教育研究業績の一覧

上野 牧生
A 教育業績
教育実践上の主な業績 年月日概要
1 教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)
1 授業資料のインターネット配信 2007-04-00
~2008-01-00
2007年度に担当した授業(「維摩経を読む」「般若経を読む」)では、毎授業時に当該授業の内容を詳細に活字化した資料を配布した。その目的は、第一に、授業時の内容理解を促進するため、第二に、もし受講生が授業時に内容を理解し得なかったとしても、後にその資料を読み返すことで、内容を理解し易くするため、第三に、復習を容易にするためである。さらに、当該資料を含め、授業時に配布した資料を全てPDF化してインターネット上に配置した。その目的は、授業を欠席した受講生が当該授業の資料をいつでもどこでもダウンロードできる環境を作ることで、欠席に起因する理解不足を防ぐため、また電子媒体で資料を配布することにより、PC上での閲覧、保存を容易にするためである。
2 授業外での学習支援体制の構築 2011-04-01
~2018-04-30
毎週月曜〜金曜(夏期休暇・春期休暇中も含む、午前9時より午後6時まで)、仏教科一般研究室に常駐し、学生に対する学習指導・生活相談に従事した。また、本学図書館と連携して仏教科一般研究室の蔵書(約3500冊)を管理し、須要な参考文献の整備と新刊の配架を行い、学生が重要かつ最新の研究成果に触れ得る環境を整えた。さらに、特別な配慮が必要な学生については、学生相談室および保健室と連携し、専門家に指示を仰いだ上で対応にあたった。
3 仏教科一般研究室を中心とした教育体制の構築 2011-04-01
~2019-03-31
仏教科一般研究室に常駐し、本学科が開講する各授業の進捗・難易度・他授業との内容重複・改善点に関して学生から日常的にヒアリングを行い、各授業の担当教員にその情報をフィードバック(場合によっては改善を要求)した。また、各学生の出席状況・理解度に関して授業担当教員から日常的にヒアリングを行い、欠席が目立つ学生、理解が遅れている学生への支援を行った。さらに、各授業にて課される提出物の提出先を、仏教科一般研究室における筆者のデスクに指定して提出窓口を一元化し、授業担当教員と筆者とが提出物のクロスチェックを行い、各学生の習熟度を把握するよう努めた。以上の方策に基づき仏教科一般研究室を中心に学科所属教員・関係教員の間で日常的に情報交換・情報共有をはかり、教員が連携してディプロマ・ポリシーの実現を目指す体制を構築した。
4 副指導教員制度の導入による卒業研究指導体制の充実 2011-04-01
~2019-03-31
卒業研究の作成を支援するにあたり、副指導教員制度を導入した。具体的には、指導教員(最終学年の演習担当教員)の協力のもと、指導教員を除く学科所属教員・関係教員を「副指導教員」に指名し、ひとりの副指導教員につき2名ないし3名の学生(最終学年)を担当するよう割り当てる。副指導教員は、5月初旬から指導を開始し、題目を決定するための個人面談、論文構想のモデル提示、一次文献・二次文献の指示、文章の添削、章構成の見直しなどの指導を行う。また、これらの過程と平行して、指導教員が各演習及び授業時間外において通常の指導を行うと同時に、仏教科一般研究室の常駐教員(筆者)が、学術論文の書き方の指導、文章の添削、指導教員・副指導教員と学生との連絡を仲介する役割を担う。口頭試問では指導教員が主査を、副指導教員が副査を担当する。このように、指導教員・副指導教員・研究室常駐教員の三者による指導体制を構築し、卒業研究の作成を支援した。
5 卒業研究・修了レポート提出者を対象とした一夜研修会、中間発表会の開催 2011-04-01
~2019-03-31
11月末日に設定された卒業研究・修了レポートの提出期限に向け、9月中旬(1回目)と10月末(2回目)に中間報告のための発表会を開催した。1回目は夏期休暇の最終週に湖西キャンパスセミナーハウスにて「一夜研修会」の形式で実施し、指導教員・副指導教員・研究室常駐教員の参加のもと、学生ひとりにつき約30分の発表時間(質疑応答を含む)を設けて綿密な中間報告会を開催した。2回目は提出をひと月後に控えた時期に学内にて開催した。この2回目には次年度に卒業研究・修了レポートの提出を控えた学生・科目等履修生の参加を義務付け、次年度の接続と啓発を意識した。
6 『佛教研究紀要』の刊行 2011-04-01
~2019-03-31
提出された卒業研究・修了レポートの論文要旨(全員分)と、特に優れた論文の全文(数篇)を掲載した『佛教研究紀要』を毎年度末に刊行し、学修の成果を可視化すると共に、それをアーカイヴして次年度の指導に活用した。論文提出者には卒業式・修了式にて配布、次年度に卒業を控えた進級生には新学期のオリエンテーション時に配布すると共に、第一学年の必修授業「学びの発見」において過去の『佛教研究紀要』を学術論文の書き方の見本として活用した。刊行物は出版費用を軽減するため筆者が編集・版下作成・刊行のすべてを行なった。
