教育研究業績の一覧

太田 智子
A 教育業績
教育実践上の主な業績 年月日概要
1 教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)
1 模擬保育を取り入れた授業実践 1 2006-04-00 ~ 図画工作の題材の1つ「しかけ絵本」の制作では、子どもとともに楽しめる手作り絵本を制作している。子どもたちの活動する姿をイメージしながら、導入方法やしかけを研究し、模擬保育を取り入れた授業を行っている。2006年より改良を重ねながら継続している。
2 模擬保育を取り入れた授業実践 2 2006-04-00 ~ 幼児教育演習Ⅲでは乳幼児の発達をふまえた造形題材の研究に取り組んでいる。考案した題材で模擬保育を行い、意見交流での助言を経て実習で実践し、振り返りをもとに改善しながら次の実践につなげている。方法を改善しながら継続している。
3 制作過程の重視と授業改善 2006-04-00 ~ 子どもの造形表現では制作過程における心身の成長を重視する。保育者を目指す学生にとっても、制作における自らの心の変容に気づくことは子どもの表現を理解する上での手がかりとなるため、試行錯誤の足跡をカードに記録させている。カードはコメントを付して次回の授業で返却する。学生にとっては自分自身の課題が明確となり、次への目標につなげることができ、授業担当者にとっては学生の発想や技術面でのつまづきの原因を知ることができるため、授業改善の方法として継続している。
4 書画カメラ・プロジェクターの効果的な活用 2006-04-00 ~ 図画工作や総合表現演習等の授業で、表現活動への興味・関心、実践的な理解、教材開発を目的として書画カメラを活用している。参考資料や材料の提示、用具の扱い方や表現技法の実演等、実用面としての使用だけでなく、手元の画面を舞台に見立てスクリーン上に映し出す簡単な劇や、ポータブルプロジェクター単体で影絵等の投影手段として用いるなど、保育現場での活用も想定しながら、効果的な活用方法の検討を継続的に行っている。
5 造形題材集の作成 2008-04-00 ~ 幼児教育演習Ⅲでは発達段階をふまえた造形表現に関する題材研究を行い、試作品を用いた発表の報告と意見交流の記録を題材集として冊子にまとめ、次年度の教材として活用している。2006年より仏教保育演習で取り組んできた内容をもとに、改善しながら現在も継続している。
6 制作ノートの作成 2018-04-00 ~ 総合表現演習Ⅰでは、協働制作における活動記録(制作過程の記録写真・振り返り・素材研究など)を『制作ノート』として冊子にまとめ、取り組みの振り返りとともに次年度の授業の参考教材としても活用している。また、卒業後に保育現場で造形活動の参考資料としても活用できることが期待される。改善しながら継続している。
7 ポートフォリオの作成 2021-04-00 ~ 図画工作Ⅰ・Ⅱでは、学習内容(ねらい・材料用具・制作方法や留意点・制作過程での気づき等)とその試作や作品等を題材毎にスクラップブックに記録する方法でポートフォリオの作成に取り組んでいる。一年間の学びを振り返り、今後の課題を見つけ出す材料になるとともに、題材研究に役立つ資料として活用することを目的としている。途中経過を紹介するなど、学び合いの場を設けて継続している。
8 展示方法の工夫 2023-12-00 ~ 生活に彩りを添える環境づくりとして、保育の現場でも活用できるような作品の展示方法について、図画工作Ⅰの授業で取り組んだ。身辺材を使った額縁を制作して学内に一定期間展示し、表現と鑑賞を通して環境づくりの意味について考えた。今年度はダンボールを使用した。素材を変えて継続していく。
2 作成した教科書、教材、参考書
1 美術鑑賞教本『美術資料』の編集 2001-04-00 京都市立芸術大学美術教育研究会編集の美術鑑賞副読本。中学生を対象とした教科書の補助資料として幅広く美術のよさを伝える目的で1954年より始まり改訂を経て現在に至る。1997年より編集委員を担当。掲載作品の選定・レイアウト・解説文を分担して執筆。研究業績Ⅰ-1に対応している。
2 『美術資料』補助資料 美術鑑賞ワークシートの作成 2002-03-00 鑑賞教本『美術資料』の掲載作品を題材に、鑑賞の楽しさや理解を深める着眼点を示し、生徒が主体的に取り組む授業展開の一例として作成している。また、時間の経過により薄れていく感動を言語化し記述することで、作品に対する見方や感じ方の変化をふりかえる資料としても活用できる。以後、改訂版の発行毎に更新。
