教育研究業績の一覧

酒井 恵光
A 教育業績
教育実践上の主な業績 年月日概要
1 教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)
1 授業内容のWWWでの公開 2006-04-00 ~ 授業内容をWWWで公開した。
(学内限定での公開。改訂を加え、現在に至る。)
2 仮想マシンを利用したサーバ演習 2007-04-01
~2013-03-31
ネットワーク技術の習得には、サーバの動作についての理解が重要である。ネットワーク演習1, 2の授業において、仮想化ソフトウェア "VirtualBox" を用いてLinuxベースの仮想サーバ環境を作成し、学習に利用した。
3 共用サーバを利用したサーバに関する演習 2013-10-01
~2020-03-31
ネットワーク演習2において、前年度までは個別の端末上に構築した仮想マシン上のサーバを用いた演習を行っていたが、今期より、共用サーバを用いた演習に変更した。共用サーバであるため、他の受講者の作業結果へのアクセスも容易となった。
4 外部VPSサーバを利用した情報発信・サーバ管理の指導 2021-04-00 ~ 学外のVPS(Virtual Private Server)を利用し、WWWによる情報発信の演習を行った。
2 作成した教科書、教材、参考書
1 プログラミング演習3・4 教材 (Scheme) 2006-04-01
~2010-03-31
プログラミング言語 Scheme によるプログラミングに関する教材を、主にウェブページの形で作成した。
2 コンピュータ論 教材 2006-04-01
~2021-03-00
教材を Microsoft Powerpoint スライドとして作成した。(各年度改訂)
3 ネットワーク演習1・2 教材 2006-04-01 ~ 教材を、主にウェブページの形で作成した。
4 ネットワーク論 教材 2006-04-01
~2008-03-31
教材を Microsoft Powerpoint スライドとして作成した。
5 プログラミング演習3・4 教材 (Scala) 2010-04-01
~2013-03-31
日本語で書かれた文献の多くないプログラミング言語 Scala によるプログラミングに関する教材を、ウェブページおよびPDFファイルの形で作成した。
6 コンピュータ論 教材 2011-04-10
~2021-03-00
講義資料をPDF形式で作成。人文情報学科学生の持つiPadで閲覧できるよう、WWW経由で閲覧可能とした。(改訂を加え、現在に至る。授業名は2013年度より、「コンピュータ概論」)
7 「コミュニティデザイン概論」教科書 2022-03-00 「コミュニティデザイン概論」の教科書を共著者として執筆した。
3 教育方法・教育実践に関する発表、講演等
1 iPad導入前後の学生の意識調査(第12回モバイル研究会) 2011-09-03 人文情報学科では今後の情報社会に対応できる人材を養成するために、2011年6月より、学科の全学生にiPadを配布した。今回の学会発表では、学生へのアンケートによって判明した、iPadの導入に対して学生の期待や実際の活用状況、現状の問題点についての報告を行った。
アンケート結果から、配布前より多くの学生がiPadへの高い期待感を抱いており、配布後も高い満足を示していることが分かった。また、iPadが配布されたことで、学生のiPadを用いた教育に対する比較的高いモチベーションが維持されていることから、iPadの導入が、学生の勉学に対する意識を向上させたことが考えられる。その一方で、導入に対する不満が示されており、こうした不満は、配布されてから間がなかったために、実際の授業で活用されている機会が少ないことや学科内のシステムの構築に改善の余地があったことが起因していると考えられる。
今後は、問題点を改善するとともに、学生自身の発想の転換も含めたさらなる教育改善が必要であることを提示した。
共著(高橋 真、酒井 恵光、三宅 伸一郎、柴田 みゆき、釆睪 晃、箕浦 暁雄、山本 貴子、福田 洋一、松川 節、宮下 晴輝、池田 佳和)
2 iPadを利用した情報教育の実践(第12回モバイル研究会) 2011-09-03 大谷大学文学部人文情報学科では、平成23年より全学生にiPad2を配布し、新たな形態の情報教育を開始した。
iPad導入に至る背景と、そのための整備の経緯、そして、平成23年の教育導入事例とその成果および、先行導入として平成22年度に行われた、博物館との共同プロジェクトによる教育事例を報告した。