7 自前の教科書の作成と無償配布 2011-04-02 ~ 担当科目の授業内容に即した教科書を筆者自身が執筆・作成し、無償配付している。無償配付の目的は、昨今の経済事情に鑑み学生の経済的負担を解消することであり、筆者が執筆する目的は、授業担当者自身が教科書を作成することにより、市販の教科書を使用した場合のように授業内容と齟齬をきたすことなく、より着実な授業理解を目指すことが可能だからである。教科書の体裁については後述する。
8 学長裁量経費による教育改革事業 2016-04-01
~2017-03-31
仏教科の教育改革事業「真宗にかんする断片的知識を統合するための「親鸞像の構築」を目指したフィールドワークの実施」が2016年度学長裁量経費に採択されたことをうけ、2016年8月31日から9月2日および9月5日の四日間にわたり、集中講義「親鸞を歩くー京都フィールドワークー」を実施した。実施に際して、従来の体験型授業の規模を拡大し、多くのフィールドワーク先を確保し、内容の充実をはかった。また、その成果を『二〇十六年度 学長裁量経費による教育改革事業成果報告書』として刊行し(平成28年10月30日発行、vi頁+30頁)、本学教員および本学科の学生に配布した。本書の編集・版下作成・刊行はすべて筆者が行った。なお、2017年度・2018年度の同集中講義では本書を参考文献として使用した。
2 作成した教科書、教材、参考書
1 唯識思想に関する教科書作成 2017-09-25
~2018-01-23
2017年度に担当した授業「こころの探究」では、アサンガ(無著)の『摂大乗論』に基づいた唯識思想に関する自前の教科書を作成した。教科書は、毎授業時にA4用紙4頁分をA3用紙の両面にコピーして配布し、全15回の授業終了時に15枚60頁から成る冊子体となるよう作成した。教科書には当該授業の内容を細部にわたって詳しく記すと共に、専門分野を共有しない他学科(仏教科以外の学科)の受講生も内容を理解できるよう、平易な文章作りを心がけた。さらに巻末には解題付きの参考文献一覧を掲載し、授業で扱った範囲以上の内容を知りたい受講生がその一覧によって詳細を辿ることができるよう工夫した。
3 教育方法・教育実践に関する発表、講演等
4 その他教育活動上特記すべき事項
1 教化学演習Ⅰにおける一泊研修会スタッフ 2011-04-01 ~ 毎年5月〜6月に教化学演習Ⅰの受講者を対象として東本願寺研修道場にて行われる一泊研修会に研修スタッフとして参加・宿泊し、真宗大谷派の教師資格取得に関する活動に従事している。
2 海外研修の引率(ブッダを歩くーインドフィールドワークー) 2012-08-22 ~ 短期大学部仏教科の2012年度開講科目「ブッダを歩くーインドフィールドワークー」を担当し、全八回の事前講義とインドにおける八日間の実地研修を実施した(2012年8月22日-29日)。
短期大学部仏教科の2014年度開講科目「ブッダを歩くーインドフィールドワークー」を担当し、全八回の事前講義とインドにおける八日間の実地研修を実施した(2014年8月21日-28日)。
3 高校生を対象とした模擬授業の実施(高大連携プログラム) 2015-08-20 ~ 京都翔英高校の生徒を対象に「ほんとうにたいせつなこと」と題して自分自身の生と死について考える模擬授業を実施した(2015年8月20日)。[60分]
京都翔英高校の生徒を対象に「ほんとうにたいせつなこと」と題して自分自身の生と死について考える模擬授業を実施した(2017年7月19日)。[60分]
B 職務実績
1 【外部資金の獲得】科学研究費助成事業研究分担者 2008-04-01
~2011-03-31
「瑜伽行中観派の修道論の解明ー『修習次第』の研究ー」(研究課題番号:20520049,研究代表者:一郷正道)
2 【外部資金の獲得】公益財団法人 三島海雲記念財団 学術研究奨励金 受贈者 2010-07-01
~2011-06-30
平成22年度(第48回)人文科学部門 学術研究奨励金
研究課題名「古代インドにおける仏教経典解釈論の文献学的研究」
3 『佛教研究紀要』編集者 2011-04-01
~2019-03-31
『佛教研究紀要』(大谷大学短期大学部仏教科)第33号〜最終刊(第41号)の編集・版下作成・刊行を担当
4 【外部資金の獲得】科学研究費助成事業研究分担者 2013-04-01
~2018-03-31
「スティラマティの倶舎論注釈書『真実義』梵文写本第一章の研究」(研究課題番号:25370062,研究代表者:小谷信千代)
