大谷大学教育研究業績検索システム

教育研究業績の一覧

上野 牧生
A 教育業績
教育実践上の主な業績 年月日概要
1 教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)
1 授業資料のオンデマンド配信 2008/04/01 ~ 2008年度以降、主に講義系の授業では、毎授業時に当該授業の内容を活字化した資料を配布するとともに、配布資料のPDFファイルをオンラインストレージ(クラウド)に配置し、いつでもどこでもダウンロードできる環境を用意している。
2 授業外での学習支援体制の構築(短期大学部仏教科) 2011/04/01 ~
2019/03/31
毎週月曜〜金曜(夏期休暇・春期休暇中も含む、午前9時より午後6時まで)、短期仏教科一般研究室に常駐し、学生に対する学習指導・生活相談に従事した。また、本学図書館と連携して短期仏教科一般研究室の蔵書(約3500冊)を管理し、須要な参考文献の整備と新刊の配架を行い、学生が重要かつ最新の研究成果に触れ得る環境を整えた。さらに、特別な配慮が必要な学生については、学生相談室および保健室と連携し、専門家に指示を仰いだ上で対応にあたった。(2011-2018年度)
3 短期仏教科一般研究室を中心とした教育体制の維持(短期大学部仏教科) 2011/04/01 ~
2019/03/31
短期仏教科一般研究室に常駐し、短期大学部・仏教科が開講する各授業の進捗・難易度・他授業との内容重複・改善点に関して学生から日常的にヒアリングを行い、各授業の担当教員にその情報をフィードバック(場合によっては改善を要求)した。また、各学生の出席状況・理解度に関して授業担当教員から日常的にヒアリングを行い、欠席が目立つ学生、理解が遅れている学生への支援を行った。さらに、各授業にて課される提出物の提出先を、仏教科一般研究室における筆者のデスクに指定して提出窓口を一元化し、授業担当教員と筆者とが提出物のクロスチェックを行うことで、各学生の習熟度を把握するよう努めた。以上の方策に基づき仏教科一般研究室を中心に学科所属教員・関係教員の間で日常的に情報交換・情報共有をはかり、各教員が連携する体制を維持した。(2011-2018年度)
4 副指導教員制度の実施による卒業研究指導体制の充実(短期大学部仏教科) 2011/04/01 ~
2019/03/31
卒業研究の作成を支援するにあたり、副指導教員制度を実施した。具体的には、指導教員(最終学年の演習担当教員)の協力のもと、指導教員を除く学科所属教員・関係教員を「副指導教員」に指名し、ひとりの副指導教員につき2名ないし3名の学生(最終学年)を担当するよう割り当てた。副指導教員は、5月初旬から指導を開始し、題目を決定するための個人面談、論文構想のモデル提示、一次文献・二次文献の指示、文章の添削、章構成の見直しなどの指導を行った。また、これらの過程と平行して、指導教員が各演習及び授業時間外において通常の指導を行うと同時に、仏教科一般研究室の常駐教員(筆者)が、学術論文の書き方の指導、文章の添削、指導教員・副指導教員と学生との連絡を仲介する役割を担った。口頭試問では指導教員が主査を、副指導教員が副査を担当した。このように、指導教員・副指導教員・研究室常駐教員の三者による指導体制を維持し、卒業研究の作成を支援した。(2011-2018年度)
5 卒業研究・修了レポート提出者を対象とした一夜研修会、中間発表会の開催(短期大学部仏教科) 2011/04/01 ~
2019/03/31
11月末日に設定された卒業研究の提出期限に向け、9月中旬(1回目)と10月末(2回目)に中間報告のための発表会を開催した。1回目は夏期休暇の最終週に湖西キャンパスセミナーハウスにて「一夜研修会」の形式で実施し、指導教員・副指導教員・研究室常駐教員の参加のもと、学生ひとりにつき約30分の発表時間(質疑応答を含む)を設けて綿密な中間報告会を開催した。2回目は提出をひと月後に控えた時期に学内にて開催した。この2回目の中間発表会には次年度に卒業研究の提出を控える学生の参加を義務付け、次年度への接続と啓発を意識した。(2011-2018年度)
6 『仏教研究紀要』の刊行(短期大学部仏教科) 2011/04/01 ~
2019/03/31
提出された卒業研究の論文要旨(全員分)と、特に優れた論文の全文(数篇)を掲載した『仏教研究紀要』を毎年度末に刊行し、学修の成果を可視化すると共に、それをアーカイヴして次年度の指導に活用した。論文提出者には卒業式にて配布、次年度に卒業を控えた進級生には新学期のオリエンテーション時に配布、第一学年には必修授業「学びの発見」において配布し、過去の『仏教研究紀要』を学術論文の書き方の見本として提示した。刊行物は出版費用を軽減するため筆者が編集・版下作成・刊行のすべてを行なった。(2011-2018年度)
7 学長裁量経費による教育改革事業(短期大学部仏教科) 2016/04/01 ~
2019/03/31
短期大学部仏教科の教育改革事業「真宗にかんする断片的知識を統合するための「親鸞像の構築」を目指したフィールドワークの実施」が2016年度学長裁量経費に採択されたことをうけ、2016年8月31日から9月2日および9月5日の四日間にわたり、集中講義「親鸞を歩く─京都フィールドワーク─」を実施した。実施に際して、従来の体験型授業の規模を拡大し、多くのフィールドワーク先を確保し、内容の充実をはかった。また、その成果を『二〇十六年度 学長裁量経費による教育改革事業成果報告書』として刊行し(平成28年10月30日発行、vi頁+30頁)、本学教員および本学科の学生に配布した。本書の編集・版下作成・刊行はすべて筆者が行った。なお、2017年度・2018年度の同集中講義では本書を参考文献として使用した。(2016-2018年度)
8 卒業論文集の作成・配布・授業での活用(文学部仏教学科) 2021/04/01 ~
2023/03/31
文学部仏教学科仏教思想コースの卒業論文集を編集・刊行して学修の成果を可視化すると共に、それをアーカイヴして次年度の論文指導に活用した(同じく仏教思想コースを担当した戸次顕彰氏との共同編集・刊行)。論文提出者には卒業式にて配布、新第4学年のゼミ生には新学期のオリエンテーション時に配布し、卒業論文の書き方の見本として活用した。(2021-2022年度)
2 作成した教科書、教材、参考書
3 教育方法・教育実践に関する発表、講演等
4 その他教育活動上特記すべき事項
