教育研究業績の一覧

井上 摩紀
A 教育業績
教育実践上の主な業績 年月日概要
1 教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)
1 身体活動に関する講義における理論と実践の両面学修(かもがわウォークの実施) 1999-04-00
~2008-03-00
1999年度から2008年度まで担当した「生活習慣とスポーツ・健康」において、健康維持・増進には身体活動が重要であることについて、講義での机上の理解だけではなく、実際に理論に従って身体を動かす体験を通じた身体感覚的な理解を求め、「かもがわウォーク」を実施した。
2 受講生の意欲喚起のための感想の記入と質問の受付および回答 1999-04-00
~2008-03-00
1999年度から2008年度まで担当した「生活習慣とスポーツ・健康」において、毎回、その回の授業に関する感想を受講生に書かせるとともに、次回の講義テーマを伝え、そのテーマに関連する疑問・質問がある場合には記入させた。感想・質問ともに、次回の授業の始めに匿名で公表し、コメントおよび回答を述べることで、授業参加意識を高め、学修意欲の喚起を行った。
3 受講生が保育者役となった模擬設定保育の実施 2000-04-00
~2008-03-00
2000年度から2008年度まで担当した幼児教育保育科の開講科目「体育」の開講期間の後半に受講生に「運動遊びの提案」を募った。自主的に申し出たものは、次回の授業時に、自らは保育者役となり、他の受講生を幼児とみなして約20分間模擬設定保育を行った。実施後、受講生全員で、発達段階に応じた意欲や達成感が持てる内容か、理解できる指示かについて考慮されていたかなどのフィードバックを行った。
4 「園便り」の作成と受講生による相互評価 2006-09-00
~2018-03-00
2006年度から2008年度まで担当した「保育内容・健康」の授業および2009年度から担当中の「保育内容・健康の理論と方法Ⅰ」において、幼児期の睡眠ついての資料の提示およびビデオ視聴を含んだ講義を行った後、受講生が保育者であると想定し、保護者へ睡眠の重要性を伝える「園便り」の作成を行っている。作成後、受講生全員の相互評価により優秀作を選定している。この相互評価により、受講生各人が自分の取り組みの長所・短所を理解しやすく、また、他の受講生への敬意が生じている。
5 身体活動に関する実技における理論と実践の両面学修(毎回の心理指標と内省の蓄積) 2007-04-00
~2008-03-00
2007年度から2008年度の前期・後期に担当したスポーツ研究演習では、身体活動の心理への影響についての理解のため、授業内でスタイルの異なる運動・スポーツを行い、それぞれの授業の前後に心理指標および内省の記述を個人のデータとして蓄積していった。そのデータを基にレポートを作成し、理論による理解と実践による実感の両面での学修を行った。
6 「運動会」の実施 2007-04-00
~2008-03-00
2007年度・2008年度に担当した幼児教育保育科「体育」において、授業期間の最終に本授業のまとめとして、平常はクラス別で行っている授業を3クラス合同で「運動会」を行った。クラスを2分した各グループが提案する運動会の演目を提案者グループが保育者役となり、他の受講生を幼児役として実施した。2週間前から立案・準備し、実施とは別に運動会プログラムを考案することやグループの全員がなんらかの役割をするという条件をつけて取り組んだ。
7 小学校課程体育における子どもの心理理解とこころを育てる指導法探求のための自己評価カード活用 2009-04-00
~2016-03-00
2009年度から2015年度まで担当した「教科(体育)」の授業において、毎回、種目に応じた自己評価カードを作成した。授業内容を記載しており、授業のはじめに配布し受講生が授業の流れを知り、自らの目標を立てて、見通しを持って自主的に行動がとれるよう配慮した。授業後、目標の達成度や満足度、感想を記入しカードを完成させた。授業期間の最終には受講生は自身が記入したカードと授業時間中の運動体験を基に、体育の時間に働く小学生の心理を推察し、身体だけでなく、こころを育てるためにはどのような授業内容と指導法が有効かを考えるレポート課題を課した。
8 受講生の保育観育成ののための模擬保育の実施 2010-04-00
~2018-03-00
2010年度から現在まで担当した「保育内容・健康の理論と方法Ⅱ」の授業で、受講生全員に1人で約20分間の模擬保育の実施を課している。受講生は単に模擬保育を行うだけでなく、「ねらい」を明確化し、自分のしたい保育はどのようなものなのかについて考えてる。実施後には受講生同士の討論会を設け、また、個別に講師との振り返りを行い、成功体験と失敗体験の両面から自身の保育観育成に努めている。
9 小学校体育の模擬授業における実施後振り返りシステムについての工夫 2010-04-00
~2017-03-00
