教育研究業績の一覧

國賀 由美子
A 教育業績
教育実践上の主な業績 年月日概要
1 教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)
1 学芸員としての実践教育 2007-04-00 ~ 教室を博物館・美術館の展示室、あるいは収蔵庫と仮定し、実際に作品を扱う姿勢、心構えから身支度に加え、社会人としてのあり方を実践教育することに努めている。
2 外部からのゲスト講師による実践授業とのコラボ 2007-04-00 ~ 表具師(装潢師)、油彩修復家、仏師などの文化財に関わる技術者をゲスト講師とする授業に関わり、学芸員としての、彼ら専門家との協働を学ぶ機会に努めている。
3 「博物館概論」における穴埋め式レジュメと、授業内容記述式出席カード 2017-09-00 ~ 180名近く登録する授業の、学生の理解、評価の適正化をはかるため、レジュメの重要項目は穴埋め式にして学生自ら記入させ、日付記入済み出席カードにその日の授業の最重要部分を記述させる欄を設けて、学生の傾聴を高め理解度が適正に評価できるよう努めている。
2 作成した教科書、教材、参考書
1 パワーポイントによる実践教育 2007-04-00 ~ パワーポイント「日本絵画の基礎知識と扱いⅠ・Ⅱ」および「絵画の見方・調べ方」を作成し、日本の絵画の形態、用途、素材と技法、といった特質から、劣化と修復、取扱い、調査の仕方や展示方法、指定文化財の公開まで、現場のデジカメ写真を多用したわかり易い教材を作成した。
2 配布プリントの作成 2007-04-00 ~ 古代中世絵画については、プリント「絵巻物の画中に見る絵画作品の形態」を作成し、現物が実存しない一扇縁取屏風や二扇縁取屏風、軟障、あるいは宮中清涼殿東廂間の昆明池障子絵などについて、絵巻物画中画からの理解に努めている。資料調査調書や作品コンディションチェックシートなども、フォ―ムをプリントにして配布し、実践的な授業とするため活用している
3 「博物館概論」における穴埋め式パワーポイント 2017-09-00 ~ 上記の授業のため、穴埋め式パワーポイントを作成。重要語句は赤色の文字にして、学生自らがこれをレジュメに記入する方法をとっている。
3 教育方法・教育実践に関する発表、講演等
4 その他教育活動上特記すべき事項
B 職務実績
1 同志社大学文学部 ティーチングアシスタント  1986-04-00
~1987-03-00
科目「歴史A」
2 同志社大学文学部 ティーチングアシスタント 1987-04-00
~1988-03-00
科目「歴史A」
3 美術館での職務内容 ①担当分野:日本絵画 1988-04-01
~2017-03-31
勤務館の滋賀県立近代美術館は近代美術館と呼称しているが、県立の人文系博物館がないため、郷土滋賀に関わる絵画は中世の近江名所図(重文)ほか近世絵画も収蔵し、展覧会は県民ニーズに応じ、広く時代を問わず通史的なものも企画しており、専門の中世絵画から近世・近代日本絵画を担当している。なお、学芸課長は西洋美術担当のため、現在日本絵画を含む日本美術担当の責任者である。
4 美術館での職務内容 ②作品収集 1988-04-01
~2017-03-31
上記の購入、寄贈受納、寄託契約について、作品の是非の判断から外部有識者による審査会開催など、収集業務を担当している。
5 美術館での職務内容 ③作品保全 1988-04-01
~2017-03-31
美術館・博物館は展覧会開催のみならず、作品を保全し後世に伝える使命を担っている。館蔵日本美術の燻蒸、修復や、館の空気環境保持、また、他館への貸出など、保全に関わる業務を担当している。
6 美術館での職務内容 ④企画展、常設展の開催 1988-04-01
~2017-03-31
下記の企画展や、常設展を担当し開催した。展示解説シートや会場パネルで図解を交え、わかり易く楽しめる展示にするとともに、会期中に展示物と同形態の作品に触れられるワークショップを開催し、美術館を身近に感じてもらえる機会とした。
7 美術館での職務内容 ⑤地域や近畿圏、他県の公立美術館、教育機関との連携 1988-04-01
~2017-03-31
地元の観光協会や大学との連携を進めるとともに、近畿圏では兵庫県立美術館との連携展、静岡県立美術館や栃木県立美術館等との共同企画で調査や展覧会を行った。
8 『特別展 近江八景-湖国風景画の成立と展開-』の図録執筆 1988-07-00 近江はいかに描かれてきたか検証。作品解説、主要参考文献。
9 湖国滋賀と京都画壇(自主企画) 1989-02-00 近世近代の京都画壇と、近江の関わりを検証した初の試み。
10 『湖国滋賀と京都画壇』の図録編集・執筆 1989-02-00 図録編集と作品解説、略年譜、主要参考文献。
11 『開館5周年記念 近代日本画の黎明・日本美術院』の図録執筆 1989-10-00 日本美術院草創期を検証。作品解説。
12 京都画壇巨匠の系譜 幸野楳嶺とその流派(自主企画) 1990-04-00 楳嶺と師・門弟の作品で近代京都画壇の開幕を検証した。東本願寺大師堂(御影堂)の楳嶺筆杉戸絵「蓮池図」を初めて門外に借用。制作当時の同寺再建作事部所に提出した伺下絵等も拝借、展示。
13 『京都画壇巨匠の系譜 幸野楳嶺とその流派』の図録編集・執筆 1990-04-00 「画工楳嶺と京の工芸界」、及び図録編集と作品解説、略年譜、主要参考文献。
14 『模写の魅力 巨匠が学ぶ日本の名画』の図録執筆 1990-09-00 模写の意義を検証。作品解説。
15 『16・17世紀 近江の大画-華麗なる障屏画の世界-』の図録執筆 1991-09-00 滋賀県内寺社秘蔵の襖絵や屏風等を中心に展観。作品解説、主要参考文献。
16 大正浪漫の光と影 竹久夢二展-河村コレクション特別公開-(その他主要担当企画展) 1992-07-00 夢二の足跡を、画家としての側面に光を当て、回顧した。
17 『日本美術院 文展苦闘編』の図録執筆 1992-10-00 文展創設期の院展を概観。作品解説。
18 『白寿記念 小倉遊亀展(全国巡回展)』(編集・発行 朝日新聞社)の図録執筆 1993-06-00 作品解説
19 清(すが)やかな人間讃歌 鏑木清方展(その他主要担当企画展) 1993-07-00 画家と文筆家双方の目で人と暮らしを讃えた、鏑木清方の画業を検証した。
20 『清(すが)やかな人間讃歌 鏑木清方展』の図録執筆 1993-07-00 「鏑木清方の肖像画」
*編集・発行 静岡県立美術館、岡山県立美術館、滋賀県立近代美術館、京都新聞社
21 『現代の近江八景』の図録執筆 1993-10-00 八景は近現代どう描かれたか。作家解説。
22 『時間/美術 20世紀美術における時間の表現-Time in Contemporary Art-』の図録執筆
1994-05-00 現代美術の図録に、「絵巻物の時間表現」
23 『明治の巨匠 野村文挙』の図録執筆 1994-09-00 五個荘町教委の展示図録に、作品解説、略年譜。
*編集・発行 五個荘町教育委員会
24 月次絵-十二ヵ月の風物詩(自主企画) 1995-10-00 和様絵画のひとつの潮流である月次絵の伝統と変貌のさまを紹介。平安期の宮中絵画から近代まで、暮らしに密接した絵画の展開をたどる。とくに阪神淡路震災直後で、日々の営みのかけがえなさを訴えた。
25 『月次絵-十二ヵ月の風物詩-』の図録の編集・執筆 1995-10-00 「年中行事絵巻とその受容史」、及び図録編集と作品解説、主要参考文献。
26 外部資金による研究活動 1996-00-00 花王・学芸員研究補助(個人)
「年中行事絵巻における伝世について」
27 名都美術館名品展(自主企画) 1997-10-00 愛知県長久手にある名都美術館との交換展。同館所有の上村松園や伊東深水、山口華楊らの名品を滋賀県立近代美術館で展示するとともに、滋賀近美所蔵品を名都美術館にて展示し、滋賀近美の収集品や活動を周知することに努めた。
28 『名都美術館名品展』の図録編集・執筆 1997-10-00 図録編集と作家・作品解説。
29 河鍋暁斎展(その他主要担当企画展) 1998-04-00 近代の先駆的仕事に才能を開花させ、欧米では早くから高い評価を受けていた暁斎。関西で初めての回願展。
30 『幕末明治の天才絵師 河鍋暁斎展』の図録執筆 1998-04-00 「東の画家、河鍋暁斎とその時代」。
*編集・発行 滋賀県立近代美術館、秋田県立近代美術館、岡崎市立美術博物館、毎日新聞社