1 海外研修の引率 2012/08/22 ~ 2012年度開講科目「ブッダを歩く─インドフィールドワーク─」を担当し、全八回の事前講義とインドにおける八日間の実地研修を実施した(2012年8月22日–29日)。
2014年度開講科目「ブッダを歩く─インドフィールドワーク─」を担当し、全八回の事前講義とインドにおける八日間の実地研修を実施した(2014年8月21日–28日)。
2019年度開講科目「国際交流科目・インドの宗教と文化」を担当し、インドにおける十三日間の実地研修を実施した(2019年8月22日–9月3日)。
2 高校生を対象とした授業の実施(高大連携プログラム) 2015/08/15 ~ 京都翔英高等学校の生徒を対象に「ほんとうにたいせつなこと」と題して自分自身の生と死について考える模擬授業を実施した(2015年8月20日)。[60分]
京都翔英高等学校の生徒を対象に「ほんとうにたいせつなこと」と題して自分自身の生と死について考える模擬授業を実施した(2017年7月19日)。[60分]
伊那西高等学校(長野県)の生徒を対象に「仏教の死生観」と題して自分自身の生と死について考える正課授業(「選択講座」)を実施した(2019年7月4日)。[100分]
名古屋大谷高校の2年生を対象に「日常から考える」と題して仏教に関する授業(「洗心の窓」)を実施した(2023年10月26日)。[40分](名古屋大谷高校 宗教だより『アムリタ』No. 44, 2024年3月1日刊行に概要掲載)
B 職務実績
1 【外部資金の獲得】科学研究費助成事業・研究分担者 2008/04/01 ~ 2008–2010年度「瑜伽行中観派の修道論の解明─『修習次第』の研究─」(研究課題番号:20520049,研究代表者:一郷正道)
2013–2017年度「スティラマティの倶舎論注釈書『真実義』梵文写本第一章の研究」(研究課題番号:25370062,研究代表者:小谷信千代)
2 【研究助成】 2010/07/01 ~ 2010–2011年度 三島海雲記念財団 学術研究奨励金 「古代インドにおける仏教経典解釈論の文献学的研究」
2021–2022年度 真宗大谷派宗祖親鸞聖人御誕生八百五十年・立教開宗八百年慶讃事業学術研究助成「新出史料にもとづく世親浄土思想の基礎研究」
3 【学術誌・学内紀要の編集委員】 2011/04/01 ~ 2011–2018年度 『仏教研究紀要』(大谷大学短期大学部仏教科)第33号〜第41号(最終号)の編集・版下作成を担当した。
2016–2021年度 『仏教学セミナー』(大谷大学仏教学会)第103号〜114号の編集委員を担当した。
2023年度〜現在 『真宗教学研究』(真宗教学学会)編集委員
4 【学内研究員】 2016/04/01 ~ 2016–2023年度 真宗総合研究所「チベット文献研究班」研究員 兼 研究班庶務
2024年度〜現在 真宗総合研究所「チベット文献研究班」嘱託研究員
5 【学内委員】 2016/04/01 ~ 2016–2019年度「きょうのことば」編集委員
2018–2023年度 仏教教育センター員
2020–2021年度 人権センター員
2021–2023年度「きょうのことば」コーディネーター
6 【外部資金の獲得】科学研究費助成事業・研究代表者 2017/04/01 ~ 2017–2023年度「世親作『釈軌論』の総合的研究」(基盤研究(C):17K02224, 研究代表者:上野牧生)
2023–2027年度「世親『普賢行願論』のポタラ宮新出サンスクリット語写本研究」(基盤研究(C):23K00058, 研究代表者:上野牧生)
7 【公開講演会(同窓会活動)】 2022/09/04 ~ 2022年度 大谷大学公開講演会 統一テーマ「出会うということ」に基づく講演を行った(湖西支部9/4, 深川支部9/25)。
2023年度 大谷大学公開講演会 統一テーマ「学び、続ける」に基づく講演を行った(四国支部8/31, 播磨支部9/1)。
2024年度 大谷大学公開講演会 統一テーマ「学び、続ける」に基づく講演を行った(茨城支部9/29)。
8 【紫明講座(市民講座)】 2022/11/30 ~ 2022年度 シリーズ 人物からみた仏教⑨─仏と出遇った王舎城ゆかりの人々─(11/30, 12/7, 12/14)
9 【外国人留学生の受け入れ・指導】 2023/09/21 ~
2024/03/25
ベトナムからの留学研究生の指導教員として、週1回の個人指導を行った。
10 【他大学の博士論文審査】 2023/12/01 ~ 佛教大学博士学位請求論文「初期唯識思想から見た『楞伽経』の成立史的研究」を副査として審査した。
11 【学術誌の特別編集】 2024/12/30 共同編集者である戸次顕彰氏と共に、『仏教学セミナー』第120号 特集号「伝統と創造──大谷大学の仏教学──」を編集し刊行した。本特集号は総勢27名の執筆者による、大谷大学における仏教学の伝統に根ざした研究論文、およびその学的伝統を書き記した随筆からなる(総頁数518頁+10頁)。『中外日報』2025年4月30日(6)面、および5月2日(12)面に本特集号の紹介記事が掲載された。
C 学会等及び社会における主な活動
所属期間及び主な活動の期間 学会等及び社会における主な活動
1 2005/04/01~ 日本印度学仏教学会
2 2007/04/01~ 日本仏教学会
3 2017/07/01~ International Association of Buddhist Studies
4 2021/07/01~ 真宗教学学会
D 研究活動
著書、学術論文等の名称単著、
共著の別
発行又は
発表の年月
発行所、発表雑誌等
又は
発表学会の名称
概要
Ⅰ著書
1 Bu ston’s Introduction to Buddhism: A Critical Edition of First Chapter of the Bu ston chos ’byung共著 2022/06/30Otani University Shin Buddhist Comprehensive Research Institute 14世紀のチベット仏教史書(chos 'byung)である『プトン仏教史』(Bu ston chos 'byung)第1章の校訂テキスト。大谷大学図書館所蔵タシルンポ版・デルゲ版・ラサ(ショル)版・シャル寺版の4版本と、東洋文庫所蔵ウメ字体写本・ペルツェク古典籍研究所所蔵ウメ字体写本の2写本を用いて校訂テキストを作成した。[総頁数171頁]
Shin’ichiro Miyake, Makio Ueno, Satoshi Miwa (Tibetan Works Research Project)
