教育研究業績の一覧 高橋 真
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A 教育業績 | ||||||
教育実践上の主な業績 | 年月日 | 概要 | ||||
1 教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む) | ||||||
1 | ○マルチメディア機器を利用した講義の実践 | 2007-10-01 ~ | 非常勤として担当している、「学習心理学」や「比較行動学」は、心理学の専門分野である。そのため、初学者には、教科書の説明だけでは、理解し難い部分がある。そこで、PowerPointを利用して、視覚的・聴覚的に、わかりやすく講義を行っている。各大学の授業アンケートの感想には、「難しい内容だが、興味が持てた」等の感想を多数得ることができている。 | |||
2 | 教員間の自主的なFD活動 | 2009-04-00 ~ | メディアリテラシーの授業(専門の技法<人文情報学>、人文情報学基礎演習)において、担当教員間で自主的に意見交換を行い、授業改善を行っている。また、このFD活動を通して、独自の教科書作成を行った。 | |||
3 | 教育改善効果の測定 | 2009-11-00 ~ | 大谷大学人文情報学科で行っている2回生向けのICT活応力試験の結果を分析することで、これまでに学科で行ってきた教育効果の測定を行った。 | |||
4 | タブレット端末の利用 | 2011-06-00 ~ | iPadを利用しながら、授業の資料配布を行い、最新の情報機器に対しての学生の親和性を挙げると同時に、情報機器に対する意識の向上を行っている。 | |||
5 | テクニカルライティング授業におけるプレゼンテーションの活用 | 2012-09-00 ~ | 1回生向けのテクニカルライティングの授業において、本や論文の要約を行っているが、その時の読み込みの成果を見るために、書籍紹介や論文要約のプレゼンを実施した。学生からは楽しかったとの意見も出ている。 | |||
6 | 電子教科書の学生の意見の測定 | 2012-09-00 ~ | メディアリテラシーの授業(専門の技法<人文情報学>、人文情報学基礎演習)の独自教科書を電子化し、情報教育における電子教科書の可能性を探った。その時に、独自のアンケートを実施し、その問題点や改善点の探索を行った。 | |||
7 | 就職活動における文章指導 | 2012-12-00 ~ | 就職試験におけるエントリーシートの文章を、自らのゼミ生に対して行った。その際、学生がアピールしたいポイントを整理するとともに、いかにしてアピールポイントを示していくかの文章指導も行った。その結果、相談に来た学生に関しては、就職を決めることができた。 | |||
8 | Moodleを利用した統計の授業実践 | 2018-00-00 ~ | Moodleを利用して、統計の基礎編と応用編の授業を実施した。
授業においては、自動採点の小テスト、課題提示と提出、及び、提出物に対するコメントを返している。 | |||
9 | Moodleを利用したオンデマンド型授業の実践 | 2020-04-08
~2020-07-22 |
Covid-19の蔓延により統計の授業をオンデマンド型で実施した。
授業は、説明の動画、統計を行う上でのソフトウェアの扱い方、課題の提出を含む。 | |||
2 作成した教科書、教材、参考書 | ||||||
1 | ○講義で用いたPowerPointの配布資料 | 0000-00-00 | 講義を行うに際して、教科書を指定しているが、実際の講義ではその教科書に記載されていない最新の研究動向を加えて講義を行っている。また、PowerPointを使う講義では、講師のリズムと学生のリズムが異なるため、気になった点を学生が吟味できないまま終わることが多い。そこで、PowerPointの内容を配布資料として学生に渡すことで、教科書に不足している情報の捕捉と学生の復習の材料として提供している。 | |||
2 | 情報リテラシーの基礎【2009年版】(1) | 2009-05-11 ~ | 大谷大学人文情報学科の専門科目「専門の技法」、および、情報リテラシーで使用する教科書である。情報処理に関する高度な専門所ではなく、初学者が利用するネットワーク、ワープロソフト、表計算ソフト、プレゼンテーションソフトの使い方に関して、手軽に利用、予習、復習できる教科書として作成した | |||
3 | 情報リテラシーの基礎【2009年版】(Ⅱ) | 2009-09-18 ~ | 大谷大学人文情報学科の専門科目「専門の技法」、および、情報リテラシーで使用する教科書である。html、UNIXサーバーの活用、画像処理技術の初歩の概要を学ぶ教科書を作成した | |||
4 | 情報リテラシーの基礎(Ⅰ) 2010年版 | 2010-04-00 ~ | 大谷大学人文情報学科の専門科目「専門の技法」、および、情報リテラシーで使用する教科書である。情報処理に関する高度な専門所ではなく、初学者が利用するネットワーク、ワープロソフト、表計算ソフト、プレゼンテーションソフトの使い方に関して、手軽に利用、予習、復習できる教科書として作成した | |||
5 | 情報リテラシーの基礎(Ⅱ)【2010年版】 | 2010-09-00 ~ | 大谷大学人文情報学科の専門科目「専門の技法」、および、情報リテラシーで使用する教科書である。html、UNIXサーバーの活用、画像処理技術の初歩の概要を学ぶ教科書を作成した | |||
6 | 情報リテラシーの基礎(Ⅰ) 2011年版 | 2011-04-00 ~ | 大谷大学人文情報学科の専門科目「専門の技法」、および、情報リテラシーで使用する教科書である。情報処理に関する高度な専門所ではなく、初学者が利用するネットワーク、ワープロソフト、表計算ソフト、プレゼンテーションソフトの使い方に関して、手軽に利用、予習、復習できる教科書として作成した | |||
7 | 情報リテラシーの基礎(Ⅱ)【2011年版】 | 2011-09-00 ~ | 大谷大学人文情報学科の専門科目「専門の技法」、および、情報リテラシーで使用する教科書である。html、UNIXサーバーの活用、画像処理技術の初歩の概要を学ぶ教科書を作成した | |||
8 | 情報リテラシーの基礎Ⅰ【2012年版】 | 2012-03-31 ~ | 大谷大学人文情報学科の専門科目「専門の技法」、および、情報リテラシーで使用する教科書である。情報処理に関する高度な専門所ではなく、初学者が利用するネットワーク、ワープロソフト、表計算ソフト、プレゼンテーションソフトの使い方に関して、手軽に利用、予習、復習できる教科書として作成した | |||