iPad導入後、大部分の本学科学生がiPadでノートを取っていることが報告された。また、講義中に、電子化された資料をよく見返すようになったことも報告された。このことから、iPadを情報の収集機器としてだけではなく、情報の集約機器としても扱っていることがわかった。
共著(柴田 みゆき、高橋 真、酒井 恵光、三宅 伸一郎、釆睪 晃、箕浦 暁雄、山本 貴子、福田 洋一、松川 節、宮下 晴輝、池田 佳和)
3 タブレット端末全員配布による人文系高等教育の改善例(私立大学情報教育協会) 2012-08-10 大谷大学人文情報学科は、文学部において情報系の知識と技能を習得することに重点を置いた教育を特徴としてきたが、従来の授業・演習形態のままでは社会的な大学教育ニーズを満足させることが難しくなってきた。その理由は主に2つある。現代の情報機器とサービスの進歩が急速なため大学教育手法が追従していないことにある。さらに、学生の入学同期多様化とともに学力は低下傾向にあり、ICT知識とコンテンツ作成技術の学習動機付けの不足等から教育成果が十分に上げられていないと思われる。今回の教育改善の主な目的は、デジタルコンテンツの作成スキル動機付けと情報スキルの習得である。
学科学生の全員にiPadを配布し、可能な限り多数の学科授業科目やゼミ等に活用して、教育改善を試みた。
共著(池田 佳和、福田 洋一、松川 節、宮下 晴輝、山本 貴子、柴田 みゆき、箕浦 暁雄、三宅 伸一郎、釆睪 晃、酒井 恵光、高橋 真)
4 情報リテラシー教育のための教科書とiPad導入の教育効果の検証(私立大学情報教育協会) 2012-09-06 入学時のアンケートに基づき、四つのクラスに分けて情報リテラシー教育(1年次)を行った結果、習熟度クラスや統一教科書の導入(2009年度から)はICT基礎知識の定着をもたらし、2011年度はiPadの導入の効果により総合成績が上昇した。
共著(池田 佳和、福田 洋一、松川 節、宮下 晴輝、山本 貴子、柴田 みゆき、箕浦 暁雄、三宅 伸一郎、釆睪 晃、酒井 恵光、高橋真)
5 PBLによる地域活性化のためのアプリ開発(私立大学情報教育協会) 2015-09-04 大谷大学に近接する北大路商店街の飲食店等を紹介するためのアプリ開発をテーマとする、ゼミ横断型のPBL(Project Based Learning)を開始した。これにより、社会の要求に従った目標設定と、チームによるソフトウェア開発を参加学生に学んでもらう。プロジェクトは開始したばかりだが、アプリの基本イメージに関して活発な議論を踏まえた提案がなされている。
共著(酒井 恵光、赤澤 清孝、高橋 真)
4 その他教育活動上特記すべき事項
1 タイピングコンテスト 2013-03-26
~2019-00-00
タッチタイピング技能への関心の喚起を主目的とした、人文情報学科主催のタイピングコンテストを立案し、その企画・進行を行った。
2013年3月にプレ大会を行い、、同年7月に第1回となるタイピングコンテストを行った。大会はオープンキャンパスと並行して行い、学内学生に加え、オープンキャンパスに参加した高校生の参加も得られ、人文情報学科の認知に寄与することができた。
2014年度も引き続き大会を行っており、今後、人文情報学科の定例イベントとして続けられる。
B 職務実績
1 人権センター員 2007-04-01
~2009-03-31
人権センターにおいて、人権相談や人権学習会など、人権に関する諸活動に携わった。
2 真宗総合研究所 指定研究 データベース班 庶務 2008-04-01
~2011-03-31
北京版西蔵大蔵経をはじめとする、大谷大学の所蔵する真宗関係文化財のデータベース化に関する活動に携わった。
3 校内ネットワーク運用講座 講師 2010-08-00 京都府総合教育センターによる校内ネットワーク運用講座の講師を務めた。
4 校内ネットワーク運用講座 講師 2011-08-00 前年度に引き続き、校内ネットワーク運用講座の講師を務めた。
5 教員免許更新講習 講師 2014-08-00 教員免許更新講習の講師として、校内ネットワークに関する講義を行った。
6 教員免許更新講習 講師 2015-08-00 教員免許更新講習の講師として、校内ネットワークに関する講義を行った。
7 FD部会員 2016-04-01
~2020-03-00
FD部会員として、教育方法の改善等に関する討議や、各種研修会等の運営などに関わっている。2019年11月には、教授会内で行われたミニFD研修会の講師を務めた。
8 人文情報学科主任 2017-04-01
~2018-03-31
人文情報学科の主任として、学科に関連する業務全般を指揮した。