以上1点
Ⅱ学術論文
1 カマラシーラの二諦説 単著 2005/05/31『日本西蔵学会々報』第51号(日本西蔵学会)
中世インドの仏教僧カマラシーラの著作である『中観光明論』(二諦説の定義)を考察し、その二諦説が先行するジュニャーナガルバらの解釈を総合して体系化されたものであることを論じた。[総頁数11頁][本人担当25頁~35頁]
2 カマラシーラの縁起論 単著 2006/12/01『大谷大学大学院研究紀要』第23号 カマラシーラの著作である『摂真実論難語釈』「業と果報の関係の考察」章を取り上げ、「縁起」についての解釈を考察した。[総頁数27頁][本人担当1頁~27頁]
3 カマラシーラの因果論 単著 2006/12/20『印度学仏教学研究』第55巻第1号(日本印度学仏教学会) カマラシーラの著作である『摂真実論難語釈』「業と果報の関係の考察」章を取り上げ、当該章の主題である因果論を考察した。[総頁数4頁][本人担当424頁~427頁]
4 大乗経典の冒頭部とその意義 単著 2008/03/10『大谷学報』第87巻第2号(大谷学会) 大乗経典に対する注釈文献群に基づき、カマラシーラなど中世インドの注釈者たちが大乗経典の冒頭部全体をどのように解釈したかを論じた。[総頁数25頁][本人担当50頁~74頁]
5 「如是我聞一時」—ナーランダーにおける註釈学の伝統— 単著 2009/03/18『大谷大学研究年報』第61号(大谷学会)
大乗経典に対する注釈文献群に基づき、カマラシーラなど中世インドの注釈者たちが大乗経典の冒頭句「如是」「我」「聞」「一時」をどのように解釈したかを論じた。[総頁数79頁][本人担当75頁~153頁]
6 大乗経典の結集者をめぐる一伝承 単著 2009/03/20『印度学仏教学研究』第57巻第2号(日本印度学仏教学会)
大乗経典に対する注釈文献群に基づき、カマラシーラなど中世インドの注釈者たちが大乗経典の「結集者」をどのように捉えていたかを論じた。具体的には、阿含経典の結集者である阿難ではなく、弥勒、文殊、金剛手などの大菩薩を任意の結集者とみなす伝承が存在したことを示した。[総頁数5頁][本人担当173頁~177頁]
7 『釈軌論』第一章の研究(博士学位請求論文) 単著 2009/03/31大谷大学 甲77号 大谷大学に提出した博士学位請求論文。主論文では、ヴァスバンドゥ(世親)の著作である『釈軌論』(Vyākhyāyukti)の解読を目的とし、本書全体の概要が論じられる第1章を考察した。副論文として『釈軌論』およびグナマティの『釈軌論注』第1章全体のチベット語訳校訂テキストと和訳を作成した。[総頁数301頁]
8 『釈軌論』の経典註釈法とその典拠 単著 2009/06/30『仏教学セミナー』第89号(大谷大学仏教学会)
ヴァスバンドゥが『釈軌論』の作成に際し参照した先行文献の存在を指摘し、本書がアシュヴァゴーシャ(馬鳴)の『荘厳経論』および『瑜伽師地論』「摂釈分」に基づいて制作された可能性を論じた。[総頁数23頁][本人担当1頁~23頁]
9 『釈軌論』における阿含経典の語義解釈法(1) 単著 2010/10/25『印度哲学仏教学』第25号(北海道印度哲学仏教学会)
『釈軌論』第1章における、阿含経典の語義解釈法についての考察と翻訳。翻訳の範囲は第1章「語義」(1)の前半部。[総頁数14頁][本人担当71頁~84頁]
10 『釈軌論』における阿含経典の語義解釈法(2) 単著 2012/06/30『仏教学セミナー』第95号(大谷大学仏教学会)
『釈軌論』第1章「語義」(1)の後半部についての考察と翻訳。付論として『雑阿含経』第270経に平行する『相応阿含』経典のチベット語訳テキストと和訳を掲載。[総頁数35頁][本人担当1頁~35頁]
11 ヴァスバンドゥの経典解釈法(2)—要義(piṇḍārtha)— 単著 2012/12/30『仏教学セミナー』第96号(大谷大学仏教学会)
『釈軌論』における経典解釈法の第2に位置する「要義」に関する考察論文。[総頁数50頁][本人担当1頁~50頁]
12 『釈軌論』における阿含経典の語義解釈法(3) 単著 2013/06/30『仏教学セミナー』第97号(大谷大学仏教学会)
『釈軌論』第1章「語義」(2)全体の考察と翻訳。付論として「語義」(1)(2)のチベット語訳テキストを掲載。[総頁数49頁][本人担当1頁~49頁]
13 ヴァスバンドゥの経典解釈法(3)—語義(padārtha)— 単著 2013/12/30『仏教学セミナー』第98号(大谷大学仏教学会)
『釈軌論』における経典解釈法の第3に位置する「語義」に関する考察論文。[総頁数66頁][本人担当1頁~66頁]
14 佛教徒にとってsatyaはいくつあるか—『釈軌論』と『順正理論』の観点から— 単著 2014/06/30『仏教学セミナー』第99号(大谷大学仏教学会)
説一切有部に伝承された阿含の諸経典に言及されるsatyaの「数」をめぐる「齟齬」について、ヴァスバンドゥ『釈軌論』とサンガバドラ『順正理論』とがどのように解釈しているかを対比的に示した。[総頁数30頁][本人担当1頁~30頁]
15 『瑜伽師地論』「摂事分」における二諦説(上) 単著 2014/12/30『仏教学セミナー』第100号(大谷大学仏教学会)
『瑜伽師地論』「摂事分」に見られる二つの阿含経典(『人契経』と『勝義空性経』)に対する注釈内容から、「摂事分」全体に通底する二諦説を抽出した。[総頁数23頁][本人担当27~49頁]
16 アシュヴァゴーシャの失われた荘厳経論 単著 2015/11/30『インド論理学研究』第VIII号 松田和信教授還暦記念号(インド論理学研究会) チベット訳で残されたインド撰述文献および漢訳で残された『大智度論』からアシュヴァゴーシャ(馬鳴)作Sūtrālaṃkāraの佚文を回収した。[総頁数32頁][本人担当203頁~234頁]
17 ヴァスバンドゥの経典解釈法(1)—経典の目的(sūtrāntaprayojana)— 単著 2017/06/30『仏教学セミナー』第105号(大谷大学仏教学会)
『釈軌論』における経典解釈法の第1に位置する「経典の目的」に関する考察論文。[総頁数60頁][本人担当45頁~104頁]
18 世親作『釈軌論』第5章翻訳研究(1) 共著 2018/03/31『国際哲学研究』第7号(東洋大学国際哲学研究センター) 『釈軌論』『釈軌論注』第5章の考察と翻訳(翻訳の範囲は第5章の冒頭より5.2.5まで)。第5章の主題は「仏法の聴聞」であり、「仏陀のことばをどのように聴くべきか」という課題が論じられる。上野牧生、堀内俊郎 [総頁数22頁][117頁〜138頁]