9 | 情報リテラシーの基礎【2013年版】(Ⅰ) | 2013-03-00 ~ | 2012年版(Ⅰ)の教科書を改訂した。168頁 担当箇所:1章「ネットワークPCの基礎」(3頁~9頁)、2章「ファイルシステムの管理と保存」(11頁~19頁)、10章「論文の書き方」(117頁~127頁) 共著者:生田敦司・柴田みゆき・高橋真・山城稔暢 | |||
10 | 情報リテラシーの基礎【2013年版】(Ⅱ) | 2013-08-00 ~ | 2012年版(Ⅱ)の教科書を改訂した。177頁 担当箇所:1章「HTML文書の基礎」(2頁~28頁)、3章「HTML5」(53頁~60頁)、8章「画像データの基礎」(123頁~129頁)、9章「画像処理ソフトの利用」(131頁~160頁) 共著者:生田敦司・柴田みゆき・高橋真・山城稔暢 | |||
11 | 情報リテラシーの基礎【2014年版】(Ⅰ) | 2014-03-00 ~ | 2013年版(Ⅰ)の教科書を改訂した。168頁 担当箇所:1章「ネットワークPCの基礎」(3頁~9頁)、2章「ファイルシステムの管理と保存」(11頁~19頁)、10章「論文の書き方」(117頁~127頁) 共著者:生田敦司・柴田みゆき・高橋真・山城稔暢 | |||
3 教育方法・教育実践に関する発表、講演等 | ||||||
1 | IR奮闘記 ―IR的思考を授業に活かすには?― | 0000-00-00 | コンソーシアム京都のFD研修会の講師として、大学におけるIR活動についての説明と、事例として大谷大学のIR活動について講演を行った。また、講師として、ワークショップの運営も行った。 | |||
2 | iPad導入前後の学生の意識調査 | 2011-09-03 ~ | iPad導入による学生の意識の変化を調査し、導入による学習効果やその成果を明らかにするとともに、今後、改善すべき点を、第12回モバイル学会で発表した。 | |||
3 | iPadによるプレゼンテーションスキルの養成 | 2011-09-08 ~ | 人文情報学演習2で行っているプレゼンテーションスキルを向上させる授業の実践方法を紹介するとともに、iPadの活用方法、および、そこから明らかになった改善点を、私立情報教育協会主催の、平成23年度の教育改善ICT戦略大会で発表した。 | |||
4 | 情報リテラシー教育のための教科書とiPad導入の教育効果の検証 | 2012-09-06 ~ | 大谷大学人文情報学科において実施している情報リテラシー教育において作成した独自教科書による効果を測定し、その教育効果に向上が見られたことを発表した。
平成24年度 私情教 教育改善ICT戦略大会(アルカディア市ヶ谷) | |||
5 | iPadによる情報教育の電子教科書の評価 | 2013-05-11 ~ | 大谷大学人文情報学科において実施している情報リテラシー教育において作成した独自教科書を電子化した教科書に関する意識調査を行い、情報リテラシー教育における電子教科書のあるべき姿に関して考察を行い、その内容を発表した。
人文科学とコンピュータ 第98回研究発表会(大谷大学) | |||
6 | 大学教育の在り方 ―オンライン授業からの示唆― | 2020-12-09 ~ | 2020年度前期のオンライン授業実施に際し、支援ボランティアチーム(箕浦暁雄、三宅伸一郎、梶哲也、高橋真)を発足し、オンライン授業に対する学内の教員への支援を行った。その取り組みの中から見えてきた、授業に含まれる様々な非対称性という観点から、大学教育の在り方についての考察を報告した。
(共同発表:箕浦暁雄・高橋真)発表時間35分 | |||
4 その他教育活動上特記すべき事項 | ||||||
1 | 志プロジェクトによるPBL | 2016-00-00 ~ | 学生が地域の企業の会社案内を作成することで就職活動におけるミスマッチを解消するプロジェクト(志プロジェクト)を本学非常勤講師の中西秀彦氏とともに授業内で実施した。 | |||
2 | コンソーシアム京都インターンシッププログラムコーディネーター | 2017-00-00 ~ | コンソーシアム京都が主催するインターンシッププログラムでのコーディネーターとして、学生の指導を行った。 | |||
B 職務実績 | ||||||
1 | 学外における教育(大学・大学院等非常勤講師) | 2006-09-00 ~ | 2006年~佛教大学 教育学部 非常勤講師「比較行動学」担当
2008年~光華女子大学 人文学部 非常勤講師「比較行動学」担当 | |||
2 | 日本学術振興会科学研究費(若手B)の採択 | 2013-04-00
~2016-03-00 |
科学研究費の若手研究(B)(H25~28)『共感覚の進化的基盤を探る』(課題番号25870888) | |||
3 | 人権センター員 | 2014-04-00
~2016-03-00 |
人権センター員として人権センターでの相談業務、および、人権教育の運営等に参画した。 | |||
4 | 「学びの発見」チーフ | 2015-03-00
~2021-03-00 |
大学導入授業「学びの発見」のチーフとして、全学共通の授業の編成、指導書(極意之書)の作成、関連部局との調整を行った。 | |||
5 | 学長補佐 | 2018-04-00 ~ | 認証評価担当の学長補佐として、認証評価に関わる業務を実施している。
2022年度に受審した認証評価では、報告書全体の調整等の役割を果たした。 | |||
6 | 2018年度大谷大学学長裁量経費による教育改革事業(共同事業者)の採択 | 2018-06-00
~2019-03-00 |
2018年度採択の「三次元情報機器の社会的利用視点の涵養のための操作実務養成講習会開催等の取り組み」(申請代表者:柴田みゆき氏)において、主にHololensに関わる学内講習会の運営・調整担当の共同事業者を務める。 | |||
7 | 日本学術振興会科学研究費(基盤C)の採択 | 2019-04-01
~2025-03-31 |
科学研究費の基盤(C)(H31~R5)『キンギョから見る知覚統合の進化的基盤』(課題番号19K12194) | |||
C 学会等及び社会における主な活動 | ||||||
所属期間及び主な活動の期間 | 学会等及び社会における主な活動 | |||||
1 | 2002-04-00~0000-00-00 | 日本動物心理学会(所属学会) | ||||
2 | 2004-04-00~0000-00-00 | 日本心理学会(所属学会) | ||||
3 | 2005-11-00~2006-11-00 | 日本動物心理学会第66回大会準備委員会 事務局幹事(その他の活動) | ||||