9 協議員 2018-04-00 ~ 協議員として、学内諸案件についての審議に参加している。
10 仏教教育センター員 2018-04-01 ~ 新たに設置された仏教教育センターのメンバーとして、学内宗教行事(御命日勤行など)、伝道掲示板(きょうのことば)、大谷派教師課程など、本学における宗教関連の案件に関する業務に関わっている。
11 真宗総合研究所 指定研究 Eラーニング班 チーフ 2020-04-00 ~ 2020年度に開始した指定研究「Eラーニング班」でチーフとして各種取りまとめを行っている。正式にはチーフという肩書はないが、学長が代表者となっている研究班の実務担当者として位置づけられる業務を担っている。
12 学長裁量経費「大谷大学尋源館(旧本館)三次元復原に関する人文・社会情報学的研究」代表者 2021-04-00
~2022-03-00
尋源館とその周辺の3Dデータのスキャンとその処理に関する学生実習を計画・実施した。これにより、学生の学習意欲や自校に関する知的関心に関して一定の効果を得るとともに、メタバースをはじめとする3Dデータの取得・活用についての知見を得ることができた。
13 広報委員会 2022-04-00 ~ 委員として、広報に関する議論や、コラムの執筆を行っている
14 教育職員向けICT講習会 講師 2022-12-22 社会における最近のICT活用動向についての講演を行った。
15 学長裁量経費「学生の社会活動参画および地域市民交流の経験や必要知識獲得を目的としたプロジェクト授業の実施  ―高齢者対象スマホ教室の開催と運営―」代表者 2023-04-00
~2024-03-00
学生によるプロジェクト授業として高齢者向けスマートフォン指導を実施した。「ともに学ぶ」の実践として、教えることを通じた学びを実現し、学生の知識・学習意欲・コミュニケーション能力の向上と、地域への貢献についての一定の成果を達成した。
C 学会等及び社会における主な活動
所属期間及び主な活動の期間 学会等及び社会における主な活動
1 1994-06-00~0000-00-00 情報処理学会 会員
2 1995-08-00~0000-00-00 Association for Computer Machinery (ACM) 会員
3 2017-00-00~0000-00-00 IEEE (Institute of Electrical and Electronics Engineers) 会員
D 研究活動
著書、学術論文等の名称単著、
共著の別
発行又は
発表の年月
発行所、発表雑誌等
又は
発表学会の名称
概要
Ⅰ著書
1 Turbo C Ver. 2.0 プログラミング共著 1989-07-25日本ソフトバンク 当時有力なCコンパイラ処理系のひとつであったBorland社のTurbo C (Ver.2.0)について、C言語によるプログラミングについての知識は持っている読者を想定して解説している。統合環境の使い方から、メモリモデルの使い分け、常駐プログラムの作成法、グラフィックスの使い方、低水準処理(ハードウェアへの密着度の高い処理)の方法など、MS-DOS上で動作する実用アプリケーションを作成するために必要な技術を詳細に記述した。全体構成に携わったほか、グラフィックス処理についての項を主に担当した。
共著(井上 哲理、酒井 恵光、佐藤 隆)
[総頁数 415頁] [本人担当 104頁〜161頁]
2 人文情報学概論 -情報化時代の人間社会を考える-共編著 2019-02-09松香堂書店 本学人文情報学科における教育・研究の知見に基づき、「人文情報学」というフィールドの全容について、初学者向けに解説している。共同編者として全体構成に携わり、共著者としては1節「人文情報学とは」、7節「計算機の出現とコンピュータへの発達」、8節「コンピュータ関係言語の開発と発展」、11節「情報を扱う上で必要な倫理」を執筆した。
共編著(武田 和哉、酒井 恵光 編、池田 佳和、上田 敏樹、酒井 恵光、柴田 みゆき、高橋 真、武田 和哉、福田 洋一、三宅 伸一郎、山本 貴子 著)
[総頁数 114頁][本人担当 2頁〜7頁、42頁〜47頁、48頁〜53頁、68頁〜73頁]
以上2点
Ⅱ学術論文
1 路線図としての要件を満たすグラフ描画の試み 共著 1991-05-00情報処理学会研究報告グラフィックスとCAD(CG) 1991-43(1991-CG-050) 地下鉄などの路線図を描く際、実際の路線のつながり方に関するグラフとしての構造だけでは正しい路線図を描くには不十分である。グラフ構造に加えて局所的な接続順序構造と路線網内にできる閉路の構造とに関する幾何学的条件を導入し、三者をまとめて路線図条件として定式化した。さらに、路線図条件を満たした上で、任意性の残る部分に、さまざまな要望を反映させるような図生成システムを構成した。