19 世親作『釈軌論』第5章翻訳研究(2) 共著 2018/06/30『仏教学セミナー』第107号(大谷大学仏教学会)
『釈軌論』『釈軌論注』第5章の考察と翻訳の続編(翻訳の範囲は5.2.6より5.2.18まで)。当該範囲には、『如来秘密所説経』に由来する「如来の60種音声」注釈箇所が含まれる。上野牧生、堀内俊郎  [総頁数40頁][31頁〜70頁]
20 世親作『釈軌論』第5章翻訳研究(3) 共著 2018/12/31『インド学チベット学研究』第22号 神子上恵生教授追悼記念号(龍谷大学インド哲学研究会) 『釈軌論』『釈軌論注』第5章の考察と翻訳の続編(翻訳の範囲は5.2.19より5.2.35まで)。当該範囲には世親の法滅観が表明された「仏教の衰退」箇所が含まれる。上野牧生、堀内俊郎  [総頁数26頁][153頁〜178頁]
21 世親作『釈軌論』第5章翻訳研究(4) 共著 2019/07/20『南アジア古典学』第14号(九州大学大学院人文科学府・文学部 インド哲学史研究室) 『釈軌論』『釈軌論注』第5章の考察と翻訳の続編(翻訳の範囲は5.2.35より5.3.2まで)。当該範囲には「法話」の見本である「奇譚」「漫談」が含まれる。上野牧生、堀内俊郎  [総頁数30頁][147頁〜176頁]
22 第29三啓経(八難経)の梵文テキストと和訳 単著 2020/06/30『仏教学セミナー』第111号(大谷大学仏教学会) 阿含経典の原典研究。アシュヴァゴーシャの編纂と伝えられる『三啓集』(Tridaṇḍamālā)に第29番目の三啓経として含まれる八難経(八無暇有暇経、『中阿含』所属)の基礎研究。チベット・ポカン寺旧蔵サンスクリット写本に基づく八難経の翻刻・校訂テキスト・和訳・考察を収録。[総頁数26頁][本人担当21頁~46頁]
23 The Buddha's Words and Their Interpretations in Vasubandhu's Vyākhyāyukti 単著 2021/02/18The Buddha's Words and Their Interpretations (Takami Inoue and Imre Hamar Eds., Otani University) 『釈軌論』第4章における「仏説の定義」の考察と、第1章における「仏説の解釈」の考察および抄訳。パーリ注釈文献から『釈軌論』の「パーリ語訳」を回収。付論として抄訳に対応するチベット訳テキストを掲載。[総頁数17頁][本人担当95頁~111頁]
24 Vasubandhu's Humorous Stories: Preachers as Seen in the Vyākhyāyukti 単著 2021/03/25『印度学仏教学研究』第69巻第3号(日本印度学仏教学会) 『釈軌論』第5章第3.2節の考察と英訳。居眠りする聴衆の目を醒ますために説法者が語るべき「漫談」が例示される箇所である。[総頁数7頁][本人担当1072頁~1078頁][和文要旨1307頁]
25 アシュヴァゴーシャからヴァスバンドゥへ—釈軌論と倶舎論に見る法滅観と馬鳴の詩作品— 共著 2021/06/30『仏教学セミナー』第113号(大谷大学仏教学会) 『釈軌論』第5章にてヴァスバンドゥに引用・注釈される韻文の出典が『三啓集』に含まれる馬鳴詩であることを指摘し、さらにその馬鳴詩が『倶舎論』結語に見られる「正法の衰滅」に関する記述の典拠となった可能性を論じた。上野牧生、松田和信 [総頁数22頁][51頁〜72頁]
26 増一阿含の二経典(1)—第30三啓経(五事経)の梵文テキストと和訳— 単著 2021/10/27『大谷学報』第101巻第1号(大谷学会) 阿含経典の原典研究。『三啓集』(Tridaṇḍamālā)に第30番目の三啓経として含まれる五事経(『増一阿含』所属)の基礎研究。チベット・ポカン寺旧蔵サンスクリット写本に基づく五事経の翻刻・校訂テキスト・和訳・考察を収録。[総頁数28頁][本人担当1頁~28頁]
27 毒蛇の喩え—第26三啓経の梵文テキストと和訳— 共著 2022/03/25『佛教大学仏教学会紀要』第27号(佛教大学仏教学会) 阿含経典および馬鳴詩の原典研究。『三啓集』(Tridaṇḍamālā)に第26番目の三啓経として含まれる毒蛇経(『相応阿含』所属)とその前後に位置する馬鳴詩の基礎研究。チベット・ポカン寺旧蔵サンスクリット写本に基づく全3節の校訂テキスト・和訳・考察を収録。松田和信、出本充代、上野牧生、田中裕成、吹田隆徳 [総頁数32頁][47頁~78頁]
28 世親作『釈軌論』第5章翻訳研究(5) 共著 2022/03/30『真宗総合研究所研究紀要』第39号(真宗総合研究所) 『釈軌論』『釈軌論注』第5章の考察と翻訳の続編。翻訳の範囲は5.3.3から結語まで。本研究をもって第5章の全訳が完了した。堀内俊郎、上野牧生  [総頁数66頁][307頁〜372頁]
29 Vasubandhu's Commentary on the Bhadracaryāpraṇidhānarāja: A Preliminary Transcription 共著 2022/03/31China Tibetology No. 1, 2022 (China Tibetology Research Center) 『普賢行願讃』(Bhadracaryāpraṇidhāna)に対するヴァスバンドゥ注の新出サンスクリット原典研究。注釈冒頭部の翻刻を収録。Li Xuezhu, Makio Ueno [総頁数15頁][33頁〜47頁]
30 増一阿含の二経典(2)—第36三啓経(不堅経)の梵文テキストと和訳— 単著 2022/11/30『大谷学報』第102巻第1号(大谷学会) 阿含経典の原典研究。『三啓集』(Tridaṇḍamālā)に第36番目の三啓経として含まれる不堅経(『増一阿含』所属)の基礎研究。チベット・ポカン寺旧蔵サンスクリット写本に基づく不堅経の翻刻・校訂テキスト・和訳・考察を収録。[総頁数16頁][本人担当1頁~16頁]
31 ごみの山に終わる華鬘の喩え—第5三啓経の梵文テキストと和訳— 共著 2023/03/25『佛教大学仏教学会紀要』第28号(佛教大学仏教学会) 阿含経典および馬鳴詩の原典研究。『三啓集』(Tridaṇḍamālā)に第5番目の三啓経として含まれる阿含経典(『増一阿含』所属と推測される)とその前後に位置する馬鳴詩の基礎研究。チベット・ポカン寺旧蔵サンスクリット写本に基づく全3節の校訂テキスト・和訳・考察を収録。松田和信、出本充代、上野牧生、田中裕成、吹田隆徳 [総頁数26頁][55頁~80頁]