2010年度から2017年度まで担当した「教科教育法(体育)」において、実施後の振り返りで、実施者が自分の利点や課題を明確化できかつ、マイナス点であっても受け入れやすくするためのシステムを工夫した。振り返りは全て他の受講生が司会し、無記名記入したコメントを「教師視点―児童視線」および「利点―課題」の2軸で分割した白板上に貼り付け、視覚的に成果を理解できるようにした。また、コメントは4つに分け、自分の利点・課題を客観的に認められるようレポート課題を課した。
2 作成した教科書、教材、参考書
3 教育方法・教育実践に関する発表、講演等
1 表現運動・ダンス指導者講習会 1998-08-00
~2000-08-00
中学校・高校の教員を対象とした講習会。(作舞・講師グループの一員として参加)運動会作品「つなぐ・つなげる・つながる」舞台作品「デジタルちっく・する!?」の2作品を講習する。以後、1999年、2000年にも同様の講習会を講習する。
2 京都市北区・上京区私立幼稚園教諭研修会 2008-09-17 京都市北区・上京区幼稚園教諭を対象とした研修会。参加者26名、15時~16時30分の約90分間。身体の関わり合いによる感情変化を中心課題として、2人組でのストレッチや声かけ遊びなどを行った。心理的変化を実感してもらうため、スタート時点と終わりの時点でフロアに自由に座ってもらい、他の参加者との距離を確認した。
3 奈良女子大学子ども学実践フォーラム奈良の明日をつくる保育(幼保合同研修講座)「快さでつながる身体―からだの関わり合いがもたらす感情体験―」 2011-08-13 奈良市内の幼稚園・保育園小学校などの在職者および志す学生対象。参加者約50名。13時30分~16時30分の約3時間。はじめに小学校体育での「体ほぐし」につながるこころや社会性をはぐくむ身体コミュニケーションを軸とした遊びを展開し、受講生同士の関わり合いの中で様々な身体の相およびそこに伴う感情を体験してもらった。その後、人とのかかわり合いの中で即興的に動くという身体表現ワークに展開し、最終的にはペアによる即興ダンスの発表と観賞を行った。
4 奈良女子大学地域貢献特別事業フォローアップ研修会「子どもと遊びでつながろう」 2013-07-20 奈良女子大学が行っている連続講義・実技研修会のひとつとして、実技講師を務めた。体育館において小学校ボランティアに参加されている方々を対象に小学校低学年の子どもたちと一緒にからだを使って出来る運動あそびの提案を行った。こころのつながりを重視し、集団で全身を使いタイミングを合わせて行う遊びを講習した。
5 高島市2018年度家庭教育共育学習会「身体でつながる運動遊び」 2019-03-16 3~6歳児とその保護者を対象に、親子でコミュニケーションをとる運動遊びを実践した。
6 宝塚市立西山幼稚園園内研修会「身体表現についての講話及び実技研修」」 2019-07-19 西山幼稚園の教諭を対象とした身体表現に関する研究会の講師を担当した。「考えない身体表現」をテーマに1安心できる場づくり、2感情を刺激する、3人とのかかわりの中で動きを見つける、4見つけた動きで表現するという展開で講演と実技講習を行った。
7 奈良女子大学健康なら21Stepアップ事業フォローアップ研究会 2020-02-15 ボディワーク「声でうごきで、つながるあそび」をテーマに、地域のスポーツ指導に携わる方々を対象とした実技講習を行った。声での関わりと身体での関わりで人とのつながりを感じられるワークを展開した。
4 その他教育活動上特記すべき事項
B 職務実績
1 同和教育資料室員 2000-04-00
~2001-03-00
同和教育資料室の室員を1年間務めた。
2 人権センター員 2001-04-00
~2003-03-00
人権センター員を2年間務めた。
3 真宗総合研究所一般研究個人研究研究費補助採択 2001-04-00
~2002-03-00
研究テーマを「演劇的身体表現の動作特性から考える生ベッツ役割観と性自認が社会的行動へ与える影響―幼児教育科男女学生を対象に―」とし、研究補助を受けた。
4 コンソーシアム京都インターシップコーディネーター 2010-04-00
~2012-03-00
コンソーシアム京都が主催するインターンシップでコーディネーターを2年間担当した。多くの大学から参加する学生で構成されるゼミを持ち、事前事後の講習を行い、職場参観も行った。
5 生涯学習講座開放セミナー講師 2011-05-21 リレー講義「なにがちがう小学校?―あのころの勉強、いまの勉強―」(全9回)のうち、第2回「(体育)学習指導要領に見る体育科教育の変遷」を担当。
6 教育連携プログラム「進学対策小論文特別講座」講師 2012-10-00
~2014-02-00
2012年度・2013年度、京都明徳高校での小論文講座を担当。各年度4回実施した。
7 高大連携プログラム講師 2013-05-00 京都翔英高校において「人と人の関係づくりを重視した小学校体育を体験してみよう」というテーマで、FAコース1年生から3年生の全生徒約100名を対象に,講義および実技を行った。
8 高校進路別ガイダンス講師 2013-05-00
~2014-05-00
京都両洋高校進路別ガイダンス大学推薦入試系文系(自己推薦(AO)・小論文・指定校等の対策)を2年間担当した。
