小学生までが対象。透明のビニール傘に自由にデザインをし、色鮮やかなオリジナルの傘を制作した。その後、キャンパスで水遊びをして楽しんだ。
48 愛知県大府市文化財保護委員 2016-04-00
~2018-03-00
愛知県大府市教育委員会による文化財保護委員会の委員に任命され、2年間その職務をはたした。市内の仏教美術や寺院、遺跡等の文化財の調査および保護のための啓発活動に取り組んだ。
49 小学校及び中学校教員を対象とする特別支援教育(「交流及び共同学習」の実践)に関する研究講師 2016-08-24 大阪教育大学平野地区附属特別支援学校において、小学校及び中学校教員を対象とする特別支援教育(「交流及び共同学習」の実践)に関する話しを行った。前任の大阪教育大学附属平野中学校でとりくんだ実践を紹介し、公立の小学校・中学校で取り組むための指針を与えることがねらい。

50 第54回日本特殊学会(新潟大会)シンポジウム登壇 2016-09-00 「新しい障がい理解教育を考える」というテーマで、健常児と障害児による「交流及び共同学習」の実践について討論した。
51 外部資金の獲得(科学研究費補助金;研究代表者) 2017-04-01
~2022-03-31
科学研究費助成事業(基盤研究C)「嗅覚刺激に基づく感覚間相互作用を活かした美術鑑賞教育法の実践的研究」(課題番号;17K04818 2017.4.1~2020.3.31)の代表者として、本人単独で研究を行った。
52 外部資金の獲得(科学研究費補助金;研究代表者)

2017-04-01
~2020-03-31
科学研究費助成事業(基盤研究C)「嗅覚刺激に基づく感覚間相互作用を活かした美術鑑賞教育法の実践的研究」(課題番号;17K04818 2017.4.1~2020.3.31)の代表者として、本人単独で研究を行っている。
53 第55回日本特殊学会(愛知大会)シンポジウム登壇 2017-09-00 「特別支援教育と美術教育」というテーマで障害児が通う学校における美術教育のカリキュラムについて討論した。
54 教育指導および外部資金獲得による教育研究表彰(学校法人至学館大学) 2017-11-00 外部資金(科研費)を獲得し、かつ教育指導において優れていることが評価され、現在の勤務校から表彰された。

55 大府市民歴史講座の講師 2018-02-00 愛知県大府市歴史民俗資料において、文化保存委員および美術鑑賞教育学の専門家の立場から、市民を対象に歴史講座(戦国時代の絵画の魅力~長谷川等伯を中心にその造形美を探る~)の講師をつとめた。
56 文部科学省教員十年研修の講師(図画工作) 2019-08-03 大谷大学において、文部科学省教員十年研修の講師(図画工作)を務めた。対象は小学校及び特別支援教育の教員。
C 学会等及び社会における主な活動
所属期間及び主な活動の期間 学会等及び社会における主な活動
1 2004-08-00~0000-00-00 美術科教育学会会員
2 2011-00-00~2012-00-00 大阪教育大学東日本大震災被災障害者支援プロジェクト推進委員
(被災障がい児支援活動)
3 2012-08-00~0000-00-00 日本美術教育学会
4 2012-08-00~0000-00-00 大学美術教育学会
5 2015-00-00~2016-00-00 至学館大学公開講座・出前授業講師
6 2015-00-00~2016-00-00 大府市男女共同参画事業講師(紙コップアート)
7 2016-04-00~2018-03-00 大府市文化財保護委員(大府市教育委員会)
8 2016-05-00~0000-00-00 日本乳幼児教育学会
9 2016-05-00~0000-00-00 日本教育心理学会
10 2018-02-00~2018-02-00 大府市歴史民俗資料館・市民歴史講座(戦国時代の絵画の魅力~長谷川等伯を中心にその造形美を探る~)
11 2018-06-00~2018-06-00 大谷大学キッズキャンパス
12 2018-08-00~2018-08-00 大谷大学キッズキャンパス
13 2019-03-00~2019-03-00 大谷大学キッズキャンパス
14 2019-08-00~2019-08-00 大谷大学キッズキャンパス
15 2023-03-00~2023-03-00 大谷大学キッズキャンパス
16 2023-08-00~2023-08-00 大谷大学キッズキャンパス
D 研究活動
著書、学術論文等の名称単著、
共著の別
発行又は
発表の年月
発行所、発表雑誌等
又は
発表学会の名称
概要
Ⅰ著書
1 図画工作・美術科教育の理論と実践共著 2000-04-00現代教育社 図画工作・美術科教員を目指す学生や現職教員のためのテキスト。図画工作科及び美術科教育の歴史(諸外国の教育の紹介を含む)、こどもの発達理解、教育内容、学習目標、教材研究、学習指導法、題材例等、教育実践に必要な内容等を、初心者にわかりやすく説明している。現職教員にとっても、新たな授業づくりのためのヒントが得られる羅針盤的役割をはたす実践書。演習も充実している。
本人担当:第4章「図画工作・美術科教育の授業構想とその展開」の第2節2.児童生徒の発達課題・よさをどう把握するか(110頁-111頁)、第2節4.教材の選定と年間指導計画をどう立てるか(114頁-115頁)、第6章「新しい時代に対応する教育と教師の資質」第1節3.他教科・総合的な学習と美術科はどうかかわれるか(200頁-201頁)、第2節3.これから求められる美術科教師の資質能力とは(216頁-217頁)
編者:佐々有生、共著者:吉井宏、幸秀樹、吉田貴富、芳賀正之、阿部寿文、野村正則、奥田隆弘、鷲山靖、松本健義、佐々木宰、相田隆司、吉田黍幸、橋本泰幸、佐々有生、三根和浪、福田隆眞、水島尚喜、池永真義、春日明夫、辻泰秀、古田啓一、野切卓、人見和宏、伏見清香、渋谷寿、丹進、大泉義一、煤孫康二、高地秀明、川島真紀雄、伊藤昭博、居上真人、森長俊六