32 普賢行願讃の梵文注釈—如来への礼拝— 共著 2023/06/30『仏教学セミナー』第117号(大谷大学仏教学会) 『普賢行願讃』(Bhadracaryāpraṇidhāna)に対するヴァスバンドゥ注のサンスクリット原典研究。第1節の校訂テキスト・和訳・考察を収録。上野牧生、李学竹 [総頁数34頁][1頁〜34頁]
33 On the Listening to Buddha’s Words with Reverence: The Very First Step of Buddhist Practice in Vasubandhu’s Vyākhyāyukti 単著 2023/09/30Journal of East Asian Cultures 2023/2 (Eötvös Loránd University) Buddhism in Practiceを特集した論文集に寄稿したもの。『釈軌論』第5章の主題である「敬聴」(敬意をもって仏陀の教えを聴くことが仏教の実践の第一歩となること)に関する四節の考察と英訳を収録。[総頁数14頁][本人担当109頁~122頁]
34 如来随念を説く梵文阿含 共著 2023/12/30『仏教学セミナー』第118号(大谷大学仏教学会) 阿含経典の原典研究。『三啓集』(Tridaṇḍamālā)に第4番目の三啓経として含まれる『如来随念経』(仮称、『増一阿含』所属と推測される)の基礎研究。チベット・ポカン寺旧蔵サンスクリット写本に基づく翻刻・校訂テキスト・和訳・考察を収録。吹田隆徳、上野牧生 [総頁数22頁][23頁~44頁]
35 The Beginning of the Bhadracaryā:
Two Sanskrit Manuscripts on the First Section of the Bhadracaryāpraṇidhāna Commentary
共著 2024/03/15『大谷学報』第103巻第2号(大谷学会) 『普賢行願讃』(Bhadracaryāpraṇidhāna)に対するヴァスバンドゥ注のサンスクリット原典研究。既出のノルブリンカ宮旧蔵サンスクリット写本に加え、新たに見出されたポタラ宮所蔵サンスクリット写本の翻刻(冒頭部から第一節まで)・考察を収録。Makio Ueno, Li Xuezhu [総頁数18頁][77頁〜94頁]
36 老いと病と死と—第11三啓経『無常経』の梵文テキストと和訳— 共著 2024/03/25『佛教大学仏教学会紀要』第29号(佛教大学仏教学会) 阿含経典および馬鳴詩の原典研究。『三啓集』(Tridaṇḍamālā)に第11番目の三啓経として含まれる『無常経』(2種、『増一阿含』所属と推測される)とその前後に位置する馬鳴詩の基礎研究。チベット・ポカン寺旧蔵サンスクリット写本に基づく全3節の校訂テキスト・和訳・考察を収録。松田和信、出本充代、上野牧生、田中裕成、吹田隆徳 [総頁数31頁][1頁~31頁]
37 阿含から見る二河白道の譬喩 単著 2024/06/30『仏教学セミナー』第119号(大谷大学仏教学会) 善導『観無量寿経疏』における二河譬の本拠(典拠)をめぐり、先学の指摘する阿含経典『毒蛇経』および大乗経典『大般涅槃経』(毒蛇の譬喩)と『大乗方便経』(広野の譬喩)に加え、新たに阿含経典『灰河経』を挙げ得ることを論じた。[総頁数44頁][本人担当1頁~44頁]
38 ほとけの称号—第4三啓経の梵文テキストと和訳— 共著 2024/12/30『仏教学セミナー』第120号(大谷大学仏教学会) 阿含経典の原典研究。『三啓集』(Tridaṇḍamālā)の第4三啓経に含まれる経典偈の基礎研究。チベット・ポカン寺旧蔵サンスクリット写本に基づく梵文の校訂テキスト・和訳・考察を収録。吹田隆徳、上野牧生 [総頁数22頁][259頁~278頁]
39 梵文和訳『入中論』(1)—第1章第1~4偈前半句 菩薩の悲への帰敬— 共著 2025/03/01『真宗文化』第34号(京都光華女子大学真宗文化研究所) 梵文『入中論』(Madhyamakāvatāra)第1章第1~4偈前半句の考察と和訳。梵文貝葉写本の欠損部にある第2偈の梵文回収と復元案も収録。入中論研究会(李学竹、加納和雄、上野牧生、太田蕗子、掬月玄、蒋天任、小笠原彩乃、土田雅之)[総頁数33頁][31頁~63頁]
40 梵文悲華経 第4章 和訳と訳注(2)—第一・第二・第三王子の授記物語— 共著 2025/03/31『佛教大学仏教学会紀要』第30号(佛教大学仏教学会) 梵文『悲華経』(Karuṇāpuṇḍarīka)第4章の研究。のちに観音菩薩となる第一王子(アニミシャ)、勢至菩薩となる第二王子(ニミ)、文殊菩薩となる第三王子(インドラガナ)それぞれの授記物語に関する考察と和訳。巻末に校訂本のテキスト訂正案を採録。悲華経研究会(壬生泰紀、吹田隆徳、五島清隆、吹田隆道、上野牧生) [総頁数25頁][123頁~147頁]
41 一日の戒は百年の布施に勝る—第23三啓経および戒譚(*Śīlaparikathā)の梵文テキストと和訳— 共著 2025/03/31『佛教大学仏教学会紀要』第30号(佛教大学仏教学会) 阿含経典および馬鳴詩の原典研究。『三啓集』(Tridaṇḍamālā)に第23番目の三啓経として含まれる阿含経典(『増一阿含』所属と推測される)とその前後に位置する馬鳴詩の基礎研究。チベット・ポカン寺旧蔵サンスクリット写本に基づく全3節の校訂テキスト・和訳・考察を収録。さらに、ヴァスバンドゥの失われた梵文*Śīlaparikathāの全文を、第23三啓経と第17三啓経から回収した。松田和信、出本充代、上野牧生、田中裕成、吹田隆徳 [総頁数27頁][1頁~27頁]
以上41点
Ⅲ 口頭発表・その他
1 カマラシーラの二諦説 口頭発表 2004/11/06第52回 日本西蔵学会大会(立正大学) 『中観光明論』におけるカマラシーラの二諦説解釈を取り上げ、その特徴を考察した上で、それがカマラシーラに先行するジュニャーナガルバ、シャーンタラクシタの二諦説に基づくことを示した。[発表時間20分]
2 カマラシーラの縁起論 口頭発表 2006/07/13大谷大学仏教学会研究発表例会 『摂真実論難語釈』「業と果報の関係の考察」章におけるカマラシーラの縁起解釈を明らかにすべく、カマラシーラが踏襲したと推測されるヴァスバンドゥ『阿毘達磨倶舎論』「世間品」の縁起解釈を取り上げ、両者の共通点と相違点を示した。[発表時間40分]