5 真宗総合研究所 指定研究「西蔵文献研究班」研究員 2016-04-01 ~ 指定研究「西蔵文献研究班」研究員 兼 研究班庶務
6 『佛教學セミナー』編集委員 2016-04-01 ~ 『佛教學セミナー』(大谷大学佛教學会)第103号以降の編集を担当
7 【外部資金の獲得】科学研究費助成事業研究代表者 2017-04-01 ~ 「世親作『釈軌論』の総合的研究」(研究課題番号:17K02224. 研究代表者:上野牧生)
8 2017年度 大学総合企画委員会 委員 兼 庶務 2017-05-00
~2017-09-00
【諮問事項】「仏教教育センター(仮称)の設置について」大学総合企画委員会 委員 兼 庶務
9 仏教教育センター設置準備委員会 委員 2018-01-00
~2018-03-00
仏教教育センター設置準備委員会 委員
10 仏教教育センター・センター員 2018-05-01 ~ 仏教教育センターのセンター員を担当
C 学会等及び社会における主な活動
所属期間及び主な活動の期間 学会等及び社会における主な活動
1 2004-04-00~0000-00-00 日本西蔵学会
2 2005-04-00~0000-00-00 日本印度学仏教学会
3 2007-04-00~0000-00-00 日本佛教学会
4 2009-04-01~2010-10-25 北海道印度哲学仏教学会
5 2017-07-00~0000-00-00 International Association of Buddhist Studies
D 研究活動
著書、学術論文等の名称単著、
共著の別
発行又は
発表の年月
発行所、発表雑誌等
又は
発表学会の名称
概要
Ⅰ著書
以上0点
Ⅱ学術論文
1 カマラシーラの二諦説単著 2005-05-31『日本西蔵学会々報』第51号(日本西蔵学会)
八世紀のインドに在世したカマラシーラという人物の主著『中観光明論』に基づき、この人物の中観思想の根幹を担う二諦説の構造的特徴を明らかにした。具体的には、カマラシーラの二諦説は、先行するバーヴィヴェーカ、ジュニャーナガルバ、シャーンタラクシタの解釈を踏襲して体系化されたものであり、後代のチベットにおいてはその二諦説解釈が中観自立派の代表的解釈として取り上げられていることを論じた。[総頁数11頁][本人担当25頁~35頁]
2 カマラシーラの縁起論単著 2006-12-01『大谷大学大学院研究紀要』第23号 カマラシーラの著作である『摂真実論難語釈』「業と果報の関係の考察」章の包括的研究を目指しつつ、当該章にて展開される諸議論の整理と考察とを通してカマラシーラの縁起論を論じた。具体的には、仏教の中心的教義である「縁起」について、「特定の原因にのみ縁って特定の結果が生起すること」と解釈されている可能性があること、そしてこの解釈が同著者による経典註釈文献『稲竿経逐一註釈』における「縁起」の定義と一致することを指摘した。[総頁数27頁][本人担当1頁~27頁]
3 カマラシーラの因果論単著 2006-12-20『印度学仏教学研究』第55巻第1号
(日本印度学仏教学会)
カマラシーラの著作である『摂真実論難語釈』「業と果報の関係の考察」章に基づき、当該章にて展開される因果論を考察した。その因果論の最大の特徴は「特定の原因があるときにのみ結果は生ずる」という意味で限定的に因果関係を捉える点にある。そしてこの因果論がそのままカマラシーラの縁起論に援用されている可能性を論じた。[総頁数4頁][本人担当424頁~427頁]
4 大乗経典の冒頭部とその意義単著 2008-03-10『大谷学報』第87巻第2号(大谷大学大谷学会) 大乗経典に対する註釈文献群に基づき、古代インドの註釈者たちが大乗経典冒頭箇所の構成およびその意義についてどのように解釈していたかを論じた。具体的には、その冒頭部は、説法のなされた日時、場所、説法を行った人物および聴衆の顔ぶれを明示することによって、大乗経典の傍聴人に当該の教説が仏説であることを知らせる意義をもつことを明らかにした。[総頁数25頁][本人担当50頁~74頁]
5 「如是我聞一時」:ナーランダーにおける註釈学の伝統単著 2009-03-18『大谷大学研究年報』第61号(大谷大学大谷学会)
大乗経典に対する註釈文献群に基づき、インドの註釈者たちが大乗経典冒頭の一節「如是我聞一時」についてどのように解釈していたかを論じた。具体的には、「如是」「我」「聞」「一時」の各語に対する諸解釈を取り上げ、註釈文献間の貸借関係を指摘しつつ、インドの註釈者たちが一様に「一時」を「〔我〕聞」および「〔世尊〕在」の両動詞に係るものとみなしていたことを明らかにした。さらに各註釈者がそれぞれ時代的に先行する註釈者の解釈を踏襲している点から、各註釈者の歴史的位置を整理した。そして最後に、ナーランダー大僧院に確固たる註釈学の伝統が存在したことを指摘した。[総頁数79頁][本人担当75頁~153頁]
