教育研究業績の一覧

藤原 正寿
A 教育業績
教育実践上の主な業績 年月日概要
1 教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)
1 (名称なし) 1994-00-00 ~ 大谷派教師を取得した有教師が、寺院等での教化活動に従事していく中で抱える諸課題に応えるために開設されている「伝道講究所」に講師、スタッフとして参画するとともに、カリキュラムの作成にも関わってきた。その中で、寺院活動での諸問題を参加者相互が共有できるように、座談の時間を多く取り、またその具体的諸問題にすでに取り組んできた過去の先達の歩みをともに学習すべく、資料等を配布し学習を行う等の工夫を行っている。
(1994年〜現在)
2 (名称なし) 1994-00-00 ~ 大谷派教師を取得するための研修である「真宗大谷派教師修練」にスタッフとして関わり、単に資格取得に終わることなく、取得後の教化活動のあり方や、具体的な教化の方法を実践的に学んでもらうための指導に留意した。具体的には、レポートを活用しての面談を行い、個別の事情に即した助言を行っている。
(1994年〜現在)
3 (名称なし) 2004-00-00 ~ 大谷派教師を取得した有教師のうち、全国30教区教化委員長より推薦された者を、これからの教化活動を担う人材として養成するプログラムである「教化特別研修生制度」にチーフとして関わり、教化に関する実践的な課題と方法を学ぶためのカリキュラムを作成し、研修を行ってきた。そのなかで、受講者に「法話実習」を課し、それを参加者相互に講評し合うことによって、教えの伝達の困難さと、大切さを学べるよう工夫した。また、大谷派教師が単に専門的な知識や技能を有することだけでなく、現代の諸課題(部落差別・生命倫理・自死問題等)の学習が不可欠であることを学習することを目的とし、それぞれの分野の専門家を招聘し、講演と座談が出来るカリキュラムを取り入れた。同時に個別の課題についてのさらなる学習を希望するものに、そのためのコースや窓口を紹介している。さらに、本制度修了者に同朋会館での補導として門徒研修のスタッフとして活動できるさらなる教化伝道にかかわる課程を制度に組み入れるよう工夫した。
(2004年〜現在)
4 (名称なし) 2010-00-00 ~ 京都大谷専修学院での授業において、真宗社会論〈真宗同朋会運動〉を担当し、主として今後大谷派教師として教化の現場に関わる人に対して、教化ということを親鸞聖人および、その教えを伝統してきた人々が、どのような事として捉えていたかを聖教の中で確認したり、資料を配付するなどして具体的に確かめている。授業内容の習熟度を確認するために、授業後に感想文を適宜課し、その内容をもとに授業内容を作成する等の工夫を行うと同時に、授業時間後に質問を個別に受けたり、学院生と課題共有のための学習の場を持ったりしている。
(2010年〜現在)
5 公開授業 2018-06-08 ~ 学生による授業評価アンケートにおいて、評価の高い授業に選ばれ、具体的な授業内容を教員参観の公開授業として行った。
2 作成した教科書、教材、参考書
1 書いて学ぶ親鸞の教え —「正信偈」—
2011-04-00 ~ 宗祖親鸞聖人が明らかにした浄土真宗の要を偈頌の形で書かれた「正信偈」を、宗祖の学びに習って、書写しながら学習する教材として作成。本文(漢文)とともに書き下し文も書写し、同時に現代語訳と、語注で内容を理解できるようにした。文中に4カ所のコラムを掲載し、真宗の教えについて生活の中で学ぶ教化冊子とした。個人はもとより、寺院等で教化活動を行うための実践的テキストとして作成したものである。この教材を用いて、寺院等での教化の実践のプログラムを提示し、その実演普及を行っている。頁数:50頁 全体を共同で監修。コラム・現代語訳を共同で執筆。
共同執筆者:藤原正寿・鶴見晃
(東本願寺出版部発行)
3 教育方法・教育実践に関する発表、講演等
4 その他教育活動上特記すべき事項
1 大谷大学生涯学習講座での講義 2021-05-00
~2021-07-00
開放セミナー シリーズ親鸞の和讃に学ぶ
「高僧和讃」曇鸞讃 合計6回
B 職務実績
1 「現代と親鸞の研究会」において帯津良一氏(帯津三敬病院名誉医長)との座談会 2002-01-00 ~ がん治療の最前線で活躍する医師と、「いのち」ということの意味について座談。死を見つめる事の大切さについて確認しあった。