3 カマラシーラの因果論 口頭発表 2006/09/12日本印度学仏教学会 第57回学術大会(大正大学) 『摂真実論難語釈』「業と果報の関係の考察」章におけるカマラシーラの縁起解釈を明らかにすべく、その解釈の前提である因果論を考察した。具体的には、当該章にて展開される因果論の最大の特徴は「特定の原因があるときにのみ結果は生ずる」という意味で限定的に因果関係を捉える点にあり、それがそのままカマラシーラの縁起解釈に援用されていることを示した。[発表時間15分]
4 大乗経典の結集者—大乗系註釈文献を中心として— 口頭発表 2008/09/04日本印度学仏教学会 第59回学術大会(愛知学院大学) 大乗経典の注釈文献群に見られる「結集者」をめぐる伝承を取り上げ、弥勒、文殊、金剛手をはじめとする高名な菩薩を大乗経典の結集者とみなす伝承が存在したことを示した。さらに、各注釈者がある特定の菩薩を自身の結集者と見定めていることを示した。[発表時間15分]
5 『釈軌論』における経典解釈方法と『瑜伽師地論』「摂釈分」 口頭発表 2008/11/20大谷大学仏教学会研究発表例会 『釈軌論』第1章の経典解釈法を概括しつつ、その方法論が後代のカマラシーラをはじめとする注釈者に踏襲されていること、またその方法論が『瑜伽師地論』「摂釈分」における不完全な方法論を改良したものであることを示した。[発表時間40分]
6 『釈軌論』と『瑜伽師地論』「摂釈分」 口頭発表 2009/08/29北海道印度哲学仏教学会 第25回学術大会(北海道大学) 『釈軌論』と「摂釈分」とにおける、それぞれ全5項から成る経典解釈法を具体的に比較し、個々の対応関係を明示すると共に、ヴァスバンドゥが具体的にどの項目をどのように改良したかを示した。[発表時間20分]
7 仏教を学ぶということ—「仏教学」の紹介—講演 2010/02/20学術プログラム「仏教講演会」(EKŌ-Haus der japanischen Kultur e. V.) デュッセルドルフにあるドイツ「惠光」日本文化センターでの一般向け講演。本講演では、18世紀末に誕生したインド学に端を発し、19世紀に仏教学が形作られた経緯を辿りながら、明治期日本における、文献学を主流としたインド学的仏教学の受容に焦点を当てた。特に、南条文雄・笠原研寿ら創成期の留学僧をはじめ、ドイツにゆかりのある荻原雲来・渡辺海旭らの留学時代のエピソードを紹介し、彼らの影響を色濃くうける現代日本の宗門系大学における仏教学の特徴についても解説した。[講演時間120分(質疑を含む)]
8 古代インドにおける仏教経典解釈論の文献学的研究—『釈軌論』を中心として— 研究成果報告 2011/11/01『公益財団法人三島海雲記念財団研究報告書』第48号 『釈軌論』の経典方法論を概観し、同論が徹頭徹尾、大乗経典ではなく阿含経典を解釈対象とすることを示した。また、同論第4章における大乗仏説論の位置づけを再考する必要性があることを論じた。[総頁数3頁][本人担当143頁~145頁]
9 佛教徒にとってsatyaはいくつあるか—『釈軌論』と『順正理論』の観点から— 口頭発表 2014/07/17大谷大学仏教学会研究発表例会 説一切有部に伝承された阿含の諸経典に言及されるsatyaの「数」をめぐる「齟齬」について、ヴァスバンドゥ『釈軌論』とサンガバドラ『順正理論』とがどのように解釈しているかを対比的に示した。[発表時間40分]
10 新出梵本『倶舎論安慧疏』(界品)試訳(3)共訳 2016/03/31『真宗総合研究所研究紀要』第33号(大谷大学真宗総合研究所) スティラマティ(安慧)による『倶舎論』注釈書『真実義』(Abhidharmakośaṭīkā Tattvārthā)ポ
タラ宮所蔵サンスクリット写本に基づく、第 1章「界品」の抄訳。 小谷信千代(代表)、秋本勝、上野牧生、加納和雄、福田琢、本庄良文、松下俊英、松田和信、箕浦暁雄 [総頁数29頁][115頁~143頁]
11 The Buddha's Words and Their Interpretations in Vasubandhu's Vyākhyāyukti 口頭発表 2016/05/26International Symposium
"The Buddha's Words and Their Interpretations"
「仏陀のことばとその解釈」をテーマに掲げる国際シンポジウムでの研究発表。『釈軌論』第4章における「仏陀のことばの定義」から出発し、世親の解釈法では「仏陀のことばをどのように解釈すべきか」は各人にその判断が委ねられていること、そして経典そのものが教化対象者の多様性を前提としたものとして構築されていることを示した。[発表時間30分]
12 新出梵本『倶舎論安慧疏』(界品)試訳(4)共訳 2017/03/31『真宗総合研究所研究紀要』第34号(大谷大学真宗総合研究所) スティラマティによる『倶舎論』注釈書『真実義』(Abhidharmakośaṭīkā Tattvārthā)ポタラ宮所蔵サンスクリット写本に基づく、第1章「界品」抄訳の続編。 小谷信千代(代表)、秋本勝、上野牧生、加納和雄、福田琢、本庄良文、松下俊英、松田和信、箕浦暁雄 [総頁数22頁][99頁~120頁]
13 2017(平成29)年度「一般研究」(新規採択課題)研究目的紹介「世親作『釈軌論』の総合的研究」報告 2017/07/01『真宗総合研究所研究所報』No. 70 科学研究費助成事業・基盤研究(C)に採択された新規課題「世親作『釈軌論』の総合的研究」の研究目的紹介。[総頁数1頁][本人担当14頁]
14 Word by Word: A Commentarial Techniques in Vasubandhu's Vyākhyāyukti 口頭発表 2017/08/25XVIIIth Congress of the International Association of Buddhist Studies, University of Toronto, Canada, August, 20-25, 2017 トロント大学(カナダ)にて開催された国際仏教学会(IABS)の第18回国際会議におけるBuddhist Hermeneutics, Scholasticism, and Commentarial Techniquesのパネルにて、「注釈の技法」という観点から、ヴァスバンドゥの『釈軌論』における「目的」定義箇所と「語義」定義箇所の考察を進め、ヴァスバンドゥが構築する「注釈の技法」は、阿含経典の教説をいわゆる「対機説法」として捉える点に特徴があり、教化対象者の多様性を前提として阿含経典の教説が捉えられることを論じた。[発表時間30分]