9 真宗総合研究所一般研究個人研究研究費補助採択 2014-04-00
~2015-03-00
研究テーマを「低酸素環境下登坂歩行運動における登山熟練者呼吸スキルの解明」とし、研究費補助を受けた。
10 教員免許状更新講習講師 2014-07-00
~2016-07-00
3年間担当した。「『楽しさ』のある体育―感情教育として育む力―」をテーマに午前に講義、午後に実技と全日のプログラムを単独で実施した。
11 ホームカミングデー時のキッズキャンパス担当 2015-11-00
~2019-11-00
以前もホームカミングデー時に子ども連れの卒業生が同窓会を楽しめるよう、子どもの一時預かりが行われていたが、2015年から教育・心理学科のセミ生とともに、子どもが自ら楽しめるようゼミ生が内容を考え実施するかたちでの「キッズキャンパス」として担当している。
12 高大連携プログラム講師 2016-05-00 京都翔英高校FAコースにおいて生徒全員が入れ替わったため、3年前に行った授業を再度行った。
13 京都市生涯学習センター(京都アスニー)ゴールデンエイジアカデミー講師 2020-01-24 「東京2020に向けて―オリンピック・パラリンピックから時代と社会を語る―」をテーマに古川哲史教授とともにリレー講演を行った。「社会を映す鏡としてのオリンピック・パラリンピック(競技・種目)」を担当し、男女混合種目とアーバンスポーツ競技の採用に着目し、変化するスポーツの在り方・見方について講演した。
C 学会等及び社会における主な活動
所属期間及び主な活動の期間 学会等及び社会における主な活動
1 1993-04-00~0000-00-00 日本体育学会
2 1994-04-00~0000-00-00 舞踊学会
3 1998-04-00~0000-00-00 日本保育学会
4 2002-04-00~0000-00-00 比較舞踊学会
D 研究活動
著書、学術論文等の名称単著、
共著の別
発行又は
発表の年月
発行所、発表雑誌等
又は
発表学会の名称
概要
Ⅰ著書
1 新子どもの健康共著 2010-03-25三晃書房 「第2章第3節社会面の育ち」および「第5章第2節基本的生活習慣の自立と援助 着脱衣の習慣 清潔の習慣」を担当した。社会面の育ちでは、近年の幼年期における人間関係の希薄さを取り上げ、幼稚園・保育園および小学校でのキレる子ども、耐性のない子ども、不登校の子どもが存在し、青年期を迎えてからも集団の中での「生きにくさ」を訴える人が多い点に着眼し、生後すぐからの身体感覚・感情交流を伴った段階的な社会性の育ちには周りからの働きかけが重要であると述べた。基本的生活習慣の自立と支援では発達段階を押さえ、実践例を挙げながら保育者の支援のあり方を述べた。編著平井タカネ・村岡真澄・河本洋子。[総頁数206頁][本人担当 59頁~64頁、140頁~143頁]
2 教育の根源共著 2010-10-30晃洋書房 第11章「教育と身体―心と体の一体化をもたらす遊びの要素―」を担当。小学校学習指導要領における体育の目標の変遷をたどり、今日の小学校体育の中で目指されている「心と体の一体化」と「生涯スポーツにつながる楽しい体育」という2つの視点について、それぞれの成立過程と今日的な意義および課題について論じた。体育における「楽しさ」をもたらす「遊びの要素」に着目すると、体育の時間に遊ぶのではなく、遊びの要素を盛り込んだスポーツ・運動実施が求められると述べた。編著川村覚昭。[総頁数256頁][本人担当181頁~198頁]
3 走ることは、生きること――五輪 金メダリストジェシー・オーエンスの物語共訳 2016-07-00晃洋書房 本書は中高生から一般向けの伝記であるが、詳しい引用の注や参考図書なども付しており、学術的でもある。オーエンスはアフリカ系アメリカ人の陸上選手で、1936年の「ヒトラーのオリンピック」と言われたベルリンオリンピックで100メートル走をはじめ4つの金メダルを獲得したことで著名な人物である。古川哲史、三浦誉史加との全ページ共訳。Jeff Buringame, Jesse Owens: "I Always Loved Running," NJ: Enslow, 2011.の翻訳書。(総112頁)
4 走ることは、生きること――五輪 金メダリストジェシー・オーエンスの物語 (点字図書版)共訳 2018-10-00視覚障害者生活情報センターぎふ(岐阜) 本書は中高生から一般向けの上記伝記の点字図書版。利用者の要望があり、点字化され、広く読まれているとのこと。(全2巻、254ページ。)
以上4点
Ⅱ学術論文
1 即興的身体表現における男らしさ・女らしさの動作特性単著 1999-03-00奈良女子大学スポーツ研究Vol.1奈良女子大学文学部 スポーツ科学研究室 大学生を対象に男らしい動きと女らしい動きを課題とした即興表現の動作特性を検討した。その結果、男女とも男・女らしさ表現の動作特性を伝統的性役割ステレオタイプ的に明確に区別していることが示された。総頁数10頁(45頁~54頁)