3 美術鑑賞教本『美術資料』(2007年度改訂版)の編集 2007-04-00 2001年発行の中学校美術鑑賞教本『美術資料』の改訂版。学習指導要領の改訂に伴い、日本の美術や文化と伝統に対する理解を深めることが強調された点をふまえ、日本美術の魅力にふれるテーマを増設。また、生涯にわたって美術を愛好する心情を育てる点から、芸術家の生き方を作品と文章でたどる頁を新設。教科書との関連を見直し副読本としての資料性を高め、発展的な学習に対応できるよう配慮した。研究業績Ⅰ-2に対応している
4 美術鑑賞教本『美術資料』(2012年度改訂版)の編集 2012-04-00 2007年発行の中学校美術鑑賞教本『美術資料』の改訂版。2012年度実施の新学習指導要領をふまえ、「日本の美術や伝統と文化に対する理解」、「美術文化の継承と創造への関心」を高める点を新設テーマに込めた。研究業績Ⅰ-3に対応している。
5 美術鑑賞教本『美術資料』(2016年度改訂版)の編集 2016-04-00 2012年発行の中学校美術鑑賞教本『美術資料』の改訂版。教科書改訂に伴い、日本の美術のよさ、伝統・文化への関心を高める点を重視し、日本の色・形、和の模様などのテーマを新設した。研究業績Ⅰ-4に対応している。
6 美術鑑賞教本『美術資料』(2022年度改訂版)の編集 2022-04-00 2016年発行の中学校美術鑑賞教本『美術資料』の改訂版。「単純化・抽象」(形と色の探求)のテーマを新設し、それに伴う関連テーマを改善し再構成を行った。また、生徒の主体的な学び、深い学びにつながる問いかけや資料を工夫した。研究業績Ⅰ-5に対応している。
3 教育方法・教育実践に関する発表、講演等
1 第324回京都市立芸術大学美術教育研究会 研究センター例会にて授業実践報告 2005-03-00 「絵の中を旅しよう」をテーマに鑑賞授業(対象:中学1年生)を行い、作品選択の視点、美術館や小学校との連携、対象学年をふまえたテーマ設定の必要性、評価方法などについて発表した。研究業績Ⅲ‐12に対応している。
2 平成29年度 第1回造形保育初任者向け研修会 2017-09-06 造形保育(主に幼児教育の分野)に関わる初任者向け講習として、全体計画の中の造形保育の位置づけ、その役割、目指す子どもの姿等、新保育指針に沿って解説し、3歳~5歳の発達と表現の変化、評価の方法などについて講演した。平成30年3月発行の『造形保育メディア委員会活動の記録』に記録掲載。
3 平成29年度 北区保育内容全体研修会 指導案研究(分野:乳児保育・幼児教育) 2017-11-17 北区保育内容全体研修会にて、保育の実践発表2園への助言と、講演(新保育指針における造形保育の扱いについて・造形保育の果たす役割について)を行った。
4 平成30年度 第1回造形保育初任者向け研修会 2018-08-24 造形保育(主に幼児教育の分野)に関わる初任者向け講習として、造形表現を通して幼児期の子どもの姿をとらえ、発達に応じた造形表現について、また、全体的な計画に基づく指導計画の作成や観察を通しての記録及び評価について講演した。令和2年3月発行の『造形保育メディア委員会活動の記録』に記録掲載。
5 平成30年度 キャリアアップ研修(造形保育研修会) 2018-10-20 保育士キャリアアップ研修(造形保育研修会)の連続研修として、造形活動を行う上での環境づくり、学びを育む題材、造形表現の役割について講演、また、紙の造形を中心とした実技を通して、参加者が日常の保育に活かせる内容で講習を行った。
6 平成30年度 北区保育内容全体研修会 指導案研究(分野:乳児保育・幼児教育) 2018-11-02 北区保育内容全体研修会にて、保育の実践発表2園への助言と、講演(造形活動を支える環境づくりと学びを育む題材に関する内容)を行った。
7 令和3年度 北区保育内容全体研修会(分野:乳児保育・幼児教育) 2022-02-15 北区保育内容全体研修会にて、子どもの絵画表現をテーマに、子どもが絵を描く楽しさや絵を描くことの意味について・子どもと大人の感覚の違い・子どもの絵を見る視点・描画材料と表現の展開などについて講演した。コロナ禍を踏まえ、Zoomによるオンラインでの研修会。会場:上賀茂こども園