(参加・掲載原稿の編集および校正)主催:親鸞仏教センター
『現代と親鸞』(親鸞仏教センター刊)第2号80頁〜104頁に内容掲載。
2 「現代と親鸞の研究会」において高史明氏(作家)との座談会 2002-02-00 ~ 現代がどのような時代であるか、さらに現代における『歎異抄』の学びの視座について座談。
(参加・掲載原稿の編集整理)主催:親鸞仏教センター
『現代と親鸞』(親鸞仏教センター刊)第2号127頁〜159頁に内容掲載。
3 「現代と親鸞の研究会」において高橋紳吾氏(日本脱カルト研究会代表)との座談会 2002-05-00 ~ 現代社会とカルトの問題について、カルト入信者の動機と現代の問題について、オウム真理教の問題を中心に座談。宗教者の役割についても話し合った。
(参加・掲載原稿の編集整理)主催:親鸞仏教センター
『現代と親鸞』(親鸞仏教センター刊)第3号54頁〜80頁に内容掲載。
4 「現代と親鸞の研究会」において森明子氏(聖路加看護大学助教授)との座談会 2002-11-00 ~ 「いのち」の問題への関心から、氏の主催する学習会等に参加した後、親鸞仏教センターでの講演と座談を企画立案。生殖医療の現状を問題提起頂いた後、生殖医療を通してみえてくる現代の「いのち」観について座談。
(企画・参加・掲載原稿の編集整理)主催:親鸞仏教センター
『現代と親鸞』(親鸞仏教センター刊)第4号80頁〜102頁に内容掲載。
5 「現代と親鸞の研究会」において辺見庸氏(作家)との座談会 2002-11-00 ~ 「われわれは、いかなる時代をいきているか」というテーマのもと、辺見氏の問題提起を受けて、現代という時代について、またそこに生きる人間のあり方について座談。(参加)主催:親鸞仏教センター
『現代と親鸞』(親鸞仏教センター刊)第4号132頁〜166頁に内容掲載。
6 「現代と親鸞の研究会」において春日キスヨ氏(安田女子大学教授)との座談会 2003-02-00 ~ 「いまの家族、これからの家族」というテーマで、現在の家族社会が持つ問題と、これからの家族のあり方について座談。
(参加・掲載原稿の編集整理)主催:親鸞仏教センター
『現代と親鸞』(親鸞仏教センター刊)第4号193頁〜212頁に内容掲載。
7 「現代と親鸞の研究会」において尾木直樹氏(教育評論家)との座談会 2003-09-00 ~ 「今日の子どもと教育の危機とは」とういテーマのもと、教育の現場で今何が起こっているのか、私たちが子どもに何を伝えなければいけないのかについて座談。(参加・掲載原稿の編集整理)主催:親鸞仏教センター
『現代と親鸞』(親鸞仏教センター刊)第5号205頁〜231頁に内容掲載。
8 「現代における人間像に学ぶ研究会」において諸富祥彦氏(明治大学助教授)とインタビュー形式での対談 2003-10-00 ~ 親鸞聖人が、「真仏弟子」という言葉で語る人間像を、現代という時代の中で確かめることを課題とした研究会を主宰し、現代の人間像と、親鸞が語る人間像について対談。特に心理学の分野で、キリスト教や仏教、特に親鸞の思想がどのような意味を持つかについて話し合った。
(企画・主宰・掲載原稿の編集整理)主催:親鸞仏教センター
『現代と親鸞』(親鸞仏教センター刊)第5号232頁〜251頁に内容掲載。
9 「現代における人間像に学ぶ研究会」において森津純子氏(ひまわりクリニック医長)とインタビュー形式での対談 2004-10-00 ~ 「いのちと現代医療」というテーマで、現代医療がもっている人間疎外の現状について、お話を伺い、そもそも人間の「いのち」とは何か、私たちにとって医療とは何かについて話し合った。
(企画・主宰・掲載原稿の編集整理)主催:親鸞仏教センター
『現代と親鸞』(親鸞仏教センター刊)第8号146頁〜162頁に内容掲載。
10 真宗における「いのち」の学び 講義
真宗における「教化」の学び講義
真宗における三経の学び『阿弥陀経』講義
真宗における三経の学び『大無量寿経』講義
2007-00-00 ~ 【真宗における「いのち」の学び 講義】
有教師のうち、全国30教区の教化委員長推薦による教化推進活動を担う人の養成プログラムである「教化特別研修生制度」のカリキュラムに沿って、親鸞の著作から親鸞の生死観について講義し、同時に現代における「いのち」を巡る諸課題について講義を行った。参加者:研修生20名(2007)・23名(2009)
場所:大谷大学湖西キャンパス  講義時間:90分
(2007年・2009年)