2 幼児の身体表現を考える単著 1999-12-00大谷大学幼児教育科紀要第1号大谷大学短期大学部幼児教育科 広岡キミヱ著「真実の表現を目指して」を手がかりに、幼児教育実践における身体表現あり方について考察した。総頁数7頁(73頁~79頁)
3 男女幼児教育科学生を対象とした幼稚園実習前後の状態不安の比較単著 2000-12-00大谷大学幼児教育科紀要第2号大谷大学短期大学部幼児教育科 幼稚園実習にかかわる実習生の不安心理についてSTAIを用いて調査した。その結果、男女で不安心理の発生と解消の形態が異なることが明らかとなった。総頁数7頁(80頁~86頁)
4 男らしさ・女らしさを表現した身体に対する視線の移動―アイマークを用いて―単著 2001-09-00大谷学報第80号大谷大学 アイマークを用いて、男らしさ・女らしさを表現した身体に対する鑑賞者の視線を分析した。その結果、男らしさ表現と女らしさ表現で最も差が認められたのは座位姿勢での脚部に対する視線であることが明らかとなった。総頁数20頁(1頁~20頁)
5 ジェンダーに関わる概念の整理単著 2001-12-00大谷大学幼児教育科紀要第3号大谷大学短期大学部幼児教育科 ジェンダーという用語が社会に浸透し重要性が増すにつれて、ジェンダーに関わる用語は多岐にわたり、それらの定義は統一性が未だもたれていないのが現状である。その用語を整理することで、ジェンダー研究の新たな課題の模索を行なった。総頁数9頁(90頁~98頁)
6 舞台空間を用いた身体表現による性役割観と性同一性の測定の可能性単著 2002-12-00大谷大学幼児教育科紀要第4号大谷大学短期大学部幼児教育科 大学生を対象に、舞台上で男らしさと女らしさを身体表現した時の使用空間の特徴から、彼らが持つ性役割観を解釈した上で、自分らしさ表現時の使用空間と照らし合わせることで、性同一性が測定できるかを検討した。総頁数12頁(83頁~94頁)
7 身体表現時の空間に現れた性役割観と言語性役割観尺度の関連性―Bem Sex Role Inventory(BSRI)と平等主義的性役割態度得点(SESRA-S)を用いて―単著 2003-03-00比較舞踊研究第9号比較舞踊学会 男女大学生を対象に、男らしさと女らしさを身体表現した時の使用空間から性役割観のタイプを分類し、各タイプの男女平等志向性の関連を検討した。その結果、タイプごとに平等志向性が異なる傾向が示された。総頁数11頁(1頁~11頁)
8 大学生を対象としたBSRI項目を用いた性役割観の調査単著 2003-03-00大谷大学真宗総合研究所紀要第20号大谷大学真宗総合研究所 大学生を対象にBSRI項目を再分類する方法で彼らの性役割観を調査した。その結果に示された男らしさは1970年代に作成されたオリジナルが示す性役割観からの変化が少なく、一方、結果に示された女らしさと中性性は互いの境界が不明瞭にとなるように変化したことが明らかとなった。総頁数13頁(51頁~63頁)
9 身体表現空間にみるジェンダー・アイデンティティ単著 2004-03-00奈良女子大学人間文化研究科年報奈良女子大学人間文化研究科 舞台上で行なう身体を用いた自分らしさ表現時の使用空間にジェンダー・アイデンティティが反映されるかを検討した。質問紙を用いて被験者各人がBSRIを再分類した後にジェンダー・アイデンティティを測定した。その結果によって対象者を分類し、使用空間の特徴を群間で比較検討した。総頁数10頁(181頁~191頁)
10 紙上空間選択に表れた性役割観の検討単著 2004-03-00比較舞踊研究第10号比較舞踊学会 これまで実際の舞台を用いて男らしさ/女らしさ表現時の使用空間を測定してきたが、演技イメージ中の使用空間を紙上にて測定する方法を提案、実施した。総頁数10頁(48頁~58頁)
11 身体表現を用いた性役割観とジェンダー・アイデンティティ研究のための序論単著 2004-12-00大谷大学幼児教育科紀要第5号大谷大学短期大学部幼児教育科 性役割研究に身体を用いることの意義と問題の所在を明らかにし、研究課題を確認した。総頁数9頁(p.20~p.29)
12 身体表現空間にみる性役割観単著 2005-01-00大谷大学幼児教育科研究紀要第6号大谷大学短期大学部幼児教育科 性役割観について、2003年に男女大学生を対象に実施した言語を用いた調査と身体表現空間を測定した調査の両結果を比較し、身体表現を用いた性役割観研究の意義を考察した。本研究の中で、言語での調査によって示される意識とは異なる、進退を用いた調査によって示される直感的に認識された性役割間が存在することが示され、性役割研究に身体を用いる可能性が示唆された。総頁数7頁(48頁~54頁)
13 身体表現を用いた性役割観の研究
(博士論文)
単著 2005-03-00奈良女子大学 男女に関わる社会状況の変化が著しい近年、性役割観にはこれまでの言語を用いた研究で明らかにされてきた論理理解での認識とは異なった身体で感覚される認識が存在するのではないか。その仮説に基づき、今日の若者(男女大学生)を対象に、舞台上で演劇的に行なった男らしさ表現と女らしさ表現の使用空間を測定した。その結果に表れた性役割観について、言語尺度での結果と比較検討を行なった。総頁数107頁