4 その他教育活動上特記すべき事項
1 第61回造形表現・図画工作・美術教育全国大会にて公開保育の指導助言 2010-10-30 わかば園(京都市上京区)での公開保育(造形あそび)において指導助言を行う。
研究業績Ⅲ‐17に対応している。
2 大谷幼稚園との連携 絵画指導研修 2012-02-00 大谷幼稚園にて幼稚園教諭を対象に絵画指導に関する研修を行った。
3 京都市私立幼稚園協会(中・下・南地区)地区別研修会にて絵画指導について講演 2013-06-26 京都市私立幼稚園協会(中・下・南地区)地区別研修会にて、幼稚園教諭を対象とした絵画指導についての講演および作品研究会の助言を行う。
研究業績Ⅲ-21に対応している。
4 上京区造形委員研修会(講師) 2013-09-12 上京区造形委員研修会にて,紙を使った造形をテーマに保育士養成の立場からの実践をふまえた内容を発表および実技研修を行う。研究業績Ⅲ-23に対応している。
5 北区造形研修会(講師) 2013-12-13 北区造形研修会にて、保育士養成課程での授業実践として協働して取り組む活動をテーマに発表した。研究業績Ⅲ-24に対応している。
6 北区造形研修会(講師) 2015-11-20 北区造形研修会にて、保育の実践発表への助言と「子どもの絵と大人の絵」をテーマに講演した。
7 大谷幼稚園との連携 造形教室講師 2017-06-00
~2017-02-00
大谷幼稚園の課外活動の1つ「造形教室」の講師として年長児を対象に造形あそびを指導した。月3回を基本に(学科の都合で2回の月もあり)つくることの楽しさをテーマに、ダンボール・アルミ線・紙芯材・石ねんど等の材料とふれあいながら、手を動かして考え、表現する力を育てることをねらいとした。
B 職務実績
1 教員免許更新講習 2014-08-06 教員免許更新講習(幼稚園)の講師として、「図画工作で育む力ー幼稚園から小学校へのつながりー」をテーマに実技(材料からの発想)を含む講習を行った。
2 教員免許更新講習 2015-08-06 教員免許更新講習(幼稚園)の講師として、「図画工作で育む力ー幼稚園から小学校へのつながりー」をテーマに実技(絵の具を使った表現技法)を含む講習を行った。
3 教員免許更新講習 2017-07-16 教員免許更新講習(幼稚園)の講師として、「紙芝居の理論と実践」をテーマに実技(紙芝居の製作)を含む講習を行った。
4 教員免許更新講習 2018-07-15 教員免許更新講習(幼稚園)の講師として「紙芝居の理論と実践」をテーマに、昨年度の内容をよりよく改善する形で実技(紙芝居の製作)を含む講習を行った。
同じ内容で、7/15・8/7の2回実施した。
5 教員免許更新講習 2019-07-14 教員免許更新講習(幼稚園)の講師として「紙芝居の理論と実践」をテーマに、昨年度の内容に構図と配色に関する説明の改善を加え、実技(紙芝居の製作)を含む講習を行った。
同じ内容で、7/14・8/6の2回実施した。
6 教員免許更新講習 2022-06-18 教員免許更新講習(幼稚園)の講師として「造形素材へのアプローチ」をテーマに、造形活動を支える環境づくりと素材について、演習(素材の特徴を活かした制作と展示の工夫)を含む講習を行った。
C 学会等及び社会における主な活動
所属期間及び主な活動の期間 学会等及び社会における主な活動
1 1987-04-01~0000-00-00 京都市立芸術大学美術教育研究会(1997年~教本・図書資料委員会)現在に至る
D 研究活動
著書、学術論文等の名称単著、
共著の別
発行又は
発表の年月
発行所、発表雑誌等
又は
発表学会の名称
概要
Ⅰ著書
1  『美術資料』 共編著 2001-04-00秀学社 京都芸大美術教育研究会による編集として1954年に始まった中学生を対象とした美術鑑賞副読本。教科書の補助資料として生徒たちに幅広く美術のよさを伝える目的で編集している。京都芸大美術教育研究会教本編集委員として1997年より編集に携わり,作品の選択,レイアウトと解説文の執筆を担当。(編集 京都芸大美術教育研究会・日本文教出版編集部)総頁数165頁(本人担当99~103頁,118~121頁,128頁,129頁,作品選定、レイアウト)