15 『釈軌論』の総括偈第1偈について 口頭発表 2017/09/15科研費(17K02222/17K022-24)研究発表会(京都大学) 『釈軌論』における経典解釈法を韻文化した総括偈第1偈について、新出資料であるアバヤーカラグプタ『アームナーヤマンジャリー』から回収される梵文をもとに概観した上で、『瑜伽師地論』「摂決択分」におけるsūtrālaṃkāraの解説(論書の作成方法)に基づき、世親とその周辺による経典解釈・注釈のあり方について考察した。[発表時間25分]
16 『プトン佛教史』における「聴聞の利点」とその典拠 口頭発表 2017/11/29真宗総合研究所西蔵文献研究班公開研究会(大谷大学) 『プトン佛教史』における最初の論題である「聴聞の利点」を考察し、その典拠がすべてヴァスバンドゥの『釈軌論』第5章であることを論じた。また、ヴァスバンドゥとプトンに共通する「敬聴」という聴聞方法の典拠が阿含経典『広義法門経』であることを論じた。[発表時間30分]
17 第18回国際仏教学会に参加して 海外学会参加報告・共著 2017/12/01『真宗総合研究所研究所報』No. 71 トロント大学(カナダ)にて開催された第18回国際仏教学会の参加報告。「ガンダーラ出土の初期仏教写本」「『長阿含』についての近年の研究」「透明・半透明・不透明:インド仏教の窓口としてのインド語テキストの漢訳」の各パネルからいくつかの研究発表を抜粋して紹介した。冒頭から22頁右欄9行目までが筆者の執筆である。 上野牧生、清水洋平。 [総頁数3][本人担当21~22頁]
18 新出梵本『倶舎論安慧疏』(界品)試訳(5)共訳 2018/03/29『真宗総合研究所研究紀要』第35号(大谷大学真宗総合研究所) スティラマティによる『倶舎論』注釈書『真実義』(Abhidharmakośaṭīkā Tattvārthā)ポタラ宮所蔵サンスクリット写本に基づく、第1章「界品」抄訳の続編。 小谷信千代(代表)、秋本勝、上野牧生、加納和雄、福田琢、本庄良文、松下俊英、松田和信、箕浦暁雄 [総頁数20頁][185頁~204頁]
19 『プトン佛教史』試訳(1) 翻訳 2018/03/29『真宗総合研究所研究紀要』第35号(真宗総合研究所) チベット仏教史書『プトン佛教史』(Bu ston chos 'byung)の試訳研究。試訳の範囲は同書全体の科段が示される冒頭箇所から、1.1「聴聞の利点」の全体まで(帰敬偈は含まない)。[総頁数17頁][本人担当125頁~141頁]
20 中国蔵学研究中心出張報告 報告 2018/08/01『真宗総合研究所研究所報』No. 72 真宗総合研究所・指定研究・西蔵文献研究班による中国蔵学研究中心(北京市)への出張報告。[総頁数2頁][本人担当25〜26頁]
21 On the Listening to Buddha's Words with Reverence: The Very First Step of Buddhist Practice in Vasubandhu's Vyākhyāyukti 口頭発表 2018/09/18International Symposium
"Buddhism in Practice"
ハンガリーのエトヴェシ・ロラーント大学(ブダペスト)にて開催された「仏教における実践」をテーマに掲げる国際シンポジウムにて、世親が『釈軌論』第5章に取り上げる「敬聴」(gus par nyan pa)との実践について論じた。[発表時間30分]
22 2017(平成29)年度「一般研究」研究成果概要「世親作『釈軌論』の総合的研究」 報告 2019/02/01『真宗総合研究所研究所報』No. 73 ‎科学研究費助成事業・基盤研究(C)「世親作『釈軌論』の総合的研究」の2017(平成29)年度研究成果報告。[総頁数1頁][本人担当19頁]
23 新出梵本『倶舎論安慧疏』(界品)試訳(6) 共訳 2019/03/31『真宗総合研究所研究紀要』第36号(大谷大学真宗総合研究所) スティラマティによる『倶舎論』注釈書『真実義』(Abhidharmakośaṭīkā Tattvārthā)ポタラ宮所蔵サンスクリット写本に基づく、第1章「界品」抄訳の続編。 小谷信千代(代表)、秋本勝、上野牧生、加納和雄、福田琢、本庄良文、松下俊英、松田和信、箕浦暁雄 [総頁数15頁][123頁~137頁]
24 アシュヴァゴーシャの失われた荘厳経論(Sūtrālaṃkāra)探求 口頭発表 2019/09/08日本印度学仏教学会 第70回学術大会(佛教大学) 特別パネル「アシュヴァゴーシャ研究の展開」での研究発表。本発表では、アシュヴァゴーシャの有名な佚書であるSūtrālaṃkāraの佚文を回収し、それが『大智度論』に引用されている例を示した。すなわち、400を越える出典不詳の『大智度論』偈の、有力な出典のひとつがSūtrālaṃkāraである可能性を示した。[発表時間20分]
25 2018(平成30)年度「一般研究」研究成果概要「世親作『釈軌論』の総合的研究」 報告 2020/02/01『真宗総合研究所研究所報』No. 75 ‎科学研究費助成事業・基盤研究(C)「世親作『釈軌論』の総合的研究」の2018(平成30)年度研究成果報告。[総頁数1頁][本人担当14頁]
26 アシュヴァゴーシャ研究の展開(第70回学術大会パネル発表報告) 共著 2020/03/30『印度学仏教学研究』第68巻第2号(日本印度学仏教学会) 日本印度学仏教学会 第70回学術大会(佛教大学)における特別パネル「アシュヴァゴーシャ研究の展開」の要旨。
上野牧生、岡野潔、田中裕成、吹田隆徳、松田和信 [総頁数2頁][(260)頁~(261)頁]
27 新出梵本『倶舎論安慧疏』(界品)試訳(7)共訳 2020/03/31『真宗総合研究所研究紀要』第37号(大谷大学真宗総合研究所) スティラマティによる『倶舎論』注釈書『真実義』(Abhidharmakośaṭīkā Tattvārthā)ポタラ宮所蔵サンスクリット写本に基づく、第1章「界品」抄訳の続編。 小谷信千代(代表)、秋本勝、上野牧生、加納和雄、福田琢、本庄良文、松下俊英、松田和信、箕浦暁雄 [総頁数18頁][175頁~192頁]
28 『プトン佛教史』試訳(2) 翻訳 2020/03/31『真宗総合研究所研究紀要』第37号(真宗総合研究所) 『プトン佛教史』第1章の試訳研究の続編。試訳の範囲は1.2「解説(法施)の利点」から1.3「特に大乗法の聴聞・解説の利点」まで。[総頁数27頁][本人担当25頁~51頁]