31 『滋賀県立近代美術館所蔵品による 日本画にみる画家のまなざし展』の図録執筆 1998-04-00 「滋賀県立近代美術館の日本画コレクションについて」。
*編集・発行 徳島県立近代美術館 徳島県立近代美術館で開催した展覧会図録。
32 『名都美術館名品展(全国巡回展)』の図録執筆 1999-05-00 作家・作品解説
*編集・発行 朝日新聞社
33 『日本画の情景―富士山から琵琶湖まで―』の図録編集・執筆 2000-08-00 「京狩野門流 高田敬輔雑考」、及び図録編集と作家・作品解説、出品作品の掲載文献一覧。
*編集・発行 静岡県立美術館、滋賀県立近代美術館
34 日本画の情景―富士山から琵琶湖まで―(自主企画) 2000-10-00 日本一の山と湖を擁する両県立美術館の名品で補完し合い、室町から近代の日本絵画史を通覧。公立館共同企画展の先駆けとなった。
35 追悼特別展 小倉遊亀(自主企画) 2001-04-00 2000年7月105歳で没した遊亀の緊急追悼展。画家の故郷への思いを検証。
36 『追悼特別展 小倉遊亀』の図録編集 2001-04-00 「時代と土地-小倉遊亀の生涯とその画業」、及び図録編集。
37 『アジア美術との出会い』の図録執筆 2001-10-00 「びわ湖アジア芸術文化祭」の一環として開催。2部構成で、アジアと滋賀の美術の交流の歴史をたどる第1部を担当。
年表。
38 外部資金による研究活動 2002-00-00 鹿島美術財団 美術に関する調査研究の助成(個人)
「祭礼図の系譜に関する基礎的研究」
39 『小倉遊亀展』の図録編集、執筆 2002-08-00 「小倉遊亀、画業形成期の画嚢について」、及び図録編集と年譜。
*編集・発行 東京国立近代美術館、滋賀県立近代美術館、朝日新聞社
40 小倉遊亀展(自主企画) 2002-10-00 東京国立近代美術館との共同企画。小倉遊亀の存命中から計画、準備していた遊亀の回顧展決定版で、年譜資料なども充実し、図録はカタログレゾネの役割を果たす。
41 『横山大観と美の探究者たち展』の図録執筆 2003-01-00 作家・作品解説、略年譜。
*編集・発行 鹿児島市立美術館、南日本新聞社
42 北野恒富展-艶麗な美人画の世界(その他主要担当企画展) 2003-05-00 大阪画壇で活躍し、関西からは珍しく日本美術院同人に推挙された、近代の美人画家、北野恒富初の大回顧展。
43 外部資金による研究活動 2004-00-00 メトロポリタン東洋美術研究センター、東洋美術研究振興基金研究助成(個人)
「高田敬輔と近江商人の絵画活動に関する研究」
44 『江戸絵画への熱いまなざし~インデイアナポリス美術館名品展』の図録編集・執筆 2004-11-00 「江戸時代後期の絵画」、及び図録編集と作家・作品解説。
*編集・発行 愛媛県美術館、滋賀県立近代美術館、栃木県立美術館、毎日新聞社
45 江戸絵画への熱いまなざし~インデイアナポリス美術館名品展(自主企画) 2005-02-00 アメリカインデイアナ州にあるインデイアナポリス美術館所蔵の、中・近世日本絵画の里帰り展。栃木、愛媛両県立美術館学芸員とともに、アメリカ現地で作品選定した。
46 『高田敬輔と小泉斐―近江商人が美術史に果たしたある役割―』の図録編集・執筆 2005-02-00 「近江商人が美術史に果たしたある役割-『敬輔画譜』から読み取れること-」、及び図録編集と章解説、作家・作品解説、関連年表。
*編集・発行 滋賀県立近代美術館、栃木県立美術館
47 高田敬輔と小泉斐―近江商人が美術史に果たしたある役割―(自主企画) 2005-04-00 曽我蕭白の師とされる江戸中期の近江の画人高田敬輔と、孫弟子で下野の小泉斐の画業を検証。江戸中期より北関東に出店した近江商人の文化活動が与えた影響をさぐる。公立館同士ならではの協力企画と評価され、日経新聞の年間展覧会ランキングで、東京大学佐藤康宏教授により企画力1位に選ばれた。
48 『生誕120年 川端龍子展』の図録編集、執筆 2005-10-00 「川端龍子の画業-仏教崇拝と、その荘厳としての琳派讃歌-」、及び図録編集と作品解説。
*編集・発行 江戸東京博物館、茨城県天心記念五浦美術館、滋賀県立近代美術館、毎日新聞社
49 生誕120年 川端龍子展(その他主要担当企画展) 2006-04-00 再興日本美術院の同人となったが、袂を分かち青龍社を創設して、近代日本絵画史上「異端」と評された龍子。その足跡を検証した初の大回顧展。
50 ~松園・遊亀・不矩~ 松園賞・文化勲章受章の女流日本画家たち(自主企画) 2007-04-00 初の女性文化勲章受章者上村松園。松園を記念し上村松園賞が設けられた。松園と、この賞を受けのちに文化勲章を受章
した、ただふたりの画家小倉遊亀と秋野不矩の三人展。それぞれの作品の偉大さを知るとともに、三人三様の絵作りを、本画と原寸大の大下絵から検証した。
51 『-松園・遊亀・不矩- 松園賞・文化勲章受章の女流日本画家たち』の図録編集・執筆 2007-04-00 「近代の女流日本画家-松園・遊亀・不矩」、及び図録編集と章(作家)解説、作品解説、年譜。
52 葛飾北斎展-こんなに楽しい!HOKUSAIワールド(その他主要担当企画展) 2008-09-00 北斎の肉筆画、版画、版本に、門人たちの肉筆画を加え展観。「近江八景」の作品をまじえて、その造形の面白さ、魅力を紹介。
53 開館25周年特別展-日本画創造の苦悩と歓喜-大正期再興院展の輝き~大観・観山・靫彦・古径・御舟~(自主企画) 2009-09-00 日本美術院を収集方針に掲げる滋賀県立近代美術館の開館25周年記念企画。大正期日本美術院の様相を提示。大正期制作時の出品以来行方不明となっていた作品も数点見出すことができ、展示公開した。
54 開館25周年記念『-日本画創造の苦悩と歓喜- 大正期、再興院展の輝き ~大観・観山・靫彦・古径・御舟~』の図録編集・執筆 2009-09-00 「日本美術院と近江」、及び図録編集と作家・作品解説、年譜。
*編集・発行 滋賀県立近代美術館、栃木県立美術館、朝日新聞社
55 『没後十年 小倉遊亀展』の図録執筆
2010-02-00 「没後十年 小倉遊亀の画業を振返って」
兵庫県立美術館と宇都宮美術館で開催した展覧会図録。
*編集・発行 兵庫県立美術館、宇都宮美術館、朝日新聞社
56 色と墨のいざない-出光美術館コレクション展(自主企画) 2010-09-00 やまと絵、室町水墨画、文人画等と、絵画と関わり深い陶芸作品を併せて展示。音楽会をともなう芸術フェスティバルとなり、音楽愛好家からも好評を博した。
57 『色と墨のいざない-出光美術館コレクション展-』の図録編集・執筆 2010-09-00 図録編集と章解説、作品解説。
58 襖と屏風-暮らしを彩る大画面の美-(自主企画) 2011-02-00 滋賀県立近代美術館館蔵品により襖や屏風の様々な形態を紹介。江戸時代から近代に及ぶ、これらの変遷を概観した。畳の上で屏風を扱うワークショップを開催し、実際に開閉したり立てまわし、展示だけではわかりづらい建具としての日本絵画の奥深さを体感してもらった。
59 『没後10年 日本画家 小倉遊亀 一枚の葉っぱに宇宙をみる』の図録執筆 2011-09-00 「小倉遊亀 ~一枚の葉っぱを手に入れるために~」
佐野美術館で開催した展覧会図録。
*編集・発行 公益財団法人佐野美術館
60 石山寺縁起絵巻の全貌-重要文化財七巻一挙大公開-(自主企画) 2012-10-00 初の石山寺縁起絵巻を、全七巻同時公開
した展覧会。縁起内容に即し仏像や経典など関連文化財も同時に紹介。制作背後の歴史を詳しく解説する講座や、石山寺でのシンポジウム、描かれた寺域の見学解説ツアーを開催。その全貌を理解いただくことに努めた。
61 『石山寺縁起絵巻の全貌―重要文化財七巻一挙大公開―』の図録編集・執筆 2012-10-00 「模写のちから―石山寺縁起絵巻と
その模本について」、及び図録編集と各段および出品作品解説、関連年表。
62 『近代日本画と工芸の流れARTE IN GIAPPONE 1868 -1945 』の図録執筆 2013-02-00 イタリア、ローマにおける近代日本美術展の図録。日本語で執筆し、イタリア語に訳して出版された。作家解説。
*編集・発行 国際交流基金、ローマ日本文化会館、京都国立近代美術館、ローマ国立近代美術館
63 『小倉遊亀展 人・花・仏』の図録執筆 2013-07-00 砺波市美術館で開催した展覧会図録。
「小倉遊亀の人物画・静物画・仏画」
*編集・発行 砺波市美術館
64 開館30周年特別展 遊亀と靫彦―師からのたまもの・受け継がれた美―(自主企画) 2014-10-00 滋賀県立近代美術館の開館30周年記念企画。小倉遊亀とその師安田靫彦の師弟を繋いだ、奈良女高師教授水木要太郎の事績を検証しながら、水木が師弟の制作に及ぼした影響をさぐる。
65 開館30周年記念『遊亀と靫彦─師からのたまもの・受け継がれた美─』の図録編集・執筆 2014-10-00 「「水木の大福帳」所見―水木要太郎と画家たち―」、及び図録編集と章解説、作品解説。
*編集・発行 滋賀県立近代美術館、愛媛県美術館、宇都宮美術館、NHKプロモーション
66 大谷大学博物館 学芸員 2017-04-01 ~
67 大谷大学博物館 館長 2018-04-01
~2022-03-31
68 『小倉遊亀と院展の画家たち展 滋賀県立近代美術館所蔵作品による』の展覧会監修 2019-04-00
~2019-11-00
展覧会の内容、構成や作品選定など展覧会監修
69 大谷大学 親鸞聖人御命日勤行 講話講師 2019-06-27 「一枚の葉っぱに宇宙をみる―日本画家小倉遊亀の信仰と画業―」と題した講話を行った。
70 外部資金による研究活動 2020-04-00
~2023-03-00
科研費助成 基盤研究(B) 京都の伝統的美術工芸の近代化に関する総合的研究 研究分担者
71 大谷学会委員 2021-04-00 ~
72 大谷大学人権教育推進委員会委員 2021-04-00 ~
73 2021年度特別展 東本願寺と京都画壇(大谷大学博物館・自主企画)
2021-11-00 明治度再建の障壁画筆者を中心に、東本願寺の絵画制作を検証した。
74 『2021年度特別展 東本願寺と京都画壇』の図録編集・執筆 2021-11-00 論文「東本願寺と京都画壇」、及び図録編集と章解説、作品解説、画系図、関連年譜、参考文献。
*編集・発行 大谷大学博物館
*主催 大谷大学博物館・京都新聞
75 大谷大学 2022年度後期 紫明講座 講師 2022-10-25
~2022-12-06
中世の絵巻物―制作と語り、伝世をめぐって―
第1回 国宝 粉河寺縁起絵巻
第2回 重要文化財 石山寺縁起絵巻
第3回 メトロポリタン美術館本 天神縁起絵巻
76 外部資金による研究活動 2023-04-00
~2028-03-00
科研費助成 基盤研究B 近世後期日本における国学と好古の統合的把握のための基盤構築 研究分担者
77 大谷学会 庶務委員 2023-04-00 ~
C 学会等及び社会における主な活動
所属期間及び主な活動の期間 学会等及び社会における主な活動
1 1984-04-00~0000-00-00 文化史学会(同志社大学)
2 1984-06-00~0000-00-00 美術史学会
3 1997-04-00~1999-03-00 科学研究費助成事業基礎研究(A)「上方美術の19世紀」(大阪大学、代表原田平作・奥平俊六)研究協力者
4 2000-09-00~2001-03-00 成安造形大学非常勤講師
5 2002-07-00~2004-07-00 大津市都市計画審議会景観形成専門委員
6 2003-04-00~0000-00-00 同志社大学嘱託講師
7 2003-06-00~2007-03-00 滋賀県日野町『日野町史』文化財編執筆委員
8 2006-00-00~0000-00-00 日本経済新聞社 第3回・第4回・第5回・第6回・第7回・第8回「東山魁夷記念 日経日本画大賞」推薦委員
9 2006-08-00~2009-03-00 滋賀県愛荘町『秦荘の歴史』美術工芸編執筆委員
10 2008-00-00~2008-00-00 美術史学会定期刊行誌『美術史』第165冊査読委員
11 2009-00-00~2009-00-00 美術史学会定期刊行誌『美術史』第167冊査読委員
12 2013-06-00~2013-06-00 京都国立近代美術館美術作品購入等評価員会評価員 
13 2013-07-00~2013-07-00 京都国立博物館有形文化財評価員
14 2014-06-00~2014-06-00 京都国立近代美術館美術作品購入等評価員会評価員
15 2014-08-00~2014-08-00 京都国立近代美術館企画審査委員会(作品修復)委員
16 2016-02-00~2016-02-00 京都造形芸術大学2015年度大学院芸術研究科(通信教育)修士課程学位審査員
17 2016-07-00~2016-07-00 大阪市新美術館建設準備室所蔵作品修復等業務委託公募型プロポーザル方式有識者会議委員
18 2016-08-00~2016-08-00 京都国立近代美術館企画審査委員会(作品修復)委員
19 2016-08-00~2016-08-00 美術史学会定期刊行誌『美術史』第182冊査読委員
20 2016-11-00~0000-00-00 鳥取県美術資料収集評価委員会委員 (2025年4月30日まで)
21 2016-12-00~0000-00-00 滋賀県東近江市博物館等運営委員会委員 (2024年3月まで)
22 2017-04-00~0000-00-00 大谷大学日本史の会委員
23 2017-07-00~2017-07-00 大阪新美術館建設準備室所蔵作品修復等業務委託公募型プロポーザル方式有識者会議委員
24 2017-08-00~2017-08-00 京都国立博物館列品等修理請負候補者選定委員会委員
25 2017-12-00~2020-03-00 『近江八幡の歴史』第9巻「地域文化財(仮)」執筆委員(2020年3月まで)