8頁 (25頁~32頁)
共著(酒井 恵光、川合 慧) 筆頭著者として、論文全体を統括した。
2 A Visualization Model of Hierarchical Sets Based on Perception Distance (p-Distance) of Graphical Objects
共著 1997-12-00Combined Proceedings of EDUGRAPHICS '97 + COMPUGRAPHICS '97 (Sixth International Conference on
Computational Graphics and Visualization Techniques)
集合の要素がまた再帰的に集合になるような階層集合の可視化モデルを提案する。既存の可視化システムで用いられる図形オブジェクトの配置プリミティブをそのまま用いると、図にしばしば「誤った含意」が発生するなどの問題がある。ここでは、心理学でいうゲシュタルト要因に基づく尺度として、図形オブジェクトの距離や類似性を一般化した遠隔度を導入する。この遠隔度に基き、階層集合をそれと同型な図上の集まりにあてはめるよう制約条件を構成し、これを解いて実際の配置を行なう。
11頁(397頁~407頁)
共著(Eko Sakai, Kazunori Yamaguchi, Satoru Kawai) 筆頭著者として論文全体を統括した。
3 図形オブジェクトの遠隔度に基づく階層集合の可視化モデル 共著 1999-09-00情報処理学会論文誌, Vol.40, No.9 抽象オブジェクトの集合、集合の集合などから構成される階層集合を、図上における図形オブジェクトの集まりや、集まりの集まりなどを用いて可視化するモデルを提案する。ユークリッド距離を一般化した遠隔度に基づいて図形オブジェクトが互いに近いという二項関係を定義し、この関係による同値類として図形オブジェクトの集まりを定式化した。同値類を再帰的に構成してできる「集まりの集まり」で「集合の集合」を表すことで、階層集合を可視化する。このモデルに基づき、最適化による制約解決を用いた可視化システムを実装した。
16頁 (3455頁~3470頁)
共著(酒井 恵光、山口 和紀、川合 慧) 筆頭著者として、論文全体を統括した。
4 図表現を用いた局所的情報ナビゲーション 共著 2008-03-00情報処理学会第70回全国大会論文集 第4分冊 単一のウェブサイトのように、ある程度まとまりのある内容を、適切な順序で見るような図を用いてユーザを誘導する方法を示した。提示する情報に関し、情報を提供する側で用意した「ストーリー」に基づいたルートを優先して表示するような図を生成する。これにより、情報提供側の意図に基づくルートをユーザがたどることが容易になり、情報閲覧時に「迷子」の状態におちいることも防ぐことができる。
2頁 (55頁~56頁)
共著(酒井 恵光、杉山 正治、柴田 みゆき) 筆頭著者として、論文全体を統括した。
5 地理的近傍情報とハイパーリンク的近傍情報の組み合わせによる情報ナビゲーション 共著 2010-02-00電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 Vol.109, No.415 総合的地理情報サービス(GIS)は、一般に完成度が高く有用だが、ユーザの観点からは、(1) 情報の分類・検索方法等の自由度が少ない、(2)他のサービスとの連携が容易でない、(3)情報の評価観点が固定的、などの問題点がある。
本報告は、構造化された情報を提供できる情報ドメインを定義し、それらを単純な情報インターフェースで接続して、ユーザが自らサービスを選択・組み立てる枠組みを提案する。
このうち、提案手法のベースとなる情報ナビゲーションモデルの設計を担当した。
6頁 (165頁~170頁)
共著(中山 健、新田 善久、酒井 恵光、多田 好克)