2 新しい時代の学力づくり授業づくり 資質・能力を育てる(B 鑑賞・評価)共著 2002-02-00明治図書 学習指導要領改訂にともない、変更された目標や内容に即して実践された美術鑑賞(評価を含む)の事例集。指導案の形式による授業展開が書かれており、現場で役に立つ具体性をもつ内容になっている。本人は、共同でアート・ゲームを考えワークショップ形式で近代美術(モダンアート)発表する鑑賞学習の事例を示した。
本人担当:Ⅱ 新しい題材、指導観、学びを創る「B 鑑賞」の授業例 「名画案内人になろう ―画集や鑑賞絵本を利用して近現代の名画を楽しむ―」(77頁-82頁)
編者:遠藤友麗、共著者:永関和雄、
上野目浩一、鷹野晃、中村雅子、河内
直人、木村典之、吉田道子、由良知彦、
池永真義、丸雄治、四宮和広、佐藤真

3 総合学習時代の授業論―社会・メディア・コミュニケーション―共著 2002-05-00ミネルヴァ書房 総合的学習や教科教育における教材を一つの“コミュニケーション・メディア”とらえ、教育理論と授業実践の統一をはかることをねらいとした大学生及び現場教員のために作成されたテキスト。小学校・中学校・大学教員(海外を含む)など、様々な校種の教員が共同で執筆しているため、幅広い学校種の教育関係者に対応できる内容になっている。本人は、社会科教諭と共同で授業を構想した、新しい美術鑑賞のあり方を提案した。
本人担当:第3部 新しい課題をふまえたアプローチ 第11章 社会科と美術科のコラボレーション ―総合的な学習をひらく教科間の対抗的関係―(140頁-152頁)
編者:木下百合子・手取義宏 共著者:Iris Mortag、中野真志、津川裕、馬場勝、井寄芳春、池永真義、冨松潤治、中善側、河村尚彦
4 新版・造形教育実践全集(第7巻 美術鑑賞の新しい試み)共著 2002-06-00日本教育図書センター 図画工作・美術科教員を目指す学生や現職教員のための実践全集。本巻は、その中で鑑賞教育の現代的意義と新しい試みによる鑑賞学習の事例について述べられている。生涯学習社会における美術鑑賞の意義や課題、美術鑑賞教材の作成方法やワークショップ形式による鑑賞方法の事例について紹介している。ワークシート等、授業で使う資料も豊富に掲載されており、読者が実践するうえで参考になる配慮がなされているのが特徴。
本人担当:第2部 実践編 Ⅱ 学校行事や他教科と関連させた事例 Ⅱ-1世界を知る!名画を究める!スクール・ギャラリーによる名画案内(208頁-218頁)
編者:ふじえみつる、共著者:新井哲夫、高畠博、内本敬二、山本裕司、米山慶志、岩崎愛彦、山本幹雄、塩田欣文、長坂博子、朝倉真理子、細井秀一、布目雄一郎、森弥生、水戸寿子、黒島清美、池永真義、高橋誠、森長俊六、岡もと女、滋岡陽子、四宮敏行、岡田陽子、深谷孝之、伊藤優子、坂本正文、徳雅美、堀典子
5 教職研修・総合的学習ベスト 50共著 2004-05-00教育開発研究所 総合的学習における情報活用能力育成をねらいに、実践事例を紹介したもの。教科にも共通する情報活用能力育成のあり方についても解説があり、主に現職教員が参考にできるよう編集されている。本人は、総合と美術科の共同による単元を組み込んだ実践事例を紹介している。習得した名画鑑賞の知識・技能をガイドという実践的発表の場で活用させる試み。様々なメディアに触れ、基本的・応用的な情報活用能力が身につくことを提案した。
本人担当:ビジュアル・コミュニケーションにより情報活用能力を育てる単元開発 生徒自らがガイドするスクール・ギャラリーの構想(142頁-147頁)
編者:今谷順重 共著者:池永真義、神戸大学発達科学部附属住吉小学校、長崎県佐世保市立花高小学校、兵庫県神戸市立岩岡小学校、広島県甲山町立中央小学校、琉球大学教育学部附属小学校、千葉県千葉市立打瀬小学校、千葉県東金市立鴇嶺小学校、兵庫県小野市立来住小学校、愛知県一色町立一色中学校、お茶の水女子大学附属中学校、兵庫教育大学学校教育学部附属中学校、熊本大学教育学部附属中学校、埼玉県加須市立加須平成中学校、北海道教育大学教育学部附属旭川中学校、香川大学教育学部附属高松中学校、滋賀大学教育学部附属中学校、埼玉県杉戸町立杉戸中学校、山口県田布施町立田布施中学校 ※絶版のため出版社に問合わせましたが、書籍が残っておらず、執筆者の所属先以外は不明となっています。 
6 「学習・評価」実践チェックリスト:学習指導・評価のプロセスを徹底サポート(第2巻)共著 2004-09-00教育開発研究所 全教科において「評価と指導の一体化」をはかることをねらいに、チェック方式でそのプロセスが把握できるようにした教員用シートの事例集。本人は、「中学校美術科の授業展開と評価の実際(第1学年~3学年)」の項を担当した。池永の勤務校の教育実習や実地指導講師としての授業で活用した。
本人担当:中学校美術科の授業展開と評価の実際(第1学年~3学年)(204頁-205頁)
編者:木原俊行、共著者:吉崎静夫、徳武隆夫、竹原章雄、堀田龍也、黒上晴夫、白石晴夫、田中博之、亀田健志、江尻暁子、村井万寿夫、鶴田裕子、東条直樹、森山敬三、井寄芳春、真鍋佳樹、佐藤真、梅田剛、重松昭生、青山順子、三宅貴久子、高津智子、田辺久信、橋本隆公、前田康裕、栗田稔生、佐柳仁、森田浩文、三宅永哲、西原明、長船准児、丸野亨、中西恭子、西尾正寛、濱﨑良重、松浦正裕、野中拓夫、
田口順、大柳正典、池永真義、中嶋和明、松崎寛幸、高井潤
7 絶対評価の実践情報共著 2005-03-00明治図書 絶対評価に関わる実践的な情報を、様々な立場の教育関係者が具体例とともに紹介している。全体のテーマは「開示時代の指導要録記入のポイント」。情報開示が当然になってきた時代の幕開けとして、多角的な観点から生じうる課題への対処、留意点等について、事例とともに解説している。本人は、指導要録の開示に備えて、整合性のある評価内容をどういう基準から記述することが望ましいのかを示した。
本人担当:中学校事例/全面開示をふまえた指導要録記入の実際「総合所見と他項目との対応関係が必要」(58頁-60頁)
編者なし、共著者:安藤輝次、工藤文三、家田晴行、嶋崎政男、加藤明、尾木和英、京極邦明、田辺久信、天田比呂志、硲茂樹、中村茂、細水保宏、柏木英樹、柴田忠幸、佐藤隆、長谷川豊、梶千枝子、東風安生、若手三喜雄、住田昌治、八斗孝之、永井雅人、田村俊之、池永真義、今橋孝司、古川治、武藤雅弘、小林五郎、小島宏、陣川桂三、無藤隆
8 ベーシック造形技法―図画工作・美術の基礎的表現と鑑賞―共著 2006-10-00建帛社 小学校及び中学校で図画工作・美術を教える教員や教員をめざす学生を対象とする技法的解説書。造形表現、絵画・彫刻、デザイン・工芸、鑑賞などに章分けし、伝統的な造形技法からICT活用など現代に至る表現技法まで、幅広くフォローしている。本人は、日本の伝統絵画(絵巻)を鑑賞する方法を事例として紹介している。
本人担当:絵巻を英語で鑑賞する(196頁-197頁)
監修者:宮脇理、編者:山口善雄・天形健、共著者:荒井経、新井浩、池永真義、石井壽郎、伊藤伸子、上山浩、大泉義一、大嶋彰、岡田匡史、尾澤勇、
梶原良成、片平仁、川合克彦、川路澄人、小町谷朝生、齋藤学、佐藤賢司、椎原保、高石次郎、西村徳行、西村俊夫、芳賀正之、橋本優子、細内俊久、松島さくら子、松原雅俊、三浦浩喜、松村和彦、山木朝彦、山田一文、渡邊晃一
9 教育実習ガイド共著 2012-03-00大阪教育大学 大阪教育大学教育実習専門委員会が、小学校及び中学校の教員をめざす学生を対象に編集・発行した実習理論の教科書。実習に関する初歩的理解から発展的理解へと進めるよう、段階的な内容で構成されている。また、実習に臨む構え、姿勢、態度といった基本的な事柄についても、附属教員の経験をふまえて丁寧に説明がされている。
本人担当:Ⅶ 授業実践 1 授業の始め方、進め方/わかりやすさって?、Ⅷ 授業反省 1 自分を振り返ろう(53頁-56頁,64頁-65頁)
編者:大阪教育大学教育実習専門委員会、共著者:飯島知明、内田航介、宇都宮ふみ、興梠徹、田中哲也、俵石正雄、平田豊誠、山戸正啓、和田雅博、射手矢明、荊木聡氏、上田学、良千恵子、川地秀治、滋野正和、首藤友子、住田訓平、廣瀬明浩、永田忍、吉村昇、池永真義、手塚悦子、冨藤賢治、野上雅夫、山田雅弘、山戸隆雄