【真宗における「教化」の学び講義】
上記研修における講義。大谷派における教化の歴史と親鸞の教化観について講義を行った。参加者:20名(2007)23名(2010) 
場所:大谷大学湖西キャンパス
(2007年・2010年)

【真宗における三経の学び『阿弥陀経』講義】
上記研修における講義。親鸞の『阿弥陀経』観について講義を行った。参加者:研修生20名 
場所:興正会館  講義時間:90分
(2008年)

【真宗における三経の学び『大無量寿経』講義】
上記研修における講義。
親鸞の『大無量寿経』観について講義を行い、親鸞にとって、出遇いこそが、教化の成り立つ場であることを確かめた。
参加者:23名
場所:大谷大学湖西キャンパス  講義時間:90分
(2010年)
11 中央同朋会議(同朋会運動)コーディネーター 2008-00-00 ~ 大谷派教団における信仰運動である同朋会運動の中で、今後の教団の方向性と、教化のあり方について、パネルディスカッションをおこなった。その企画と、会議の司会、原稿のとりまとめを行った。パネリスト:二階堂行邦、木越樹、延塚知道、水島見一、小川一乘
『真宗』2009年5月号6月号に内容掲載。
12 金沢教区教学研究室講師として『大無量寿経』を講義 2009-00-00 ~ 教区における、有教師のための教化育成プログラムである教学研究室研修生のための講義。3年間で30回の講義を担当。
研修生の事前の予習内容を受けて講義。さらに講義後、講義の受け止めの提出を受けて、それをもとに次回講義内容を決定。
参加者:18名(教区内各組からの推薦)講義時間:120分
(2009年〜2011年)
13 金沢教区真宗学院特別講義(自死問題・臓器移植問題) 2009-00-00 ~ 大谷派教師取得のための授業の一環としての講義。
年間3回の講義 講義時間:120分
(2009年〜2011年)