D 研究活動 | ||||||
著書、学術論文等の名称 | 単著、 共著の別 | 発行又は 発表の年月 | 発行所、発表雑誌等 又は 発表学会の名称 | 概要 | ||
Ⅰ著書 | ||||||
1 | 情報リテラシーの基礎 | 共著 | 2015-03-00 | 松香堂書店 | 情報処理に関する高度な専門書ではなく、ネットワーク、ワープロソフト、表計算ソフト、プレゼンテーションソフトの使い方、情報倫理、論文の書き方、思考法など大学生に必要な情報リテラシーの入門書を作成した。[総頁数 187]
本人担当 1章「ファイルシステムの管理と保存」11~20頁、10章「論文の書き方」123~134頁 ISBN978-4-87974-686-3 |
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2 | 『人文情報学概論』 | 共著 | 2019-02-00 | 中西印刷(松香堂書店)
〔ISBN978-4-87974-734-1〕 |
人文情報学における情報がカバーする範囲は多岐にわたる。ただし、多様な情報は人間という情報処理を通じて意味を持つともいえる。そこで、認知科学的な視点による人間の情報処理特性という側面から、その特徴、および、情報を取り扱う上での注意点を論じた。
「2-3 人間の情報」担当(6頁) (共編者:酒井恵光氏、共著者:酒井恵光・上田敏樹・池田佳和・柴田みゆき・高橋真・福田洋一・三宅伸一郎・山本貴子の各氏(いずれも大谷大学専任教員等)) |
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3 | 新版 情報リテラシーの基礎 | 共著 | 2023-03-10 | 松香堂書店 | 情報処理に関する基礎的な知識、ワープロソフト、表計算ソフト、プレゼンテーションソフトの使い方、情報倫理など大学生に必要な情報リテラシーの入門書を作成した。[総頁数 184]
本人担当 6章「ファイルシステムの管理と保存」81~91頁、10章「論文の書き方」123~134頁 ISBN978-4-87974-786-0 共著者:生田敦司・柴田みゆき・杉山正治・高橋真・平澤泰文・平塚聡・山城稔暢 |
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以上3点 | ||||||
Ⅱ学術論文 | ||||||
1 | ラット(Rrattus norvegicus)における視覚刺激に対する推移的反応(Transitive Respopnding) | 共著 | 2003-06-00 | 動物心理学研究第53巻1号 | 推移的推論とは,“A>B”,“B>C”という前提から,“A>C”という結論を導き出す推論課題である。この推論は動物の推論能力の研究の中心的なテーマであったが、刺激の感覚様相の影響は検討されていない。そこで,ラットの推移的反応に対する刺激の感覚様相の影響を,視覚刺激を用いて検討した。その結果、ラットは視覚刺激でも推論課題を解決することができた。この結果は、この推論が感覚様相に依存しない認知能力である可能性を示す。
6頁(17-22頁) 本人担当 17-22頁 共著者 高橋 真・藤田 和生 |
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2 | 生態学的推論進化モデルの構築
(博士論文) | 単著 | 2007-03-00 | 京都大学 | 推論は、いかなる場面でも有効な、一般的な能力として考えられてきた。しかし、特定の領域に特化した能力として進化した方が、その維持のコストを一般的な能力よりも低くする事ができる。すなわち、ヒトよりも小さな脳を持つ動物は、推論能力をそれぞれの動物の生態に合わせて進化させたと考えることができる。この仮説を生態学的進化モデルとして提唱した。系統や生態の異なる種を複数の文脈の推論課題で比較することで、このモデルの妥当性を検討した。
124頁 |
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3 | Inference based on transitive relation in tree shrews (Tupaia belangeri) and rats (Rattus norvegicus) on a spatial discrimination task | 共著 | 2008-03-00 | The Psychological record, 58(2). Southern Illinois University, Carbondale. | これまで動物に用いられてきた推移的推論の課題は、①推移的推論の前提となる項目間の推移的関係を保証していない、②単純な報酬‐無報酬の強化経験の差で説明可能である、といった問題があるため、ヒトの推論と同じではないと主張されてきた。そこで、これらの問題を解決した推移的推論課題を用いて、ツパイとラットの推論能力を調べた。その結果、ツパイもラットも課題を解決できた。こうした結果は、動物にヒトと同様の推論能力がある可能性を示唆した。
13頁(215-227頁) 本人担当箇所215-227頁 著者名 Takahashi, M., Ushitani, T., and Fujita, K. |
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4 | 推論能力の進化に関わる選択圧―社会的文脈の推論に関する種間比較からの示唆― | 単著 | 2008-06-00 | 動物心理学研究第58巻1号 | これまでの比較研究は、動物種をカテゴリー的(例.近縁・遠縁、社会性の有無)に比較してきた。しかし、こうしたカテゴリー的な比較では、得られた種差が、一般的な認知能力の進化の過程の結果なのか、それとも、特定の種に対して生じた進化の結果なのかを証明することが難しい。そこで、これまでの比較の方法に加え、認知能力の種差をもたらしている生態学的要因を量的に分析する必要性とその分析方法を提唱した。
9頁(51-59頁) |
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5 | Social intelligence in capuchin monkeys (Cebus apella). | 共著 | 2008-08-00 | In: S. Itakura & K. Fujita (eds.) Origins of the social mind. Springer Verlag | 当該個体にとって既知な2箇所の餌場がある。その個体が餌場に行く前に、同種他個体が一方の餌場に向かうのを見る。このとき、他個体が向かった餌場からは餌がなくなっているであろうことを推論できるかどうかを、フサオマキザル、ツパイ、ラット、ハムスターで比較した。その結果、フサオマキザルのみが課題を解決できた。この結果は、こうした推論能力の獲得は霊長類以降であることを示唆する。