10 教科教育シリーズ 新しい学びを創る 教科教育のフロンティア(第1巻:総論編)共編著 2015-04-00あいり出版 全13巻の教科教育全集の第1巻、総論篇。読者対象は、小学校・中学校・高等学校・特別支援学校の教員及び教員をめざす学生。新学習指導要領に対応する、最新の授業づくりの理論と実践を教育学的視点からまとめた内容。特に、全ての教科で必要とされる特別支援教育の知見を積極的に取り入れ、授業についていけない子どもへの対処の仕方等について解説されている。国際動向として進むインクルーシブ教育の理論が基本になっている。
本人担当:第3章「教科のカリキュラム開発」(36頁-61頁)、第6章「教科を充実させる教材開発」(79頁-98頁)
監修者:山﨑英則、木原俊行、冨永光昭、池永真義、編著者:木原俊行、冨永光昭、池永真義、共著者:安彦忠彦、土山和久、西岡加名恵、吉田茂孝、川上康則、吉利宗久、井坂行男
11 保育と表現共著 2015-04-00嵯峨野書院 教職課程・保育士養成校で表現教育系の教員や現場教員により執筆された、保育内容(領域表現)にかかわる理論・実践書。乳幼児期の発達、音、造形、身体表現、演劇活動など、独立的表現から複合的な表現に至るまでフォローされている。また、教員だけでなく保護者が読んでも楽しめるよう、わかりやすい育児書的テキストにもなっている。本人は、障がい児と普通学級の児童生徒の交流を通した表現活動の取組について執筆した。
本人担当:第11章「障がいのある子どもの表現」(90頁-99頁)、編著者:石上浩美、共著者:矢野正、吉井英博、小松正史、長尾牧子、藤崎亜由子、藤井真理、寺良村昭子、澤田真弓、宮前桂子、福山恵美子、池永真義
12 図画工作・基礎造形―美術教育の内容―共著 2016-04-00建帛社 教員養成や美術に携わる大学で、図画工作・美術を教える教員向けに書かれたテキスト。絵、彫刻、デザイン、造形、鑑賞、工芸など、各専門の研究者が執筆した理論書兼技法書。大学では限られた時間、スタッフで様々な科目が教えられている。そのような幅広い領域を題材や分野ごとに完結に解説し、読者の授業に応用できることがめざされている。本人は、鉛筆やデザイン、鑑賞学習などにまたがって執筆している。
本人担当:第2章 絵画の学習、2-11「鉛筆で描く~鉛筆を使った実践~」(32頁-33頁)、2-12「色鉛筆で描く~基本から応用へ~」(34頁-35頁)、第5章 デザインの学習、5-1「色と形を発見する~「見立て」の平面構成~」(88頁-89頁)、第8章 鑑賞の学習、8-10「鑑賞の学びが深まるプロセス~鑑賞する力の発達を理解する~」(178頁-179頁)、編著者:辻泰秀、共著者:有田洋子、池永真義、井坂健一郎、磯部錦司、江村和彦、大泉義一、緒方信行、加藤克俊、栗原慶、小島雅生、斎藤亜矢、佐々木雅浩、佐善圭、佐原理、渋谷寿、白井慶尚、永江智尚、名達英昭、西岡仁也、勅使河原君江、花輪大輔、葉山亮三、樋口一成、日野陽子、藤原逸樹、堀祥子、水谷誠孝、矢野真、山田芳明、山本政幸