【真宗における三経の学び『大無量寿経』講義】
上記研修における講義。
親鸞の『大無量寿経』観について講義を行い、親鸞にとって、出遇いこそが、教化の成り立つ場であることを確かめた。
参加者:23名
場所:大谷大学湖西キャンパス  講義時間:90分
(2010年)
14 中央同朋会議(同朋会運動)コーディネーター 2010-00-00 ~ 真宗大谷派教団の信仰運動である同朋会運動50年を迎えるに当たって、今後の教団の歩みの展望と、教化の具体的方法について鼎談を行った。その企画と、当日の司会進行を行った。
鼎談者:藤井慈等、楠信正、蓑輪秀邦
『真宗』2011年10月号11月号に内容掲載。
15 三重教区 『恵信尼消息』講義 2011-00-00 ~ 教化の現場である寺院に坊守として関わる人のための研修会。
年間3回の講義 
会場:三重教務所  講義時間:90分
参加者:90名(三重教区各組の坊守会役員他)
(2011年〜現在)
16 親鸞フォーラム(大谷大学後援)にコーディネーターとして参加 2015-05-31 真宗大谷派主催(大谷大学後援)のシンポジウム第10回親鸞フォーラム【人間×未来×仏教-私たちはどこに向かっているのか-】にコーディネーターとして参加。現代と仏教の課題についてディスカッションした。コーディネーターとして事前にパネリスト(古市憲寿 ・森達也・真城義麿 )と内容についてうちわせも行なった。
17 親鸞フォーラム(大谷大学後援)にコーディネーターとして参加 2018-04-21 真宗大谷派主催、大谷大学後援で開催されたシンポジウム「親鸞フォーラム」において「AI×ゴリラ×仏教—人間とは何か」というテーマのもと、各分野の専門家との公開討論を進行した。また、それぞれの分野の専門家とも事前打合せを行った。
18 講演 2020-12-26 コンソーシアム京都で、親鸞について講演
19 入学制度委員会委員 2021-04-00 ~ 入学制度に関する検討等の業務
20 真宗大谷派慶讃事業
大谷婦人会 慶讃法要お待ち受け全国大会での記念講演
2021-04-16 大谷婦人会慶讃法要会長就退任セレモニー/大谷府寺院会創立130周年式典での記念講演
21 大谷大学生涯学習講座での講義 2021-05-00
~2021-07-00
シリーズ親鸞の和讃に学ぶ⑥
『高僧和讃』 曇鸞讃
6回担当講義
22 小説家柚木祐子氏と対談 2021-12-01
~2022-12-01
善悪のさかいを超えてという内容で、小説家柚木祐子氏と対談
東本願寺出版発行「月刊同朋」2月号に内容掲載
23 大谷大学公開講演会および大学の現況報告 2022-09-01
~2022-09-14
大谷大学公開講演会および大学の現況報告として、三条支部・上越支部・丹但支部・青森支部・茨城支部に出向して、講演と報告を行った。
C 学会等及び社会における主な活動
所属期間及び主な活動の期間 学会等及び社会における主な活動
1 1987-04-00~0000-00-00 日本印度学仏教学会