26 2018-03-00~2018-03-00 京都国立近代美術館企画審査委員会(作品修復)委員
27 2018-04-00~2020-03-00 京都大学人文科学研究所 非常勤講師
28 2018-04-01~0000-00-00 斎宮歴史博物館運営専門委員(2024年3月まで)
29 2018-07-09~0000-00-00 愛媛県美術品等収集評価委員会委員(2024年7月まで)
30 2018-08-06~2018-08-06 京都国立近代美術館美術作品購入等選考委員
31 2018-11-00~0000-00-00 「京都 日本画新展」選考委員(2023年3月まで)
32 2019-01-00~2019-03-00 美術史学会定期刊行誌『美術史』第187冊査読委員
33 2019-02-01~0000-00-00 栗東歴史民俗博物館協議会委員(2025年3月まで)
34 2019-02-18~2019-02-18 京都国立近代美術館美術作品購入等評価員
35 2019-07-22~2019-07-22 京都国立近代美術館美術作品購入等評価員
36 2019-09-03~2019-09-30 滋賀県立安土城考古博物館寄贈品価格評価委員
37 2019-09-20~2019-09-20 京都国立近代美術館企画審査委員会(作品修復・日本画)委員
38 2020-01-00~2020-03-00 美術史学会定期刊行誌『美術史』第189冊査読委員
39 2020-02-03~2020-02-03 京都国立近代美術館美術作品購入等評価員
40 2020-07-01~0000-00-00 三重県立美術館専門委員(2024年6月まで)
41 2020-07-01~0000-00-00 長浜市長浜城歴史博物館協議会委員(2024年6月まで)
42 2020-08-00~2020-10-00 美術史学会定期刊行誌『美術史』第190冊査読委員
43 2020-08-01~0000-00-00 大阪府文化財保護審議会委員(2024年7月まで)
44 2020-09-07~2020-09-07 京都国立近代美術館美術作品購入等評価員
45 2021-05-00~0000-00-00 「國華賞」候補作推薦者
46 2021-06-00~0000-00-00 「倫雅美術奨励賞」推薦委員
47 2021-07-00~2021-10-00 静岡市歴史文化施設収集資料調査、指導・助言、評価
48 2021-09-17~2021-09-17 京都国立近代美術館企画審査委員会(作品修復・日本画)委員
49 2022-02-25~2022-02-25 関西学院所蔵屏風評価委員会 委員
50 2022-07-00~0000-00-00 美術史学会西支部委嘱委員
51 2022-07-08~2022-07-08 京都国立博物館列品等修理請負候補者選定委員会委員
52 2022-11-08~2022-11-08 京都国立近代美術館企画審査委員会(作品修復・日本画)委員
53 2022-12-00~0000-00-00 文化史学会評議員
54 2023-02-03~2023-02-09 奈良県立美術館美術品等収集審査員
55 2023-02-06~2023-03-31 京都市美術館美術品等収集会議委員
56 2023-02-08~2023-02-08 京都国立博物館買取評価委員
57 2023-03-01~2025-02-28 茨木市文化財保護審議会委員
D 研究活動
著書、学術論文等の名称単著、
共著の別
発行又は
発表の年月
発行所、発表雑誌等
又は
発表学会の名称
概要
Ⅰ著書
1 日本の近代美術 5 京都の日本画共著 1994-03-00大月書店 101人の美術家の代表作101点を厳選し、そのディテールを読むことをとおして日本の近代美術に新しい光をあてる、最新の研究成果を盛り込んだシリーズの第5巻で、京都の日本画と題し、8人の画家を取り上げる。本人は冨田溪仙と村上華岳を担当。作品は溪仙「紙漉き」と華岳「裸婦図」を論じ、生涯を再検証し評伝を執筆した。
全160頁(A5版)
本人担当《冨田溪仙 紙漉き》「作品論 理想化された日本の情緒美」10頁(p65~p74)。「評伝 反俗の画家の前半生」6頁(p75~p80)。《村上華岳 裸婦図》「作品論 久遠の女性」9頁(p129~p137)。「評伝「線の行者」の軌跡」7頁(p138~p144)。 
*共著者・平野重光、廣田孝、喜多眞理子、岩田(國賀)由美子
2 幸野楳嶺共著 1995-05-00芸艸堂 明治の京都画壇を牽引した幸野楳嶺(1844~95)は明治13年(1880)現京都市立芸術大学の前身、京都府画学校を開校に導いた。一方私塾では竹内栖鳳ら次代を担う後継者の育成に努める。指導者としての側面が強調されがちな楳嶺だが、その画業を検証。東本願寺大師堂に残した足跡も紹介。本人の論考では、工芸界と密接に関わりながら発展した京の絵画界における楳嶺の業績を、時代の様相の中にさぐった。
本画篇・孫の日本画家豊一氏監修の習画篇の2分冊。論考を載せる本画篇は全306頁(B4版)
本人担当「幸野楳嶺の明治期美術工芸界における先駆的業績について」は10頁(p277~p286)。ほかに「幸野楳嶺略歴」5頁(p295~p299)も担当。
*共著者・源豊宗、原田平作、岩田(國賀)由美子
3 『御堂関白記全註釈』長和二年その他 (共注釈) 2012-09-00思文閣出版 (初版:高科書店、1997年6月) 長年にわたる講読会の成果を集成したもので、講読会における担当、発表を元に、原文、読み下しと、詳細な註釈により構成したもの。本書は長和二年を収録。
全392頁(A5版)
本人担当「長和二年四月二十八日~五月九日条」は32頁(p147~p178)。
*編者・山中裕、共註釈者・片山剛、飯沼清子、福嶋昭次、池田尚隆、植村真知子、大津透、近藤好和、関口力、松井健児、永田和也、上杉和彦、佐々木恵介、國賀由美子、川村佐和、斉藤融、榎本淳一、花井滋春、小川彰、倉本一宏、吉川真司、大隅清陽
4 『御堂関白記全註釈』 寛弘六年その他 (共註釈) 2012-09-00思文閣出版(初版:高科書店、2000年6月) 長年にわたる講読会の成果を集成したもので、講読会における担当、発表を元に、原文、読み下しと、詳細な註釈により構成したもの。本書は寛弘六年を収録。
全164頁(A5版)
本人担当「寛弘六年十一月十八日~十
一月二十六日条」は14頁(p117~p
130)。
*編者・山中裕、共註釈者・大津透、池田尚隆、吉田幹生、塚原明弘、片山剛、中島和歌子、関口力、岩田(國賀)由美子、福嶋昭次、野村倫子、竹居明男、島田とよ子
5 石山寺縁起絵巻集成共編著 2016-11-00中央公論美術出版 重要文化財石山寺縁起絵巻とその確認できる全模本、多くの資料を収載し、各時代の受容の全貌を明らかにする。
この絵巻は全巻の制作に鎌倉から江戸時代まで五百年近く要したことと、多くの模本が制作されたのが特徴である。本人の論考では模本研究成果による新論を付加し、描かれ続けた基盤の解明を試みる。
図版編Ⅰ・Ⅱ・論考資料編の3分冊。論考資料編は全113頁(B4版)
本人担当「石山寺縁起絵巻とその模本制作の諸相」は16頁(p35~p50)。ほかに図版解説や各段解説、年譜、文献等も担当。
*共編著者・相澤正彦、國賀由美子
6 博物館と文化財の危機共著 2020-02-29人文書院 博物館や文化財は今、研究や歴史の蓄積が損なわれ、現場から悲鳴があがっている。博物館と文化財のあるべき未来を提言する、京都大学人文科学研究所のシンポジウムの成果を伝える。
全196頁(B6版) 本人担当「学芸員の現在と未来」25頁(p73~p97)。
*編者・岩城卓二、高木博志 
*共著者・岩崎奈緒子、久留島浩、小泉和子、岩城卓二、高木博志
7 近江の画人共著 2020-06-10サンライズ出版 近江における近世から近代の画人の様相を、最新の調査結果をもとに論述した。
全163頁(B5変型版) 本人担当「祐常と応挙」「高田敬輔」「月岡雪鼎」「島﨑雲圃」「小泉斐」「島﨑玉淵」「高田敬輔と曾我蕭白」「野村文挙」「塩川文麟とその門流」「野口小蘋」「野口謙蔵」「中島来章」「織田瑟々」「三橋節子」「小倉遊亀」52頁(p38~p55、p60~p71、p114~p117、p144~p147、p153~p156)
*編者・石丸正運
*共著者・ 井上ひろみ、大原由佳子、高木文恵、森岡榮一、山口真有香
8 Kyoto’s Renaissance Ancient Capital for Modern Japan共著 2020-07-00 Renaissance books,London 近代京都画壇は、近世における京都の在り様が大きく変化したことによって、独自の展開を遂げた。殖産興業の時代背景から美術工芸界の様相をさぐり論述した。
全254頁(B6変型版) 本人担当「Nihonga in Kyoto at the dawn of the modern era」31頁(p189~p219)。
*編者・John Breen、丸山宏、高木博志 
*共著者・ John Breen、丸山宏、高木博志、谷川穣、中川理、小林丈宏、高久嶺之介、芳井敬郎
以上8点
Ⅱ学術論文
1 年中行事絵巻 新日吉本について単著 1987-01-00『神道史研究』35巻1号 (神道史学会) 新日吉神宮(京都市東山区)に伝わる「新日吉小五月会古図」は、年中行事絵巻の「左右近馬場騎射図」模本にほかならないことに着目。この新日吉神宮蔵模本の内容を、他本と比較検討し、原本は後水尾院から後西・霊元天皇から東山文庫へと伝わったものと類推。これを模写させた中御門院は朝議復興に供する目的があったことを論じた。A5版20頁(p33~p52)
2 年中行事絵巻 朝覲行幸巻 の制作に関する一試論単著 1988-01-00『古代文化』40巻1号 (古代学協会) 描かれる院御所を詳細に分析し、機能面での特質を当該期の史実と照らし合わせて検討。建春門院(平滋子)在世中の寝殿装束、多忠節による「胡飲酒の舞が描かれることから、主題は母后建春門院在世中の、高倉天皇による朝覲行幸であったと結論付け、従来の保元頃に藤原信西による朝議復興の気運化で制作され始めたとする説を否定。高倉天皇が元服した承安元年以降に絵巻制作の契機を求める必然性を提示した。
B5版13頁(p13~p25)
3 メトロポリタン美術館本 天神縁起絵巻の伝来について単著 1992-09-00『ミュージアム』498号(東京国立博物館美術誌) メトロポリタン本天神縁起は、近世以前の来歴が定かではなかった。一方、
京都市立芸術大学蔵の「荏柄天神縁起」模写は荏柄本ではなく、メトロポリタン本の図様に合致し、伊豆山般若院蔵物を寛政4年に模写したとする谷文晁の奥書をもつ。松平定信が文晁らに描かせ編纂した『古画類聚』や『考古画譜』の記述から、メトロポリタン本は伊豆山般若院から相模の大山寺宝寿院に伝わったことを明らかにした。
B5版17頁(p22~p38)
4 研究ノート 塩川文麟の画歴について単著 1995-03-00『滋賀県立近代美術館研究紀要』1号 近世から近代に至る京都画壇の歩みの中で、平安四名家の一人塩川文麟は、極めて重要な画人であるに関わらず、研究が等閑にされてきた。幕末維新の喧騒期に京を離れ、近江日野や近江八幡に寓居したため、滋賀に残る所縁の作品も多い。これらを含め有年紀作品を中心に考察を加え、画家の事績解明と作品の編年を試みた、初の文麟研究論考である。
A4版20頁(p20~p39)
5 浄信寺文化財調査報告書(美術・工芸)共著 1997-12-00木之本町教育委員会 木之本町教育委員会が実施した浄信寺美術工芸品実態調査のうち、絵画・彫刻・工芸各分野の報告書
A4版全92頁
本人担当 絵画・近世絵画 13頁(p38~p48、図版p8~p9)
6 滋賀県内個人蔵 西行物語絵巻 について単著 2000-03-00『滋賀県立近代美術館研究紀要』3号 当該の絵巻は、西行物語絵巻のなかでも采女本と呼称される、明応9年(1500)海田采女佑相保筆の原本(所在不明)の系に連なるものであること、さらに采女本系諸本の中における当該絵巻の特質を論じた。すなわち、宗達も模写した「禁裏御本」の系に属し、現在は上下2巻だが当初は5巻本で、采女本の復原に示唆を与えるものであることを提示した。
A4版27頁(p9~p34、写真図版p5)
7 近江の画人 高田敬輔 再考 -仁和寺蔵『御記』による知見を手がかりとして-単著 2002-03-00『滋賀県立近代美術館研究紀要』4号 曽我蕭白の師とされる、近江日野出身の江戸時代中期の画人高田敬輔について、これまで等閑にされてきた画歴を明らかにし、美術史上の位置づけを試みた論考。とくに仁和寺蔵『御記』に現れる敬輔を検討し、京狩野総帥狩野永敬門下としての活動や、仁和寺から僧位を得たことを明らかにした。「京の絵師」として奮闘し、晩年は再び地元に戻るという、江戸中期絵師の在り様を検証した。
A4版24頁(p9~p31、写真図版p5)
8 祭礼図の系譜に関する基礎的研究単著 2003-11-00『鹿島美術研究』年報 第20号別冊 (鹿島美術財団) 祭礼図を、それを生んだ社会の一表相としてとらえ、祭礼図そのものの意味と機能を問い直そうとする、その基礎研究の成果。屏風歌など文字資料も含め祭礼図の系譜を中世まで通史的にたどり、近世に入ると多岐にわたって展開する祭礼図の起源と、変容の過程を、絵画化の基盤という観点から論じた。
B5版14頁(p303~p316)
9 訳注『敬輔画譜』 附『高田家系図書』単著 2004-03-00『滋賀県立近代美術館研究紀要』5号 高田敬輔の画業について、没後に編まれた『敬輔画譜』(文化元年刊)の題辞、3つの序文、ならびに老泉戒如による「高田敬輔翁略伝」、および高田家伝来の『系図書』(弘化五年沙弥本檐の奥書)を翻刻し、読み下し文に、研究成果としての詳細な注解を付したものである。
A4版18頁(p21~p38)