13 教科教育シリーズ 新しい学びを創る 図画工作・美術科教育の理論と実践 新しい表現と鑑賞の授業づくりをめざして(第7巻)その他 (監修 編者) 2016-06-00あいり出版 全13巻の教科教育全集の第7巻(業績「10」の各論編)。小学校・中学校の教員及び教員をめざす学生を対象に、図画工作・美術科教育の最新の理論と実践を解説、紹介している。理論と実践の媒介として「授業づくりの理論」を入れ、実践に必要な理論を学べるよう配慮した。また、事例の展開を簡略化せず、詳細にすることで、読者が授業づくりの各局面をイメージできる、特別支援教育の知見を生かした実践例などを特徴としている。本人担当:「はしがき」、1章 美術教育の現代的意義、2「“想像力の発達と美術教育」(6頁-12頁)、4「美術教育とレジリエンス」 (18頁-23頁)、2章 美術教育の現状・課題・展望、1「教科教育の動向からみる美術教育の「学力」」(24頁-29頁)、6章 美術鑑賞の授業を創る、1「美術鑑賞の授業をどう創るか」(115頁-120頁)、8章 連携・協働で学校と地域をつなぐ、1「連携・協働で学校と社会をつなぐ」(184頁-188頁)、10章材料体験の充実で表現活動を豊かにする、1「美術教育における材料体験の充実」(256頁-260頁)
編者:池永真義、共著者:斎藤亜矢、池永真義、藤原梨恵、辻泰秀、浦田哲男、渡邉美香、有田洋子、石川秀也、平野智紀、北野諒、森田真里亜、西村徳行、河合俊典、須増啓之、朝田章子、向山和子、渡辺一洋、有賀三夏、飯村浩晃、西井恵美子、桐田敬介、瀧井夏、花里裕子、小林大志、柴田美帆子
以上13名
14 教科教育シリーズ 新しい学びを創る
理科 指導の理論と実践
その他 (監修) 2017-08-00あいり出版 「教科教育シリーズ 新しい学びを創る」の理科編(石川聡子編著)の監修を担当した。
石川他、秋吉博之、畦浩二、平田豊誠、児島昌雄、廣瀬明浩、福野勝久、岩崎 弘、仲矢史雄、堀川理介、保高佳子、太田雄久、鹿角愛、浦田大地、藤井宏明、田上一文、竹丸智之、塩川哲雄、中井一郎、川上雅弘、尾崎拓郎
以上21名
15 教科教育シリーズ 新しい学びを創る 特別支援教育の授業の理論と実践 通常学校編その他 (監修) 2018-04-00あいり出版 「教科教育シリーズ 新しい学びを創る 特別支援教育の授業の理論と実践 通常学校編」の監修を担当した。冨永光昭・須田正信・山本晃・西山健・平賀健太郎・長澤洋信・藤井梓・平沼源志編著。今枝史雄/的場恵美/和田実穂子/西上優子/長澤正樹/竹林地毅/眞城知己/金森裕治/野村真一/中村悟利/山田 充/竹田真実子/荒川正敏/千葉恵美/野本真理子/木村志津江/松下純子/荻原節子/五味和枝/竹村由香理/木村さとみ/副島勇夫/畑瀬真理子/瀧本一夫/篠川一樹/村江鉄平/松本 大/中西 梓/松井由里香/池谷航介
以上31名
16 家庭科 授業の理論と実践 その他 (監修) 2020-01-00あいり出版 「教科教育シリーズ 新しい学びを創る 特別支援教育の授業の理論と実践 通常学校編」の監修を担当した。大本久美子編著 野田文子/鈴木真由子/加賀恵子/南 千里/村田晋太朗/西江なお子/勝田映子/谷 昌之/忽那啓子/入交享子/古川ルミ/橋本美恵
以上12名
17 生活科・総合的な学習の時間の理論と実践 その他 (監修) 2021-11-00あいり出版 「教科教育シリーズ 新しい学びを創る 特別支援教育の授業の理論と実践 通常学校編」の監修を担当した。木原俊行・馬野範雄編 藤原靖浩/東城大輔/松井奈津子/仲野みさ子/上田幸司/竹原章雄/森嵜章代/佐藤 真/佐久間敦史/余川恭子/中條佐和子/永野いつか/香田健治/渡邉和也/池田知之/藤谷理津子/堀口健太郎/四辻伸吾/上田晋郎/島﨑由美子/服部信悟/平野裕一/島田 希/多賀井直子/岩﨑千佳/網代典子
以上26名
以上17点
Ⅱ学術論文
1 H.リード芸術教育論批判単著 1991-03-00美術科研究第8号
大阪教育大学美術教育講座・芸術講座
戦後日本の美術教育に影響を与えたH.リード著『芸術による教育』の言説を、プラグマティズムの創始者、C.S.パースの哲学を援用して再検討した。リードの美術教育論の理念を評価しつつ、「個性・創造主義的美術教育」理念の是非を検討し、それを普遍的な教育哲学としてとらえる考え方に対して、共同性に基づく美術教育理念の重要性を指摘した。34頁(19頁~52頁)
2 「知的表現活動としての美術」のための「理解と方法」―認知科学研究の知見を基礎にした鑑賞活動についての考察―単著 2000-02-00大阪教育大学附属平野中学校研究紀要
大阪教育大学附属平野中学校
認知科学研究の知見をふまえ、美術教育における創造的活動を「知的表現活動」とし、実践事例を考察した。具体的には、M.J.パーソンズによる認知科学の知見に基づく鑑賞能力の発達5段階説にしたがい、中学生がモナ・リザなどの名画を鑑賞する力を段階的に把握し、分析した。その結果、同じ学年でもかなりの個人差があること及び教育による向上的変容の可能性があることが明らかになった。
20頁(75頁~94頁)
3 美術鑑賞における知的エデュテインメントとは何か―第51回造形表現・図画工作・美術教育研究全国大会公開授業を通して―単著 2000-10-00大阪教育大学附属平野中学校研究紀要
大阪教育大学附属平野中学校
美術館教育の手法、アート・ゲーム等による美術鑑賞が盛んになってきた動向を受け、それを含め知的好奇心を持たせながら幅広い美的認知の発達をうながす教育を「エデュテインメント」と呼び、その教育概念に基づく美術鑑賞の意義を近代芸術史観から説いていた。また、その事例として、フェルメール絵画をとりあげた実践について考察した。この本人による実践は、第51回造形表現・図画工作・美術教育研究全国大会で授業公開された。
20頁(81頁~100頁)
4 「対抗的」授業からのカリキュラムの構築―美術科と社会科による鑑賞の授業を通して―共著 2002-09-00大阪教育大学
研究紀要 第V部門:教科教育51巻1号
ファースト・オーサー。美術科と社会科によるカリキュラム開発の事例研究。教科間連携における一つのあり方を提起している。単なる共同的活動にとどまらない、自教科の独自性や主体性を確保する授業を「対抗的授業」とし、生徒自らがガイドするスクール・ギャラリーを単元カリキュラムとしてとして構想、実践し、考察している。ルネサンスの歴史的背景と批評文については社会科が担当し、名画をガイドする表現活動は美術科が担当した。
17頁(133頁~149頁)
5 選択教科「美術」におけるミュージアム活用の在り方と実践―ポスト2002年の美術科教育「見る・つくる・話す」活動としての鑑賞教育に向けて―単著 2002-10-00大阪教育大学附属平野中学校研究紀要
大阪教育大学附属平野中学校
美術教育における「学力」を問いなおし、基礎学力を深めるには発展性のある題材開発が不可欠であるとの認識のもと、選択教科・美術におけるミュージアム活用の在り方について論述した。事例として、国立民族学博物館のキューレターとの共同単元カリキュラムを紹介した。社会科教員や博物館の学芸員と協力し、展示品の鑑賞を通して再創造させる表現活動を行った。「鑑賞と表現の一体化」をはかるミュージアム活用の実践。
20頁(95頁~114頁)
6 美術鑑賞の授業をどう構想するか―授業構成原理・授業目標と評価内容・授行為内容の明確化―単著 2004-03-00大学美術教育学会誌第36号
(大学美術教育学会)
小学校及び中学校の鑑賞教育における授業づくりに不可欠な理論的要素を構造的に把握し、明確化することが必要であることを主張した。鑑賞学習の授業論で考慮すべき点を(1)鑑賞学習の基本となる授業構成原理の把握(2)「学習内容」から導き出される授業目標と評価内容(場面・基準・方法)の限定(3)教材(作品)内容を学習者に適切に伝えるために必要な教授行為内容の明確化の3点とした。
8頁(41頁~48頁)