6 ソースコード差分とWebブックマークの関連付けによるプログラミング支援 共著 2012-03-00電子情報通信学会技術研究報告. LOIS, ライフインテリジェンスとオフィス情報システム Vol.111, No.470 コーディングはWeb ページ等を検索・参照しながら行うのが一般的である。しかし、見付けた有用なページを後から有効に利用できるように分類・整理してブックマークしておく事は容易でない。これは、そのページが、どのようなメソッドやクラスが関係する、どのような問題を解決しようとした際に有用であったかを、手作業によって入力・検索する事が困難だからである、そこで、統合開発環境(IDE) でのコーディング中に登録されたブックマークを、ソースコード特徴の編集前後の差分と関連付けて記録・蓄積しておき、参照時にはソースコード特徴から関連性が推測されるブックマークを提示する手法を提案する。実験システムはJava 言語を対象とし、クラス名とメソッド名の出現頻度をソースコード特徴に採用している。
このうち、ユーザインターフェイス部分を担当した。
5頁 (231頁~235頁)
共著(田中 千香子、中山 健、新田 善久、酒井 恵光)
7 印刷された識別子と携帯情報機器を用いた避難所等用情報管理支援 共著 2013-03-00電子情報通信学会技術研究報告. LOIS, ライフインテリジェンスとオフィス情報システム Vol.112, No.66 2次元コードを用いた識別子管理タスクを、スマートフォン上で定義・実行できるシステムを試作した。ユーザは、順に撮影した2次元コード列に基づいて、関係データベースに識別子を追加したり更新したりできる。避難所では、避難者や支援物資等の現実世界の対象物に関する情報の正確かつ効率的な管理が必須である。紙(調査票)は、特別な機器を使わずに誰でも書けるという利点があるため調査に適しているが、検索や集計には情報機器の利用が適している。紙と情報機器を有効に連携して使用するために、識別子等を表す印刷された2次元コードを用いる方法がある。システムは非常時の想定外のタスクにも対処できるべきだが、従来これは困難だった。
このうち、システム設計全般を、主著者と共同して行った。
6頁 (209頁~214頁)
共著(中山 健、酒井 恵光)
8 Supporting Coding Activity by Associating Web Bookmarks With Source Code Features
共著 2013-10-00Proceedings of the Seventh International Conference on Advanced Engineering Computing and Applications in Sciences (ADVCOMP 2013) プログラムのコーディングにおいて、ウェブ上の情報を参照しながら作業をすすめることがしばしばある。この際、参照したページをブックマークするとともに、そのとき参照していたコードの特徴を記録しておき、似たコード部分を参照している際に、以前参照したページを提案できるシステムを提案した。
このうち、ユーザインターフェイス部分の設計を担当した。
6頁 (84頁~89頁)
共著(Ken Nakayama, Eko Sakai)
9 コードパターンを用いたソースコードナビゲーション 共著 2014-03-00電子情報通信学会技術研究報告.LOIS, ライフインテリジェンスとオフィス情報システム研究会 Vol.113, No.79 ソースコード内には様々な粒度でプログラマが把握する意味的なまとまりや関係が存在し、コードを理解 するうえで有効である。これらをコードパターンと呼ぶ。コードパターンの検索が容易であれば、未知のソースコードを理解する際の助けとなる。しかし、従来の文字列検索はプログラムの構文に関する制約を利用せず、しかも基本的に連続する文字列しか探せないため有用でなかった。そこで、ソースコード内で検索結果として得たい部分をプログラマが複数例示して、システムが類似する他の部分を検索する手法を検討した.ソースコードは抽象構文木として扱い、検索結果が意図に合致するかどうかをプログラマが追加提示することで、抽象構文木の部分に対する教師有りのインクリメンタルな判別を行う。
このうち、ユーザインターフェイス部分を担当した。
6頁 (23頁~28頁)
共著(中山 健、酒井 恵光)
10 Source Code Pattern as Anchored AST 共著 2014-06-00Proceedings of 5th IEEE International Conference on Software Engineering and Service Science (ICSESS 2014) プログラムのソースコード内容を理解する上で、意味的なかたまりを単位として考えることが有用であり、これをコードパターンとして定式化した。コードパターンは抽象構文木(AST)として表される。本研究では、ソースコード中の正の例と負の例をそれぞれ例示してゆき、コードパターンを抽出する方法を提案した。
