教育研究業績の一覧 中野 加奈子
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A 教育業績 | ||||||
教育実践上の主な業績 | 年月日 | 概要 | ||||
1 教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む) | ||||||
1 | コメントペーパーの活用 | 2014-04-01 ~ | 講義科目においてはコメントペーパーを活用し、その日に学んだ内容についての感想や気になった用語を書いて提出してもらう。次回授業時に「振り返り」として全体で共有し、多様な意見の発見につなげている。学生のコメントに対しては教員から質問の返答、意見等を書き込み、相互交流の機会としている。 | |||
2 | 視聴覚教材の活用 | 2014-04-01 ~ | 具体的な社会問題を身近なものとして理解するためにドキュメンタリー映画など視聴覚教材を用いて、テキストでの学びを深めるよう工夫している。 | |||
3 | 京都府北部福祉フィールドワーク | 2015-02-01 ~ | 京都府北部福祉フィールドワーク事業を活用し、京都府北部自治体・社会福祉法人でミクロ・メゾ・マクロレベルのソーシャルワークを学ぶプロジェクトを実施している。
2014年度:与謝野町 2015年度:舞鶴市(社会福祉法人大樹会) 2016年度:舞鶴市(社会福祉法人大樹会) 2017年度:舞鶴市(社会福祉法人大樹会) 2018年度:舞鶴市・福知山市(社会福祉法人大樹会・社会福祉法人京都聴覚言語障害者福祉協会/いこいの村) 2019年度:福知山市(社会福祉法人ふくちやま福祉会) 2019年度:福知山市 2021年度:舞鶴市(社会福祉法人大樹会) 2022年度:京丹後市・与謝野町(社会福祉法人よさのうみ福祉会、社会福祉法人与謝郡福祉会、京丹後市役所) 2023年度:与謝野町 2024年度:京丹後市、福知山市 | |||
4 | 学長裁量経費 | 2018-06-01
~2019-03-31 |
「ハンセン病の歴史から差別と社会的排除を学ぶ」
共同事業者:岡部茜 | |||
5 | 学長裁量経費 | 2019-06-01
~2020-03-31 |
「聴覚障害学生への情報保障についての検討」
共同事業者:志藤修史、岡部茜 | |||
2 作成した教科書、教材、参考書 | ||||||
1 | 社会福祉方法原論の展開 | 2007-03-01 | 社会福祉を学ぶ学生および福祉現場で働く人たちを対象とし、福祉援助の場面における方法・技術の今日的な課題について、現場実践と切り結んで提示した。
総頁数:352頁 本人担当: 第8章第1節 社会福祉専門職とは 7頁(264-270頁) 第8章第2節 社会福祉の仕事の場と専門性 「高齢者福祉・介護」4頁(270-273頁) 「保育・児童福祉」4頁(285-288頁) 「公的扶助」4頁(288-291頁) 「医療福祉(医療機関)」4頁(291-294頁) 第9章第4節 海外の社会福祉専門職の養成 14頁(328-341頁) 編著者:植田章・結城俊哉 分担執筆:石倉康次、石橋潔、植田章、岡本晴美、田中智子、中野加奈子、増田一代、山本奈生、結城俊哉、吉川かおり | |||
2 | シードブック社会福祉援助技術 | 2008-03-10 | 保育実践や子育て支援の取り組みに必要な社会福祉に関する基礎的な知識と方法・技術を解説した。担当箇所では事例を用いながら、具体的なケアマネジメント実践について述べた。
総頁数:187頁 本人担当: 第2章 社会福祉援助技術の発展過程 13頁(13-25頁) 第6章 子育て支援におけるケアマネジメント 18頁(97-114頁) 編著者:植田章 分担執筆:射場美恵子、神谷栄司、志藤修史、杉山隆一、中野加奈子 | |||
3 | 『実践に学ぶ医療ソーシャルワーク』 | 2009-03-30 | 患者や家族の置かれている生活実態、療養上の困難を現場実践から学ぶことを目的に、多くの事例を用いながら医療ソーシャルワークの理論を解説している。担当箇所では、貧困問題を抱える患者への支援及び無保険の患者への支援を中心に述べている。
総頁数:356頁 本人担当: 第6章第1節 個別支援の実際 19頁(180-186頁、191-201頁) 第7章第2節 人間らしいくらしの実現 12頁(297-308頁) 編著者:黒岩晴子 分担執筆:木原和美、黒岩晴子、中野加奈子、永野なおみ、平原成美、藤田花緒里、古寺愛子、眞砂照美、村上須賀子、室田人志、結城みほ、渡鍋宏史 | |||
4 | 人と社会に向き合う医療ソーシャルワーク | 2015-05-31 | 現代の医療福祉問題を自分たちの生きる社会の問題として捉えること、患者・家族など人々のくらしの実態が把握できるように、多くの事例を提示しながら解説している。担当箇所では、貧困問題に直面した事例及び生活保護をめぐる裁判運動について解説した。
総頁数:406頁 本人担当: 「第6章 多様な領域に挑戦する医療ソーシャルワーク 1 個別援助の実際」4頁(204-207頁) 「第7章いのち、くらし、平和とソーシャルアクション 3 人間らしいくらしの実現」15頁 (346-360頁) 編著者:黒岩晴子 執筆者:木原和美、黒岩晴子、杉山貴士、高木成美、武内一、中野加奈子、永野なおみ、平松正夫、福井敦子、古寺愛子、真砂照美、室田人志、結城みほ、山舘幸雄、渡鍋宏史 | |||
5 | 現代の貧困と公的扶助 低所得者に対する支援と生活保護制度 | 2016-04-30 | 社会福祉士・精神保健福祉士国家試験受験者向けの公的扶助論(低所得者への支援と生活保護制度)のテキストであるとともに、福祉現場で働く関係者にともすれば誤解を生みやすい生活保護制度を法本来の趣旨に基づきわかりやすく解説したもの。担当箇所では、相談援助過程の解説及びホームレス他低所得支援策の内容について説明した。
総頁数:405頁 本人担当: 「第8章 生活保護における相談援助活動 第2節 相談援助の展開過程、第3節 相談援助の実際ー事例」22頁(228-249頁) 「第10章 低所得者対策の概要 第4節 ホームレスの対策、第5節 その他の低所得者対策」22頁(323-344頁) 編著者:加美嘉史、布川日佐史、吉永純 執筆者:池田和彦、伊藤文人、今村雅夫、上原紀美子、加美嘉史、小西祐馬、鈴木直義、田尾直樹、中野加奈子、布川日佐史、松本一郎、山田壮志郎、吉仲李子、吉永純 | |||
6 | 共に生きるための障害福祉学入門 | 2018-03-15 | 障害福祉を学ぶ初学者を対象に、歴史、制度、障害者を取り巻く文化や社会について解説したテキストである。
障害者福祉を巡る代表的な法律・制度の成り立ちや内容についての解説(第3章)と、ホームレス状態に陥った障害者を例に挙げつつ障害者の貧困問題について述べた(第5章)。 総頁数:224頁 本人担当:第3章 32頁(62-93頁)、第5章 23頁(121-143頁) 基礎編:第3章 障害者福祉をめぐる法律・制度の検討 課題編:第5章 貧困問題をめぐる障害者の生活実態と支援課題 編著者:結城俊哉 執筆者:朝日雅也、植田章、平野方紹、中野加奈子、結城俊哉 | |||
7 | 新版 人と社会に向き合う医療ソーシャルワーク | 2020-03-31 ~ | 2015年の出版の改訂版である。
現代の医療福祉問題を自分たちの生きる社会の問題として捉えること、医療福祉に関連する様々な生活問題(貧困、戦争、災害、性的マイノリティなど)を取り上げ、多くの事例を提示しながら解説している。 担当箇所では、貧困問題に直面した事例及び生活保護をめぐる裁判運動について解説した。 総頁数:414頁 本人担当: 「第6章 多様な領域に挑戦する医療ソーシャルワーク 1 個別援助の実際」7頁(208-214頁) 「第7章いのち、くらし、平和とソーシャルアクション 3 人間らしいくらしの実現」15頁 (352-366頁) 編著者:黒岩晴子 執筆者:木原和美、岸本貴士、黒岩晴子、後藤至功、是澤雅代、高木成美、田川雄一、竹森美穂、中野加奈子、永野なおみ、八谷直博、平松正夫、福井敦子、古寺愛子、真砂照美、室田人志、結城みほ、渡鍋宏史 | |||
8 | 最新・はじめて学ぶ社会福祉10
ソーシャルワークの理論と方法Ⅱ(専門) |
2024-09-30 | 本書は、社会福祉士養成カリキュラムである「ソーシャルワークの理論と方法(専門)」のテキストである。
第1章 ソーシャルワークの意義・概念とメンタルヘルスを視野に入れた援助関係の形成過程」を担当し、ソーシャルワークの定義、ソーシャルワークの意義、メンタルヘルスを視野に入れたソーシャルワークの必要性について解説した。 総頁数:238頁 本人担当:「第1章 ソーシャルワークの意義・概念とメンタルヘルスを視野に入れた援助関係の形成過程」(12頁-26頁) 監修:杉本敏夫 編者者:立花直樹・丸目満弓・中野加奈子・山田裕一・西川友理・家髙将明 執筆者:立花直樹・中野加奈子・岡部茜・南多恵子・義基祐正・山本千香子・家髙将明・西川友理・山田裕一・植木是・村上満・姜恩和・水流添真・高木聡史・矢ヶ部陽一・安發明子・永井裕美・阪元千穂・丸目満弓 | |||
3 教育方法・教育実践に関する発表、講演等 | ||||||
4 その他教育活動上特記すべき事項 | ||||||
B 職務実績 | ||||||
1 | 文部科学省科学研究費補助金・基礎研究C
「緊急一時宿泊事業(シェルター事業)の実態と支援に関する総合的研究」研究分担者 |
2014-04-01
~2019-03-31 |
研究課題番号 26380807、481万円
研究代表者:加美嘉史(佛教大学) 研究分担者;鈴木忠義(長野大学)、中野加奈子 この研究は、今日の雇用と居住の不安定が密接に結びついた貧困を「不定住的貧困」=広義のホームレスとして捉え、その特徴を典型的に示す緊急一時宿泊事業(シェルター)利用者の生活実態と生活課題を明らかにする。また、生活困窮者の”駆け込み寺”となっているシェルターの全国の運営状況、利用自体を明らかにする。諸外国のシェルター調査・比較研究を行い、海外との比較研究の視点からその課題を明らかにする。 | |||
2 | 羽曳野・松原ブロック福祉のひろば集い
講師 |
2015-02-16 | 児童養護施設「高鷲学園」、高鷲保育所の職員を対象の研修会において、「子育て支援と生活問題」と題した講義を行った。日頃子どものケアに関わる職員に向けて、子どもの親を取り巻く社会状況や、子育て支援における大切な視点などを解説した。 | |||
3 | 平成26年度福祉サービス利用援助事業 木津川市生活支援員研修会 講師 | 2015-02-26 | 木津川市の福祉サービス利用援助事業(地域福祉権利擁護事業)の現状 の把握並びに生活支援員同士の交流を図り、また、利用者に寄り添った支援のあり方、方法、傾聴の技術等を学び、今後の支援につなげていく ことを目的とした研修会において、「利用者に寄り添った支援のあり方」について講義を行った。講義終了後のグループワークにも参加し、支援の具体的な方法について助言した。 | |||