7 鑑賞学習における「思考・判断」をどう評価するか―第2言語による教授行為が鑑賞ストラテジーに与える影響について―
単著 2004-10-00大阪教育大学附属平野中学校研究紀要
大阪教育大学附属平野中学校

鑑賞学習における「思考力・判断力」を、評価対象の一つとして学習者に生じる「心理的変容」(学習前と学習後の感情=sentimentの変化)ととらえ、そのような「思考力・判断力」を鑑賞活動のプロセスにおいて重要となることを理論的に明確に示した。またそのような鑑賞能力を高める教授法の一つとして、第2言語(英語)を積極的に活用することを提起している。16世紀から17世紀にいたる日本の絵画作品や雪舟の水墨画をALTと共同でオール英語で鑑賞する実践を示し、学習後の生徒の反応を分析した。
27頁(91頁~117頁)
8 教授行為のパラドクス―オールイングリッシュによる日本美術鑑賞は可能か―単著 2004-11-00美術科研究第21号
大阪教育大学美術教育講座・芸術講座
16世紀から17世紀にいたる日本の絵画作品や雪舟の水墨画をオール英語で鑑賞する実践を示し、学習後の生徒の反応を分析した。中学校の日本美術の鑑賞教育においてオールイングリッシュによる授業が、学習者の鑑賞活動にどのような授業刺激として働き、いかなる学習者の解釈内容をもたらすのか、その教育的効果について実践を通して考察した論考。
23頁(165頁~187頁)
9 鑑賞教育における「存在の大いなる連
鎖」―オールイングリッシュで国宝『伴大納言絵詞』を鑑賞する―
単著 2005-07-00美術科研究第22号
大阪教育大学美術教育講座・芸術講座
前掲論文(「8」)の内容を発展させた事例研究。平安末期の絵巻『伴大納言絵詞』をとりあげ、英語能力が十分でない中学一年生を対象にオールイングリッシュで鑑賞学習を成立させる授業の事例を紹介している。
4頁(69頁~72頁)
10 東アジア美術鑑賞教
授法序説―鑑賞教育
におけるパンソフィ
ア(汎知学)を探究す
る―
単著 2005-12-00大阪教育大学附属平野中学校研究紀要
大阪教育大学附属平野中学校

近現代における日本の美術鑑賞教育の発生と展開が、欧米追随主義であり西洋美術一辺倒の学習が今なお中心になっていることをふまえ、日本のみならず東アジア文化圏の美術を対象とする鑑賞教育が行われる必要性があることを指摘した。加えて、そのような鑑賞教育を可能にする教授法として、外国語(英語)を活用した鑑賞教授法の可能性を主張、実践事例(国宝『伴大納言絵巻』の鑑賞)および授業の考察を紹介した論考。
24頁(93頁~116頁)

11 鑑賞教育における「存在の大いなる連
鎖」(2)―オールイングリッシュで国宝『伴大納言絵詞』を鑑賞する―
単著 2006-03-00美術科研究第23号
大阪教育大学美術教育講座・芸術講座
前掲論文(「9」)の続編。前掲論文が編集部の不手際により理論部分しか掲載されておらず、この号では実践事例を含め全文が掲載されている。
30頁(79頁~108頁)
12 読解的視点からライティングを重視した鑑賞指導を考える―小中連携による“附属平野の美術教育の再創造”に向けて―単著 2006-10-00大阪教育大学附属平野中学校研究紀要
大阪教育大学附属平野中学校
「英語で書くこと」で鑑賞能力を高めることをねらいとした実践研究。DBAEに準拠した米国の鑑賞教科書を参考にしながらワークシートを作成し、「描写」「分析」「解釈」「判断」の視点から長文を書かせた実践事例を紹介している。
31頁(95頁~125頁)

13 伝統美術の鑑賞リテラシーを育てる学習指導の研究(Ⅰ)―外国語を活用したライティングの教授法を探る―単著 2007-03-00大阪教育大学附属
平野中学校研究紀要
大阪教育大学附属平野中学校

鑑賞能力を高める方法論として、外国語の活用と論理的思考力をうながす文章作法(アカデミック・ライティング)の導入を取り入れた実践事例研究。「現世から浄土へ」という題材で来迎芸術を鑑賞学習の対象にとりあげている。
31頁(95頁~125頁)
14 伝統美術の鑑賞リテラシーを育てる学習指導研究(Ⅱ)―模倣能力の活用を通して『表現と鑑賞の一体化』をはかる―単著 2009-03-00大阪教育大学附属
平野中学校研究紀