(現在に至る)
2 1987-04-00~0000-00-00 日本宗教学会

(現在に至る)
3 1989-04-00~0000-00-00 日本仏教学会

(現在に至る)
4 2005-06-00~0000-00-00 真宗教学学会

(現在に至る)
5 2008-07-00~0000-00-00 日本生命倫理学会

(現在に至る)
D 研究活動
著書、学術論文等の名称単著、
共著の別
発行又は
発表の年月
発行所、発表雑誌等
又は
発表学会の名称
概要
Ⅰ著書
1 「真実教の根拠」共著 0000-00-00 『信道』誌 真宗大谷派名古屋別院 親鸞の主著である『教行信証』「教巻」の意義について、『大無量寿経』を真実教と仰ぐ意味を踏まえて講演内容を元に論じた。
【53頁~72頁】
2 キリシタンが見た真宗共著 1998-04-00東本願寺出版部 16世紀に来日したキリシタン宣教師らの報告である「キリシタン文書」に見られる日本の文化、なかんずく仏教、殊に浄土真宗の様子についての記述を確かめ、現在まで伝統される真宗の内実を史料を通して探ったものである。
頁数:285頁
担当:81頁〜138頁(第三章・第四章)
共同執筆者:武田武麿・木越康・藤原正寿・御手洗隆明・狭間芳樹
3 清沢満之―生涯と思想―
共著 2004-03-00東本願寺出版部 いわゆる近代教学の先駆者である清沢満之没後百年を記念して作成した、清沢の生涯を尋ねた著作。
清沢満之の生涯の中でも、特に宗教改革との関わりに注目し、清沢が願っていたものとは何か、それが思想としてどのように表現されたかを、現代に生きる私たちの課題を問う形で確かめた。
頁数:162頁
担当:1頁〜25頁(第一章・第二章)
共同執筆者:延塚知道・加来雄之・
藤原正寿
4 近代大谷派年表  第二版
共編 2004-03-00東本願寺出版部 本年表は、「宗門近代史の検証」という課題のもと、宗門の歩みを再確認するために作成された。第二版では、1976年までの史料を再度点検しつつ、新たに、1998年までを、蓮如上人の五百回御遠忌を機縁として増補したものである。この改訂当たっては、これまでよりも教学的な事項に関する項目を多く採用した。また付録として、宗務総長一覧や、大谷派講師一覧、両堂平面図等を収録し、身近な活用を促している。
頁数:366頁
共同編集者:上場顕雄・加来雄之・藤原正寿・三浦統・名畑直日児
5 関根仁応日誌 第1巻〜第5巻
共編 2006-06-00真宗大谷派教学研究所 清沢満之の盟友として真宗大学東京移転に奔走し、大谷派講師でもあり、宗務総長、大谷大学学長も歴任した関根仁応の膨大な日記を、所属寺である長徳寺の協力のもと翻刻し、発行したものである。真宗大学をめぐる明治期の宗門の様子や、清沢満之を中心とした人間関係を関根の日記から窺うことが出来る貴重な歴史史料である。現在第5巻まで発行済み。
共同編集者:松本専成・上場顕雄・藤原正寿・武田未来雄・名畑直日児
(2006年6月以降毎年一巻づつ発行)
6 親鸞聖人行実共編 2008-10-00東本願寺出版部 親鸞聖人七百五十回御遠忌を記念して、1960年に発行された「新訂親鸞聖人行実」を近年の研究成果を元に、全面改定した。レイアウトや文章表現も改めて作成したもの。
近年注目されている、実証研究では軽視されがちであった、伝承史料を別途まとめて収録し、民衆の中で語られ、伝承されてきた親鸞聖人の姿を掘り起こしている。年表も新たに作成。
頁数:439頁
共同編集者:上場顕雄・三本昌之・藤原正寿・御手洗隆明・鶴見晃・水谷英順
7 真宗の教えと宗門の歩み(第4版)
共著 2015-02-18真宗大谷派出版部 2015年2月に全面改定された、本書において、「」同朋会運動とは」という章を執筆した。内容は、真宗大谷派においてその存立の精神である同朋会運動という信仰運動どのような形で醸成され展開していったかについて執筆した。
(15〜23頁)
8 仏教に於ける実践を問う(二)共著 2015-09-00法蔵館 「真宗大谷派における同朋会運動」という題で執筆。全体のテーマである社会的実践としての仏教の歴史について、真宗大谷派において1962年より展開した同朋会運動の意義と、展開の経緯、さらにはその源流としての清沢満之の精神主義運動について論じた。(1〜17頁)
9 ここがわからん浄土真宗共著 2019-05-10大法輪閣編集部 一般に浄土真宗についてもたれるさまざまな疑問について、わかりやすくをコンセプトに出版された物で、「浄土真宗をめぐるさまざまな議論」の章の内
「親鸞は法然の教えを発展させたのか」「親鸞の正妻は誰だったのか」「浄土真宗は戦争に協力したのか」の項を担当執筆。(180頁~191頁)
10 濁世を生きる -南無阿弥陀仏の生活- 単著 2021-12-01真宗大谷派大谷婦人会 大谷婦人会慶讃法要会長就退任セレモニー/大谷府寺院会創立130周年式典での記念講演をもとに加筆修正して出版
(総頁数55頁)
以上10点
Ⅱ学術論文