6 大乗経典の結集者をめぐる一伝承単著 2009-03-20『印度学仏教学研究』第57巻第2号
(日本印度学仏教学会)
大乗経典に対する註釈文献群に基づき、インドの註釈者たちが大乗経典の「結集者」についてどのように解釈していたかを論じた。具体的には、阿含経典の結集者である阿難ではなく、弥勒、文殊、金剛手などの大乗系菩薩を大乗経典の結集者とみなす伝承が存在したことを明らかにした。[総頁数5頁][本人担当173頁~177頁]
7 『釈軌論』第一章の研究(課程博士論文)単著 2009-03-31大谷大学 甲77号 大谷大学に提出した課程博士論文。主論文では、『倶舎論』に次ぐヴァスバンドゥの『釈軌論』(Vyākhyāyukti)の主題とその構成の解明を目的とし、本書全体の概要を論ずる第一章を考察した。そして、その考察をとおして、本書が広義での説一切有部の阿含経典を精確に解釈し註釈するための方法論を体系化した文献であること、後代の経典註釈者は本書に基づいて大乗経典の註釈文献を作成したこと、総じて、「経典をいかに解釈/註釈すべきか」という一点において、インドからチベットに至る佛教圏に絶大な影響を与えたことを明らかにした。さらに、副論文として、『釈軌論』およびグナマティの『釈軌論註』第一章全体のチベット語訳校訂テキスト・和訳を作成した。[総頁数301頁]
8 『釈軌論』の経典註釈法とその典拠単著 2009-06-30『佛教学セミナー』第89号(大谷大学佛教學會)
阿含経典および大乗経典に対する註釈方法を論じた文献の中で、歴史上最も重要視された『釈軌論』の研究の一端として、ヴァスバンドゥが本書の制作に際して参照したと推測される先行文献の存在を指摘し、本書が馬鳴(アシュヴァゴーシャ)の『荘厳経論』および『瑜伽師地論』「摂釈分」に基づいて制作された可能性を論じた。[総頁数23頁][本人担当1頁~23頁]
9 『釈軌論』における阿含経典の語義解釈法(1)単著 2010-10-25『印度哲学仏教学』第25号(北海道印度哲学仏教学会)
『釈軌論』第一章から第三章に亘って論じられる、阿含経典における経文・経句の語義を解釈するための方法論の解明を目指した翻訳研究の一部であり、本稿が対象とした範囲は第一章「語義」(1)の前半部である。本翻訳研究では、ヴァスバンドゥが解釈例として引用する経句の出典の多くを比定し、それらのほぼ全てが説一切有部の阿含経典と律典とに特定されることを示した。[総頁数14頁][本人担当71頁~84頁]
10 古代インドにおける仏教経典解釈論の文献学的研究—『釈軌論』を中心として—単著 2011-11-01『公益財団法人三島海雲記念財団研究報告書』第48号 古代インド佛教における経典解釈論の白眉である『釈軌論』の五相に基づく方法論を考察し、同論が徹頭徹尾、大乗経典ではなく阿含経典を解釈例(註釈対象)とした方法論を確立していることを確認した。それに伴い、同論第四章における大乗仏説論の位置づけを再考する必要性があることを論じた。さらに付論として、従来の研究において懸案であった第二章の内容について概説を試みた。[総頁数3頁][本人担当143頁~145頁]
11 『釈軌論』における阿含経典の語義解釈法(2)単著 2012-06-30『佛教學セミナー』第95号(大谷大学佛教學會) 『釈軌論』第一章「語義」(1)の翻訳研究(後半部)であり、同名拙論の続編である。付論として『釈軌論の百の経片』に引用された『雑阿含経』第270経の平行経典を取り上げ、チベット語訳テクストとその和訳を提示し、さらにチベット語訳テクストと第270経漢訳テクストとの対照資料を作成した。[総頁数35頁][本人担当1頁~35頁]
12 ヴァスバンドゥの経典解釈法(2)
—要義(piṇḍārtha)—
単著 2012-12-30『佛教學セミナー』第96号(大谷大学佛教學會) 『釈軌論』における経典解釈法は五項目から構成されている。本稿ではそのうちの第二に相当する「要義」について、解釈例である『相応阿含』「五取蘊篇」第1経との関連に着目しつつ、その定義内容を確認した。さらにヴァスバンドゥの解釈の素材となった先行文献、および『釈軌論』を踏襲する後続文献における「要義」定義を確認し、その解釈の変遷を論じた。Appendix Aでは『相応阿含』「五取蘊篇」第1経と漢訳『雑阿含経』第一経との対照資料を掲載し、Appendix Bでは『釈軌論』第二章に引用される『相応阿含』の一覧を掲載した。[総頁数50頁][本人担当1頁~50頁]