大阪教育大学附属平野中学校

欧米の「再創造理論」に先行する日本美術形成の歴史的変遷をふまえた模倣・引用をキーワードに行った実践事例。日本の古典絵画を鑑賞した後、その表現特質を扇形の支持体上にデザイン的に再構成した。
26頁(95頁~120頁)
15 伝統美術の鑑賞リテラシーを育てる学習指導の研究(Ⅲ)―協同学習を軸とする鑑賞活動のあり方を探る―

単著 2010-05-00大阪教育大学附属
平野中学校研究紀

大阪教育大学附属平野中学校
協同学習の一手法(ジグソー・ラーニング)によりグループ単位で日本の古典作家の作品についてのパネルを作成し、ギャラリー形式で発表する実践事例研究。解説(ガイド文)を作者の視点から口語調で書かせることで、従来の型にはまった鑑賞文とは異なる文章表現が可能になることも明らかになった。
27頁(91頁~117頁)
16 来迎芸術で「思考力・判断力・表現力」を高める教育プログラムの開発(第Ⅰ報)―美術科と社会科の共同授業による鑑賞・表現活動を通して―共著 2013-02-00大阪教育大学
研究紀要 第V部門:教科教育61巻2号

ファーストオーサー。社会科教諭・森永裕幸との共著。美術科と社会科による共同授業を通して「思考力・判断力・表現力」を高める教育プログラムの開発にあたってふまえるべき諸点について論じている。「思考力・判断力・表現力」を促進する授業づくりの条件として,従来の教科内範疇を超えた教材開発が必要であること,適切な教材の機能性をふまえることの二点を確認した。実践事例および考察は第二報で論じる予定。
18頁(111頁~128頁)
17 美術鑑賞で「読解力」を促進する教材に必要な機能―仏像の鑑賞学習を通して―単著 2013-03-00大学美術教育学会誌第45号
(大学美術教育学会)
本研究の目的を国内外の教育的要請に対応できる「美術鑑賞で『読解力』を促進する教材の基本的要件」を明らかにすることとし、以下の方法で論述を行った。1.学習者の「読解力」を促すために必要な教材機能について確認し、そのような機能を鑑賞学習の中核に位置付けることが必要であることを確認する。2.1をふまえ、中学1年生を対象に日本の古典作品(仏教美術)をとりあげた鑑賞の授業を構想し、実践する。3.授業時の学習者による記述内容の分析を通して、1の仮説で述べた教材機能が「読解力」を促進する重要な基本的要件になり得るのかを考察する。
8頁(31頁~38頁)
18 中学生の鑑賞学習における美的認知の発達課題―書記言語による概念的思考の促進―単著 2013-03-00美術教育Vol.297
(日本美術教育学会)

中学生(思春期)における思考力発達が主に概念的思考であることから、鑑賞学習において書記原語(書き言葉)を積極的に活用することを実践事例とともに主張。その際、ヴィゴツキーの最近接発達の理論やパーソンズの美的認知の発達段階説を援用している。
8頁(16頁~23頁)

19 美術史の階梯―田中久和先生退官記念号によせて―

単著 2013-04-00美術科研究第30号
大阪教育大学美術教育講座・芸術講座
本学美術教育講座名誉教授・田中久和氏(東洋・日本美術史)の退官記念として書かれた文章。田中氏の業績を踏まえ、自身が教育者として影響を受けた経緯や田中氏の論文を拝読して得られた知見について述べている。
8頁(27頁~34頁)
20 来迎芸術で「思考力・判断力・表現力」を高める教育プログラムの開発(第Ⅱ報)―美術科と社会科の共同授業による鑑賞・表現活動を通して―共著 2013-09-00大阪教育大学
研究紀要 第V部門:教科教育62巻1号
ファーストオーサー。社会科教諭・森永裕幸との共著。美術科と社会科による共同授業を通して「思考力・判断力・表現力」を高める教育プログラムの開発にあたってふまえるべき諸点について論じている。第一報の続編。日本の伝統絵画(来迎図)を中心に鑑賞を行い、解釈内容を英語による批評文に直して発表させる実践及び考察。
18頁(111頁~128頁)
21 マルチメディアDAISYの活用で美術鑑賞 における思考力を高める学習指導の研究―音声ガイド文の作成過程にICTを活用する試み―単著 2013-09-00大阪教育大学
研究紀要 第V部門:教科教育62巻1号

読み書き障害のある子どものために開発された特別支援教育ツール、マルチメディアDAISYを通常学級の鑑賞文の推敲過程で活用させた実践研究。普通教育における美術教育での先行研究はなく、実験的試みとなったが、今後教材研究を深めることで新しい活用方法が期待できることを明らかにした。
16頁(55頁~70頁)
22 異校園種連携で支える幼稚園児の鑑賞共有表現活動(Ⅰ)―中学校美術科・鑑賞領域と幼稚園・表現領域のクロスカリキュラム―

共著 2014-03-00大阪教育大学教育学部幼児教育学教室
エデュケア34号

ファーストオーサー。東藤弥生、橋之爪美砂との共著。中学校美術科の鑑賞領域と幼稚園の表現領域のクロスカリキュラムの実践事例。園児に伊藤若冲の絵画を鑑賞させ、その後鑑賞した内容を造形作品(扇面図屏風)として制作する活動を報告。第二報では、本人を含む幼稚園教員との座談による実践事例の考察を行う予定。
15頁(9頁~23頁)
23 異校園種間連携による造形活動の実践創造 ― 平野地区附属校園共同研究における取り組みを通して ―共著 2014-03-00美術科研究第32号
大阪教育大学美術教育講座・芸術講座
ファーストオーサー。稲富啓一郎、向山和子との共著。幼稚園や特別支援学校、中学校、小学校など、多彩な校園種の連携による造形活動の実践報告。幼稚園園児の行動観察などを中学校の造形活動に取り入れ、動機づけを高める効果が得られることを検証している。
18頁(67頁~84頁)
24 全ての校園種・教科・領域に貢献できる美術教育の実践創造は可能か ― 障がい理解教育とのクロスカリキュラムを通して ―単著 2014-05-00美術科研究第32号
大阪教育大学美術教育講座・芸術講座
特別支援教育を接点とし、障がい理解教育と美術教育とのコラボレーションを企画して行った授業実践の報告。具体的には、視覚障がいのある方との共同で点字アートを制作、東北地方の特別支援学校へ寄贈する取り組みを行った。
18頁(49頁~66頁)
25 障がい理解教育におけるマンガの活用可能性(第Ⅰ報) ─ 1950年代から2000年代におけるマンガの中の障がい(1) ─共著 2015-02-00大阪教育大学
研究紀要 第Ⅳ部門:教科教育63巻2号
セカンドオーサー。1950年代から2000年代における日本のマンガの中に登場する障がい者がどのような描かれ方をしているのかを分析・考察した。美術教育と障がい理解教育とのコラボレーション。河合俊典との共著。
18頁(1頁~18頁)
26 教育実習指導の効果を高める教育方法(第Ⅰ報) ― 図画工作科における「授業のUD化」を意識した学習指導案の指導過程を通して ―