このうち、ユーザインターフェイス部分を担当した。
4頁 (170頁~173頁)
共著(Ken Nakayama, Eko Sakai)
11 Searching Source Code Using Code Patterns 共著 2014-08-00Proceedings of the eighth International Conference on Advanced Engineering Computing and Applications in Sciences (ADVCOMP 2014) プログラムのソースコードを理解する上で、意味的なかたまりを取り出すことが有用である。このような意味的なかたまりをコードパターンと呼ぶ。コードパターンは、抽象構文木として定式化される。
本研究では、ソースコードからコードパターンを例示によって抽出し、それを用いて、ソースコード中の他の部分から、似た処理を行っている部分をさがしだす手法を提案した。
このうち、ユーザインターフェイス部分を担当した。
6頁 (97頁~102頁)
共著(Ken Nakayama, Eko Sakai)
12 Interactive Characterization of A Code Pattern 共著 2014-09-00Proceedings of the 13th International Conference on Intelligent Software Methodologies, Tools and Techniques (SOMET 2014) プログラムのソースコードの理解・メンテナンスの際に、意味的なかたまりに注目することは大きな助けとなる。このような意味的なかたまり(コードパターン)は抽象構文木として定式化することができる。
本研究では、このように定式化されたコードパターンを、ソースコードから対話的に抽出し、さらにそれを用いた検索などを行う方法を提案している。
このうち、対話的ユーザインターフェイスに関する部分を担当した。
10頁 (1016頁~1025頁)
共著(Ken Nakayama, Eko Sakai, Michihiro Kobayakawa)
13 ユーザの意図を反映した乗換経路情報抽出のためのインタラクティブシステム 共著 2014-11-00電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ Vol. 114, No. 319 公共交通機関を利用した移動のための、いわゆる乗換案内システムは、通常は時間的・金銭的効率性を指 向した検索に対応している。しかし、ユーザは、必ずしもこれらの効率性をみたす検索だけをいつも要求するわけで はない。現在の乗換案内システムのままでユーザの多様な要求にこたえようとすれば、結果としてインターフェイス が煩雑なものとなる。これを回避するため、制約ベースの可視化手法を用いたインタラクティブシステムを提案する。 このシステムでは、表示のためのルールを切り替えることで、多様な表示を比較的容易に実現でき、それによってユー ザの多様な要求にこたえることが可能である。
4頁 (55頁~58頁)
共著(酒井 恵光、中山 健) 筆頭著者として、論文全体を統括した。
14 制約ベースの可視化エンジンを用いた情報検索支援 共著 2015-05-07電子情報通信学会技術研究報告. LOIS, ライフインテリジェンスとオフィス情報システム Vol.115, No.27 情報検索サービスにおいては、主としてユーザの典型的な要求に重点を置いた設計がなされているが、ユーザが典型的出ない要求に基づいた検索を必要とする事例は実際には珍しいことではない。しかし、ユーザの多様な要求に直接的にこたえようとすると、結果としてインターフェイスは煩雑なものとなる。
本論文では、制約ベースの可視化技法を用いたインタラクションを用いた検索支援システムを提案し、可視化エンジン"VE0''の実装を行った。これを用い、表示のためのルールを切り替えつつ、多様な表示を行い、それによってユーザの多様な要求にこたえることが可能となる。
3頁 (77頁~79頁)
共著(酒井 恵光、中山 健) 筆頭著者として、論文全体を統括した。
15 例を併用した可視化の枠組み 共著 2015-07-06電子情報通信学会技術研究報告. LOIS, ライフインテリジェンスとオフィス情報システム Vol.115, No.138 ライフログ等のデータを探索的に有効利用するには,データの特徴把握や加工が容易でなければならない.そこで,制約に基づく多様な可視化を,図の例を併用して定義する枠組みを検討した.