29 世親の「漫談」—『釈軌論』にみられる説法者養成の一側面—口頭発表 2020/07/04日本印度学仏教学会 第71回学術大会(開催校・創価大学、オンラインリモート会議システムによる開催) 世親が後進の「説法者」に向けて説法の見本を示す『釈軌論』第5章第3節から、その「漫談」の実例を紹介した研究発表。[発表時間20分]
30 世界の主要な仏教系学会や仏教系雑誌項目執筆 2021/01/28日本佛教学会編『仏教事典 』丸善出版 『仏教事典』の「付録5 世界の主要な仏教系学会や仏教系雑誌」を執筆した。[総頁数6頁][本人担当646頁~651頁]
31 2019(令和元)年度「一般研究」研究成果概要「世親作『釈軌論』の総合的研究」 報告 2021/03/01『真宗総合研究所研究所報』No. 77 ‎科学研究費助成事業・基盤研究(C)「世親作『釈軌論』の総合的研究」の2019(令和元)年度研究成果報告。[総頁数1頁][本人担当11頁]
32 世親の法滅観とその典拠 口頭発表 2022/01/18大谷大学仏教学会研究発表例会 『釈軌論』の最終第5章と『倶舎論』の結語に見られる「正法の衰滅」に関する記述を拾い集めて世親の法滅観を点描し、その典拠の一部が『三啓集』第29三啓経に含まれる馬鳴詩であることを指摘した。[発表時間40分]
33 2020(令和2)年度「一般研究」研究成果概要「世親作『釈軌論』の総合的研究」 報告 2022/03/01『真宗総合研究所研究所報』No. 79 ‎科学研究費助成事業・基盤研究(C)「世親作『釈軌論』の総合的研究」の2020(令和2)年度研究成果報告。[総頁数1頁][本人担当9頁]
34 『プトン佛教史』試訳(3) 翻訳 2022/03/30『真宗総合研究所研究紀要』第39号(真宗総合研究所) 『プトン佛教史』第1章の試訳研究の続編。試訳の範囲は2.1「法という術語の適用対象の区分」から2.2「法の語源」まで。[総頁数22頁][本人担当273頁~294頁]
35 学び、続ける講演 2023/09/012023年度「大谷大学公開講演会」 2023年度「大谷大学公開講演会」での講演(播磨支部・姫路別院船場御坊本徳寺)。「学び、続ける」と題して、サンスクリットの律典(Vinaya)に描かれる頻婆娑羅・韋提希の夫妻と、その実子である阿闍世らの生き様を手がかりとして、インド仏典に基づき「学び、続ける」姿勢を模索した。[講演時間90分]
36 『普賢行願讃』の注釈について—梵文写本・敦煌写本・四種の蔵訳について— 口頭発表 2023/09/13国際共同研究会「蔵文文献と梵文写本」(真宗総合研究所・中国蔵学研究中心共催) 『普賢行願讃』に対する梵文注釈が新たに見出されたことを受け、チベット大蔵経テンギュルに収録される四種の蔵訳注、敦煌文献に含まれる二種の蔵訳注と対比しながら、梵文注釈の特徴を考察した。[発表時間25分]
37 阿含から見る二河白道の譬喩 口頭発表 2023/10/18大谷学会研究発表会 善導『観無量寿経疏』における二河譬の本拠(典拠)をめぐり、新たに阿含経典『灰河経』を挙げ得るのではないかと論じた。[発表時間40分]
38 2023(令和5)年度「一般研究」(新規採択課題)研究目的紹介「世親『普賢行願論』のポタラ宮新出サンスクリット語写本研究」 報告 2024/03/01『真宗総合研究所研究所報』No. 83 科学研究費助成事業・基盤研究(C)に採択された新規課題「世親『普賢行願論』のポタラ宮新出サンスクリット語写本研究」の研究目的紹介。[総頁数1頁][本人担当16頁]
39 真宗総合研究所・中国蔵学研究中心 国際共同研究会 「蔵文文献と梵文写本」 共著 2024/03/01『真宗総合研究所研究所報』No. 83 真宗総合研究所・中国蔵学研究中心(China Tibetology Research Center)の共催である国際共同研究会 「蔵文文献と梵文写本」の参加報告。国際共同研究会での4つの研究発表を要約して紹介した。上野牧生、三宅伸一郎[総頁数2頁][22~23頁]
40 阿含から見る二河白道の譬喩要旨 2024/03/15『大谷学報』第103巻第2号(大谷学会) 上記No. 36に記した大谷学会研究発表会の発表要旨。[総頁数3頁][本人担当95頁〜97頁]
41 『プトン佛教史』試訳(4) 翻訳 2024/03/31『真宗総合研究所研究紀要』第41号(真宗総合研究所) 『プトン佛教史』第1章の試訳研究の続編。試訳の範囲は2.3「法の定義」から2.4「法の分類」の第1節(2.4.1)まで。[総頁数24頁][本人担当51頁~74頁]
42 学び、続ける—韋提希とその兄、波斯匿王—講演 2024/09/292024年度「大谷大学公開講演会」 2024年度「大谷大学公開講演会」での講演(茨城支部)。「学び、続ける—韋提希とその兄、波斯匿王—」と題して、サンスクリットの律典(Vinaya)に描かれる韋提希と、阿含経典に描かれる波斯匿を手がかりとして、両名に対する釈尊の教説を通して「学び、続ける」という姿勢を模索した。[講演時間90分]
43 世親の釈軌論—経典を解釈することについて— 講演 2025/02/20龍谷大学世界仏教文化研究センター 基礎研究部門 研究セミナー 世親の『釈軌論』における経典解釈法を概観した上で、その方法論を『無量寿経論』の解読に適用し、そこから導出される諸論点を抽出しつつ、世親にとって経典を解釈するとはどのようないとなみであるのかを示した。[講演時間70分][講演の概要は『龍谷大学世界仏教文化研究センター 2024年度研究活動報告書』2025年3月刊行、62–63頁]
44 無量寿経と世親の無量寿経論 口頭発表 2025/07/05第31回 真宗大谷派教学大会(大谷大学) 婆藪槃豆(世親)菩薩造・菩提流支訳『無量寿経論』の本旨を改めて辿るべく、梵文無量寿経と、『無量寿経論』の五念門および十七仏国土功徳荘厳成就との対応関係を考察した。[発表時間25分]
45 世親の無量寿経論についての一考察口頭発表 2025/09/07日本印度学仏教学会 第76回学術大会(大阪大学) 世親の『無量寿経論』における五念門の典拠をめぐり、先行研究の諸見解をまとめた上で、同じく世親の『釈軌論』における経典解釈の視点を導入し、梵文無量寿経と五念門との対応関係を考察した。[発表時間20分]
46 世親から親鸞へ講演 2026/03/08東本願寺日曜講演 浄土真宗において世親から親鸞へと伝承されたものを確かめるべく、世親『無量寿経論』と親鸞『入出二門偈』を尋ねた。[講演時間80分]
以上46点

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