4 | 人権センター員 | 2015-04-01
~2017-03-31 |
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5 | 第11回学童保育指導員専門性研究大会
「学童保育における子育て・家族支援」分科会の運営委員 |
2016-01-31 | 「ギャングエイジの子育て支援」と題して、実践報告があった。中野からは、事例を読み解くために親子が置かれてている社会状況の解説及び、アセスメント及び支援の展開での留意点について助言を行った。 | |||
6 | 大谷大学公開講演会 講師 | 2016-04-01 ~ | 2016年度 三重
2017年度 岡山 2018年度 大阪 2019年度 三為会 2022年度 能登 2023年度 静岡、宮城 | |||
7 | 平成28年度 第1回 高齢者虐待防止のための研修
(京都市長寿すこやかセンター主催) |
2016-05-20 | 「福祉専門職に求められる相談援助技術〜ホームレス支援の現場から〜」と題して講義を行った。
高齢者の暮らしを支えるために必要な社会保障・社会福祉制度の解説及び、虐待への気づきや連携のあり方などのソーシャルワークについて、ジェンダーの視点から家族を捉え直す意味などを説明した。 | |||
8 | 第41回 全国学童保育指導員学校
(主催:全国学同保育連絡協議会、岡山県学童保育連絡協議会) 実践講座「保護者に生活内容を伝え、考え合う」助言者 |
2016-06-12 | 子育て世代を取り巻く社会環境の解説及び面接技法などを解説した。 | |||
9 | 吹田市留守家庭児童育成室指導員研修会 講師 | 2016-07-08 | 吹田市の学童保育指導員を対象にした研修会で、「指導員として保護者をどう理解し支援していくべきか」と題した講義。
現代社会において保護者がどのような困難の中で生活しているのか、統計資料などをもとに解説した。また、傾聴やアセスメント方法についても助言した。子どもを支援するためには保護者の存在は欠かせないこと、保護者もまた困難の中にあり支援を求めていることを説明した。 | |||
10 | 平成28年度 福祉サービス利用援助事業山城ブロック
生活支援員研修会 講師 |
2016-08-31 | 南山城ブロック地域の福祉サービス利用援助事業の担い手である生活支援員を対象に、利用者に寄り添った支援のあり方、方法、傾聴の技術などについて講義を行った。
研修後半は、参加者によるグループワークがあり、そこでは助言者として各グループで共有された課題についてコメントした。 | |||
11 | 2016年度 第66次京都高校教育研究集会 家庭科分科会 講師 | 2016-10-23 | 高校家庭科教師の研修において「住まいを失うこと」と題して、講演した。
住まいを失う背景に社会保障制度の不備や家族問題、見えにくい「障害」など様々な要因があること、解決のためには、「生活」についての理解が不可欠であることを説明した。 講演時間:約90分 | |||
12 | 平成28年度山城北中部広域社協合同講座
「地域生活を支える支援の輪」~心が通じ合う協働を目指して~ ファシリテーター・講師 |
2017-02-22 | 山城北中部の市町村社会福祉協議会及び自治体(福祉事務所職員)の合同講座において、ファシリテーター及び講演を行った。講演では「自己(意思)決定を支援するということ」と題して、利用者が選択できる環境整備や選択の結果へのフォローの重要性などを解説した。 | |||
13 | 京都国際社会福祉センター 社会福祉講座 公開講座 2017「「経済的困窮にまつわる支援とその方法」」 | 2017-04-08 | 社会福祉法人 京都国際社会福祉協力会による「社会福祉講座 公開講座 2017」において「「経済的困窮にまつわる支援とその方法」」と題して講演した。
特に、生活保護制度や生活困窮者自立支援法の解説、ホームレス問題、子ども・女性の貧困、若者問題といった現代の貧困の特徴について、理論・統計などを用いて説明した。 さらに現代のソーシャルワーカーに求められる支援観について、ソーシャルワークの国際定義などを紹介しながら解説した。 | |||
14 | 平成29年度福祉サービス利用援助事業(地域福祉権利擁護事業)生活支援員現任研修(南部) 講師 | 2017-10-12 | 京都府下の福祉サービス利用援助事業(地域福祉権利擁護事業)の生活支援員を対象に、「利用者の”今”を理解する〜生活史を手がかりに〜」と題して講義を行った。また、聞くこと・聞かれることを体験するグループワークを行い、面接やアセスメントの実際についての学習を行った。さらに、福祉サービス利用援助事業の実践について専門員・支援員からの報告に対して、生活理解の視点から解説を行った。 | |||
15 | 平成29年度福祉サービス利用援助事業(地域福祉権利擁護事業)生活支援員現任研修(北部) 講師 | 2017-11-02 | 10月に実施したものと同様に、京都府下の福祉サービス利用援助事業(地域福祉権利擁護事業)の生活支援員を対象に、「利用者の”今”を理解する〜生活史を手がかりに〜」と題して講義を行った。また、聞くこと・聞かれることを体験するグループワークを行い、面接やアセスメントの実際についての学習を行った。さらに、福祉サービス利用援助事業の実践について専門員・支援員からの報告に対して、生活理解の視点から解説を行った。 | |||
16 | 豊岡市総合相談支援ネットワーク推進協議会支援チーム会議 | 2017-11-16 ~ | 生活困窮者支援に関わる豊岡市・豊岡市社会福祉協議会合同の「豊岡市総合相談支援ネットワーク推進協議会支援チーム会議」の研修において、「新たな生活困窮者支援と総合相談支援体制の推進」と題して、生活困窮者支援制度成立過程の解説、「貧困」理解に関わる理論説明、家族問題、生活保護に関わる課題などについて講演した。 | |||
17 | 豊岡市総合相談支援ネットワーク推進協議会支援チーム会議 | 2018-01-18 | 生活困窮者支援に関わる豊岡市・豊岡市社会福祉協議会合同の「豊岡市総合相談支援ネットワーク推進協議会支援チーム会議」の事例検討会において、「相談支援とは何か」ということや支援者の「共感する他者」としての姿勢、目指すゴールとは何か、などについて解説を行なった。
また、支援チームによる事例検討について、支援を展開する上で重要となる課題についてコメントした。 | |||
18 | 大谷大学 地域連携室(コミュ・ラボ) | 2018-04-01 ~ | 室員:2018年度〜2019年度
副室長:2020年度〜2023年度 室員:2024年度〜 | |||
19 | 平成30年度 福祉サービス利用援助事業専門員・担当職員研修交流会 | 2018-06-13 | 京都府下の市町村社協で福祉サービス利用事業を担当する職員を対象に、「利用者の思いをともに実現する支援者の視点を学ぶ①〜生活史を切り口に〜」と題して、アセスメントのポイント、本人とともに生活を考えるポイント、金銭管理についての多様な価値観について解説した。 | |||
20 | 平成30年度 福祉サービス利用援助事業専門員・担当職員研修交流会 | 2018-09-19 | 京都府下の市町村社協で福祉サービス利用事業を担当する職員を対象にした研修の第二回目。
「利用者の思いをともに実現する支援者の視点を学ぶ②〜アセスメントとは何か〜」と題して、アセスメントの基本的について解説し。またグループワークを通して、実際のアセスメントのポイントを議論し、参加者とともに「金銭管理」の意義についても再検討を行った。 | |||
21 | 「豊岡市総合相談支援ネットワーク推進協議会」第5回総合相談支援チーム会議 | 2019-01-31 | 「貧困の理解とソーシャルワーク」と題して、我が国の貧困問題の変遷と貧困理論を解説するとともに、実践において貧困問題をどのようにとらえアセスメントするのか事例を用いて説明を行った。 | |||
22 | 平成30年度福祉サービス利用援助事業生活支援員現認訓練(南部) | 2019-02-21 | 京都府南部の自治体の福祉サービス利用援助事業の生活支援員を対象に「利用者の変化をとらえる”まなざし”ー支援記録の意味と伝え方を学ぶ」と題して講義を行った。
観察と考察の違い、客観的事実と主観的事実の違いなど、記録における基礎的知識について解説し、グループワークを行った。 | |||
23 | 平成30年度福祉サービス利用援助事業生活支援員現認訓練(北部) | 2019-03-12 | 京都府北部の自治体の福祉サービス利用援助事業の生活支援員を対象に「利用者の変化をとらえる”まなざし”ー支援記録の意味と伝え方を学ぶ」と題して講義を行った。
観察と考察の違い、客観的事実と主観的事実の違いなど、記録における基礎的知識について解説し、グループワークを行った。 | |||
24 | 京都府社会福祉協議会平成30年度福祉サービス利用援助事業専門員・担当職員研修交流会 講師 | 2019-03-14 | 福祉サービス利用援助事業の事例検討において助言を行うとともに、自己決定と自立支援の概念について解説を行った。 | |||
25 | 文部科学省科学研究費補助金・若手研究
「社会改善活動へのソーシャルワーカーの参画可能性についての研究」 |
2019-04-01 ~ | 研究課題番号 19K13959、351万円
研究代表者:中野加奈子(大谷大学) 本研究では、ソーシャルアクションに関与した人々の生活史から(1)ソーシャルアクションの担い手の動機付け、(2)具体的活動内容、(3)海外のソーシャルアクション関与者と我が国の状況の類似性・相違性の明確化、を検討し、「制度の狭間」「声を出せない状態」に陥いる人々に対するソーシャルワークの意義や可能性を明らかする。 | |||
26 | 地域連携室員 | 2019-04-01 ~ | 地域連携室 副室長 2020年度〜2024年度(二期) | |||
27 | 第3回アジア進歩的ソーシャルワークフォーラム2019 | 2019-06-01
~2019-06-02 |
香港、台湾、マカオ、日本のソーシャルワーカー、研究者によるシンポジウムを開催にあたり、大会主催者である「第3回アジア進歩的ソーシャルワークフォーラム2019 実行委員会」の事務局長として、大会の企画・運営を担った。
大会では、各国のソーシャルワークをめぐる社会情勢や実践事例の報告を行い、東アジアに共通する課題について検討した。 さらに、大会前日の5/31には、本学学生と明愛専上学院(Caritas Insttitute of Higher Edcucation)の学生とのワークショップを行い、交流を深めた。 | |||