14 自分らしさ表現における椅座姿勢が持つ意味単著 2006-01-00大谷大学幼児教育科紀要第7号大谷大学短期大学部幼児教育科 大学生男女を対象に、演劇的に自分らしさを表現したときの使用空間について、自由歩行と椅座姿勢を含む動作の2つの課題で測定を行なった。その結果、自由歩行はすべての空間をほぼ均等に使用したが、椅座姿勢を含む動作では特徴的な空間使用をした。その特徴は男らしさ表現あるいは女らしさ表現で特徴的に使用していた空間と一致した。この結果から、椅座姿勢は自分らしさの中の性役割に関わる認識を抽出する可能性があると推測された。総頁数7頁(66頁~72頁)
15 子どもを取り巻く社会状況と保育者の支援を考える単著 2007-03-15大谷大学短期大学部幼児教育保育科研究紀要第8号大谷大学短期大学部幼児教育保育科 健康という視点から、現代の子どもたちの姿を客観的データから浮かび上がらせ、問題点を探り、保育者が取り組むべき援助のあり方にについて論じた。からだを十分に動かして遊ぶ時間・空間・仲間が喪失したといわれる今日、幼児のこころの動きと一体となったからだの動きを引き出すためには、幼稚園・保育園において保育者が周到に用意した仕掛けが必要であると示した。総頁数8頁(42頁~49頁)
16 これからの小学校体育に求められるものを考える―改訂小学校学習指導要領に示された学習内容と教育現場での指導法―単著 2008-06-00大谷大学教職支援センター研究紀要第3号大谷大学教職支援センター 改訂された小学校学習指導要領に基づく体育の指導方法について論じた。特に、低学年にまで広げられた「体つくり」の中で、低学年で用いられた「運動あそび」という表現が用いられたことに着目した。深刻化する子どもの体力低下に歯止めをかけることの重要性を指摘した上で、「低学年の体育指導ではトレーニングではなく、「楽しい」と感じられる複合的な身体活動要素を持つあそびによって、運動に親しむ態度を育てていくことが望ましいことを示した。総頁数7頁(167頁~198頁)
17 幼稚園・保育所の運動あそびから小学校低学年の体育への連続性を持たせる指導法―改訂小学校学習指導要領に基づくこれからの小学校体育指導における課題―単著 2008-06-00大谷大学教職支援センター研究紀要第3号、大谷大学教職支援センター 運動発達の過程の中で、基礎的運動能力は7歳にはほぼ作られている。子どもの体力低下を改善するためには、小学校だけでは不十分であり、幼稚園・保育所からの連続した運動指導の取り組みが必要となる。子どもの体力向上に不可欠な運動に親しむ態度の育成は、幼児期にどれだけ身体を動かして遊んだかによるところが大きい。本研究では、小学校での体育指導のために必要な幼児期のあそび体験についてのデータを示し、幼児教育で行われている運動あそびから小学校低学年へのスムーズな展開へとつなげていく重要性を述べた。総頁数6頁(183頁~198頁)
18 中・高等学校における人間関係構築のための体ほぐし・ボディワーク実践の提案単著 2013-04-00奈良女子大学スポーツ科学研究第15巻奈良女子大学スポーツ科学研究室 中学・高等学校における体育の時間を、単に集団で運動するだけでなく、社会性を養い、人間関係を構築する時間として捉え、体ほぐし・ボディワークの授業実践を提案した。入学直後や新学年の初めなど、新たな人間関係を結ばなければならない時期に有効なワークとして、特に、声を用いた関わり合いを中心とした実践を検証し、より効果的なプログラムを考案した。総頁数4頁(69頁~72頁)
19 バルトロ氷河トレッキング時のSpO2値の測定と健康調査の記録単著 2014-06-30大谷大学研究年報第66集大谷学会 中高年者を対象として、2013年8月に行ったバルトロ氷河(パキスタン)トレッキング(標高3000m~4650mを往復)時に測定したSpO2値および健康調査の記録について、まず行程を記した上で報告した。かつ、対象者をSpO2値の全行程の平均値を基に3群にわけ、高所登山中のSpO2値の高低変化と健康状況の関係を明らかにしようと試みた。その結果、まだ標高が低いトレッキング初期の標高上昇によるSpO2値の低値と夜間休息後にも値が回復しないことはその後の体調不良に大きく影響することが示された。総頁数48頁。(131頁~178頁)
20 常圧低酸素環境における登山熟練者の登坂歩行運動と呼吸スキル共著 2016-03-00大谷大学真宗総合研究所研究紀要第33号大谷大学真宗総合研究所
研究計画の作成、論文の執筆を担当した。自然環境下を想定した歩行時の呼吸運動を計測する実験を行った。その結果、熟練者には一定のリズムを持った呼吸運動が認められた。総頁数11頁(共著者:井上摩紀、星野聡子、小森康佳、pp.91~101)
21 身体と運動の発達に関する今日的な問題と幼児期の運動単著 2017-03-00大谷大学教職支援センター研究紀要第6号大谷大学教職支援センター

近年の子どもの身体の発達について、新生児・乳幼児の身体が平均値として小さくなる傾向がある点に着目し、体の小さな子どもの存在を集団の特徴としてとらえた運動の発達の支援方法について論じた。さらに、身体の発達と運動の発達を合わせて検討し、体が小さくなっていることに加え都市では痩身傾向、地方では肥満傾向の子どもが増加していることが、子どもの体力が低下・横ばいのみならず2極化していることとの関連を述べた。