単著 2015-02-00大阪教育大学
研究紀要 第Ⅴ部門:教科教育63巻2号
小学校の実習に臨む学生の事前指導として必要な、図画工作科学習指導案の作成指導法を提案した。方法として、共通テーマで実習生だけでなく、指導者自身が特別支援教育における「授業のユニバーサルデザイン化」の原則をふまえた指導案を作成する、その後、実習生と指導者の指導案を比較検討し、どのような点が弱いのかを理解する、その後、教材研究とともに再度書き直す、といった手順をとった。
24頁(41頁~ 64頁)
27 肢体不自由特別支援学校における「新しい」キャリア教育の実態と課題 ─近畿2府4県の肢体不自由特別支援学校への質問紙調査を通して─共著 2015-09-00大阪教育大学
研究紀要 第Ⅳ部門:教科教育64巻1号
セカンドオーサー。肢体不自由特別支援学校において、こどもの社会的・職業的自立のためのキャリア教育の実態と課題について調査した。対象は、近畿県の肢体不自由特別支援学校、総合支援学校の進路指導担当者。結果として、キャリア教育の実施が34.2%であること、44.8%の学校でキャリア教育推進への共通理解が不十分であること、多様な児童生徒に合わせたキャリア教育の実施が課題であること、等が明らかになった。
16頁(177頁~186頁)
28 大学教育における各種領域での英語活動導入の可能性(Ⅰ)―義務教育段階の美術鑑賞学習の事例を通して―単著 2016-03-00至学館大学
教育紀要第49号
美術鑑賞学習における英語活用の事例を通して、「大学教育における各種領域での英語活動導入」の意義と本学における教育実践の可能性について主張した。江戸時代初期の絵師・狩野山雪筆『長恨歌画巻』の鑑賞で英詩をつくり、絵を見ながら英詩を読む試みを行った。その際、英語で鑑賞するために必要な原則として、特別支援教育における「授業のユニバーサルデザイン化」をはかる諸原則を活用した。
18頁(1頁~ 18頁)
29 ESPアプローチ(目的別英語)による伝統絵画の鑑賞教育法 ─日本と中国の花鳥・山水画を事例として─単著 2016-03-00美術教育学第32号
(美術科教育学会)
大学で試みられるESPアプローチ(専門内容を英語で学ぶ試み)を、美術鑑賞の教育法として応用した事例研究。
日本と中国の花鳥・山水画をとりあげ、ワークシートに記述した内容をもとに英語で鑑賞文を作成させた。この結果、日本の伝統絵画への見方が深まり、それにともない興味や関心の向上をはかることが明らかになった。あわせて、教員自身や学習者の語学力の課題も明らかになった。
16頁(75頁~ 90頁)


30 大学生の創造性を発揮させる教育とは:対話型鑑賞事例
のCFBS分析
共著 2016-03-00福岡県立大学心理臨床研究第9巻 池志保(福岡県立大学)との共著。美術鑑賞における対話型鑑賞の手法を用い、大学生の創造性の向上的変容について考察した。その際、臨床心理学の知見をいかしたCFBS分析を行った。
(16頁)

以上30点
Ⅲ 口頭発表・その他
1 選択教科の年間指導計画づくりはP・D・S(目標・計画→実行→評価)を機能させる「積み上げ方式」で単著 2003-03-00教育美術 No.729
財団法人教育美術振興
選択教科美術において、NHKの「科学タイムトンネル」を視聴し、ルネサンス時代の絵画の表現方法と現代アートとの違いを理解した上で油絵にチャレンジする試みを紹介した(平成14年度NHK放送教育・視聴覚全国大会(大阪大会)の公開授業)。その際、選択教科の単元カリキュラムのマネジメントをどう進めるかについての要諦を「積み上げ方式」を提案することで解説した。
4頁(46頁~49頁)
2 選択教科美術において、NHKの「科学タイムトンネル」を視聴し、ルネサンス時代の絵画の表現方法と現代アートとの違いを理解した上で油絵にチャレンジする試みを紹介した(平成14年度NHK放送教育・視聴覚全国大会(大阪大会)の公開授業)。その際、選択教科の単元カリキュラムのマネジメントをどう進めるかについての要諦を「積み上げ方式」を提案することで解説した。
4頁(46頁~49頁)
単著 2003-05-00美育文化Vol.53
財団法人美育文化協会
英語を使った日本美術の鑑賞学習法による授業実践を紹介した。襖絵や屏風絵、掛け軸などの形式、またやまと絵と漢画の表現スタイルの違い等について英語で学習した後、雪舟の水墨画などをALTの協力を得ながら鑑賞させた。多くの子どもが「英語の方が逆に日本語よりもわかりやすく、興味をもって絵を見ることができた」などの感想を述べた。以降、科研費による研究を含め、数年間にわたって教授法の研究に取り組んだ。
8頁(34頁~41頁)

3 事実を知るために見る、仏像の世界を知る―みんなが描いたイメージスケッチをもとに仏像を鑑賞しよう―単著 2003-05-00教育美術No.737
財団法人教育美術振興会
生徒自身がイメージの記憶としてもつ仏像の像を表現(スケッチ)させ、その断片的イメージを手掛かりに、現存する4種類の仏像(如来、菩薩、天部、明王)の表現特質について鑑賞できる鑑賞学習についての事例を紹介した。
美術史的な知識に頼らず、自分の生活体験に立脚したものの見方から出発することにより、普段見慣れない日本美術への興味・関心を高めることが可能であることを明らかにした。
7頁(21頁~27頁)
4 日本美術の鑑賞指導における「教授行為」をどうとらえるか一般発表 2003-10-00第42回大学美術教育学会旭川大会(北海道教育大学旭川校)