2 『美術資料』(2007年度改訂版) 共編著 2007-04-00秀学社 2006年度の学習指導要領改訂に伴い、旧版の『美術資料』の改訂編集に当たる。新学習指導要領で強調されている内容を分析し、日本の美術や文化と伝統に対する理解を深める点から日本美術の魅力を伝えるテーマとして「仏像の美」「日本絵画の鑑賞法」「文化財の保存と修復」等を取り上げ、また、生涯にわたり美術を愛好する心情を育てる点から「芸術家の生き方」としてその作品と生涯に触れるテーマを新設した。掲載作品の選択、レイアウト、解説文の執筆を分担して担当。(編集 京都芸大美術教育研究会・日本文教出版編集部)総頁数165頁(本人担当94頁,95頁,100頁,101頁,108~111頁,134頁,135頁,作品選定、レイアウト)            
3 『美術資料』(2012年度改訂版) 共編著 2012-04-00秀学社 2012年度の学習指導要領改訂に伴い2007年度版の『美術資料』の改訂編集に当たる。新学習指導要領で強調されている内容を分析し、日本の美術や文化と伝統に対する理解を深めることを重点に置いた。現代につながる視点から日本美術の魅力を伝えるテーマとして「琳派-時代を超えるかたちの魅力-」、「手づくりの技-地域の素材を生かす手仕事-」「洋画と日本画-西洋との出会い-」を新設した。また、彫刻の頁を復活させ「形に込めた思い」として人のかたちをテーマに表現方法の異なる作品を取り上げた。掲載作品の選択、レイアウト、解説文の執筆を分担して担当。(編集 京都芸大美術教育研究会・日本文教出版編集部)総頁数173頁(本人担当 96~103頁, 106~111頁,126頁, 127頁,138頁,139頁,142頁,143頁)        
4 『美術資料』(2016年度改訂版) 共編著 2016-04-00秀学社 教科書改訂に伴う改訂。表現編と鑑賞編の一体化が今回の改訂のポイントである(鑑賞編全体としては部分改訂)。日本の美術や文化と伝統に対する理解を深めるテーマとして「日本の伝統色」・「和の文様」を新設。現行本の分析の中で出てきた、解説文の修正・レイアウトの変更・教科書改訂に伴う掲載作品の変更などを行った。(編集 京都芸大美術教育研究会)総頁数183頁(本人担当 抽出不可) 
5 美術鑑賞教本『美術資料』(2022年度改訂版) 共編著 2022-04-00秀学社 2016年発行『美術資料』の改訂版。表現編・鑑賞編の内容を整理し、新規テーマ「単純化・抽象化」―形と色の探求―を設けた。生徒が作品を見る手がかりとしての情報や考えるためのヒントとして、作品に関連するドローイング・イラストや図による解説・コラムなどの資料性を高めるよう工夫した。(編集 京都芸大美術教育研究会)総頁数189頁(本人担当 120~125頁 その他掲載作品の選択・レイアウト・解説文の執筆を分担して担当)
以上5点
Ⅱ学術論文
1 見る力・イメージする力ー鑑賞教育を通してー 単著 2007-03-15大谷大学短期大学部幼児教育保育科研究紀要 第8号 今日、情報化社会に生きる私たちが、見失うことなく次世代へ伝えて行かなくてはならないものは何か。身体感覚を働かせてものに感じ、考え、イメージすること等、社会との関わりの中で美術の活動を通して出来ること、ここでは生涯教育の視点から鑑賞を通して身につけられる力について実践例を挙げて考察した。6頁(17~22頁)
2 工夫のできる力を育てるために
ー図画工作の授業における課題と展望ー
単著 2009-03-15大谷大学短期大学部幼児教育保育科研究紀要 第10号 造形的な表現活動を通して育まれる、想像力・思考力・判断力・柔軟性は、相互に関連し合いながら「工夫できる力」の土台となり、幅広い領域に応用のできる力となる。本稿では、保育者養成を目的とする造形表現の授業という点から「保育現場で工夫のできる力の育成」を目標として取り組んできた、その題材研究・授業改善の方策について述べている。学生の現状から造形表現の基礎・基本に関する課題を明らかにし、今後に必要な方策について検討した。13頁(10~22頁)
3 日本の伝統・文化ー時代へ伝えることの意味ー単著 2011-03-18大谷学報 第90巻第2号 近年、日本の伝統・文化について再認識の必要性が強調されている。科学技術の急速な発展により、日本人のものの見方や行動様式・価値観などが大きく変化してきたこととも関わり重要な課題である。本稿では、教育基本法の改正とも関連して教育現場における課題について、日本美術の歴史をふまえた上で制作の立場から見つめ直し、次の世代へ伝える上での課題について考察した。