総頁数10頁(pp.7-16)
22 幼児期運動の視点から考えるリズムダンスと身体表現単著 2017-03-00大谷大学教職支援センター研究紀要第6号大谷大学教職支援センター 幼児期運動指針に示された多様な運動の発達のためにリズムダンスを活用する方法を示した。そして、個々の運動と身体表現の関係について考察し、それぞれの運動にイメージを添えることで、子どもは動きに取り組みやすくなり、動ける体を育成することがその先にある身体表現を豊かにすることを述べた。
総頁数10頁(pp.17-26)
23 常圧低酸素環境下における登坂歩行運動の呼吸応答‐登山熟練者と非熟練者の比較‐共著 2017-03-00奈良女子大学スポーツ科学研究年報第19巻 研究計画の作成と実験実施を担当した。高地登山での登山熟練者の行動と生理応答の特徴を明らかにする目的で高精度試験用高酸素・低酸素シュミレーター実験室内においてセルフペースでの登坂行動時の歩行速度・心拍数(HR)・呼吸数(RR)・分時換気量(VE)を測定し、熟練者と非熟練者で比較した。その結果、非熟練者はペースアップとそれに伴うHR・RR・VEの増加がみられた。一方、熟練者は低酸素環境下において、低速ペースを保ち、RRに起因しない換気量増加が認められ、効率のよい疲れにくい呼吸方法を身に着けていることが示された。総頁数9ページ(共著者:星野聡子、井上摩紀、小森康佳、pp.11-19)
24 感情の教育と感情体験・表出の場としての体育単著 2018-03-01人間形成論研究第8号大谷大学教育・心理学会  学習指導要領の体育では心身一体が示されているものの「楽しい」感情体験のみが目指されている。本研究では感情発達についての基礎を整理し、運動により生理的状況を変化させることで、その時に感じられる感情を大きく(豊かに)できる点に着目して体育の時間をさまざまな感情体験と表出が可能な場としてとらた。感情のコントロールに必要な信頼関係構築のための身体接触や承認のジェスチャーを取り入れる、あえてネガティブな感情を体験し解消するプロセスを体験するなど、実践につながる提案をした。総頁数18頁(pp.1-18)
以上24点
Ⅲ 口頭発表・その他
1 天球のピラミッド作品・演奏発表 1993-10-00第5回E.D.fes. メルパルクホール 表現運動・ダンス指導者研究会 内山明子以下3名による創作モダンダンス作品。(ダンサーとして参加)E.D.fes.教員の部に参加発表し、賞選考委員賞を受賞する。
2 舞踊的表現とその伝達性に関する一考察口頭発表・要旨 1993-11-00『日本体育学会第44回大会号』日本体育学会第44回大会日本体育学会 舞踏における身体表現を用いた表現者の工夫と鑑賞者の印象とを検討することにより、舞踏の伝達性の要因を明らかにすることを目的とする。舞踏経験の長さと創造性テストでの結果によってグルーピングを行い、表現の工夫と鑑賞の視点のグループごとの特徴を検討する。その結果、表現時の共通特性は人間の原始的・感覚的体験に基づいたもので、鑑賞時の共通理解の基礎となっている。しかし、鑑賞者の印象の違いは、個々の内部での再創造の過程の違いがあると推測される。発表時間15分頁数1頁(230頁)
3 イメージテンポと遂行時テンポの関連性-遂行速度の変化を課題とした場合-口頭発表・要旨 1993-11-00『日本体育学会第44回大会号』日本体育学会 運動場面における速度の変化がイメージおよび遂行動作に及ぼす影響を明らかにすることを目的とする。ちょうどいい速さで習得済みの上肢と下肢を同時に動かす一連の運動を課題とし、速い(遅い)課題のイメージ時間と動作遂行時間を計測する。その結果、遅い動作遂行のほうがイメージ時間と動作遂行時間の差が大きいことがわかった。また、上肢の動作に遂行速度の違いがはっきりと現れていたため、上肢が運動の時間的コントロールを行っていると予想される。共同研究・発表者井上九美。発表時間15分頁数1頁(218頁)
4 舞踊的表現とその伝達性に関する一考察単著 1993-12-00『女子体育』第35巻第12号社団法人 日本女子体育連盟 平成5年11月、日本体育学会第44回大会にて口頭発表した内容を、女子体育「情報と研究」欄に合わせて、2頁にまとめ直した。頁数2頁(62~63頁)
5 遅い速度の動作遂行が生体に与える心理的影響-大学生女子と中学生女子を対象と仕手-口頭発表・要旨 1994-10-00『日本体育学会第45回大会号』日本体育学会 太極拳やヨガ、気孔などが心身両面のリラクゼーションに効果的な健康法であるとして注目されている。これらに共通する特性の一つに遅いテンポで行うが挙げられる。遅いテンポで行う動作が心理的・生理的にどのような影響を及ぼすかを呼吸数・心拍数・GSRを指標として検討した。共同研究・発表者井上九美。発表時間15分頁数1頁(194頁)