28 | 滋賀県立聴覚障害者センター 手話通訳者養成講座1 講師
2019年度〜 |
2019-10-26 ~ | 滋賀県立聴覚障害者センター手話通訳者養成講座において、手話通訳者を目指す受講生を対象に「ソーシャルワーク概論」の講義を行った。また、聴覚障害者福祉の歴史についても解説した。(2019年度〜継続中) | |||
29 | 豊岡市総合相談支援ネットワーク推進協議会
第3回総合相談支援チーム会議 講師 |
2019-11-01 | 「子どもの貧困について考える」と題して、近年の「子どもの貧困」の動向及び貧困概念について解説するとともに、事例検討において助言を行った。 | |||
30 | 令和2年度 福祉サービス利用援助事業
生活支援員現任研修 講師 専門員意思決定支援研修 |
2020-02-24 | 京都府社会福祉協議会による表記の研修において、京都府下の自治体社会福祉協議会職員(生活支援員)を対象に、「利用者の意思決定支援について」と題して講義を行なった。
講義では、意思決定支援の変遷を解説し、その上で今日の支援における「意思決定」とアドボカシーとの関連などを述べ、当事者主体の支援の重要性を説明した。 | |||
31 | 令和2年度福祉サービス利用援助事業
生活支援新任研修 講師 |
2020-10-15 | 京都府社会福祉協議会主催の表記の研修において、福祉サービス利用援助事業の生活支援員を対象に、支援においては利用者の自己決定の尊重や変化の可能性を信じること、事故各地などが重要になる旨解説を行った。 | |||
32 | 豊岡市総合相談支援 ネットワーク推進協議会
第2回 総合相談支援チーム会議 講師 |
2020-12-18 | 豊岡市・豊岡市社会福祉協議会の合同での研修において、生活困窮者自立支援法の活用のポイントや、「自立を支援する」ということの考え方などを解説した。 | |||
33 | 令和3年度山城南ブロック
福祉サービス利用援助事業 生活支援員研修 講師 |
2021-07-02 | 京都府社会福祉協議会による表記の研修において、「笑顔ではずそう心のマスク」と題して講義を行った。講義では、コロナ禍での生活支援員の役割の重要性を解説し、生活支援員の悩み・困りごとに対する回答や考え方を示した。 | |||
34 | 特定非営利活動法人くらしコープ「住宅セーフティネットフォーラム」講師
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2021-12-12 | 賃貸住宅のオーナーや住宅問題に関心を持つ不動産業者などを対象としたフォーラムにおいて、「 住まいを求める人々
ー生活困窮者支援の支線から」と題して、生活困窮者自立支援法の概要を説明しながら、この制度の利用者が適切な住宅を借りることができない実態を述べた。また、大家など地域住民の協力・サポートにより、なんらかの障害や困難を持つ人々も地域の一員として生活を再建できる可能性を解説した。 | |||
35 | 豊岡市総合相談支援 ネットワーク推進協議会
総合相談支援チーム会議 |
2022-02-19 | 豊岡市・豊岡市社協合同の研修において『支援困難事例と向き合う』 ~ なぜ、私たちは困るのだろう? ~ と題して、講義を行った。特にコロナ禍で市民の生活問題が拡大、深刻化する中で、支援の困難性が高まっている状況に対して、支援者側はどのような考え方を示す必要があるのか、論じた。特に利用者の変化の可能性を信じ、寄り添い続けることの重要性を述べた。 | |||
36 | 大学コンソーシアム京都 FDフォーラム企画検討委員会 | 2022-04-01
~2024-03-31 |
2022年度 第六分科会「大学教育と福祉課題~大学での支援のあり方を考える~」企画
2023年度 第六分科会「『ケア』に直面する学生を支えるために」企画 | |||
37 | 京都社会福祉士会 南部支部研修会 講師 | 2022-07-09 | 「居住支援 現状と課題そして展望」と題して、基本的人権としての「住宅」という考え方や、住宅政策の変遷、コロナ禍での住宅支援について説明した。 | |||
38 | 豊岡市社会福祉協議会「令和5年度アセスメント研修」 | 2024-02-20 ~ | 豊岡市社会福祉協議会による表記の研修で、市内のケアマネージャーなどを対象に「困っていることはなにか 」 ~利用者の視線から考えるアセスメ ン ト ~」と題した講演及び、グループワークを行なった。 | |||
39 | 令和5年度 精華町成年後見制度地域連携ネットワーク協議会 委員 | 2024-03-18 | 精華町成年後見制度地域連携ネットワーク協議会において委員を務めた。 | |||
40 | 令和6年度 豊岡市社会福祉協議会職員研修(アセスメント力向上研修) | 2025-02-14 | 豊岡市社会福祉協議会職員を対象に、生活史の理解を活用したアセスメント方法について研修を行った。
地域の歴史、生活文化の理解を基盤に、利用者の生活を理解する重要性を指摘した。 | |||
C 学会等及び社会における主な活動 | ||||||
所属期間及び主な活動の期間 | 学会等及び社会における主な活動 | |||||
1 | 1998-04-01~0000-00-00 | 総合社会福祉研究所 理事 (2014年度〜2020年度)
常任理事(2021年度〜) |
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2 | 1999-04-01~0000-00-00 | 日本社会福祉士会 | ||||
3 | 2000-04-00~0000-00-00 | 日本医療社会福祉協会(旧:日本医療社会事業協会) | ||||
4 | 2000-07-00~0000-00-00 | 日本社会医学会 | ||||
5 | 2007-04-00~0000-00-00 | 日本社会福祉学会 | ||||
6 | 2007-04-00~0000-00-00 | 社会政策学会 | ||||
7 | 2012-04-00~2015-05-12 | 特定非営利活動法人京都暮らし応援ネットワーク 理事 | ||||
8 | 2014-07-01~0000-00-00 | 貧困研究会 | ||||
9 | 2015-09-18~0000-00-00 | 社会福祉法人ヘルプ協会 評議員 | ||||
10 | 2016-04-01~2018-03-31 | 学童保育士協会 | ||||
11 | 2016-05-25~0000-00-00 | 特定非営利活動法人つくし 理事 (2016年度〜2021年度) 監事
2022年度〜理事 |
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12 | 2018-04-01~0000-00-00 | 日本医療社会福祉学会 | ||||
D 研究活動 | ||||||
著書、学術論文等の名称 | 単著、 共著の別 | 発行又は 発表の年月 | 発行所、発表雑誌等 又は 発表学会の名称 | 概要 | ||
Ⅰ著書 | ||||||
1 | 社会福祉方法原論の展開 | 共著 | 2007-03-01 | 高菅出版 | 社会福祉を学ぶ学生および福祉現場で働く人たちを対象とし、福祉援助の場面における方法・技術の今日的な課題について、現場実践と切り結んで提示した。
総頁数:352頁 本人担当: 第8章第1節 社会福祉専門職とは 7頁(264-270頁) 第8章第2節 社会福祉の仕事の場と専門性 「高齢者福祉・介護」4頁(270-273頁) 「保育・児童福祉」4頁(285-288頁) 「公的扶助」4頁(288-291頁) 「医療福祉(医療機関)」4頁(291-294頁) 第9章第4節 海外の社会福祉専門職の養成 14頁(328-341頁) 編著者:植田章・結城俊哉 分担執筆:石倉康次、石橋潔、植田章、岡本晴美、田中智子、中野加奈子、増田一代、山本奈生、結城俊哉、吉川かおり |
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2 | シードブック社会福祉援助技術 | 共著 | 2008-03-10 | 健帛社 | 保育実践や子育て支援の取り組みに必要な社会福祉に関する基礎的な知識と方法・技術を解説した。担当箇所では事例を用いながら、具体的なケアマネジメント実践について述べた。
総頁数:187頁 本人担当: 第2章 社会福祉援助技術の発展過程 13頁(13-25頁) 第6章 子育て支援におけるケアマネジメント 18頁(97-114頁) 編著者:植田章 分担執筆:射場美恵子、神谷栄司、志藤修史、杉山隆一、中野加奈子 |
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3 | 実践に学ぶ医療ソーシャルワーク | 共著 | 2009-03-30 | 佛教大学通信教育部 | 患者や家族の置かれている生活実態、療養上の困難を現場実践から学ぶことを目的に、多くの事例を用いながら医療ソーシャルワークの理論を解説している。担当箇所では、貧困問題を抱える患者への支援及び無保険の患者への支援を中心に述べている。
総頁数:356頁 本人担当: 第6章第1節 個別支援の実際 19頁(180-186頁、191-201頁) 第7章第2節 人間らしいくらしの実現 12頁(297-308頁) 編著者:黒岩晴子 分担執筆:木原和美、黒岩晴子、中野加奈子、永野なおみ、平原成美、藤田花緒里、古寺愛子、眞砂照美、村上須賀子、室田人志、結城みほ、渡鍋宏史 |
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4 | 人と社会に向き合う医療ソーシャルワーク | 共編 | 2015-05-31 | 日本機関紙出版センター | 現代の医療福祉問題を自分たちの生きる社会の問題として捉えること、患者・家族など人々のくらしの実態が把握できるように、多くの事例を提示しながら解説している。担当箇所では、貧困問題に直面した事例及び生活保護をめぐる裁判運動について解説した。
総頁数:406頁 本人担当: 「第6章 多様な領域に挑戦する医療ソーシャルワーク 1 個別援助の実際」4頁(204-207頁) 「第7章いのち、くらし、平和とソーシャルアクション 3 人間らしいくらしの実現」15頁 (346-360頁) 編著者:黒岩晴子 執筆者:木原和美、黒岩晴子、杉山貴士、高木成美、武内一、中野加奈子、永野なおみ、平松正夫、福井敦子、古寺愛子、真砂照美、室田人志、結城みほ、山舘幸雄、渡鍋宏史 |