21頁(1~21頁)
4 造形的思考力と表現
ー保育内容「表現」の領域からー
単著 2013-03-15大谷大学短期大学部幼児教育保育科研究紀要第14号 現代生活の中で「もの」に触れて活動すること、「実感」するということが減ってきている。実感を伴わない表面的な理解に留まり身体の感覚としての理解が不十分なため、実際の行動に表す(表現する)力が低下しているのではないか。ものに触れて考え、体験を通してイメージを蓄えることの繰り返しが新たな表現につながるということについて、造形的思考力と表現の関係を保育内容「表現」の領域から述べた。7頁(1~7頁)
5 身体感覚を通して「考える」造形表現
-保育者養成課程における「図画工作」の授業実践から-
単著 2014-03-00大谷大学短期大学部 幼児教育保育科研究紀要第15号 保育現場での実践力につながる、保育者に必要な造形表現の「基礎・基本」とは何か。子どもの造形表現を育て、支えるために、これまでは制作に関わる具体的な方策を中心に取り組んできたが、制作過程の中で「試す」ことや「考える」ことの重要性に目を向け、その意味での「基礎・基本」について考察した「図画工作」における授業改善の試み。8頁(1~8頁)
6 保育者養成を目的とした「図画工作」の授業改善の取り組み 単著 2017-03-10大谷大学短期大学部 幼児教育保育科研究紀要第19号 造形表現科目の一つである「図画工作」の授業においては、実践力の育成を目指した題材研究および授業方法の改善に取り組んでいる。保育現場で子どもの造形活動を援助するために身につけておきたい力を、興味・関心、発想・構想、材料・技法、などの面から整理し、その年度の学生の状況をみながら、題材の見直しや授業方法の工夫・改善を行ってきた。本稿では、1年次必修の「図画工作Ⅰ」、「図画工作Ⅱ」における授業改善の取り組みについて振り返り、実践力の育成という面から考察した。10頁(1~10頁)
7 幼児教育における造形表現の果たす役割 単著 2020-03-10大谷大学短期大学部 幼児教育保育科研究紀要第21号 2018年4月より施行された新「幼稚園教育要領」「保育所保育指針」「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」では、幼児教育を行う施設として共有すべき事項として「育みたい資質・能力」「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」等が示されたが、これらを造形表現との関連から捉えた上で、造形表現を通して見た幼児期の子どもの姿をふまえ、幼児教育における造形表現の果たす役割について述べた。8頁(29~36頁)
8 領域「表現」におけるICTを用いた総合表現の指導法の検討共著 2021-03-00大谷大学教育学部乳幼児教育保育学会研究紀要 第1号 領域「表現」のねらい及び内容をふまえた上で「総合表現演習」の授業におけるICTを活用した授業方法の検討、ICTを活用した表現活動の試行などの授業内容を振り返り今後の課題をまとめた。また、受講生を対象に実施したICTの利活用に関するアンケート結果を通して、機器の操作を理解し保育に活用できる実践者養成のための課題をふまえた今後の検討事項について述べた。
9 領域「表現」に関する専門的事項と保育者の専門性―造形表現における視点からの考察― 単著 2021-07-00大谷大学教職支援センター紀要 第14号
領域「表現」に関する専門的事項について、保育者に求められる資質能力や保育者の専門性を踏まえた上で、領域「表現」のねらい及び内容とその位置付け・表現の生成過程・幼児期の造形表現と発達過程・「表出」に見られるコミュニケーションとしての幼児の表現について造形表現の視点から考察した。16頁(1-16頁)
10 保育内容「表現」の指導法に関する造形表現の視点からの考察―実践的指導力の育成を目指す模擬保育の検討― 単著 2021-07-00大谷大学教職支援センター紀要 第14号
領域「表現」のねらい及び内容を踏まえ、幼児期の造形表現に関わる指導における保育者の役割、表現活動を支える環境づくりとしての物的・空間的環境と人的環境について述べ、保育構想に必要な題材研究の方法やその留意点を示した。13頁(17-29頁)
以上10点
Ⅲ 口頭発表・その他