18頁(3-20頁) 本人担当箇所10-13頁 共著者 Fujita, K.,Kuroshima, H., Hattori, Y.., and Takahashi, M. |
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6 | フサオマキザルの知性と感情(Intellectual and affective processes of tufted capuchin monkeys) | 共著 | 2009-01-00 | 霊長類研究 第24巻 | 当該個体にとって既知な2箇所の餌場がある。その個体が餌場に行く前に、同種他個体が一方の餌場に向かうのを見る。このとき、他個体が向かった餌場からは餌がなくなっているであろうことを推論できるかどうかを、フサオマキザルで調べた。その結果、フサオマキザルは課題を解決できた。この結果は、フサオマキザルが他者の行動の結果を推論し、柔軟に行動を修正できることを示す。
総頁数:22頁 本人担当箇所:該当箇所の実験の立案と実施 共著者 藤田 和生・黒島 妃香・服部 裕子・高橋 真・森本 陽・瀧本 彩加・佐藤 義明 |
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7 | ラットにおけるクロスモーダル知覚の検討 | 単著 | 2013-00-00 | 真宗総合研究所紀要 30巻 | 『高い音』や『明るい音』といった比喩表現は直接結びつかない異なる感覚モダリティ同士が同時に想起する共感覚といえる。こうした共感覚がラットでも自発的に生じているかを、選好滞在法を用いて調べた。その結果、ラットはヒトと同じような共感覚を知覚しているという証拠は得られなかった。 | |
8 | Inference in a social context: A comparative study of capuchin monkeys (Cebus apella), tree shrews (Tupaia belangeri), hamsters (Mesocricetus auratus), and rats (Rattus norvegicus) | 共著 | 2015-11-00 | Jounral of Comparative Psychology, 129(4). American Psychological Association, USA. | 他個体の行動の結果、既知の餌場の価値が変わる場面において、ラット、ハムスター、ツパイの3種が他個体の行動からその結果を推論できるかどうかを調べた。その結果、これらの3種はこの課題場面で推論を示すことができないことがわかった。[総頁数 10頁]
本人担当箇所:筆頭著者として全文の執筆 共著者 Takahashi, M., Ueno, Y., & Fujita, K. |
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9 | 情報リテラシー基礎教育の効果の測定による授業改善 | 共著 | 2017-01-30 | 大谷学報 第96巻 | 大谷大学人文情報学科の1回生必修の情報リテラシーの授業における教育改善の効果についての分析結果を論じた。授業内において、担当教員間の会議を経て、教科書の導入、筆記試験の導入、習熟度別クラスの導入などを行った。それらの成果があるかどうかを、2回生段階で行うテストの結果によって分析した。その結果を分析した結果、習熟度テストの導入や教科書の導入によって、当該テストの成績が向上した。
本人担当箇所:筆頭著者としての論文執筆、結果の統計解析を担当 共著者:生田敦司、山城稔暢、杉山正治、平澤泰文、柴田みゆき |
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10 | キンギョにおける音と光の共感覚的知覚の検討 | 単著 | 2018-03-00 | 真宗総合研究所紀要 35巻 | 『明るい音』や『暗い音』といった表現は、視覚(光)と聴覚(音)という異なる感覚モダリティ間で同じ知覚が生じている証拠といえる。このような音と光の明暗の共通性をキンギョが知覚しているかどうかを調べた。実験1では、白色と1000Hzの純音、黒色と400Hzの純音を、実験2では、2000Hzの純音と200Hzの純音を用いて調べた。その結果、実験2において、わずかながら、キンギョがヒトと同様に音と光の明暗の共通性を知覚している可能性が得られた。12頁(89-100) | |
以上10点 | ||||||
Ⅲ 口頭発表・その他 | ||||||
1 | 視覚刺激を用いたラットにおける推移的推論(transitive inference)の検討 | 口頭発表(一般発表) | 2002-08-00 | 日本動物心理学会第62回大会 | 推移的推論とは,“A>B”,“B>C”という前提から,“A>C”という結論を導き出す推論課題である。この推論は動物の推論能力の研究の中心的なテーマであったが、刺激の感覚様相の影響は検討されていない。そこで,ラットの推移的反応に対する刺激の感覚様相の影響を,視覚刺激を用いて検討した。その結果、ラットは視覚刺激でも推論課題を解決することができた。この結果は、この推論が感覚様相に依存しない、認知能力である可能性を示した。
発表時間15分 発表要旨 動物心理学研究52巻2号、2002年12月、123頁 |
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2 | Transitive inference in a spatial discrimination task in tree shrews (Tuapaia belangeri). | 共著 ポスター発表 | 2003-09-00 | COE21 International Symposium on “Diversity of Cognition: Evolution, Development, Domestication, and Pathology”, Kyoto | これまで動物に用いられてきた推移的推論の課題は、①推移的推論の前提となる項目間の推移的関係を保証していない、②単純な報酬‐無報酬の強化経験の差で説明可能である、といった問題があるため、ヒトの推論と同じではないと主張されてきた。そこで、これらの問題を解決した推移的推論課題を用いて、ツパイの推論能力を調べた。その結果、ツパイは課題を解決できた。すなわち、ツパイがヒトと同じ推論能力を持つ可能性が示唆された。 | |