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5 | 現代の貧困と公的扶助 低所得者に対する支援と生活保護制度 | 共著 | 2016-04-30 | 高菅出版 | 社会福祉士・精神保健福祉士国家試験受験者向けの公的扶助論(低所得者への支援と生活保護制度)のテキストであるとともに、福祉現場で働く関係者にともすれば誤解を生みやすい生活保護制度を法本来の趣旨に基づきわかりやすく解説したもの。担当箇所では、相談援助過程の解説及びホームレス他低所得支援策の内容について説明した。
総頁数:405頁 本人担当: 「第8章 生活保護における相談援助活動 第2節 相談援助の展開過程、第3節 相談援助の実際ー事例」22頁(228-249頁) 「第10章 低所得者対策の概要 第4節 ホームレスの対策、第5節 その他の低所得者対策」22頁(323-344頁) 編著者:加美嘉史、布川日佐史、吉永純 執筆者:池田和彦、伊藤文人、今村雅夫、上原紀美子、加美嘉史、小西祐馬、鈴木直義、田尾直樹、中野加奈子、布川日佐史、松本一郎、山田壮志郎、吉仲李子、吉永純 |
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6 | 共に生きるための障害福祉学入門 | 共著 | 2018-03-15 | 大月書店 | 障害福祉を学ぶ初学者を対象に、歴史、制度、障害者を取り巻く文化や社会について解説したテキストである。
障害者福祉を巡る代表的な法律・制度の成り立ちや内容についての解説(第3章)と、ホームレス状態に陥った障害者を例に挙げつつ障害者の貧困問題について述べた(第5章)。 総頁数:224頁 本人担当: 第3章 32頁(62-93頁)、第5章 23頁(121-143頁) 基礎編:第3章 障害者福祉をめぐる法律・制度の検討 課題編:第5章 貧困問題をめぐる障害者の生活実態と支援課題 編著者:結城俊哉 執筆者:朝日雅也、植田章、平野方紹、中野加奈子、結城俊哉 |
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7 | 新版 人と社会に向き合う医療ソーシャルワーク | 共著 | 2020-03-31 | 日本機関紙出版センター | 2015年の出版の改訂版である。
現代の医療福祉問題を自分たちの生きる社会の問題として捉えること、医療福祉に関連する様々な生活問題(貧困、戦争、災害、性的マイノリティなど)を取り上げ、多くの事例を提示しながら解説している。 担当箇所では、貧困問題に直面した事例及び生活保護をめぐる裁判運動について解説した。 総頁数:414頁 本人担当: 「第6章 多様な領域に挑戦する医療ソーシャルワーク 1 個別援助の実際」7頁(208-214頁) 「第7章いのち、くらし、平和とソーシャルアクション 3 人間らしいくらしの実現」15頁 (352-366頁) 編著者:黒岩晴子 執筆者:木原和美、岸本貴士、黒岩晴子、後藤至功、是澤雅代、高木成美、田川雄一、竹森美穂、中野加奈子、永野なおみ、八谷直博、平松正夫、福井敦子、古寺愛子、真砂照美、室田人志、結城みほ、渡鍋宏史 |
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8 | 現代のラディカル・ソーシャルワーク:
岐路に立つソーシャルワーク | その他 (監訳) | 2023-03-31 | クリエイツかもがわ | 2011年にイギリスで出版されたRadical Social Work Today : social work at the crossroads(Policy Press)を監訳した。
本書は、1975年に出版されたRadical Social Workの出版35周年を記念した会合で発表された11本の論集となっている。イギリスではサッチャー政権以後、新自由主義の進展の下で社会保障・社会福祉予算は削減され、官僚主義的な作業負荷、圧倒的なケアマネジメント・アプローチ、そのアプローチに基づく成果・効果測定の強化など、ソーシャルワークを大きく変容する事態となった。その事態の問題性及びソーシャルワークがなすべきことを追求するSocial Work Action Network(SWAN)が結成された。 本書はSWANに関与する論者たちが「ラディカル・ソーシャルワーク」の視点から専門職養成、人種差別、ジェンダー問題、当事者との連帯、地域組織化などの課題を論じている。 監訳者:深谷弘和・石倉康次・岡部茜・中野加奈子・阿部敦 総頁数:288頁 |
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9 | 漂流するソーシャルワーカー
福祉実践の現実とジレンマ | 共著 | 2024-09-25 | 旬報社 | ソーシャルワーカーが、「ソーシャルワーク専門職のグローバル定義」にあるように社会変革と人間解放を求める実践者として期待されている一方、新自由主義経済の進展とともに福祉実践現場は福祉現場では急速に効率化が進む。このような状況下で、ソーシャルワーカー(SW)は、福祉の担い手としての「自分」とコスト抑制や能率向上が優先される労働者としての自分との板挟みで苦悩する
このジレンマをどう乗り越えればいいのかを問うた。 総頁数:184頁 本人担当:第2章 ソーシャルワーク教育の現状と課題(37頁-54頁) 編集者:加美嘉史・志賀信夫 執筆者:志賀信夫・加美嘉史・岡部茜・孔栄鍾・桜井啓太・中野加奈子・日田剛 コラム執筆者:김혜미(キムヘミ)・鶴幸一郎 |
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10 | 最新・はじめて学ぶ社会福祉10
ソーシャルワークの理論と方法Ⅱ(専門) | 共編著 | 2024-09-30 | ミネルヴァ書房 | 本書は、社会福祉士養成カリキュラムである「ソーシャルワークの理論と方法(専門)」のテキストである。
第1章 ソーシャルワークの意義・概念とメンタルヘルスを視野に入れた援助関係の形成過程」を担当し、ソーシャルワークの定義、ソーシャルワークの意義、メンタルヘルスを視野に入れたソーシャルワークの必要性について解説した。 総頁数:238頁 本人担当:「第1章 ソーシャルワークの意義・概念とメンタルヘルスを視野に入れた援助関係の形成過程」(12頁-26頁) 監修:杉本敏夫 編者者:立花直樹・丸目満弓・中野加奈子・山田裕一・西川友理・家髙将明 執筆者:立花直樹・中野加奈子・岡部茜・南多恵子・義基祐正・山本千香子・家髙将明・西川友理・山田裕一・植木是・村上満・姜恩和・水流添真・高木聡史・矢ヶ部陽一・安發明子・永井裕美・阪元千穂・丸目満弓 |
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以上10点 | ||||||
Ⅱ学術論文 | ||||||
1 | 医療ソーシャルワークにおける『退院援助』の変遷と課題 | 単著 | 2007-03-00 | 佛教大学大学院紀要(佛教大学大学院)第35号 | MSWの主要な業務である退院援助を取り上げ、「退院問題」「退院計画」「退院援助」の概念整理を行い、「退院援助」は患者・家族の生活問題の解決・調整と、患者・家族の主体形成にも関わる援助である、と述べた。
全15頁(221頁-235頁) |
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2 | ホームレスの生活問題とソーシャルワーク:ホームレスの生活問題の実態と生活再建の課題 | 単著 | 2009-03-00 | 佛教大学大学院紀要・社会福祉学研究科篇(佛教大学大学院)第37号 | ホームレス状態に陥った人の生活史から、生活問題が形成される過程や、生活問題の特質を明らかにしながら、生活再建の意味を考察した。そして、それらに基づきながら支援方法の課題を明らかにした。
全16頁(55頁-70頁) |
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3 | 知的障害者のグループホームにおける職員の業務に関する考察 | 共著 | 2010-11-00 | 厚生の指標(厚生統計協会)第57巻第13号 | 知的障害者を対象としたグループホーム・ケアホームの支援体制について業務調査を行い、職員の労働実態が低賃金・長時間労働を強いられるものであること、それらが常勤換算方式での雇用と関連があり、改善の必要性があることを指摘した。
共著者:田中智子、中野加奈子 全6頁(8頁-13頁) |
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4 | 生活史研究の系譜:記述と分析をめぐる課題 | 単著 | 2011-03-00 | 佛教大学大学院紀要・社会福祉学研究科篇(佛教大学大学院)第39号 | 社会学及び心理学における生活史研究の変遷をまとめ、社会福祉実践に活用するための課題について、記述と分析を中心に考察した。
全18頁(17頁-34頁) |
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5 | ホームレス状態に陥った知的障害者のライフコース研究 | 単著 | 2013-03-00 | 佛教大学大学院紀要・社会福祉学研究科篇(佛教大学大学院)第41号 | ホームレス状態に陥った軽度知的障害者のライフコースを検討し、生活困窮の背景には、軽度障害が見逃されやすいこと、貧困問題、家族問題の関連を指摘した。また、ホームレス支援及び障害者福祉の共通の課題として取り組む必要があると述べた。
全12頁(33頁-44頁) |
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6 | ソーシャルワークにおける生活史アプローチの可能性(学位請求論文) | 単著 | 2013-03-00 | 佛教大学大学院社会福祉学研究科 | 社会学で行われてきた生活史研究は一般理論化を目指しながら個人の生活史を客観的データとしていかに用いるか、様々な検討がなされてきた。その成果を踏まえつつ、個別具体的な個人の生活に関わるソーシャルワークにおける生活史を活用した支援方法について考察し、それを「生活史アプローチ」として提唱した。特に生活史アプローチでは、個人の人生の軌跡を軸に、社会変動や個人が属する家族や地域、職場といった社会関係の影響を視野にいれ、問題状況の整理を行うものとし、主にホームレスという貧困状態を経験した人々への支援について、生活史アプローチを用いて検証した。
全124頁 |