5頁 (19頁~23頁)
共著(中山 健、酒井 恵光) システム設計に関する部分を担当した。
16 アノテーション付与のためのソースコード特徴の指定支援 共著 2016-03-03電子情報通信学会技術研究報告. LOIS, ライフインテリジェンスとオフィス情報システム Vol.115, No.486 ソースコードには,様々な粒度での意味的なまとまりや関係が存在する.これらにアノテーションが適切に付与されていれば,人がコードを理解するうえで有用である.そこで、複数のプログラマが協調してアノテーションを付与する事を,ソースコードの構文上の特徴に基づいて支援する手法を検討する.6頁 (75頁~80頁)
共著(中山 健、酒井 恵光) システム設計に関する部分を担当した。
17 可視化のための画像からの図構造分析 共著 2017-03-02電子情報通信学会技術研究報告. LOIS, ライフインテリジェンスとオフィス情報システム Vol.116, No.488 図を用いて情報を伝えようとする場合、その情報の中に現れる構造を、図におけるどんな構造に対応付けるかが問題となる。この対応付けの選択に際し、これまでの事例を参考にすることは有用である。しかし、実際に図を収集した場合、画像としての図そのものに加え、図の構造に関する情報を合わせて得られるとは限らない。本研究では、画像処理技術を用いて、実際の図データから図の構造を抽出し、それを図生成に活用できるようにするシステムを提案する。
4頁 (101頁~104頁)
共著(酒井 恵光、中山 健) 筆頭著者として、論文全体を統括した。
18 情報検索分野を中心とした、可視化技法の応用に関する研究 単著 2017-03-31大谷大学真宗総合研究所研究紀要 第34号 定型的な情報検索に関しては、それを実現するインターフェースが実装され、広く活用されている。一方、非定型的な情報検索では、ユーザの要望に応じ、インターフェースを柔軟に再定義できることが必要である。本稿では、乗り換え検索のドメインを実例として取り上げ、非定型的な検索に関する分析を行った。さらに、それに対応するための制約ベースの可視化モデルに基づく可視化エンジンのプロトタイプの実装・評価を行い、手法の有効性を示した。
12頁(41頁~52頁)
単著
19 An Incremental Annotate-Generalize-Search Framework for Interactive Source Code 共著 2017-07-07Proceedings of IEEE COMPSAC 2017 ソースコードをユーザ(技術者を想定)が理解する上で、記述における意味的なかたまりに注目することが重要である。この意味的なかたまりを「コードパターン」という概念として定式化し、これを活用する手法を提案した。コードパターンは、構文解析におけるアンカー付き抽象構文木(Anchored AST)として定式化される。アンカー付き抽象構文木は、そのままではシステムとして扱うのが困難なため、構文上のトークンに関するプリミティブ属性関数のベクトルとして近似的に扱う手法を定義し、この手法に基づいたプロトタイプシステムを実装して、本手法の有効性を示した。
6頁(311~316頁)
共著(Ken Nakayama, Shun'Ichi Tano, Tomonori Hashiyama, Eko Sakai) 構想に関する議論においてアイディアを提供し、実装についてのアドバイスを行った。
20 ウェブ情報に対するインタラクティブな構造付与と利用の手法 共著 2018-03-01電子情報通信学会技術研究報告. LOIS, ライフインテリジェンスとオフィス情報システム Vol.117, No.464 ウェブ上の情報を意思決定に活用しようとする場合、情報の構造が必ずしも存在しないことが、情報の比較の難しさという問題となる。本研究では、ウェブ上の情報に対して構造情報を付与し、それを利用したビューを生成する手法を提案する。構造情報の付与によって作られる構造記述データを用いて、構造の見えるビューを生成することができ、その結果、情報の比較の助けとなりうる。
3頁(67頁~69頁)
共著(酒井 恵光、中山 健) 筆頭著者として、論文全体を統括した。