10 島崎家伝来「書画帖」について単著 2005-03-00笠井昌昭編『文化史学の挑戦』所収、思文閣出版 笠井昌昭教授の同志社大学定年退職記念論集。近江日野の富商島崎家に伝わった画帖2冊の検討から、下野烏山に店舗を有した近江商人の文化的ネットワークを明らかにした。日野と下野のみならず、水戸や仙台、京の文人グループとも交流を持つ、関東で店を持った近江商人の交友層の厚さを浮き彫りにし、美術・文化への関与の有様を提示した。
全680頁(A5版)
本人担当「島崎家伝来「書画帖」について」は18頁(p251~p268)
11 都の絵師の逃避行 —塩川文麟「日野より京都までの道中双子六」をめぐって—単著 2007-05-00『美術フオーラム21』15号(美術フオーラム21刊行会) 幕末の京の喧騒を避け、近江日野に寓居していた画人、塩川文麟。その間の画事の実態、京と日野の往来、日野と近江八幡との往来の状況を、新出資料の「道中双六」と、日野の医家正野玄蔵の日記から読み解いた。
A4版4頁(p88~p91)
*査読あり
*編集委員:内山武夫、神林恒道、岸文和、中谷伸生、並木誠士、原田平作
12 コレクションを語る(3) 久隅守景単著 2008-03-00『滋賀県立近代美術館研究紀要』7号 未解明な部分の多い画人、久隅守景について、館蔵の「近江八景」屏風や、聖衆来迎寺に残る襖絵などの作品から、近江における画歴を中心に、その制作と生涯を論じた。
A4版5頁(p55~p59)
13 高田敬輔筆 信楽院天井画単著 2009-10-00『國華』1368号(國華編輯委員會) 高田敬輔の代表作、近江日野の浄土宗寺院で敬輔の菩提寺、信楽院の天井画を論じる。その像容は、韋駄天が描かれるなど、当時長崎渡来で貴顕の信仰を集めた黄檗宗に深く関わるものであることに着目。水陸画ほか敬輔の中国画学習を明らかにし、近江商人も宇治の萬福寺をはじめ黄檗寺院に喜捨していた史実などから、これに近江商人の関与を示唆した。
B4版8頁(p33~p39、写真図版p31)
*編輯委員:河野元昭、小林忠、田邉三郎助、關口正之、高階秀爾、海老根聰郎、小川裕充、佐野みどり、島尾新、佐藤康宏
14 仏心に目覚めるとき―粉河寺縁起絵巻の説話をめぐって―単著 2016-05-00『美術フオーラム21』33号
(一般社団法人 美術フオーラム21)
国宝「粉河寺縁起絵巻」の2つの説話について検証し、絵巻成立の要因を考察。絵巻成立期の『平安遺文』に見える一連の粉河寺領来栖庄に関する記述から、丹生都比売祭祀を取り込む必要が絵巻制作に向かわせたことを論じた。
A4版6頁(p82~p87)
*査読あり
*編集委員:神林恒道、岸文和、中谷伸生、中村俊春、原田平作
15 「破来頓等絵巻考―大谷大学博物館本の紹介をかねて―」単著 2021-03-19『大谷学報』第100巻第2号 《破来頓等絵巻》について、大谷大学博物館本の紹介をかねて伝本の関係を整理し、その内容、絵画や詞書の筆者から、制作の企画者や目的、あるいは受容層を論じた。
A5版37頁(p1~p37)
以上15点
Ⅲ 口頭発表・その他
1 後白河院と祭礼単著 1987-06-00『歴史手帖』15巻」6号(名著出版) 年中行事絵巻や古記録の記述をもとに、後白河院による神社の勧請や創始、これらの祭礼の在り方を論じた。
A5版4頁(p9~p12)
2 『年中行事絵巻』の成立に関する一試論-行事内容からの検討-口頭発表 1989-12-001986年度文化史学会大会 於、同志社大学 貴族の日記など古記録や儀式書と、絵巻に描かれた行事内容を比較検討し、絵巻の制作方針や事例のとり方について論究した。
発表時間:30分
3 画工楳嶺と京の工芸界単著 1990-04-00『幸野楳嶺とその流派』滋賀県立近代美術館、京都新聞社 幕末から明治維新期、日本画家たちは糊口をしのぐために友禅や陶器の下絵にたずさわった。しかし楳嶺は清水六兵衛家と親交を持ち、山鉾装飾にも尽力して、画技が工芸界に役立つよう手段を講じ、この協働関係を組織化するために奔走した。その実態を解明し論じた。
A4版変形4頁(p104~p107)
4 『御物』絵画Ⅲ 皇室の至宝3共著 1991-07-00毎日新聞社 皇室ゆかりの美術品・文献の集大成。絵画は3分冊で、Ⅲでは明治、大正、昭和期の日本画、洋画を扱う。
B4版全279頁
本人担当「幸野楳嶺筆 雨中嵐山」は2頁(p216~217)。
5 鏑木清方の肖像画単著 1993-04-00『鏑木清方』静岡県立美術館、岡山県立美術館、滋賀県立近代美術館、京都新聞社 美人画家として著名な清方だが、肖像画を「絵画で語る伝記」と称し、重要文化財「三遊亭円朝像」をはじめ洞察力鋭い、名画を10点以上残している。
これらの像主を検討し、文学への好尚と、古き良き時代への懐旧の念が背後にあったことを検証。滅びしものを愛惜する絵画としての制作を論じた。
A4版変形6頁(p158~p163)
6 『画集 滋賀県の美術』共著 1993-07-00郷土出版社 滋賀県の明治以降の絵画芸術の流れを集成し、「明治大正期の日本画家」「湖国を訪れた画人たち」「昭和期の日本画家」「滋賀県の洋画家」の4章に分けて記述。
B4版変形、全(作品編と解説編)228頁。
本人担当、「明治大正期の日本画家」25頁(p124~p148)、「湖国を訪れた画人たち」8頁(p149~p156)
7 『雪舟とやまと絵屏風』 日本美術全集13共著 1993-10-00講談社 最新の研究成果を導入した日本美術全集の第13巻。本巻では南北朝・室町時代の絵画を扱う。
B4版全258頁
本人担当「重要文化財 近江名所図屏風」は2頁(p214~p215)。
8 『平安時代史事典』共著 1994-04-00角川書店 平安時代全般の、多分野にわたる研究成果を総括した辞書。
B5版3分冊
本人担当「油壷」(本編上、p54)、「長元大嘗会御屏風本文」(本編下p1639~1640)、「年中行事絵巻」(同、p1892)「霊山院」(同、p2707)など、多項目。
監修・角田文衞、編集・古代学協会、古代学研究所
9 絵巻物の時間表現単著 1994-05-00『時間/美術』滋賀県立近代美術館、朝日新聞社 美術における時間の問題を取り上げた展覧会図録。主に20世紀美術における時間表現を概観する中で、日本美術からは唯一の論考である。絵巻物の時間表現を論じた。構図上の特性や、鑑賞のあり方など、すでに12世紀に極致に達した日本の絵巻物芸術の時間表現であるが、ストーリーを展開する力を失ったとき、真の意味での終焉を迎えたことを論じた。
A4版変形9頁(p70~p73、英訳p74~p78)
10 年中行事絵巻とその受容史単著 1995-10-00『月次絵-十二ヵ月の風物詩-』滋賀県立近代美術館、京都新聞社 年中行事絵巻は、「月次景物画」としての側面を持つ。この絵巻が中世以降の
「月次景物画」に連なるものとして、
記録に現れたこの絵巻の伝世や、模本制作の実態とその分析を試みた。そして図様の継承と改変を経て、新たな作品の制作に貢献したことを、祭礼絵巻の系譜も視野に入れながら論じた。
A4版変形7頁(p34~p40)
11 石山寺縁起絵巻単著 1996-02-00『滋賀文化財教室シリーズ』157号(滋賀県文化財保護協会) 石山寺縁起絵巻について、複雑な各巻成立の歴史的過程を中心に、その内容についてもふれ紹介した。
B5版4頁(p1~p4)
12 稲荷をめぐる絵画資料覚書単著 1997-03-00『朱』40号(伏見稲荷大社) 山城国紀伊郡の稲荷社(現伏見稲荷大社)が、どのように絵画化されてきたのかを、和歌資料や、古記録、年中行事絵巻・月次祭礼図模本・月次風俗図扇面などの現存絵画資料から概観し論じた。
A5版12頁((p113~p124)
13 ハ-ヴァ-ド大学美術館蔵「源氏物語画帖」解説共著 1997-08-00『國華』 1222号(國華編輯委員會) 土佐光信を主導者として、15世紀後半から16世紀前半に制作されたと考えられるハ-ヴァ-ド大学美術館蔵「源氏物語画帖」の特集号。日米の研究者19人により、この画帖全五十四帖の解説がなされた。
本人担当、3頁(p40、p43、p48)
*編輯委員:山根有三、水尾比呂志、辻惟雄、小林忠、今永淸二郎、田邉三郎助、關口正之、高階秀爾、河野元昭、海老根聰郎
14 東の画家 暁斎とその時代単著 1998-04-00『幕末明治の天才絵師 河鍋暁斎』 滋賀県立近代美術館、秋田県立近代美術館、岡崎市立美術博物館、毎日新聞社 幕末明治という激動期に、江戸から東京となった土地で展開した暁斎の画業を、同時代の京の絵師、岸竹堂や幸野楳嶺、森寛斎と比較検討した。狂画・戯画、月次風俗図といった作品分野ごとに、江戸と京の文化土壌の違いも視野に入れて考察した。
A4版変形4頁(p106~p109)
15 『巨匠が描く日本の名山』5巻共著 1998-11-00郷土出版社 山岳を描いた絵画の、写生と写意の解説集。公立館を中心に全国の美術館が協力。作品編と解説編に分かれる。本巻は東海・北陸・近畿編。
B4版変形、全(作品編と解説編)226頁。
本人担当、作家解説 5頁(p163、p166、p176、p177、p182)、作品解説
6頁(p188、p199、p208、p209、p211、p212)
16 朝日新聞社 小倉遊亀パリ展 記念講演口頭発表(講演) 1999-02-00於フランス・パリ 日本国大使館 広報文化センター 小倉遊亀初の海外展における講演会で、画業と生涯を紹介。日本語で発表し、同時通訳された。
講演時間:90分
17 『巨匠が描く 日本の名山』6巻共著 1999-04-00郷土出版社 同上で、本巻は中国・四国・九州編。
B4版変形、全(作品編と解説編)207頁。
本人担当、作家解説 1頁(p166)
18 京狩野門流 高田敬輔雑考単著 2000-08-00『日本画の情景』静岡県立美術館、滋 賀県立近代美術館 敬輔の画業の編年を、のこる実作品や史料から検討した初の論考である。従来重視されてこなかった京狩野の門流の中でとらえなおすことも行い、今後の画歴研究の序章とした。
A4版変形7頁(p194~p200)
19 琵琶湖をめぐる風景画の歴史口頭発表(講演) 2000-09-00静岡県立美術館 日本画の情景展 講演会 近江八景が成立するまで、琵琶湖畔の風景はいかに描かれてきたかを中心に講演。
講演時間:90分
20 20世紀の美 日本の絵画100選共著 2000-10-00日本経済新聞社 日本画家50人と洋画家50人の計100作品で、20世紀を概観する。制度と材料により区分される日本画と洋画だが、両者の融合も大きなテーマとなる。
B4版変形、全247頁。
本人担当、作品解説 2頁(p12~p13)、作品解説 1頁(p239)
21 時代と土地-小倉遊亀の生涯とその画業-単著 2001-04-00『追悼特別展 小倉遊亀』滋賀県立近代美術館 小倉遊亀の生涯とその画業を、時代と土地というふたつの座標軸にあらためて確認した。故郷大津を離れ、東へ向かって日本美術院で活躍、住まいを鎌倉に終えた生涯を、故郷大津への思いを検証しながら論じた。
A4版変形5頁(p97~p101
22 近江の画人高田敬輔再考-仁和寺蔵『御記』による知見を中心として-口頭発表 2001-12-002001年度文化史学会大会 於、同志社大学 伴蒿蹊『続近世畸人伝』ほかの記述などから、豪放な「田舎絵師」の印象が強かった高田敬輔だが、仁和寺蔵『御記』には狩野永敬の弟子として登場し、師の没後は仁和寺に僧位を求め、叙任されて、江戸まで出向いて幕府に認められようと奮闘する姿が浮かび上がる。これまでの見解にはない「中央絵師」としての生きざまを論じた。
発表時間:30分
23 小倉遊亀、画業形成期の画嚢について単著 2002-08-00『小倉遊亀展』東京国立近代美術館、滋賀県立近代美術館、朝日新聞社 奈良女高師時代の小倉遊亀の恩師で、安田靫彦とも親交の厚かった日本史の教授水木要太郎。水木は古瓦や拓本、古文書、書画の収集家としても知られ膨大な資料が国立歴民博ほかに分蔵、あるいは寄託されている。水木が亡くなるまで小倉遊亀が水木に宛てた書簡を読み下し、水木に教えを乞うた内容、綴られる遊亀の日常などから、画業で身を立てるようになった時期の小倉遊亀の画作の周辺を追い、検証した。
A4版変形12頁(p131~p142)
24 『女性画家の全貌』共著 2003-12-00美術年鑑社 近世から近代の「女性画家」を総合的に論じ、論文編と資料編ほかに分かれる。論文編のなかで、小倉遊亀の画業を、とくにその感性のみずみずさしさに注目して論じた。
監修・草薙奈津子
A4版変形、論文編は全91頁。
本人担当「生(き)をめざす開拓者―小倉遊亀」
2頁(p66~p67)
25 近江商人が美術史に果たした役割-高田敬輔とその門流の画業を通して-口頭発表 2004-09-00第16回 近代京都研究会 京都大学人文科学研究所 「みやこ」と「ひな」の観点から、都の絵師と地方絵師に論及。都の品々を北関東で商った近江商人と絵師は密接な関係にあったことを発表した。「大都会」の語が、絵師を述べる文章に初出していることも紹介した。
発表時間:60分
26 江戸時代後期の絵画単著 2004-11-00『江戸絵画への熱いまなざし~インデイアナポリス美術館名品展』愛媛県美術館、滋賀県立近代美術館、栃木県立美術館、毎日新聞社 18世紀半ば以降から近代にいたる過程の日本絵画について述べた。洋風画法が出現し浸透、貨幣経済の発展に起因する実証主義精神の高まり、農村都市の階層分化などを背景に、近世市民社会の芸術的要求に基づく表現様式が出現するという、この時期の絵画を取り巻く状況を概説した。
A4版変形8頁(p51~p58)
27 展覧会図録、制作のあれこれ単著 2004-12-00『博物館学年報』36号(同志社大学博物館学芸員課程) 担当学芸員が執筆者とともに編集者となる、展覧会図録の制作について詳述。公立館の図録制作の現況を報告した。
A5版6頁(p141~p146)
28 近江商人が美術史に果たしたある役割-『敬輔画譜』から読み取れること-単著 2005-02-00『高田敬輔と小泉斐―近江商人が美術史に果たしたある役割―』滋賀県立近代美術館、栃木県立美術館 文化元年刊『敬輔画譜』の構成と編さん事情を分析。敬輔画の顕彰を目的とするとともに、日野の文化人たちの芸苑交友録としての側面が浮かび上がった。大坂の木村蒹葭堂らによる実証主義への開眼、本草学や医学とともに文芸も発展した社会の動きとその中に占める日野の位置を、近江商人の活動も視野に入れ論じた。