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7 | 子育て支援と生活問題—ホームレス状態の親子から見えるもの | 単著 | 2013-12-00 | 保育の研究(保育研究所)第25号 | 京都市ホームレス緊急一次宿泊事業を利用した親子の事例から、ホームレス状態に陥った子育て世帯が直面する生活問題は、経済的困窮状態のみならず、親自身が頼れる家族の不在、DVや被虐待経験といった後の人生に大きく影響を与える経験による困難などが重層していることや、親子への支援は生活基盤の安定化と親の自己実現へ向けた丁寧な支援が必要であることを指摘した。また、ホームレス状態に陥った親子に着目する事は、このような問題状況に陥る事を未然に防ぐ策を講じたり、子どもの豊かな発達を保障する子育て支援につながる可能性をもつ、と述べた。
全9頁(52頁-60頁) |
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8 | ホームレス状態の親子の生活と子育て支援の課題 | 単著 | 2014-12-25 | 総合社会福祉研究(総合社会福祉研究所)第44号 | 京都市ホームレス緊急一次宿泊事業を利用した親子の事例を取り上げ、子育てをする親世代が置かれている社会的状況と親の行生きづらさを説明し、それによる子育てへの影響について解説した。また、子育て支援では保育所の役割が大きく、卒園後の子どもが相談に来られる場所でもあることを指摘した。支援においては生活史の丁寧な聞き取りとアセスメントが欠かせないことを述べた。(本稿は、第20回社会福祉研究交流集会2日目分科会報告の加筆・修正したもの)
全13頁(94頁-106頁) |
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9 | シェルターとは何か
ーホームレス状態に陥った人への支援を中心にー | 単著 | 2015-02-28 | 大谷大学哲学会『哲學論集』第61号 | ソーシャルワーク実践においては、生活の危機的状況に陥った時に「シェルター」を利用する場面がある。大規模災害時の避難所や、DV被害者を対象としたシェルター等様々な種類があり、また公営・民営でも支援内容は異なる。しかし、シェルター機能とはそもそもどのようなものか、十分に検討されてはいない。本稿では、ホームレス支援を取り上げながらシェルター機能について当面の「日々の生活の提供」と「来し方・行く末を考える時間・機会」が提供される場であると定義した。
全20頁(1頁-20頁) |
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10 | 一時生活支援事業の課題ー生活困窮者自立支援法と生活保護の間でー | 単著 | 2017-03-25 | 佛教大学総合研究所共同研究成果報告論文集(佛教大学総合研究所)第5号 | 1990年代からのホームレス支援対策の変遷を追いながら、2015年4月施行となった生活困窮者自立支援法における任意事業「一時生活支援事業」の課題を分析した。課題は、住まいを失うことは究極の貧困状態であるにもかかわらず生活保護の適応が限定的なものにとどまること、生活困窮者自立支援法の事業では最低基準もなく利用期間中の生活水準も「健康で文化的な生活」水準の保障とならないこと、相談体制の未整備など指摘した。
その上で、シェルターの機能を整理し、シェルターにおける生活水準の向上や、退所を見通して入所時・入所中・退所後のフォローアップも含めて「住み続ける支援」の構築の必要性を述べた。 全15頁(39-53頁) |
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11 | 生活保護裁判が問う貧困の実態と国の責任 | 単著 | 2018-11-01 | 部落問題研究所「人権と部落問題」第70巻11号 | 2013年から実施されている生活保護基準引き下げについて解説し、この基準引き下げが市民に与える影響は貧困問題の深刻化につながっていることを指摘した。特に生活保護世帯がすでに硬直した家計に陥っており、さらなる引き下げは健康にも影響を及ぼす恐れがある、と述べた。
また、裁判を通して原告がエンパワーメントされている状況を解説し、ソーシャルアクションとしての裁判の意義を述べた。 全8頁(21頁-28頁) |
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12 | 「新・生存権裁判」における原告団・支援団体の形成過程―ソーシャルアクションとしての「裁判」 | 単著 | 2020-03-31 | 大谷大学真宗総合研究所『大谷大学真宗総合研究所研究紀要』第37号 | 2013年から3年間段階的に最大10%の生活保護基準が引き下げられたことに対して、全国の生活保護利用者約1,000人が原告となり違憲訴訟を起こしている。
このような裁判という方法を用いたソーシャルアクションを「裁判アクション」として定義し、京都及び全国の原告・支援者組織の形成過程を整理し、裁判アクションに取り組む意義をまとめた。 全14頁 (77頁- 90頁) |
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13 | 生活保護をめぐる状況と名古屋地裁の不当判決 | 単著 | 2020-12-00 | 部落問題研究所「人権と部落問題」第72巻12号 | 裁判アクションの一つである生活保護基準引き下げ違憲訴訟における名古屋地裁判決を取り上げ、その判決内容の問題について生活保護法の規定に反していることなどを指摘し、今後のソーシャルアクションを進める上でのソーシャルワーク課題について論じた。
全8頁(45頁-52頁) |
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14 | 裁判アクションを通した原告のエンパワーメントーパウロ・フレイレの視点からー | 単著 | 2021-02-28 | 大谷大学哲学会『哲学論集』第67号 | 2013年から3年間段階的に最大10%の生活保護基準の引き下げが行われたことに対し、全国約1,000人の生活保護利用者が原告となり違憲訴訟を闘っている。
この裁判アクションを通して原告が組織化される経緯を整理した。そして組織化の過程で原告らがエンパワーメントされる過程をパウロ・フレイレの視点から考察した。 そして、抑圧から解放される過程では、原告ら当事者が主体的に裁判に参画することが重要であることを述べた。 12頁(1頁-12頁) |
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15 | 生活保護裁判の現状と課題 | 単著 | 2022-02-10 | 公益財団法人日本医療総合研究所『国民医療』No.353 | 生活保護基準引き下げに関わる政策動向について分析し、引き下げが憲法25条に反するものとする国賠訴訟の経過と運動の到達点及び課題について論じた。
全11頁(29-39頁) |
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16 | 生活保護基準と低所得者のくらし | 単著 | 2023-10-00 | 部落問題研究所「人権と部落問題」第75巻10号 | 生活保護基準引き下げ裁判の原告の意見陳述をもとに、制度利用者の生活から尊厳を自由場奪われている実態と、制度が利用者の権利を侵害する機能を果たす問題性について述べた。
全8頁(22-29頁) |
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17 | 高齢者の『いのちのとりで』裁判 | 単著 | 2025-03-00 | 新日本出版社『経済』2025年 4月号 | 高齢者の生活保護利用が増加し、特に女性は低賃金や無年金により制度に頼らざるを得ない状況がある。2013年の生活保護基準引き下げにより、多くの高齢者が苦しい生活を強いられ、尊厳や社会関係の喪失も生じた。これに対し全国で「いのちのとりで裁判」が起こされ、原告らは制度改善を求めて声を上げた。裁判を通じ、制度利用への恥の意識から解放され、自らの尊厳を取り戻す動きが広がっていることを述べた。
全9頁(10-18頁) |
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以上17点 | ||||||
Ⅲ 口頭発表・その他 | ||||||
1 | 兵庫県医療ソーシャルワーカー協会第1回実践発表会
急性期病院でのMSWの役割~生活問題の解決を通して (共同一般発表) | 口頭発表 | 2006-03-25 | 兵庫県医療ソーシャルワーカー協会研究会 | 急性期病院での事例を通して、今日の患者・家族がどのような生活問題を抱えているのか明確にしながら、患者の持つ「力」に着目したストレングスアプローチを活用した、急性期病院のMSWの役割を考察した。
共同発表者:須川真理(西宮協立脳神経外科病院) 発表時間:20分 |
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2 | 平等主義が福祉をすくう 脱<自己責任=格差社会>の理論(竹内章郎他) | 書評 | 2006-11-00 | 総合社会福祉研究(総合社会福祉研究所 編/大阪福祉事業財団)第29号 | 本書が「格差社会」に対して「平等主義」という立場・理念から、社会保障・社会福祉・福祉国家について問い直し、また、新自由主義がもたらした不平等を、日常生活や労働と結びつけながら整理しているものであり、今改めて「社会保障・社会福祉とは何か」と問い直す際に、重要な視点を教えてくれるものである、と述べた。
5頁(116-120頁) |
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3 | 医療制度『改革』がもたらす患者・家族の生活問題について-医療ソーシャルワーカーの視点から | 口頭発表 | 2006-12-00 | 社会政策学会第69回関西部会 | 医療制度改革が、患者・家族の生活にどのように影響しているのか、特に医療費の負担増などの影響を具体的な事例を挙げながら課題を述べた。
発表時間:20分 |
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4 | 図説 日本の社会 福祉 第2版 | 図説(共著) | 2007-05-00 | 法律文化社 | 日本の社会福祉の全体像を「図説」としての形式・体裁を徹底し、図表と解説を組み合わせて説明した。本人担当箇所では、医療福祉の視点から、医療制度や介護保険とケアマネジメント、貧困問題、退院援助についての課題を述べた。
総頁数:225頁 本人担当:第11章 医療福祉 2~5 8頁(134-141頁) 編者:真田是、宮田和明、加藤薗子、河合克義 分担執筆者:加藤薗子、河合克義、真田是、宮田和明、小賀久、高橋紘一、笛木俊一、垣内国光、宮崎牧子、秦安雄、中田照子、植田章、池末美穂子、公文昭夫、松田亮三、中野加奈子 |