3 | 空間弁別課題を用いたツパイ(Tupaia belangeri)における推移的推論 | 口頭発表(一般発表) | 2003-10-00 | 日本動物心理学会第63回大会 | これまで動物に用いられてきた推移的推論の課題は、①推移的推論の前提となる項目間の推移的関係を保証していない、②単純な報酬‐無報酬の強化経験の差で説明可能である、といった問題があるため、ヒトの推論と同じではないと主張されてきた。そこで、これらの問題を解決した推移的推論課題を用いて、ツパイの推論能力を調べた。その結果、ツパイは課題を解決できた。すなわち、ツパイがヒトと同じ推論能力を持つ可能性が示唆された。
発表時間15分 発表要旨 動物心理学研究53巻2号、2003年12月、90頁 |
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4 | Transitive inference in a spatial discrimination task in tree shrews (Tuapaia belangeri). | 共著 ポスター発表 | 2003-11-00 | The First International Workshop for Young Psychologists on “Evolution and Development of Cognition”, Kyoto, | これまで動物に用いられてきた推移的推論の課題は、①推移的推論の前提となる項目間の推移的関係を保証していない、②単純な報酬‐無報酬の強化経験の差で説明可能である、といった問題があるため、ヒトの推論と同じではないと主張されてきた。そこで、これらの問題を解決した推移的推論課題を用いて、ツパイの推論能力を調べた。その結果、ツパイは課題を解決できた。すなわち、ツパイがヒトと同じ推論能力を持つ可能性が示唆された。 | |
5 | Transitive inference in a spatial discrimination task in tree shrews (Tuapaia belangeri) | 共著 ポスター発表 | 2003-12-00 | COE21 International Symposium on “Self, Cognition, and Emotion: Toward the future of psychological research”, Michigan | これまで動物に用いられてきた推移的推論の課題は、①推移的推論の前提となる項目間の推移的関係を保証していない、②単純な報酬‐無報酬の強化経験の差で説明可能である、といった問題があるため、ヒトの推論と同じではないと主張されてきた。そこで、これらの問題を解決した推移的推論課題を用いて、ツパイの推論能力を調べた。その結果、ツパイは課題を解決できた。すなわち、ツパイがヒトと同じ推論能力を持つ可能性が示唆された。 | |
6 | Tree shrews (Tupaia belangeri) and Rats (Rattus norvegicus) abstract transitive relation in context of transitive inference. | ポスター発表 | 2004-08-00 | International Congress of Psychology (ICP2004), (Beijing) | これまで動物に用いられてきた推移的推論の課題は、①推移的推論の前提となる項目間の推移的関係を保証していない、②単純な報酬‐無報酬の強化経験の差で説明可能である、といった問題がある。そこで、これらの問題を解決した推移的推論課題を用いて、ツパイとラットの推論能力を調べた。その結果、ツパイもラットも課題を解決できた。こうした結果は、動物にヒトと同様の推論能力がある可能性を示唆した。 | |
7 | 他個体を手掛かりに用いた社会的文脈におけるラットの推論行動 | ポスター発表 | 2004-09-00 | 日本動物心理学会第64回大会 | 他個体の行動の結果、既知の餌場の価値が変わる場面において、ラットが他個体の行動からその結果を推論できるかどうかを調べた。その結果、ラットはこの課題場面で推論を示すことができないことがわかった。
発表要旨 動物心理学研究54巻2号、2004年12月、137頁 |
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8 | 推移的推論文脈におけるツパイとラットの推移的関係の抽出 | ポスター発表 | 2004-09-00 | 日本心理学会第68回大会 | れまで動物に用いられてきた推移的推論の課題は、①推移的推論の前提となる項目間の推移的関係を保証していない、②単純な報酬‐無報酬の強化経験の差で説明可能である、といった問題がある。そこで、これらの問題を解決した推移的推論課題を用いて、ツパイとラットの推論能力を調べた。その結果、ツパイもラットも課題を解決できた。こうした結果は、動物にヒトと同様の推論能力がある可能性を示唆した。
発表要旨 日本心理学会第68回大会発表予稿集,735頁. |
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9 | Inference in a social context: A comparative study with rats, hamsters, and tree shrews. | ポスター発表 | 2004-11-00 | The 2nd International Workshop for Young Psychologists on “Evolution and Development of Cognition” (Kyoto Univer-sity) | 他個体の行動の結果、既知の餌場の価値が変わる場面において、ラット、ハムスター、ツパイの3種が他個体の行動からその結果を推論できるかどうかを調べた。その結果、これらの3種はこの課題場面で推論を示すことができないことがわかった。 | |
10 | Inference in a social context in two non-social species, tree shrews (Tupaia belangeri) and hamsters (Mesocricetus auratus). | ポスター発表 | 2005-08-00 | International Ethological Conference (IEC2005).