13 『釈軌論』における阿含経典の語義解釈法(3)単著 2013-06-30『佛教學セミナー』第97号(大谷大学佛教學會) 『釈軌論』第一章「語義」(2)全体の翻訳研究であり、同名拙論の続編である。本翻訳研究では、ヴァスバンドゥが解釈例として引用する経句の出典の多くを比定し、それらのほぼ全てが説一切有部の阿含経典と律典とに特定されることを論証するとともに、付論として「語義」(1)(2)チベット語訳テクスト掲載した。[総頁数49頁][本人担当1頁~49頁]
14 ヴァスバンドゥの経典解釈法(3)
—語義(padārtha)—
単著 2013-12-30『佛教學セミナー』第98号(大谷大学佛教學會) 『釈軌論』における経典解釈法は五項目から構成されている。本稿ではそのうちの第三に相当する「語義」について、その「手法」に着目しつつ、その定義内容を確認した。そして、ヴァスバンドゥによる語義解釈の「手法」そのものが阿含経典から導出されたものであり、経典から導出された手法に基づき経典を精確に解釈するための方法論をヴァスバンドゥが確立したことを論じた。[総頁数66頁][本人担当1頁~66頁]
15 佛教徒にとってsatyaはいくつあるか
—『釈軌論』と『順正理論』の観点から—
単著 2014-06-30『佛教學セミナー』第99号(大谷大学佛教學會) 説一切有部に伝承された阿含経典には「聖者の諦は四つである」「婆羅門の諦は三つである」「諦は二つである.世俗諦と勝義諦とである.」「諦はただ一つである.第二のものはない.」というように様々なsatyaが佛説として含まれている。このsatyaの「数」をめぐる齟齬を解消すべく,ヴァスバンドゥ『釈軌論』は「佛説の趣意が異なるから矛盾はない」と主張し,サンガバドラ『順正理論』は「究極的にsatyaはひとつに尽きるから矛盾はない」と主張する.本稿では双方の主張の相違点が両者の佛説観に基づくことを示しつつ,両者が依拠する経文,議論の背景にある問題意識が共有されている点を示した。また説一切有部における二諦の出典が有部所伝の『増一阿含』に特定されることを示した。[総頁数30頁][本人担当1頁~30頁]
16 『瑜伽師地論』「摂事分」における二諦説(上)単著 2014-12-30『佛教學セミナー』第100号(大谷大学佛教學會) インド佛教史における二諦説の来歴を辿るべく、相応阿含の主要経典を順次取り上げて達意的な註釈を施す『瑜伽師地論』「摂事分」に着目し、「摂事分」が二諦説の典拠とみなすふたつの経典(『人契経』と『勝義空性経』)を浮上させ、さらに当該二経典に対する註釈内容から「摂事分」全体に通底する基調としての二諦説を抽出した。当該二経典は説一切有部においてのみ伝承された阿含経典であるため、本研究は有部阿含の独自性に関する研究としての側面をもつ。[総頁数23頁][本人担当27~49頁]
17 アシュヴァゴーシャの失われた荘厳経論単著 2015-11-30『インド論理学研究』第VIII号 松田和信教授還暦記念号 アシュヴァゴーシャのSūtrālaṃkāraはインド佛教史における最も有名な佚書のひとつであるが、漢訳文献における錯綜した伝承により、果たして本書が実在したのか否かが議論の的であった。本稿はチベット語訳で残されたインド撰述文献から、その佚文を回収することにより、かつて本書が存在したことを証明しようとした試みである。そして本稿は(1)そのチベット語訳で残されたインド撰述文献における佚文が『大智度論』に引用されていること、(2)『大荘厳論』(大正 no. 201)とは平行しないこと(したがって『大荘厳論』はクマーララータの『喩鬘論』であること)、(3)またこのSūtrālaṃkāraはマイトレーヤ・アサンガの『大乗荘厳経論』の先行文献であったと推測されることなどを論じた。[総頁数32頁][本人担当203頁~234頁]
18 ヴァスバンドゥの経典解釈法(1)
—経典の目的(sūtrāntaprayojana)—
単著 2017-06-30『佛教學セミナー』第105号(大谷大学佛教學會) 『釈軌論』における経典解釈法は五項目から構成されている。本稿ではそのうちの第一に相当する「経典の目的」について、『釈軌論』に続いて作成されたと推測される『縁起経論』における平行箇所の用例と共に、その定義内容を確認した。そこで論じられているのは、後代の注釈文献における「〔著述〕目的」とは異なり、いわば「佛陀がその教説を説いた目的」であり、佛陀がいかなる目的で、どの程度の習熟度の学修者を対象として、その教説を説いたのかを推測する手法である。ヴァスバンドゥの理解に基づけば、佛教の学修者は、佛教経典を適切に聴聞することによって、それぞれ各自の習熟度に応じた「目的」を各教説から享受すると同時に、それを学修しようとする動機(意欲)を得るということ、言い換えれば、阿含の教説はそれぞれの教化対象者によって多様に解釈され、多様に受けとめら得ることを論じた。また、『縁起経論』における「経典の目的」箇所の翻訳も示した。[総頁数60頁][本人担当45頁~104頁]