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5 | グループホーム・ケアホームでの支援にかかわる実態調査報告書 | 報告書(共著) | 2008-09-00 | NPO法人大阪障害者センター障害者生活支援システム研究会 | 近畿A県にある障害者のグループホーム・ケアホーム職員の業務内容及び業務時間のタイムスタディ調査の報告書である。本人担当箇所では、障害者のグループホーム・ケアホームの職員配置基準、報酬単価について、他領域(児童・高齢)、医療施設のものと比較検討した。
総頁数:89頁 本人担当:第3章 本調査対象ホームにおける労働時間の実態 7頁(33-39頁) 分担執筆:安藤佳珠子、井上泰司、遠藤清美、北垣智基、小村絹恵、高津佐知子、田中智子、中嶋麻衣、中野加奈子、長谷川千明、峰島厚、森実信子、山本耕平 |
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6 | 障害者の人権とこれからの社会保障2 障害者の「暮らしの場」をどうするか―グループホーム・ケアホームで働く195人のタイムスタデイから考える | 報告書(共著) | 2009-05-00 | かもがわ出版 | 障害者自立支援法で定められたグループホーム・ケアホームの支援体制に関する業務調査(タイムスタディ)を行い、その結果から制度改善の課題を提示した。
総頁数:95頁 本人担当:第4章 ぎりぎりの仕事・ぎりぎりの運営のなかで—職員の労働条件と事業者の現実 9頁(50頁~58頁) 編著者:障害者生活支援システム研究会 分担執筆:井上泰司、峰島厚、遠藤清美、田中智子、高津佐知子、森実信子、中野加奈子、上野眞治、中野しず子、中嶋麻衣、中内福成 |
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7 | 知的障害者の『暮らしの場』の支援の専門性と職員配置の課題―グループホーム・ケアホームの職員配置基準と報酬単価の比較から― | 口頭発表 | 2009-10-00 | 日本社会福祉学会第57回全国大会 | 近畿A県にある知的障害者のグループホーム・ケアホーム職員の業務内容及び業務時間のタイムスタディ調査を行い、他領域(児童・高齢)、医療施設の職員の配置基準と報酬単価を比較検討した。
共同発表者:田中智子、中野加奈子 発表時間:20分 |
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8 | ホームレス状態に陥った知的障害者のライフコース研究 | 口頭発表 | 2010-07-00 | 第51回日本社会医学会総会 | 無料低額宿泊所を利用した軽度知的障害者のライフコースを検討し、知的障害者がホームレス状態に陥る要因には、貧困問題、家族問題の関連を指摘し、ホームレス支援及び障害者福祉の課題を通して考察した。
発表時間:20分 |
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9 | 緊急一時宿泊事業利用者から見える若者の貧困 | 口頭発表 | 2011-03-00 | 平成22年度関西社会福祉学会年次大会 | A市が実施するホームレス緊急一時宿泊事業の利用者の内、39歳以下の者のケース記録を分析し、若年層が抱えている問題(家族問題、低学歴による就職差別等)を検討した。
発表時間:20分 |
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10 | ホームレス状態に陥った軽度知的障害者の療育手帳取得及び就労支援について | 口頭発表 | 2011-07-00 | 第52回日本社会医学会総会 | ホームレス状態に陥った軽度知的障害者への無料低額宿泊所での支援における療育手帳取得上の問題と、手帳取得による就労支援の取り組みについて報告した。
発表時間:20分 |
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11 | 緊急一時宿泊事業における若年利用者の実態 | 口頭発表 | 2012-07-00 | 第53回日本社会医学会総会 | A市が実施するホームレス緊急一時宿泊事業の利用者1112人のケース記録から、若年層利用者が他の年齢層の利用者よりも、家族問題(親の離死別、虐待)や精神障害を抱えることが多いことなどを明らかにした。
発表時間:20分 |
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12 | 見えない貧困と向き合う
―子ども・若者・女性の貧困に私たちは何ができるのか― | 口頭発表 | 2013-09-23 | 佛教大学福祉教育開発センターシンポジウム | パネルディスカッションにおいて、女性の貧困について、ホームレス支援の現場での事例を例示しながら可視化されにくい特徴を持つこと、女性特有の困難があることを述べた。
発表時間:45分 |
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13 | 「困りごと」の真相をつかみ、社会的に解決していきたい | 報告 | 2013-11-01 | 総合社会福祉研究所『福祉のひろば』2013年11月号 | 第19回社会福祉研究交流集会in東海の分科会「逆風の中で社会福祉はどう貧困問題に向き合うのか」における各報告の概要をまとめ、ソーシャルワークががなすべきことについて、社会福祉の発展過程から貧困問題の本質を学び取り、社会に向けて発信していくことが重要であると述べた。
3頁(19-21頁) |
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14 | 社会的孤立問題への挑戦分析の視座と福祉実践(河合克義・菅野道生・板倉香子編著) | 書評 | 2013-11-15 | 総合社会福祉研究所『総合社会福祉研究』第42号 | 社会的孤立問題が家族、経済、労働など社会問題や社会福祉制度と密接に関わりながら生み出されている実態と、子育て世代や高齢者、障害者の社会的孤立の現状を解説した。また社会的孤立問題を解消する優れた実践として子育て支援の当事者組織化を評価した。さらに、精神障害者の社会的孤立が際立っている実態を指摘し、社会福祉の専門分化の弊害を解消する必要性を訴えた。
7頁(88-94頁) |
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15 | 知的障害者の障害程度区分についての考察ー障害基礎年金、療育手帳および生活保護における障害加算を通して | 口答発表 | 2014-07-13 | 第55回日本社会医学会総会 | 成人後に軽度知的障害と診断された人が障害基礎年金の支給要件に当てはまらず経済的保障を受けられない実態があること、知的障害者の手帳制度である療育手帳が全国統一の制度になっていないこと、生活保護の障害加算の判定基準に療育手帳が反映されない実態があり、年金非該当の障害者が所得保障面において不利益を被っている実態があることを述べ、療育手帳、障害基礎年金、生活保護の障害加算の障害認定基準が統一されたものになっていない制度的課題を指摘した。
発表時間:20分 |
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16 | 子育て支援と生活問題ーホームレス状態に陥った親子から見えるものー | 口頭発表 | 2014-08-31 | 第20回社会福祉研究交流集会 | 2日目分科会において、ホームレス状態に陥った親子の事例から、問題の背景には経済的困窮だけではなく、親が受けてきた虐待や、家族構成員の疾病・障害なども大きく影響していること、保育所は子どもの支援を通して困難を抱える親を支えることができることについて解説した。
発表時間:60分 |
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17 | 京都市における緊急一時宿泊事業・総合相談事業の現状と課題 | 口頭発表 | 2014-10-24 | 緊急フォーラム:生活困窮者自立支援法とホームレス対策を考えるつどい@大津 | パネルディスカッションにおいて、京都市緊急一時宿泊事業の実態と2015年4月に施行される生活困窮者自立支援法の課題について述べた。特に女性、子ども、障害を抱えている等、細やかなケアを必要とする利用者に対して、適切な支援を行う必要性を述べ、シェルターの役割は重要であることを訴えた。
発表時間:30分 |
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18 | 【座談会】社会福祉のロマンを語る | 座談会 | 2015-01-01 | 総合社会福祉研究所『福祉のひろば』2015年1月号 | 社会福祉の世界に入ったきっかけ、社会福祉の対象について、福祉の仕事と運動についての座談会を行った。
座談会参加者:塩見洋介、志藤修史、中野加奈子 12頁(30-41頁) |
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19 | 京都のホームレス問題の実際と見逃されてきた貧困 | 口頭発表 | 2015-03-08 | 関西社会福祉学会 第 33 回若手研究者・院生情報交換会 | 関西社会福祉学会第33回若手研究者・院生情報交換会「ソーシャルワークと社会正義-日本の社会福祉は貧困にどう対峙するのか-」において、京都市のホームレス問題の状況を報告し、ソーシャルワークの実践レベルでは認識されていた貧困問題がなぜこれまで十分に可視化されてこなかったのか、という問題提起を行った。
発表時間:30分 |
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20 | ホームレス状態に陥った人を対象としたシェルターの役割とソーシャルワークについての検討-A 市の実践から- | 口答発表 | 2015-07-26 | 第56回日本社会医学会総会 | A市のシェルター事業の特徴を1)衣食住の提供と相談の分離、2)個別ニーズに合わせた対応、としてまとめた。
また本事業の成果として、これまで可視化されにくかった女性、家族、何らかの疾病・障害を抱える人の利用があり「広義のホームレス」の実態が確認されたこと、また、男性を基本とした支援メニューでは十分な支援が展開できないという課題も浮かび上がったことなどを述べた。 さらに、シェルター事業は、2015年4月施行の生活困窮者自立支援法の「一時生活支援事業」に移行することになり、アセスメント機能の強化等が図られるようになったことなどから、新しい課題も浮かび上がった。 以上のような具体的な課題を報告し、今後求められるシェルター機能とソーシャルワークについて検討を行った。 発表時間:20分 |