1 京展への出品(日本画) 公募展 1978-04-00京展 (京都市) 1978年より2002年まで出品
第39回「市場」市長賞(125㎝×245㎝)
第40回「土の人Ⅰ」紅賞(182㎝×182㎝)
2 なす(日本画)公募展 1985-00-00第10回京都美術展
(京都市)
50号(新人展入選)
3 権さん(日本画)企画展 1987-00-00芸術系大学選抜展(東京銀座ブロードウェイギャラリー) 30号 (出品依頼による制作)
4 家(日本画)芸大卒業制作 1987-00-00京都市立芸術大学 143㎝×190㎝ (今井賞)
5 土の人Ⅱ(日本画)公募展 1988-00-00第2回青垣2001年 日本画大賞展(青垣町) 145㎝×112㎝ (入選)
6 土の人Ⅲ(日本画)公募展 1988-00-00‘88東京セントラル美術館日本画大賞展(東京セントラル美術館) 50号 (入選)
7 土の人Ⅳ(日本画)芸大修了制作 1989-00-00京都市立芸術大学大学院美術研究科 190㎝×190㎝ (大学院市長賞)
8 土の人Ⅵー白ー(日本画)企画展 1989-00-00次代を担う日本画展(京都市)於:府立文化芸術会館 182㎝×182㎝ (出品依頼による制作)
9 土の人Ⅶ(日本画)企画展 1989-00-00第1回日本画新鋭選抜展(大三島) 50号 (出品依頼による制作)
10 企画展「風の人Ⅰ~Ⅳ」 企画展 1989-00-00京都中央郵便局 京都中央郵便局のギャラリーオープン記念展示として出品依頼による個展 「風の人」Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳを出品
11 実践報告  中学校での鑑賞教育 -絵の中を旅しよう-口頭発表 2005-03-00第324回京都市立芸術大学美術教育研究会研究センター例会 中学校での鑑賞教育について現任校での実践例を中心に発表。生徒の現状をふまえた作品選択の視点,美術館や小学校との連携,各学年に適した鑑賞テーマの設定等について報告し,鑑賞教育の必要性や評価方法や今後のあり方についてまとめた。
於:大阪府教育会館(たかつガーデン)、発表時間50分
12 美術鑑賞教育におけるアンケート単著 2006-07-00『美』170号(京都市立芸術大学美術教育研究会) 中学校における美術の授業時数削減の中で、独立した「鑑賞」の時間をどの程度確保されているか、その取り組み内容を調査し今後の鑑賞教本編集に活かす目的でアンケートを実施(京都芸大美術教育研究会所属の教員を対象)。美術館の活用と連携に関する現状や、鑑賞授業の評価規準及び評価方法についても調査し、集計結果からの考察を述べた。13頁(29~41頁)
13 美術鑑賞教本『美術資料』(2007年度改訂版)の編集を終えて単著 2007-06-00『美』173号(京都市立芸術大学美術教育研究会) 2007年度改訂の『美術資料』について編集の概要を述べた。今回の改訂で新たに取り上げたテーマ(芸術家の生き方・今を生きる現代の作家たち)、また従来のテーマを新装したテーマ(暮らしの中で輝く和の美術・江戸美術動物園)について解説。作家や作品の選定理由や編集方針について具体的に述べた。9頁(14~22頁)
14 教本・図書資料委員会2007年度研究活動報告(1)単著 2008-06-00『美』176号(京都市立芸術大学美術教育研究会) 『美術資料』改訂後のまとめ作業として内容分析と課題の整理、鑑賞教育の方法・内容に関する研究の概要を述べた。5頁(27~31頁)
15 『美術資料』を使った鑑賞授業の提案単著 2009-06-00『美』178号(京都市立芸術大学美術教育研究会) 『美術資料』を活用した鑑賞授業の提案として、ワークシートを用いた授業の展開例を挙げ、試案とその課題について検討した。本人担当9頁(45~47頁,48~53頁)


16 第61回造形表現・図画工作・美術教育全国大会
(京都大会)
研究大会指導助言 2010-10-30全京都美術教育連合 日本教育美術連盟 第61回造形表現・図画工作・美術教育全国大会(京都大会)において、公開保育(わかば園)での指導助言を行う。題材:造形あそび「ニコニコ ウキウキ あそぼうよ!しぜんのめぐみでパーティーしよう」(3歳児)、「ドキドキ ワクワク ぼうけんだ!どんぐりゴーであそびにいこう」(4歳児)、「ドンドコ タンタカ へんしんだ!はっぱのおめんでゲンキにあそぼう」(5歳児)