19 世親作『釈軌論』第5章翻訳研究(1)共著 2018-03-19『国際哲学研究』第7号(東洋大学国際哲学研究センター) 堀内俊郎氏との共著。『釈軌論』『釈軌論注』第5章の翻訳研究である(翻訳の範囲は第5章冒頭の5.0より5.2.5まで)。第5章の主題は「佛法の聴聞」であり、「佛陀のことばをどのように聴くべきか」という課題が論じられている。本稿の翻訳には『広義法門経』における「聴聞の16のあり方」に基づきあるべき聴聞の仕方を説明する箇所、後代の諸文献に頻繁に引用される『ウダーナヴァルガ』22.6を世親が注釈した箇所、『プトン佛教史』やツォンカパ『菩提道次第論』に引用される「三種の器の譬え」箇所が含まれている。 上野牧生、堀内俊郎 [総頁数22頁][117頁〜138頁]
20 『プトン佛教史』試訳(1)単著 2018-03-31『大谷大学真宗総合研究所研究紀要』第35号(大谷大学真宗総合研究所) チベット佛教において最も著名な佛典のひとつである、プトン・リンチェンドゥプ(Bu ston Rin chen grub, 1290-1364)の手になる『プトン佛教史』(Bu ston chos 'byung)の試訳研究。試訳の範囲は同書全体の科段が示される冒頭箇所から、E. Obermiller 1931による科段ではIAa. mnyan pa'i phan yon(聴聞の利点)全体までである(帰敬偈は含まない)。この箇所の主題は、文字通り、佛教の学修に際しての「聴聞の利点」である。試訳の脚注では、プトンにより要約的に引用されている被引用文献についてはそのテクストと和訳を、逐語的に引用されている被引用文献についてはそのテクストのみを提示した。[総頁数17頁][本人担当125頁~141頁]
21 世親作『釈軌論』第5章翻訳研究(2)共著 2018-06-30『佛教學セミナー』第107号(大谷大学佛教學會) 堀内俊郎氏との共著。『釈軌論』『釈軌論注』第5章の翻訳研究の続編である(翻訳の範囲は5.2.6より5.2.18まで)。本稿の翻訳には、『如来秘密所説経』に由来し、『大乗荘厳経論』世親釈・『現観荘厳論』解脱軍釈・『思択炎論』その他と平行する「如来の60種音声」注釈箇所、および、『根本説一切有部律』「薬事」と共通する「牛飼いナンダのアヴァダーナ」に基づく「佛教の聴聞と信仰の関係」箇所が含まれている。  上野牧生、堀内俊郎  [総頁数40頁][31頁〜70頁]
以上21点
Ⅲ 口頭発表・その他
1 カマラシーラの二諦説について口頭発表 2004-11-06第52回日本西蔵学会大会(立正大学) 『中観光明論』におけるカマラシーラの二諦説解釈を取り上げ、その特徴を明らかにした上で、それがカマラシーラに先行するジュニャーナガルバ、シャーンタラクシタの二諦説に基づくことを指摘した。
発表時間 20分
2 カマラシーラの縁起論口頭発表 2006-07-13大谷大学仏教学会研究発表例会 第一に、『摂真実論難語釈』「業と果報の関係の考察」章におけるカマラシーラの縁起解釈を明らかにすべく、彼が参考にしたと予想されるヴァスバンドゥの『阿毘達磨倶舎論』「世間品」を取り上げ、ヴァスバンドゥによる解釈の特徴を論じた。第二に、「世間品」との比較の上でカマラシーラの縁起解釈を取り上げ、その特徴を論ずると共に、双方の類似性を指摘した。
発表時間 40分
3 カマラシーラの因果論口頭発表 2006-09-12日本印度学仏教学会第57回学術大会(大正大学) 同「業と果報の関係の考察」章におけるカマラシーラの縁起解釈を明らかにすべく、その解釈の前提である因果論を考察した。具体的には、当該章にて展開される因果論の最大の特徴は「特定の原因があるときにのみ結果は生ずる」という意味で限定的に因果関係を捉える点にあり、それがそのままカマラシーラの縁起解釈に援用されていることを指摘した。
発表時間 15分
4 大乗経典の結集者:大乗系註釈文献を中心として口頭発表 2008-09-04日本印度学仏教学会第59回学術大会(愛知学院大学) 主にÉtienne Lamotteの研究に拠りながら、註釈文献群にみられる大乗経典の「結集者」をめぐる伝承を取り上げ、その内実を論じた。具体的には、弥勒、文殊、金剛手をはじめとする高名な菩薩を大乗経典の結集者とみなす伝承が存在したこと指摘した。さらに各註釈者はそれぞれ、ある特定の菩薩を自身にとっての結集者と見定めていたことを論じた。
発表時間 15分
5 『釈軌論』における経典解釈方法と『瑜伽師地論』「摂釈分」口頭発表 2008-11-20大谷大学仏教学会研究発表例会 『釈軌論』第一章における、五項目から成る経典註釈法を概括しつつ、その方法論が後代のカマラシーラをはじめとする経典註釈者によって明確に踏襲されていること、またその方法論が『瑜伽師地論』「摂釈分」における不完全な方法論を改良し体系化したものであることを明らかにした。