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21 | 子どもの居住権ーホームレス状態の子どもの生活から考える | 単著 | 2015-08-06 | 本の泉社 | 『2015 子ども白書』を分担執筆。本著は児童福祉領域での諸団体・実践者・研究者が「子どもの権利」保障の視点から子どもの生活と発達に関する諸問題を総合的な視野に立って把握・分析している。
執筆担当カ所では、成人を対象としたホームレス対策シェルターを利用している実態を述べ、子どもが住まいを奪われることがないような対策や、施設などを利用数場合でも子どもの居住権保障の視点から施策を整える必要があることを指摘した。 総頁数:239頁 本人担当:「子どもの居住権ーホームレス状態の子どもの生活から考える」 2頁(144-145頁) 編著者:日本の子どもを守る会 |
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22 | 動き出した生活困窮者自立支援法
コーディネーター | コーディネーター | 2015-10-31 | 総合社会福祉研究所主催シンポジウム | 生活困窮者自立支援法が2015年4月に施行されてから半年、各現場の実態が報告された。予算措置の問題、生活保護との関係など、制度が内包している課題が浮かび上がった。その後フロアも交えて今後改善すべき問題点について議論した。
シンポジストは以下の通り。 1)加美嘉史「動き出した生活困窮者自立支援法」 2)谷口伊佐美「大阪市東淀川区生活困窮者自立支援事業〜包括的な伴走型支援の展開」 3)長谷川幹「一時生活支援事業の現状と課題」 4)徳丸ゆき子「生活困窮者自立支援制度に期待すること〜子どもとシングルマザーの貧困の実態から」 |
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23 | はじまった生活困窮者自立支援法~依存症支援はひろがるか~
コーディネーター | コーディネーター | 2016-10-29 | 一般社団法人 日本アルコール関連問題ソーシャルワーカー協会 第 31 回全国研究大会 | 分科会6「はじまった生活困窮者自立支援法~依存症支援はひろがるか~」において、コーディネーターを務めた。本分科会では、2015年4月より施行された生活困窮者自立支援法での大阪市東淀川区及び京都市の実践を通して、生活困窮者自立支援法が抱えている問題と依存症問題の今後についてフロアと議論を行った。
報告者: 谷口 伊佐美(大阪市東淀川区保健福祉課生活支援担当課長代理) 長谷川 幹(ソーシャルサービス協会ワークセンター・京都市緊急一時宿泊所相談員) |
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24 | 生活保護における障害加算の変遷と課題 | 口頭発表 | 2016-12-04 | 貧困研究会第9回研究大会 | 1949(昭和24)年生活扶助基準第10次改定で母子加算・障害加算がそれぞれの世帯の「特別の需要」に対応するものとして創設された。その後の障害加算の変遷からは、介護者の飲食費の補填として開始された障害加算は、戦傷病者戦没者等援護法や福祉年金との関わりの中で、変化を遂げてきたことを報告した。また、知的障害の場合を例に挙げながら、障害加算が想定する「特別の需要」について検討を行った。
報告時間:30分 |
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25 | Social work for homelessness and people in poverty in Japan | 口頭発表 | 2017-05-27 | 第二屆「亞洲進步社會工作論壇」2017 | 香港・台湾・中国のソーシャルワーカー、学生、研究者が集うフォーラムにおいて、日本福祉大学・伊藤文人氏と分担して日本のソーシャルワークや貧困問題について報告。伊藤氏からは日本における新自由主義が与えたソーシャルワークの影響について歴史理論的整理について報告。中野はホームレス支援・低所得者対策の動向及びソーシャルワーカーの活動実態について述べた。
報告時間:30分 |
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26 | 貧困研究会第9回研究大会報告
<自由論題>③生活保護における障害加算の変遷と課題 | 報告 | 2017-06-15 | 貧困研究会 | 2016年12月に開催された第9回研究大会での自由論題報告をまとめたもの。
1949(昭和24)年生活扶助基準第10次改定で母子加算・障害加算がそれぞれの世帯の「特別の需要」に対応するものとして創設された。その後の障害加算の変遷からは、介護者の飲食費の補填として開始された障害加算は、戦傷病者戦没者等援護法や福祉年金との関わりの中で、変化を遂げてきたことを報告した。また、知的障害の場合を例に挙げながら、障害加算が想定する「特別の需要」について検討を行った。 |
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27 | Practical problems of community work in Japan | 口頭発表(共同発表) | 2018-06-26 | The World Community Development Conference 2018 | アイルランド・メイヌース大学で開催された「The World Community Development Conference 2018」のパネルセッションにおいて、「日本における地域福祉の実践課題について」と題して報告した。本報告や討論を通して、新自由主義的思想下での社会福祉実践の課題が、貧困の拡大に伴う地域破壊や、行き過ぎたマネジメント・主観的な判断に基づく「見守り」が監視社会を招くリスクがあることなどが明らかになった。さらにこうした状況は香港、台湾など東アジアに共通していることが確認できた。
共同報告者:志藤修史・岡部茜・中野加奈子 |
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28 | 香港・台湾における「Progressive Social Work Network」の動向. -「亜州社会工作論壇(Progressive Social Work Forum)」への参加を通して- | 口頭発表(共同発表) | 2018-09-09 | 日本社会福祉学会 第66回秋季大会 | 香港・台湾を中心に結成された「Progressive Social Work Network」について、口頭発表を行った。
発表では、2015年に香港で、2017年には台湾で開催された「Progressive Social Work Forum(進歩社会工作論壇)」を取り上げ、フォーラム開催の背景にある社会状況、フォーラムの概要整理を行い、ソーシャルワーカーが自らの問題状況に対するソーシャル・アクションを行う意義、その他の社会運動との関連性などの視点から考察を行った。 共同報告者:伊藤文人・中野加奈子 報告時間:30分 |
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29 | Social action for the eradication of poverty through changes in the community - Making the public aware of welfare beneficiaries’ situation | ポスター発表 | 2019-06-24 | The World Community Development Conference 2019 | スコットランド・ダンディー大学(University of Dundee)で開催されたThe World Community Development Conference 2019 において、「新・生存権裁判」の概要およびソーシャルアクションとしての成果についてポスター発表を行った。 | |
30 | ソーシャルアクションとしての「新・生存権裁判」についての研究 ― 原告団・支援団体の形成過程を通して ― | 口頭発表 | 2019-09-21 | 日本社会福祉学会第67回秋季大会 | 2013年度から始まった生活保護基準引き下げひ反対する「新・生存権裁判」を取り上げ、裁判の進捗状況および原告団・支援する会の形成過程を整理し、ソーシャルアクションとしての効果について検討した。
報告時間:20分 |
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31 | 第4分科会「つながりを実感できる地域づくり〜社会的孤立・生活困窮社会を変える〜」 | コーディネーター | 2020-02-02 | 日本社会福祉士会
第27回 近畿ブロック研究・研修 京都大会 |
第4分科会においてコーディネーターを努めた。
報告者は以下の通り。 1)原 義則(京都市上京区 民生委員) 2)櫻井 孝洋(社会福祉法人 京都市上京区社会福祉協議会) 3)金井 浩一(一般社団法人ライフラボ 相談支援事業所しぽふぁーれ) 4)西村 木綿子(スクールソーシャルワーカー) |
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32 | コロナ禍でつながった世界のソーシャルワーカーたち | 2020-05-00 | 総合社会福祉研究所『福祉のひろば』2020年5月号 | コロナ禍で、ソーシャルワークは困難な状況に向き合っていた。しかしその困難はコロナ禍によって可視化されただけで、新自由主義の進展のなかで経年的に形成されてきたものである。
この問題点に基づき、世界各国のソーシャルワーカーが連携する「Social Work Action Network International」が4月以降オンラインイベントを企画し、世界各国のソーシャルワーカーの状況や問題解決の視点について意見交換した。その実際についてレポートした。 全4頁(52頁ー55頁) |
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33 | なぜ、いまソーシャルワークが問い直されるのか : 世界的な流れを踏まえて | 2020-09-00 | 総合社会福祉研究所『福祉のひろば』2020年9月号 | 「特集 なぜいま、ソーシャルワークを問い直すのか」において座談会を踏まえ、今後のソーシャルワーク発展のために必要な視点を整理した。特に、民営化の弊害、従来から用いられてきた「自立」などの概念の再考、ジェンダー視点の重要性などについて解説した。