鑑賞学習では、子どもの発想や解釈を「引き出す」ための教授方法が必要であり、「知識を教授する」ことではないことを確認した。次に、そのような子どもの自身の感受性を引き出す方法論として、英語を活用した鑑賞学習法を提案した。最後に、京都の日本画鑑賞の授業実践を事例としてとりあげ、教育的効果について考察、検証過程を報告した(発表時間:20分)

5 ALL ENGLISHによる日本美術の鑑賞学習は可能か一般発表 2004-03-00第26回美術科教育学会広島大会(広島大学) 英語だけを使って日本美術を鑑賞する学習法の可能性について、事例分析を通して報告した。「1」の発表をさらに発展させ、物語性のある作品を題材とすることで、子どもの多様な想像的解釈を誘発できることを検証した。また、英語で鑑賞する背景として、教科主義の克服及び国際的視野から日本の伝統文化をとらえる視点の獲得等についても述べた(発表時間:20分)
6 教科で生かす指導と評価(1)単著 2004-06-04日本教育新聞社 日本教育新聞の連載シリーズ「教科で生かす指導と評価」の図画工作・美術科編を担当(計4回)。第1回テーマは「美術科の客観的評価―作品を見る『確かな眼』を―」。絶対評価になったため、子どもの作品やプロセスを適切に評価するには、“作品をみる眼”がより大切になり、教員も美術鑑賞等で必要とされる視点をもつことが重要になることを指摘した。
7 教科で生かす指導と評価(2)単著 2004-06-11日本教育新聞社 「教科で生かす指導と評価」に関わる記事の第2回目。テーマは「『傑作の条件』理解する―評価の対象と視点、明確に―」。作品評価のためには、(1)表現のどういう要素を見るのか、(2)それらの要素をどのような視点で見るのかを明らかにすることが必要であることを述べた。また、米国のDBAEに基礎を置いた教科書などを例に出し、これらの基本的なものを、児童生徒が鑑賞学習として自学できるようになっていることを紹介している。
8 教科で生かす指導と評価(3)単著 2004-06-18日本教育新聞社 「教科で生かす指導と評価」に関わる記事の第3回目。テーマは「評価基準の数値化―満たした視点の数で―」。作品の評価では、「○○が描けている」などといった行動目標的な評価基準だけでは十分な評価にいたらず、何らかの定量的基準に基づく評価方法も必要となることを述べた。その場合、題材に
の性質により評価する観点が異なること、そして多面的な視点から評価することがポイントになることを、例をあげながら指摘した。
9 定量的基準に基づく評価方法も必要となることを述べた。その場合、題材に
の性質により評価する観点が異なること、そして多面的な視点から評価することがポイントになることを、例をあげながら指摘した。
単著 2004-06-25日本教育新聞社 「教科で生かす指導と評価」に関わる記事の第4回目。テーマは「鑑賞の『思考・判断』の評価―心理的変容をとらえる―」。鑑賞活動を評価するためには、表現とは異なる評価モデルが必要となることを指摘した。そして鑑賞学習における思考力は、他教科で言われる論理的思考力とは限らず、感情に影響された直観的要素の強い要素の心理的変容を思考力の高まりとしてとらえることが重要であることを指摘した。
10 英語を使った美術
鑑賞指導
一般発表 2004-07-00第141回英語授業研究学会・関西支部例会(帝塚山学院高等学校) 英語教育関係者(小、中、高、大学教員等)を対象に、「英語を使った美術鑑賞指導」というテーマで研究発表を行った。英語教育の課題として面白いコンテンツ(学習内容)の不足があげられる。そこで美術教育との協働により、教養的・文化的内容をコンテンツにして英語力・鑑賞力が身につく可能性を示した(発表時間:20分)
11 絵巻というアニメーションを〈繰り広げ〉つつ、見る ―オール・イングリッシュで国宝『伴大納言絵詞』を鑑賞する―一般発表 2005-03-00第27回美術科教育学会CHIBA大会(千葉大学) 以前の学会報告では、英語活用の可能性及び事例研究の紹介にとどまっていた。そこで本発表では、実際の英語活用による授業づくりの具体的プロセスについて報告した。子どもの鑑賞力のアセスメント、作品選定、教育内容研究、教材研究、指導内容研究等、授業づくりのプロセスを局面化し、詳細に述べることで、授業づくりの要諦を具体的に示すことができた(発表時間:20分)
12 伝統芸術リテラシーを育てる鑑賞学習指導―古典化の原理〈アナクロニズム〉としての外国語の活用―一般発表 2008-08-00第32回InSEA The International Society for
Education through Art)世界大会2008年in大阪(全国図画工作・美術教育研究大会)
第32回InSEA The International Society for
Education through Art)世界大会2008年in大阪(全国図画工作・美術教育研究大会)
13 「社会的実践力の基盤となる思考力」を育成するカリキュラムの開発一般発表 2010-10-00日本教育大学協会研究集会(島根大会) 主に小学校と中学校の連携によるカリキュラム開発の構想と実践について、本人が連携教育の研究主任として取り組んだ事例を報告した。加えて、大学との連携も重要になることから、聴衆は大学関係者が多くを占めていた。大阪教育大学平野地区は五校園を有しており、その共同研究の全体像を示し、「社会的実践力(思考力)」の育成をめざすカリキュラム開発について報告した(発表時間:20分)
14 生涯発達的視点に基づく校種間連携型一貫教育のあり方―『考える力』を育てる授業づくりとカリキュラムの開発を通して―一般発表(審査制) 2011-12-00第3回全国国立大学附属学校研究協議会(東京都 一ツ橋学術総合センター) 「生涯発達的視点に基づく校種間連携型一貫教育」というテーマで、大阪教育大学平野地区における大学・地域との連携の全体像をモデルとして提案した。連携による教科カリキュラムの実践が思考・判断・表現力を育てることを、具体的事例とともに示した。質疑応答では、大学の附属活用という視点から、大学関係者から様々な意見が出され、今後の大学と附属との関係のあり方を考える有益な機会となった(発表時間:20分)

15 新しい障がい理解教育を考えるシンポジウムのパネル 2016-09-00日本特殊教育学会
全国大会「インクルーシブ教育の時代に対応する」
日本特殊教育学会
全国大会「インクルーシブ教育の時代に対応する」
16 日本特殊教育学会
全国大会「インクルーシブ教育の時代に対応する」
シンポジウムのパネル 2017-09-00日本特殊教育学会
全国大会
日本特殊教育学会
全国大会
以上16点

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