1 清沢満之に於ける宗教的実践とその意義について単著 1992-10-00『親鸞教学』第六十号 真宗学会 清沢満之が時代社会の中で、宗教なかんずく浄土真宗が持つ意義をどのようなものとして把握し、それをどのように具現化したかについて考察した。明治初頭という時代の変革期にあって、国家とどのように対峙し、宗教の持つ意義を表現したかを、キリスト教学校である同志社のそれと比較しつつ、さらには、宗教教団(宗門)と教化の実践についてその関係を考察した。
頁数:14頁(46頁〜59頁)
2 現代における真宗の人間像単著 2003-06-00『現代と親鸞』第三号 親鸞仏教センター
真宗に関わるものが、現代社会において何をなし得るのか、何が期待されているのかについて考察した。現代のさまざまな課題と直接向き合っている、生殖医療やがん治療の分野の専門家が、人間の「いのち」についてどのように捕らえているかを確めることを通して、真宗人である私たちが、現代の諸課題にどのように対峙し、真宗の教えをどのように伝えていくのかを、親鸞という人間像を通して考察した論考。
頁数:16頁(2頁〜17頁)
3 内観の仏道 ―精神主義の現代的意義―
単著 2004-09-00『現代と親鸞』第五号 親鸞仏教センター
清沢満之のいわゆる精神主義運動が問うたものは何であったのか、それは、現在真宗大谷派教団に関わる私たちにどのようなことを問いかけているのかを考察した。特に教団とは何かについて、清沢のいわゆる教団改革運動後の取り組みや著作から確かめた。清沢が「師命論」というテーマで、それまで不可侵の絶対的権威として論ずることも避けられてきた、法主論について書かれた一文を取り上げ、教法と教団、さらには、信仰がどのような関係であるのかを論述した。
頁数:16頁(37頁〜52頁)
4 真宗大谷派における同朋会運動単著 2016-08-31日本佛教学会年報第81号 仏教における実践の実際として、1962年より展開された真宗大谷派(東本願寺)にける同朋会運動の展開の実際と、その精神的支柱としての清沢満之の思想について、2015年9月8日に開催された、日本佛教学会(於:東京大学)での発表を基に論じた。
(1〜17頁)
5 回向と凡夫単著 2019-03-10親鸞教学
以上5点
Ⅲ 口頭発表・その他
1 『仏説阿弥陀経』の概要講義 0000-00-00第三期教化特別研修生制度「三経の学び」
(2010年1月発行の『教化研究』147号に要旨掲載
『大無量寿経』において、釈尊と阿難の出遇いを通して説かれる教化の成立の具体相を確かめた上で、「無問自説」と宗祖が確かめる『仏説阿弥陀経』における釈尊と舎利弗との出遇いによる教化の成立について講義を行い、舎利弗が確かめた釈尊の教えの内実を倶会一處ということで確認した。
講義時間60分
頁数:8頁(62頁〜70頁)
2 清沢満之に於ける宗教的実践口頭発表 1993-03-00日本印度学仏教学会 印度学仏教学研究第41巻第2号掲載 清沢満之のいわゆる宗門改革運動を取り上げながら、大谷派僧侶の腐敗の原因を、教育、教化の問題として確かめ、真宗大学東京移転および、授業カリキュラムの変更に尽力した清沢の取り組みについて発表を行った。それを通して、今日の教団の教育教化の課題を確認することを目的とした。
発表時間:15分
頁数:5頁(169頁〜173頁)
3 真宗同朋会運動と大谷派における教化の課題口頭発表 2009-03-00各教区教学研究機関交流会 真宗大谷派教学研究所
(2008年度交流会プロシーディングスに要旨を掲載)
「宗門の信仰運動の方向性と教学教化の課題」というテーマのもと、同朋会運動発足50年を向かえるに当たって、これからの具体的取り組みと、同朋会運動発足の願いについて発表した。そのなかで、清沢満之が教化ということをどのように捕らえ、これからわれわれがどのように教化について取り組むべきかを考察した。
発表時間:30分
頁数:10頁(13頁〜22頁)
4 『大無量寿経』に学ぶ講義 2009-12-002011年6月発行の『白道』13号に要旨の一部を掲載
(真宗大谷派金沢教務所発行)
月一回講義
講義時間120分
頁数:15頁(1頁〜15頁)
(2009年12月〜2011年5月)
5 シリーズ親鸞 全十巻
監修(補助)・編集 2010-05-00筑摩書房 本シリーズは、宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌を記念して、出版されたものである。大谷派において、親鸞研究に取り組んでいる諸氏が分担して執筆。親鸞をさまざまな角度から検証し、現代市民が、時機相応の教えとして、浄土真宗に触れるための機縁とするために、出来るだけ平易な言葉でその思想を表現したもの。
頁数:約250頁×10冊
監修者:小川一乘・延塚知道・草野顕之・藤原正寿
(2010年5月〜2011年2月)
6 大谷学会研究発表会口頭発表 2018-10-26大谷学会 発表題目:懺悔道としての浄土真宗
親鸞開顕の仏道は、本願力の回向を自覚自証する道である。法藏菩薩が浄土の因である誓願をなぜ超発されたのかをさとることができない凡夫が、自身の在り方を懺悔することにおいて、仏の本願を自証する仏道であるという内容で発表。発表時間50分
以上6点

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