全6頁(34頁-39頁) |
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34 | グローバル・ソーシャルワークの展開:新自由主義的グローバリゼーションに抵抗する理論と実践
― SWANーIを中心に ― | 2020-09-12 | 日本社会福祉学会第68回秋季大会 | 伊藤文人(日本福祉大学)との共同発表。
新自由主義に抵抗する社会運動と連帯しながらソーシ ャルワークの刷新を図ろうとする理論と実践の内実の一端を、ソーシャルワーク・アクショ ン・ネットワーク・インターナショナル(SWAN-I)を取り上げて論じた。中野は、コロナ禍でSWAN-Iが取り組んだ会議や実践内容を通して、日本でも抑圧的な状況におかれた人々を発見し、支援に関わる理念の再検討の必要性などを指摘した。 なお、本学会は新型コロナ感染症対策のため、オンラインで実施された。 |
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35 | 「1.4 調査結果から明らかとなった論点」 | 2021-03-00 | 特定非営利活動法人 抱樸『令和2年度 生活困窮者就労準備支援事業費等補助金 社会福祉推進事業 生活困窮者等に対する居住支援の対象者像及び状態に応じた支援等に関する研究事業 報告書』 | 第Ⅱ部第 1 章 4 節において、生活困窮者自立支援制度における一時生活支援事業の未実施自治体に関する論点と、従来あまり触れられてこなかった、一時生活支援事業の職員体制や担当しているスタッフに関する論点を明示した。
全3頁(115頁-117頁) |
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36 | コロナ禍における
グローバル・ソーシャルワークの展開 Socialwork Action Network-International(SWAN-I)実践から | 口頭発表 | 2021-10-22 | 2021年度 大谷学会研究発表会 | グローバリズムの下での社会保障・社会福祉の影響、特に新自由主義経済による社会保障費削減の問題点を指摘しつつ、生活困窮者の支援に関わるソーシャルワークの困難を論じた。その上で、イギリスから始まった「Social Work Action Network」と、その国際版となる「Social Work Action Network- International」の活動内容を紹介し、その活動の今日的意義を述べた。
報告時間:30分 |
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37 | 京都新・生存権裁判のあゆみー判決の問題点と裁判アクションの意義ー | 単著 | 2021-12-15 | 全国生活と健康を守る会『月刊 生活と健康』No.1132 | 生活保護基準引き下げ違憲訴訟において、2021年9月に出た京都地裁判決の問題点を指摘した上で、京都における原告らの訴訟運動により原告らが主権者としての力を取り戻していく過程を述べた。
全6頁(2-7頁) |
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38 | きょうされん 第3回 ひとりぼっちをつくらない社会をめざす集い
シンポジスト | 2022-02-19 | 「生活困窮者の実態と支援」と題して、コロナ禍での生活困窮実態について説明した。特に女性かかる負担の増大が世界的規模で指摘されていることや、住居確保給付金が果たした役割などについても解説した。
報告時間:20分 |
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Homelessness and Housing Exclusion in Japan from an International Perspective | 口頭発表 | 2022-09-23 | European Observatory on Homelessness「16th European Research Conference on Homelessness」 | イタリア・University of Bergamoで開催された16th European Research Conference on Homelessnessにおいて口頭発表を行った。
FEANTSA(the European Federation of National Organisations Working with the Homeless)が2005年に発表したETHOS(a European Typology of Homelessness and housing exclusion) の分類を用いて、日本でのホームレス経験の有無と、ホームレス経験時にどのような居住環境であったのか実態把握を行なった。その結果、厚労省調査よりも多くの人々がホームレス/居住の不安定を経験していることが明らかになったことから、人々の「経験」に着目して実態把握する調査の有効性を述べた。その上で、路上生活以外の劣悪かつ不安定な住宅での生活を「ホームレス/住宅排除」として捉えることの困難さを明らかにした。また、問題解決に資する政策提言のためにもETHOSのような国際指標により丁寧に実態把握する必要性を述べた。 共同発表:Yusuke Kakita, Soshiro Yamada, Hiroshi Goto, Dennis Culhane, Kanako Nakano 報告時間:30分 |
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40 | Japanese Public Perceptions of Homelessness | 口頭発表 | 2023-09-15 | European Observatory on Homelessness「17th European Research Conference on Homelessness」 | ベルギー・University of Leuvenにおいて開催された17th European Research Conference on Homelessnessにおいて口頭発表を行った。
ホームレス問題への関心が支援経験(ボランティア活動など)や、自分を含む身近な人のホームレス経験とどのように関連しているのか、インターネット調査を実施し、欧州での問題関心のあり方との比較検討を行った。 その結果、日本ではホームレス問題への関心は非常に低いものの、回答者の中には解決のためには国がなんらかの施策をするべきという意見が含まれおり、Nimby(Not In My Back Yard)的な態度は欧州に比較すると低い傾向が窺えた。 共同発表:Hiroshi Goto, Soshiro Yamada, Yusuke Kakita, Kanako Nakano, Dennis Culhane 報告時間:30分 |
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41 | 生活保護基準引き下げに反対する裁判(ソーシャルアクション)から考える日本のソーシャルワーク専門職教育における課題 | 口頭発表 | 2023-12-09 | ワークショップ「生活保護基準引き下げに反対する裁判(ソーシャルアクション)から考える日本のソーシャルワーク専門職教育における課題」 | 日本福祉大学社会福祉学部グローバル教育委員会主催、英国笹川財団後援のワークショップ「グローバル化とポスト・コロナ禍におけるソーシャルワークの挑戦課題――日本とスコットランドから学ぶ共通性と異質性」において、「生活保護基準引き下げに反対する裁判(ソーシャルアクション)から考える日本のソーシャルワーク専門職教育における課題」と題して口頭発表を行なった。
我が国の社会福祉士養成カリキュラムでのソーシャルアクションの理解と、「生活保護基準引き下げ違憲訴訟」の原告や市民団体、弁護団の関与の比較を行い、ソーシャルワークのグローバル定義に即したソーシャルアクションのためには、権力構造、政治・経済問題への視座が不可欠であること、「経験を知る」当事者との連帯が欠かせない、と指摘した。 報告時間:30分 |
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42 | ソーシャルアクションにおける「裁判」の意義― ケアとコントロールの実践的な枠組みを問い直す その(2) ― | 口頭発表 | 2024-10-27 | 日本社会福祉学会第72回秋季大会 | 2013年からの生活保護基準引き下げに対し、全国で「いのちのとりで裁判」が展開され、多くの生活保護利用者が原告となり権利を主張した。本研究はこれをソーシャルアクション(SA)の「闘争モデル」として位置づけ、原告のエンパワーメントや支援の実態を分析。ソーシャルワーク専門職がSAに関与する意義と課題を明らかにし、制度利用者と専門職の双方の権利実現を目指す「民衆のソーシャルワーク」の必要性を提起している。
本報告は、以下の3名との共同研究の一部である。 ①ソーシャルアクションの担い手から、サービス提供への雁字搦めへ― ケアとコントロールの実践的な枠組みを問い直す その(1) ―竹端 寛(兵庫県立大学環境人間学部) ②「革命的ソーシャルワーク」は何を問い直そうとしているのか?― ケアとコントロールの認識論的枠組みを問い直す(その1) ―伊藤 文人(日本福祉大学) ③支配/抵抗としてのケア:米軍統治下沖縄の福祉を再考する― ケアとコントロールの認識論的枠組みを問い直す その(2) ―増渕 あさ子(同志社大学) 報告時間:20分 |
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43 | 当事者の声を反映した制度の運用を求めて | 2025-01-00 | 総合社会福祉研究所『福祉のひろば』2025年1月号 | 「特集 生活保護現場での人権侵害はなぜ起きるのか」において、生活保護裁判について以下の通り述べた。
2013年からの生活保護基準引き下げにより、利用者は困窮し「憲法25条違反」として全国で「いのちのとりで裁判」が展開中である。地裁では原告勝訴が多い一方、高裁では判断が分かれている。生活保護制度には、厳しい資産・扶養調査や貧困への偏見、福祉事務所の人員不足と構造的問題、専門職の対応不備など深刻な課題が存在する。当事者の声を尊重し、人権に基づく支援体制の再構築が急務である。 全4頁(30-33頁) |
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以上43点 |