6 男らしさ表現・女らしさ表現における動作特性に関する一考察口頭発表・要旨 1995-10-00『日本体育学会第46回大会号』日本体育学会 男らしい動きと女らしい動きを課題とした即興表現の動作特性を検討することにより、現代の若者がとらえている男らしさ・女らしさがどのようなものであるかを明らかにすることを目的とする。被験者は舞台空間で「歩く-椅子に座る-歩く」といった一連の動作を含むシナリオを自分らしい動き・男らしい動き・女らしい動きで演じる。結果はフロアパターンと座位姿勢の身体フォルムを検討する。その結果、男女とも男・女らしさという性別役割を昔ながらのステレオタイプ的に明確に区別していることがわかった。しかし、自分らしい動きは男女とも女らしい動きと似たかたちであり、性別役割が自らの行動の規範にはなっていないのではないかと推測される。発表時間15分頁数1頁(250頁)
7 男らしさ・女らしさ表現をした映像に対する視点の移動-アイマークを用いて口頭発表・要旨 1996-09-00『日本体育学会第47回大会号』日本体育学会 演劇的に演じられた男らしい動きと女らしい動きで、鑑賞者に見る身体部位に違いがあるのかを明らかにすることを目的とする。演劇熟練者の女性が立位-歩行-座位という一連の動作を男らしい動きと女らしい動きで演じたビデオを、アイマークを装着した被験者に見せ、視線の移動を記録する。その結果、男らしい動き、女らしい動きとももっとも見た部位は東部であったが、女らしい動き、特に座位姿勢で脚部を多く注視することもわかった。発表時間15分頁数1頁(228頁)
8 心拍と呼吸の変動からみたTouchingとそのリズムについて口頭発表・要旨 1996-09-00『日本体育学会第47回大会号』日本体育学会 精神科の患者を対象とした個人セッションの中で、ダンスセラピーが他の表現療法ともっとも異なる点は、患者とセラピストの直接的なボディコンタクト(Touching)である。基礎的な資料を得るため、行われるリズムと身体部位の相違が感情や情緒にどのような変化を与えるのかを心拍と呼吸の変動から検討する。その結果、臨床的なTouchingは何らかの文節的・リズム的な要素を持っていることがポイントといえるだろう。身体部位に関しては個人差が大きく更に検討を進める必要がある。共同研究・発表者平井タカネ。発表時間15分頁数1頁(227頁)
9 中学生の創作ダンスにおける身体表現の特徴 -テーマと動きの特徴から-口頭発表 1998-12-00第46回秋季舞踊学会舞踊学会 ダンス世代ともいえる現在の中学生が、創作ダンスを自由に行った場合、テーマの選択と動きにどのような特徴があるのかを明らかにすることを目的とする。その結果、現在の中学生が知っている動きには「足でリズムを取る」・「上肢の回転と速い動き」など、かなり偏りがある。テーマはそれらの動きが取り入れることができるものが選択されている。しかし、創作過程の後半では、群舞によって表現性が見られる作品もあり、創作の授業展開にとって、群舞を活用することの有意性が示唆された。
10 つなぐ作品・演奏発表 1999-02-00アルティ ブヨウ フェスティバル'99 京都府民ホール アルティ京都府財団法人京都文化財団 碓井節子以下7名による創作コンテンポイラリーダンス作品。(ダンサーとして参加)
11 アヴェ・マリア 他2作品作品・演奏発表 1999-07-00心の表現 歌と踊りのコンサート 奈良市ならまちセンター歌と踊りのコンサート実行委員会 アヴェ・マリア……穴迫陽子の歌と5名のダンサーとのセッション(ダンサーとして参加)山のロザリア・円舞曲……一部創作部分を取り入れ、フォークダンスを舞台作品にアレンジする。(作舞・ダンサーとして参加)
12 桜陰の恋作品・演奏発表 2000-01-00第1回芸術祭大和路ふれあいチャリティーコンサート生駒市コミュニティーセンター日本音楽クラブ連合 内山明子以下3名の創作モダンダンス作品。(ダンサーとして参加)
13 花明かり作品・演奏発表 2000-07-00哲菖会教養指導部設立成果発表会奈良市中央公民館哲菖会教養指導部 内山明子以下3名による創作モダンダンス作品。(ダンサーとして参加)
14 絆―ひびきあう心作品・演奏発表 2000-10-00吟と和の祭典(社)関西吟詩文化協会哲菖会企画部奈良市史跡文化センター 内山明子以下4名による創作モダンダンス作品。(ダンサーとして参加)
15 哀愁の森作品・演奏発表 2001-02-00第2回芸術祭大和路ふれあいチャリティーコンサート生駒市コミュニティーセンター日本音楽クラブ連合 内山明子以下4名による創作モダンダンス作品。(ダンサーとして参加)
16 男女幼児教育科学生を対象とした幼稚園実習前後の状態不安の比較―男女差と個人差を考える―口頭発表・要旨 2001-05-00日本保育学会第54回大会日本保育学会 幼稚園実習にかかわる実習生の不安心理についてSTAIを用いて調査した。その結果、全体では男女で不安心理の発生と解消の形態が異なる傾向があるものの、男女差よりも個人差の方が大きいことが明らかとなった。また、受け入れる側の指導が学生の性別で異なることも示された。発表時間15分頁数2頁(600~601頁)