発表時間 40分
6 『釈軌論』と『瑜伽師地論』「摂釈分」口頭発表 2009-08-29北海道印度哲学仏教学会第25回学術大会(北海道大学) 『釈軌論』と「摂釈分」とにおける、それぞれ五項目から成る経典註釈法を具体的に比較し、個々の対応関係を指摘すると共に、ヴァスバンドゥが具体的にどの項目をどのように改良したかを論じた。併せて「摂釈分」全体の内容と構成とを、チベット語訳と漢訳とに基づいて詳細に示した。
発表時間 20分
7 佛教徒にとってsatyaはいくつあるか—『釈軌論』と『順正理論』の観点から—口頭発表 2014-07-17大谷大学仏教学会研究発表例会 上記,学術論文no. 15の内容を口頭発表した。
発表時間 40分
8 新出梵本『倶舎論安慧疏』(界品)試訳(3)共著 2016-03-31『大谷大学真宗総合研究所研究紀要』第33号(大谷大学真宗総合研究所) スティラマティ(Sthiramati, 安慧)による『倶舎論』注釈書『真実義』(Abhidharmakośaṭīkā Tattvārthā)第一章の抄訳である。本試訳は、現在のところ唯一その現存が確認されている、ポタラ宮所蔵のサンスクリット写本から再構成したTextに基づく。本試訳の範囲は、Abhidharmakośakārikāではkk.9-11まで,Abhidharmakośabhāṣya(P. PradhanによるSanskrit-textの1st. Ed.)では5,19-8,9まで,櫻部建『倶舎論の研究』所載の和訳ではpp. 149-155までの箇所に対する,スティラマティによる注釈である。本試訳が対象とする範囲においてもやはり、『順正理論』におけるサンガバドラ(衆賢)説を主な論敵としつつ注釈が進められている(『順正理論』との平行箇所については脚注に注記されている)。その他、軌範師アールヤダーサへの言及も確認される。また、サーンキャ学説の矛盾に関して、詳細はPramāṇasamuccayaを参照するよう委ねられている点も注目される。 小谷信千代(代表)、秋本勝、上野牧生、加納和雄、福田琢、本庄良文、松下俊英、松田和信、箕浦暁雄 [総頁数29頁][115頁~143頁]
9 The Buddha's Words and Their Interpretations in Vasubandhu's Vyākhyāyukti口頭発表 2016-05-26International Symposium
"The Buddha's Words and Their Interpretations"
Organized by The Shin Buddhist Comprehensive Research Institute, Otani University and The Institute of East Asian Studies, Eötvös Loránd University
「佛陀のことばとその解釈」をテーマに掲げる国際シンポジウムにおいて、世親の『釈軌論』における「佛陀のことばとその解釈」と題して、『釈軌論』における経典解釈法の一端を紹介し、世親にとっての「佛陀のことば」が有する諸特徴について論じた。具体的には、『釈軌論』第四章における「佛陀のことばの定義」から出発し、世親の解釈法によれば、「佛陀のことばの趣意をどのように解釈すべきか」は仏教を学ぶ各人にその判断が委ねられていること、続いて第一章における「目的」定義箇所を取り上げ、その「目的」とは教化対象者が各自の段階に応じた課題を受けとり得る工夫が経典に施されていると解釈する手法であること、そして同じ第一章における「語義」定義箇所から「佛陀のことば」としての術語dharmaの語義解釈箇所を取り上げ、経典に含まれる術語が有する多義性とその解釈可能性に関する世親の手法を紹介した。
発表時間 30分
10 新出梵本『倶舎論安慧疏』(界品)試訳(4)共著 2017-03-31『大谷大学真宗総合研究所研究紀要』第34号(大谷大学真宗総合研究所) 上記 III.8の続編。スティラマティ(Sthiramati, 安慧)による『倶舎論』注釈書『真実義』(Abhidharmakośaṭīkā Tattvārthā)新出サンスクリット写本に基づく、第一章「界品」の抄訳である。 小谷信千代(代表)、秋本勝、上野牧生、加納和雄、福田琢、本庄良文、松下俊英、松田和信、箕浦暁雄 [総頁数22頁][99頁~120頁]