A4版変形6頁(p176~p181)
29 高田敬輔について口頭発表(講演) 2005-05-00滋賀県立琵琶湖文化館友の会記念講演会
於琵琶湖ホテル
高田敬輔の画業と生涯について講演。
講演時間:60分
30 川端龍子の画業-仏教崇拝と、その荘厳としての琳派讃歌-単著 2005-10-00『生誕120年 川端龍子展』江戸東京博物館、茨城県天心記念五浦美術館、滋賀県立近代美術館、毎日新聞社 川端龍子は1928年に院展を離れ、会場芸術の実践をめざすため青龍社を結成した。その根底には、仏教と民衆の接点に重要な役割を果たした仏画への思いがあり、また琳派への傾倒はこれを荘厳する存在としての意味合いがあったことを、検証した
A4版変形3頁(p185~p187)
31 『近江日野の歴史』5巻 文化財編共著 2007-03-00滋賀県日野町 日野町域にのこる文化財と、日野に伝わったが現在は他所に所蔵される文化財もあわせて収録。その概要とともに個々の作品を論じた。絵画を担当した。
B5版、全615頁
本人担当:第1章 美の香り
第1節 絵筆の美 絵画
第2項 日野出身の画人たち
28頁(p40~p66、図版1頁)
第3項 日野ゆかりの画人たち
13頁(p67~p79)
編者:日野町史編さん委員会
32 近代の女流日本画家-松園・遊亀・不矩単著 2007-04-00『-松園・遊亀・不矩- 松園賞・文化勲章受章の女流日本画家たち』滋賀県立近代美術館、京都新聞社 近代の教育制度のなかで、この3人の女性画家は育った。前近代制度の中では、彼女たちのように良き師に出会い、画家の道を示唆されることなど、不可能に近かったであろう。少し世代の異なる3人を、近代史の歩みのなかで検証するとともに、近代画家として絵作りが世代とともに合理的なものに変貌してゆく過程を追った。
A4版変形3頁(p129~p131)
33 『日野町史』文化財編 発刊記念講演口頭発表(講演) 2007-05-00於、日野町公民館 成安造形大学長:木村至宏氏、京都国立博物館工芸室長:久保智康氏との三者による記念講演。
高田敬輔とその門流を中心に、日野町の絵画について講演。
講演時間:60分
34 博物館学芸員って何?口頭発表(講演) 2007-06-00同志社女子大学 博物館学芸員課程設置記念講演会 学芸員の仕事について、展覧会、作品資料の収集保全など、具体的な職務内容について解説。とくに展示と保全という相反する仕事の両立について、講演した。
講演時間:90分
35 川西ゆかりの画人、塩川文麟の生涯と画業口頭発表(講演) 2007-11-00大阪青山歴史文学博物館 秋季特別展「塩川文麟とその周辺~四条派の絵画~」講演会 塩川文麟の画業について、同館所蔵の作品も視野に入れて講演。
講演時間:60分
36 織田瑟々とその時代の文化人の交流~某家伝来書画帖を中心に~口頭発表(講演) 2008-03-00滋賀県東近江市西蓮寺 桜の画人織田瑟々の生地で、毎年桜の時期に絵画史研究者による講演会を開催する西蓮寺。瑟々も桜の絵をのこす
某家伝来書画帖について、当時の文化人の交流の足跡として紹介。
講演時間:60分
37 桑実寺縁起絵巻単著 2008-03-00『滋賀文化財教室シリーズ』227号(滋賀県文化財保護協会) 桑実寺縁起絵巻に描かれた内容とともに描法も解説。悲劇の将軍、足利義晴とその周辺による制作事情についても論じたうえで、絵師土佐光茂がこの作品のみならず、義晴や六角氏周辺などによる制作に関わっていたことを述べた。
B5版4頁(p1~p4)
38 博物館学芸員って何?口頭発表(講演) 2008-05-00京都女子大学 博物館学芸員課程 学芸員の仕事について、展覧会、作品資料の収集保全など、具体的な職務内容について解説。
講演時間:90分
39 祭礼図の系譜~祭礼絵画化の意味と機能~口頭発表 2008-12-00京都産業大学 日本文化研究所 月例研究会 近世に入ると多岐にわたって展開する祭礼図であるが、その起源と変容の過程を、社会の一表相としてとらえ、祭礼図そのものの意味と機能を問い直すことを、絵画化の基盤という観点から論じた。
発表時間:60分
40 『秦荘の歴史』4巻 資料 建造物・美術・工芸共著 2009-03-00滋賀県愛荘町 現在の愛荘町域にのこる文化財を収録。その概要とともに個々の作品を論じた。中世以降の絵画と、江戸時代以降の文化財総論も担当した。
B5版、全502頁
第3章 室町時代 
絵画6頁(p106~p111)
第4章 江戸・明治・大正時代
概説1頁(p113)
絵画12頁(p124~p135)
編者:秦荘町史編集委員会
41 日本美術院と近江単著 2009-09-00開館25周年記念『-日本画創造の苦悩と歓喜- 大正期、再興院展の輝き ~大観・観山・靫彦・古径・御舟~』滋賀県立近代美術館、栃木県立美術館、朝日新聞社 日本美術院を中心とする近代日本画の作品収集を方針に掲げた滋賀県立近代美術館の開館25周年記念展で、院展草創時からの近江との関わりを検証し、中国南宋に近似する水墨画にみるような景勝地として、琵琶湖畔が意識されていたことを明らかにした。
A4版変形2頁(p166~p167)
42 没後十年 小倉遊亀の画業を振返って単著 2010-02-00『没後十年 小倉遊亀展』兵庫県立美術館、宇都宮美術館、朝日新聞社 小倉遊亀の全生涯の画業を、5つの時期に区切りをつけて検証。さらに奈良女高師時代について別項を設け、当時の学科制度や、恩師の経歴、教授内容、卒業後の進路などから、画家としての信念の基盤は女高師時代に培われたことを論じた。
A4版変形12頁(p146~p157)
43 いざ、東へ-小倉遊亀の画業と故郷近江への思い-単著 2010-03-00『滋賀県立近代美術館名品選』滋賀県立近代美術館 滋賀県立近代美術館に託した小倉遊亀の思いを、その生涯をたどりながらさぐる。
A4版6頁(p5~p10)
44 没後十年 小倉遊亀の画業を振返って口頭発表(講演) 2010-04-00没後十年 小倉遊亀展記念講演会、宇都宮美術館 小倉遊亀の画業と生涯について講演。
講演時間:90分
45 調査研究から 小倉遊亀《花 其二》
単著 2010-11-00『視覚の現場-四季の綻び』7号(醍醐書房) 京都大学人文科学研究所所蔵の同作品「発見」の経緯と、人文科学研究所の前身、社団法人独逸文化研究所に収蔵される過程を推し量る。
A5版2頁(p28~p29)
46 高田敬輔の画業-黄檗絵画との接点-単著 2011-07-00『黄檗文華』130号 (黄檗文化研究所) 高田敬輔の作品のうち、黄檗宗との接点があってこそ成立したとみられる作例を論じ、その詳細を追いながら、敬輔に黄檗文化との接遇を許した環境を考察、近江商人の長崎貿易従事にも言及する。
B5版8頁(p59~p66)
47 小倉遊亀 ~一枚の葉っぱを手に入れるために~単著 2011-09-00『没後10年 日本画家小倉遊亀 一枚の葉っぱに宇宙をみる』公益財団法人佐野美術館 上記「没後十年 小倉遊亀の画業を振返って」のダイジェスト版
A4版4頁(p66~p69)
48 小倉遊亀 作品と心~一枚の葉っぱから宇宙をめざして~口頭発表(講演) 2011-09-00没後10年 日本画家・小倉遊亀 一枚の葉っぱに宇宙をみる 記念講演会、 佐野美術館(静岡県三島市) 「一枚の葉っぱ」の問答があった、師の安田靫彦入門時などを中心に、その生涯と芸術について講演。
講演時間:90分
49 「石山寺縁起の世界」記念シンポジウム単著 2012-10-00『石山寺縁起絵巻の全貌―重要文化財七巻一挙大公開―』滋賀県立近代美術館、京都新聞社 石山寺縁起絵巻には、石山寺の内外に数多くの模本があるが、これまでにはそのごく一部しか知られなかった。知られる限りの多くの模本を精査した結果から、各概要を述べ、信仰の力に支えられた模本制作の意義とその魅力について論じた。
A4版4頁(p144~p147)
50 模写のちから―石山寺縁起絵巻とその模本について単著 2012-10-00『石山寺縁起絵巻の全貌―重要文化財七巻一挙大公開―』滋賀県立近代美術館、京都新聞社 石山寺縁起絵巻には、石山寺の内外に数多くの模本があるが、これまでにはそのごく一部しか知られなかった。知られる限りの多くの模本を精査した結果から、各概要を述べ、信仰の力に支えられた模本制作の意義とその魅力について論じた。
A4版4頁(p144~p147)
51 近代日本画と工芸の流れ
ARTE IN GIAPPONE 1868 -1945
共著 2013-02-00国際交流基金、ローマ日本文化会館、京都国立近代美術館、ローマ国立近代美術館 イタリア、ローマにおける近代日本美術展の図録。日本語で執筆し、イタリア語に訳して出版された。
A4版変形、全231頁。
本人担当、作家解説 6頁(p210、p211、p216、p220、p221、p222)
52 小倉遊亀の画業口頭発表(講演) 2013-03-00特別展「小倉遊亀 慈愛のまなざし」記念講演会講師、公益財団法人香雪美術館 小倉遊亀の画業と生涯について講演。とくに奈良女高師時代に、弱者を慈しむ眼がそなわったことを解説した。
講演時間:90分
53 小倉遊亀の人物画・静物画・仏画口頭発表(講演) 2013-07-00「小倉遊亀展 人・花・仏」記念講演会講師、砺波市美術館 小倉遊亀の作品を、人物画、静物画、仏画に分けて詳述。それぞれの発展の過程について解説した。
講演時間:90分
54 栖鳳の師 幸野楳嶺単著 2013-09-00『別冊太陽日本のこころ211 竹内栖鳳 近代京都画壇の大家』平凡社 幸野楳嶺について、門弟にあたる竹内栖鳳との関係を中心に、明治期京都画壇を牽引したその事績を論じた。
A4版変形4頁(p150~p153)
廣田孝監修
55 「水木の大福帳」所見―水木要太郎と画家たち―単著 2014-10-00開館30周年記念『遊亀と靫彦─師からのたまもの・受け継がれた美─』滋賀県立近代美術館、愛媛県美術館、宇都宮美術館、NHKプロモーション 小倉遊亀の奈良女高師時代の師、水木要太郎の雑記帳で、明治末~昭和初期に至る知の宝庫である「水木の大福帳」は、これまで美術史分野からの調査がなされていなかった。影印本もふくめて全容を調査しえたその成果から、ここに登場した画家たちとの関わりを通じ、水木が近代美術史に果たした役割を検証した。
A4版変形6頁(p217~p222)
56 遊亀と靫彦 ―師からのたまもの・水木要太郎との縁を中心に―口頭発表(講演) 2015-04-00「遊亀と靫彦 ―師からのたまもの・受け継がれた美―」記念講演会講師、宇都宮美術館 古美術を愛し画作に生かした、師安田靫彦と小倉遊亀の共通項を確認し、師弟を繋いだ奈良女高師教授水木要太郎の生涯にも光を当てながら、遊亀にふたりの師が与えたものを検証した。
講演時間:90分
57 岩永てるみ departure単著 2015-05-00『第6回東山魁夷記念日経日本画大賞展』日本経済新聞社 推薦委員を務めた、第6回東山魁夷記念日経日本画大賞候補作の推薦文である。この推薦作品が入選作に選ばれ、表題展の図録に掲載された。
A4判全79頁[本人担当2頁(p28~p29)]
58 堀文子展を観て単著 2015-06-00『アートランブル』47号、兵庫県立美術館 兵庫県立美術館の特別展「堀文子‐一所不住・旅」の展覧会評。時系列に作品を通覧し、時世の流れや画家の生涯に重ね合わせて、展覧会を評する。
A4版2頁(p4~p5)
59 高田敬輔の画業―雛と雅のはざまで―口頭発表(講演)および信楽院現地見学会講師 2017-11-26滋賀県日野町教育委員会 高田敬輔の画業を、宗教的側面から検証した。
(講演時間:90分、現地見学会講師:45分)
60 石山寺縁起絵巻とその周辺口頭発表 2018-03-18祭祀研究会 詞書の解釈を中心に、絵巻の成立過程を検証。
61 伴戸玲伊子 流水譚単著 2018-05-00『第7回東山魁夷記念 日経日本画大賞展』日本経済新聞社 推薦委員を務めた、第7回東山魁夷記念日経日本画大賞候補作の推薦文である。この推薦作品が入選作に選ばれ、表題展の図録に掲載された。
A4判全71頁[本人担当1頁(p46)]
62 小倉遊亀の生涯と画業口頭発表(講演) 2018-05-13新潟市美術館 小倉遊亀展の記念講演として、当地新潟に関する事蹟も含め講演。
63 水木要太郎と近代美術
―水木の『大福帳』所見を中心に―
口頭発表 2018-12-22第15回 京都大学人文科学研究所「近代京都と文化」研究班 奈良女高師教授・水木要太郎「大福帳」に見えた画家を中心とする芸術家たちを、当時の動向と合わせて紹介し、水木が大正から昭和初期の近代美術史に果たした役割を考えた。
64 「京都 日本画新展2019」審査会 審査を終えて単著 2019-01-25『京都 日本画新展2019』京都新聞 新たなスタートをきった「京都日本画新展」の講評の焦点について述べた。
A4版変形1頁(p110)
65 「滋賀県立近代美術館 日本画コレクション形成と、展覧会の歩み-小倉遊亀と日本美術院を中心に―」単著 2019-04-00『小倉遊亀と院展の画家たち展 滋賀県立近代美術館所蔵作品による』静岡市美術館、島根県立美術館、富山県水墨美術館、NHKプロモーション  美術館の中枢機能であるコレクション形成と、関連する展覧会、および博物館活動について、近江の風土とともに論じる。
A4版変形 8頁(p8~15)
66 「小倉遊亀と滋賀県立近代美術館」口頭発表(講演) 2019-04-14静岡市美術館 日本画家小倉遊亀(1895~2000)の画業と、故郷近江を中心にその制作背景を論じた。[講演時間 90分]
67 美術作品が語る歴史事象と補完資料口頭発表と学会誌への講演記録掲載 2019-06-052019年度同志社大学文化情報学研究科共通シンポジウム(文化資源学コース) 大学でなぜ実資料を扱う研究が必要なのかを念頭に、実作品を調査した結果得られる知見と、これを周辺資料でいかに補完すべきかを講演 [発表時間 25分]し、のちシンポジウムに登壇した。