17 『「えのぐ」の「え」』ー画材の可能性ー研修会 講師 2012-02-00大谷幼稚園 大谷幼稚園での教員を対象とした造形表現についての研修会で絵画製作に関する助言指導を行った。造形素材としての画材の可能性について、パス・クレヨン・えのぐなどの顔料の話から具体的な表現について、実際に顔料にふれて考える機会をもった。また、園児の作品をみながら発達段階を考えた題材研究について意見交流した。
18 「走れ!走れ!ペットボトル号」
「みんなで楽しむさかなつりゲーム」
「こすって、うつして、ヤッター!ートレーを使ったスチレン版画ー」
単著 2012-03-00明治図書『幼児の造形ニューヒット教材集』1~2巻 幼児の造形表現の教材研究・教材開発のための教材集。子どもを取り巻く環境の変化に伴う、子どもの関心・発想・気質の変容に応じ、それらをふまえた教材を開発し、まとめたもの。A5判 144頁 内、本人担当(1巻135頁、2巻46頁,128頁)
19 美術鑑賞教本『美術資料』(2012年度版)の編集に当たって単著 2012-12-00『美』188号(京都市立芸術大学美術教育研究会) 2012年度改訂の『美術資料』について編集の概要と今後の課題について述べた。今回の編集では、「美術を通して学ぶことの意味について考える」ことに重点を置き、巻頭ページで伝えたい内容にふれた。また、新設テーマ(時代を超える「かたち」の魅力・西洋との出会い・地域の素材を生かす手仕事・形にこめた思い)について解説した。5頁(48~52頁)
20 京都市幼稚園協会(中・下・南地区)地区別研修会研修会 講師 2013-06-26京都市幼稚園協会 中・下・南地区 京都市幼稚園協会(中・下・南地区)研修会にて、幼稚園教諭を対象に絵画指導についての講演を行う。「色との出会い・形との出会い」をテーマに、子どもの表現を支え育てる環境づくり、題材の提案、指導の際の配慮等について。また、参加園から持ち寄られた園児の描画作品を囲んで、意見交流、助言を行う。(於:本願寺中央幼稚園)
21 「MasakoⅠ」
「MasakoⅡ」(日本画)
グループ展 2013-07-23京都市立芸術大学美術教育研究会 双線美術京都支部展(於:ギャラリー吉象堂) 「MasakoⅠ」53cm×45cm
「MasakoⅡ」45cm×38cm
22 上京区造形委員研修会研修会 講師 2013-09-12上京区造形保育委員会 紙を使った造形をテーマに、保育士養成の立場から子どもの発達段階をふまえた題材研究や授業での実践等について講習および実技研修を行う。
(於:わかば園)
23 北区造形研修会研修会 講師 2013-12-13北区造形保育委員会 北区保育園の共同制作を中心とした実践発表を受けて、保育士養成の立場から助言を行い、協働を意識した授業での取り組みを紹介。(於:待鳳保育園)
24 子育て講座講習会 講師 2014-06-20大谷幼稚園 大谷幼稚園の子育て講座において、園児の保護者を対象に幼児の造形活動を理解し表現の楽しさを体験することを目的として紙の造形をテーマとした実技講習会を行う。
25 『真宗保育』子どもたちの今 2015-08-10大谷保育協会 『真宗保育』(子どもたちの今)8月号『手を動かして考える』、9月号『えのぐしてんの!』、10月号『大人の絵と子どもの絵』を執筆担当した。
26 子育て講座講習会 講師 2015-10-02大谷幼稚園 大谷幼稚園の子育て講座において、園児の保護者を対象に子どもと一緒に楽しむことのできる造形活動として「しかけ絵本」の実技講習を行った。最後に完成作品の発表を行い、しかけ絵本の制作を通して親子で楽しめる造形のよさについて、講評・助言を行った。
第1回(10/2),第2回(1/15)
27 「しんしゅうこどもカレンダー」の編集 2015-11-00大谷保育協会 大谷保育協会のカレンダー編集委員を2013年より担当。報恩講園児絵画展に出品された絵画の中から『しんしゅうこどもカレンダー』掲載作品選定、レイアウト、レタリングデザインを担当。2015年~現在も継続。
28 北区造形研修会(講師)研修会 講師 2015-11-20北区造形保育委員会 北区保育園の絵画制作を中心とした保育の実践発表を受けて、保育士養成の立場から助言を行い、「子どもの絵と大人の絵」をテーマに子どもの視点や発想について講演。(於:上賀茂保育園)