(Budapest) |
他個体の行動の結果、既知の餌場の価値が変わる場面において、社会性の低いハムスター、ツパイが他個体の行動からその結果を推論できるかどうかを調べた。その結果、これらの2種はこの課題場面で推論を示すことができないことがわかった。 | |
11 | ツパイにおける社会的文脈での推論 | ポスター発表 | 2005-09-00 | 日本心理学会第69回大会 | 他個体の行動の結果、既知の餌場の価値が変わる場面において、ツパイが他個体の行動からその結果を推論できるかどうかを調べた。その結果、ツパイはこの課題場面で推論を示すことができないことがわかった。 | |
12 | Inference in a social context: Comparative research in two rodents (rats and hamsters), tree shrews, and capuchin monkeys. | 口頭発表(一般発表) | 2005-10-00 | The 3rd International Workshop for Young Psychologists on Evolution and Development of Cognition. | 当該個体にとって既知な2箇所の餌場がある。その個体が餌場に行く前に、同種他個体が一方の餌場に向かうのを見る。このとき、他個体が向かった餌場からは餌がなくなっているであろうことを推論できるかどうかを、フサオマキザル、ツパイ、ラット、ハムスターで比較した。その結果、フサオマキザルのみが課題を解決できた。この結果は、こうした推論能力の獲得は霊長類以降であることを示唆する。
発表時間30分 |
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13 | ツパイ、ラット、ハムスターにおける社会的文脈の推論課題の遂行 | 口頭発表(一般発表) | 2005-10-00 | 日本動物心理学会第65回大会 | 当該個体にとって既知な2箇所の餌場がある。その個体が餌場に行く前に、同種他個体が一方の餌場に向かうのを見る。このとき、他個体が向かった餌場からは餌がなくなっているであろうことを推論できるかどうかを、ツパイ、ラット、ハムスターで比較した。その結果、どの種も課題を解決できなかった。これらの結果は、その生態や系統発生学的な近さにかかわらず、これらの種は当該の社会的場面で推論しない可能性が高いことを示唆した。
発表時間15分 発表要旨 動物心理学研究55巻2号2005年12月、92頁 |
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14 | Inference in Japanese macaques (Macaca fuscata): Effect of context. | ポスター発表 | 2006-07-00 | The 4th International Workshop for Young Psychologists on “Evolution and Development of Cognition” | ヒトの推論は、文脈によって働きが異なることが知られているが、ヒト以外の動物での検討はされていない。そこで、ニホンザルの排他推論の成績が、課題文脈によって異なるかどうかを検討した。また、性別や社会的地位が課題の成績を予測するかを分析した。その結果、文脈による成績の差や性別や社会的地位との間の相関は見られなかった。これら結果は、ニホンザルの排他推論は、特定の領域に固有の能力ではない可能性を示した。 | |
15 | フサオマキザルにおける社会的文脈の推論 | 口頭発表(一般発表) | 2006-10-00 | 日本動物心理学会第66回大会 | 当該個体にとって既知な2箇所の餌場がある。その個体が餌場に行く前に、同種他個体が一方の餌場に向かうのを見る。このとき、他個体が向かった餌場からは餌がなくなっているであろうことを推論できるかどうかを、フサオマキザルで調べた。その結果、フサオマキザルは課題を解決できた。この結果は、フサオマキザルが他者の行動の結果を推論し、柔軟に行動を修正できることを示す。
発表時間15分 発表要旨 動物心理学研究56巻2号、2006年12月、143頁 |
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16 | ツパイとラットは社会的文脈の推論課題を解決できない | ポスター発表 | 2006-11-00 | 日本心理学会第70回大会 | 他個体の行動の結果、既知の餌場の価値が変わる場面において、ラットとツパイが他個体の行動からその結果を推論できるかどうかを調べた。その結果、これらの2種はこの課題場面で推論を示すことができないことがわかった。
発表要旨 日本心理学会第70回大会発表予稿集,664頁. |
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17 | 推論行動の進化をもたらす要因の検討―ある社会的文脈の推論課題を用いた比較研究― | ポスター発表 | 2006-12-00 | 21世紀COEプログラム 総括シンポジウム「心の宇宙を探索して」 | 当該個体にとって既知な2箇所の餌場がある。その個体が餌場に行く前に、同種他個体が一方の餌場に向かうのを見る。このとき、他個体が向かった餌場からは餌がなくなっているであろうことを推論できるかどうかを、フサオマキザル、ツパイ、ラット、ハムスターで比較した。その結果、フサオマキザルのみが課題を解決できた。この結果は、こうした推論能力の獲得は霊長類以降であることを示唆する。 | |
18 | 推論能力の進化に関わる選択圧―社会的文脈の推論課題の種間比較からの示唆― | 口頭発表(話題提供者として発表) | 2007-10-00 | 日本動物心理学会第67回大会(自由集会) | これまでの比較研究は、動物種をカテゴリー的(例.近縁・遠縁、社会性の有無)に比較してきた。しかし、こうしたカテゴリー的な比較では、得られた種差が、一般的な認知能力の進化の過程の結果なのか、それとも、特定の種に対して生じた進化の結果なのかを証明することが難しい。そこで、これまでの比較の方法に加え、認知能力の種差をもたらしている生態学的要因を量的に分析する必要性とその分析方法を提唱した。
発表時間20分 |