講演内容掲載誌『文化情報学』21、同志社大学文化情報学会、2019年10月 A4版全90頁 [本人担当「美術作品が語る歴史事象と補完資料―石山寺縁起絵巻を例に—」7頁(13頁~19頁]
68 「小倉遊亀と滋賀県立近代美術館」口頭発表(講演) 2019-08-18島根県立美術館 日本画家小倉遊亀(1895~2000)の画業と、故郷近江を中心にその制作背景を論じた。[講演時間 90分]
69 「小倉遊亀と滋賀県立近代美術館」口頭発表(講演) 2019-10-26富山県水墨美術館 日本画家小倉遊亀(1895~2000)の画業と、故郷近江を中心にその制作背景を論じた。[講演時間 90分]
70 「京都 日本画新展2020」審査会を終えて 単著 2020-01-24『京都日本画新展 2020』京都新聞 「京都日本画新展」第2回展の審査の経緯と概要について、とくに受賞を逃した作品の見るべき点について述べた。
A4判変形全114頁[本人担当1頁(p111)]
71 「2019年の歴史学界―回顧と展望― 日本・中世・美術」単著 2020-07-00『史学雑誌』129編5号 『史学雑誌』の「回顧と展望」の号で、2019年に発表された日本、中世に関わる美術史の著作、論文を総括し、学界への寄与を論じた。A5判全422頁[本人担当7頁(99頁~105頁)]
72 「琵琶湖文化館 後継館に向けて」単著 2021-01-00『湖国と文化』174号 休館中の滋賀県立琵琶湖文化館について、その再生を論じる特集号。館のアイデンティティとそれに応じた博物館の経営資源について述べた。B5判全88頁[本人担当4頁(38頁~41頁)]
73 「京都 日本画新展2021」にみる精華単著 2021-01-29『京都日本画新展 2021』京都新聞 「京都日本画新展」第3回展について、選考委員の代表として、審査の経緯と概要を、とくに受賞作の講評を中心に述べた。
A4判変形全112頁[本人担当2頁(p6~p7)]
74 「研究の原点―コロナ災禍に思う―」単著 2021-01-31大谷大学日本史の会『歴史の広場』23号 『歴史の広場』巻頭言において、災禍と日本絵画史研究について、思いを述べた。B5判全65頁[本人担当2頁(1頁~2頁)]
75 「《破来頓等絵巻》のこと」 単著 2021-03-00『大谷大学図書館・博物館報 書香』38号 『書香』38号の巻頭言として、本学博物館所蔵の《破来頓等絵巻》について、その概要や、所蔵の経緯に関して想定できる可能性を述べた。B5判全20頁[本人担当2頁(2頁~3頁)]
76 『近江八幡の歴史』第9巻 地域文化財・年表・便覧 単著 2021-03-00滋賀県近江八幡市 近江八幡市に伝世した文化財(絵画)について、調査結果の概要と、周辺資料との考証について論述。
A4判395頁