29 「彩 Ⅲ」
「彩 Ⅳ」 (日本画)
グループ展 2016-07-19京都市立芸術大学美術教育研究会 双線美術京都支部展(於:ギャラリー吉象堂) 「彩 Ⅲ」53cm×45cm
「彩 Ⅳ」 〃
30 京あるきin東京2017(京都の大学による特別講座)講師 2017-03-04京都市 京都の歴史や文化などへの理解を深める取り組みとして、京都市が行っている「京都創生」事業の1つ「京あるきin東京2017」にて「京都の美術をみる楽しみー洛北鷹峯光悦村から美術をめぐるたびー」をテーマに講演。京都造形芸術大学・東北工科大学外苑キャンパスにて (90分)
31 『美術資料』の活用単著 2017-03-15『美』204号(京都市立芸術大学美術教育研究会) 鑑賞教育普及のための研究として、教員養成課程における『美術資料』を用いた授業の展開例を挙げ、模擬授業の事例をもとに試案とその課題について検討した。本人担当4頁(52~55頁)
32 京都アスニーゴールデンエイジアカデミー 大谷大学連携講座 講師 2018-02-23京都市教育委員会 京都市生涯学習センター 「京都の美術をみる楽しみ」をテーマに、生涯学習とのつながり、鑑賞=「みる」楽しみに焦点を当て、身近に鑑賞できる作品を紹介しながら講演した。五感を通して作品を楽しむこと、また、社会との関わりにおいて「つくりだされる」ものについて受講者とともに考えた。『瓢鮎図』(妙心寺退蔵院蔵)を中心に『四季草花下絵古今集和歌巻』『鶴下絵三十六歌仙和歌巻』等。(90分)

33 平成30年度第1回造形保育初任者向け研修会 2018-08-24京都市保育園連盟 造形保育(主に幼児教育の分野)に関わる初任者向け講習として、新「保育所保育指針」・「幼稚園教育要領」・「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」が施行され3つの施設に共通して「育みたい資質・能力」、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」等が示された点をふまえ、造形表現を通して幼児期の子どもの姿をとらえ、発達に応じた造形表現について、また、全体的な計画に基づく指導計画の作成や観察を通しての記録及び評価の考え方について講演した。(於:京都アスニー)
34 平成30年度 キャリアアップ研修(造形保育研修会) 2018-10-20京都市保育園連盟 保育士キャリアアップ研修(造形保育研修会)の連続研修として「幼児の表現と発達段階-改定保育所保育指針の中に見る表現の役割-」というテーマのもとに、幼児教育の環境や幼児の発達に応じた保育内容の面から、造形表現を通して幼児期の子どもの姿をとらえ、造形活動を支える環境づくりや学びを育む題材について、また、実技を通して楽しく学びながら、幼児教育における造形表現の役割について講演した。(15時間のうち6時間分を担当)
35 北区保育内容委員会全体研修会 指導案研究(分野:乳児保育、幼児教育)研修会 講師 2018-11-02北区保育内容委員会 北区保育内容委員会全体研修会にて、保育の実践発表2園への助言と講演を行った。造形活動を支える環境づくりと学びを育む題材をテーマに、学びを育む題材研究について「指導が必要な場面」と「子どもが自分で考える場面」に注目した題材研究の方法を提案した。(於:上賀茂こども園)
36 北区保育内容全体研修会(分野:乳児保育、幼児教育) 2022-02-15北区保育内容研究会 子どもの絵画表現をテーマに、子どもが絵を描く楽しさや絵を描くことの意味について・子どもと大人の感覚の違い・子どもの絵を見る視点・描画材料と表現の展開などについて講演した。コロナ禍を踏まえ、Zoomによるオンラインでの研修会。会場:上賀茂こども園
37 生徒の主体的な学びを支える『美術資料』を目指して 単著 2022-11-25『美』218号(京都市立芸術大学美術教育研究会) 『美術資料』(2022年改訂版)の編集にあたり、改訂の経緯をふまえた上で担当テーマの改訂の視点および改善点、また、鑑賞を通した学びとの関係について述べた。「とらわれない表現ー形と色の冒険ー」、「単純化・抽象化―形と色の探求―」、「彫刻―形に込めた思い―」本人担当5頁(51~55頁)
以上37点

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