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19 | ニホンザルの推論における文脈の効果 | 口頭発表(一般発表) | 2007-10-00 | 日本動物心理学会第67回大会 | ヒトの推論は、文脈によって働きが異なることが知られているが、ヒト以外の動物での検討はされていない。そこで、ニホンザルの排他推論の成績が、課題文脈(社会的文脈と非社会的文脈)によって異なるかどうかを検討した。また、性別や社会的地位が課題の成績を予測するかを分析した。その結果、文脈による成績の差や性別や社会的地位との間の相関は見られなかった。これら結果は、ニホンザルの排他推論は、特定の領域に固有の能力ではない可能性を示した。
発表時間15分 発表要旨 動物心理学研究57巻2号、2007年12月、110頁 |
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20 | ラットは他個体の知識状態を推論できるか | ポスター発表 | 2008-09-00 | 日本動物心理学会第68回大会 | 未知の場所において、他個体から知識を受け取ることは生存にとって重要である。その場合、他個体の知識状態はその行動により推論できる。ラットがこうした推論を行えるかどうかを調べた。その結果、ラットが他個体の行動からその知識状態と環境の状態を推論できる可能性を示した。
発表要旨 動物心理学研究58巻,2008年12月,189頁. |
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21 | 他個体の知識状態をラットは推論できるか? | ポスター発表 | 2009-08-00 | 日本心理学会第73回大会 | 未知の場所において、他個体から知識を受け取ることは生存にとって重要である。その場合、他個体の知識状態はその行動により推論できる。ラットがこうした推論を行えるかどうかを調べた。その結果、ラットが他個体の行動からその知識状態と環境の状態を推論できる可能性を示した。
発表要旨 日本心理学会第73回大会発表予稿集,924頁. |
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22 | ラットは視覚と聴覚刺激の共通性を知覚するか? | ポスター発表 | 2009-09-00 | 日本動物心理学会第69回大会 | ヒトは視覚的ノイズを見た時に、同時に聴覚的なノイズを知覚する。こうした感覚モダリティ間で同時に知覚が生じるかどうかを、ラットを用いて調べた。視聴覚が一致する場合と一致しない場合の刺激に対する毛づくろい行動を比較したところ、行動の違いが見られた。このことは、ラットがヒトと同様の知覚を行う可能性を示唆する。
発表要旨 動物心理学研究59巻,2009年12月, 277頁. |
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23 | ラットはクロスモーダル知覚をするか? | ポスター発表 | 2010-08-00 | 日本動物心理学会第70回大会 | ヒトは視覚的ノイズを見た時に、同時に聴覚的なノイズを知覚する。こうした感覚モダリティ間で同時に知覚が生じるかどうかを、ラットを用いて調べた。視聴覚が一致する場合と一致しない場合の刺激に対する滞在時間を調べたところ、一致刺激と不一致刺激で行動の違いが見られた。このことは、ラットがヒトと同様の知覚を行う可能性を示唆する。
発表要旨 動物心理学研究60巻,2010年12月, 187頁. |
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24 | iPad導入前後の学生の意識調査 | 口頭発表(一般発表) | 2011-09-00 | 第12回モバイル学会 | iPad導入による学生の意識の変化を調査し、導入による学習効果やその成果を明らかにするとともに、今後、改善すべき点を発表した。
発表時間15分 |
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25 | iPadによるプレゼンテーションスキルの養成 | 口頭発表(一般発表) | 2011-09-00 | 平成23年度 私情教 教育改善ICT戦略大会(アルカディア市ヶ谷) | 大谷大学人文情報学科において実施しているグループワークによるプレゼン授業における取組と、iPadの導入による改善とその効果発表した。
発表時間15分 |
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26 | ハムスターはクロスモーダル知覚をするか? | ポスター発表 | 2011-09-00 | 日本動物心理学会第71回大会 | ヒトは視覚的ノイズを見た時に、同時に聴覚的なノイズを知覚する。こうした感覚モダリティ間で同時に知覚が生じるかどうかを、ハムスターを用いて調べた。視聴覚が一致する場合と一致しない場合の刺激に対する滞在時間を調べたところ、一致刺激と不一致刺激で行動の違いが見られた。このことは、ハムスターがヒトと同様の知覚を行う可能性を示唆する。
発表要旨 動物心理学研究61巻,2011年12月, 213頁. |
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27 | ラットは高低と明暗の視聴覚の共通性を知覚するか? | ポスター発表 | 2012-05-00 | 日本動物心理学会第72回大会 | “明るい音”、“高い音”のような比喩表現は視覚諜報と聴覚諜報が同時に想起されたクロスモーダル的な知覚といえる。ラットがこうした知覚するかどうかを、視聴覚の組み合わせが一致するとき一致しないときの刺激に対する滞在時間を調べた。その結果、ラットがヒトと同様の知覚を行う証拠は得られなかったが、手続き的な改良で生じる可能性が見出された。
発表要旨 動物心理学研究62巻,2012年12月, 229頁. |
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28 | 情報リテラシー教育のための教科書とiPad導入の教育効果の検証 | 口頭発表(一般発表) | 2012-09-00 | 平成24年度 私情教 教育改善ICT戦略大会(アルカディア市ヶ谷) | 大谷大学人文情報学科において実施している情報リテラシー教育において作成した独自教科書による効果を測定し、その教育効果に向上が見られたことを発表した。
発表時間15分 |