11 Word by Word: A Commentarial Techniques in Vasubandhu's Vyākhyāyukti口頭発表 2017-08-25XVIIIth Congress of the International Association of Buddhist Studies, University of Toronto, Canada, August, 20-25, 2017 トロント大学(カナダ)で行われた国際仏教学会(IABS)の第18回国際会議におけるBuddhist Heumeneutics, Scholasticism, and Commentarial Techniquesのパネルにて、「注釈の技法」という観点から、ヴァスバンドゥの『釈軌論』における「目的」定義箇所と「語義」定義箇所の考察を進め、ヴァスバンドゥが構築する「注釈の技法」は、阿含経典の教説をいわゆる「対機説法」として捉える点に特徴があること、言い換えれば、教化対象者の多様性を前提とするものとして阿含経典の教説を捉える点に特徴があることを論じた。
発表時間 30分
12 『プトン佛教史』における「聴聞の利点」とその典拠口頭発表 2017-11-29真宗総合研究所西蔵文献研究班公開研究会 『プトン佛教史』における最初の論点である「聴聞の利点」を取り上げ、その典拠がすべてヴァスバンドゥ『釈軌論』第五章であること、また、『プトン佛教史』と共通する記述がツォンカパ『菩提道次第小論』に確認されることに着目し、「佛陀のことばをいかに聴くべきか」という課題に対し、これら三文献に通底するのは「佛陀のことばを敬聴すべき」という姿勢であることを論じた。さらに、ヴァスバンドゥ−プトン−ツォンカパに共通する「敬聴」という聴聞の仕方の典拠が『釈軌論』に何度も引用される『広義法門経』(有部阿含では『長阿含』第二経)であることを論じた。
発表時間 30分
13 第18回国際仏教学会に参加して海外学会参加報告・共著 2017-12-01大谷大学真宗総合研究所研究所報 No. 71 トロント大学(カナダ)で行われた第18回国際仏教学会の参加報告。「ガンダーラ出土の初期仏教写本」「『長阿含』についての近年の研究」「透明・半透明・不透明:インド仏教の窓口としてのインド語テクストの漢訳」の各パネルからいくつかの研究発表を抜粋して紹介した。冒頭から22頁右欄9行目までが筆者の執筆である。 上野牧生、清水洋平。 [総頁数3][本人担当21~22頁]
14 新出梵本『倶舎論安慧疏』(界品)試訳(5)共著 2018-03-31『大谷大学真宗総合研究所研究紀要』第35号(大谷大学真宗総合研究所) 上記 III.10の続編。 スティラマティ(Sthiramati, 安慧)による『倶舎論』注釈書『真実義』(Abhidharmakośaṭīkā Tattvārthā)新出サンスクリット写本に基づく、第一章「界品」の抄訳である。 小谷信千代(代表)、秋本勝、上野牧生、加納和雄、福田琢、本庄良文、松下俊英、松田和信、箕浦暁雄 [総頁数20頁][185頁~204頁]
15 On the Listening to Buddha's Words with Reverence: The Very First Step of Buddhist Practice in Vasubandhu's Vyākhyāyukti口頭発表 2018-09-18International Symposium
"Buddhism in Practice"
Organized by The Center for Buddhist Studies, The Institute of East Asian Studies, Eötvös Loránd University and The Shin Buddhist Comprehensive Research Institute, Otani University
「佛教における実践」をテーマに掲げる国際シンポジウムにおいて、「佛陀のことばを敬聴することについて:世親の『釈軌論』における佛教(徒)の実践の第一歩」と題して研究発表を行った。具体的には、『釈軌論』第5章を考察対象として取り上げ、世親が特に初学者の学修に際して師に対する「敬意」(gaurava)を重視している点に着目した。そして、世親が佛教徒の実践の第一歩として「敬聴」(gus par nyan pa)を強調していることを論じた。発表時間30分
16 新出梵本『倶舎論安慧疏』(界品)試訳(6)共著 2019-03-31『大谷大学真宗総合研究所研究紀要』第36号(大谷大学真宗総合研究所) 上記 III.14の続編。 スティラマティ(Sthiramati, 安慧)による『倶舎論』注釈書『真実義』(Abhidharmakośaṭīkā Tattvārthā)新出サンスクリット写本に基づく、第一章「界品」の抄訳である。 小谷信千代(代表)、秋本勝、上野牧生、加納和雄、福田琢、本庄良文、松下俊英、松田和信、箕浦暁雄 [総頁数15頁][123頁~137頁]
以上16点

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