本人担当 「『桑実寺縁起絵巻』の成立」8頁(236頁~243頁)、「『長命寺参詣曼荼羅』と『熊野観心十界図』」7頁(264頁~270頁)、「塩川文麟の来幡」8頁(288頁~295頁)、「近世の画人たちと近江八幡」9頁(295頁~303頁)
77 「文化を繋ぐ:地元に残された湖北のスケッチ―竹内栖鳳と長浜」 単著 2021-08-00『須田記念 視覚の現場』5号(きょうと視覚文化振興財団)
日本画家竹内栖鳳の作品に、彼の後援者であった滋賀県長浜市の柴田家が与えた影響について、地元に残されたスケッチ帳を手掛かりに考察した。
B5判92頁

本人担当 4頁(49頁~52頁)
78 「絵巻物の見方、考え方 ―「石山縁起絵巻」を例に―」口頭発表(講座講師) 2021-09-08西宮市生涯学習大学「宮水学園」芸術講座
高齢者向け生涯学習講座の講師。絵巻物の約束事や、絵師・詞書筆者・発注主、ディレクター等、制作の経緯を、全巻成立に500年の歳月を要した「石山寺縁起絵巻」を例に、パワーポイントを用いて解説した。
講演時間 90分
79 「東本願寺と京都画壇」 単著 2021-11-02『2021年度特別展 東本願寺と京都画壇』図録
大谷大学博物館
草創期からの東本願寺における絵画制作の様相、京都画壇の画人とのかかわりを、作品と史料から検証、論述した。
A4判変形 96頁