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29 | iPadによる情報教育の電子教科書の評価 | 口頭発表(一般発表) | 2013-05-00 | 人文科学とコンピュータ 第98回研究発表会(大谷大学) | 大谷大学人文情報学科において実施している情報リテラシー教育において作成した独自教科書を電子化した教科書に関する意識調査を行い、情報リテラシー教育における電子教科書のあるべき姿に関して考察を行い、その内容を発表した。
発表時間15分 |
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30 | ラットは音と光の明るさの共感覚を示すか? | 口頭発表(一般発表) | 2013-09-00 | 日本動物心理学会第73回大会 | “明るい音”というように、ヒトは高周波数の音に対して、視覚的な情報を同時に知覚している。こうした共感覚をラットが示すかどうかを調べた。実験の結果、ラットもヒトと同様の知覚をしている可能性を示したことから、共感覚の起源は言語ではなく、別の要素であることを明らかにした。
発表時間15分 発表要旨 動物心理学研究63巻2号、2013年12月、165頁 |
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31 | ラット・ハムスター・ヒトの共感覚 | ポスター発表 | 2013-09-00 | 日本心理学会第77回大会 | ヒトは視覚的ノイズを見た時に、同時に聴覚的なノイズを知覚する。こうした感覚モダリティ間で同時に知覚が生じるかどうかを、ラット・ハムスター・ヒトの3種を比較した。視聴覚が一致する場合と一致しない場合の刺激に対する滞在時間を調べたところ、ヒトとラットでは同じ傾向が示されたが、ハムスターのみが異なる傾向を示した。
発表要旨 日本心理学会第77回大会発表予稿集,571頁. |
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32 | PBLによる電子書籍の作成 | 口頭発表(一般発表) | 2014-09-00 | 平成26年度 私情教 教育改善ICT戦略大会(アルカディア市ヶ谷) | PBLとして既存の文章を電子書籍化するプロジェクトを行った。その結果、学生主体で電子書籍を作成することができたが、学生主体に完全に移行することができなかった。(発表時間15分) | |
33 | Synesthesia-like perception in rodents (Rats and Hamsters) and human | ポスター発表 | 2014-09-00 | 17th meeting of the international society for comparative psychology (Bogota) | ヒトは視覚的ノイズを見た時に、同時に聴覚的なノイズを知覚する。こうした感覚モダリティ間で同時に知覚が生じるかどうかを、ラット・ハムスター・ヒトの3種を比較した。視聴覚が一致する場合と一致しない場合の刺激に対する滞在時間を調べたところ、ヒトとラットでは同じ傾向が示されたが、ハムスターのみが異なる傾向を示した。 | |
34 | Synesthesia-like perception in Goldfish. | ポスター発表 | 2015-09-00 | 日本動物心理学会第75回大会(東京女子大学) | 視覚的ノイズを知覚するとき、聴覚的なノイズが同時に知覚される。この現象は共感覚的な知覚といえる。この知覚様式が魚類のキンギョでも生じるかどうかを検証した。その結果、キンギョは、ヒトやラットと同様に視聴覚のノイズの共通性を知覚していることが明らかになった。
発表要旨:動物心理学研究(日本動物心理学会第75回大会発表要旨),65, 158. |
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35 | Synesthesia-like perception in Human, Rodents (Rats and Hamsters), and Fish. | ポスター発表 | 2016-07-00 | The 31st International Congress of Psychology. (Yokohama) | 視覚的ノイズを知覚するとき、聴覚的なノイズが同時に知覚される。この現象は共感覚的な知覚といえる。この知覚様式がヒト、ラット、ハムスター、キンギョでも生じるかどうかを検証した。その結果、すべての種において、視聴覚のノイズの共通性を知覚していることが明らかになった。この結果から、共感覚的な知覚の進化的基盤が魚類までさかのぼれることを示唆した。 | |
36 | Do goldfishes perceive congruency of bright and dark between color and pitch? | ポスター発表 | 2016-11-00 | 日本動物心理学会第76回大会 | “明るい音”、“高い音”のような比喩表現は視覚諜報と聴覚諜報が同時に想起されたクロスモーダル的な知覚といえる。先行研究では、チンパンジーやラットがこのような知覚を行っている可能性が示されている。そこで、キンギョも同様の現象を知覚するかどうかを、視聴覚の組み合わせが一致するとき一致しないときの刺激に対する滞在時間を調べた。その結果、ラットがヒトと同様の知覚を行う証拠は得られなかったが、手続き的な改良で生じる可能性が見出された。
発表要旨 動物心理学研究66巻,2017年1月, 210頁. |
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37 | 共感覚的知覚の進化的基盤 | 口頭発表 | 2016-12-07 | 「人文情報学研究の最前線2016」-The Leading Edges of Humane Informatics 2016- “L E H I 2016” | 科学研究費の成果の一つとして大谷大学人文情報学科によるワークショップでヒト、ラット、キンギョの3 種の共感覚の研究の成果を報告した。
発表時間35分 発表要旨:人文情報学研究の最前線2016 - The Leading Edges of Humane Informatics 2016 - 発表資料報告書 p29-37 |
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以上37点 |