17 母なる大地への祈り作品・演奏発表 2002-05-00第3回芸術祭大和路ふれあいチャリティーコンサート学園前ホール日本音楽クラブ連合 フルート高月留美子とのセッション。井上摩紀ソロ創作モダンダンス作品。(作舞・ダンサー)
18 アヴェ・マリア作品・演奏発表 2002-05-00第3回芸術祭大和路ふれあいチャリティーコンサート学園前ホール日本音楽クラブ連合 歌穴迫洋子、フルート高月留美子、ピアノ吉川美伸と内山明子以下6名のダンサーのセッション。創作モダンダンス作品。(ダンサーとして参加)
19 Relation...関係性...作品・演奏発表 2002-08-002002Dance Festival in KAKOGAWA加古川市民会館大ホールダンスフェスティバル イン かこがわ実行委員会 中川育子主宰ダンスグループ「Orange Public」のコンテンポラリーダンス作品。(ダンサーとして参加)
20 舞台空間使用を用いたジェンダー・アイデンティティ測定の有効性の検討口頭発表・要旨 2003-09-00日本体育学会第54回大会日本体育学会 これまでのジェンダー・アイデンティティ測定は主に言語によって行なわれてきた。本研究では身体表現を用いた測定の有効性を検討すべく、言語尺度(BSRI)で被験者をジェンダー・アイデンティティタイプに分類し、演劇的に自分らしさ表現を行なった時の使用空間の測定結果をタイプ間で比較した。発表時間15分頁数1頁(259頁)
21 心を感じて・・・作品・演奏発表 2004-09-002004Dance Festival in KAKOGAWA加古川市民会館大ホールダンスフェスティバル イン かこがわ実行委員会 中川育子主宰ダンスグループ「Orange Public」のコンテンポラリーダンス作品。(ダンサーとして参加)
22 心を感じて・・・作品・演奏発表 2004-12-00DANCE BOX vol.117 Dance Circus 28Theater dBNPO法人 DANCE BOX 中川育子主宰ダンスグループ「Orange Public」のコンテンポラリーダンス作品。(ダンサーとして参加)
23 保育者を対象とした研修会における「身体で関わり合う運動」実践口頭発表・要旨 2008-05-00日本保育学会第62回大会日本保育学会 教育者・保育者が自身の身体感覚を実感し、そこから生まれる感情を実感できる機会を持ち、教育者・保育者としての資質向上に生かせるよう行った教育者保育者対象の研修会での実践の報告を行うとともに、大学生を対象に身体で関わり合う運動を行った授業における受講生感情変化の調査結果を合わせて報告することによって、このような運動の効果を確認した。大学生を対象とした調査では身体関わりの運動は、初対面の不安解消に有効であった。他人と身体で関わることが自らの身体感覚と感情の変化への気づきにつながると示唆された。ポスター発表頁数1頁(236頁)
24 常圧低酸素環境下における登坂歩行運動の呼吸リズム-登山熟練者を対象として-口頭発表 2013-08-30日本体育学会第64回大会 高地登山熟練者を対象とし、実験室に設けた低酸素環境でトレッドミルを用いた歩行運動時の胸部と腹部の呼吸運動と歩行リズムを記録した。その結果、熟練者は胸部と腹部が独自の運動パタンを保ちつつ安定的な歩行リズムに合わせた呼吸を行っており、それが高地登山に効果的に作用する可能性が示された。共同研究星野聡子・小森康香(発表者 井上摩紀)ポスター発表
25 常圧低酸素環境下における登坂歩行運動時の生理応答-登山熟練者を対象として-口頭発表 2013-08-30日本体育学会第64回大会 低酸素状態での歩行運動時における生理応答について、酸素濃度の変化や傾斜角度の変化に適応した身の処し方があるのではないかと仮定し、登山熟練者の特徴を明らかにすることを目的とした。その結果、新たな知見として、低酸素条件傾斜15度の厳しい環境下での呼吸数の減少と換気量の増加という関係があることが得られた。共同研究者星野聡子・小森康香(発表者 星野聡子)ポスター発表
26 パキスタン・バルトロ氷河トレッキング時のSpO2値の変化と登山熟練者の呼吸リズム口頭発表 2015-10-29大谷学会 中高年者を対象として、2013年8月に行ったバルトロ氷河(パキスタン)トレッキング(標高3000m~4650mを往復)時に測定したSpO2値および健康調査の記録について、まず行程を記した上で報告した。
その報告に関連して、登山熟練者を対象とした自然環境下を想定した歩行時の呼吸運動を計測する実験を行った結果を報告した。発表時間40分頁数4頁(大谷学報95-2,59—62)
27 走れジェシー――J・C・オーエンスの伝記『走ることは、生きること』の翻訳・刊行をめぐって口頭発表(共同報告) 2017-09-00大谷大学西洋文学研究会(2017年度研究会) 『走ることは、生きること――五輪金メダリスト ジェシー・オーエンスの物語』(晃洋書房、2006年)の翻訳企画、作業等についての発表。共訳者である古川哲史(比較文化・社会学)・三浦誉史加(英文学・児童文学)とのリレー形式の報告。発表時間60分
以上27点

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