本人担当 10頁(6頁~15頁)



80 『東本願寺と京都画壇』展図録 章解説・作品解説・関係古記録・画系図・画事関連年譜・参考文献 単著 2021-11-02『2021年度特別展 東本願寺と京都画壇』図録
大谷大学博物館
草創期からの東本願寺における絵画制作の様相、京都画壇の画人とのかかわりを明らかにするため、以下を編述。

A4判変形 96頁
  
章解説        3頁(p23、p31、p43)
作品解説       10頁(66頁~75頁)
障壁画筆者関係古記録 4頁(76頁~79頁)   
画系図        4頁(80頁~83頁)
画事関連年譜     4頁(84頁~87頁) 
参考文献       2頁(88頁~89頁)
81 「東本願寺と京都画壇―近代への道程を中心にー」 口頭発表 2021-11-23第34回 京都大学人文科学研究所 「近代京都と文化」 研究班 東本願寺と京都画壇の関係について、近代への道程を中心に考察し、明治度再建の両堂障壁画筆者とその作品について、さらには東本願寺が近代京都画壇に果たした役割について、私見を述べた。
発表時間 150分

82 「東本願寺と京都画壇」口頭発表(講演) 2021-11-272021年度 大谷大学博物館 特別展 東本願寺と京都画壇 記念講演会 特別展の記念講演として、東本願寺創建当初から明治度造営、さらにその後の、建造物の障壁画制作とその筆者について、展示作品や史料から検証できることについて講演した。
[講演時間 90分]
83 「平安末期のスポーツ観戦 -年中行事絵巻にみるスポーツ-」口頭発表(講演) 2021-12-18斎宮歴史博物館 歴史講座 三重県での国体開催(コロナで中止)を記念しての講座。年中行事絵巻に見られる、節会行事としてのスポーツや、庶民の競技を、史料と絵画をもとに紹介し、講演した。
[講演時間120分]
84 「梅の絵画 ―長浜盆梅展に寄せて―」 単著 2022-01-00『長浜み-な』147
長浜み-な協会
日本絵画における、梅を描いた絵画の名品について、滋賀県長浜市大通寺の岸駒作「梅図」襖12面を中心に述べた。
B4判 全64頁

[本人担当2頁(4頁~5頁)]
85 「京都 日本画新展2022」選考を終えて 単著 2022-02-11『京都 日本画新展 2022』
京都新聞
「京都日本画新展」第4回展の審査の経緯と概要について、また受賞作品を中心とした傾向や見るべき点について述べた。
A4判変形全100頁

[本人担当1頁(97頁)]
86 「〈2021年度博物館特別展〉「東本願寺と京都画壇」 開催をふり返って」単著 2022-03-00『大谷大学図書館・博物館報 書香』39 2021年度大谷大学博物館特別展の担当者として、その概要や、開催意義について述べた。
B5判全20頁

[本人担当2頁(14頁~15頁)]


87 「東本願寺と京都画壇―明治度両堂再建における障壁画制作の背景について―」口頭発表 2022-07-30第23回大谷大学日本史の会大会 東本願寺明治度再建における障壁画制作について、近世のそれとの相違点を明らかにし、その歴史的な意味について考察した。
[発表時間 40分]
88 文化経済サロン講演会「ヒト・モノ・ハコのゆくえ―博物館は何を目指して歩むのか―」講師 口頭発表(講演) 2022-09-11文化・経済フオーラム滋賀  滋賀県内を中心に、現今の博物館の現状と課題、今後の在るべきすがたについて、講演した。[講演時間 90分(質疑応答込み)] 
89 『仏法東帰―大仏開眼への道―』展図録 作品解説 共著 2022-10-11『2022年度特別展 仏法東帰―大仏開眼への道―』展図録 大谷大学博物館 仏教伝来、大仏開眼から聖徳太子信仰の展開など、仏法興隆に焦点をあてた展覧会図録で、絵画作品の解説を担当した。

A4判変形 86頁

本人担当 作品解説 5頁(64頁~66頁、73頁~74頁)
90 「地域の文化は誰が受継ぐか―博物館と地域社会の関わりを見直す―」 口頭発表(事例報告、パネリスト) 2022-11-06滋賀県立文化産業交流会館、文化・経済フオーラム滋賀 事例報告として学芸員の職務に関する現状と課題、展望について述べた後、標題のパネルディスカッションにおいてパネラーとして登壇。
91 「京都 日本画新展2023」選考を終えて 単著 2023-02-03『京都日本画新展2023』
京都新聞
「京都日本画新展」第5回展の審査の経緯と概要について、また受賞作品を中心とした傾向や見るべき点について述べた。
A4判変形全93頁

[本人担当1頁(89頁)]
以上91点

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