21 知的活動支援ツールとしてのインフォメーション・ビジュアライゼーション 単著 2019-03-15大谷学報 第98巻 第2号 「インフォメーション・ビジュアライゼーション」はものごとの構造や関係などを図表現する技術である。本稿では、可視化とはどのような技術であるかから説き起こし、可視化の歴史や分類について触れた上で、可視化の理論的基礎を解説し、可視化技術の現状と今後の方向性について概観している(口頭発表[2]の内容に基づく論文)。
12頁(25頁〜36頁)
単著
22 知識管理システムにおけるグラフ構造に基づく要素記述の手法 単著 2022-11-30大谷学報 第102巻 第1号 知識管理システムでは、知識の単位となる要素をカードやファイルの形で保存し、それらの間の関連付けを行う手法が用いられる。近年では、知識要素の記述にMarkdownなどのマークアップ言語を用い、知識要素間のリンクを作成する手法が提案され、利用されている。本研究では、知識管理の手法について概観した上で、知識要素自体がグラフ構造を含む必要があることを示した。これに基づき、知識管理手法の基礎的な定式化を行うとともに、グラフ構造に基づく要素記述の方向性について論じている。
17頁(134頁~150頁)
単著
以上22点
Ⅲ 口頭発表・その他
1 A System Development for Resident Participating GIS-Based Tsunami Disaster Control 共著(発表者) 2006-10-00IADIS International Conference WWW/Internet 2006 地域社会における津波災害への対処のためのSNS(Social Networking System)で利用するプログラマブルなシステムの開発と実験を行った。システムは、強力なGIS(Geological Information System)分析能力を備えつつ、容易に利用できる物でなければならない。また、このようなSNSは住民の参加も容易である必要がある。提案システムにおけるGISレイヤは、ユーザの参加を効果的にサポートするものである。八戸市で行われている、このシステムによる津波災害への対処法の開発について報告している。[発表時間 20分]
(Proceedings には著者としての記載がないが、実際に発表を行っている)
Proceedings of the IADIS International Conference on WWW/Internet
5頁(211頁~215頁)
共著(Takashi Muramoto , Ken Nakayama , Yoshitake Kobayashi , Mamoru Maekawa)
共同研究者としてプロジェクトに関わり、ムルシア(スペイン)にて口頭発表を行った。
2 知的活動支援ツールとしてのインフォメーション・ビジュアライゼーション口頭発表 2016-10-24大谷学会研究発表会 情報の可視化に関する技術の中で、「インフォメーション・ビジュアライゼーション」はものごとの概念や構造などを図表現するための技法である。ここでは、その理論的基礎を概観し、情報伝達・思考支援における可能性と、技術的問題点について述べた。[発表時間 40分]
3 例示を用いた図ベースの情報伝達口頭発表 2016-12-17人文情報学の研究の最前線2016(人文情報学科ワークショップ) 図を用いた情報伝達において、伝えたい内容に対してどのような視覚的表現を用いるかは重要な問題である。この問題に対して、実際にどんな場合にどのような表現形式が用いられるかという事例をもとに、伝えたい抽象構造と頭上の視覚的構造とのマッピングルールを決定する手法について述べた。[発表時間 35分]
4 ストーリーに基づくインタラクティブな情報探索モデル口頭発表 2017-12-16人文情報学研究の最前線2017(人文情報学科ワークショップ) 情報伝達において、伝えたいことがらをどのような構成で伝えるかについては、さまざまなアプローチが考えられる。この構成を決定するにあたっては、ストーリーという考え方が鍵となる。このストーリーという概念に基づき、情報を提示する方法を設計することで、ユーザにとってより使いやすい情報探索のシステムを構築することが期待できる。ここでは、そのような、ストーリーの概念に基づく情報提示・情報探索の手法のアウトラインを述べた。[発表時間 35分]
以上4点

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